トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 供給装置付き苗植付装置
【発明者】 【氏名】中村 正一

【要約】 【課題】苗載せ台上の苗に薬剤を供給しながら植え付け作業できる供給装置付き苗植付装置を、苗載せ台の複数列の苗載置部よりも少ない数の供給装置で各苗載置部の苗に薬剤供給でき、その割には苗載せ台に対する苗の出し入れが行いやすい状態に得る。

【解決手段】苗載せ台14に薬剤を落下させる供給装置30がガイドレール27に摺動自在に支持されている。ガイドレール27に回動自在に支持されている無端回動チェーン43がモータ44によって駆動され、供給装置30を苗載せ台14に対して移動するようにガイドレール27に沿わせて移動操作する。ガイドレール27の一端側が支柱26に回動自在に連結しており、ガイドレール27をガイド姿勢と、このガイド姿勢よりも苗載せ台14から離れる開き姿勢とに揺動切り換えできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置であって、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記ガイドレールを、苗載せ台の上方に苗載せ台横方向に沿って位置するガイド姿勢と、このガイド姿勢よりも苗載せ台の苗載置部から離れる開き姿勢とに切り換え自在に取付けてある供給装置付き苗植付装置。
【請求項2】 機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置であって、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記ガイドレールを、供給装置の流動物貯溜用のタンクが立ち姿勢になるガイド姿勢と、前記タンクが倒れ姿勢になる開き姿勢とに切り換え自在に取付けてある供給装置付き苗植付装置。
【請求項3】 前記ガイドレールを、機体前後向きの軸芯まわりで揺動して前記ガイド姿勢と前記開き姿勢とに切り換わるように構成してある請求項1 又は2 記載の供給装置付き苗植付装置。
【請求項4】 機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置であって、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記供給装置に、流動物貯溜用のタンクを立ち姿勢と倒れ姿勢とに切り換え操作自在に取付けてある供給装置付き苗植付装置。
【請求項5】 機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置であって、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記ガイドレールが、これを苗載せ台横方向に分割した一対の分割レール部分で成るとともに、一対の分割レール部分における一方の分割レール部分を苗載せ台に固定し、他方の分割レール部分を前記固定側の分割レール部分に対して一直線状に並ぶガイド姿勢と、このガイド姿勢よりも固定側のレール部分の方に寄った折りたたみ姿勢とに切り換え自在に固定側の分割レール部分に連結してある供給装置付き苗植付装置。
【請求項6】 機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置であって、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記ガイドレールが、これを苗載せ台横方向に分割した3 本の分割レール部分で成るとともに、3 本の分割レール部分におけるガイドレール中央部を形成する分割レール部分を苗載せ台に固定し、ガイドレール両端部を形成する各分割レール部分を前記固定側の分割レール部分に対して一直線状に並ぶガイド姿勢と、このガイド姿勢よりも固定側のレール部分の方に寄った折りたたみ姿勢とに切り換え自在に固定側の分割レール部分に連結してある供給装置付き苗植付装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記苗植付装置は、苗載せ台に載置した苗に殺虫剤や殺菌剤、肥料などの流動物を供給装置によって供給し、流動物供給済みの苗を苗植付機構によって植え付けていけるものである。この種の苗植付装置として、従来、たとえば特公昭59−26249号公報に示されるように、殺虫剤収容函と、この収容函から苗代床の上方に延出する供給管とを機枠に取付け、苗代床が往復横動すれば、供給管が苗代床に対して相対移動することにより、供給管の供給孔が苗代床に対して相対移動しながら殺虫剤を落下させて苗代床の苗に供給していくものがあった。すなわち、供給装置が苗載せ台に対してその横方向に相対移動しながら流動物を供給するのであり、供給装置として、排出部の苗載せ台横方向での幅が苗横幅よりも小さいコンパクトなものを採用しながら供給できるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の供給技術では、供給装置が機枠に固定されているため、苗載せ台が機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構に苗供給するように複数列の苗載置部を備えている場合、いわゆる複数条植えの場合、全ての苗載置部に対応させて供給装置を設ける必要があった。また、苗植付機構に供給する苗の苗載せ台横方向での大きさを変更できるように、苗植付機構の苗植え運動に伴って苗載せ台が横送りされる速度を変更する変速機構を設けられることがあるが、このように苗載せ台の横送り速度を変更した場合、供給装置が苗載せ台に対して相対移動する速度が変化し、苗の単位面積当たりに落下する流動物の量が変化しやすくなっていた。本発明の目的は、複数条植えの割には備える供給装置を少なく済ませられるとか、苗載せ台の横送り速度が変更されても苗に供給される流動物の量を変化しにくくすることを可能にしながら、その割には、苗載せ台に対する苗の出し入れ、あるいは供給装置からの流動物の取り出しが容易にできるようにしたり、苗載せ台の折りたたみを可能にしながら供給できる供給装置付きの苗植付装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置において、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記ガイドレールを、苗載せ台の上方に苗載せ台横方向に沿って位置するガイド姿勢と、このガイド姿勢よりも苗載せ台の苗載置部から離れる開き姿勢とに切り換え自在に取付けてある。
【0006】〔作用〕供給装置が横送り駆動機構による移動操作によってガイドレールに沿って移動することで苗載せ台に対して相対移動するから、苗載せ台が機体に対して横送りされる速度が変更されても、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化しないとか、大幅には変化しない状態で供給装置が苗載せ台に対して相対移動するように、移動の設定をできる。また、供給装置が複数の苗載置部にわたって横移動する状態で苗載せ台に対して相対移動させ、供給装置の数を苗載置部の数よりも少なくしながら、複数列の苗載置部の苗に流動物を供給できる。
【0007】ガイドレールを開き姿勢に切り換えると、ガイドレールがガイド姿勢にある場合よりも苗載置部から離れ、ガイドレールが障害にならないとか、なりにくいようにしながら苗載せ台から苗を取り出したり、苗載せ台に苗を装着したりできる。
【0008】〔効果〕複数条植えでありながら、苗載せ台の苗載置部よりも数少ない供給装置で各苗載置部の苗に流動物を供給できて、重量面や経済面などで有利に得られる。また、苗載せ台の横送り変速ができる場合でも、供給装置が苗載せ台に対して相対移動する速度が変化しないとか、大幅には変化しないようにして供給装置を移動させて、苗に流動物を供給むらが出にくいように供給することができる。
【0009】その割には、苗載せ台に新たな苗を装着したり、苗載せ台から残った苗を取り出すとかの場合、ガイドレールを障害物にならないとかなりにくいようにして容易に出し入れできる。
【0010】請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0011】〔構成〕機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置において、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記ガイドレールを、供給装置の流動物貯溜用のタンクが立ち姿勢になるガイド姿勢と、前記タンクが倒れ姿勢になる開き姿勢とに切り換え自在に取付けてある。
【0012】〔作用〕供給装置が横送り駆動機構による移動操作によってガイドレールに沿って移動することで苗載せ台に対して相対移動するから、苗載せ台が機体に対して横送りされる速度が変更されても、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化しないとか、大幅には変化しない状態で供給装置が苗載せ台に対して相対移動するように、移動の設定をできる。また、供給装置を複数の苗載置部にわたって横移動する状態で苗載せ台に対して相対移動させ、供給装置の数を苗載置部の数よりも少なくしながら、複数列の苗載置部の苗に流動物を供給できる。
【0013】ガイドレールを開き姿勢に切り換えると、供給装置のタンクが倒れ姿勢になり、タンク内の流動物を自然に流出させたり、容易に掻き出して排出することができる。
【0014】〔効果〕複数条植えでありながら、苗載せ台の苗載置部よりも数少ない供給装置で各苗載置部の苗に流動物を供給できて、重量面や経済面などで有利に得られる。また、苗載せ台の横送り変速ができる場合でも、供給装置が苗載せ台に対して相対移動する速度が変化しないとか、大幅には変化しないようにして供給装置を移動させて、苗に流動物を供給むらが出にくいように供給することができる。
【0015】供給装置に流動物が残った場合など、供給装置のタンクを倒れ姿勢にして流動物を自然に流出させるとか、容易に掻き出すとかして楽に迅速に取り出せる。しかも、ガイドレールをガイド姿勢と開き姿勢とに切り換え自在に取付けるだけで済んで構造簡単に得られる。
【0016】請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0017】〔構成〕請求項1又は2記載の発明において、前記ガイドレールを、機体前後向きの軸芯まわりで揺動して前記ガイド姿勢と前記開き姿勢とに切り換わるように構成してある。
【0018】〔作用〕ガイドレールを機体前後向きの軸芯まわりで揺動させてガイド姿勢と開き姿勢とに切り換えるものだから、機体上下向きや機体横向きの軸芯まわりで揺動するように構成するに比し、苗載せ台の横外側からガイドレールを容易に揺動操作して両姿勢に切り換えられるとか、供給装置のタンクが苗載せ台の横外側に倒れて流動物を苗載せ台の横外側から容易に取り出したり回収したりできる状態にタンクを倒すことができる【0019】〔効果〕苗載せ台に対する苗の出し入れ作業とか、流動物の取り出し作業とかを行う際、ガイドレールを苗載せ台の横外側から容易に揺動操作したり、流動物を苗載せ台の横外側に容易に取り出して楽に能率よく作業できる。
【0020】請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0021】〔構成〕機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置において、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記供給装置に、流動物貯溜用のタンクを立ち姿勢と倒れ姿勢とに切り換え操作自在に取付けてある。
【0022】〔作用〕供給装置が横送り駆動機構による移動操作によってガイドレールに沿って移動することで苗載せ台に対して相対移動するから、苗載せ台が機体に対して横送りされる速度が変更されても、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化しないとか、大幅には変化しない状態で供給装置が苗載せ台に対して相対移動するように、移動の設定をできる。また、供給装置が複数の苗載置部にわたって横移動する状態で苗載せ台に対して相対移動させ、供給装置の数を苗載置部の数よりも少なくしながら、複数列の苗載置部の苗に流動物を供給できる。
【0023】供給装置のタンクを倒れ姿勢に切り換えると、タンク内の流動物を自然に流出させたり、容易に掻き出して排出することができる。
【0024】〔効果〕複数条植えでありながら、苗載せ台の苗載置部よりも数少ない供給装置で各苗載置部の苗に流動物を供給できて、重量面や経済面などで有利に得られる。また、苗載せ台の横送り変速ができる場合でも、供給装置が苗載せ台に対して相対移動する速度が変化しないとか、大幅には変化しないようにして供給装置を移動させて、苗に流動物を供給むらが出にくいように供給することができる。
【0025】しかも、供給装置に流動物が残った場合など、タンクを倒れ姿勢にして流動物を自然に流出させるとか、容易に掻き出すとかして楽に迅速に取り出せる。
【0026】請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0027】〔構成〕機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置において、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記ガイドレールが、これを苗載せ台横方向に分割した一対の分割レール部分で成るとともに、一対の分割レール部分における一方の分割レール部分を苗載せ台に固定し、他方の分割レール部分を前記固定側の分割レール部分に対して一直線状に並ぶガイド姿勢と、このガイド姿勢よりも固定側のレール部分の方に寄った折りたたみ姿勢とに切り換え自在に固定側の分割レール部分に連結してある。
【0028】〔作用〕供給装置が横送り駆動機構による移動操作によってガイドレールに沿って移動することで苗載せ台に対して相対移動するから、苗載せ台が機体に対して横送りされる速度が変更されても、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化しないとか、大幅には変化しない状態で供給装置が苗載せ台に対して相対移動するように、移動の設定をできる。また、供給装置を複数の苗載置部にわたって横移動する状態で苗載せ台に対して相対移動させ、供給装置の数を苗載置部の数よりも少なくしながら、複数列の苗載置部の苗に流動物を供給できる。
【0029】一方の分割レール部分を折りたたみ姿勢に切り換えると、この分割レール部分が固定側の分割レール部分の方に寄り、ガイドレールの苗載せ台横方向での大きさがガイド姿勢のときよりも小さくなる。これにより、苗載せ台の横一端側の部分がその他の他端側部分に対して揺動自在に連結するとか分離自在に連結しており、その一端側部分を他端側部分に対してその上側や下側に揺動した格納姿勢とか、他端側部分から分離してそれの表面や裏面側に重なった格納状態とかに切り換えることによって、苗載せ台が作業時よりも横幅の狭い折りたたみ状態になるという苗載せ台を採用し、苗植付装置を全体の横幅が作業時よりも狭くなった状態に切り換えられるようにすることができる。
【0030】〔効果〕複数条植えでありながら、苗載せ台の苗載置部よりも数少ない供給装置で各苗載置部の苗に流動物を供給できて、重量面や経済面などで有利に得られる。また、苗載せ台の横送り変速ができる場合でも、供給装置が苗載せ台に対して相対移動する速度が変化しないとか、大幅には変化しないようにして供給装置を移動させて、苗に流動物を供給むらが出にくいように供給することができる。
【0031】しかも、運搬とか移動の際、ガイドレールの分割レール部分を折りたたみ姿勢に切り換えて苗植付装置全体の横幅を狭くし、荷台からはみ出ないように搭載したり、容易に操縦しながら走行したりできる。
【0032】請求項6による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0033】〔構成〕機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構と、前記複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置において、前記供給装置を前記苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対移動する状態にガイドレールに沿わせて移動させる横送り駆動機構を備え、前記ガイドレールが、これを苗載せ台横方向に分割した3 本の分割レール部分で成るとともに、3 本の分割レール部分におけるガイドレール中央部を形成する分割レール部分を苗載せ台に固定し、ガイドレール両端部を形成する各分割レール部分を前記固定側の分割レール部分に対して一直線状に並ぶガイド姿勢と、このガイド姿勢よりも固定側のレール部分の方に寄った折りたたみ姿勢とに切り換え自在に固定側の分割レール部分に連結してある。
【0034】〔作用〕供給装置が横送り駆動機構による移動操作によってガイドレールに沿って移動することで苗載せ台に対して相対移動するから、苗載せ台が機体に対して横送りされる速度が変更されても、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化しないとか、大幅には変化しない状態で供給装置が苗載せ台に対して相対移動するように、移動の設定をできる。また、供給装置を複数の苗載置部にわたって横移動する状態で苗載せ台に対して相対移動させ、供給装置の数を苗載置部の数よりも少なくしながら、複数列の苗載置部の苗に流動物を供給できる。
【0035】両端の分割レール部分を折りたたみ姿勢に切り換えると、両分割レール部分が固定側の分割レール部分の方に寄り、ガイドレールの苗載せ台横方向での大きさがガイド姿勢のときよりも小さくなる。これにより、苗載せ台の両横端部分が中間側部分に対して揺動自在に連結するとか分離自在に連結しており、両横側部分を中間部分に対してその上側や下側に揺動した格納姿勢とか、中間部分から分離してそれの表面や裏面側に重なった格納状態とかに切り換えることによって、苗載せ台が作業時よりも横幅の狭い折りたたみ状態になるという苗載せ台を採用し、苗植付装置を全体の横幅が作業時よりも狭くなった状態に切り換えられるようにすることができる。
【0036】〔効果〕複数条植えでありながら、苗載せ台の苗載置部よりも数少ない供給装置で各苗載置部の苗に流動物を供給できて、重量面や経済面などで有利に得られる。また、苗載せ台の横送り変速ができる場合でも、供給装置が苗載せ台に対して相対移動する速度が変化しないとか、大幅には変化しないようにして供給装置を移動させて、苗に流動物を供給むらが出にくいように供給することができる。
【0037】しかも、運搬とか移動の際、ガイドレールの両端の分割レール部分を折りたたみ姿勢に切り換えて苗植付装置全体の横幅を狭くし、荷台からはみ出ないように搭載したり、容易に操縦しながら走行したりできる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1,1、左右一対の駆動自在な後車輪2,2、エンジン3を有する原動部、運転座席4を有する運転部を備える自走車体の後部にリンク機構5を介して苗植付装置Aを連結し、前記エンジン3からの回転動力を回転軸6によって苗植付装置Aに伝達するように構成するとともに、前記リンク機構5をリフトシリンダ7によって自走車体に対して上下に揺動操作して苗植付装置Aを昇降操作するように構成してある。前記苗植付装置Aに、これの苗載せ台14の上方に位置する供給装置30を備えさせ、もって供給装置付きの乗用型田植機を構成してある。
【0039】前記苗植付装置Aは、図2などに示すように、機体横方向に沿う角パイプ材で成るメインフレーム10と、このメインフレーム10の中間部に支持されるフィードケース11と、前記メインフレーム10によって前端側どうしが連結されている状態で機体横方向に並ぶ複数個の植付け伝動ケース12とによって機体フレームを構成し、前記複数個の植付け伝動ケース12それぞれの後端部の両横側に、2個の苗植え付け具13aを備える苗植付機構13を駆動自在に取り付け、前記機体フレームの前端部の上側に苗載せ台14を設け、前記機体フレームの下部に機体横方向に並ぶ複数個の接地フロート15を取り付け、前記苗載せ台14の上方にタンク33を備える前記供給装置30を設けて構成してある。この苗植付装置Aは、供給装置30の前記タンク33に顆粒の殺虫・殺菌剤などの薬剤を投入し、苗植付装置Aの苗載せ台14に機体横方向に並べて設けてある複数列の苗載置部14aそれぞれにマット状苗Bを載置して自走車体を走行させていくことにより、供給装置30が苗載せ台14上の複数列のマット状苗Bそれぞれに薬剤を供給し、接地フロート15が泥面上を移動して整地していった箇所に苗植付機構13が薬剤供給済みの苗を植え付けていくものであり、詳しくは次の如く構成してある。
【0040】図2などに示すように、前記複数個の苗植付機構13のそれぞれは、前記植付け伝動ケース12が回動自在に支持するロータリケース13bと、このロータリケース13bの両端部に回動自在に取り付けた前記苗植え付け具13aとによって構成してある。すなわち、前記回転軸6によってフィードケース11に入力された回動力が植付け伝動ケース12の内部に位置する伝動機構によってロータリケース13bの回転支軸に伝達されてロータリケース13bが駆動される。すると、これに伴って2つの苗植え付け具13aがロータリケース13bの内部に設けてある植え付け駆動機構によってロータリケース13bに対して回動操作され、2個の苗植え付け具13aそれぞれに備えてある苗植え付け爪13cの先端が図2に示す運動軌跡Tを描いて上下に回動移動するように苗植え運動を行う。
【0041】前記苗載せ台14は、苗載せ台14の前端側を摺動自在に支持するように構成して前記機体フレームに立設してある苗載せ台支柱16と、苗載せ台14の後端部を摺動自在に支持するように構成するとともに複数個の苗植付機構13に各別に対応する複数個の苗取り出し口17aを形成する切欠き部を備えさせて前記機体フレームに固定してあるガイドレール17とにわたって取り付けることにより、前記苗取り出し口17aに至るほど低レベルに位置する後下がりの傾斜姿勢で前記ガイドレール17に沿って機体横方向に摺動するようにして機体フレームに支持させてある。ガイドレール17の前記複数個の苗取り出し口17aのぞれぞれは、これに対応する苗植付機構13の一方の苗植え付け具13aの苗植え付け爪13cと、他方の苗植え付け具13aの苗植え付け爪13cとが交互に苗取り出し口17aを上方から下方に通過していき、苗取り出し口17aを通過する際に苗載せ台14上のマット状苗Bの下端部から一株分のブロック苗を切断して取り出していくように配置してある。
【0042】前記フィードケース11を摺動自在に貫通するとともに両端側が苗載せ台14に連結していて、機体フレームに対して苗載せ台14と共に摺動する苗載せ台横送り軸18と、この苗載せ台横送り軸18を摺動操作するようにフィードケース11の内部に設けた送り軸駆動機構とにより、苗横送り機構19を構成してある。前記送り軸駆動機構は、各苗植付機構13の駆動に連動させて苗載せ台横送り軸18を左右に往復摺動するように操作することにより、苗横送り機構19は、各苗植付機構13が苗植え運動を行うと、これに伴って苗載せ台横送り軸18を摺動操作することによって苗載せ台14を前記ガイドレール17に沿わせて機体横方向に往復移動させる。
【0043】図3に示すように、苗載せ台14の前記複数列の苗載置部14aそれぞれに、苗載せ台14の横方向に並ぶ一対の無端回動形式の苗縦送りベルト20を設けてあるとともに、各苗縦送りベルト20は、所定の回動方向に駆動されることにより、苗載置部14aに載置されているマット状苗Bを前記苗取り出し口17aに向けて縦送りするように構成してある。図4に示すように、苗載せ台14に設けてある全ての前記苗縦送りベルト20それぞれの下端側が巻回しているベルト駆動輪21に一体回動自在に連結して全てのベルト駆動輪21を駆動自在に支持している1本のベルト駆動軸22の2箇所に一回転方向クラッチを介して連動させた操作レバー23と、前記フィードケース11の両横側に常に回動駆動されるように設けた駆動アーム24とにより、苗縦送り機構25を構成してある。苗載せ台14が左右に往復移送されて左側のストロークエンドに到達すると、前記左右一対の操作レバー23,23のうちの一方の操作レバー23の遊端側が前記左右一対の駆動アーム24,24のうちの一方の駆動アーム24の回動経路に入り込み、苗載せ台14が右側のストロークエンドに到達すると、前記左右一対の操作レバー23,23のうちの他方の操作アーム23の遊端側が前記左右一対の駆動アーム24,24のうちの他方の駆動アーム24の回動経路に入り込み、いずれの場合にも、駆動アーム24が回動するに伴い、その遊端部に備えてある操作用ローラ24aが操作アーム24に当接してこの操作アーム24を所定の回転方向に所定の回転角度だけベルト駆動軸22の軸芯まわりで揺動操作し、前記クラッチを介してベルト駆動軸22を回動操作する。これにより、苗載せ台14が左右の横移動ストロークエンドに到達すると、その都度、苗縦送り機構25が全ての苗縦送りベルト20を苗縦送り方向に所定のストロークだけ回動させる。
【0044】これにより、苗植付機構13が苗植え運動を行うと、これに伴い、苗載せ台14は苗横送り機構19による移動操作のために機体横方向に往復移動して各苗載置部14aに載置されているマット状苗Bをその苗載置部14aに対応する苗取り出し口17aに対して機体横方向に往復移動させることにより、複数個の苗植付機構13それぞれが二つの苗植え付け爪13cによってその苗植付機構13に対応する一つの苗載置部14aに載置されたマット状苗Bの下端部の横一端側から他端側に向かって順次に一株分のブロック苗を切断して取り出していくように、複数個の苗植付機構13に複数列の苗載置部14aによって各別に苗供給する。そして、苗載せ台14が左右の横移動スロトークエンドに到達すると、その都度、複数列の苗載置部14aそれぞれの苗縦送りベルト20が前記苗縦送り機構25によって苗縦送り方向に所定ストークだけ回動駆動され、苗載置部14aの載置マット状苗Bを前記苗取り出し口17aに向けて、苗植付機構13が取り出す一株分のブロック苗の苗載せ台縦方向での長さに相当する長さだけ縦送りする。
【0045】したがって、複数個の苗植付機構13それぞれは、一方の苗植え付け具13aの苗植え付け爪13cと、他方の苗植え付け具13aの苗植え付け爪13cとによって交互に、苗取り出し口17aで苗載せ台14の載置マット状苗Bの下端部から一株分のブロック苗を切断するとともに取り出して圃場の泥土面に下降して植え付けていく。
【0046】前記苗横送り機構19が備える前記送り軸駆動機構に苗取り変速部を設けてある。すなわち、この苗取り変速部を変速操作することにより、苗植付機構13の駆動速度が変化しないで送り軸駆動機構による苗載せ台横送り軸18の送り速度が変化し、苗植付機構13が苗載せ台14から取り出すブロック苗の苗載せ台横幅方向での大きさが変化する。
【0047】図2〜図5などに示すように、苗植付装置Aの苗載せ台14の両横端部に立つ支柱26によって支持されて苗載せ台14の上方に苗載せ台横方向に沿って位置しているとともに苗植付装置Aの機体フレームに対して苗載せ台14と共に横移送される溝形チャンネル材で成るガイドレール27の上面側に取付け板部31aが摺動自在に当接している天板フレーム31と、この天板フレーム31の下面側に上端部が連結している縦フレーム32とによって、供給装置30のフレーム部を構成してある。供給装置30は、前記フレーム部と、前記天板フレーム31の上面側に取付けたタンク33と、前記天板手フレーム31の下面側に上端側が連結している樹脂製の排出筒34aを有する排出部34とによって構成してあるととともに、前記排出筒34aから後方側に突出している繰り出し駆動軸35と、この繰り出し駆動軸35の前記縦フレーム32から後方に突出している端部に一体回動自在に連結しているチェーンスプロケット36と、前記排出筒34aの下端側に連結しているブラケット部32aに回動自在に支持されていて、ガイドレール27の下辺部の端面に当接して転動する左右一対のガイドローラ37と、前記縦フレーム32の後面側に連結している操作体38とを備えている。
【0048】前記タンク33は、前記天板フレーム31に底部が連結しているタンク本体と、このタンク本体の上端側に揺動操作自在に連結していてタンク本体の投入口を開閉する蓋体33aとで成り、前記薬剤を前記投入口から入れて貯溜する。
【0049】図5、図7などに示すように、前記排出部34は、前記タンク33の内部に天板フレーム31の貫通孔31bを介して上端側が連通している前記排出筒34aと、この排出筒34aの内部に回動自在に位置する繰り出し回転体39と、排出筒34aの内面側に固定してある左右一対の落下ガイド板34bとによって構成してあるとともに、前記各落下ガイド板34bの下端部と排出筒34aの下端部とが形成する機体上下方向視で矩形の排出口34cと、前記繰り出し回転体39の両横側に配置して排出筒34aに固定してある摺り切りブラシ34dとを備えている。
【0050】前記繰り出し回転体39は、排出筒34aの内部に位置する前記繰り出し駆動軸35の端部に一体回動自在に支持されており、繰り出し駆動軸35が駆動されることにより、この駆動力によって繰り出し駆動軸35の機体前後向きの軸芯まわりで繰り出し駆動軸35の回転方向と同じ回転方向に回動操作される。そして、繰り出し回転体39は、正回転と逆回転のいずれの方向に回転操作されても、排出筒内部の繰り出し回転体39と摺り切りブラシ34dとによって仕切られている上側部分にタンク33から落下して溜まっている薬剤を、繰り出し回転体39の周面に繰り出し回転体39の回転方向に並べて設けてある繰り出し凹部39aによって排出筒内部の前記上側部分から下側部分に繰り出して落下させる。すると、前記一対の落下ガイド板34bがこれの下端側の傾斜案内面によって繰り出し回転体39からの薬剤を前記排出口34cに下降案内して、この排出口34cから落下させる。
【0051】これにより、供給装置30はフレーム部でガイドレール27に摺動自在に支持されていて、前記操作体38によってガイドレール27に沿わせて摺動操作されることにより、苗載せ台14に対してこれの横方向に相対移動する。このとき、前記チェーンスプロケット36が正回転や逆回転方向に駆動されると、繰り出し駆動軸35が同回転方向に駆動されて繰り出し回転体39を駆動し、排出部34が繰り出し回転体39によって薬剤をタンク33から取り出して排出口34cから落下させていくことにより、供給装置30は、タンク33から苗載せ台14に薬剤を繰り出し回転体39の繰り出し凹部39aの容量で決まる供給量で落下させていく。
【0052】図5、図6などに示すように、前記ガイドレール27の一端側の溝内に回動自在に取り付けたチェーンスプロケット41と、他端側の溝内に回動自在に取り付けたチェーンスプロケット42とにわたって巻回してあることによって、ガイドレール27の溝内に回動自在に支持されている無端回動チェーン43と、ガイドレール27の一端側にモータ本体を取付けてある正逆転駆動自在な電動モータ44とにより、供給装置30を苗載せ台14に対してその左向き方向にも右向き方向にも相対移動させる横送り駆動機構40を構成してある。
【0053】すなわち、前記電動モータ44の出力軸が、前記一対のチェーンスプロケット41,42の一方41をこれと一体回転する状態で支持する回転支軸41aに連動している。図6に示すように、供給装置30の前記操作体38の先端部に設けてある複数本の引っ掛け爪38aが、前記繰り出し駆動軸35の上方で前記無端回動チェーン43のローラ間に入り込んで無端回動チェーン43に一体移動するように係合している。したがって、電動モータ44が回転支軸41aを介してチェーンスプロケット41を駆動することによって無端回動チェーン43を正回転方向や逆回転方向に駆動し、無端回動チェーン43が操作体38をガイドレール27に沿わせて左向きや右向きに移動操作する。これにより、横送り駆動機構40は、電動モータ44が正回転や逆回転方向に駆動されると、このモータ44によって駆動される無端回動チェーン43によって供給装置30をガイドレール27に沿わせて移動させて苗載せ台14に対して苗植付装置Aの左向きや右向き方向に相対移動させる。
【0054】図5に示すように、供給装置30の前記チェーンスプロケット36が前記無端回動チェーン43の環状内に入り込んで前記繰り出し駆動軸35の下方で無端回動チェーン43に噛合っている。これにより、前記横送り駆動機構40は、供給装置30を移動操作する際、電動モータ44によって駆動される無端回動チェーン43によってチェーンスプロケット36を駆動する。すなわち、供給装置30を移動させながら、供給装置30の移動操作を行う無端回動チェーン43によって繰り出し回転体39を駆動して、供給装置30に薬剤排出を行わせる。
【0055】図11に示すように、前記電動モータ44の駆動回路45に連係させた供給制御手段46に、始動装置50の一対の始動スイッチ51,52と、一対の位置検出スイッチ61,62とを連係させてある。
【0056】図9、図10に示すように、始動装置50は、苗載せ台14の一方の横端部に固定した支持ブラケット53に苗載せ台14の横方向に並べて固定した前記一対の始動スイッチ51,52と、前記ベルト駆動軸22の端部に一体回動自在に取り付けたスイッチ操作体54とによって構成してある。このスイッチ操作体54の周部に、苗載せ台14の横方向に互いに位置ずれしている一対のスイッチ操作部54a,54bを備えてある。この一対のスイッチ操作部54a,54bは、図10に明示する如くスイッチ操作体54の回転方向に互いに位置ずれしている。すなわち、ベルト駆動軸22が360度にわたって回動操作される毎に、一対のスイッチ操作部54a,54bのうちの第1スイッチ操作部54aが一対の始動スイッチ51,52のうちの左行き始動スイッチ51の操作片51aに当接してこの左行き始動スイッチ51を入り操作し、他方の第2スイッチ操作部54bが他方の右行き始動スイッチ52の操作片52aに当接してこの右行き始動スイッチ52を入り操作するように、かつ、一方のスイッチ操作部54a,54bが始動スイッチ51,52を入り操作してからベルト駆動軸22が180度にわたる回転をした後に他方のスイッチ操作部54b,54aが始動スイッチ52,51を入り操作するように、さらに、一方のスイッチ操作部54a,54bが始動スイッチ51,52を入り操作してから他方のスイッチ操作部54b,54aが始動スイッチ52,51を入り操作するまでの間に少なくとも1度のベルト駆動軸22の駆動が行われるように位置ずれしている。
【0057】一方のスイッチ操作部54a,54bが始動スイッチ51,52を入り操作してから他方のスイッチ操作部54b,54aが始動スイッチ52,51を入り操作するまでの間に苗の縦送りが行われる回数としては、供給装置30が苗載せ台14の横一端側から他端側に移動して複数列の苗載置部14aそれぞれの載置マット状苗Bに薬剤を供給する供給範囲の苗載せ台縦方向での長さから見て、供給装置30が一度横移動して薬剤供給してから次に横移動して薬剤供給するまでの間に、苗の縦送りが行われても、先の供給範囲と次の供給範囲とが若干苗載せ台縦方向に重なって載置マット状苗Bに供給漏れの部分が出ないことになる回数を設定する。
【0058】一対の始動スイッチ51,52は、入り操作されると、供給制御手段46に供給装置30の移動操作を行わせるべき指令を出力する。
【0059】これにより、始動装置50は、供給装置30が横移動してから苗の縦送りが何回行われたかを検出し、その検出回数が設定回数に到達すると、その都度、供給装置30を移動させるように始動指令を供給制御手段46に出力する。
【0060】一対の位置検出スイッチ61,62は、ガイドレール27の左側の端部と右側の端部とに振り分けて固定してある。左側の位置検出スイッチ61は、供給装置30の排出部34が苗載せ台14における左端の苗載置部14の左端部の上方に到達すると、供給装置30の前記ブラケット部32aが位置検出スイッチ61の操作片に当たって入り側に切り換わることにより、供給装置30が左側のストロークエンドに到達したと検出し、この検出結果を供給制御手段46に出力する。右側の位置検出スイッチ62は、供給装置30の排出部34が苗載せ台14における右端の苗載置部14の右端部の上方に到達すると、供給装置30の前記ブラケット部32aが位置検出スイッチ62の操作片に当たって入り側に切り換わることにより、供給装置30が右側のストロークエンドに到達したと検出し、この検出結果を供給制御手段46に出力する。
【0061】供給制御手段46は、マイクロコンピュータで成り、前記始動装置50の一対の始動スイッチ51,52からの情報と、一対の位置検出スイッチ61,62からの情報とに基づいて、駆動回路45に所定のモータ操作信号を出力して横送り駆動機構40を自動的に操作することにより、供給装置30を苗載せ台14の複数列の苗載置部14aの全てに対して苗載せ台14の左右方向に往復移動するように移動操作する。
【0062】つまり、苗植え付けを行うに当たり、供給制御手段46を電源入りの状態にしておくことにより、供給装置30が自動的に作動して各苗載置部14aのマット状苗Bに薬剤を供給する。
【0063】すなわち、マット状苗Bの縦送りが設定回行われて左行きの始動スイッチ51が入りに切り換わると、供給制御手段46は、供給装置30が繰り出し回転体39を回動させながら左向きに移動するように横送り駆動機構40を駆動操作する。供給装置30が前記左ストロークエンドに到達して左側の位置検出スイッチ61が入りに切り換わると、供給制御手段46は横送り駆動機構40の駆動を停止させる。この後、右行きの始動スイッチ52が入りに切り換わると、供給制御手段46は、供給装置30が繰り出し回転体39を回動させながら右向きに移動するように横送り駆動機構40を駆動操作する。供給装置30が前記右ストロークエンドに到達して右側の位置検出スイッチ62が入りに切り換わると、供給制御手段46は横送り駆動機構40の駆動を停止させる。これにより、供給装置30は、苗載せ台14の全ての苗載置部14aに載置されているマット状苗Bに対してその左右方向に往復移動する。そして、左右のストロークエンドに到達すると、マット状苗Bの縦送りが行われることにより、マット状苗Bに対して上端側に相対移動する状態になり、全ての苗載置部14aのマット状苗Bに薬剤を落下させて供給する。
【0064】図6などに示すように、ガイドレール27の一端側の下面側に固定しているレール側連結部材28を、一方の支柱26の上端部にブラケットを付設して備えてあるレール支持部26aに連結ピン29によって回動自在に連結してある。ガイドレール27の他端側を、図8に示す如く連結具70を備える連結構造によって他方の支柱26の上端部に分離自在に連結してある。すなわち、連結具70は、ガイドレール27と、支柱26のレール支持部26bとにわたってねじ部が挿通するねじ部材によって構成してある。連結具70を操作部70aによって回動操作し、ねじ部をガイドレール27のネジ孔に螺合させることによって、ガイドレール27がレール支持部26bに連結し、ねじ部をガイドレール27のネジ孔から抜き外すことによって、ガイドレール27のレール支持部26bへの連結が解除される。
【0065】つまり、ガイドレール27の連結具70による支柱26への連結を解除すると、このガイドレール27を連結ピン29の機体前後向きの軸芯29aまわりで揺動操作して、ガイドレール27の苗載せ台14に対する取付け姿勢を変更できるようにしてある。すなわち、植え付け作業を行う際、図3に示す如く遊端側が下降する側に揺動操作して遊端部を前記レール支持部26bに載置した倒伏状態にする。すると、ガイドレール27は、機体前後方向視で苗載せ台14に平行またはそれに近い姿勢で左右の支柱26, 26によって支持されるガイド姿勢になる。これにより、供給装置30のタンク33が薬剤を排出部34に流下させるように立ち姿勢になり、供給装置30をガイドレール27に案内されて薬剤を排出しながら苗載せ台14に対して左右に往復移動させられるようになる。
【0066】苗載せ台14にマット状苗Bを装着したり、苗載せ台14からマット状苗Bを取り出すとか、供給装置30から薬剤を取り出す際、図4に示す如く遊端側が上昇する側に揺動操作して連結状態にある支柱26から上向きに延出する起立状態にする。すると、ガイドレール27は、ガイド姿勢の場合よりも苗載せ台14から横側に離れた開き姿勢になる。これにより、苗載せ台14の上方が開放されてマット状苗Bを出し入れしやすくなる。また、供給装置30のタンク33が横倒れ姿勢になり、タンク33の投入口から薬剤を取り出しやすくなる。
【0067】〔別実施形態〕図12は、別の実施形態を備える供給装置30を示す。この供給装置30にあっては、ガイドレール27の上面側に取り付け板部31aを介して摺動自在に支持される天板フレーム31を、前記取り付け板部31a、前記排出部34、前記貫通孔31bを備えているレール側天板フレーム31cと、このレール側天板フレーム31bの後端側に蝶番73によって一端側が連結しているとともに前記タンク33、貫通孔31bを備えているタンク側天板フレーム31dとによって構成してある。
【0068】レール側天板フレーム31cが備える固定部72aと、タンク側天板フレーム31dが備える連結部72bと、この両方72a,72bにわたって取り付ける着脱自在な連結具72cとにより、天板フレーム31を、タンク側天板フレーム31dがレール側天板フレーム31cの上面側に載置した閉じ状態にロックする固定機構72を構成してある。
【0069】天板フレーム31の前記固定機構72による閉じロックを解除すると、タンク33を蝶番73の機体横向きの軸芯まわりで揺動操作して姿勢変更できるようにしてある。すなわち、植え付け作業を行う際、図12に二点鎖線で示すように、タンク33を機体前方側に揺動操作して天板フレーム31を閉じた状態にする。すると、タンク33が立ち姿勢になり、タンク33から排出部34に薬剤を流下させて供給できる。供給装置30から薬剤を取り出す際、図12に実線で示す如くタンク33を機体後方側に揺動操作して天板フレーム31をタンク側天板フレーム31dがレール側天板フレーム31cから離れた開き状態にする。すると、タンク33は倒れ姿勢になり、タンク33の蓋体33aを備える投入口から薬剤を取り出しやすくなる。このとき、タンク33の前記貫通孔31bに臨む排出口をシャッター33bで閉じておく。
【0070】図13は、別の実施形態を備える供給装置付き苗植付装置Aを示す。この苗植付装置Aにあっては、ガイドレール27が、これを苗載せ台横方向に分割した一対の分割レール部分27a,27bで成っている。
【0071】一方の分割レール部分27bは、苗載せ台14の横方向での3 個所に立つ支柱26のうちの横一端側と、中間部とに位置する支柱26の上端部どうしにわたって連結して苗載せ台14に固定してある。他方の分割レール部分27aの一端側は、前記固定側の分割レール部分27bの苗載せ台内側の端部にリンク式の連結具74によって連結し、他端側は、図8に示す連結構造と同様の連結構造により、残りの横端の支柱26に分離自在に連結してある。
【0072】つまり、分割レール部分27aの連結具70による支柱26への連結を解除すると、このレール部分27aを連結具74のレール部分27aや27bに連結している連結ピン74aの機体前後向きの軸芯まわりで揺動操作することにより、分割レール部分27aの姿勢を変更できるようにしてある。すなわち、植え付け作業を行う際、図13に示す如く可動側レール部分27aを苗載せ台14の固定側レール部分27bが位置する側とは反対側に揺動操作して、固定側レール部分27bに連結している側の端部が固定側レール部分27bが備える支持部材75に載り、遊端部が前記レール支持部26bに載った状態にする。すると、可動側レール部分27aが固定側レール部分27bに対して一直線状に並ぶガイド姿勢になり、ガイドレール27の全体が苗載せ台14の全幅にわたる使用状態になる。これにより、供給装置30をガイドレール27に案内されて薬剤を排出しながら苗載せ台14に対して左右に往復移動させられるようになる。
【0073】田植機を運搬するとか移動走行させるなどの際、図14に示す如く可動側レール部分27aを固定側レール部分27bの方に揺動操作し、固定側レール部分27bの上方に位置して連結具74を介して固定側レール部分27bによって支持される状態にする。すると、可動側レール部分27aは、ガイド姿勢のときよりも固定側レール部分27bの方に寄った折りたたみ姿勢になり、ガイドレール27の全体が使用時よりも苗載せ台横方向での長さが短いものになる。これにより、苗載せ台14の横端に位置するものと、これに隣接するものとの2列の苗載置部14aを形成する苗載せ台部分14fを、その他の苗載せ台部分14gの横端に連結する使用状態から、苗載せ台部分14gの横一端側の表面側に重なる格納状態に切り換えて苗載せ台14全体の横幅を使用時よりも狭くすることにより、苗植付装置A全体の横幅を作業時よりも狭くできる。
【0074】図15は、さらに別の実施形態を備える供給装置付き苗植付装置Aを示す。この苗植付装置Aにあっては、ガイドレール27が、これを苗載せ台横方向に分割した3本の分割レール部分27a,27bで成っている。
【0075】3本の分割レール部分27a,27bのうち、ガイドレール27の中央部を形成する分割レール部分27bは、苗載せ台14の横方向での4個所に立つ支柱26のうちの苗載せ台内側に位置する2本の支柱26の上端部どうしにわたって連結して苗載せ台14に固定してある。ガイドレール27の両端部を形成する分割レール部分27aそれぞれの一端側は、前記固定側の分割レール部分27bの端部にリンク式の連結具74によって連結し、他端側は、図8に示す連結構造と同様の連結構造により、苗載せ台横端部に位置する支柱26に分離自在に連結してある。
【0076】つまり、ガイドレール27の一端部を形成する分割レール部分27aにおいても、他端部を形成する分割レール部分27aにおいても、レール部分27aの連結具70による支柱26への連結を解除すると、このレール部分27aを連結具74のレール部分27aや27bに連結している連結ピン74aの機体前後向きの軸芯まわりで揺動操作することにより、この分割レール部分27aの姿勢を変更できるようにしてある。すなわち、植え付け作業を行う際、図15に示す如く両可動側レール部分27aを苗載せ台14の端側に揺動操作して、固定側レール部分27bに連結している側の端部が固定側レール部分27bが備える支持部材75に載り、遊端部が支柱26の前記レール支持部26bに載った状態にする。すると、両可動側レール部分27aが固定側レール部分27bに対して一直線状に並ぶガイド姿勢になり、ガイドレール27の全体が苗載せ台14の全幅にわたる使用状態になる。これにより、供給装置30をガイドレール27に案内されて薬剤を排出しながら苗載せ台14に対して左右に往復移動させられるようになる。
【0077】田植機を運搬するとか移動走行させるなどの際、図16に示す如く両可動側レール部分27aを固定側レール部分27bの方に揺動操作し、固定側レール部分27bの上方に位置して連結具74を介して固定側レール部分27bによって支持される状態にする。すると、各可動側レール部分27aは、ガイド姿勢のときよりも固定側レール部分27bの方に寄った折りたたみ姿勢になり、ガイドレール27の全体が使用時よりも苗載せ台横方向での長さが短いものになる。これにより、苗載せ台14の一方の横端に位置するものと、これに隣接するものとの2列の苗載置部14aを形成する苗載せ台部分14fと、苗載せ台14の他方の横端に位置するものと、これに隣接するものとの2列の苗載置部14aを形成する苗載せ台部分14fとを、その他の苗載せ台部分14gの横端に連結する使用状態から、この苗載せ台部分14gの横一端側の表面側に重なる格納状態に切り換えて苗載せ台14全体の横幅を使用時よりも狭くすることにより、苗植付装置A全体の横幅を作業時よりも狭くできる。
【0078】薬剤の他、肥料などを苗載せ台14の載置苗に供給するよう構成する場合にも本発明は適用できる。したがって、これら薬剤、肥料などを総称して、苗に供給するべき流動物と呼称する。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年12月27日(1999.12.27)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−178214(P2001−178214A)
【公開日】 平成13年7月3日(2001.7.3)
【出願番号】 特願平11−370389