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【発明の名称】 自走式点注型施肥装置
【発明者】 【氏名】結城 敏博

【要約】 【課題】圃場の土表面の凹凸等の状態によって大きな影響を受けることなく目的とする略一定の深さにおいて、土中へ液肥の点注を行うことの出来る、自走式の施肥装置を提供すること。

【解決手段】メインフレーム12に装着された複数の走行輪13a〜13dのうちの少なくとも一つに対して回転駆動力を及ぼす走行用駆動手段34,36,38,40を構成することによって、メインフレーム12を自走せしめる一方、注入管16が上下駆動可能に装着されたサブフレーム14に対して案内手段46を設けると共に、メインフレーム12に対して鉛直方向に相対移動可能に連結せしめ、一体的に走行可能とした。また、注入管16を上下駆動せしめ、圃場の土中に対して抜差作動させる抜差駆動手段50,52,54,56,58を構成する一方、メインフレーム12によって支持されたタンク18内の液体肥料を注入管16に導いて、注入管16が土中に差し込まれた際、先端ノズル部60から液体肥料を吐出する液体肥料圧送手段74,84,88,90,92,94,96を構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の走行輪が装着されたメインフレームと、前記複数の走行輪の少なくとも一つに回転駆動力を及ぼして前記メインフレームを自走せしめる走行用駆動手段と、圃場の土中に差し込まれる注入管を上下動可能に支持するサブフレームと、該サブフレームを前記メインフレームに対して略鉛直方向に相対変位可能に連結せしめて、該サブフレームを該メインフレームと一体的に走行せしめる連結手段と、前記サブフレームに設けられて、該サブフレームを圃場の表面に沿って案内する案内手段と、前記注入管をサブフレームに対して上下駆動せしめて、該注入管の先端ノズル部を土中に抜差作動させる抜差駆動手段と、前記メインフレームによって支持されたタンク内の液体肥料等を、前記注入管に導いて、該注入管が土中に差し込まれた際に先端ノズル部から該液体肥料等を土中に注入する液肥圧送手段とを、有することを特徴とする自走式点注型施肥装置。
【請求項2】 前記サブフレームによる前記注入管の支持位置を、該注入管の中心軸方向で調節することにより、該注入管の土中への差込深さを調節する注入深さ調節手段を設けた請求項1に記載の自走式点注型施肥装置。
【請求項3】 前記メインフレームが、圃場において互いに平行に敷設された二本のレール間に跨がる門形部を有していると共に、それら二本のレール上をそれぞれ走行せしめられる走行輪を備えている請求項1又は2に記載の自走式点注型施肥装置。
【請求項4】 前記メインフレームにおいて、走行方向に直交する左右両側に離間位置してそれぞれ走行輪が装着されていると共に、それら左右両側の走行輪間の略中央部分に前記サブフレームが位置せしめられている請求項1乃至3の何れかに記載の自走式点注型施肥装置。
【請求項5】 圃場に敷設されたレール上を一端側から他端側に向かって走行せしめられた際に、該レールの他端側に到達したことを検出する走行端検出手段を設けると共に、該走行端検出手段による検出信号に基づいて、前記走行用駆動手段による前記走行輪への駆動力伝達方向を変更することにより、該レール上の他端側から一端側に向かって逆走せしめる走行方向変更装置を設けた請求項1乃至4の何れかに記載の自走式点注型施肥装置。
【請求項6】 前記サブフレームに設けられた回転中心軸回りに略鉛直平面内で回動せしめられる一対の回転アームからなる4節リンク機構によって前記注入管を支持せしめると共に、少なくとも一方の回転アームを回転中心軸回りに回転駆動せしめることによって、注入管の先端ノズル部を土中に抜差作動させる前記抜差駆動手段を構成すると共に、かかる一対の回転アームの回転方向を、走行方向に応じて変更する回転方向変更手段を設けた請求項1乃至5の何れかに記載の自走式点注型施肥装置。
【請求項7】 前記走行用駆動手段および前記抜差駆動手段において、駆動源として電動モータを採用した請求項1乃至6の何れかに記載の自走式点注型施肥装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【技術分野】本発明は、圃場を走行しながら土中に抜差作動せしめられる注入管を通じて、液体肥料等を土中に所定間隔で点在状に注入する自走式の点注型施肥装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】このような自走式の点注型施肥装置としては、例えば、特開平11−32535号公報に記載されているように、従来から、複数の走行輪が装着された装置フレームに対して、液肥の注入管を略鉛直方向で上下駆動せしめて、注入管の先端ノズル部を土中に抜差作動させると共に、注入管が土中に差し込まれた際に、その先端ノズル部から液体肥料を土中に注入するようにした構造のものが知られている。
【0003】ところが、このような従来の施肥装置においては、該施肥装置が走行する圃場の土表面の凹凸に起因して、走行輪が走行する土表面の高さと、注入管が抜き差しされる位置の土表面の高さとが、必ずしも一致しないために、特に土表面の凹凸が大きい圃場においては、注入管の土中への差し込み深さが大きく変動してしまい、液肥の注入位置を最適な位置に設定することが、極めて難しいという問題があった。
【0004】また、近年では、作物の生育管理や収穫等の作業の容易化や自動化を有利に図るために、圃場にレールを敷設し、水や肥料等の散布装置、或いは収穫装置等の各種作業用装置をレール上に走行させるようにした圃場も増えているが、そのような圃場において、有効に用いられる点注型施肥装置は、未だ提供されていなかった。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、圃場の土表面の凹凸等の状態によって、大きな影響を受けることなく、目的とする略一定の深さにおいて、土中への液体肥料等の点注を行うことの出来る、自走式の点注型施肥装置を提供することにある。
【0006】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの記載から当業者が把握することのできる発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
【0007】本発明の第一の態様は、複数の走行輪が装着されたメインフレームと、前記複数の走行輪の少なくとも一つに回転駆動力を及ぼして前記メインフレームを自走せしめる走行用駆動手段と、圃場の土中に差し込まれる注入管を上下動可能に支持するサブフレームと、該サブフレームを前記メインフレームに対して略鉛直方向に相対変位可能に連結せしめて、該サブフレームを該メインフレームと一体的に自走せしめる連結手段と、前記サブフレームに設けられて、該サブフレームを圃場の表面に沿って案内する案内手段と、前記注入管をサブフレームに対して上下駆動せしめて、該注入管の先端ノズル部を土中に抜差作動させる抜差駆動手段と、前記メインフレームによって支持されたタンク内の液体肥料等を、前記注入管に導いて、該注入管が土中に差し込まれた際に先端ノズル部から液体肥料を土中に注入する液肥圧送手段とを、有することを特徴とする。
【0008】このような本態様に従う構造とされた点注型施肥装置においては、走行輪が装着されて、走行用駆動手段や、液体肥料等を支持せしめるメインフレームに対して、注入管を上下動可能に支持せしめるサブフレームを、独立して、鉛直方向に相対変位可能に設けたことによって、走行輪により支持されるメインフレームの鉛直方向の位置に関わらず、サブフレームの位置が、案内手段によって、圃場の土表面上の略一定位置に有利に保持される。そして、そのサブフレームによって、注入管が支持されて、該サブフレームを基準高さとして上下駆動されることから、注入管の土中への差し込み深さを、メインフレームの状態に関わらずに、略一定量に有利に維持することが出来る。
【0009】また、かかる施肥装置においては、メインフレームは、液肥が収容されたタンクや、走行用駆動手段等の比較的大型で重量のある装置を主に支持する必要があることから、かなり大型となる。一方、サブフレームは、そういったタンクや駆動手段等を支持する等の制約を受けることがないため、任意の位置に設けることが出来ると共に、サブフレームは、メインフレームから独立して注入管の充分に近くにおいて圃場の表面に沿って案内される。従って、該サブフレームによって支持された注入管の土中への差込深さが有利に略一定に維持されるのである。
【0010】なお、本態様において、連結手段としては、注入管を圃場の土表面に対して略鉛直状態に安定して保持せしめるために、例えば、メインフレームに対して、4節の平行リンク機構等をもって連結する構造が有利に採用され得る。なお、サブフレームはメインフレームによって、牽引状態で移動せしめられる他、後押状態で走行されるもの等であってもよい。
【0011】また、かかる施肥装置において、サブフレームの案内手段としては、サブフレームの圃場の土表面に対する摺動抵抗を軽減し得、以て、サブフレームをスムーズに案内し得るものであれば、特に限定されるものではない。例えば、サブフレームの底面に対して、車輪やスライダー等を装着し、サブフレームの土表面に対する摺動抵抗を有利に軽減したもの等によって、有利に構成される。
【0012】ここにおいて、液肥をタンクから注入管に導き、その先端ノズル部から液肥を吐出する液肥圧送手段としては、従来から公知の機構が何れも採用可能であり、例えば、往復動ポンプやプランジャポンプ或いはスクリューポンプ等を用いて、タンクから供給された液体肥料を、注入管が土中に差し込まれた際に、液肥を注入管に圧送して、先端ノズル部から吐出させるようにした機構が有利に採用され得る。
【0013】なお、本態様において、液体肥料とは、液体状やスラリー状等、流動性のある全ての肥料を含むものである。また、本態様にかかる施肥装置は、液体肥料の点注の他、例えば、防除用の液体農薬等の点注にも適用可能である。
【0014】本発明の第二の態様は、前記第一の態様に従う構造とされた点注型施肥装置において、前記サブフレームによる前記注入管の支持位置を、該注入管の中心軸方向で調節することにより、該注入管の土中への差込深さを調節する注入深さ調節手段を設けたことを、特徴とする。このような本態様においては、液肥の種類や栽培する農作物、或いは土の状態等に応じて、注入管の土中への差込深さを調節することが可能であり、ひいては、液肥の注入深さを容易に調節することができる。なお、この差込深さを調節する注入深さ調節手段としては、例えば、注入管をサブフレームにおける支持部に対して、解除可能に締付固定する固定具を設け、その固定具を緩めた状態で、注入管を中心軸方向に任意に移動可能とすると共に、その固定具を締め付けることによって、注入管の位置を位置決め設定するようにしたもの等が有利に用いられ得る。
【0015】また、本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に従う構造とされた点注型施肥装置において、前記メインフレームが、圃場において互いに平行に敷設された二本のレール間に跨がる門形部を有していると共に、それら二本のレール上をそれぞれ走行せしめられる走行輪を備えていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造の施肥装置は、門形部をもって二つのレール間に跨って走行させられることにより、メインフレームが安定して走行させられる。それによって、レール上を走行せしめられる点注型施肥装置が有利に実現される。さらに、本態様においては、このようなレールは、圃場の土表面の凹凸に関わらず、一定の高さで水平方向に敷設される。従って、レール高さと圃場土表面の高さの差が、場所によって大きく異なる場合があるが、そのような場合においても、レール上を走行せしめられるメインフレームに対して、圃場の表面を走行せしめられるサブフレームが独立して、圃場の土表面に沿って走行せしめられるのであり、サブフレームの位置を基準として、注入管が土中に抜差作動せしめられることから、その注入管の土中への差込量ひいては液肥の注入深さを略一定に有利に設定することができる。
【0016】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れかの態様に従う構造とされた点注型施肥装置において、前記メインフレームにおいて、走行方向に直交する左右両側に離間位置してそれぞれ走行輪が装着されていると共に、それら左右両側の走行輪間の略中央部分に、前記サブフレームが位置せしめられていることを、特徴とする。このような本態様においては、左右両側の走行輪の略中央部分にサブフレームが位置せしめられている。従って、圃場土表面の凹凸により両側の車輪が上下動した場合でも、それら走行輪間の略中央部分に位置するサブフレームへの影響が軽減されることとなり、以て、安定してサブフレームが圃場の土表面に沿って案内される。
【0017】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れかの態様に従う構造とされた点注型施肥装置において、圃場に敷設されたレール上を一端側から他端側に向かって走行せしめられた際に、該レールの他端側に到達したことを検出する走行端検出手段を設けると共に、該走行端検出手段による検出信号に基づいて、前記走行用駆動手段による前記走行輪への駆動力伝達方向を変更することにより、該レール上の他端側から一端側に向かって逆送せしめる走行方向変更装置を設けたことを、特徴とする。このような本態様においては、特に、レールが敷設された圃場において、施肥装置を用いた場合に、施肥装置を自動的に往復走行させることが出来、レールの一端側で作業者が待っていればよく、省人力化が有利に図られ、作業性の向上が確実に実現され得る。なお、施肥装置の前進時及び後退時の両方の走行時において、施肥作動を行わせるようにすることも可能であり、それによって、施肥のための作業効率の向上が達成される。また、往復両方向で施肥させることによって、液肥の注入量の設定自由度が有利に向上される。
【0018】そこにおいて、走行端検出手段としては、一般に用いられている位置検出素子等が何れも採用可能であり、特に限定されるものではないが、例えば、施肥装置の走行方向における少なくとも前進側の端部に、リミットスイッチを設け、該リミットスイッチがレール他端側に設けられたストッパ等に当接することにより、走行端を検出するようにした構造のものが有利に採用され得る。また、走行方向変更装置としては、例えば、リミットスイッチから出力される検出信号に基づいて、電動モータや内燃機関等の走行用駆動手段による走行輪の回転駆動方向を反転させる機構等によって有利に構成され得る。
【0019】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れかの態様に従う構造とされた点注型型施肥装置において、前記サブフレームに設けられた回転中心軸回りに略鉛直平面内で回動せしめられる一対の回転アームからなる4節リンク機構によって前記注入管を支持せしめると共に、少なくとも一方の回転アームを中心軸回りに回転駆動せしめることによって、注入管の先端ノズル部を土中に抜差作動させる前記抜差駆動手段を構成すると共に、かかる一対の回転アーム部の回転方向を走行方向に応じて変更する回転方向変更装置を設けたことを、特徴とする。
【0020】このような本態様においては、回転アームで注入管を抜差作動せしめるようにすることにより、走行によるメインフレームやサブフレームの移動に伴う注入管の移動方向への引きずり現象を、有利に軽減乃至は回避させることが出来る。即ち、回転アームの回転方向と回転アームの径寸法を適当に調節することによって有利に実現される。特に回転アームの回転方向をメインフレームの走行方向に応じて逆向きに変更する回転方向変更装置を設けたことによって、どちらの方向においても引きずりが軽減されて、走行しながら注入することに伴う注入管に対して及ぼされる外力(注入管に対する土の抵抗力)を有利に軽減しながら安定して抜差作動を行うことが可能となる。なお、このような注入管の引きずり防止は、例えば、走行輪の回転方向と回転アームの回転方向を同一とすることによって、達成され得るが、そのような同一方向の回転は、例えば、走行輪と回転アームに架け渡されたチェーン等を介して、走行輪の駆動力を回転アームの回転中心軸に伝達することによって容易に達成され得る。
【0021】本発明の第七の態様は、前記第一乃至第六の何れかの態様に従う構造とされた点注型施肥装置において、前記走行用駆動手段および前記抜差駆動手段において、それぞれ駆動源として電動モータを採用したことを、特徴とする。このような本態様においては、電動モータを採用したことによって、スムーズな作動が実現される。特に、レール上を走行せしめられる装置にあっては、要求される駆動力にそれほど大きな変動がないことから、電動モータを用いることによって、効率的、しかも、内燃機関を用いる場合に比して、作業環境が、騒音の面或いは排気ガスの面等において、極めて有利に向上される。しかも制御が容易であるため、例えば、リミットスイッチを用いて往復走行せしめる際のメインの駆動機構の制御や、注入管を駆動する本発明の第六の態様における、回転アームの回転方向の切換変更制御も容易に実現可能となる。
【0022】
【発明の実施の態様】以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0023】先ず、図1乃至図4には、本発明の一実施形態としての施肥装置10が示されている。かかる施肥装置10は、複数の鋼材を溶接等で一体的に連結することによって構成された枠組構造のメインフレーム12を備えており、このメインフレーム12の下端部分の複数箇所に装着された走行輪13a〜13dによって、圃場に敷設されたレール11上を走行せしめられるようになっている。また、このメインフレーム12には、メインフレーム12から独立して相対移動可能なサブフレーム14が連結されており、メインフレーム12に対して鉛直方向に上下動可能に連結されている。このサブフレーム14の走行方向に直行する左右方向両側には、一対の注入管16,16がそれぞれ配設支持されており、それら注入管16,16が、鉛直方向に上下動せしめられて、圃場の土中に抜差作動せしめられるようになっている。そして、メインフレーム12に支持されたタンク18a,18bから、かかる注入管16,16に液肥が導かれて、注入管先端部から液肥が土中に注入されるようになっている。
【0024】より詳細には、前記メインフレーム12は、互いに重ね合わされて一体的に連結固定された矩形ボックス状の下段枠体構造部20と、矩形ボックス状の上段枠体構造部22とを含んで構成されている。また、上段枠体構造部22には、その上端部付近から水平方向側方に延び出す水平腕部23aが固設されていると共に、該水平腕部23aの突出先端近くには、鉛直下方に延びる鉛直脚部23bが固設されている。そして、これら水平腕部23aと鉛直脚部23bによって、メインフレーム12から隣接して敷設された他方のレール11上に延びる安定用補助フレーム24が、一体的に形成されている。これにより、メインフレーム12は全体として門形形状をなしており、二つのレール11,11間に跨って、二つのレール11,11上に載置されるようになっている。そして、下段枠体構造部20の前後の下端部及び安定用補助フレーム24の下端部には、それぞれ、走行輪13a〜13cが装着されている。そして、それらの走行輪13a〜13cがレール11,11上に載せられてレール11,11上を走行せしめられるようになっている。なお、安定用補助フレーム24の水平腕部23aには、長手方向に相互に所定距離を隔てて複数の取付穴25が設けられており、水平腕部23aに対する鉛直脚部23bの取付位置が、水平腕部23aの長手方向に選択的に調節可能とされている。これにより、レール間の距離の違いに容易に対応することが出来るようになっている。また、下段枠体構造部20には、レール11上で一方の側に延び出すジャッキフレーム26が設けられており、その先端部分には、走行輪13dが取り付けられている。このジャッキフレーム26は、下段枠体構造部20に対して、上下動ねじ27によって高さ調節されるようになっており、必要に応じて、中央に位置する走行輪13a或いは、自身の走行輪13dの何れかをレール11から上方に持ち上げることが可能となっている。この機構は、レール11の継ぎ目等において、メインフレーム12を移動させる際に有利である。なお、各走行輪13a〜13cの付近には、レール11を両側から挟み込むサイド輪28,28がそれぞれ設けられており、各種形状のレール11,11に対応して、レール11上を安定して走行せしめられるようになっている。なお、図中29は、下段枠体構造部20の一部を構成する補強板である。
【0025】また一方、上段枠体構造部22には、液肥が収容されるタンクを保持する上段及び下段のタンク支持台30a,30bが鉛直方向に離間して設けられており、それぞれに、上段側タンク18aおよび下段側タンク18bが載置されて保持されるようになっている。特に、本実施形態では、樹脂袋に入った液肥をそのまま、或いは輸送用ダンボール箱等に収容したまま載置可能とされており、樹脂袋の角部に予め取り付けられた取出口に、後述する液肥供給用管路90a,90bの先端をねじや係合部材で連結することによって取り付けられるようになっている。
【0026】また、メインフレーム12には、安定用補助フレーム24の上部平面上にバッテリー乃至は発電機等の電源供給手段32が装着されている。また、上段枠体構造部22には、走行用駆動手段を構成する駆動用電動モータ34が取り付けられて支持されている。そして、電源供給手段32からの電力の供給により、電動モータ34が作動せしめられるようになっている。この電動モータ34の出力軸には、ドライブスプロケット36が取り付けらていると共に、走行輪13aの回転軸にもスプロケット38が取り付けられており、それらドライブスプロケット36とスプロケット38の間には、チェーン40が掛け渡されている。そのチェーン40を介して走行輪13aに駆動力が及ぼされるようになっている。それによって、施肥装置10がレール11の長手方向に前進乃至は後進させられるようになっている。ここにおいて、走行輪13aは、走行用駆動輪としての機能を果たすものであり、以下、駆動輪13aと称す。なお、ドライブスプロケット36とスプロケット38の間には、テンションプーリー42が設けられており、チェーン40に所定のテンションがかけられるようになっている。また、メインフレーム12の走行方向一方の端部(図1中右方端部)には、リミットスイッチ98が配設されており、このリミットスイッチ98のON/OFFに従って、電動モータ34の回転方向、ひいては装置の走行方向が、前進と後退とに切り換えられるようになっている。
【0027】サブフレーム14は、レール11を挟んだ両側に位置して、それぞれ矩形箱体形状の箱形フレーム43,43を備えており、これら一対の箱形フレーム43,43が、レール11の上方で相互に連結固定されている。各箱形フレーム43は、矩形平板形状の底板44上において、走行方向に直交する方向で互いに離間して対向位置せしめられた一対の縦型支持板48,48が立設固定された構造を有している。また、底板44は、走行方向の前端部分と後端部分がそれぞれ斜め上方に折り曲げられて船形形状とされていると共に、前後の各傾斜板部には、案内手段としての地上走行輪46がそれぞれ装着されている。そして、この底板44の平坦な中央部分において、一対の縦型支持板48,48が溶着固定されて立設されており、両縦型支持板48,48の対向面間に配設された複数の丸鋼等によって相互に連結固定されている。
【0028】そして、各箱型フレーム43における一対の縦型支持板48,48の間には、鉛直上下方向に離間した2ヶ所において、縦型支持板48,48の鉛直平面に直交して水平方向に延びると共に、その一方の端部が外側に位置する縦型支持板48の表面に突出する回転中心軸49a,49bが配設されている。そして、上下二箇所に突出した回転中心軸49a,49b回りに回転可能な状態で、上側回転アーム50と下側回転アーム52がそれぞれ、鉛直平面内で、回転可能に取り付けられて支持されている。また、上側回転アーム50の回転中心軸と下側回転アーム52の回転中心軸には、それぞれ同期駆動用のスプロケット54,56が固設されており、チェーン58で相互に連結されることによって、同期して、回転駆動せしめられるようになっている。要するに、回転方向が上側回転アーム50と下側回転アーム52で同じになるようにされている。なお、上下回転アーム50,52は、箱形フレーム43の外側に配されているが、スプロケット54,56やチェーン58は、箱形フレーム43の内側に収容状態で配されている。
【0029】そして、これら上下二つの回転アーム50,52によって注入管16が支持されている。かかる注入管16は、中空のロッド形状を有しており、先端部分には、先尖状の先端部と吐出口を有する吐出用ノズル部60を備えている。また、注入管16の上端部には、同軸上で上方に向かって延びる支持ロッド62が固着されており、この支持ロッド62に対して軸方向に離間した二つの位置から軸直角方向に略同じ長さで延び出す一対の支持アーム64が固着されており、これら一対の支持アーム64が上下回転アーム50,52の外方先端部分に対してそれぞれ回動可能に枢着されている。これによって、上下二つの回転アーム50,52で4節のリンク機構が構成されており、特に、本実施形態では、上下二つの回転アーム50, 52が略同じ長さとされて、4節の平行リンク機構が構成されており、上下二つの回転アーム50, 52が中心軸回りに同期して回転することによって、注入管16が略鉛直状態を維持しつつ往復上下動せしめられるようになっている。さらに、下側の回転アーム52の回転中心軸には、スプロケット66が固定的に取り付けられており、このスプロケット66とメインフレーム12に装着された駆動輪13aの回転軸に取り付けられたスプロケット67との間に跨ってチェーン68が張架されている。これにより、電動モータ34からの駆動力が、駆動輪13aの回転軸を介して、下側の回転アーム52に伝達され、以て、注入管16が上下駆動せしめられるようになっている。なお、このことから本実施形態では、抜差駆動手段が、電動モータ34を利用して構成されている。また、レール11を挟んだ両側にそれぞれ配された一対の箱形フレーム43,43には、それぞれ一本の注入管16が上下動可能に支持されているが、本実施形態では、両箱形フレーム43,43によって支持された計2本の注入管16,16が、互いに180°だけ位相がずれて上下動されるようになっており、交互に土中に差し込まれるようになっている。
【0030】そして、このような構造とされたサブフレーム14は、メインフレーム12の下側枠体構造部20に対して、上下2本の連結ロッド70,72によって、連結されている。即ち、これら上下の連結ロッド70,72は、互いに略平行に配設されて、一方の端部においてそれぞれメインフレーム12に対して揺動可能にピン固定されている。また、他方の端部においては、サブフレームの回転中心軸49a,49bに対して揺動可能にピン固定されている。これにより、メインフレーム12とサブフレーム14の間において上下2本の連結ロッド70,72により、4節の平行リンク機構が構成されている。即ち、この平行リンク機構を構成する上下2本の連結ロッド70,72によって、サブフレーム14がメインフレーム12に牽引乃至は後押しされて同時に移動されるようになっている。しかも、本実施形態では、上下連結ロッド70,72の軸方向寸法が略同一とされて、平行リンク機構を構成していることから、サブフレーム14は、各箱形フレーム43及び各注入管16が略鉛直状態を保持したまま、メインフレーム12に対して相対的に上下動可能となっている。これにより、サブフレーム14はメインフレーム12の位置に関わらず、圃場の土表面に沿って四つの走行輪46により案内されて走行せしめられるようになっている。また、かかる走行状態下、駆動輪13aからチェーン68を介してスプロケット66に駆動力が及ぼされることによって、上下側回転アーム50,52が回転駆動せしめられて、注入管16が上下動される。それによって、注入管16の先端部が土中に抜差されるようになっている。そこにおいて、サブフレーム14は、圃場の土表面に対して略一定位置とされることから、抜差作動される注入管16の差込み深さも略一定の深さに有利に維持されるようになっている。
【0031】次に、注入管16への液肥の圧送手段について説明をする。図5には、本実施形態に従う構造とされた液肥圧送手段の要部が拡大して示されている。かかる液肥圧送手段は、サブフレーム14の各箱形フレーム43内にそれぞれ配設されたプランジャポンプ74を備えている。そこにおいて、プランジャポンプ74のシリンダ76は、箱形フレーム43の底板部44と縦型支持板48に対して固定的に取り付けられており、このプランジャポンプ74のシリンダ76から上方に向かってプランジャ80が突出されている。このプランジャ80の突出先端部には、長さ調節用のワッシャ81を介して押圧ロッド82が上方に向かって固設されており、この押圧ロッド82の先端部分に対して、スプロケット56における下側回転アーム52に対応する位置に突設された押圧ピン84が、周上の所定の回転位置で当接せしめられ、それによって、押圧ロッド82が押圧され、プランジャ80がピストン78に対して押し込み作動せしめられるようになっている。また、押圧ロッド82の先端部分には、一端をサブフレーム14に対してピン結合されたリンク86が連結されており、このリンク86の他端部は、引張コイルスプリング88を介してサブフレーム14の縦型支持板48の上端部分に連結されている。そして、この引張コイルスプリング88による引張方向の付勢力が、プランジャポンプ74のプランジャ80に対して、シリンダ76からの突出方向に常時及ぼされるようになっている。即ち、これにより、プランジャポンプ74のプランジャ80は、常時抜出方向に弾性的に保持されるようになっており、スプロケット56に突設された押圧ピン84が押圧ロッド82の突出先端部に当接した時だけ、プランジャ80がシリンダ76内に押し込まれるようになっている。特に、押圧ピン84が周上の半周以下(本実施形態においては1/4周程度)の最下端部分でしか押圧ロッド82に当接しないようにされており、当接している領域で、プランジャ80を押圧すると共に、そこから離れることによって押圧を解除して、プランジャ80に対して引張作動、即ち、抜出方向への駆動力を及ぼさないようになっている。なお、押圧ピン84は、プランジャ80に固定されていないことから、プランジャ80に対して押下力だけを及ぼすこととなり、実際には、下死点に至った後は、押圧ピン84はプランジャ80から独立して上方に変位せしめられることとなる。これにより、抜出方向への復元力は、引張コイルスプリング88によって緩衝的にプランジャ80に及ぼされるようになっている。
【0032】さらに、上下回転アーム50,52は注入管16と同期して回転作動せしめられるようになっていることから、注入管16の上下動と同期して、回動せしめられる。即ち、上下側回転アーム50,52が最下端に位置する際に、注入管16が最下端に位置すると共に、上下側回転アーム50,52が最上端に位置する際に、注入管16も最上端に位置せしめられるようになっている。従って、注入管16が鉛直下方に変位せしめられて、その先端部分が土中に差し込まれる略最下端域近くに達した場合に、初めて、下側回転アーム52に対応位置する押圧ピン84が押圧ロッド82の先端部分に当接し、プランジャ80を押し込んでピストン78に対して押し込み作動せしめて、シリンダ76内に圧力を生ぜしめるようになっている。このプランジャポンプ74には、液肥供給/圧送用管路89が直接に接続されており、その管路89が分岐点93(図6参照)で分岐して、タンク18a,18bからの液肥供給用管路90a,90bへ接続される一方、注入管16への液肥圧送管路92へも接続されている。具体的には、液肥供給管路90a,90bは、一旦連結されて、その連結部の下流側において、左右それぞれのプランジャポンプ74用として分岐される。分岐されたそれぞれの管路は、液肥送り管路91を介して液肥供給/圧送用管路89に連結される。この液肥供給/圧送用管路89は、分岐され、液肥圧送管路92として注入管16へ連結される。また、液肥供給/圧送用管路89の分岐点93よりもタンク18側には、第一の逆止弁94が装着されている。一方、液肥供給/圧送用管路89の分岐点93よりも注入管16側には、第二の逆止弁96が装着されている。そして、図6にモデル的に示されているように、第一の逆止弁94は、タンク18a,18b側からプランジャポンプ74側への液肥の流れを許容し、その反対方向への流れを阻止するようになっている。第二の逆止弁96は、プランジャポンプ74から注入管16に向かう液肥の流れを許容し、その逆向きの流れを阻止するようになっている。
【0033】このような構造とされた液肥圧送手段においては、プランジャポンプ74のプランジャ80が、引張コイルスプリング88によって押し込み位置から緩衝的に戻されることに伴い、プランジャポンプ74内に発生する負圧によって、タンク18a,18bから液肥がプランジャポンプ74内に吸引される。そして、プランジャ80が最も引き出された位置にまで達した後、押圧ピン84がプランジャ80の押圧ロッド82に当接せしめられて、プランジャ80が押し込み駆動される。それによって、シリンダ76内から液肥が圧送されて注入管16に導かれ、注入管16の吐出用ノズル部60から土中に注入されるようになっている。
【0034】従って、上述の如き構造とされた施肥装置10は、電動モータ34を駆動し、レール11の一方の端部から他方の端部に向かって自走せしめられることとなるが、レール11の他方の端部に設けられた、レール端版と突出板(図示せず)に対して、リミットスイッチ98が当接することによって、モータの回転方向が変えられて、後退走行せしめられる。前進時後退時何れにおいても、電動モータ34の駆動輪の回転と、注入管16を上下駆動する抜差駆動手段の駆動とが同期して、同時に行われるようになっていると共に、液肥の圧送作動も同期して行われるようになっている。従って、前進駆動時においても、一定間隔に注入管が土中に差し込まれて液肥注入される。また、後退作動時においても、同様に液肥が注入作動される。特に、本発明においては、施肥装置10の前進時と後退時において、電動モータ34の回転を逆回転にすることによって、本体の走行方向が変換されると同時に、注入管16を上下動させる上下側回転アーム50,52の回転方向も逆方向とされる。そこにおいて、本実施形態においては、土中に差し込まれた後の注入管16の水平方向の動きが、施肥装置10の走行方向の動きと反対向きとされていることから、メインフレーム12の走行に伴う注入管16の差込み状態での引きずりが、走行方向に応じて軽減される方向に注入管16が水平方向において、メインフレーム12に対して移動されるようになっている。
【0035】また、上述の如き構造とされた施肥装置10においては、サブフレーム14がメインフレーム12に対して、鉛直方向に相対変位可能に取り付けられていることから、メインフレーム12の鉛直方向の位置に関わらず、サブフレーム14を安定して、圃場の土表面近くに位置せしめることが可能となる。それにより、サブフレーム14に対して上下動可能に装着された注入管16が、確実に圃場の土表面近くにおいて、抜差作動せしめられることとなり、もって、注入管16の土中への差込み深さが、安定して略一定とされる。従って、土表面の凹凸が大きい圃場においても、注入管16の差し込み深さが大きく変動するようなことがなく、液肥の注入位置を最適な位置に設定することが、有利に達成されるのである。
【0036】また、本実施態様に従う構造とされた施肥装置10は、圃場に敷設された作業装置用のレール11を有効に利用するものであり、施肥装置10をレール上に載置し、走行せしめることによって、施肥装置10が圃場内を安定して走行され得る。また、レール11上を走行する施肥装置10がレールの端部に到達したことを検出するリミットスイッチ98を採用したことにより、リミットスイッチ98の検出信号に基づき電動モータ34の駆動方向が変えられて、施肥装置10が該レール11上を逆方向、即ち後退方向に進行させられる。これにより、施肥装置10の圃場内における走行作業の省人化乃至は無人化を有利に図ることが可能となり、作業の容易化と作業性の効率が飛躍的に向上され得る。
【0037】しかも、注入管16は、その上側端部に設けられた締付手段によってノズル軸方向に位置調節が可能とされていることから、土中への差込み深さも調節することが出来、液肥の注入深さの設定自由度が向上され得る。
【0038】また、本態様に従う施肥装置10においては、プランジャポンプ74の押圧ロッド82に対して引張コイルスプリング88による突き出し方向への付勢力が常に及ぼされるようになっているとことから、注入管16の抜差作動と同期して回転する押圧ピン84による押圧ロッド82の押圧と組み合わせることにより、従来必要とされた液肥汲出用ポンプ等の特別の部材を要することなく、簡単な構造をもって、所望の周期でピストンを往復作動せしめ得て、以て、液肥の吸引及び圧送を有利に行うことが可能となる。しかも、プランジャ80の引き上げによる液肥の吸引作動が、引張コイルスプリング88の付勢力を介して行われることから、注入管16の上下駆動と同期した急激なピストンの上昇等に起因する液肥からの気層の分離等の不具合が有利に回避されて、プランジャポンプ74の作業性の安定化が図られ得る。また、二つの逆止弁94,96を用いることにより、タンク18a,18b内への液肥の逆流、及び注入管16の吐出用ノズル部60内への、土等の異物の吸入が、簡単な構造をもって、確実に防止し得る。
【0039】以上、本発明の一実施形態について詳述したが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
【0040】例えば、前記実施形態においては、圃場に敷設されたレール上を走行する施肥装置に対して本発明を適用したものの具体例を示したが、本発明は、耕運機やトラクタ等の構造で両側に車輪を有する構造の施肥装置に対しても適用が可能である。また、特開平11−52325号公報等に示される圃場の土表面を走行する走行輪によって装置本体が支えられる構造のものにも適用可能である。
【0041】また、前記実施形態においては、注入管の駆動機関として4節の平行リンクを採用し、注入管が圃場の土中に対して垂直に差込作動が為されるようになっていたが、かかる平行リンク機構における上下回転アームの長さを異ならせた4節リンクも採用され得る。このような4節リンク機構を採用した場合は、それら上下回転アームの長さ寸法を適時に調節することにより、注入管の土中への差込時及び引抜時の傾きを調節することも可能である。
【0042】また、前記実施形態においては、2本の注入管が採用されていたが、注入管の配設個数は特にこれに限定されるものではなく、一本或いは3本以上の注入管が必要に応じて採用可能である。
【0043】更にまた、前記実施形態においては、メインフレームから隣接して敷設された他方のレール上に延びる安定用補助フレームが採用されていたが、施肥装置における走行及び作動の安定性が確保されれば、このような安定用補助フレームは必ずしも設ける必要はない。
【0044】また、土壌の固さ等を考慮して、ノズルの差し込み反力を有効に得る為に、例えば、サブフレームに適当な重さの付加重量を適宜装着可能としたり、或いは、メインフレームとサブフレームの間に、サブフレームを鉛直下方に押しつける付勢手段を設けることも可能である。特に、レール上を走行するタイプの施肥装置においては、レールとサブフレームの間にそのような付勢手段を設けることも可能である。それによって、サブフレームに及ぼされる鉛直下向きの力をメインフレームの重量に関わらず、一層有利に得ることが可能である。
【0045】その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0046】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた点注型施肥装置においては、タンクや駆動手段等の比較的大きな外形寸法や重量を有する部材を支持せしめるメインフレームに対して、注入管が上下動可能に装着されたサブフレームを鉛直方向に相対移動可能に装着せしめることによって、圃場の土表面の凹凸に応じて変化するメインフレームの鉛直方向位置に関わらず、サブフレームを該土表面近くに走行せしめることが可能となり、注入管をサブフレームから安定して一定位置に抜差作動せしめることが可能となり、以て、液肥を安定して目的の注入深さに注入することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】593131910
【氏名又は名称】株式会社セイオー技研
【出願日】 平成11年10月29日(1999.10.29)
【代理人】 【識別番号】100103252
【弁理士】
【氏名又は名称】笠井 美孝
【公開番号】 特開2001−120027(P2001−120027A)
【公開日】 平成13年5月8日(2001.5.8)
【出願番号】 特願平11−309636