| 【発明の名称】 |
種子マット製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 恵利
【氏名】藏重 宏史
【氏名】末兼 正倫
【氏名】高橋 一興
【氏名】西垣 啓
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造で使用性や取扱性に優れ短時間で種子マットを製造することができるとともに、小型化を図ることができ、また、大きさの異なる各種の種子でもマットに播種・埋設することができ汎用性に優れた種子マット製造装置の提供を目的とする。
【解決手段】種子を播種する合成樹脂発泡体で形成されたマットを搬送する搬送装置2と、搬送装置2の所定部に配設された播種機4と、を有した種子マット製造装置1であって、搬送装置2の上流側端部に配設されたマット供給部5と、搬送装置2の播種機4の下流側に配設されマットの表面を押圧し種子をマットの表面に埋設するプレス機8と、を備えた構成を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 種子を播種する合成樹脂発泡体で形成されたマットを搬送する搬送装置と、前記搬送装置の所定部に配設され前記マットの表面に種子を播種する播種機と、を有した種子マット製造装置であって、前記搬送装置の上流側端部に配設されたマット供給部と、前記搬送装置の前記播種機の下流側に配設され前記マットの前記表面を押圧し前記種子を前記マットの前記表面に埋設するプレス機と、を備えていることを特徴とする種子マット製造装置。 【請求項2】 前記マット供給部と前記播種機の間に配設され前記マットの前記表面に接着剤を供給する接着剤供給機、及び/又は、前記マット供給部と前記播種機の間に配設され前記マットの前記表面に水を噴霧する水噴霧機、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の種子マット製造装置。 【請求項3】 前記マット供給部が、前記搬送装置の搬送方向と直角に前記搬送装置の搬送面上側に立設された止め板と、前記止め板の下端部に切欠形成されたマット挿通口部と、前記搬送装置の両側部に立設されたガイド板と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の種子マット製造装置。 【請求項4】 前記水噴霧機が、前記搬送装置の両側部に立設された横カバー部と対向した前記横カバー部間に連接されたカバー部とを有したカバー体と、前記カバー体内に配設された噴霧部と、前記噴霧部に接続された水供給部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の種子マット製造装置。 【請求項5】 前記プレス機が、前記搬送装置の両側部に配設された軸受部と、前記軸受部に軸支され前記搬送装置の搬送方向と直角に配設されたプレスローラと、前記プレスローラを回転駆動するローラ駆動部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずか1項に記載の種子マット製造装置。 【請求項6】 前記搬送装置が、前記マットの搬送方向と直角に所定間隔で立設された複数の桟を有した桟付きベルトを備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずか1項に記載の種子マット製造装置。 【請求項7】 前記マットが、フェノール樹脂発泡体からなる板状体であることを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の種子マット製造装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マットに種子を埋設又は付着させた種子マットを製造する種子マット製造装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、農作物の栽培には、育苗箱で苗を作り圃場に苗を移植する移植方式や、圃場に直接播種を行う直播方式がある。移植方式としては、例えば、育苗箱や育苗用播種シート等で発芽させた苗を、育苗箱や育苗用播種シートごと水稲移植機(田植機)の苗載せ台に載せ、苗を掻き取って圃場に植え付けるものが一般的に知られており、育苗箱や育苗用播種シートの製造装置として、以下のものが開示されている。育苗箱に土詰めして播種を行う播種プラント(以下、イ号という)としては、育苗箱を移動するコンベヤと、育苗箱に床土詰めを行う床土入れ機と、育苗箱の床土上に播種を行う播種機と、種の上に覆土を行う覆土機と、育苗箱に灌水を行う灌水機と、を有したものが一般的に知られている。また、特開平10−84713号公報(以下、ロ号公報という)には、自然分解性の繊維から成りメッシュ加工を施した不織布シートを連続的に台上に送りながらその上に種籾を満遍なく播種し、播種された種籾の上に不織布シートと同様の不織布シートを連続的に送りながら被せて、上下の不織布シート間に種籾を挟みながら、ニードリング加工を施して両シートを接合すると共に種籾を固定する水耕苗育苗用播種シートの製造方法が開示されている。 【0003】また、直播方式としては、圃場に直接種子を播種するものの他、シートに種子を埋設した種子シートを圃場に敷設するものや、種子シートを所定量ずつ掻き取って圃場に植え付けるものが知られており、種子シートの製造装置として、以下のものが開示されている。特開平6−181603号公報(以下、ハ号公報という)には、弾性を有する基材表面に、スリット、または表面側が幅広で下部が幅狭の切欠溝と切欠溝下部で切欠溝形成方向に沿う連通孔、または複数の穴及び/又は溝を設ける工程、次いで基材周辺を引っ張り、または基材のスリット、溝、または穴の形成された表面を外側にして曲げることでスリット間隙、溝幅、穴径、孔径を広げる工程、あわせて種子を、スリット、溝、連通孔または穴内に挿入する工程、次いで基材の引っ張り又は曲げを緩め、又は解除することでスリット、溝、連通孔または穴で種子を保持させる工程とからなる播種シートの製造方法が開示されている。特開平7−298712号公報(以下、ニ号公報という)には、それぞれロールから引出されて進行するベースシート材およびカバーシート材のうちの一方のシート材の片面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、適量の植物種子と適量の肥料とをそれぞれ含む多数個の種子入り集合物を、一定間隔で1列に配列された1群の種子入り集合物をそれぞれ有する複数列の種子入り集合物列が並行状に配設されるように一方のシート材上へ供給する供給機構と、ベースシート材およびカバーシート材を、この両シート材間に種子入り集合物を挟み込みながら挟圧して送り出す送りローラとを設けた種子シートの製造装置が開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の播種シートや種子シートの製造装置(種子マット製造装置)では、以下の課題を有していた。 【0005】a.イ号の播種プラントでは、床土入れ機,播種機,覆土機,灌水機等の機器を要すとともに、床土入れ機に土を供給するコンベヤ等の土搬入機も要し、播種プラントに多数の機器を要しメンテナンス性や取扱性に欠ける。また、育苗箱に床土詰めし床土に播種しているとともに、育苗箱に灌水しているので、育苗箱の重量が重く育苗箱の搬送作業に多大な労力を要し取扱性に欠ける。 b.ロ号公報では、不織布シート上に種籾を播種し、種籾の上に不織布シートと同様の不織布シートを被せて上下の不織布シート間に種籾を挟んでいるので、播種シートの製造に、各不織布シートのシートロールや種籾のホッパ、上下の不織布シートをニードリング加工するニードルパンチ装置、ニードリング加工された播種シートを巻き取る巻き取りロール等を要し、製造装置が大型化し使用性に欠けるとともに、製造装置が複雑でメンテナンス性に欠ける。 【0006】c.ハ号公報では、基材表面に設けたスリット等に種子を挿入,保持しているので、基材を引っ張り又は曲げてスリット等を広げる装置と、スリット等を広げている間に種子をスリット等に挿入する種子挿入装置等の複雑な装置を要し、使用性やメンテナンス性に欠ける。また、種子の大きさに応じてスリット等の大きさや、スリット等の広げ具合等の調整を要し、各装置の取扱性や汎用性に欠ける。また、種子を挿入した基材表面に表面材を被覆しない場合、播種シートの搬送時等に播種シートが撓むと種子が脱落したり移動したりし易い。 d.ニ号公報では、一方のシート材の片面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、種子入り集合物を一方のシート材上へ供給する供給機構と、両シート材間に種子入り集合物を挟み込みながら挟圧して送り出す送りローラと、を有しているとともに、ベースシート材やカバーシート材のロールが所定部に設置されるため、該製造装置が大型化し使用性に欠ける。また、ベースシート材とカバーシート材で種子入り集合物を挟み込んでいるので、集合物の大きさに応じて、接着剤の塗布ローラの塗布部間隔や、ベースシート材とカバーシート材を挟圧する送りローラの間隔等の調整を要し、該製造装置の取扱性や汎用性に欠ける。 【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので、簡単な構造で使用性や取扱性に優れ短時間で種子マットを製造することができるとともに、小型化を図ることができ、また、大きさの異なる各種の種子でもマットに播種・埋設することができ汎用性に優れた種子マット製造装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決するために本発明における種子マット製造装置は、以下の構成を有している。 【0009】本発明の請求項1に記載の種子マット製造装置は、種子を播種する合成樹脂発泡体で形成されたマットを搬送する搬送装置と、前記搬送装置の所定部に配設され前記マットの表面に種子を播種する播種機と、を有した種子マット製造装置であって、前記搬送装置の上流側端部に配設されたマット供給部と、前記搬送装置の前記播種機の下流側に配設され前記マットの前記表面を押圧し前記種子を前記マットの前記表面に埋設するプレス機と、を備えた構成を有している。 【0010】これにより、以下の作用を有する。 a.マット供給部に種子を播種するマットを供給するだけで、搬送装置でマットを搬送しながら、マットの表面に播種機で種子を播種した後、プレス機により播種されたマットの表面を押圧して種子をマットの表面に圧入することができ、マットの表面に種子全体又は種子の一部が埋設された種子マットを自動的に生産できる。 b.搬送装置でマットを搬送しながらマットの表面に種子を播種するとともに、播種した種子をプレス機によりマットの表面に埋設しているので、マットが搬送装置で搬送される間に、表面に種子全体又は種子の一部が埋設された種子マットを製造することができ種子マットの生産効率を向上できる。 c.マットの表面に播種された種子をプレス機でマットの表面に埋設しているので、水稲,飼料稲,ソルゴー,ほうれん草等の直播可能な種々の大きさや形状の種子の種子マットでも、該種子マット製造装置により製造することができる。 【0011】ここで、マットとしては、吸水性や通気性を有したものが用いられ、特に、マットの表面に種子を容易に挿入できるフェノール樹脂発泡体等の合成樹脂発泡体(以下、樹脂発泡体という)等からなるものが好適に用いられる。種子を容易に圧入できるマットを用いた場合、播種されたマットの表面をプレス機で押圧するだけで、種子を潰すことなくマットの表面に埋設することができ、容易に種子全体をマットの表面に埋設することができる。尚、種子全体をマットに埋設した場合、種子がマットの表面に突出しないので、種子マットを重ねて収納することができるとともに、種子マットを重ねた際に種子がマットから剥がれ落ちることがなく、取扱性に優れた種子マットを製造できる。マットが樹脂発泡体の場合、セル(気泡)が破れて種子を傷めることなくマットに埋設することができ、また、埋設された種子をセルの破断面の凹凸部と種子表皮の毛のからまりにより脱落することなく保持することができる。また、予めマットの表面に接着剤を塗布したものを用いてもよい。この場合、播種されたマットの表面をプレス機で押圧することにより、マットの表面に種子を埋設するとともに接着させることができ、種子をマットに確実に接着固定することができる。その結果、種子マットの搬送時等に種子がマットから脱落するのを確実に防止できる。更に、マットの形状としては、正方形状や長方形状等の板状のものが好適に用いられる。これにより、搬送装置でマットを搬送し易く種子マットの生産性を向上できるとともに、マットを積み重ねることができ、マットの搬送性や取扱性を向上できる。 【0012】搬送装置としては、ベルトコンベヤ等が用いられる。また、搬送装置の搬送方向の両側部にガイド部を立設することにより、マットの搬送中にマットが搬送面からずれるのを防止することができる。また、播種機,プレス機の各機器の上流側に、マットが各機器へ搬送されてきたことを検知する光電式センサ等のセンサを配設するのが好適である。これにより、マットが各機器へ搬送されてきたことをセンサで検知することができるので、マットが各機器へ搬送されてきたと略同時に各機器の駆動を開始することができ、その結果、マットが搬送されていない時に播種機が駆動して種子が搬送装置の搬送面に播かれるのを防止できるとともに、省エネルギー化を図ることができる。 【0013】プレス機としては、押圧板と押圧板を上下動させる押圧駆動部からなり、マットの表面の全体を一度に押圧するものや、搬送装置の搬送面の上方に配設された回転自在なプレスローラからなり、マットを搬送面とプレスローラの間に挿入しながらマットの一端部側から順に押圧していくもの等が用いられる。プレス機によるマットの押圧量としては、種子の種類やマットの素材等に応じて異なるが、プレス機で種子が所定量圧入されるように調整される。特に、フェノール樹脂発泡体等の樹脂発泡体等からなり種子を容易に挿入できるマットを用いた場合、マットの表面に播種された種子全体をマット内に埋設するとともにマットの表面が面一になるようにマットの表面を押圧できるように調整(搬送装置の搬送面との間隔をマットの厚さより狭く)するのが好ましい。これにより、種子全体をマットへ確実に埋設することができるとともに、該種子マット製造装置で製造された種子マットの表面に種子が突出することなく種子マットの表面をフラット(平坦状)にすることができるので、種子を脱落させることなく種子マットを重ねて搬送,収納することができ、種子マットの取扱性を向上できる。また、マットを圧密化してマットの機械的強度を向上できる。尚、播種機とプレス機の間に、マットの表面に播種された種子を均一に均すブラシ等からなる種子均し部を配設してもよい。これにより、マットの表面に播種された種子が重なるのを防止でき、播種精度を向上できる。 【0014】本発明の請求項2に記載の種子マット製造装置は、請求項1に記載の発明において、前記マット供給部と前記播種機の間に配設され前記マットの前記表面に接着剤を供給する接着剤供給機、及び/又は、前記マット供給部と前記播種機の間に配設され前記マットの前記表面に水を噴霧する水噴霧機、を備えた構成を有している。 【0015】これにより、請求項1の作用に加えて、以下の作用を有する。 d.マット供給部と播種機の間に接着剤供給機を備えているので、マットの表面に接着剤を供給することにより、マットの表面に接着層を形成することができるため、播種された種子をマットの表面に接着させることができ、マットがプレス機へ搬送される間に種子の位置がずれて偏ったりするのを防止できるとともに、プレス機により種子をマットの表面に埋設するとともに種子をマットに確実に接着固定することができる。 e.マット供給部と播種機の間に水噴霧機を備えているので、表面に接着剤が塗布されたマットに水を噴霧することにより、噴霧された水で接着剤が溶かされてマットの表面に接着層を形成することができ、播種された種子をマットの表面に接着させることができ、マットがプレス機へ搬送される間に種子の位置がずれて偏ったりするのを防止できるとともに、プレス機により種子をマットの表面に埋設するとともに種子をマットに確実に接着固定することができる。 f.種子をマットの表面に埋設するとともに接着することができるので、該種子マット製造装置で製造された種子マットを搬送,貯蔵する際等に種子が種子マットから外れて脱落するのを確実に防止でき、種子マットの取扱性を向上できるとともに、種子マットへの播種精度及び種子マットを利用した直播精度を維持することができる。 g.接着剤供給機の上流側に水噴霧機を備えた場合、水噴霧機で水を噴霧したマットの表面に、接着剤供給機により接着剤を供給することができ、また、接着剤供給機の下流側に水噴霧機を備えた場合、マットの表面に供給された接着剤に水を噴霧することができるため、水溶性の粉末状の接着剤(水噴霧機で噴霧された水により接着性を発揮する接着剤)を使用することができ、また、水で湿潤させ柔軟化するので、圧入時に種子が傷むのを防止できる。 h.種子マット製造中にマットの表面に接着層を形成できるので、マット供給部に供給するマットに予め粘着力を有した接着層を要さず、マットの供給時やマットの収納時等にマット同士が接着するのを防止できマットの取扱性を向上できる。 【0016】ここで、接着剤供給機としては、粉末状や液状の接着剤が貯留される接着剤貯留部と、接着剤貯留部の下方又は側面に1乃至複数配設された接着剤吐出部と、接着剤吐出部から接着剤を吐出する供給機駆動部と、を有したもの等が用いられ、また、接着剤吐出部としては、ノズル状に形成されたものやメッシュ状(網目状)に形成されたもの等が用いられる。特に、接着剤が液状の場合には、接着剤貯留部内を攪拌する攪拌機を備えたものを用いてもよく、これにより、接着剤が接着剤貯留部内で沈殿,固化するのを防止できる。尚、接着剤が液状の場合、水噴霧器に液状の接着剤を供給して、水噴霧機を接着剤供給機として用いてもよい。尚、接着剤としては、澱粉質からなる澱粉糊やカゼイン,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,アセチルセルロース,セルロースエステル,セルロースエーテル等、種子の発芽に影響がないとともに、人体に無害で種子マット製造時の環境公害がなく、また、マット表面に噴霧された水に直ぐに溶けて粘着力を発揮できるとともに、乾燥の早いものが好適に用いられる。また、水噴霧機や接着剤供給機の上流側に、マットが搬送されてきたことを検知する光電式センサ等のセンサを配設するのが好ましい。これにより、マットが搬送されてきた時のみ、水噴霧機や接着剤供給機を駆動することができ、搬送面に水や接着剤が供給されるのを防止できる。 【0017】水噴霧機からマットへ噴霧される水噴霧量としては、種子が吸水する水量が、種子の発芽に必要な水量より少なくなるように、播種する種子に応じて調整するのが好ましい。これにより、マットの表面に埋設された種子の休眠状態を維持することができ、該種子マット製造装置で製造された種子マットを長期間保存することができる。尚、水噴霧機の水噴霧量を調整する代わりに、該種子マット製造装置で製造された種子マットを乾燥室等へ入れてもよい。これにより、種子マットを乾燥させることができるので、水噴霧機の水噴霧量を調整しなくても、種子マットに余分な水分を残すことなく、種子の休眠状態を維持した種子マットを製造することができる。ここで、種子マットの乾燥率としては、種子の吸水する水量が、種子の発芽に必要な水量より少なければよいため、種子マットに播種された種子に応じて調整される。 【0018】本発明の請求項3に記載の種子マット製造装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記マット供給部が、前記搬送装置の搬送方向と直角に前記搬送装置の搬送面上側に立設された止め板と、前記止め板の下端部に切欠形成されたマット挿通口部と、前記搬送装置の両側部に立設されたガイド板と、を備えた構成を有している。 【0019】これにより、請求項1又は2の作用に加えて、以下の作用を有する。 i.搬送装置の両側部にガイド板を立設しているので、マットが搬送装置の側部からはみ出たり、搬送面からずれたりするのを防止でき、搬送装置でマットをスムーズに搬送することができる。 j.搬送面上側に立設された止め板と、止め板の下端部に切欠形成されたマット挿通口部を有しているので、マット挿通口部からマットを順に搬送することができ、特に、板状のマットを複数積み重ねてマット供給部へ供給した際に、搬送面に当接したマット(積み重ねたマットの一番下側のマット)から1枚ずつ順にマット挿通口部から搬送装置の下流側へ搬送でき、マットを自動で連続的に搬送させることができる。 【0020】ここで、マット挿通口部としては、搬送装置で搬送されるマットの搬送方向側端面と略同形状でマットが挿通できる大きさに形成される。尚、マット挿通口部の開口高さとしては、マットの厚さより大きく、かつ、マットの厚さの2倍より小さく形成される。これにより、積み重ねたマットをマット挿通口部から、1枚ずつ順に搬送装置の下流側へ搬送することができる。 【0021】本発明の請求項4に記載の種子マット製造装置は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の発明において、前記水噴霧機が、前記搬送装置の両側部に立設された横カバー部と対向した前記横カバー部間に連接されたカバー部とを有したカバー体と、前記カバー体内に配設された噴霧部と、前記噴霧部に接続された水供給部と、を備えた構成を有している。 【0022】これにより、請求項1乃至3の作用に加えて、以下の作用を有する。 k.横カバー部と、対向する横カバー部間に連接されたカバー部とからなるカバー体を有し、カバー体内に噴霧部を有しているので、噴霧部で噴霧した水が搬送装置の周囲へ飛び散るのを防止できる。 l.搬送装置により一定速度で搬送されるマットの表面にむけて水を噴霧することができるので、マットの表面に満遍なく略均一に水を供給することができる。 【0023】ここで、噴霧部としては、横カバー部内壁やカバー部内壁に、噴霧口を搬送装置の搬送面側へ向けて1乃至複数配設される。また、横カバー部とカバー部の上端部に上カバーを配設し、上カバーの下面に噴霧部を配設してもよい。尚、噴霧口としては、カバー体で囲まれた搬送装置の搬送面の略全面に水を噴霧できる多数の噴霧口部を有したもの等、搬送装置により搬送されるマットの表面に満遍なく水を噴霧できる形状のものが用いられる。 【0024】本発明の請求項5に記載の種子マット製造装置は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の発明において、前記プレス機が、前記搬送装置の両側部に配設された軸受部と、前記軸受部に軸支され前記搬送装置の搬送方向と直角に配設されたプレスローラと、前記プレスローラを回転駆動するローラ駆動部と、を備えた構成を有している。 【0025】これにより、請求項1乃至4の作用に加えて、以下の作用を有する。 m.表面に種子が播種されたマットを搬送装置で搬送するだけで、搬送装置の搬送面とプレスローラ間にマットを挿入することができ、マットを搬送しながらプレスローラでマットの表面を押圧し、マットの表面に播種された種子をマットに圧入し埋設することができる。 n.プレスローラが、ローラ駆動部で回転駆動されているので、マットをプレスローラの下方(搬送面とプレスローラの間)へスムーズに挿入することでき、マットの一端部側(搬送方向の下流側のマット端部)から順に押圧していくことができる。 o.プレスローラでマットの一端部側から順に押圧することができるので、マットの大きさに係わらず種々の大きさのマットの表面を押圧することができ該プレス機の使用性や汎用性を向上できるとともに、プレスローラだけでマットの表面を押圧できるので、該プレス機の小型化を図ることができる。 【0026】ここで、プレスローラとしては、搬送装置のマット搬送速度の1倍〜2倍で回転駆動される。これにより、マットがプレスローラと搬送装置の搬送面間にスムーズに挿入される。また、プレスローラを回転駆動するローラ駆動部を搬送装置の駆動部と兼用してもよく、特に、搬送装置としてベルトコンベヤを用いた場合には、ベルトコンベヤの搬送ベルト駆動用ローラとプレスローラをチェーン等で接続し、搬送ベルト駆動用ローラの回転とともにプレスローラを回転させてもよい。これにより、プレスローラ駆動用に独立したモータ等を要さず該種子マット製造装置の部品を削減でき生産性を向上でき、また、スプロケットを介してプレスローラと搬送ベルト駆動用ローラをチェーン等で接続した場合、スプロケットを交換するだけで、プレスローラの回転速度を搬送ベルト駆動用ローラの回転速度の1倍〜2倍に容易に変更することができる。尚、プレスローラの回転速度が搬送装置のマット搬送速度の1倍よりも遅くなると、マットの表面側に皺がより種子マットの品質が低下する傾向が有り、また、マット搬送速度の2倍よりも早くなると、マットにひびが入りマットが破損される傾向が有り、いずれも好ましくない。プレスローラと搬送装置の搬送面との間隔としては、マットの材質や種子の種類等にもよるが、種子を潰すことなくマットの表面に埋設できる間隔で形成される。また、マットの表面に種子全体を埋設する場合は、種子をマットに埋設するとともにマットの表面をフラット(平坦状)にできる間隔(マットの厚さより狭い間隔)、かつ、マットをプレスローラにスムーズにかみこませることができる間隔で形成される。 【0027】本発明の請求項6に記載の種子マット製造装置は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の発明において、前記搬送装置が、前記マットの搬送方向と直角に所定間隔で立設された複数の桟を有した桟付きベルトを備えた構成を有している。 【0028】これにより、請求項1乃至5の作用に加えて、以下の作用を有する。 p.マットを桟付きベルトの桟の間に載せて搬送することができるので、マットの搬送中にマットが搬送面からずれるのを防止でき、マットの表面に略均等に播種することができ播種精度を向上できる。 q.桟付きベルトの桟の間にマットを載せることができるので、マットを一定間隔で搬送することができ種子マットの製造作業性を向上できる。 【0029】ここで、桟の間隔としては、マットの搬送方向長さと略同間隔とするのが好ましい。これにより、桟の間に載せたマットが搬送中にずれるのを確実に防止できるとともに、桟付きベルトの搬送面を無駄にすることなく搬送面にマットを所定間隔で載せることができ、種子マットの製造効率を向上できる。桟の高さとしては、マットの厚さの1/2倍〜3/4倍で形成するのが好ましい。これにより、1枚のマットの搬送方向端面を桟で確実に支持することができ、搬送中にマットがずれるのを確実に防止できる。尚、桟の高さがマットの厚さの1/2倍より低くなるにつれて、マットの搬送中にマットが桟を越えてずれる傾向が高くなり、また、マットの厚さの3/4倍より高くなるにつれて、桟付きベルト全体の厚さが増し取扱性に欠ける傾向が高くなるとともに、請求項3に記載のマット供給部で板状のマットを桟付きベルトへ供給する際に、桟が邪魔になりマットを1枚ずつ供給し難くなる傾向が有り、いずれも好ましくない。 【0030】本発明の請求項7に記載の種子マット製造装置は、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の発明において、前記マットが、フェノール樹脂発泡体からなる板状体である構成を有している。 【0031】これにより、請求項1乃至6の作用に加えて、以下の作用を有する。 r.マットの表面に播種した種子をプレス機で押圧することにより、種子でマットのセル(気泡)を容易に破壊して種子を傷めることなくマットに埋設することができるとともに、セルの破断面の凹凸部と種子表皮の毛のからまりにより、脱落させることなく種子をマットに保持させることができる。 s.マットが軽量なため、該種子マット製造装置で製造された種子マットの搬送が容易にできる。 t.マットをプレス機で押圧しているので、マットを圧密化することができ、マットの機械的強度を向上できる。 【0032】ここで、フェノール樹脂発泡体としては、レゾール型フェノール樹脂に酸性硬化剤、気泡調整用及び吸水用界面活性剤及び有機系発泡剤を混合し発泡させたもの等が用いられる。 【0033】 【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の形態1における種子マット製造装置について、以下図面を用いて説明する。 【0034】図1は実施の形態1における種子マット製造装置の全体斜視図である。尚、図中の矢印Aは搬送方向を示している。図1において、1は実施の形態1における種子マット製造装置、2は種子を播種するマットを搬送するベルトコンベアからなる搬送装置、2aは搬送装置2の脚部、2bは搬送装置2の長手方向の両側部に立設されたガイド部、3は搬送装置2の搬送ベルト、4は搬送装置2の搬送方向Aの略中央部に配設され種子を略均等に播種する播種ロール(図示せず)を有した播種機、5は搬送装置2の上流側端部に配設されたマット供給部、6はマット供給部5と播種機4の間の搬送装置2に配設された水噴霧機、7は播種機4の水噴霧機6側に接続され水噴霧機6と播種機4の間に位置した接着剤供給機、7aは接着剤供給機7の上流側に搬送ベルト3の上面(搬送面)に向けて配設されマットが搬送されてきたことを検知する光電式センサ等からなるセンサ部、8は播種機4の下流側の搬送装置2に配設されたプレス機である。 【0035】次に、搬送装置2に配設された各機器について、以下図面を用いて説明する。図2は実施の形態1における種子マット製造装置のマット供給部を示す要部斜視図である。図2において、9は搬送装置2のガイド部2aにネジ等で固定され搬送装置2の搬送方向Aと直角に搬送装置2の搬送ベルト3の上面側(搬送面側)の上方に立設された止め板、10は止め板9の下端部に切欠形成されたマット挿通口部、11は搬送装置2のガイド部2bにネジ等で固定され搬送装置2の両側部に立設されたガイド板である。 【0036】図3は実施の形態1における種子マット製造装置の水噴霧機を示す一部破断斜視図である。図3において、12は搬送装置2のガイド部2bにネジ等で固定され搬送装置2の両側部に立設された横カバー部、13は対向する横カバー部12間に連接された搬送装置2の搬送方向Aと直角なカバー部、14はカバー部13の下端部に切欠形成されたマット挿通口部、15は横カバー部12とカバー部13の上端部に連接された上カバー、16は横カバー部12,カバー部13,上カバー15からなるカバー体、17はカバー体16内に配設された噴霧部、18は多数の噴霧口部を有し噴霧口部を搬送装置2の搬送面側(搬送ベルト3の上面側)へ向けてカバー体16内の上流側のカバー部13側に配設された噴霧口、19は水道等の水供給部(図示せず)と噴霧口18を接続した可撓性の水供給管、20は水噴霧機6の上流側のカバー部13側に配設されマットが搬送されてきたことを検知する光電式センサ等からなるセンサ部である。 【0037】図4は実施の形態1における種子マット製造装置の接着剤供給機を示す一部破断斜視図である。図4において、21は播種機4に固定され播種機4の上流側に位置した支持ブラケット、21aは支持ブラケット21に搬送装置2の搬送方向Aと直角に形成され後述する接着剤貯留部を支持する支持部材、22は支持ブラケット21に着脱自在に軸支され接着剤が貯留される接着剤貯留部、22aは接着剤貯留部22の側壁に突設され接着剤貯留部22を支持ブラケット21に着脱自在に軸支する軸支孔22bを有した軸支部、22cは接着剤貯留部22の底部に網目状に形成された接着剤吐出部、23は支持ブラケット21の取付孔21bと接着剤貯留部22の軸支部22aの軸支孔22bに挿通され接着剤貯留部22を支持ブラケット21に着脱自在に軸支する棒状の取付金具、24は接着剤貯留部22を軸支孔22bを中心に揺動させて接着剤吐出部22cから接着剤を吐出させる供給機駆動部、25aは支持ブラケット21に軸支され播種機4の駆動部(図示せず)に接続されて回転駆動される供給機駆動部24の回転軸、25bは回転軸25aの略中央に配設され歯先が接着剤貯留部22の底部に当接した供給機駆動部24の歯車である。尚、供給機駆動部24としては、回転軸25aや歯車25bの代わりに、偏心モータ(バイブレータ)を用いてもよい。更に、接着剤が澱粉やカゼイン,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,アセチルセルロース,セルロースエステル,セルロースエーテル等の水可溶性の場合は、所定量の水に溶解して接着剤水溶液として用いることもできる。この場合、接着剤供給機7の代わりに接着剤水溶液を水噴霧機6で供給してもよい。 【0038】図5(a)は実施の形態1における種子マット製造装置のプレス機を示す要部斜視図であり、図5(b)はプレス機のローラ駆動部を示す側面図である。図5において、26は搬送装置2の両側部に立設された軸受部、27は軸受部26に軸支され搬送装置2の搬送方向Aと直交して配設されたプレスローラ、28はプレスローラ27の軸部、29は搬送装置2の一側部に配設されプレスローラ27を回転駆動するローラ駆動部、30は搬送装置2の搬送ベルト3を駆動する搬送ベルト駆動用ローラ(図示せず)の一端部に取り付けられ搬送装置2の側部に位置したスプロケット、31はプレスローラ27の軸部28の一端部に取り付けられ軸受部26に配設されたスプロケット、32は搬送装置2の側部に配設されスプロケット31より上方に位置したスプロケット、33は搬送装置2の側部に軸支されたスプロケット、34はスプロケット30,31,32,33に掛けられたチェーンである。ここで、実施の形態1では、スプロケット31は、搬送ベルト3を駆動する搬送ベルト駆動用ローラの回転速度(スプロケット30の回転速度)の1倍〜2倍の回転速度になるように形成されている。 【0039】以上のように構成された実施の形態1の種子マット製造装置における種子マットの製造について、水稲や飼料稲等の種子マットの製造を例に、以下図面を用いて説明する。図6は実施の形態1における種子マット製造装置のマット供給部にマットを供給した状態を示す斜視図である。図6において、35は樹脂発泡体の一つであるフェノール樹脂発泡体からなる板状体(直方体状)のマットである。尚、実施の形態1では、マット35として、幅28cm,長さ58cm,厚さ1.5cmの大きさで、吸水率が約99%のものを用いている。 【0040】まず、フェノール樹脂発泡体製のマット35を複数枚積み重ねて、図6に示すように、マット供給部5の止め板9,ガイド板11で囲まれた搬送装置2の搬送ベルト3上(搬送面)に複数のマット35を配設する。次いで、接着剤供給機7の接着剤貯留部22に澱粉質からなる粉末状の澱粉糊を入れ、また、播種機4に水稲や飼料稲等の種子を入れる。ここで、実施の形態1では、マット供給部5の止め板9に切欠形成されたマット挿通口部10と、水噴霧機6のカバー部13に切欠形成されたマット挿通口部14は、マット35若しくは搬送ベルト3の幅と略同じ幅で、かつ、高さがマット35の厚さの1倍より高くかつ2倍より低く(例えば、マット35の厚さの1.5倍)形成され、1枚のマット35だけが容易に通過できるように形成されている。 【0041】搬送装置2の駆動を開始すると、搬送ベルト3が搬送方向A側へ駆動開始し、マット供給部5に配設されたマット35の内、搬送ベルト3と当接したマット35(積み重ねたマット35の一番下のマット35)が、マット供給部5の止め板9のマット挿通口部10を通り、水噴霧機6(搬送方向A)側へ搬送される。次に、水噴霧機6の上流側のカバー部13に突設されているセンサ部20により、マット35が水噴霧機6側へ搬送されてきたことが検知されて、水噴霧機6の駆動が開始される(電磁弁(図示せず)が開になる)。水噴霧機6の駆動が開始されると、水供給管19を介して噴霧部17へ水が供給され、マット35が上流側のカバー部13のマット挿通口部14を通り噴霧部17の下方を通過すると略同時に、噴霧口18から所定量(例えば、約50cc)の水が噴霧され、マット35の表面が濡らされる。 【0042】更に、表面が水で濡らされたマット35は、搬送装置2の搬送方向Aへ搬送される。次に、接着剤供給機7の上流側に配設されたセンサ部7aにより、マット35が接着剤供給機7側へ搬送されてきたことが検知されると、播種機4及び接着剤供給機7の駆動が開始される。播種機4の駆動が開始されると、播種機4の駆動部に接続された供給機駆動部24の回転軸25aが回転駆動を開始し、それに伴い歯車25bが回転を開始する。歯車25bが回転すると、歯車25bの歯先が接着剤貯留部22の底部側に断続的に当たり接着剤貯留部22が、軸支孔22bを中心に揺動され、接着剤貯留部22内に入れた澱粉糊が接着剤吐出部22cから吐出され、接着剤供給機7の下方へ搬送されてきたマット35の表面に供給される。尚、実施の形態1では、1枚のマット35に対して2gの澱粉糊が供給されるように調整されている。ここで、澱粉糊の供給量の調整は、澱粉糊の粒径等に応じて接着剤吐出部22cの吐出部面積や網目の大きさ等を調整することにより行われる。次いで、表面に澱粉糊(接着剤)が供給されたマット35は、接着剤供給機7の下流側の播種機4の下方へ搬送され、播種ロールにより、マット35の表面に水稲や飼料稲等の種子が所定量(例えば60g〜250g)播種される。 【0043】次に、播種機4により表面に種子が播種されたマット35は、播種機4の下流側のプレス機8側へ搬送される。プレス機8へ搬送されたマット35は、搬送ベルト3とプレスローラ27間に挿入されて、マット35の下流側の一端部(搬送方向側端部)から順にプレスローラ27で押圧され、マット35の表面に播種された種子がマット35の表面に圧入され、表面に種子を埋設した種子マットが製造される。ここで、プレスローラ27の軸部28に取り付けられたスプロケット31は、搬送装置2の搬送ベルト3を駆動する搬送ベルト駆動用ローラの端部に取り付けられたスプロケット30にチェーン34で接続され同期されているので、搬送装置2の駆動と同時に、プレス機8のローラ駆動部29の駆動は開始されている。尚、実施の形態1では、搬送ベルト3とプレスローラ27の間は、1.3cm(マット35の厚さより2mm狭い間隔)になるように調整されている。 【0044】以上のように実施の形態1における種子マット製造装置は構成されているので、以下の作用を有する。 (1)搬送装置と播種機を有した種子マット製造装置に、マット供給部,水噴霧機,接着剤供給機,プレス機を備えているので、搬送装置の搬送ベルトでマットを搬送しながら、マットの表面に種子を播種,圧入し、表面に種子を埋設し表面が平坦化された種子マットを自動的に製造することができ種子マットの生産性を向上できる。 (2)マットの表面に播種された種子をプレス機でマットの表面に埋設しているので、水稲や飼料稲の他、ソルゴー等の種々の大きさや形状の種子の種子マットでも該種子マット製造装置で製造することができ、該種子マット製造装置の汎用性を向上できる。 (3)搬送装置の搬送ベルト上方(搬送面)側に、マット供給部,水噴霧機,接着剤供給機,プレス機を配設しているので、搬送装置に各機器を取り付けるだけで、該種子マット製造装置を容易に作製することができるとともに、各機器のメンテナンスが容易にできる。 (4)搬送装置の上流側に止め板とガイド板からなるマット供給部を有しているので、マットが搬送装置の側部からはみ出たり、搬送面からずれたりするのを防止でき、マットの搬送性を向上できるとともに、板状体のマットを複数積み重ねて供給した際にもマットが搬送面からずれたり倒れたりするのを防止できマットの供給作業性を向上できる。 (5)止め板の下端部に切欠形成されたマット挿通口部を有しているので、マット挿通口部からマットを一枚ずつ順に搬送することができ、マットを自動で連続的に供給することができ種子マットを短時間に連続生産でき作業性や生産性を向上できる。 (6)水噴霧機が、横カバー部,カバー部,上カバーかなるカバー体を有し、噴霧部がカバー体内に配設されているので、噴霧部で噴霧した水が搬送装置の周囲に飛び散るのを防止できる。また、水噴霧機の供給水量が、弁等の調整により、マットの材質や種子の種類に応じて容易に調整できる。 (7)搬送装置の途中に水噴霧機を有しているので、搬送装置により一定速度で搬送されるマットの表面に満遍なく水を噴霧することができ、マットの表面に略均一に水を噴霧できる。 (8)水噴霧機によりマットへ噴霧された所定量の水により接着剤供給機から供給された澱粉糊が粘化するとともに、澱粉糊は粘化した後水分が気散するので、マットに噴霧された水がマットに播種された種子の発芽を誘起させることなく、マットに埋設した種子の休眠状態を維持することができ、製造された種子マットの長期保存ができる。 (9)水噴霧機と播種機の間に接着剤供給機を備えているので、水噴霧機で水を噴霧したマットの表面に接着剤(澱粉糊)を供給してマットの表面に接着層を形成した後、マットの表面に種子を播種・接着でき、プレス機へマットを搬送する間に、マットの表面に播種された種子がずれて偏ったりするのを防止でき、播種精度を向上できる。 (10)接着剤として粉末状の澱粉糊を用いているので、水噴霧機により濡らされたマットの表面に供給するだけで、マットの表面で接着効果を発揮させることができるとともに、接着剤の乾燥が早く使用性に優れる。 (11)接着剤供給機でマットの表面に接着剤を供給した後、種子を播種してマットに埋設しているので、種子をマットに確実に接着固定することができ、特に、該種子マット製造装置で製造された種子マットの搬送時や保管時等に種子が種子マットから外れたり脱落したりするのを確実に防止でき、種子マットの取扱性を向上できるとともに、種子マットの播種精度を維持することができる。 (12)プレス機が、プレスローラとローラ駆動部とからなるため、表面に種子が播種されたマットを搬送装置の搬送面とプレスローラとの間に挿入し、マットの下流側の一端部から順に押圧して種子をマットの表面に圧入し埋設することができる。 (13)ローラ駆動部が、搬送装置の搬送ベルト駆動用ローラに接続されているので、搬送装置の駆動と同時にプレス機の駆動を開始することができるとともに、ローラ駆動部として独立したモータ等を要さず、該種子マット製造装置の部品を削減できる。 (14)搬送装置の搬送ベルト駆動用ローラとローラ駆動部をスプロケットとチェーンで接続しているので、スプロケットを交換するだけで、プレスローラの回転速度を変更することができ、また、プレスローラの回転速度を搬送ベルトの搬送速度の1倍〜2倍の速度にしているので、搬送ベルトとプレスローラの間にマットをスムーズに供給することができる。 (15)搬送ベルトとプレスローラの間をマットの厚さより狭くしているので、マットの表面に種子全体を埋設するとともに、マットの表面を均一にフラット(平坦状)にすることができ、製造された種子マットを重ねて収納した際に種子が種子マットから脱落するのを防止できる。 (16)マットとして、フェノール樹脂発泡体からなる板状体のマットを用いた場合は、マットの表面に播種した種子をプレス機で容易に埋設することができ、表面に種子全体を埋設した種子マットを容易に製造することができ、また、マットが軽量なため、マットや種子マットの搬送性に優れる。 (17)マットが樹脂発泡体からなるので、種子の圧入により樹脂発泡体のセル(気泡)が容易に破壊されて種子を傷めることなく種子をマットに埋設することができるとともに、セルの破片とセルの弾性力及び種子の表面の毛で種子を埋設した孔部内に保持することができる。 (18)マットをプレス機で圧縮しているので、マットの全体の強度を高めることができるとともに、マットの表面が毛羽立ったりボロボロになるのを防止でき、また、マットの肉厚が薄くなる分、保管や搬送時の作業性を向上できる。 (19)水噴霧機の上流側と接着剤供給機の上流側にセンサ部を備えているので、各機器にマットが搬送されてきたことをセンサ部で検知して各機器の駆動を開始することができ、常時、水や接着剤を搬送装置の搬送面へ吐出させることなく、省エネルギー性や使用性,経済性に優れる。 (20)搬送装置の搬送方向(長手方向)の両側部にガイド部を有しているので、マットの搬送時にマットが搬送面からずれるのを防止できる。 【0045】(実施の形態2)本発明の実施の形態2における種子マット製造装置について、以下図面を用いて説明する。 【0046】図7は実施の形態2における搬送装置の搬送ベルトを示す斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。図7において、3′は搬送装置2に使用される搬送ベルトの桟付きベルト、3aはマット35の搬送方向長さと略同間隔でかつ搬送方向と直角に立設された桟である。尚、実施の形態2では、桟3aの高さを、マット35の厚さの1/2倍〜3/4倍に形成している。これにより、桟付きベルト3′の取扱性を低下させることなくマット35の搬送時にマット35が桟3aを乗り越えるのを防止でき、また、実施の形態1と同様にマット35をマット供給部5に複数枚積み重ねて供給した場合にも、マット35を一枚ずつ順に桟付きベルト3′の桟3a間に供給することができる。以上のように構成された桟付きベルト3′を用いた場合も、実施の形態1の搬送ベルト3と同様に、桟付きベルト3′が搬送装置2に装着され、また、実施の形態1と同様に搬送装置2にマット供給部5,水噴霧機6,接着剤供給機7,プレス機8等が取り付けられ、実施の形態1と同様に、マットの表面に種子が埋設された種子マットが生産される。 【0047】以上のように実施の形態2における種子マット製造装置は構成されているので、実施の形態1の作用に加えて、以下の作用を有する。 (1)搬送装置の搬送ベルトが、桟付きベルトからなるので、マットを桟付きベルトの桟の間に載せて搬送することができ、マットの搬送中にマットが搬送面(桟付きベルト上面)からずれるのを防止でき、マットの搬送性を向上できる。 (2)桟付きベルトの桟の間にマットを載せることができるので、マットを一定間隔で搬送することができ、種子マットの製造作業性を向上できる。 (3)桟の間隔が、マットの搬送方向長さと略同間隔で形成されているので、マットの搬送中にマットが搬送面(桟付きベルトの上面)からずれるのを確実に防止できるとともに、桟付きベルトの搬送面を無駄にすることなく搬送面にマットを載せることができ、種子マットの製造効率を向上できる。 【0048】 【発明の効果】以上のように本発明における種子マット製造装置によれば、以下の優れた効果を実現できる。 【0049】請求項1に記載の発明によれば、(1)マット供給部に種子を播種するマットを供給するだけで、搬送装置でマットを搬送しながら、マットの表面に播種機で種子を播種した後、プレス機により播種されたマットの表面を押圧して種子をマットの表面に圧着することができ、マットの表面に種子全体又は種子の一部が埋設された種子マットを自動的に生産でき種子マットの製造作業性に優れ、また、播種機を有した搬送装置にマット供給部,プレス機を配設するだけで該種子マット製造装置を作製でき、該種子マット製造装置の構造が簡単で取扱性に優れる。 (2)搬送装置でマットを搬送しながらマットの表面に種子を播種するとともに、播種した種子をプレス機によりマットの表面に埋設しているので、マットが搬送装置で搬送される間に種子マットを製造することができ、短時間で種子マットの製造ができ、種子マットの生産効率に優れる。 (3)マットの表面に播種された種子をプレス機でマットの表面に埋設しているので、水稲,飼料稲,ソルゴー,ほうれん草等の直播可能な種々の大きさや形状の種子の種子マットでも、該種子マット製造装置で製造することができ、該種子マット製造装置の汎用性,利便性に優れる。 【0050】請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、(4)マット供給部と播種機の間に接着剤供給機を備えているので、マットの表面に接着剤を供給することにより、マットの表面に接着層を形成することができるため、播種された種子をマットの表面に接着させることができ、マットがプレス機等へ搬送される間に種子の位置がずれて偏ったりするのを防止でき播種精度に優れる。 (5)マット供給部と播種機の間に水噴霧機を備えているので、表面に接着剤が塗布されたマットに水を噴霧することにより、噴霧された水で接着剤が溶かされてマットの表面に接着層を形成することができ、播種された種子をマットの表面に接着させることができ、マットがプレス機等へ搬送される間に種子の位置がずれて偏ったりするのを防止でき播種精度に優れる。 (6)種子をマットの表面に埋設するとともに接着することができるので、該種子マット製造装置で製造された種子マットを搬送,貯蔵する際等に種子が種子マットから外れて脱落するのを確実に防止でき、種子マットの取扱性を向上できるとともに、種子マットの播種精度及び種子マットを利用した直播精度に優れ、種子マットの品質に優れる。 (7)接着剤供給機の上流側に水噴霧機を備えた場合、水噴霧機で水を噴霧したマットの表面に、接着剤供給機により接着剤を供給することができ、また、接着剤供給機の下流側に水噴霧機を備えた場合、マットの表面に供給された接着剤に水を噴霧することができるため、水溶性の粉末状の接着剤(水噴霧機で噴霧された水により接着性を発揮する接着剤)を使用することができ、該種子マット製造装置の使用性に優れる。 (8)水噴霧機で噴霧された水で、マットの表面が湿潤されて柔軟化されるので、種子の圧入時に種子が傷むのを防止できる。 (9)種子マット製造中にマットの表面に接着層を形成できるので、マット供給部に供給するマットに予め粘着力を有した接着層を要さず、マットの供給時やマットの収納時等にマット同士が接着するのを防止でき、マットの取扱性を向上できる。 【0051】請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、(10)マット供給部が、搬送装置の両側部に立設されたガイド部を有しているので、マットの搬送中に搬送装置の側部からマットがはみ出たり、搬送面からずれたりするのを防止でき、搬送装置でマットをスムーズに搬送することができ、マットの搬送性に優れる。 (11)搬送面上側に立設された止め板と、止め板の下端部に切欠形成されたマット挿通口部を有しているので、マット挿通口部からマットを順に搬送することができ、特に、板状のマットを複数積み重ねてマット供給部へ供給した際に、搬送面に当接したマットから順に1枚ずつマット挿通口部を通過させて搬送装置の下流側へ搬送することができ、マットを1枚ずつ自動で連続的に搬送させることができ、マットの供給作業性に優れる。 【0052】請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の効果に加えて、(12)水噴霧機が、横カバー部と、対向する横カバー部間に連接されたカバー部とからなるカバー体を有し、カバー体内に噴霧部を有しているので、噴霧部で噴霧した水が搬送装置の周囲に飛び散るのを防止でき、該種子マット製造装置の周囲が濡れるのを防止できる。 (13)搬送装置により、一定の速度で搬送されるマットの表面にむけて水を噴霧することができるので、マットの表面に満遍なく略均一に水を供給することができ、水の噴霧精度に優れる。 【0053】請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の効果に加えて、(14)プレス機が、搬送装置の搬送面の上方に配設されたプレスローラを有しているので、表面に種子が播種されたマットを搬送装置で搬送するだけで、搬送装置の搬送面とプレスローラ間にマットを挿入することができ、マットを搬送しながら、プレスローラでマットの表面を押圧し、マットの表面に播種された種子を簡単な構造でマットに圧入し埋設することができる。 (15)プレスローラが、ローラ駆動部で回転駆動されているので、搬送面とプレスローラの間へマットをスムーズに挿入することができ、マットの一端部側から順に押圧していくことができ、マットの大きさに係わらず種々の大きさのマットの表面をプレスローラで押圧することができ、該プレス機の使用性や汎用性に優れ、また、プレスローラだけでマットの表面を押圧できるので、該プレス機の小型化を図ることができる。 【0054】請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の効果に加えて、(16)搬送装置が桟付きベルトを備えているので、マットを桟付きベルトの桟の間に載せて搬送することができるので、マットの搬送中にマットが搬送面からずれるのを確実に防止でき、その結果、播種機により播種する際にマットの略全表面に略均等に播種することができ、播種精度に優れる。 (17)桟付きベルトの桟の間にマットを載せることができるので、マットを一定間隔で搬送することができ、種子マットの製造作業性に優れる。 【0055】請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の効果に加えて、(18)マットが、フェノール樹脂発泡体からなる板状体からなるので、マットの表面に播種した種子を、プレス機で押圧することにより、種子でマットのセル(気泡)を容易に破壊して種子を傷めることなくマットに埋設することができるとともに、セルの破断面の凹凸部と種子表皮の毛のからまりにより、種子をマットに脱落することなく保持させることができ、種子マットの品質に優れる。 (19)マットが軽量なため、該種子マット製造装置で製造された種子マットの搬送が容易にでき搬送性や取扱性に優れる。 (20)マットをプレス機で圧縮することによりマットを圧密化し、マットの全体の強度を高めることができるとともに、マットの表面が毛羽立ったりボロボロになるのを防止でき、また、マットの肉厚が薄くなる分、保管や搬送時の取扱性や作業性に優れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391016082 【氏名又は名称】山口県 【識別番号】593220410 【氏名又は名称】松村アクア株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月21日(1999.12.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095603 【弁理士】 【氏名又は名称】榎本 一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−169612(P2001−169612A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月26日(2001.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−362418 |
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