| 【発明の名称】 |
芋等の移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】石田 伊佐男
【氏名】荒木 正勝
【氏名】白石 博昭
【氏名】木下 栄一郎
【氏名】瀬戸川 哲夫
【氏名】高浪 豊幸
【氏名】小田切 元
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| 【要約】 |
【課題】この種従来例としては、左右2輪の管理機に種芋を移送するベルトコンベアを走行部に対して横方向に設けた芋の移植機がある。然し乍ら、従来の芋の移植機は、機体の左右バランスが非常に悪く、然も、機体の操縦操作性及び植付作業性が悪いものであった。
【解決手段】左右車輪2を装備した走行部1aに種芋等を移送するベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態とに変更自在に設けた芋等の移植機としたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右車輪2を装備した走行部1aに種芋等を移送するベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態とに変更自在に設けたことを特徴とする芋等の移植機。 【請求項2】 ベルトコンベア34が機体左右方向に向いた状態で、該ベルトコンベア34の後方で且つ左右車輪2の何れか一方の車輪2の後側に作業者が移植作業を行なう空間部Aを設けた請求項1記載の芋等の移植機。 【請求項3】 ベルトコンベア34が機体前後方向に向いた状態で、該ベルトコンベア34の後部が操縦位置近傍に位置する構成とした請求項1記載の芋等の移植機。 【請求項4】 ベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態との中間の適宜位置にて固定できる構成とした請求項1乃至3記載の芋等の移植機。 【請求項5】 ベルトコンベア34と一体に位置変更する種芋等の収納部42を設けた請求項1乃至4記載の芋等の移植機。 【請求項6】 左右車輪2を装備した走行部1aに種芋等を移送するベルトコンベア34を機体左右方向の一側に突出して設けると共に、平面視で機体中央に対してベルトコンベア34が突出して設けた側と反対側に機体に設けた構成部材70を操作する操作レバー75を配置したことを特徴とする芋等の移植機。 【請求項7】 左右車輪2の前方若しくは後方に左右前輪3若しくは左右後輪を設けた請求項1乃至6記載の芋等の移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ジャガイモ(馬鈴薯)のような芋等を圃場に植付ける移植機に関するものである。 【0002】 【従来技術と発明が解決しようとする課題】この種従来例としては、左右2輪の管理機に種芋を移送するベルトコンベアを走行部に対して横方向に設けた芋の移植機がある。 【0003】然し乍ら、上記従来の芋の移植機は、機体の左右バランスが非常に悪く、然も、機体の操縦操作性及び植付作業性が悪いものであった。 【0004】 【課題を解決するための手段】従来の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、左右車輪2を装備した走行部1aに種芋等を移送するベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態とに変更自在に設けた芋等の移植機としたものであり、請求項2記載の発明は、ベルトコンベア34が機体左右方向に向いた状態で、該ベルトコンベア34の後方で且つ左右車輪2の何れか一方の車輪2の後側に作業者が移植作業を行なう空間部Aを設けた請求項1記載の芋等の移植機としたものであり、請求項3記載の発明は、ベルトコンベア34が機体前後方向に向いた状態で、該ベルトコンベア34の後部が操縦位置近傍に位置する構成とした請求項1記載の芋等の移植機としたものであり、請求項4記載の発明は、ベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態との中間の適宜位置にて固定できる構成とした請求項1乃至3記載の芋等の移植機としたものであり、請求項5記載の発明は、ベルトコンベア34と一体に位置変更する種芋等の収納部42を設けた請求項1乃至4記載の芋等の移植機としたものであり、請求項6記載の発明は、左右車輪2を装備した走行部1aに種芋等を移送するベルトコンベア34を機体左右方向の一側に突出して設けると共に、平面視で機体中央に対してベルトコンベア34が突出して設けた側と反対側に機体に設けた構成部材70を操作する操作レバー75を配置した芋等の移植機としたものであり、請求項7記載の発明は、左右車輪2の前方若しくは後方に左右前輪3若しくは左右後輪を設けた請求項1乃至6記載の芋等の移植機としたものである。 【0005】 【発明の作用効果】請求項1記載の発明は、左右車輪2を装備した走行部1aに種芋等を移送するベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態とに変更自在に設けた芋等の移植機としたので、ベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態にした場合には、ベルトコンベア34の後を作業者は歩きながら左右に配置されたベルトコンベア34への芋等の供給作業が容易に行なえて作業性良く然も能率的である。また、ベルトコンベア34を機体前後方向に向いた状態にした場合には、ベルトコンベア34に対して側方若しくは後方の適宜な位置にてベルトコンベア34への芋等の供給作業が行なえ、圃場条件や移植作業環境に応じた移植作業が行なえて能率的であると共に、ベルトコンベア34が機体の側方に大きく突出しないので、機体の操縦が容易であると共に、その収納保管場所も狭くてよく優れている。 【0006】請求項2記載の発明は、ベルトコンベア34が機体左右方向に向いた状態で、該ベルトコンベア34の後方で且つ左右車輪2の何れか一方の車輪2の後側に作業者が移植作業を行なう空間部Aを設けた請求項1記載の芋等の移植機としたので、請求項1記載の芋等の移植機の作用効果に加えて、畝間を通る車輪2の後方で作業者は、畝間を安心して容易に歩きながら空間部Aにてベルトコンベア34への芋等の供給作業が容易に行なえて移植作業性及び移植作業能率が良い。 【0007】請求項3記載の発明は、ベルトコンベア34が機体前後方向に向いた状態で、該ベルトコンベア34の後部が操縦位置近傍に位置する構成とした請求項1記載の芋等の移植機としたので、請求項1記載の芋等の移植機の作用効果に加えて、作業者は機体の操縦位置にて容易に芋等をベルトコンベア34に供給することができ、機体を操縦しながらベルトコンベア34への芋等の供給作業が行なえて、非常に作業性が良くて作業能率が更に向上する。 【0008】請求項4記載の発明は、ベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態との中間の適宜位置にて固定できる構成とした請求項1乃至3記載の芋等の移植機としたので、請求項1乃至3記載の芋等の移植機の作用効果に加えて、圃場の条件や作業状態に応じて、ベルトコンベア34を適宜な角度に固定できて色々な作業体系に適応できる。 【0009】請求項5記載の発明は、ベルトコンベア34と一体に位置変更する種芋等の収納部42を設けた請求項1乃至4記載の芋等の移植機としたので、請求項1乃至4記載の芋等の移植機の作用効果に加えて、ベルトコンベア34を角度変更しても種芋等の収納部42がベルトコンベア34に対して常に同じ位置関係となり、作業者は、ベルトコンベア34の角度変更にかかわらず、種芋等の収納部42から容易に種芋等を取り出してベルトコンベア34に置く作業が行なえ作業能率が常に良い。 【0010】請求項6記載の発明は、左右車輪2を装備した走行部1aに種芋等を移送するベルトコンベア34を機体左右方向の一側に突出して設けると共に、平面視で機体中央に対してベルトコンベア34が突出して設けた側と反対側に機体に設けた構成部材70を操作する操作レバー75を配置した芋等の移植機としたので、機体全体を効率の良い簡潔な構成とすることができて、小型軽量の機体構成となって機体の操縦操作性が良く能率の良い移植作業が行なえる。また、ベルトコンベア34が機体左右方向の一側に突出して機体の左右方向のバランスが悪くなることを、機体中央に対してベルトコンベア34が突出して設けた側と反対側に操作レバー75を配置することにより、左右方向のバランスが改善される構成となり、走行性能及び植付性能の良い移植機を得ることができる。 【0011】請求項7記載の発明は、左右車輪2の前方若しくは後方に左右前輪3若しくは左右後輪を設けた請求項1乃至6記載の芋等の移植機としたので、請求項1乃至6記載の芋等の移植機の作用効果に加えて、左右車輪2と左右前輪3若しくは左右後輪との4輪構成の走行部であるから、機体が前後方向に大きく傾いたりするようなことが無くて走行安定性が良く、苗植付深さが更に安定し良好な移植作業が行なえる。 【0012】 【発明の実施の形態】この発明の一実施例として芋等の移植機の一例であるジャガイモの移植機を図面に基づき詳細に説明する。 【0013】このジャガイモ移植機1は、左右走行車輪2・2・3・3を有する走行部1aによって畝Uを跨いだ状態で機体を進行させながら、植付部1bでジャガイモの種芋を畝Uの上面に植付ける構成となっている。作業者は、機体後方に設けた操縦ハンドル6で適宜機体を操向操作し、植付作業時には機体について歩きながら植付部1bへ種芋を補給する。以下、各部の構成について説明する。 【0014】走行部1aは、走行部ミッションケース7の前部にエンジン9が配置されている。エンジン9の左側面部には該エンジンの動力で駆動する油圧ポンプ10が設けられている。また、エンジン9の上側には燃料タンク11等が設けられ、その上部をボンネット12が覆っている。走行部ミッションケース7の背面部に側面視長方形の左右に長い連結フレーム13が一体に設けられており、この連結フレームの背面右端部に走行部1aと操縦ハンドル6をつなぐメインフレーム14の前端部がボルトにて固着されている。メインフレーム14は、後方に延び、途中で斜め上向きに湾曲し、そのまま植付部1bの後方位置まで延びている。そして、その後端部に操縦ハンドル6が周知の菊座を介して左右固定ねじ6b・6bにて高さ調節自在に取り付けられている。この操縦ハンドル6は、その後端部にグリップ6aが取り付けられている。旋回時や路上走行時には、作業者が左右グリップ6a・6aを握って操縦する。尚、左右グリップ6a・6aの高さを調節するには、左右固定ねじ6b・6bを緩めて左右グリップ6a・6aの高さを作業者の最適な高さに調節して、再び左右固定ねじ6b・6bを締めれば良い。 【0015】走行部ミッションケース7の左右側面から突出する回動筒部15・15に走行伝動ケース16・16が一体に取り付けられ、その走行伝動ケースの先端部に駆動走行車輪である後輪2・2が軸支されている。また、エンジン9の下側に前後方向のピボット軸17aを中心に揺動自在に設けた前輪支持フレーム17の左右両端部に前輪支持ロッド18・18が高さ調節可能に取り付けられ、該ロッドの下端部に従動走行車輪である前輪3・3が軸支されている。 【0016】走行部1aには機体に対し後輪2・2を上下動させて機体位置を制御する機体制御機構が設けられている。この機体制御機構は、走行部ミッションケース7の上に配置した油圧バルブユニット20から後方に向けて昇降アクチュエータとしての昇降シリンダ21が設けられ、該シリンダのピストンロッドの先端部に機体左右方向に長いアームとしての天秤杆22が上下方向の軸まわりに回動自在に取り付けられている。ピストンロッドは、前部が油圧バルブユニット20に支持され後部がメイフレーム14と植付部支持フレーム30とに両端が固着された取付部材23に支持されたガイド軸24に沿って摺動するようになっている。天秤杆22の左右両端部と、回動筒部15・15に固着したスイングアーム25・25とが、連結体としての連結ロッド26・26を介して連結されている。左側の連結ロッド26は、ローリングシリンダ27が組み込まれており、該シリンダを伸縮作動させることにより長さを変えられるようになっている。尚、植付部支持フレーム30の前端は、走行部ミッションケース7と一体の連結フレーム13にボルトにて固着されている。 【0017】昇降シリンダ21及びローリングシリンダ27は、各々前記油圧ポンプ10から供給される作動油を油圧バルブユニット20内の上下制御バルブ20aと左右傾斜制御バルブ20bとで制御して作動させられる。昇降シリンダ21を伸縮作動させると、左右の後輪2・2が同方向に同量だけ機体に対し上下動し、機体が昇降する。また、ローリングシリンダ27を伸縮作動させると、左右の後輪2・2が逆方向に同量だけ機体に対し上下動し、機体が左右に傾斜する。 【0018】植付部1bは、その植付部フレーム31が前記植付部支持フレーム30の後端にボルトにて固着されて支持されていると共に、植付部フレーム31の右側下部はメイフレーム14の中途部上にボルトにて固着されて支持されている。 【0019】一方、図3に示すように、取付部材23に軸受23aにて支持された入力軸30aの前端は、走行部ミッションケース7のPTO軸7aに自由継手7bを介して連結されている。 【0020】このため、植付部支持フレーム30の前端を連結フレーム13から外すと共に、植付部フレーム31の右側下部をメイフレーム14の中途部から外し、入力軸30aとPTO軸7aとの間の自由継手7bを外すことにより、走行部1aから植付部1bごと取り外せることができ、植付部1bのメンテナンスが容易に行なえる。 【0021】尚、側面視において、機体の前後長を必要以上に長くすることなく、メイフレーム14及び植付部支持フレーム30の上側に前記天秤杆22が移動するためのスペースが確保されている。 【0022】次に、植付部1bの構成を更に詳述すると、ジャガイモの種芋aを移送するベルトコンベア34が、その左右側板39a・39a間に配設されて三個の回転ロール36・37・38により三角形の形状を描いて回転作動するように構成されており、ベルトコンベア34の一端部の垂直に下降移送する部位34aに対向させてU字状の案内ガイド39bを上下方向に設け、該案内ガイド39bの前方に畝上面に種芋を植付る溝を形成する移植孔形成装置としての作溝器40を配置し、案内ガイド39bの後方に遊転自在に覆土装置としての左右覆土板41・41を設けている。そして、前記回転ロール36は案内ガイド39bの下端部に装着されており、この回転ロール36の位置がベルトコンベア34の最下端となるようにして、このベルトコンベア34の最下端から種芋aが落下するようになっている。また、ベルトコンベア34の作業者が種芋aを置く部位34bは、ベルトコンベア34を機体左右方向にした状態で、左端が右端よりも高くなるように傾斜した状態に配設されている。尚、左右側板39a・39aと案内ガイド39bとは固定連結されて、ベルトコンベア34のフレームを構成している。 【0023】また、ベルトコンベア34は、機体の進行方向と直行する方向(機体左右方向)と機体の進行方向と同じ方向(機体前後方向)との間を回動自在で且つ適宜位置に固定できるように構成されている。その構成を詳述すると、植付部フレーム31に下部が固設された支持アーム39cの上部を水平方向に折り曲げて案内ガイド39bの上方に位置させ、その支持アーム39cの水平部と左側板39aの上部を同じく水平方向に折り曲げて案内ガイド39bの上方に位置させた水平部との間を周知の菊座を介して固定ねじ39dにて固定及び回動自在に取り付けている。尚、菊座を介して固定ねじ39dにて固定及び回動自在に取り付ける代りに、左側板39aの水平部を植付部フレーム31の支持アーム39cの水平部に枢支ピンで回動自在に連結すると共に、左側板39aの水平部側に設けた多数の係合孔に支持アーム39c側に設けた係止ピンを選択的に係合させて回動調節できる構成にしても良い。一方、左右覆土板41・41は、後述の支持体57に上下位置調節自在に上部が支持された左右支持ロッド41a・41aを介して回転自在に設けられている。 【0024】42は植付ける種芋aを収納する箱状容器を載置する種芋等の収納部としての種芋収納容器載置台であって、ベルトコンベア34の片方の側板39aに固定されており、ベルトコンベア34を機体左右方向にした状態で前部よりも後部が低く且つ左側よりも右側が低くなるように傾斜して設けられている。(尚、種芋収納容器載置台42は、種芋aを収納する箱状容器が一体に構成されたものでも良い。) そして、ベルトコンベア34を機体左右方向にした状態で、左後輪2の後方のベルトコンベア34の後側で且つ左右覆土板41・41及び鎮圧輪53の支持体57と操縦ハンドル6の左側方部分は、機体の進行に合わせて作業者が歩きながら種芋をベルトコンベア34に置く作業を行うための空間部Aとなっており、作業者がこの空間部A(左側の後輪2が走行する畝Uと畝Uとの間)を歩きながら種芋を置く作業を行う際、ベルトコンベア34,作溝器40及び左右覆土板41等の隙間から畝面が見えるので、植付状況を監視しながら作業が行なえる。また、種芋収納容器載置台42は、前部よりも後部が低く且つ左側よりも右側が低くなるように傾斜して設けられているので、種芋収納容器載置台42に載置された種芋収納容器の後方右側(作業者の右手側)が最も低い状態となり、作業者は種芋収納容器載置台42に載置された種芋収納容器から容易に種芋aを取り出してベルトコンベア34に置く作業が行なえ作業能率がとても良い。 【0025】ここで、ベルトコンベア34の構成について更に詳述すると、ベルトコンベア34は、搬送面43を等間隔に仕切り板44で区切って種芋aが1個づつ載置できるようになっている。また、ベルトコンベア34はゴム製で形成されており、種芋aの損傷を回避するようになっている。一方、各回転ロール36・37・38は、ベルトコンベア34が三角形状になるように、上部二箇所と下部一箇所との合計三箇所に設けられている。そして、前記入力軸30aの後端に装着されて駆動回転する駆動プーリー45及び植付部フレーム31に設けられた従動プーリー47に掛け渡された伝動ベルト35により、従動プーリー47が駆動回転され、この従動プーリー47と一体に回転する支軸46に回転動力を伝動する屈曲自在のフレキシブル伝動装置46aの一端を連結し、フレキシブル伝動装置46aの他端を回転ロール37の軸に連結している。従って、回転ロール37が入力軸30aから伝動ベルト35にて動力が伝達されて駆動回転する駆動ロールになっている。尚、48はテンションプーリーであって、後述の植付昇降レバー64により操作ワイヤ49を介して伝動ベルト35を張って動力を伝える状態と緩めて動力を伝えない状態とに切替操作できるように構成されている。また、駆動プーリー45がベルトコンベア34の駆動部になっている。 【0026】尚、ベルトコンベア34の搬送面43の裏面50側に凸状リブ51を突設し、この凸状リブ51が各回転ロール36・37・38の表面に嵌合するように、各回転ロール36・37・38に凹状溝52を設ければ、ベルトコンベア34が安定して回転し、良好な種芋の植付作業が行なえる。 【0027】そして、左右覆土板41・41の後方には、土が付着し難い樹脂製の鎮圧輪53が設けられている。前記メイフレーム14の中途部に前部が固定された支持体57が水平に後方に向けて延設されており、鎮圧輪53は、支持体57に支持軸54にて回動自在に支持されたL字状回動アーム55の中途部に支持軸56にて遊転自在に設けられていると共に、該支持軸56に下端部が連繋された支持ロッド56aが支持体57に対して上下動自在に支持されている。そして、該支持ロッド56に遊嵌させたスプリング58によって下向きに付勢されており、機体の進行に伴って畝面を転動し、種芋が植付けられ左右覆土板41・41にて覆土された種芋の植付位置の畝上面を鎮圧するようになっている。尚、59は回動アーム55の後端部に設けたスクレーパであって、鎮圧輪53に付着した土を鎮圧輪53の表面から掻き落とすものである。また、支持体57より上方に突出した部位には、上下方向に複数の孔が形成されており、ヘアピン60を各孔の何れかを選択して挿すことにより、鎮圧輪53の上下方向の高さ位置を複数段階に変更できるようになっている。よって、この複数段階の変更により、鎮圧力を段階的に調節できるようになっている。 【0028】70は畝上面を検出するセンサであって、該センサ70が上下回動すると、その回動をリンク機構71にて上下制御バルブ20aに伝え、センサ70の角度が元に戻る方向に昇降シリンダ21を作動させる。これにより、畝の上面から機体までの高さを一定に維持するように機体を昇降制御し、畝の高さ変更に係わらず常に種芋の植付深さが一定になるように制御され、植付後の種芋の発芽が良好で成育が良い。 【0029】また、上記センサ70はメイフレーム14に左側が軸支された回動軸72に後端部が固着され先端が前方に向けて延設されたアーム73に軸74にて回動自在に軸支されている。そして、回動軸72は植付深さ調節用の操作レバー75の基部が連繋されており、操作レバー75を係合ガイド76の調節係合部に係合係止して固定状態にすると、回動軸72は回動が固定され、従って、アーム73の軸74は上下高さが固定されるので、センサ70は畝上面に摺接しながらその軸74回りに回動して、上記のように畝の高さ変更に係わらず常に種芋の植付深さが一定になるように制御される。そして、操作レバー75を係合ガイド76の調節係合部に対して位置調節して係合係止して固定状態にすることにより、アーム73の軸74の上下高さ位置を調節できるので、畝に対する機体高さを制御する基準位置を自由に設定できるので、機体に固定されている作溝器40が畝に形成する溝深さが自由に変更でき、従って、種芋の植付深さが調節できる。最後に、操作レバー75の実際の操作に就き説明すると、操作レバー75を係合ガイド76の調節係合部の機体後側に操作して係合させれば、アーム73の先端に設けた軸74は上動するので、作溝器40が畝に形成する溝深さは浅くなって浅植えとなる。逆に、操作レバー75を係合ガイド76の調節係合部の機体前側に操作して係合させれば、アーム73の先端に設けた軸74は下動するので、作溝器40が畝に形成する溝深さは深くなって深植えとなる。尚、ベルトコンベア34は機体左右方向にした状態で機体右側に突出するが、操作レバー75は、このベルトコンベア34の突出した側と反対の機体左側に配設されており、機体全体を効率の良い簡潔な構成とすることができて、小型軽量の機体構成となって機体の操縦操作性が良く能率の良い移植作業が行なえる。 【0030】一方、油圧バルブユニット20内の左右傾斜制御バルブ20bは左右傾斜検出用の振り子61の動きに連動して切り替わるようになっており、機体が左右に傾斜するとローリングシリンダ27が適宜作動し、機体を左右水平に戻すように制御する。 【0031】操縦ハンドル6のグリップ6a・6aの下側には、サイドクラッチレバー62・62が設けられている。また、操縦ハンドル6の基部には操作パネル63が設けられ、該操作パネル63に、前記テンションプーリー48を操作ワイヤ49を介して操作する植付昇降レバー64とメインクラッチの入・切操作をするメインクラッチレバー65等が設けられている。 【0032】66は走行部ミッションケース7内の変速歯車機構を操作して前進路上走行速度と前進植付速度と後進と中立とに変速操作できる変速操作レバーであって、前部が走行部ミッションケース7の左側面に設けた変速アーム66aに連繋されており、ベルトコンベア34を機体左右方向にした状態で、三角形の形状を描いて回転作動するベルトコンベア34の三角形の空間部を貫通して後方に延び、その操作握り部66bは前記作業者の作業位置となる空間部Aの右側位置に配設されている。従って、変速操作レバー66はベルトコンベア34の三角形の空間部に位置するので、ベルトコンベア34は変速操作レバー66が邪魔になることなく自由に回動することができる。 【0033】67はベルトコンベア34の上部一端部の上方を覆うように左右側板39a・39aの端部に設けられたカバー体であって、ベルトコンベア34が回転して端部でその回転方向が回転ロール38にて変更される際に、ベルトコンベア34に付着した土や泥等が上方に飛んで、作業者にかかるのを防止する為に設けてある。このカバー体67により、作業者は、ベルトコンベア34に種芋を置く作業が容易に行なえて能率的である。 【0034】次に、ベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態にして種芋を植付ける作業について説明する。先ず、固定ねじ39dを緩めてベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態(図1の実線の状態)にした後に、固定ねじ39dを締めてベルトコンベア34を固定する。そして、変速操作レバー66を前進植付速度にし、植付昇降レバー64を種芋の植付深さが一定になる上下制御状態で植付部1bに動力が伝動される操作位置にし、メインクラッチレバー65をメインクラッチが入となるように操作して、左右前輪3・3と左右後輪2・2を畝溝に沿わせて機体を進行させ、作業者は機体の左側の空間部A(左後輪2の後方の畝溝)を歩きながら、種芋収納容器載置台42に載置された種芋収納容器から種芋aを取り出してベルトコンベア34の仕切り板44で区切られた一区画に一つの種芋aが入るように置く。すると、ベルトコンベア34の仕切り板44間に逐次置かれた種芋aは、ベルトコンベア34で右方向に搬送され、つづいて回転ロール37を境に縦方向に角度を変え回転ロール36まで移送される。ここで、案内ガイド39bは、回転ロール37の位置においてベルトコンベア34が左右方向から縦方向に角度をかえた時、ベルトコンベア34に載置された種芋aが落下するのを防止する。そして、種芋aは、ベルトコンベア34の下端終端から作溝器40で掘られた畝の溝内に落下する。その後、左右覆土板41・41で覆土され、鎮圧輪53で覆土された種芋の植付位置の畝上面が鎮圧される。 【0035】この時、ベルトコンベア34の下端終端が作溝器40近傍にあり、作溝器40近傍で種芋aを畝に落下させることができるので、種芋aの形状、重量にかかわりなく、落下時間を一定に保ち、種芋aの植付け間隔のバラツキを減少させ、均一な種芋aの植付け作業が行なえる。また、作業者が空間部Aを歩きながら種芋を置く作業を行う際、植付部フレーム31,ベルトコンベア34,作溝器40及び左右覆土板41等の隙間から畝面が見えるので、植付状況を監視しながら作業が行なえる。また、種芋収納容器載置台42は、前部よりも後部が低く且つ左側よりも右側が低くなるように傾斜して設けられているので、種芋収納容器載置台42に載置された種芋収納容器の後方右側(作業者の右手側)が最も低い状態となり、種芋収納容器内の種芋は後方右側にいつも有る状態(種芋収納容器内の作業者から離れた前方左側の種芋は順次後方右側に転がってくる)となるから、作業者は種芋収納容器載置台42に載置された種芋収納容器から容易に種芋aを取り出してベルトコンベア34に置く作業が行なえて作業能率がとても良い。 【0036】そして、ベルトコンベア34が機体左右方向の一側に突出して機体の左右方向のバランスが悪くなることを、左右後輪2を上下動する昇降シリンダ21、作溝器40、及び左右覆土板41を機体平面視で機体左右方向の略々中央に前後に配置すること及び操作レバー75を機体右側に配置することにより、左右方向のバランスが改善されて、走行性能及び植付性能の良い移植機を得ることができ、良好なる移植作業が行なえる。また、昇降シリンダ21、作溝器40、及び左右覆土板41を機体平面視で機体左右方向の略々中央に前後に配置することにより、機体全体を効率の良い簡潔な構成とすることができて、小型軽量の機体構成となって機体の操縦操作性が良く能率の良い移植作業が行なえる。 【0037】また、平面視で機体中央に対してベルトコンベア34が突出して配設された側と反対側に操縦ハンドル6を変位して設けたので、ベルトコンベア34の後方に作業者が作業をする空間部Aを広くとることができ、畝間を通る後輪2の後方で作業者は畝間を安心して容易に歩きながら、作業者は該空間部Aにてベルトコンベア34への芋等の供給作業が容易に行なえて移植作業性及び移植作業能率が良い。 【0038】次に、ベルトコンベア34を機体前後方向に向いた状態にして種芋を植付ける作業について説明する。先ず、固定ねじ39dを緩めてベルトコンベア34を機体前後方向に向いた状態(図1の仮想線の状態)にした後に、固定ねじ39dを締めてベルトコンベア34を固定する。そして、上記と同じように、変速操作レバー66を前進植付速度にし、植付昇降レバー64を種芋の植付深さが一定になる上下制御状態で植付部1bに動力が伝動される操作位置にし、メインクラッチレバー65をメインクラッチが入となるように操作して、左右前輪3・3と左右後輪2・2を畝溝に沿わせて機体を進行させ、作業者は操縦ハンドル6で適宜機体を操向操作できる操縦位置(操縦ハンドル6間の畝溝)を歩きながら、種芋収納容器載置台42に載置された種芋収納容器から種芋aを取り出してベルトコンベア34の仕切り板44で区切られた一区画に一つの種芋aが入るように置く。すると、ベルトコンベア34の仕切り板44間に逐次置かれた種芋aは、ベルトコンベア34で前方向に搬送され、つづいて回転ロール37を境に縦方向に角度を変え回転ロール36まで移送される。ここで、案内ガイド39bは、回転ロール37の位置においてベルトコンベア34が前後方向から縦方向に角度をかえた時、ベルトコンベア34に載置された種芋aが落下するのを防止する。そして、種芋aは、ベルトコンベア34の下端終端から作溝器40で掘られた畝の溝内に落下する。その後、左右覆土板41・41で覆土され、鎮圧輪53で覆土された種芋の植付位置の畝上面が鎮圧される。 【0039】この時、ベルトコンベア34の下端終端が作溝器40近傍にあり、作溝器40近傍で種芋aを畝に落下させることができるので、種芋aの形状、重量にかかわりなく、落下時間を一定に保ち、種芋aの植付け間隔のバラツキを減少させ、均一な種芋aの植付け作業が行なえる。 【0040】そして、特に、左右車輪2を装備した走行部1aに種芋aを移送するベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態とに変更自在に設けた芋等の移植機としたので、ベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態にした場合には、ベルトコンベア34の後を作業者は歩きながら左右に配置されたベルトコンベア34への芋等の供給作業が容易に行なえて作業性良く然も能率的である。また、ベルトコンベア34を機体前後方向に向いた状態にした場合には、ベルトコンベア34に対して側方若しくは後方の適宜な位置にてベルトコンベア34への種芋aの供給作業が行なえ、圃場条件や移植作業環境に応じた移植作業が行なえて能率的であると共に、ベルトコンベア34が機体の側方に大きく突出しないので、機体の操縦が容易であると共に、その収納保管場所も狭くてよく優れている。 【0041】また、ベルトコンベア34が機体前後方向に向いた状態で、該ベルトコンベア34の後部が操縦位置に近くに位置する構成としたので、作業者は機体の操縦位置にて容易に芋等をベルトコンベア34に供給することができ、機体を操縦しながらベルトコンベア34への種芋aの供給作業が行なえて、非常に作業性が良くて作業能率が更に向上する。 【0042】更に、ベルトコンベア34を機体左右方向に向いた状態と機体前後方向に向いた状態との中間の適宜位置にて固定できる構成としたので、圃場の条件や作業状態に応じて、ベルトコンベア34を適宜な角度に固定できて色々な作業体系に適応できる。 【0043】一方、種芋収納容器載置台42をベルトコンベア34の側板39aに固定してベルトコンベア34と一体に位置変更するようにしたので、ベルトコンベア34を角度変更しても種芋収納容器載置台42がベルトコンベア34に対して常に同じ位置関係となり、作業者は、ベルトコンベア34の角度変更にかかわらず、種芋収納容器載置台42に載置された種芋収納容器から容易に種芋aを取り出してベルトコンベア34に置く作業が行なえ作業能率が常に良い。 【0044】最後に、左右後輪2と左右前輪3との4輪構成の走行部であるから、機体が前後方向に大きく傾いたりするようなことが無くて走行安定性が良く、苗植付深さが更に安定し良好な移植作業が行なえる。 【0045】尚、上記実施例ではジャガイモの移植機について説明したが、ジャガイモ以外の如何なる芋の移植機に適用しても良く、更には、芋以外でもベルトコンベア34に置くことができるものであれば、如何なる移植機に適用しても良い。また、上記の実施例では、畝に植付ける例を説明したが、平坦な圃場に植付けることもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【識別番号】000217240 【氏名又は名称】田中工機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月3日(1999.9.3) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−69816(P2001−69816A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−250353 |
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