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【発明の名称】 育苗箱用播種施薬施設
【発明者】 【氏名】浜口 正

【氏名】渡部 陽一

【要約】 【課題】育苗箱用播種施薬施設の施薬機は勿論のこと施設全体としての性能を向上する。

【解決手段】育苗箱用播種施薬施設において、播種機の後行程に繰出ロ−ル(3)によって薬剤を散布する施薬機(D)を設置し、該施薬機(D)の繰出開始と停止および繰出量の調節制御を、施設全体をコントロ−ルする制御盤に接続して構成する。その場合、繰出ロ−ル(3)の周面に薬剤を掬いとる凹所(4)を形成し、その繰出ロ−ル(3)の周面と凹所(4)をメッキ仕上げするとよく、また、繰出ロ−ル(3)の薬剤放出箇所(P)に凹所(4)内の薬剤を掻出す回転ブラシ(5)を設け、回転ブラシ(5)を繰出ロ−ル(3)の円周方向に変位可能にするのが好ましいし、回転ブラシ(5)の毛先部を搬送中の育苗箱(1)の上端面に接触させるようにするのがよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 育苗箱(1)を搬送する搬送通路(2)上に、床土機(A)と播種機(B)と覆土機(C)および関連作業機を配設し、搬送通路(2)を搬送される育苗箱(1)に床土入れから覆土に至る一連の行程を行わせ、その一連の各行程を制御盤(S)によりコントロ−ルするもので、播種機(B)の後行程に繰出ロ−ル(3)によって薬剤を散布する施薬機(D)を設置し、該施薬機(D)の繰出開始と停止および繰出量の調節制御を前記制御盤(S)に接続して構成したことを特徴とする育苗箱用播種施薬施設。
【請求項2】 育苗箱(1)を搬送する搬送通路(2)上に、床土機(A)と播種機(B)と覆土機(C)および関連作業機を配設し、搬送通路(2)を搬送される育苗箱(1)に床土入れから覆土に至る一連の行程を行わせ、その播種機(B)の後行程に繰出ロ−ル(3)によって薬剤を散布する施薬機(D)を設置したもので、前記繰出ロ−ル(3)の周面に薬剤を掬いとる凹所(4)を形成し、該繰出ロ−ル(3)の周面と凹所(4)をメッキ仕上げしたことを特徴とする育苗箱用播種施薬施設。
【請求項3】 育苗箱(1)を搬送する搬送通路(2)上に、床土機(A)と播種機(B)と覆土機(C)および関連作業機を配設し、搬送通路(2)を搬送される育苗箱(1)に床土入れから覆土に至る一連の行程を行わせ、その播種機(B)の後行程に繰出ロ−ル(3)によって薬剤を散布する施薬機(D)を設置したもので、前記繰出ロ−ル(3)の薬剤放出箇所(P)に繰出ロ−ル(3)の周面に形成した凹所(4)内の薬剤を掻出す回転ブラシ(5)を設け、該回転ブラシ(5)を繰出ロ−ル(3)の円周方向に変位可能に構成したことを特徴とする育苗箱用播種施薬施設。
【請求項4】 回転ブラシ(5)の毛先部を搬送中の育苗箱(1)の上端面(1a)に接触させるようにしたことを特徴とする請求項3.記載の育苗箱用播種施薬施設。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育苗箱を搬送する搬送通路上に、床土機と播種機と覆土機および関連作業機を配設し、播種機の後行程には薬剤を散布する施薬機を設置して、搬送通路を搬送される育苗箱に床土入れから覆土に至る一連の行程を行わせるところの育苗箱用播種施薬施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような育苗箱を搬送する搬送通路上に床土・播種・施薬・覆土等の各機を配設して、搬送通路を搬送される育苗箱に床土入れから覆土に至る一連の行程を行わせる育苗箱用播種施薬施設は、例えば、特開昭62−100234号公報、同開昭62−104533号公報、同開昭62−104534号公報等によって公開されているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、育苗箱を搬送する搬送通路上に床土・播種・施薬・覆土等の各機を配設して、搬送通路を搬送される育苗箱に床土入れから覆土に至る一連の行程を行わせる育苗箱用播種施薬施設なるものは、上記公報等により開示されているのであるが、本発明にあっては特にその施設中の施薬機について改善をはかることにより施薬機は勿論のこと施設全体としての性能の向上を期すために発明に至ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明によれば、育苗箱を搬送する搬送通路上に、床土機と播種機と覆土機および関連作業機を配設し、搬送通路を搬送される育苗箱に床土入れから覆土に至る一連の行程を行わせ、その一連の各行程を制御盤によりコントロ−ルするもので、播種機の後行程に繰出ロ−ルによって薬剤を散布する施薬機を設置し、該施薬機の繰出開始と停止および繰出量の調節制御を前記制御盤に接続して構成することにより、施薬機も含めて全体を一括して制御盤によってコントロ−ルすることができ操作性よく運転することが可能になる。
【0005】また、施薬機における繰出ロ−ルの周面に薬剤を掬いとる凹所を形成し、該繰出ロ−ルの周面と凹所をメッキ仕上げすると、そのメッキ処理によって滑性面になり耐久性を増すと同時に粒状物の薬剤が破砕されるのが防止でき、破砕されることによる薬剤の浮遊および飛散のない状態で施薬するようになる。
【0006】そして、施薬機の繰出ロ−ルの薬剤放出箇所に繰出ロ−ルの周面に形成した凹所内の薬剤を掻出す回転ブラシを設け、該回転ブラシを繰出ロ−ルの円周方向に変位可能に構成すれば、薬剤の粒形の大小に対応できて施薬時薬剤の飛散を抑止するのである。
【0007】また、回転ブラシの毛先部を搬送中の育苗箱の上端面に接触させるようにすると、1つの回転ブラシでもって繰出ロ−ルの凹所からの薬剤の掻出しと育苗箱の上端面に散布された余分な薬剤を除去する清掃とが行えるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下、本発明による育苗箱用播種施薬施設について実施例図を参照し説明する。先ずこの施設の概要を図3と図4により記載すると、(1)は平面視で矩形をした比較的浅い育苗箱、(2)は脚付きの直線的に構成した搬送フレ−ム(6)にそって架設する搬送ベルトまたは回転ロ−ラを連鎖状に並設することにより形成されて育苗箱(1)を矢印(イ)方向に搬送する搬送通路で、搬送ベルトまたは回転ロ−ラの搬送上手がわに載置される育苗箱(1)は図5に示すように先行するものの後側壁(7)に後行するものの前側壁(8)が接触して切れ目なく連続して搬送下手がわに向けて搬送されるようになっている。
【0009】この搬送通路(2)上には搬送上手がわから下手がわの間において、該搬送通路(2)を跨いで搬送フレ−ム(6)に床土機(A)とその関連作業機である均し機(E)とスミトリ機(F)と灌水機(G)を取り付けて配設し、灌水機(G)の搬送下手がわに播種機(B)と施薬機(D)および覆土機(C)を同様にして搬送通路(2)に跨がらせて順次設置し、矢印(イ)方向に搬送される育苗箱(1)に床土を入れ、その床土の表面を均したあと育苗箱(1)内の隅部の余分な土を取り除いて灌水し、これに播種し施薬機(D)により薬剤を散布し施薬して覆土するところの一連の行程が行われるのである。
【0010】そして、(S)は搬送上手がわと下手がわの略々中間部における搬送フレ−ム(6)の側部に取り付けてある制御盤で、この制御盤(S)によって搬送通路(2)を搬送される育苗箱(1)の搬送速度の増減による処理能力の調節や床土機(A)からの床土の量の増減による床土の厚さ調節、均し機(E)の均平ブラシの回転速度や灌水機(G)による灌水量の増減調節、播種機(B)による厚撒き薄撒きの選択と覆土機(C)による覆土量の増減調節などをコントロ−ルしているのである。
【0011】次に、播種機(B)の搬送下手がわ即ち播種機(B)の後行程で覆土機(C)の前行程において搬送通路(2)に跨がって設置した施薬機(D)について図1と図2により詳述すると、(9)は薬剤を入れるホッパ−で、下部に供給口(10)を開口し、(3)はこのホッパ−(9)と前記搬送通路(2)との間に横架した繰出ロ−ルであって、繰出ロ−ル(3)はそのロ−ル軸(11)を搬送通路(2)方向と直交させ周面にはホッパ−(9)内の薬剤を供給口(10)から掬いとる線条の凹所(4)をロ−ル軸(11)方向に多数形成し、機体内に設ける駆動モ−タ(M)からチエン(12)によって矢印(ロ)方向に回転させるようにするとともに、繰出ロ−ル(3)の下回りがわ即ち背面がわには湾曲状のガイド体(13)を接触させて供給口(10)から回転する凹所(4)により掬いとられる薬剤をガイド体(13)により下方に案内して搬送通路(2)を搬送中の育苗箱(1)に散布し施薬するのである。
【0012】そして、前記駆動モ−タ(M)は制御盤(S)に接続されて、この制御盤(S)における操作によって起動と停止および回転速度の変速調節を行わせ、繰出ロ−ル(3)による薬剤の繰出開始と停止および繰出量の調節を可能なものにしている。
【0013】また、前記繰出ロ−ル(3)の周面と薬剤を掬いとる凹所(4)をメッキ仕上げして滑性面にし粒状物である薬剤が繰出されるとき破砕することのないようにしている。
【0014】(5)は螺旋状の回転ブラシで、ロ−ル軸(11)の両側部に回動自在に嵌合して垂下する支持ア−ム(14)(14)の下部によって回転可能に支承されるとともに、その回転ブラシ(5)の毛先部が前記繰出ロ−ル(3)の凹所(4)に差し込んだ状態でガイド体(13)の下端部(13a)から放出される薬剤放出箇所(P)に保持され、チエン(15)によりロ−ル軸(11)から繰出ロ−ル(3)と同方向の回転が伝達されて凹所(4)内の薬剤を掻出すようにしている。
【0015】また、この回転ブラシ(5)はロ−ル軸(11)を軸にして繰出ロ−ル(3)の周面にそう矢印(ハ)方向、即ち円周方向に移動できて固定具(16)(16)により移動した箇所に変位可能になっていて、回転ブラシ(5)と下端部(13a)との間隔は広狭に調節できて薬剤の粒形の大小に適応させるようにしている。
【0016】図5と図6は搬送通路(2)を育苗箱(1)が切れ目なく連続して搬送される状態で、固定具(16)を弛めて回転ブラシ(5)を変位させ、その回転ブラシ(5)の毛先部を先行する育苗箱(1)の後側壁(7)と後行するものの前側壁(8)の各上端面(1a)に接触させたもので、これによって、回転ブラシ(5)は前記のように繰出ロ−ル(3)の周面に形成した凹所(4)内の薬剤を掻出すとともに、育苗箱(1)の上端面(1a)に散布される余分な薬剤を除去するようになる。
【0017】なお、その他の構成は前述の図1と図2に示したものと同じであるから、同一の符号を付して説明を省略することにする。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、次に記載するような効果を奏する。
【0019】即ち、育苗箱を搬送する搬送通路上に、床土機と播種機と覆土機および関連作業機を配設し、搬送通路を搬送される育苗箱に床土入れから覆土に至る一連の行程を行わせ、その一連の各行程を制御盤によりコントロ−ルするもので、播種機の後行程に繰出ロ−ルによって薬剤を散布する施薬機を設置し、該施薬機の繰出開始と停止および繰出量の調節制御を前記制御盤に接続して構成することにより、施薬機も含めて全体を一括して制御盤によってコントロ−ルして運転することができ操作性よく運転することが可能になり、施薬するか無施薬にするかのどちらにするかの切替えも簡単にできて性能が飛躍的に向上する。
【0020】また、施薬機における繰出ロ−ルの周面に薬剤を掬いとる凹所を形成し、該繰出ロ−ルの周面と凹所をメッキ仕上げすると、そのメッキ処理によって繰出ロ−ルの周面と凹所が滑性面になり耐久性を増すと同時に粒状物の薬剤が繰出されるとき破砕されるのが防止でき、かつ、その破砕されるのが防止できることによって薬剤の浮遊および飛散のない状態で施薬することができる。
【0021】施薬機の繰出ロ−ルの薬剤放出箇所に繰出ロ−ルの周面に形成した凹所内の薬剤を掻出す回転ブラシを設け、該回転ブラシを繰出ロ−ルの円周方向に変位可能に構成したことによって、薬剤の粒形が大なるものの場合はガイド体の下端部との間隔を狭くして飛散を抑え、小なる場合には間隔を広くしてムラのない散布を行わせるものになって薬剤の粒形の大小に適応させることができ、施薬時薬剤の飛散を抑止しながらムラのない散布を行わせるようになる。
【0022】また、回転ブラシの毛先部を搬送中の育苗箱の上端面に接触させるようにすることによって、1つの回転ブラシでもって繰出ロ−ルの凹所からの薬剤の掻出しと育苗箱の上端面に散布された余分な薬剤を除去する育苗箱の清掃とを同時に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成11年9月10日(1999.9.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−78513(P2001−78513A)
【公開日】 平成13年3月27日(2001.3.27)
【出願番号】 特願平11−256659