| 【発明の名称】 |
播種装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川村 雄造
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| 【要約】 |
【課題】装置の簡素化及び精度の向上を図ることができると共に、播種作業の迅速化を図ることができながらも、他種類のトレーや他種類の播種パターンにも対応することができる播種装置を提供する点にある。
【解決手段】トレー1の搬送方向上手側端部が設定位置まで搬送されたことを検出する検出手段4からの検出情報に基づいて搬送手段2の駆動を停止させ、播種手段3に対して移動するトレー1の搬送方向上手側端部位置と第1回目の播種開始位置との距離P1及び第2回目以降の播種位置との種子間距離P2及び播種回数等の複数のパターンデータの中から特定のパターンを選択することにより、選択されたパターンに基づいて搬送手段2及び播種手段3を駆動してトレー1上に播種していくことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トレーを搬送する搬送手段と、この搬送手段にて搬送されてきたトレーの該搬送手段の搬送方向と直交する方向に所定間隔をおいて種子を複数箇所播種する播種手段と、前記トレーの搬送方向上手側端部が設定位置まで搬送されたことを検出する検出手段と、前記検出手段からの検出情報に基づいて前記搬送手段の駆動を停止させる停止手段と、前記播種手段に対して移動するトレーの搬送方向上手側端部位置と第1回目の播種開始位置との距離及び第2回目以降の播種位置との種子間距離及び播種回数等のパターンデータを制御装置に入力させる入力手段と、前記記憶された複数のパターンの中からトレーの大きさに対応した特定のパターンを選択するための選択手段とを備えさせ、前記選択手段により選択されたパターンに基づいて前記搬送手段及び播種手段を駆動してトレー上に播種していくことを特徴とする播種装置。 【請求項2】 前記播種手段が、種子を貯留しておくための貯留部と、この貯留部に貯留されている種子を吸着して前記トレーに播種するための吸着ノズルとからなり、前記吸着ノズルを上下動自在に設け、前記貯留部を上昇させた前記吸着ノズルの下方に位置する種子吸着可能位置とこの種子吸着可能位置から前方又は後方に移動して吸着ノズルからの種子を前記トレー上に播種可能な退避位置とに前後移動可能に構成してなる請求項1記載の播種装置。 【請求項3】 前記吸着ノズル及び前記貯留部の駆動並びに前記吸着ノズルへの吸気又は排気を切り替えるためのバルブの切り替えを行うための単一の回転軸を設け、前記回転軸に3つの回転カムを一体回転状態で取り付け、前記3つの回転カムと前記吸着ノズル、貯留部、バルブとをそれぞれ連動させてなる請求項2記載の播種装置。 【請求項4】 前記3つの回転カムのうちの前記貯留部を駆動する回転カムに該貯留部をそれの前後移動時において微動させるための平坦面又は凹部等を形成してなる請求項3記載の播種装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されてきたトレーに種子を自動的に播種することができる播種装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記播種装置としては、例えば実開平3−31809号公報や実開平7−24004号公報に示されるものがある。前者のものは、回転可能な吸着ロールの長手方向に一定間隔を置いて吸着孔を開設し、吸着ロールの前部上に種子ホッパーを配設し、吸着孔に吸着した種子を吸着ロールと同期してスライドさせているトレーに供給するようにしている。又、後者のものは、種子タンクの種子を吸着可能な種子吸着位置とトレーに種子を播種可能な播種位置とに位置変更可能なノズルホルダーに、種子を吸着する吸着ノズルを取り付けて、ノズルホルダーを移動させることにより、種子をトレーに播種することができるようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記2つのものは、種子をトレーに自動的に播種することができるものの、トレーに対する播種位置が常に同一であるため、次に示すような不都合が発生していた。つまり、トレーにはサイズが異なる多数のものが存在するため、上記のように播種位置が一定であると、トレーを構成する各ポケットの所望箇所に所定量の種子を播種することができないだけでなく、種子が播種されていないポケットや余分に種子が播種されているポケット等が存在し、それら装置に対応したサイズのトレーしか使用することができず、使用範囲の拡大化を図ることができない不便なものであった。又、1つのポケットに2回播き等の特殊な播き方等も行うことができないため、そのような特殊な播き方等の場合には人為的に播種しなければならず、自動的に播種できるものでありながら、非常に不便なものであった。因みに、前記播種動作を自動制御することによって、上記不都合を解消することが考えられるが、各部材の位置を検出する多数の検出手段を設けなければならないだけでなく、それら多数の検出手段からの膨大な位置情報を取り込みながら、自動制御しなければならないことから、装置が複雑化したり、制御の精度が低下する他、播種作業を迅速に行うことができない等の不都合があり、単純に自動制御することができないものであり、改善の余地があった。 【0004】本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、必要最小限の情報に基づいて自動制御して播種させることによって、装置の簡素化及び精度の向上を図ることができると共に、播種作業の迅速化を図ることができながらも、他種類のトレーや他種類の播種パターンにも対応することができる播種装置を提供する点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の播種装置は、前述の課題解決のために、トレーを搬送する搬送手段と、この搬送手段にて搬送されてきたトレーの該搬送手段の搬送方向と直交する方向に所定間隔をおいて種子を複数箇所播種する播種手段と、前記トレーの搬送方向上手側端部が設定位置まで搬送されたことを検出する検出手段と、前記検出手段からの検出情報に基づいて前記搬送手段の駆動を停止させる停止手段と、前記播種手段に対して移動するトレーの搬送方向上手側端部位置と第1回目の播種開始位置との距離及び第2回目以降の播種位置との種子間距離及び播種回数等のパターンデータを制御装置に入力させる入力手段と、前記記憶された複数のパターンの中からトレーの大きさに対応した特定のパターンを選択するための選択手段とを備えさせ、前記選択手段により選択されたパターンに基づいて前記搬送手段及び播種手段を駆動してトレー上に播種していくことを特徴としている。トレーの搬送方向と直交する方向、つまり搬送幅方向に関する制御は行わず、トレーの搬送方向のみの制御を行うのである。しかも、トレーを構成する多数のポットの間隔は等間隔であることに着目し、トレーの搬送方向上手側端部が設定位置まで搬送されたことを検出する検出手段からの検出情報に基づいて、搬送手段の駆動を停止させることによって、トレーの搬送方向上手側端部の位置制御を行い、それ以後は、トレーの搬送方向上手側端部位置と第1回目の播種開始位置との距離及び第2回目以降の播種位置との種子間距離及び播種回数等のパターンデータの中から選択されたパターンに基づいて搬送手段及び播種手段の駆動及び停止を繰り返し行わせるだけでトレー上の所望箇所に精度よく播種していくことができるのである。尚、前記トレーの搬送方向と直交する方向、つまり搬送幅方向に併設されたポットの併設個数やポット同士の間隔(ピッチ)が異なるトレーに対応させる場合には、播種する個数や播種間隔の異なる播種手段に交換等して対応することになる。前記種子間距離に対応して搬送手段を駆動する制御は、搬送手段を構成するコンベアの回転に同期するパルス発信器が出すパルスを計算してコンベア駆動モータを制御する、又は指令したパルスに正確に応答するパルスモータ、あるいはサーボモータによりコンベアを駆動することにより得られる。 【0006】前記播種手段が、種子を貯留しておくための貯留部と、この貯留部に貯留されている種子を吸着して前記トレーに播種するための吸着ノズルとからなり、前記吸着ノズルを上下動自在に設け、前記貯留部を上昇させた前記吸着ノズルの下方に位置する種子吸着可能位置とこの種子吸着可能位置から前方又は後方に移動して吸着ノズルからの種子を前記トレー上に播種可能な退避位置とに前後移動可能に構成している。従って、吸着ノズルを上昇させた状態において貯留部を吸着ノズルの下方に位置する種子吸着可能位置に移動させ、前記上昇させた吸着ノズルを貯留部上に下降させて、種子を吸着させる。次に、前記吸着ノズルを再度上昇させた後、貯留部を退避位置に移動させてから、前記吸着ノズルを下降させて播種するのである。 【0007】前記吸着ノズル及び前記貯留部の駆動並びに前記吸着ノズルへの吸気又は排気を切り替えるためのバルブの切り替えを行うための単一の回転軸を設け、前記回転軸に3つの回転カムを一体回転状態で取り付け、前記3つの回転カムと前記吸着ノズル、貯留部、バルブとをそれぞれ連動させている。上記のように構成することによって、回転軸を駆動するだけで、吸着ノズル、貯留部、バルブの3つを所望のタイミングで作動させることができる。しかも、機械連動であるから、制御のための3つの検出手段やそれらの情報により制御信号を出力する等の構成が不用になるだけでなく、精度よく作動させることが可能になる。 【0008】前記3つの回転カムのうちの前記貯留部を駆動する回転カムに該貯留部をそれの前後移動時において微動させるための平坦面又は凹部等を形成することによって、貯留部内の種子が一箇所に偏ることなく、分散させることができ、貯留部に貯留されている種子を最後の種子まで良好に吸着させることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】図1及び図2に、縦横に多数の土を収容するための収容部としてのポケット1A(図10参照)が形成されたトレー1に種子Dを自動的に播種するための播種装置が示されている。この播種装置は、トレー1を搬送する搬送手段の一例であるベルトコンベア(以下コンベアと称する)2と、このコンベア2にて搬送されてきたトレー1の搬送方向と直交する方向、つまり搬送幅方向(左右方向)に所定間隔をおいて種子を複数箇所播種するための播種手段3と、前記トレー1の搬送方向上手側端部が設定位置まで搬送されたことを検出する検出手段4とを備え、図8に示すように、制御ボックスB(図1に仮想線で示している)内に、前記検出手段4からの検出情報に基づいて駆動手段5Aにて駆動状態にある前記コンベア2の駆動を停止させる停止手段5Bと、前記播種手段3に対して移動するトレー1の搬送方向上手側端部位置と第1回目の播種開始位置との距離及び第2回目以降の播種位置との種子間距離及び播種回数等のパターンデータを制御装置6に入力させる入力手段7と、前記記憶された複数のパターンの中からトレー1の大きさに対応した特定のパターンを選択するための選択手段8とを備えさせて、前記選択手段8により選択されたパターンに基づいて前記コンベア2及び播種手段3を駆動してトレー1上に播種していくように構成している。前記コンベア2は、ベルトコンベアの他、チェーンコンベアやローラコンベア等どのようなものでもよい。 【0010】前記トレー1は、一般的に横の寸法が270〜300mmで縦の寸法が500〜600mmのものが使用され、ポケット1Aの数が72〜406等の規格のものがある。前記ポケット1Aはセルとも言われ、横15mm×縦15mmで深さ25mmの小さなものから、横40mm×縦40mmで深さ58mmまでのいずれも下方が狭くなったほぼ円錐形のものがほとんどであり、底部に排水用の小さな孔が開けられているものが一般的であるが、本発明では、トレー1の大きさ及び形状は自由に変更可能である。尚、前記トレー1は、水平姿勢で搬送される構成としているが、傾斜姿勢で搬送されるように構成してもよい。 【0011】前記検出手段4は、図2及び図10に示すように、前記トレー1の搬送方向上手側端部が接当して揺動される接当片4Aと、この接当片4Aの揺動を検出するセンサ本体4Bとからなる接触式のセンサから構成しているが、光電式センサ等の非接触式のセンサから構成してもよい。又、トレー1の搬送方向上手側端部が接当することにより、トレー1の搬送方向上手側端部が設定位置に位置したことを検出する構成にする他、例えばトレー1の横側面の所定箇所にマークを貼り付けておき、そのマークを光電式センサ等により検出することによりトレー1の搬送方向上手側端部が設定位置に位置したことを検出する構成としてもよい。 【0012】図1に示すように、前記播種手段3が、種子を貯留しておくための貯留部としての上方開放型の種皿10と、この貯留部10に貯留されている種子を吸着して前記トレー1に播種するための吸着ノズル11とからなり、前記吸着ノズル11を上下動自在に設け、前記貯留部10を上昇させた前記吸着ノズル11の下方に位置する種子吸着可能位置(前進位置、図5参照)とこの種子吸着可能位置から後方に移動して吸着ノズル11からの種子を前記トレー1上に播種可能な退避位置(後退位置、図3参照)とに前後移動可能に構成してあり、次に、それら具体構成について詳述する。 【0013】図1、図3〜図5に示すように、前後2箇所に水平軸芯X1,X2周りで揺動自在に取り付けた前後一対の揺動アーム12,13に前後動自在な基端側アーム14の前後端部をそれぞれ枢支連結し、前記基端側アーム14の前側上端から延出された先端側アーム15の先端に取付部材16を介して前記種皿10を取り付けている。そして、前記後側に位置する揺動アーム13のほぼ中央部から後方に延出された板部17にローラ18を取り付け、このローラ18を電動モータM(図8参照)にて回転駆動自在な回転軸27に外嵌着されたほぼ扇型形状の種皿用回転カム28に後方から接当する側に付勢するスプリング(図示せず)を取り付けて、種皿用回転カム28の回転に伴って種皿10をほぼ水平姿勢で前後移動可能に構成している。前記回転カム28に種皿10をそれの前後移動時において微動させるための平坦面28A(凹部又は波形でもよく、形状はどのようなものでもよい)を形成することによって、種皿10内の種子が一箇所に偏ることなく、分散させることができ、種皿10に貯留されている種子を最後の種子まで良好に吸着させることができる。具体的には、図6(d)の種皿10内の種子を吸着するために吸着ノズル11を中間位置まで下降させる過程付近で平坦面28Aにローラ18が図示しないスプリングの付勢力で接当し、その接当した時の反動力により接当を繰り返して、種皿10を微動させることになるが、微動させるための回転カム28の形状や微動させる期間等は図に示されるものに限定されるものではない。 【0014】又、上下2箇所に水平軸芯Y1,Y2周りで揺動自在に取り付けた上下一対の揺動アーム19,20の先端に上下動自在な昇降アーム21の上側2箇所を枢支連結し、前記昇降アーム21の下端に取付部材22を介して前記吸着ノズル11を取り付けている。そして、前記上側に位置する揺動アーム19の揺動軸芯Y1から後方下方に向けて延出している延出部19Aの後端部にローラ23を取り付け、このローラ23を前記電動モータMにて回転駆動自在な回転軸27に外嵌着されたほぼ長方形状のノズル用回転カム29に前方から接当する側に付勢するスプリング(図示せず、自重で付勢する場合には無くてもよい)を取り付けて、ノズル用回転カム29の回転に伴って吸着ノズル11をほぼ垂直(上下)姿勢で上下方向に移動可能に構成している。 【0015】前記吸着ノズル11は、図1、図14及び図15に示すように、後述のバルブ24からのエアを案内する可撓性ホース58の先端が外嵌接続される接続部37Aを上端に備えた内部中空の角筒形状のノズル本体37と、このノズル本体37内に配置される整流板38と、前記ノズル本体37の両端開口部を閉じると共に前記整流板38の両端部に係止して該整流板38の位置固定を行うための係止溝39Aが形成された2つのエンドカバー39,39と、前記ノズル本体37の下端に長手方向に所定間隔を置いて形成された6つの孔37Bにねじ込み装着される6つのノズル40とからなっている。前記ノズル本体37の縦寸法Tが約3cm、横寸法Nが約2cm、長手方向の寸法Lが約25cm、肉厚2.5mmとしている。前記整流板38に形成の開口38Aのピッチを両端側ほど狭くすることによって、両端にもエアが良好に行き届く状態にすることができ、どのノズル40からもほぼ同一の吸引力にて種子を吸引することができるようにしている。又、前記吸着ノズル11の形状や孔37Bの個数、あるいは大きさ等の具体構成は図に示されるものに限定されるものではない。又、図では前記ノズル40に1個の吸着孔40Aのみを形成したが、図16(b)に示すように3個の吸着孔40A…を備えたノズル40であってもよいし、図16(c)に示すように5個の吸着孔40A…を備えたノズル40であってもよく、吸着孔の個数は自由に変更できる。又、図16(a)に示すように、ノズル40の先端に脱着可能なノズル部41を備えさせる構成にしておけば、種の大きさなどに応じてノズル部41を他のノズル部に変更するだけで、ノズル部41の吸着孔41Aの大きさを変更することができ、ノズル40全体を交換するものに比べて、交換作業の容易化及びコストの低減化を図ることができる。図では、ノズル40とノズル部41とをねじ込みにより脱着構造としたが、嵌合や係止あるいはビス止め等により脱着構造としてもよい。又、前記取付部材22に前記吸着ノズル11をねじ36により取り付け固定し、このねじ36を緩めることにより取り外し可能に構成することによって、吸着ノズル11のメンテンスを容易に行えるだけでなく、ノズル40の個数が異なる吸着ノズル11を付け替えることによりトレー1の左右方向のポケット1Aの個数の違い等に対応することができるようにしている。 【0016】又、図1、図3〜図5に示すように、図示していないエアポンプから前記吸着ノズル11への吸気又は排気を切り替えるためのバルブ24を設け、このバルブ24の押引ロッド24Aに連結された押引アーム25の基端部に上下方向ほぼ中央部が水平軸芯Z周りで回転自在に取り付けた回転アーム26の上端部を枢支連結し、前記回転アーム26の下端部にブラケット30を介して取り付けたローラ31を前記電動モータMにて回転駆動自在な回転軸27に外嵌着されたバルブ用回転カム32に前方から接当する側に付勢するスプリング33を取り付けて、バルブ用回転カム32の回転に伴ってバルブ24を吸気状態と排気状態とに切り替えることができるように構成している。 【0017】図8に示すように、前記電動モータMは、制御装置6から駆動手段34及び停止手段35を介して駆動及び停止の制御を行うようにしてあり、この電動モータMを駆動させることにより、前記回転軸27を回転させることにより3つのカム28,29,32を介して播種手段3、バルブ24、貯留部10をそれぞれ所定のタイミングで作動させることができるようにしてあり、次に、それらの作動タイミングを図6(a)〜(e)の説明図及び図7のタイムチャートに基づいて説明する。 【0018】図7に示すように、時間T0において、種皿10が後退位置にあり、コンベア2が停止状態にある時に、吸着ノズル11が時間T0からT1の間に上昇位置から下降位置に移動し、バルブ24が吸入状態から排出状態に切り替わり、種子を播く(図6の(a)参照)。前記播種後、時間T2からT3の間に吸着ノズル11が上昇(図6(b)参照)し、この後種皿10を前進させると共に、バルブ24が吸入状態に切り替わる(図6(c)参照)。このとき、コンベア2の駆動を同時に開始する。前記吸着ノズル11が上昇した後、中間位置まで該吸着ノズル11を下降させて種子の吸着を時間T4の時点から開始する(図6(d)参照)。前記種子を吸着した吸着ノズル11は、時間T5の時点から再度上昇を開始し、上昇位置(図6(e)参照)に位置した時間T6の時点から種皿10を後退させると共に、時間T0から前記のように吸着ノズル11が下降して種子を播くのである。前記タイミングは、一例であり、上記タイミングに限定されるものではない。つまり、吸着ノズル11が播種するために下降する場合や播種した後上昇させる場合には、種皿10を後退させておくようにし、又、吸着ノズル11が種皿10から種子を吸着するために下降する場合には、種皿10が前進しておくようにし、又、播種時には、コンベア2の駆動を停止させておくようにし、又、バルブ24は少なくとも播種時に排出側に切り替えることができるように前記3つの回転カム28,29,32を形成することになる。前記種皿10を吸着ノズル11の後方に退避させるように構成する他、吸着ノズル11の前方に退避させる構成にしてもよい。 【0019】図9に播種装置の作動制御を行わすためのスイッチ等を備えた前記制御ボックスBのパネル面が示されており、42は、前記原点センサ4が非検出状態(OFF状態)のときにのみ点灯するランプ42であり、43は、品番、セル(ポケット)数、トレーの長さ等を設定するためのデータ設定部54からのデータを制御ボックスB内に備える前記制御装置6内のテーブルに記憶(登録)させるための手動データ登録ボタンであり、44は、自動制御を開始させるための自動スタートボタンであり、45は、自動制御中点灯状態となる点灯ランプであり、46は、自動制御を行わせるか手動で装置を動作させるかを選択するためのスナップスイッチであり、47は、非常停止ボタンであり、48は、非常停止ボタン47が押されたときに点灯するランプであり、49は、電源用のON−OFFスイッチであり、50は、ON−OFFスイッチがONされたときに点灯するランプであり、51は、搬送方向に2つのノズル40,40を併設して搬送方向で隣り合う2つのセル(ポケット)に同時に播種可能に構成した場合に、2つのセル(ポケット)の距離分トレー1を送るための2個送り選択用のスナップスイッチであり、52は、図11に示すように1つのセル(ポケット)1Aに2回播種できるようにトレー1の送り回数を2倍にするとともに、1回の送り量を減少させるための2回播きを選択するためのスナップスイッチである。図11では、セル(ポケット)1Aのトレー1搬送方向ほぼ中央位置位置H1とこれよりもトレー1搬送方向後方寄り位置H2に播種しているが、これら位置はどこに設定してもよい。53は、データ設定部にて設定される品番(1桁表示)、セル数(2桁表示)、トレーの長さ(3桁表示)、原点(2桁表示)を表示するための液晶データ表示部であり、55は、カウンタ57内の数字をアップ(大きい数字に上げる)させるためのアップボタンであり、56は、カウンタ57内の数字をダウン(小さい数字に下げる)させるためのダウンボタンである。前記セル数は、搬送方向のセルの個数であり、トレー1の長さは、図10に示すように、1番目のセル1Aの中心から最終番目のセル1Aの中心までの長さP3であり、前記原点は、図10に示すように、トレー1の一端から1番目のセル1Aの中心までの距離P1である。図10のP2はトレー1搬送方向で隣り合う2つのセル1A,1A間の距離を示している。そして、前記トレー1の長さをセル1Aの個数n−1個で割ることによって、前記2つのセル1A,1A間の距離P2を求めることができ、この距離P2を後述のコンベア送りパターンの生成時に用いることになる。前記セル数、トレーの長さ、原点を入力できる部分が前記入力手段7であり、前記品番を入力できる部分が前記選択手段8である。 【0020】図12及び図13に示すフローチャートに基づいて説明すれば、まず、前記パネル面に備えた各種スイッチ(SW)の状態(ON−OFF状態)を読み込むと共に、制御対象となる品番を読み込んだ後、手動データ登録ボタン43が押されたかどうかを確認し、押された場合には、前記データ設定部54にて設定された品番、トレーの長さ、セル数、原点を読み込み、テーブルに格納する。押されていない場合には、前回使用したデータをそのまま使用することになる。次に、前記スナップスイッチ46が自動制御側に操作されている状態で自動スタートボタン44を押すと、自動運転の開始であると判断し、品番によりトレーの長さ、セル数、原点をテーブルより取り出す。そして、前記スナップスイッチ51,52の状態を見て、2個送りである場合には、コンベア送り回数を1/2(半分)にし、又、2回播きである場合には、コンベア送りの間に予備の送りを挿入することで送り回数を2倍にすると共に、1回の送り量を必要量減少させてから、コンベアの送りパターンを生成する。この後、自動スタートボタン44がON状態であるか否かを確認し、ONである場合に自動運転を開始し、トレー1が原点に位置しているか否かを確認し、原点に位置していない場合には、原点までコンベアを送り、原点に達している場合には、すぐに播種動作開始となる。前記原点に達している場合は、原点登録時に登録した距離分(トレー1の搬送始端部から1番目のセル1Aの中心までの距離分)コンベアを予め送っていることになる。そして、播種動作を開始し、コンベア送りパターン(前述タイムチャートにて説明したパターン)に沿ってコンベア送りを行い、その送り回数が所定回数に達すると、播種動作の終了となり、外部(作業者など)に播種終了したことをブザーやランプ等の報知手段により報知し、播種されたトレー1が取り出されるまで待つことになる。前記トレー1が取り出されてから、コンベアを送って次のトレー1を原点に位置させ、前述同様に播種動作を行うのである。前記コンベアを送って所定時間経過してもトレー1が原点に位置しない場合には、コンベアの送りを終了すると共に、液晶データ表示部53に表示し、制御を終了するのである。 【0021】 【発明の効果】請求項1によれば、トレーの搬送方向と直交する方向、つまり搬送幅方向に関する制御は行わず、トレーの搬送方向のみの制御を行うために、トレーの搬送方向上手側端部位置と第1回目の播種開始位置との距離及び第2回目以降の播種位置との種子間距離及び播種回数等の必要最小限のパターンデータを入力し、その入力したパターンデータの中から選択されたパターンに基づいて搬送手段及び播種手段の駆動及び停止を繰り返し行わせるだけでトレー上の所望箇所に精度よく迅速に播種していくことができ、しかも装置の簡素化を図ることができることは勿論のこと、他種類のトレーや他種類の播種パターンにも容易に対応することができる播種装置を提供することができる。 【0022】請求項2によれば、吸着ノズル及び貯留部の両方を移動させる構成にすることによって、吸着ノズルのみを移動させるものに比べて、吸着ノズル及び貯留部それぞれの移動量を少なく抑えることができ、装置全体の小型化を図り易い利点がある。 【0023】請求項3によれば、吸着ノズル及び貯留部の駆動並びに吸着ノズルへの吸気又は排気を切り替えるためのバルブの切り替えを3つの回転カムを介して単一の回転軸により行う構成にすることによって、回転軸を駆動するだけで、吸着ノズル、貯留部、バルブの3つを所望のタイミングで精度よく作動させることができ、位置ずれ等の修正を行う等の制御も不用になり、その分構成も簡素にすることができる。 【0024】請求項4によれば、貯留部を駆動する回転カムに貯留部をそれの前後移動時において微動させるための平坦面又は凹部等を形成することによって、貯留部内の種子が一箇所に偏ることなく、分散させることができ、貯留部に貯留されている種子を最後の種子まで良好に吸着させることができ、動作の信頼性を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000246675 【氏名又は名称】有限会社イデアリサーチ 【識別番号】000223193 【氏名又は名称】東罐興業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月22日(1999.10.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074561 【弁理士】 【氏名又は名称】柳野 隆生
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| 【公開番号】 |
特開2001−120014(P2001−120014A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月8日(2001.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−301363 |
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