| 【発明の名称】 |
肥料散布機における肥料の繰出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】北中 敬久
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| 【要約】 |
【課題】ホッパーの繰出口の開閉制御を行わせるシャッタを、ホッパーの底部に組付た状態のままで、化成肥料の散布と有機肥料の散布に、それぞれ適応するように変換させ得るようにする。
【解決手段】ホッパーの底板50に開設する繰出穴51の開度を調節するよう底板に重合させ、中心駆動軸中心に自在に回転して上下に重合する上シャッタ6および下シャッタ7には、一半側には前記底板に形成する繰出穴に対応する大口径穴61,71をそれぞれ開設し、他半側には小口径穴62,72をそれぞれ開設し、小口径穴は、上シャッタと下シャッタとの関係において回転方向に変位させた位置に開設して、上シャッタと下シャッタとを、大口径穴がホッパーの底板の盲板になっている他半側に重合し小口径穴が底板の繰出穴と重合する状態として操作レバーに連繋する状態と、大口径穴がホッパーの底板の繰出穴に重合し、小口径穴が底板の盲板となっている他半側に重合した状態として操作レバーに連繋する状態とに、切換自在とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホッパーの底板に開設する繰出穴を、その底板を中心駆動軸が嵌挿する中心穴を通る仮想中心線により2分したときの一半側に形成して底板の他半側を盲板とし、この繰出穴の開度を調節するよう底板に重合させるシャッタを、それぞれが前記中心駆動軸中心に自在に回転して上下に重合する上シャッタと下シャッタとの二枚とし、それら上シャッタおよび下シャッタには、一半側には前記底板に形成する繰出穴に対応する大口径穴をそれぞれ開設し、他半側には小口径穴をそれぞれ開設し、かつ、それら小口径穴は、上シャッタと下シャッタとの関係において回転方向に変位させた位置に開設しておき、これら上シャッタと下シャッタとを、それらに設けた大口径穴がホッパーの底板の盲板になっている他半側に重合し小口径穴が底板の繰出穴と重合する状態として操作レバーに連繋する状態と、それらに設けた大口径穴がホッパーの底板の繰出穴に重合し、小口径穴が底板の盲板となっている他半側に重合した状態として操作レバーに連繋する状態とに、切換自在としたことを特徴とする肥料散布機における肥料の繰出装置。 【請求項2】 中心穴と大口径穴とを具備せしめる上シャッタと下シャッタとを、同一形状に形成し、それらの一方を裏返しの状態に用いることを特徴とする請求項1記載の肥料散布機における肥料の繰出装置。 【請求項3】 上シャッタおよび下シャッタの周縁部に操作レバーに対し連繋するための連繋部を、それら上シャッタおよび下シャッタの周縁部の周方向に変位する複数個所に装設することを特徴とする請求項1記載の肥料散布機における肥料の繰出装置。 【請求項4】 上シャッタおよび下シャッタと操作レバーとを連繋する連繋機構の途中に、それらシャッタの回動量を可調とする調節手段を設けることを特徴とする請求項1記載の肥料散布機における肥料の繰出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、化成肥料・有機肥料・堆肥等の肥料を散布する肥料散布機のうちで、肥料を竪軸で回転する羽根車により散布する羽根車式の形態の肥料散布機(ブロードキャスタ)における肥料の繰出装置についての改良に関する。 【0002】 【従来の技術】上述の形態の肥料散布機Aは、通常、図1にあるように、自走により走行する機体またはトラクタ等の牽引車に連結牽引させて走行する被牽引型の機体に装架するよう形成したミッションケースMの上面側に、入力軸1から該ミッションケースM内の伝導機構Dに伝導される回転動力により減速されて回転する中心駆動軸2と、入力軸1に対し等速ないし増速されて回転する外筒軸3とを、竪方向の同一軸芯線に揃う二重軸状に設け、それらのうちの外筒軸3の上端側を、ミッションケースMの上面側に配位して機体に装架せる羽根車カバーc内に収蔵する羽根車4の軸芯部位に連結し、中心駆動軸2内に突入させて、そのホッパー5内に配設するアジテータeに連結しておいて、これにより、ホッパー5内に肥料を投入して、入力軸1の駆動で、中心駆動軸2および外筒軸3を回転させると、ホッパー5内に投入して肥料が、中心駆動軸2により回転するアジテータeにより撹拌されてホッパー5の底板50に設けた繰出口51から羽根車カバーc内に繰り出され、そこで外筒軸3により回転している羽根車4により振り出されて、羽根車カバーcの周壁部に設けてある放出口から放出散布されるようにしてある。 【0003】そして、入力軸1から中心駆動軸2および外筒軸3に回転動力を伝達する伝導機構Dは、中心駆動軸2を入力軸1に対し減速回転させるギヤG1とギヤG2とからなる伝導経路d1と、外筒軸3を入力軸1に対し等速または増速させて回転させるギヤG3とギヤG4からなる伝導経路d2とを別にして、その外筒軸3への伝導経路d2に、クラッチレバーfの操作により、入力軸1との伝導を“入り”・“切り”するクラッチk1を設け、また、中心駆動軸2と外筒軸3の間にワンウエイクラッチk2を設けておいて、クラッチk1を“入り”としたときには、アジテータeを設けた中心駆動軸2が入力軸1に対し減速回転し、羽根車4に連結する外筒軸3が入力軸1に対し等速または増速されて回転するようになり、クラッチk1を“切り”としたときには、アジテータeに連結する中心駆動軸2が減速回転し、羽根車4に連結する外筒軸3がワンウエイクラッチk2により中心駆動軸2に追従して減速回転するようにしている。 【0004】そして、この形態の肥料散布機Aにおいて、それのホッパー5の底部に設けた繰出口51から繰り出す肥料の繰出量の調節手段は、繰出口51を開設したホッパー5の底板50の下面に、シャッタ板gを重合して、中心駆動軸2を中心に自在に回動するよう機体に対し軸支しておいて、このシャッタ板gを、それに連繋せる操作レバー(図示省略)の操作により回動させ、このシャッタ板gに開設してある開口部と前記底板50に開設してある繰出口51との重合割合を変更して、繰出口51の開口面積を変更させることで、繰出量の調節を行うようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述のブロードキャスタ型の肥料散布機における肥料の繰出手段には、散布しようとする肥料が例えば粒状・粉状の化成肥料である場合は、シャッタ板を回動させることで行なう繰出口の開度の調節により、肥料の繰り出し状態が所望に調整し得るようになるが、例えば堆肥等の有機肥料を散布しようとする場合には、肥料の繰り出しの制御に不調を来し、散布不能となる場合もででくる問題がある。 【0006】これは、ホッパーの底板に開設しておく繰出口の口径および形状が、流動性のよい化成肥料に適応するように形成されていて、流動性の悪い堆肥等の有機肥料には適応しないようになっていることに起因する。 【0007】この問題の対策としては、ホッパーの底板は、化成肥料の繰出用の繰出口を設けた底板と、堆肥等の有機肥料の繰出用の繰出口を設けた底板との二通りに形成しておき、また、底板に重合状態に摺接させるシャッタ板は、化成肥料用の底板に設けた繰出口を開閉制御するためのシャッタ板と堆肥等の有機肥料用の底板に設けた繰出口を開閉制御するシャッタ板との二通りに形成しておいて、これらを組合わせて、ホッパーの底部に対し互換自在に組付けるようにすることが考えられるが、そのようにすると、散布しようとする肥料を、化成肥料と有機肥料とに変更する度ごとに、底板とシャッタ板を互換しなければならず、この互換作業が面倒な別の問題が出てくる。 【0008】本発明は、従前のブロードキャスタ型の肥料散布機に生じている上述の問題を解消せしめるためになされたものであって、ホッパーの底部に設ける繰出口を開設した底板と、その底板に重合状態に接合させてその底板に開設してある繰出口の開閉制御を行わせるシャッタ板とを、ホッパーの底部に組付た状態のままで、化成肥料の散布と有機肥料の散布に、それぞれ適応するように変換させ得るようにする新たな手段を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、ホッパーの底板に開設する繰出穴を、その底板を中心駆動軸が嵌挿する中心穴を通る仮想中心線により2分したときの一半側に形成して底板の他半側を盲板とし、この繰出穴の開度を調節するよう底板に重合させるシャッタを、それぞれが前記中心駆動軸中心に自在に回転して上下に重合する上シャッタと下シャッタとの二枚とし、それら上シャッタおよび下シャッタには、一半側には前記底板に形成する繰出穴に対応する大口径穴をそれぞれ開設し、他半側には小口径穴をそれぞれ開設し、かつ、それら小口径穴は、上シャッタと下シャッタとの関係において回転方向に変位させた位置に開設しておき、これら上シャッタと下シャッタとを、それらに設けた大口径穴がホッパーの底板の盲板になっている他半側に重合し小口径穴が底板の繰出穴と重合する状態として操作レバーに連繋する状態と、それらに設けた大口径穴がホッパーの底板の繰出穴に重合し、小口径穴が底板の盲板となっている他半側に重合した状態として操作レバーに連繋する状態とに、切換自在としたことを特徴とする肥料散布機における肥料の繰出装置を提起するものである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明手段によるブロードキャスタ型の肥料散布機における肥料の繰出装置は、それの肥料散布機の構成については、従前のものと同様に構成してよい。 【0011】即ち、自走して走行する機体、または、トラクタ等の牽引車に連結して、その牽引車により走行または移動する機体に、上面側に直立する中心駆動軸とそれの外周を同軸で回転する外筒軸とを設けたミッションケースを装架し、それの上方に、羽根車を収蔵する羽根車カバーを配して機体に装架し、さらにその上に、肥料を投入するホッパーを配位して機体に装架し、前記外筒軸の上端側を羽根車カバー内に収蔵せしめた羽根車の軸芯部位に連結し、前記中心駆動軸の上端側をホッパー内部に突入させて撹拌用のアジテータを取付け、この外筒軸と中心駆動軸とを、ミッションケース内に収蔵せる伝導機構により、外筒軸にあっては、ミッションケースに設けた入力軸に対し等速または増速させて回転させ、中心駆動軸にあっては入力軸に対し減速させて回転させる。 【0012】また、ホッパーの底部には繰出口を開設した底板を設け、それの上面側または下面側に、前記底板に設けた繰出口を開閉制御するシャッタ板を、中心駆動軸を中心に自在に回転するよう装設して、これに操作レバーを連結しておく。 【0013】そして、これにより、ホッパー内に散布すべき肥料を投入して、ミッションケースに設けた入力軸を、機体に装架した原動機または機体を牽引する牽引車の原動機と伝導して駆動することで、ホッパー内に投入した肥料が、順次繰出口から羽根車カバー内に繰り出され、そのケース内を回転している羽根車により振り出されて、その羽根車カバーの周壁部に設けてある散布口から散布されるようにする。 【0014】しかして、この肥料散布機のホッパーの底部に装設する底板とそれに摺接して回動するシャッタ板とからなる肥料の繰出手段は、それの繰出口を開設してホッパーの底部に設ける底板にあっては、中心部位に中心駆動軸が貫通する中心穴を形成した略円盤状に形成して、平面視において中心駆動軸と同心に配して機体に固定状態に組付け、これの平面視における一半側に、繰出口を中心穴を中心として略半周に渡る長さの弧状の長穴に形成して開設しておく。 【0015】また、この底板に摺接するよう重合させて設けるシャッタ板にあっては、上シャッタ板と下シャッタ板との上下の二枚のシャッタ板に分け、かつ、これら上シャッタ板と下シャッタ板とを二枚重ねに重ね合わせて、それらの中心穴を中心駆動軸に嵌挿し、それらに操作レバーの操作により作動するロッドをそれぞれ連繋して、そのロッドの作動により、中心駆動軸を中心として各別に回動するようにする。 【0016】そして、これら二枚重ねにしてホッパーの底板の上面側または下面側に重合状態として回動自在に軸支する上シャッタおよび下シャッタには、それの一方のシャッタ板となる例えば上シャッタにあっては、平面視における一半側に、大口径穴を、前述の底板に形設した繰出口と重合するよう中心穴からの距離を対応させた位置に、その繰出口と対応する形状として、中心穴を中心として所定の角度範囲に連続する弧状の長穴に形成して開設し、他半側には、中心穴からの距離を前記大口径穴のそれと対応させた位置で、前記大口径穴の長手方向の一方の端部に寄せた部位に、小口径穴を開設しておく。 【0017】また、他方のシャッタ板である例えば下シャッタ板にあっては、平面視における一半側に、前述の一方のシャッタ板と同様に、底板に開設した繰出口と対応する形状の大口径穴を開設し、他半側には小口径穴を開設するが、その小口径穴は、前述の一方のシャッタ板の他半側に開設せる小口径穴とは逆に、大口径穴の長手方向の他方の端部に寄せた部位に開設しておき、これにより、この他方のシャッタ板と前記一方のシャッタ板とを二枚重ねに重ねて、それらの大口径穴と大口径穴とが重合する状態としたとき、それらの小口径穴と小口径穴とが、非重合する位置を占め、かつ、それぞれの小口径穴が相手方のシャッタ板により閉塞されるようにしておく。 【0018】これら二枚のシャッタ板に形成する大口径穴と小口径穴は、二枚のシャッタ板を平面に並べて載置したときに、それぞれのシャッタ板に設けた大口径穴と小口径穴とが、線対称で一対に対称するように開設してよい。 【0019】このことから、二枚のシャッタ板は、同じ位置に同形の大口径穴と小口径穴とを具備せしめたものとして同形に形成して、それの一方を裏返しの状態とすることで、大口径穴と小口径穴とが前述の関係位置にある二通りのシャッタ板を構成するようにしてよい。 【0020】このように構成される二枚のシャッタ板には、それらのそれぞれに、操作レバーと連繋するロッドと連結するための連繋部を設けるが、その連繋部は、各シャッタ板に対し、中心穴を中心とする回動方向において、所定の角度量で変位させた二個所にそれぞれ設けるようにする。 【0021】そして、これら二枚のシャッタ板は、それらを二枚重ねに重ねて組合わせ、繰出口を開設したホッパーの底板に重ね、その底板と三枚重ねになるようにして、それらの中心穴に中心駆動軸が回転自在に嵌挿される状態に組付けて用いる。 【0022】上シャッタと下シャッタとして二枚重ねに重合させて用いる二枚のシャッタ板は、それぞれに形設した大口径穴および小口径穴が、上シャッタと下シャッタとの関係において、略対称する位置を占めるように重ねる。 【0023】このとき、二枚のシャッタ板を同形に形成した場合にあっては、それの一方を他方に対して裏返しにした状態として重ね、それらに形設した大口径穴と小口径穴とが、上シャッタと下シャッタとの関係において略対称する位置を占めるようにする。 【0024】これら二枚重ねて、ホッパーの底板に対し三枚重ねとなるように重ねて、中心穴を中心駆動軸に嵌挿して組付ける上シャッタおよび下シャッタには、操作レバーと連繋する連繋ロッドの連繋部をそれぞれ設けるが、その連繋部は、上シャッタおよび下シャッタを、それの中心穴を中心に前後に2分したときの、小口径穴を設けている側にそれぞれ設けておく。そしてこの連繋部が、中心駆動軸を中心にそれぞれ反対方向に突出する状態となるように、上シャッタおよび下シャッタを中心駆動軸を中心にそれぞれ回転させ、その状態となったところで、各連繋部を操作レバーに連繋し、操作レバーの押し引きの作動で、上シャッタと下シャッタとが、それぞれ反対方向に回転するように組付ける。 【0025】そしてまた、このように上シャッタと下シャッタとを組付ける際、化成肥料を散布する場合にあっては、上シャッタおよび下シャッタを中心駆動軸を中心に回転させて、それらのそれぞれに形設してある大口径穴が、底板の左右の一半側に形設してある繰出穴と反対側の盲板となっている他半側と重合していく状態となるようにして、この状態において、連繋部に操作レバーと連繋する連繋ロッドを連繋し、また、堆肥等の有機肥料を散布する場合にあっては、大口径穴が、底板の左右の一半側に開設してある繰出穴と重合する状態となるように、上シャッタと下シャッタとを、前述の化成肥料を散布する状態から底板に対して略180度回転させて、その状態において連繋部に連繋ロッドを連繋するようにして、この組付け状態の変更により、化成肥料の散布に適応する状態と有機肥料の散布に適応する状態との切り換えが行えるようにする。 【0026】また、このように、二枚重ねに重ねて繰出穴を設けた底板に対し三枚重ねとなるように重合させる上シャッタおよび下シャッタを、中心駆動軸を中心に略180度旋回させるように回転させて、操作レバーに対する連繋をしなおすことで行なう、化成肥料と有機肥料との散布状態の切り換えが円滑に行えるようにするため、上シャッタおよび下シャッタの周縁部に設ける連繋部は、周方向に変位する複数個所に、複数個並列させて設けておき、化成肥料用・有機肥料用に切り換え変更するときに、適応する連繋部を選択して連繋し得るようにすることが有効である。 【0027】 【実施例】次に実施例を図面に従い説明する。なお、図面符号は従前手段のものと同効の構成部材については同一の符号を用いるものとする。 【0028】図2は本発明を実施せるブロードキャスタ型の肥料散布機の縦断側面図で、同図において、Fは機体フレームで、前面側には、図6にあるように、トラクタ等の牽引車の機体の後面側に三点リンクヒッチを介して連結装着するための、左右のロアリンクヒッチ10・10とトップリンクヒッチ11とが設けてある。 【0029】Mは機体フレームFに装架したミッションケースで、前面側は入力軸1が軸支され、上面側には、中心駆動軸2とこれに同軸で回転する外筒軸3とが直立するように軸支してあり、内部には、図3にあるよう入力軸1から入力される回転動力を、ギヤG1とギヤG2により中心駆動軸2に減速して伝導する伝導経路d1と、ギヤG3とギヤG4により外筒軸3に等速にまたは増速して伝導する伝導経路d2とが収蔵せしめてある。 【0030】cは、ミッションケースMの上方に配位して機体フレームFに装架した羽根車カバーで、内部には、前述の外筒軸3の上端部に軸芯部位が連結してその外筒軸3により回転する羽根車4が収蔵されている。 【0031】5は、前記羽根車カバーcの上方に配位して、機体フレームFに装架したホッパーで、それの内部には、前述の中心駆動軸2の上方延長部2aが突入し、それにクラッチKを介し該上方延長部2aと接続する軸筒20が回転自在に嵌挿され、その軸筒20の外周に、アジテータeがステー21を介して取付けてある。 【0032】50は該ホッパー5の底板で、図9および図10にあるように、周縁に組付鍔500を具備する皿状に形成してあって、それの底壁501には、中心穴52と繰出穴51とが開設してある。 【0033】中心穴52は中心駆動軸2が回転自在に嵌挿される軸穴であり、底壁501の中心部位に開設してある。 【0034】繰出穴51はホッパー5内の肥料を順次繰り出すための穴であり、図12にあるように、底壁501を中心穴52を通る仮想中心線をもって前後(図において左右)に2分したときの前半側(図において右半側)に、中心穴52と同心の円弧状の長穴に形設してあり、かつ、それの長手方向(周方向)の長さが略中心穴52を中心とする略180度の角度範囲に渡る長さに形成してあって、これにより、底壁501の前半側の略全面を開放するように形成してある。 【0035】図9および図10において、6および7は、二枚重ねに重ねて、前述の底板50の下面に三枚重ねとなるように重合させて用いる上シャッタと下シャッタである。 【0036】図11は、これら上シャッタ6および下シャッタ7の平面図で、同図において、60および70はそれぞれの中心部に、前記中心駆動軸2に嵌挿する軸穴状に開設した中心穴、61および71はそれらシャッタに開設した大口径穴、62および72はそれらシャッタに開設した小口径穴である。 【0037】大口径穴61・71は、前述のホッパー5の底板50に形設した繰出穴51と略同形の弧状の長穴に形成してあって、上シャッタ6および下シャッタ7のそれぞれの後半側に開設してある。 【0038】そして、小口径穴62・72は、上シャッタ6と下シャッタ7のそれぞれの前半側に開設されるが、上シャッタ6の小口径穴62にあっては、中心穴60を中心とする時計回りの方向において、その方向に遅れた長穴状の大口径穴61の前端縁61aに寄る部位に開設してあり、また、下シャッタ7の小口径穴72にあっては、前記方向に進んだ大口径穴71の後端縁71bに寄る部位に開設してある。 【0039】63・63および73・73は、これら上シャッタ6および下シャッタ7を、図7・図8にあるように機体フレームFに支点軸80中心に上下に回動するよう軸支した操作レバー81の回動により、前述の中心駆動軸2中心に回転させて、繰出穴51の開度の変更調節が行えるよう、操作レバー81に対し連繋機構を介して連繋させるために、該上シャッタ6および下シャッタ7に設けた連繋部で、それぞれ小口径穴62・72を開設した前半側の周縁から放射方向に突出するように設けてあり、かつ、周方向に位置を変えた部位にそれぞれ設けて、それらのなかから選択して連繋し得るようにしてある。 【0040】この連繋部63・73と前述の操作レバー81との連繋は、前述の図7・図8にあるよう機体フレームFに設けた固定の支点軸80に軸支した操作レバー81に、一体に回動するアーム82を設け、これと、前記機体フレームFに回動軸83中心に前後に回動するよう軸支した回動アーム84とを、抜き差し自在の連結ピンpにより連結し、この回動アーム84と一体に回動するよう前記回動軸83に設けた作動アーム85・85の各上端部に、連結ロッド86・86の各一端を連繋し、それらの他端側を連繋部63・73にそれぞれ連結することで行われるようにしてある。 【0041】そして、この連繋機構の、操作レバー81と一体に支点軸80中心に回動するアーム82と回動軸83中心に回動する回動アーム84との抜き差し自在の連結ピンpによる連結点である連結穴87は、アーム82の支点軸81からの距離が異なる二つの個所に、連結穴87−1と連結穴87−2として設けてあり、これを選択して連結ピンpを差し換えることで、図7にあるよう、アーム82が所定角度量を回動したときに、それにより回動する作動アーム85の回動量が小さく、従って、連結ロッド86の動き量が小さくなる化成肥料の散布に適応する状態と、図8にあるように、アーム82が所定角度量を回動したときの作動アーム85の回動量が大きくなり、従って、連結ロッド86の動き量が大きくなって、堆肥散布に適応する状態との切換えが行われるようにしてある。 【0042】図12乃至図27は、上シャッタ6と下シャッタ7の二枚のシャッタ板を、それらの中心穴60・70を中心駆動軸2に嵌挿してホッパー5の底板50の下面側に組付け、それらに設けてある連繋部63・63・73・73を、化成肥料・有機肥料等の散布すべき肥料に適応する状態として、前述の操作レバー81に連繋機構を介し連繋するときの、連繋の態様を説明する説明である。 【0043】即ち、ホッパー5に粒状あるいは粉状の化成肥料を投入して、それを散布するときは、図12乃至図15にあるように、上シャッタ6と下シャッタ7とを、それらの一半側に開設してある大口径穴61・71が、底板50の盲板になっている後半側の下面に略位置し、他半側に開設してある小口径穴62・72が、底板50の繰出穴51が開設してある前半側の下面に位置してくる状態にし、かつ、このとき、上シャッタ6の連繋部63・63が、図において細線の矢印イの方向を羽根車4の回転方向とすると、底板50の繰出穴51が開設してある前半側の前記羽根車4の回転方向における前端側(図において下方側)に突出し、下シャッタ7の連繋部73・73が、底板50の前半側の前記羽根車4の回転方向における後端側(図において上方側)に突出する状態にし、この状態において、図9にあるよう連繋ロッド86・86を連繋する。 【0044】このとき、連繋ロッド86・86は、上シャッタ6の連繋部63・63および下シャッタ7の連繋部73・73に対し、それぞれ近い側の連繋部63・73を選択して連繋する。 【0045】これにより、操作レバー81の操作により、上シャッタ6と下シャッタ7との二枚のシャッタ板が底板50の繰出穴51に対し回動し、繰出穴51の下面に重合する位置にある小口径穴62・72を図15にあるよう全開とする状態と、図19にあるよう全閉とする状態との間において、所望の開度に調節し得るようになる。 【0046】また、ホッパー5内に堆肥等の有機肥料を投入して、それを散布しようとするときは、図20乃至図23にあるように、上シャッタ6と下シャッタ7とを、それらの一半側に開設してある大口径穴61・71が、底板50の繰出穴51を開設している前半側の下面に位置し、他半側に開設してある小口径穴62・72が、底板50の盲板に成っている後半側の下面に位置してくる状態とし、かつ、このとき上シャッタ6の連繋部63・63が、図において上方側に突出し、下シャッタ7の連繋部73・73が下方側に突出する状態とし、この状態において、図10にあるように、連繋ロッド86・86に連繋する。 【0047】このとき、連繋ロッド86・86は、上シャッタ6および下シャッタ7に周方向に並列させて設けられた連繋部63・63および連繋部73・73のうちの、近い側の連繋部63・73を選択して連繋するが、その近い側の連繋部63・73は、上ャッタ6と下シャッタ7とを、前述の化成肥料の散布に対応させた状態から、それぞれ中心駆動軸2中心に略180度回転させていることから、化成肥料の散布に対応させたときの連繋部63・73とは別で、その化成肥料の散布に対応させて連繋した際に遊びになっていた側の連繋部63・73となる【0048】このように、操作レバー81と連繋機構を介して連繋した上シャッタ6および下シャッタ7は、操作レバー81の操作により、図23にあるよう上シャッタ6および下シャッタ7の小口径穴62・72がホッパー5の底板50の盲板になっている後半側の下面側に位置し、大口径穴61・71が底板50の前半側の繰出穴51の下面側に位置して繰出穴51を全開した状態から、図27にあるよう、小口径穴62・72が底板50の盲板となっている後半側の下面側に位置し、大口径穴61・71の底板50の繰出穴51の下方に位置していた部分が、上シャッタ6と下シャッタ7の盲板となっている部位で相互に閉塞されて、繰出穴51を全閉する状態との間を、自在に回動して、繰出穴51の開度を所望の開度に調節し得るようになる。 【0049】 【発明の効果】以上説明したように、本発明手段による肥料散布機は、ホッパーの底板に開設する繰出穴を、その底板の一半側に形成しておき、この繰出穴の開度を調節するシャッタを、それぞれが回転する上シャッタと下シャッタとの二枚重ねとし、それら上シャッタと下シャッタには、一半側には前記繰出穴と対応する大口径穴を開設し、他半側には小口径穴を開設し、かつ、その小口径穴は上シャッタと下シャッタとの関係において回転方向に変位させた位置に開設しておいて、これら上シャッタと下シャッタとを、それらに設けた大口径穴がホッパーの底板の盲板になっている他半側と重合し、小口径穴が底板の繰出穴と重合する状態として操作レバーに連繋することで、繰出穴に重合する上下のシャッタの小口径穴の開度が調節される状態と、上下のシャッタに設けた大口径穴が、ホッパーの底板の繰出穴と重合し、小口径穴がホッパーの底板の盲板になっている他半側に重合する状態として操作レバーに連繋することで、小口径穴が全閉された状態で大口径穴の開度が調節される状態とに、切換えるようにしているのだから、流動性のよい化成肥料および流動性の悪い有機肥料を、二枚のシャッタを二枚重ねに組合わせて、ホッパーの底板に三枚重ねとなるように重合させる簡単な機構で、それぞれの性状に適応する状態で、繰出量の調節・制御が行えるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132909 【氏名又は名称】株式会社タカキタ
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| 【出願日】 |
平成11年10月6日(1999.10.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065053 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 和郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−103821(P2001−103821A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【出願番号】 |
特願平11−285253 |
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