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【発明の名称】 多条移植機
【発明者】 【氏名】中村 八郎

【氏名】松川 雅彦

【氏名】遠藤 智恵

【要約】 【課題】苗載せ部又は植付ケース部が折畳み状態にあるときに、操作レバーを「植付」位置に操作しても植付クラッチが入操作されないようにする。

【解決手段】多条田植機1は、リブ52を介して苗載せ部12a,12bが移動方向に複数配置された苗載せ台12と、リブ52の下方に複数配置された植付ケース部42とを有していて、苗載せ台12の左右端部側に位置する苗載せ部12bと植付ケース部42とが折畳み自在とされている。そして、苗載せ部12bと植付ケース部42には、これらの展開状態と折畳み状態とを検出可能な検出スイッチ58,72が夫々設けられていて、苗載せ部12bと植付ケース部42が折畳まれた状態において、操作レバー17が誤操作されて植付クラッチが入位置に操作されると、検出スイッチ58,72からの折畳み状態検出信号により植付クラッチの入操作が禁止され、植付爪64の駆動が防止される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗を載置する苗載せ部を仕切り部材を介して移動方向に複数配置して形成された苗載せ台と、前記仕切り部材に対応してその下方に複数配置され、植付爪により苗を移植する植付ケース部とを有し、前記苗載せ台の移動方向端部に位置する苗載せ部及び前記植付ケース部のうち少なくともいずれか一方を折畳み自在とし、機体左右方向幅を縮小可能とした多条移植機において、前記苗載せ部又は植付ケース部に、これら苗載せ部又は植付ケース部の展開状態と折畳み状態とを検出可能な検出スイッチを設け、前記苗載せ部又は植付ケース部が折畳まれた状態で、前記植付爪を駆動させる植付クラッチの入切操作用の操作レバーを入位置に操作した場合に、前記検出スイッチからの折畳み状態検出信号に基づき、制御部を介して前記植付クラッチを入操作不能とした、ことを特徴とする多条移植機。
【請求項2】 前記植付クラッチが入操作された状態で、前記検出スイッチからの折畳み状態検出信号が出力された場合は、前記植付クラッチの入状態を保持する保持手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の多条移植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の多条移植機に関し、詳しくは苗載せ部を横方向に複数配置した苗載せ台と、その下方に複数配置した植付ケース部とを有し、移動方向端部に位置する苗載せ部又は植付ケース部を折畳み自在とした多条移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の多条田植機を後方から見た概略的な説明図であり、同図において、苗を載置する苗載せ台12は、その下部をエプロン18により機体に対し左右横方向移動自在に支持されていて、該苗載せ台12に載置された苗は、エプロン18の長手方向の適所に形成された複数の苗掻取口26からプランタアーム(植付杆)64により所定量づつ掻取られて圃場に植え付けられる。なお、前記苗載せ台12は、隣接する2つの苗掻取口26,26間を移動できるようになっている。
【0003】そして、前記苗載せ台12は、固定苗載せ部12aと可動苗載せ部12bとを有し、路上走行時や格納時等に機体の横幅を縮小すべく、前記可動苗載せ部12bは固定苗載せ部12aに対し上下に折り畳み可能に構成されている。また、前記エプロン18も、苗載せ台12の折り畳みによる機体の横幅縮小に伴い、固定ノブ94を操作することにより、横方向端部の折り畳み側エプロン18’が所定位置にて折り畳み可能に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来例によると、プランタアーム64を含む植付部の操作用レバーを「植付」位置に操作すると、苗載せ台12のセット状態の如何にかかわらず、植付クラッチが入るようになっていたため、苗載せ台12の折畳み作業中に誤って操作用レバーを「植付」位置に操作すると、不用意にプランタアーム64が作動して該プランタアーム64が作業者に接触するおそれがあった。
【0005】この発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、苗載せ部又は植付ケース部が折畳み状態にあるときに、操作レバーを誤操作したとしても植付クラッチが入操作されないようにした多条移植機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、苗を載置する苗載せ部(12a,12b)を仕切り部材(52)を介して移動方向に複数配置して形成された苗載せ台(12)と、前記仕切り部材(52)に対応してその下方に複数配置され、植付爪(64)により苗を移植する植付ケース部(42)とを有し、前記苗載せ台(12)の移動方向端部に位置する苗載せ部(12b)及び前記植付ケース部(42)のうち少なくともいずれか一方を折畳み自在とし、機体左右方向幅を縮小可能とした多条移植機(1)において、前記苗載せ部(12b)又は植付ケース部(42)に、これら苗載せ部(12b)又は植付ケース部(42)の展開状態と折畳み状態とを検出可能な検出スイッチ(58,72)を設け、前記苗載せ部(12b)又は植付ケース部(42)が折畳まれた状態で、前記植付爪(64)を駆動させる植付クラッチの入切操作用の操作レバー(17)を入位置に操作した場合に、前記検出スイッチ(58,72)からの折畳み状態検出信号に基づき、制御部(81)を介して前記植付クラッチを入操作不能とした、ことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、前記植付クラッチが入操作された状態で、前記検出スイッチ(58,72)からの折畳み状態検出信号が出力された場合は、前記植付クラッチの入状態を保持する保持手段(80)を備えている、ことを特徴とする。
【0008】[作用]以上の発明特定事項により、本発明の多条移植機(1)は、仕切り部材(52)を介して苗載せ部(12a,12b)が移動方向に複数配置された苗載せ台(12)と、前記仕切り部材(52)の下方に配置された複数の植付ケース部(42)とを有し、かつ前記苗載せ台(12)の左右端部側に位置する苗載せ部(12b)又は植付ケース部(42)のうちの一方又は双方を折畳み自在としている。そして、前記苗載せ部(12b)又は植付ケース部(42)には、これらの展開状態と折畳み状態とを検出可能な検出スイッチ(58,72)が夫々設けられていて、前記苗載せ部(12b)又は植付ケース部(42)が折畳まれた状態において、例えば操作レバー(17)の操作により、誤って植付クラッチが入位置に操作されると、植付爪(64)が不用意に駆動して作業者等に接触するおそれがあるため、前記検出スイッチ(58,72)からの折畳み状態検出信号が出力されることにより、制御部(81)を介し前記植付クラッチの入操作が禁止される。
【0009】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参照するために示すものであって、本発明をなんら限定するものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
【0011】図1は、本発明が適用された多条移植機としての乗用田植機を示すもので、この乗用田植機1は、前輪2及び後輪3により支持された走行機体5を有しており、該走行機体5にはステアリングホイール13の前方のボンネット4内にエンジン6が搭載され、走行機体5の中間部には座席シート7を有する運転席9が配設されている。この座席シート7の側方には、手動操作レバー17が設けられていて、この手動操作レバー17は、図2に示すように、レバーガイド21に沿い「上げ」、「固定」、「下げ(自動)」、「植付(自動)」の各位置に操作可能となっている。
【0012】前記走行機体5の後方には、昇降リンク機構8を介して作業部としての植付部10が昇降自在に支持され、該植付部10には、植付ケース部42を構成するプランタケース60,ロータリケース62,プランタアーム64,及びフロー卜14の他、マット苗を縦方向に載置し得る苗載せ台12が設けられている。この苗載せ台12には苗送り用のベルト16が取り付けられていて、苗床は苗送り用のベルト16が駆動されることに基づき順次下端側に搬送され、植付部10により植付けられる。
【0013】また、前記走行機体5には、昇降リンク機構8に固着されたリンクブラケット15との間に油圧シリンダ(図示せず)が配設されていて、前記手動操作レバー17の操作に基づき、座席シート7下部のリヤカバー26内に配置された制御部81(図9参照)により油圧シリンダが伸縮制御されて、植付部10が昇降作動する。
【0014】なお、ステアリングホイール13の下部には手元操作レバー83が取り付けられていて、この手元操作レバー83は、基準位置を中心として上下方向に操作可能であると共に、この上下操作とは独立して機体前後方向に操作可能となっている。そして、この手元操作レバー83の上下方向操作により、植付部10が昇降制御されると共に、植付部10の誤操作防止のため、前記手動操作レバー17が「植付」位置に操作されているときにのみ、該手元操作レバー83による植付部10の昇降制御が可能となっている。
【0015】図3及び図4に示すように、前記苗載せ台12は、複数条の苗を載置する固定苗載せ部12aと、複数条の苗を載置する可動苗載せ部12bとを有すると共に、これら固定苗載せ部12aおよび可動苗載せ部12bは、その下端をエプロン18(図7参照)に支持された状態で植付部10に対し横方向移動自在に配置されている。前記固定苗載せ部12aは、本実施の形態では、機体横方向の内側にリブ(仕切り部材)52を介して5条配置され、この固定苗載せ部12aの左右横方向の端部側に夫々可動苗載せ部12bが3条(左側端部)及び2条(右側端部)配置されていて、この可動苗載せ部12bが前記固定苗載せ部12aに対し折畳み自在とされている。
【0016】ここで、図3〜図5に基づき、苗載せ台12の折畳み構造を説明すると、可動苗載せ部12bの背面側には、展開状態の固定苗載せ部12aと可動苗載せ部12bとを連結する連結杆30が設けられていて、この連結杆30の手元側にはハンドル32を有し、該ハンドル32の操作により固定苗載せ部12aと可動苗載せ部12bとをネジにより締結できるようになっている。また、可動苗載せ部12bの背面側には、一端を該可動苗載せ部12bの背面側において支点軸34により回動自在に軸着され、他端を固定苗載せ部12aの背面側において枢軸36により回動自在に軸着された上下一対のリンクアーム28,28が設けられている。
【0017】このリンクアーム28の、前記支点軸34に近い側には、回動支点44を中心として苗載せ台12と同一平面内で回動可能に、リンクプレート46の一端が連結されていて、このリンクプレート46の他端は連結ピン48を介して前記支点軸34の両側端部に設けられた金具50が軸着されている。前記リンクプレート46は、可動苗載せ部12bの展開状態では、図3(a)に示すように、リンクアーム28と略々直交する位置に配置され、折畳みのために可動苗載せ部12bを固定苗載せ部12aに対し左右横方向に引いた状態では、図4(a)に示すように、リンクプレート46はリンクアーム28と略々平行となる位置に移動する。
【0018】すなわち、折畳み時には、前記ハンドル32を緩めて先端のネジ30aを外し、前記リンクアーム28,28を可動苗載せ部12bと共に横方向外側に若干引き出すと、リンクプレート46が回動支点44を中心として図3(a)の時計方向に回転する。これにより、支点軸34が横方向外側かつ上方に若干移動すると共に、可動苗載せ部12bもこれと一体的に移動する。この状態から、図5(a)(b)に示すように、リンクアーム28,28が斜めに傾斜して起立するように、枢軸36を中心として可動苗載せ部12bを横方向内側に回転させれば、可動苗載せ部12bを固定苗載せ部12aの上方に折り畳むことができる。なお、この実施の形態では、左右両方向端部に位置する3条及び2条の可動苗載せ部12b,12bが固定苗載せ部12aに上下に重合するように折り畳まれる。
【0019】また、前記苗載せ台12を形成する複数の苗載せ部12a(12b)は、左右横方向を仕切り部材としてのリブ52によって仕切られており、これら各リブ52の下端には、スライドピース(図示せず)がエプロン18に横方向移動自在に遊嵌されていて、前記苗載せ台12が横方向に移動自在とされている。
【0020】本発明においては、前記苗載せ部12又は植付ケース部42に、これら苗載せ部12又は植付ケース部42の展開状態と折畳み状態とを検出可能な検出スイッチを設け、前記苗載せ部12又は植付ケース部42が折畳まれた状態で、前記植付爪64を駆動させる植付クラッチの入切操作用の操作レバー17を入位置に操作した場合に、前記検出スイッチからの折畳み状態検出信号に基づき、制御部を介して前記植付クラッチを入操作不能とした。
【0021】すなわち、図6は、展開状態における固定苗載せ部12aと可動苗載せ部12bとの隣接部の正面図を示しており、可動苗載せ部12b側にはL金具54が取付けられ、また、固定苗載せ部12a側にはL金具56が取付けられていて、このL金具56に検出スイッチ58が取付けられている。この検出スイッチ58は、苗載せ台12が展開状態にあるときは、その先端の検出子がL金具54に当接して押圧されることにより、該検出スイッチ58から後述する制御部81に対し展開状態信号が出力され、また、苗載せ台12が折畳み状態にあるときは、検出スイッチ58の検出子がL金具54から離脱して前方に突出することにより、該検出スイッチ58から後述する制御部81に対し折畳み状態検出信号が出力される仕組みになっている。そして、この折畳み状態検出信号に基づき、制御部81を介して植付クラッチの入操作が禁止されるようになっている。
【0022】次に、本実施の形態では、前記苗載せ台12の他、植付ケース部42についても折畳み自在に構成されている。以下、図7及び図8に基づき、前記植付ケース部42の折畳み構造について説明する。
【0023】図7は、苗載せ台12と植付ケース部42とを折畳んだ状態の側面図を示しており、植付ケース部42のプランタアーム64は、PTO軸40から伝達される動力に基づき駆動されるようになっている。
【0024】前記植付ケース部42の折畳みは、固定側の植付ケース部42の折畳み支点74を中心としてその左右端側の可動側の植付ケース部42’を略々45度の角度にて上方に回動することにより行われる。そして、固定側の植付ケース部42と可動側の植付ケース部42’の隣接部に検出スイッチ72が設けられている。
【0025】ここで、植付ケース部42’を折畳むには、図8(b)の状態から、ハンドル68を回して固定側の植付ケース部42から可動側の植付ケース部42’を横側方に引出し、更に、図8(a)に示すように、エプロンガード66と共に回動支点71を中心としてリンクアーム78を略々直角に回動させると共に、支持アーム76を斜めに持ち上げ、この支持アーム76の端部に連結杆70の先端のネジ部を螺合して固定する。一方、植付ケース部42を構成するプランタケース60とその左右側部のロータリケース62及びプランタアーム64は、折畳み支点74を中心として略々45度上方に回動すれば、図8(a)に示すように折畳むことができる。
【0026】そして、前記植付ケース部42が展開状態にあるときは、検出スイッチ72の先端の検出子が対面部材に当接して押圧されることにより、該検出スイッチ72から後述する制御部81に対し展開状態信号が出力され、また、植付ケース部42が折畳まれた状態では、検出スイッチ72の先端の接触子が対面部材から離脱することにより、該検出スイッチ72から後述の制御部81に向け折畳み状態検出信号が出力されて、この折畳み状態検出信号に基づき、植付クラッチの入操作ができないようになっている。
【0027】図9には、本実施の形態における制御ブロック図が示されている。
【0028】同図において、前記制御部81には、手動操作レバー17の操作位置を検出するレバー位置検出ポテンショメータ82、植付部10等を手元で昇降操作可能な手元操作レバー83の操作位置を検出する切換スイッチ83a,83b、油圧シリンダを制御する油圧カム(図示せず)のカム位置を検出する油圧カム位置ポテンショメータ84からの信号が入力されている他、苗警報スイッチ85、苗載せ台12の折畳み状態の検出スイッチ58(図示しないが、植付ケース部42の検出スイッチ72も含む)、植付スイッチ87、ホーンスイッチ88等からの信号が入力されている。そして、これらの各入力信号に基づき、前記制御部81を介して植付部10の昇降制御用のカム回動モータ89が制御されると共に、苗供給モニタランプ90、植付モニタランプ91、ブザー92、ホーン93等が点灯又は鳴動するようになっている。
【0029】すなわち、前記手動操作レバー17の操作位置を検出するレバー位置検出ポテンショメータ82(又は、手元操作レバー83の操作位置を検出する切換スイッチ83a,83b)は、前記制御部81を介してカム回動モータ89と電気的に接続されていて、この手動操作レバー17(又は手元操作レバー83)を「上げ」「固定」「下げ」「植付(自動)」の各位置に操作すると、その操作位置信号が制御部81に送られ、前記カム回動モータ89により油圧カムが回動操作される。この油圧カムにより、油圧コントロールバルブを介して油圧シリンダが制御され、植付部10の昇降制御と植付クラッチの入切制御が行われる。
【0030】以上において、本実施の形態では、前記苗載せ部12又は植付ケース部42の少なくともいずれか一方が折畳まれた状態で、手動操作レバー17(又は手元操作レバー83)が「植付(自動)」に操作された場合には、前記検出スイッチ58又は72から制御部81に向けて折畳み状態検出信号が出力され、この折畳み状態検出信号に基づき、植付クラッチの入操作が禁止されるようになっている。これにより、苗載せ部12又は植付ケース部42が折畳まれた状態では、プランタアーム64が不用意に作動して該プランタアーム64がオペレータに接触したりすることがないようにしている。なお、前記折畳み状態検出信号が出力された場合に、植付クラッチの入操作を禁止する代わりに、警報音を吹鳴するようにしても良い。
【0031】次に、本発明は、植付クラッチが入操作された状態で、前記検出スイッチ58,72からの折畳み状態検出信号が出力された場合は、前記植付クラッチの入状態を保持する保持手段を備えている。
【0032】すなわち、前記苗載せ部12及び植付ケース部42が展開状態にあって、植付クラッチが入操作されて植付け作業が行われている場合に、機体振動等の影響により検出スイッチ58,72の接点が離れて、これら検出スイッチ58,72から折畳み状態検出信号が出力される場合が想定される。このような場合にも、前述した制御により、制御部81を介して植付クラッチの入操作が不能とされると、円滑な移植作業に支障をきたすことになる。そこで、本実施の形態では、図9に示すように、植付クラッチが入操作された状態で、検出スイッチ58,72から折畳み状態検出信号が出力されても、植付クラッチの入状態を保持する状態保持部80を備えている。この状態保持部80により、誤動作等により植付作業が中断することが防止され、安定した植付作業を行うことができる。
【0033】次に、図10及び図11の油圧コントロールに関するフローチャートについて説明する。
【0034】図10のS11では、手動操作レバー17のレバー位置に変化が有ったか否かを判断し、変化がなければ最初に戻り、変化が有ったならS12において、レバー位置が「上げ」か「上げ以外」かを判断する。そして、レバー位置が「上げ」ならS13で油圧カム位置を「上げ」として最初に戻り、レバー位置が「上げ以外」なら、S14でレバー位置が「下げ」か「下げ以外」かを判断する。若しも、レバー位置が「下げ」なら、S15で油圧カム位置を「下げ(植付クラッチ切)」として最初に戻り、レバー位置が「下げ以外」なら、S16でレバー位置が「固定」か「植付」かを判断する。そして、レバー位置が「固定」なら、S17で油圧カム位置を「固定」として最初に戻り、レバー位置が「植付」なら、S18で苗のせ台が収納(折畳み状態)か張り出し(展開状態)かを判断する。そして、レバー位置が「植付」でかつ苗のせ台が収納なら、この状態のときに植付クラッチが入操作されると困るので、本実施の形態では、S19で警報音を吹鳴する。また、苗のせ台が張り出しなら、この状態のときに植付クラッチが入操作される必要があるので、S20で油圧カム位置を「植付(植付クラッチ入)」とする。
【0035】また、図11のS31では、レバー位置が「植付」か「植付以外」かを判断し、「植付以外」なら最初に戻り、「植付」なら、S32で植付スイッチがONかOFFかを判断する。植付スイッチがOFFなら最初に戻り、植付スイッチがONなら、S33でレバー操作が「上げ」か「下げ」か「無し」かを判断する。レバー操作が「無し」なら最初に戻り、レバー操作が「上げ」なら、S34で油圧カム位置が「下げ」か「下げ以外」かを判断する。油圧カム位置が「下げ」ならS36で油圧カム位置を「上げ」として最初に戻り、油圧カム位置が「下げ以外」なら、S35で油圧カム位置が「植付」か「上げ又は固定」かを判断する。油圧カム位置が「上げ又は固定」なら最初に戻り、油圧カム位置が「植付」なら、S37で油圧カム位置を「下げ(植付クラッチ切)」として最初に戻る。
【0036】また、S33でレバー操作が「下げ」なら、S38で油圧カム位置が「固定」か「固定以外」かを判断し、油圧カム位置が「固定」ならS39で油圧カム位置を「下げ」にして最初に戻り、油圧カム位置が「固定以外」なら、S40で油圧カム位置が「下げ」か「上げ又は植付」か否かを判断する。油圧カム位置が「上げ又は植付」なら最初に戻り、油圧カム位置が「下げ」なら、S41で苗のせ台が収納(折畳み状態)か張り出し(展開状態)かを判断する。そして、苗のせ台が収納なら、この状態のときに植付クラッチが入操作されると困るので、本実施の形態ではS42で警報音を吹鳴する。また、苗のせ台が張り出しなら、この状態のときに植付クラッチが入操作される必要があるので、S43で油圧カム位置を「植付(植付クラッチ入)」とする。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、苗載せ部又は植付ケース部が折畳まれた状態で、植付爪を駆動させる植付クラッチの入切操作用の操作レバーを入位置に操作した場合に、検出スイッチからの折畳み状態検出信号に基づき、前記植付クラッチを入操作不能としたことにより、苗載せ部又は植付ケース部が折畳み状態にあるときに、操作レバーを誤操作したとしても植付クラッチが入操作されることはなく、よって駆動中の植付爪が作業者等に接触するのを防止することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、植付クラッチが入操作された状態で、検出スイッチからの折畳み状態検出信号が出力された場合は、前記植付クラッチの入状態を保持する保持手段を備えていることにより、機体振動等による誤動作に基づき検出スイッチからの折畳み状態検出信号が出力されたとしても、植付クラッチの入状態がそのまま保持されるので安定した移植作業を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成11年9月20日(1999.9.20)
【代理人】 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
【公開番号】 特開2001−86823(P2001−86823A)
【公開日】 平成13年4月3日(2001.4.3)
【出願番号】 特願平11−266354