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【発明の名称】 作業車の操作構造
【発明者】 【氏名】田中 政一

【氏名】谷 覚

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体操縦部のステアリングハンドル(23)の下側に、人為的に操作される操作具(36)を備えて、前記操作具(36)を中立位置から一方及び他方に操作自在に構成すると共に、走行機体(1)に備えられた作業装置(3)の複数の作業機能のうち、3つの作業機能において、前記操作具(36)の中立位置から一方への操作が行われる毎に、前記3つの作業機能のうちの2つの作業機能の作動状態が交互に現出されるように構成し、前記操作具(36)の中立位置から他方への操作が行われると、前記3つの作業機能のうちの残りの作業機能の作動状態が現出されるように構成してある作業車の操作構造。
【請求項2】 機体操縦部のステアリングハンドル(23)の下側に、人為的に操作される操作具(36)を備えて、前記操作具(36)を中立位置から一方及び他方に操作自在に構成すると共に、走行機体(1)に備えられた作業装置(3)の複数の作業機能のうち、2つの作業機能において、前記操作具(36)の中立位置から一方への操作が行われる毎に、前記一方の作業機能の正作動状態及び逆作動状態が交互に現出されるように構成し、前記操作具(36)の中立位置から他方への操作が行われると、前記他方の作業機能の作動状態が現出されるように構成してある作業車の操作構造。
【請求項3】 機体操縦部のステアリングハンドル(23)の下側に、人為的に操作される操作具(36)を備えて、前記操作具(36)を中立位置から一方及び他方に操作自在に構成すると共に、走行機体(1)に備えられた作業装置(3)の複数の作業機能のうち、前記作業装置(3)を上昇駆動する作業機能、前記作業装置(3)を下降駆動する作業機能、前記作業装置(3)を作動及び停止状態とする作業クラッチ(12)を操作する作業機能の3つの作業機能において、前記操作具(36)の中立位置から一方への操作が行われる毎に、前記3つの作業機能のうちの2つの作業機能の作動状態が交互に現出されるように構成し、前記操作具(36)の中立位置から他方への操作が行われると、前記3つの作業機能のうちの残りの作業機能の作動状態が現出されるように構成してある作業車の操作構造。
【請求項4】 前記操作具(36)の中立位置から一方及び他方への操作が、前記ステアリングハンドル(23)への遠近方向に沿う方向に設定してある請求項1,2,3のうちのいずれか一つに記載の作業車の操作構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体からの動力を植付クラッチを介して断続自在に苗植付装置に供給するよう構成するとともに、苗植付装置の左右両側に、次回作業行程の走行指標を描く線引きマーカを、横外方側に突出する姿勢に設定する作用状態と機体内方側に引退した姿勢を維持する格納状態とに切り換え自在に設けてある田植機の操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記田植機の操作構造において、従来では、中立位置から正逆方向の操作に基づいて左右の線引きマーカを選択的に作用状態に設定させるための操作具を設けるとともに、この操作具により左右いずれの線引きマーカを選択した場合であっても、その操作に連動して植付クラッチが常に入り操作されるよう構成したものが考えられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来構造は、この種の田植機において、直進した後に旋回して方向転換して再度直進する作業行程を順次繰り返す往復走行により植付け作業する際には、左右いずれかの線引きマーカが作用状態に設定されるとともに、植付クラッチが入り状態に設定され、しかも、畦際旋回時には苗植付装置が上昇して植付クラッチが切り状態になり且つ線引きマーカも左右切り換え操作されるものであるから、これらの操作を連動させて1個の操作具で行える構造とすることで、畦際での旋回走行における操縦操作の煩わしさを解消しようとしたものである。ところが、従来構造においては、植付クラッチを入り操作する際には常に左右いずれかの線引きマーカが作用状態に設定される構造となるために、例えば、圃場内側での往復走行による作業が終了し、最後に畦際の枕地に苗植付けを行う場合には機体の両側には畦と既植付苗が存在しているから、線引きマーカを作用状態に設定することができず、植付け作業が行えない不都合があった。本発明は、往復走行による植付け作業中における操縦操作性の低下を招くことなく、上記不具合点を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒頭に記載した田植機の操作構造において、中立位置からの正逆切り換え操作に基づいて、左右の前記線引きマーカのうちのいずれかを選択的に格納状態から作用状態に切り換え設定するとともに、前記正逆切り換え操作の夫々に連動して前記植付クラッチを入り操作させる第1操作具を備えるとともに、中立位置から所定方向の操作に基づいて前記植付クラッチを入り操作させる第2操作具を備えてある点にある。
【0005】
【作用】往復走行による苗植付け作業を行う場合は、畦際での旋回走行が終了する毎に前記第1操作具を操作することで、作用状態に設定する線引きマーカを左右切り換えするとともに、その操作に連動して植付クラッチが入り状態に設定されることになり、1個の操作具で2種類の切り換え操作を同時に行うことができ、操縦操作が能率よく行える。そして、枕地の苗植付け作業を行うときは、前記第2操作具を操作することで、線引きマーカの選択操作とは無関係に単独で植付クラッチを入り状態にさせることができ、線引きマーカが作用状態になるのを阻止できる。
【0006】
【発明の効果】従って、走行機体の変速操作やステアリング操作等の機体操縦操作等もほぼ同時に行う必要があって各種操作が煩雑となる、往復走行における畦際旋回時の各種操作を極力能率よく行えるものでありながら、線引きマーカを作用状態〔突出状態〕に設定できない状態で植付け作業を行う必要があるときは、異なる操作具によって確実に植付クラッチだけを入り操作させることができ、線引きマーカが畦に接触して損傷したり、既植付え苗を押し倒したりする等の弊害を未然防止できる。尚、圃場において線引きマーカが使用出来ないような特殊な作業状況においては、一般に機体操縦操作等は不要であることが多いので、別の操作具に持ち替えても操作の煩わしさは少ない。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図15に対地作業機の一例である乗用型田植機を示している。この田植機は、乗用型走行機体1の後部に平行四連リンク機構2を介して苗植付装置3〔対地作業装置の一例〕をリフトシリンダ4〔駆動機構の一例〕により駆動昇降自在並びに電動式ローリングモータ5により前後軸芯周りで駆動ローリング自在に連結して構成してある。
【0008】走行機体1は、機体前部に搭載したエンジン6の動力がベルト式無段変速装置7及びミッションケース8内のギアシフト式の主変速装置9を介して前後車輪10,11に伝えられ、機体を走行駆動するよう構成するとともに、変速後の動力が植付クラッチ12〔作業クラッチの一例〕を介して断続操作自在に苗植付装置3に伝えられるよう伝動系を構成してある。前記無段変速装置7は、割りプーリ式の無段変速装置であって割りプーリの間隔を機体操縦部パネル13に備えたポテンショメータ型の速度設定器14による設定速度になるよう電動シリンダ15により駆動操作するよう構成してある。又、主変速装置9は、主変速レバー16によって植付作業用前進第1速F1、路上走行用前進第2速F2、中立位置N、及び後進位置Rの夫々に切り換え操作自在に構成してある。
【0009】前記苗植付装置3は、フレーム兼用の植付伝動ケース17に対して、一定ストロークで往復横移動する苗のせ台18、苗のせ台18の下端部から苗を一株づつ取り出して植付ける植付機構19、後部支点周りで上下揺動自在に支持される複数の接地フロート20等を備えるとともに、左右両側には、次回作業行程における走行指標線を圃場面上に描くための線引きマーカ21を出退自在に設けてある。各線引きマーカ21,21は、突出姿勢に切り換え付勢するとともに、苗植付装置3を上昇するに伴ってワイヤを介して強制的に格納されるよう構成し、左右の線引きマーカ21,21を格納状態でロック保持する夫々のロック機構22,22を、選択的にロック解除させて、苗植付装置3を下降させたときに選択された側の線引きマーカが突出作用姿勢に設定されるよう構成してある。前記各ロック機構22,22の解除操作は、図7に示すように、ステアリングハンドル23の右下方側に設けられた第1操作具24を復帰付勢された中立位置から前後正逆方向に切り換え操作することで選択的に行われるよう構成してある。この第1操作具24は中立位置から正逆切り換え操作すると、それに連動して、植付クラッチ12の入り操作用クラッチスイッチ25が入り操作されるよう連係されている。前記植付クラッチ12は、図1に示すように、クラッチ入り信号及びクラッチ切り信号により切り換えられるリレー回路26を介して駆動される正逆転型の電動式クラッチモータ27によりギア減速式作動部材28を介して入り切り操作するよう構成するとともに、クラッチ入り状態であるか切り状態であるかの判断は、作動部材28に接当作用するクラッチオフスイッチ29、クラッチオンスイッチ30のいずれかにより検出するよう構成してある。尚、連動操作用のリンク機構にはクラッチ切り側の操作に際に圧縮作動により連動連係させる圧縮スプリングSPを介装して、操作融通を確保しながらクラッチ切り操作を迅速に行えるようにしてある。
【0010】前記苗植付装置3は、運転座席31の横側に手動で前後揺動操作自在に設けられた操作レバー32の切り換え操作によって昇降操作されるよう構成してある。この操作レバー32は、図6に示すように、「植付位置」P(作業位置の一例)、「下降位置」D、「中立位置」N、「上昇位置」U及び「自動位置」ATの夫々に切り換え操作可能に構成され、その切り換え操作は、前後揺動量をポテンショメータ型レバーセンサ33により検出して、マイクロコンピュータを備えた制御装置34〔制御手段の一例〕によりレバーセンサ33の検出値のレベル判断によって行われる。つまり、制御装置34はそのレベル判断に基づいて、「植付」位置にあれば、苗植付装置3が接地下降した状態で植付クラッチ12をクラッチ入り操作させ、「下降位置」Dにあれば、植付クラッチ切り状態で苗植付装置3を接地下降させる。「中立位置」Nであればそのまま位置保持し、「上昇位置」Uであれば苗植付装置3を設定高さまで強制上昇させる。そして、「自動位置」ATに切り換え操作されると、後述するような、昇降操作スイッチ35による昇降操作を行うことができるとともに、機体後進時に苗植付装置3を強制上昇させる制御を行う。図7に示すように、機体操縦部におけるステアリングハンドル23の左下方側に第2操作具36が設けられ、この第2操作具36は戻し付勢された中立位置から上方側に揺動操作すると、昇降操作スイッチ35が入り作動し、その入り作動毎に、苗植付装置3を接地下降させる状態と、最大上昇位置まで苗植付装置3を上昇させる状態とを交互に現出させることができる。尚、この第2操作具36を中立位置から下方側に揺動操作すると、植付クラッチ12を入り状態に切り換えるためのクラッチスイッチ25を操作するよう構成してある。又、主変速レバー16が後進位置Rに検出されたことを検出する後進検出スイッチ37を設け、この後進検出スイッチ37が検出作動状態になれば、制御装置34が苗植付装置3を強制的に最大上昇位置まで上昇させるよう制御する。苗植付装置3が最大上昇位置まで上昇したことの検出は、運転座席31の後部側に配備したリンクスイッチ38にリンク機構2の途中部が接当作用することで検出されるよう構成してある。上記したような昇降操作スイッチ35による苗植付装置3の昇降制御、及び、機体後進時の強制上昇制御は、操作レバー32が「自動位置」ATに操作されている場合においてのみ行われるよう構成してある。
【0011】そして、前記操作レバー32が、「植付位置」P、「下降位置」D及び「自動位置」ATのうちのいずれかに操作されており、且つ、主変速レバー16が前進第1速F1又は前進第2速F2に操作されている状態において、苗植付装置3の左右傾斜姿勢が設定姿勢に維持されるよう自動ローリング制御が実行されるよう構成してある。詳述すると、図3に示すように、主変速レバー16が前進第1速F1又は前進第2速F2に操作されているか否かを検出する主変速スイッチ39と、苗植付装置3の絶対水平姿勢からの傾斜角度を検出する重錘式の傾斜センサ40と、目標傾斜姿勢を人為設定するポテンショメータ型傾斜角設定器41とを備え、これらの出力及びレバーセンサ33の出力に基づいて制御装置34が、図4の制御フローチャートに示すように制御を行う。前記主変速スイッチ39により主変速レバー16が前進第1速F1又は前進第2速F2に操作されていることが検出され、レバーセンサ33の出力により操作レバー32の操作位置が「植付位置」P、「下降位置」D及び「自動位置」ATのうちのいずれかに操作されていることが検出されると、傾斜センサ40の検出値XRが傾斜角設定器41による目標値Raと異なり、傾斜センサ40の検出値XRが傾斜角設定器41による目標値Raより小さければ、これらの値がほぼ合致するまで右下がり用の出力をリレー回路42に出力して、ローリングモータ5を右下がり方向に回動駆動させる。傾斜センサ40の検出値XRが傾斜角設定器41による目標値Raより大きければ、左下がり用の出力をリレー回路42に出力して、ローリングモータ5を左下がり方向に回動駆動させる。尚、ローリングモータ5が機械的作動限界まで駆動され、左右のリミットスイッチ43,44によりそのことが検出されると、リレー回路42を直接切り操作してローリングモータ5の駆動を停止させるよう回路構成してある。又、上記したような自動制御系に異常が発生した場合であっても、3位置切り換え式で且つ中央に復帰付勢された手動ローリングスイッチ45によりリレー回路42を直接駆動して手動でローリング駆動できるよう構成してある。前記手動スイッチ45による手動ローリング作動においては、制御装置34からの制御信号はオフ状態に維持されるよう構成してある。
【0012】植付け作業中において、苗植付装置3の対地高さが設定値に維持されるべく自動昇降制御するよう構成してある。図2に示すように、左右中央に位置する接地フロート20の接地圧変動に基づく上下揺動量を検出するポテンショメータ型フロートセンサ46を備え、このフロートセンサ46の検出値が、操縦部パネル13に設けられたポテンショメータ型感度設定器47による設定領域内に収まるよう、制御装置34がリフトシリンダ4に対する電磁制御弁48を自動で切り換え制御することで、苗植付装置3の対地高さが設定値に維持されることになる。つまり、制御装置34は、図5に示すように、フロートセンサ46の検出値XSが目標値Saの不感帯内にあればその状態を保持し、検出値XSが目標値Saより大きければ、電磁制御弁48の上昇用電磁ソレノイドUPSolに駆動信号を出力し、検出値XSが目標値Saより小さければ、下降用電磁ソレノイドDWSolに駆動信号を出力するよう制御する。尚、この自動昇降制御は、操作レバー32が「植付位置」P、「下降位置」D及び「自動位置」ATのうちのいずれかに操作されているときにのみ制御が実行されるよう構成してある。前記感度設定器47は、接地フロート20の目標基準姿勢を変更させて、泥土の硬軟に応じて接地フロート20の感知荷重を変更させるのである。又、この感度設定器47による制御目標値は、3位置切り換え式の補正スイッチ51により補正できるようにしてある。図8に示すように、補正スイッチ51の切り換えによって感度設定器47による設定値に対する制御目標値の変化特性を、平行移動により鈍感側〔接地フロートの基準姿勢が前上がり方向〕あるいは敏感側〔前下がり方向〕に変更できるのである。又、機体走行速度が高速になれば接地フロート20が浮き上がり気味になって苗植付装置3が上昇して浅植えになるおそれがあるから、前記昇降制御における制御目標値の変化特性は、車速に応じて変更するよう構成してある。つまり、エンジン6の回転数を検出する回転数センサ52と、無段変速装置7の変速位置をポテンショメータ型変速位置センサ53とを備え、これらの出力から制御装置34が車速を演算し、車速が速ければ〔例えば、車速が0.8メートル/秒以上〕制御目標値の変化特性を鈍感側に変更させ、車速が速いほど変更量が大になるようにしてある。更に、リフトシリンダ4に対する図示しない油圧ポンプはエンジン6により駆動される構成であるから、リフトシリンダ4に対する作動油流量はエンジン回転数の変化により変化してしまうので、制御装置34は、上記エンジン回転数の検出結果に応じて、電磁制御弁48の各電磁ソレノイドUPSol,DWSolに供給するパルス電流のデューティ比を適宜変更させて、常に作動油流量が一定に維持されるよう制御する。
【0013】図9に示すように、前記傾斜角設定器41、手動ローリングスイッチ45及び補正スイッチ51の夫々は、運転座席31の横側に位置する後輪フェンダー54上に配備してあり、これらは開閉自在な蓋体55で覆うよう構成してある。
【0014】次に苗植付装置3の昇降作動に関する制御装置34の制御作動について図10〜図14に示す制御フローチャートに基づいて詳述する。メインスイッチが入り作動して制御が開始されると、リフトシリンダ4に対する電磁制御弁48の上昇用電磁ソレノイドUPSol、及び下降用電磁ソレノイドDWSolの夫々に対する出力をオフ状態にし、昇降操作スイッチ35に対する動作フラグf0、クラッチスイッチ用動作フラグf1、自動昇降制御用動作フラグf2、後進上昇作動用動作フラグf3の夫々を「0」に初期化する〔ステップ1,2〕。操作レバー32が「自動位置」AT以外の位置に操作されていれば、前記各動作フラグf0〜f3を初期化させ、「中立位置」Nであればクラッチモータ27に対するクラッチ入り信号STRをオフにして、クラッチオフスイッチ29がオンであればクラッチ切り信号STPをオフにし、クラッチオフスイッチ29がオフであればクラッチ切り信号STPを出力して、植付クラッチ12を切り状態に維持する〔ステップ3〜9〕。そして、メインスイッチの入り操作時に操作レバー32が「自動位置」AT、あるいは「中立位置」N以外の位置にあれば、1度、操作レバー32が「中立位置」Nに切り換え操作された後に、次のステップに進む〔ステップ10〕。
【0015】操作レバー32が「上昇位置」Uに操作されると、クラッチ入り信号STRをオフ状態にし、自動昇降制御用動作フラグf2を「0」に設定した後、クラッチオフスイッチ29がオンであればクラッチ切り信号STPをオフ状態にして、リンクスイッチ38がオン状態〔苗植付装置3が上昇状態〕であれば上昇用電磁ソレノイドUPSolをオフし、リンクスイッチ38がオフ状態であれば上昇用電磁ソレノイドUPSolをオン操作させ苗植付装置3を上昇させる〔ステップ11〜17〕。クラッチオフスイッチ29がオンでなければクラッチ切り信号STPをオンさせてクラッチモータ27により植付クラッチ12を切り操作させ、上昇、下降用ソレノイドUPSol,DWSolをオフさせる〔ステップ18、19〕。操作レバー32が「下降位置」Dに操作されると、クラッチ入り信号STRを出力停止状態にした後、上記したような制御と同様に植付クラッチ12を切り状態に維持しながら〔ステップ20〜23〕、苗植付装置3を下降させる〔ステップ24〜26〕。フロートセンサ46の検出値より苗植付装置3が接地したことが判断されると、前記自動昇降制御モードを実行する〔ステップ27〕。このとき、リンクスイッチ38がオンすれば上昇用ソレノイドUPSolをオフ状態にさせ、自動昇降制御用動作フラグf2を「1」に設定する〔ステップ28〜30〕。操作レバー32が「植付位置」ATに操作されると、クラッチ入り信号STRをオフ状態にした後、クラッチオンスイッチ30がオンするまでクラッチ入り信号STRを出力してクラッチモータ27を作動させ植付クラッチ12を入り状態にさせる〔ステップ31〜34〕。その後は、自動昇降制御が実行される。尚、自動昇降制御用動作フラグf2以外の動作フラグf0,f1,f3は「0」に維持される〔ステップ35〕。
【0016】次に操作レバー32が「自動位置」ATに操作された場合の動作について説明する。操作レバー32が「自動位置」ATに操作された後、昇降操作スイッチ35が操作されると、スイッチ動作フラグf0を「1」に設定し、リンクスイッチ38がオン状態〔上昇状態〕であれば自動昇降制御用動作フラグf2を「0」に設定し、下降用ソレノイドDWSolをオンさせて苗植付装置3を下降させる〔ステップ36、37、39〜43〕。苗植付装置3が接地下降すれば、スイッチ動作フラグf0を「0」に設定し、自動昇降制御用動作フラグf2を「1」に設定した後、自動昇降制御モードに移行する〔ステップ44〜48〕。又、昇降操作スイッチ操作時にリンクスイッチ38がオフ状態であれば、植付クラッチ12を切り操作して、リンクスイッチ38がオン状態になるまで上昇操作させる〔ステップ49〜54〕。リンクスイッチ38がオン状態になればスイッチ動作フラグf0を「0」に設定する〔ステップ55、56〕。上昇あるいは下降作動中に再度、昇降操作スイッチ35が操作されると、操作方向を反転させる〔ステップ56〜60〕。尚、初期状態において昇降操作スイッチ35の上昇側操作が行われたとき、植付クラッチ12が切り状態でなければ、初期状態に戻る〔ステップ37、38〕。そして、苗植付装置3が下降した後、上記した操縦部の各操作具24,36によるクラッチスイッチ25の入り操作が行われると、クラッチスイッチ動作フラグf1を「1」に設定して植付クラッチ12を入り作動させ〔ステップ61〜64〕、クラッチオンスイッチ30がオンするまで警報ブサー56を鳴らし、クラッチオンスイッチ30がオンすると、クラッチスイッチ動作フラグf1を「0」に設定して警報を停止させる〔ステップ65〜69〕。その後は自動昇降制御モードに移行する。
【0017】そして、操作レバー32が「自動」位置に操作された後、主変速レバー16が後進変速位置に操作されたことが後進検出スイッチ37により検出され、リンクスイッチ38がオン状態でなければ、後進上昇用動作フラグf3を「1」に設定した後〔ステップ70〜74〕、ステップ49に進み、植付クラッチ12を切り操作してリンクスイッチ38がオンするまで苗植付装置3を強制上昇させる。リンクスイッチ38がオンすると後進上昇用動作フラグf3を「0」に設定する〔ステップ56〕。又、昇降操作スイッチ35の操作や後進検出スイッチ37の検出作動が無く、後進上昇動作フラグf3が「1」であるとき、苗植付装置3が上昇位置にあり操作レバー32が他の位置からシフトされた場合、又、自動昇降制御モードで無い場合には、その昇降位置で保持され〔ステップ75〜79〕、それ以外の場合には、自動昇降制御モードに移行する〔ステップ80、46〕。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成5年8月5日(1993.8.5)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−86821(P2001−86821A)
【公開日】 平成13年4月3日(2001.4.3)
【出願番号】 特願2000−235473(P2000−235473)