| 【発明の名称】 |
側条施肥機 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹田 裕一
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| 【要約】 |
【課題】側条施肥機下部に配設されるブロワケーシングの容積を小さくして運転席後方の作業スペースを確保する。
【解決手段】少なくとも吸入口154、排出口161、ファン152、ファン駆動軸156を内装するブロワケーシング51を設け、該ブロワケーシング51に内装されるファン駆動軸156は連結軸157にて相互に連結され、該連結軸157を被覆するカバー160の外径は、該ブロワケーシング51の外径よりも小さく構成し、ブロワケーシング51全体及びその一端側に配設されるモーター50を合わせた全体幅を、側条施肥機36全体幅と同等もしくはより小さく構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 田植機に装着する側条施肥機であって、施肥ホッパーの下部に繰出装置を配設し、各々の繰出装置の繰出部に、少なくとも吸入口、排出口、ファン、ファン駆動軸を内装するブロワケーシングを設け、該ブロワケーシングに内装されるファン駆動軸は連結軸にて相互に連結され、該連結軸を被覆する外廓部材の外径は、該ブロワケーシングの外径よりも小さく構成することを特徴とする側条施肥機。 【請求項2】 一または複数個の前記ブロワケーシング全体及びその一端側に配設されるモーターを合わせた全体幅を、一または複数個の前記側条施肥機の全体幅と同等もしくはより小さく構成することを特徴とする請求項1記載の側条施肥機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、田植機の側条施肥機の技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、田植機の走行機体の座席後部にホッパーやブロワや繰出装置を配置し、該繰出装置に条数本のホースを連通して、該ホースの先端に側条施肥ノズルを配置して植付部の側部へ配設した側条施肥機は公知となっており、前記側条施肥機の各繰出ケースを、一個のブロワケーシングに連通連接し、該ブロワケーシングの一端側にファン駆動手段たるモーターを取付けて、該モーターの出力軸を該ブロワケーシングの軸線上に伸延し、該出力軸の各繰出ケースに対応する位置に、それぞれファンを同軸的に取付けた側条施肥機が知られている。例えば、同一出願人による特開平7−327434の技術である。 【0003】 【発明が解決しようとしている課題】上記の技術では、各繰出ケースに対応する位置にファンが配設されるため、該ファンを内装するブロワケーシングの外径は必然的にファン径より大きなものとなっていた。ブロワケーシングはこの外径幅を左右方向の全幅にわたって維持していたため、側上施肥機下部でのスペースが狭いものとなっていた。このため運転席後部での作業者の作業スペースが限定され、またブロワケーシングが障害となって側上施肥機下部の調整にも困難があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとしている課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。請求項1においては、田植機に装着する側条施肥機であって、施肥ホッパーの下部に繰出装置を配設し、各々の繰出装置の繰出部に、少なくとも吸入口、排出口、ファン、ファン駆動軸を内装するブロワケーシングを設け、該ブロワケーシングに内装されるファン駆動軸は連結軸にて相互に連結され、該連結軸を被覆する外廓部材の外径は、該ブロワケーシングの外径よりも小さく構成する。 【0005】請求項2においては、一または複数個の前記ブロワケーシング全体及びその一端側に配設されるモーターを合わせた全体幅を、一または複数個の前記側条施肥機の全体幅と同等もしくはより小さく構成する。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図であり、図2は同じく平面図であり、図3は側条施肥機の平面断面図であり、図4は同じく正面図であり、図5は同じく側面断面図であり、図6は側条施肥機の支持の様子を示す側面断面図であり、図7は側条施肥機下部及びモーターを示す正面一部断面図である。 【0007】図1、図2において、1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3前部上方に搭載させ、ミッションケース4前方にフロントアクスルケースを介して走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部にリヤアクスルケースを連接し、前記リヤアクスルケースに走行用後輪8を支持させる。そして、前記エンジン2等をボンネット9で覆うと共に、ステップ11を介して作業者が搭乗する車体カバー12上部に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。 【0008】また、図中15は6条植え用の苗載台16並びに複数の植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ロータリケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に植付爪17・17を取り付ける。また、前記植付ケース20の前側に図示せぬローリング支点軸を介して支持フレーム24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構27を介して走行車1後側に支持フレーム24を連結させ、前記リンク機構27を介して植付部15を昇降させる図示せぬ昇降シリンダをロワーリンク26に連結させ、前記前後輪6・8を操向駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。 【0009】また、図中29は走行変速レバー、30は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、35は均平用フロート、36は一条用の側条施肥機であり、六つの側条施肥機36全体で施肥装置37を構成している。 【0010】これより側条施肥機について説明する。図1及び図6に示すように、車体フレーム3に立設された支持フレーム40と、該車体フレーム3の後端部に下端部を枢着した左右一対のサイドステー54・54とを介して、該支持フレームの上部に支持機枠53を支持し、該支持機枠53上に側条施肥機36を6条用に6つ載置している。また、該側条施肥機36の二個おきに、側板140が該支持機枠53上に立設され、下方から上方へ向けて順に第一・第二・第三フレーム55・56・57が横設されて、該側板140・140・・・を支持固定している。 【0011】図3〜図5に示すように、一条分の側条施肥機36は、施肥ホッパー46と、肥料Aを定量供給する繰出ケース47と、前記均平用フロート35の側条施肥ノズル48に肥料Aを送出するフレキシブル形送出パイプ49と、円筒形のブロワケーシング51とを、各側条施肥機36にそれぞれ備えている。また、該ブロワケーシング51の左側端に後述するファン152を駆動する手段としての電動モーター50を取付けている。 【0012】繰出ケース47上側の取入口69では施肥ホッパー46の下部出口を嵌着すると共に、該繰出ケース47前面の排出部47a下側に取出口70を形成し、該取出口70を前後方向摺動自在のキャップ71によって閉塞している。また、該取出口70より前下方に向けてシュート72を延設して、該キャップ71を前方に摺動して施肥ホッパー46内の残留肥料を排出する。 【0013】また、繰出ケース47は下部の排出部76後方で前記フレキシブル形送出パイプ49と軟質合成樹脂製の接合パイプ77を介して連通連結している。同様に排出部76前方でも、ブロワケーシング51後方の排出口161と該排出部76前部が接合パイプ162を介して連通連結している。加えて該排出部76内部に、後述するファン152からの気流を増速して負圧を発生させるためのベンチェリ部79を形成し、該ベンチェリ部79に肥料Aの出口78を臨ませている。 【0014】前記繰出ケース47中部には三枚の円板状の上繰出ロール60と中繰出ロール61と下繰出ロール62が配置され、それぞれのロール上には繰出用の孔が開口され、上繰出ロール60と下繰出ロール62は繰出ケース47に固定され、中繰出ロール61は繰出軸87の下部に固定されている。そして、該繰出軸87を回転駆動させることによって、上繰出ロール60の繰出孔82から中繰出ロール61の繰出口83に肥料Aが入り、中繰出ロール61が回転されて、下繰出ロール62の繰出孔84と一致すると肥料Aがフレキシブル形送出パイプ49内へ落下して一定量ずつ繰り出されるのである。 【0015】前記繰出軸87への動力伝達は、次のようにして行われる。前記ミッションケース4の後端から後向きに突出するPTO軸の中途部に固定したチェーンスプロケットと車体フレーム3に立設される支持フレーム40に固定した軸受ケース100内のチェーンスプロケット101とにチェーンを巻回して動力伝達し、さらに軸受ケース100内の外横位置の伝動軸102にチェーン伝動する。該伝動軸102の端部のベベルギヤ102aと噛合する従動ベベルギヤ105aを介して下縦伝動軸105に動力伝達した後、その上端に設けたリングコーン式無段変速機構90を介して上縦伝動軸103に伝達する。該リングコーン式無段変速装置90は、図5に示すように、入力側の下縦伝動軸105と一体的に回転する入力円板92と、出力側の上縦伝動軸91に回転可能に設けられた出力円板93と、両円板92、93の間で相対的に回転可能に配置された複数の遊星コーン94(この遊星コーン94群は上縦伝動軸103と一体的に公転する)と、これら遊星コーン94の円錐面に位置移動可能に摺接する非回転の変速リング95等からなり、これらは変速機ケース96内に収納されている。変速機ケース96の後端のガイド部に、回転数(ひいては単位時間あたりの肥料の繰出し量)の調節ノブ97を有する調節ネジ98を配置し、該調節ネジ98にシフタ99の後端を螺合させ、該シフタ99は前記変速リング95に係合連結しており、調節ネジ98の正回転、逆回転に応じてシフタ99を図5において昇降させて、変速リング95が押圧当接する遊星コーン94の円錐面の位置を変化させて変速するものである。該上縦伝動軸103上端に固着しているベベルギヤ103bは、図3、図4に示すように、入力軸124に固着しているベベルギヤ124aと噛合している。該入力軸124は、側条施肥機36・36・・・を貫通して左右方向に延設されている。そして図5に示すように、該側条施肥機36内部で、該入力軸124上に固設されているベベルギヤ124bとベベルギヤ87aとは噛合しており、該繰出軸87は後端で該ベベルギヤ87aと固着している。 【0016】前記構成により、PTO軸からの動力が繰出軸87に伝達されて、前記中繰出ロール61が回転して肥料Aの繰出し作業が行われる。また、前記調節ノブ97の操作により、該繰出軸87の回転速度を変化させて、肥料Aを繰出す量を変化させることができる。 【0017】これより、本発明のブロワケーシングについて説明する。前記ブロワケーシング51は、図5、図7で示すように、ケースブラケット51aを介して該ブロワケーシング51下方で前記第一フレーム55に螺設し、ケースブラケット51bを介して上方で前記第二フレーム56に螺設して、該ブロワケーシング51を支持固定している。 【0018】図3、図4、図7で示すように、ブロワケーシング51の一端側に取付けた電動モーター50の出力軸151はファン駆動軸156に固設され、左右方向の同軸上に配置されているファン駆動軸156・156・・・間は連結軸157・157・・・によって連結されている。該ブロワケーシング51は外殻の左右両端に軸受け159・159を設けており、該軸受け159・159によって該ファン駆動軸156を回動自在に軸支している。そして、該ブロワケーシング51は該ファン駆動軸156の前記繰出ケース47の接合パイプ77に対応する位置に、前記ファン152を同軸的に取付けると共に、該ブロワケーシング51に吸入口154を介して外気に連通した吸気通路155とを設けている。 【0019】ブロワケーシング51左右両側より突出しているファン駆動軸156及び連結軸157には、外郭として円筒状のカバー160が配設されている。該カバー160の内径は前記軸受け159の外径に等しく、ファン152を内装している該ブロワケーシング51の外径よりも小さなものとなっている。 【0020】図3、図4に示すように、電動モーター50を含むブロワケーシング51全体幅が左右方向で、側条施肥機36全体の幅よりも小さく構成されている。また、図5に示すように、該ブロワケーシング51及び電動モーター50の全体幅は前後方向で、側条施肥機36の幅よりも小さく構成されている。つまり、電動モーター50は一側の施肥ホッパー46の外側端より下方の空間に配置されて、後面視において施肥ホッパー46の側端とシュート72の側端の間に位置するように配置されて、機体幅よりはみ出すとこがなく、折り畳み機構を省ける構成としているのである。 【0021】 【発明の効果】請求項1記載の如く、田植機に装着する側条施肥機であって、施肥ホッパーの下部に繰出装置を配設し、各々の繰出装置の繰出部に、少なくとも吸入口、排出口、ファン、ファン駆動軸を内装するブロワケーシングを設け、該ブロワケーシングに内装されるファン駆動軸は連結軸にて相互に連結され、該連結軸を被覆する外廓部材の外径は、該ブロワケーシングの外径よりも小さく構成するので、本発明は以下のような効果がある。ブロワのファン部を一条単位で構成し、ファンを内装するブロワケーシングも一条単位で独立しているため、施肥の条数の増加に対しても、ブロワケーシングの増設で対応できる。また、ファン毎にケーシングが独立しているため、ファン駆動軸、連結軸を被覆するカバーはブロワケーシングと比べて小さな径にすることができ、ファンのない範囲のスペースを確保することができる。このため、作業者の運転席背後での作業スペースの確保や側条施肥機下部の調整も容易に行うことができる。さらに側条施肥機から構成される施肥装置を田植機本体から分離して輸送する際には、ブロワケーシング相互はファン駆動軸を連結する連結軸及び、ファン駆動軸、連結軸を被覆するカバーによってのみ連結されているため、ブロワケーシング毎に分割することが容易であり、全体の容量を小さくして輸送を行うことが容易にできる。 【0022】請求項2記載の如く、一または複数個の前記ブロワケーシング全体及びその一端側に配設されるモーターを合わせた全体幅を、一または複数個の前記側条施肥機の全体幅と同等もしくはより小さく構成するので、側条施肥機によって田植機本体幅が延長されることがなく、輸送、収納時に側条施肥機を、特にモーターやブロワケーシング等の排気駆動機構を、横幅を狭めるために折りたたみ収納する必要がない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月26日(1999.10.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−120024(P2001−120024A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月8日(2001.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−303566 |
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