| 【発明の名称】 |
肥料溶液供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】早川 克彦
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| 【要約】 |
【課題】植物を育成及び栽培を行っていく課程で、土壌中やコンポスト中に肥料や植物栄養素などを含む肥料溶液を供給する方法において、適正な量つまり各植物の各生育段階に応じたある一定量の肥料溶液を継続的にかつ容易に供給することができる肥料溶液供給装置を提供することを課題とする。
【解決手段】先端を縮径した前軸と、内部に肥料溶液収容室を形成した後軸とを連結し、前軸と肥料溶液収容室との間に弁機構を配置し、前記弁機構は後軸後部に配置した押圧体への押圧力によって開弁するものである肥料溶液供給装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端を縮径した前軸と、内部に肥料溶液収容室を形成した後軸とを連結し、前軸と肥料溶液収容室との間に弁機構を配置し、前記弁機構は後軸後部に配置した押圧体への押圧力によって開弁するものである肥料溶液供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、園芸用液体肥料や、土壌改良剤などの植物栄養素を含む肥料溶液を適正量供給することができる肥料溶液供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、植物を良好に発芽生育させるための液体肥料や土壌改良剤などの植物栄養素は、予め土壌中やコンポスト中に添加しておき、植物がある程度生育した後、追肥を行っていた。追肥の方法としては、実開昭59−123142号公報に開示しているように、棒状体の胴部に中空を形成し、前記中空な胴部内には、液体肥料や土壌改良剤などの植物栄養素を含む肥料溶液を保有させ、該胴部の側壁には前記肥料や植物栄養素を含む肥料溶液を外部に溶出させる小穴を穿設すると共に当該棒状体の先端にはテーパー状の差込部を形成することにより、土壌中に肥料などを溶出させる方法が提案されている。これは、肥料溶液が棒状体の側壁に空けられた小穴より土壌中に肥料溶液がその水圧を利用して自然に浸みだしていくものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記土壌中やコンポスト中に肥料や植物栄養素などを含む肥料溶液を供給する方法において、容器の先端部分に空けられた小穴は、数や大きさは特に限定されたものではなく、浸みだしていく肥料溶液の量や浸みだしていくのにかかる期間というものは極めて曖昧なものであり、使い切りタイプのものであった。このため、上記方法では、肥料溶液を適正期間に適正な量を供給できないものであった。さらに、植物というのは、苗段階、花芽誘導段階、花芽形成段階、開花段階など生育段階によって供給する肥料溶液の種類、含まれる成分の割合が異なるものであり、その度に容器を変えて供給を行っていたため、同一容器を用いて継続的に供給することができないという問題があった。本発明は、適正な量つまり各植物の各生育段階に応じた量の肥料溶液を同一容器を用いて継続的にかつ容易に供給することができる肥料溶液供給装置を提供することを課題とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、先端を縮径した前軸と、内部に肥料溶液収容室を形成した後軸とを連結し、前軸と肥料溶液収容室との間に弁機構を配置し、前記弁機構は後軸後部に配置した押圧体への押圧力によって開弁するものである肥料溶液供給装置を要旨とする。 【0005】以下、添付図面の実施例に基づいて、詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の縦断面図である。前軸1は、先端部2が縮径された軸筒である。先端部2は、本発明の肥料溶液供給装置を土壌中やコンポスト中に挿入し易いよう縮径されている。先端部2の先端開口は、肥料溶液の吐出孔である。この吐出孔は本実施例では、前方(図中上)方向への開口として表現しているが、ストローなどのような筒状構造や、側壁部分に小穴を設けて複数の小穴により肥料溶液を供給する構造であってもよい。 【0006】前軸1内部には、肥料溶液収容前室3が形成されている。この肥料溶液収容前室3の後方には、前方への突出筒部4を有する蓋体5が配置されている。この蓋体5は、前軸1の後端と後軸6の内壁の段部に挟着固定されて、後軸6の内部に形成された肥料溶液収容室7の蓋体となっている。 【0007】前記突出筒部4の内壁下部には座部4aが形成されている。この座部4aは、前記突出筒部4の内部に摺動自在に配置されて、コイルバネなどの弾性部材8によって後方に付勢される弁体9設けられた弁部9aと当接して、弁機構を構成している。また、この弁機構は、前記肥料溶液収容室7の溶液吐出口であるが、本実施においては、突出筒部4の開口端が溶液吐出口となっている。 【0008】弁体9は、その後方部9bが蓋体5を貫通して、肥料溶液収容室7内へ延設されており、後方部9bの後部は、肥料溶液収容室7内に配置された筒状の弁開放体10の前端に挿入固定されている。 【0009】この弁開放体10は、その後部が肥料溶液収容室7の底部である可動部11の有底筒状部11a内部に挿入されている。弁開放体10の後端と、前記有底筒状部11aの底面とは、僅かな隙間を有している。これは、弁開放のために有低筒状部11aを前方へ押圧するときの遊びである。なお、弁開放体10と有底筒状部11aとを固定することもできる。この場合、弁開放体10と弁体9とを隔離することで押圧における遊びとなせる。 【0010】本実施例において、前記可動部11は、有底筒状部11aと略台形型階段状の薄肉部11bとよりなり、後軸6の後端内方に一体に形成されているが、可動部を別部材で形成し、軸筒6後端に取り付けても良い。 【0011】前記可動部11の後方に延在している後軸6の後端開口部には尾栓12が挿入固定されている。この尾栓12は、有底筒体状押圧冠12aと鍔付き筒体状の尾冠12bとが一体に形成されたものである。この尾栓12は、尾冠12bの外壁と、後軸6の内壁とが密着し、尾冠12bの後端鍔部が、後軸6の後端面と当接するように後軸6に挿入固定されている。また、前記尾冠12bの後端鍔部に当接するようにキャップ13が設置されている。このキャップ13は、使用時には前記尾冠12bの後端鍔部に当接するように取り付けられているが、非使用時には前軸1に取り付けて、先端部2を保護したり、肥料溶液の洩れを防止したり、携帯できるようにしたものである。 【0012】因みに、後軸6の外壁は、土壌中やコンポスト中に差し込んで使用することを考慮すると、植物に対する美観を損こなわない程度の色彩や色柄、模様などを採用することができる。 【0013】次に、使用方法について説明する。キャップ13または有底筒状押圧冠12aに押圧力を付与すると、押圧冠12aを介して、薄肉部11bが変形すると共に有底筒状体11aが前進し、有底筒状体11aの底面が、弾撥体8の付勢力に抗して、弁開放体10及び弁体9を前進させ、弁部9aと座部4aとを離間し弁機構を開放する。弁機構を開放することで、肥料溶液を肥料溶液収容室7より肥料溶液収容前室3に供給し、前軸1の先端部2を通じて、土壌中やコンポスト中に供給されることになる。肥料溶液の供給量は、弁体の移動距離と開放時間とによって調整できる。ここで、弁体の移動距離は、例えば、有底筒体状押圧冠に対する移動防止部分を後軸内壁に凸部として設けるなど、適宜方法によって設定できる。よって、使用者は、弁機構の開放時間、即ち、押圧時間のみ、適正に実施すれば、適正な量の肥料溶液を簡単な操作で供給できる。また、肥料溶液供給装置内の肥料溶液は、肥料を与えるものの状況に応じて適宜その成分を選択し、前軸と後軸とを外すことによって入れ替えができる。このことによって、異なった成分の肥料溶液を同一容器を用いて継続的に供給することができる。 【0014】使用時、上記押圧力の付与は、通常人力で行うが、本発明に係る肥料溶液供給装置を同時に複数使用する場合、押圧機械を用いると好ましい。つまり、例えば、複数の鉢を用いる場合や、広範囲の土壌に多数の肥料溶液供給装置を配置して用いる場合、同時に複数箇所を押圧できる複数の触手を持った押圧機器によって、肥料溶液供給装置に同時に押圧力を加えることにより、肥料溶液を供給することができることになる。 【0015】本発明における肥料溶液とは、液体肥料や水溶性固形肥料を水溶させた溶液のことを指し、肥料は一般的に窒素(N)、燐酸(P2O2)加里(K2O)の3大栄養素を中心に、Na、Ca、Fe、Mg、B、Cu、Mn、Moなどの無機成分を様々に組み合わせたものであり、植物体の育成、花芽誘導、花芽形成、開花調節などに必要な成分をバランスよく含み、環境に対する抵抗力を向上させたりするものである。 【0016】 【発明の効果】本発明に係る肥料供給装置は、適正な量つまりある一定量の肥料溶液を、各植物の各生育段階に応じて、連続的にかつ容易に供給することができる優れた機能を有するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005511 【氏名又は名称】ぺんてる株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−178221(P2001−178221A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月3日(2001.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−368093 |
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