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【発明の名称】 カット芝の洗浄装置
【発明者】 【氏名】加治 達夫

【要約】 【課題】芝の土及びその他付着物を効率良く除去して、装置の小型シンプル化を図り、安価にして一般に供し得るようにすると共に、芝の品質向上を図る。

【解決手段】カット芝を載置して連続搬送できるようにしたネットコンベヤー1の上方部に、多数のノズルを下方に向けて配列した一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3をそれぞれ複数に配設してボックス4でカバーし、該ボックスの出口部に多数のノズルを下方に向けて配列したエアーブロー用パイプ5を配設し、前記一次洗浄用パイプ2、二次洗浄用パイプ3に送水する送水ポンプ6、6Aと、前記エアーブロー用パイプ5に送風するリングブロー7とを備え、前記一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3に順次送水してノズルより水を噴出させると共に、前記エアーブロー用パイプ5に送風してノズルよりエアーを噴出させて、カット芝の土及びその他付着物を洗浄除去してなるカット芝の洗浄装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カット芝を載置して連続搬送できるようにしたネットコンベヤーの上方部に、多数のノズルを下方に向けて配列した一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプをそれぞれ複数に配設してボックスでカバーし、該ボックスの出口部に多数のノズルを下方に向けて配列したエアーブロー用パイプを配設して、前記一次洗浄用パイプと二次洗浄パイプに順次送水してノズルより水を噴出させると共に、前記エアーブロー用パイプに送風してノズルよりエアーを噴出させ、カット芝の土及びその他付着物を洗浄除去してなることを特徴とするカット芝の洗浄装置。
【請求項2】 複数にして配設した一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプを、ノズルの配列位置の異なる洗浄用パイプを交互に略等間隔にして配設し、一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプに順次送水して水を噴出させてなることを特徴とする請求項1記載のカット芝の洗浄装置。
【請求項3】 複数にして配設した一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプをそれぞれ一本の送水パイプに集管し、該集管した一次洗浄用パイプへの送水パイプと二次洗浄用パイプへの送水パイプとを開閉バルブを介在させて連結すると共に、前記一次洗浄用パイプへの送水パイプと二次洗浄用パイプへの送水パイプとにそれぞれ送水ポンプを介在させて送水してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカット芝の洗浄装置。
【請求項4】 複数にして配設した二次洗浄用パイプの各々に調整バルブを介在させて配管し、送水量を調整してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカット芝の洗浄装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四角形状にカットした芝の根部についた土やその他付着物を効率良く除去し、且つ芝の品質向上が図れるようにしたシンプルなカット芝の洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、芝は30〜40センチメートル程度の四角形状にカットして、根部に土がついたまま、日本国内においては一般に取扱われている。しかしながら、芝の根部に土が付いたままだと、雑菌や雑草及び小石、軽石等が混入していたり、根部に病気が入っていたり、或いは水捌けが悪かったりして、張芝施工後の芝の生育が悪かったり、輸送コストがかかるなどの欠点を有している。
【0003】そのために、芝の根部に付いた土を除去する装置及び方法が外国において提案されている。例えば、特表平8−502161では、長い帯状にカットしてロール状に巻いた芝を対象とする芝洗浄装置及び芝から土を除去する方法が提案されており、該芝洗浄装置によれば洗浄ステーションの下方部に配置したコンベヤーの前方と後方に入力コンベヤーと出力コンベヤーを配置すると共に下方に受容器を介在させて循環タンクを配置し、前記入力コンベヤーの前方にはロール状に巻いた芝を載置して入力コンベヤーへ送るためのローラー受け台を配置して構成されていて、装置が大掛かりであるため、移動据付けが容易でなく、且つ製作費が高価になって一般に供し得ない課題を有する。
【0004】又、芝の根部から土を除去するため、硬い剛毛を有するブラシでブラシングしたり、芝を変形させたり、振動を加えたりするなどの手段や、洗浄後の芝に付着した水分を除去するためローラーで押し付け絞り出すような手段を付加して行うようにしてあり、そのために、構造が複雑になったり、或いは、芝の根部を傷めたり、整然とした芝を変形させたりして、芝の品質悪化を招きやすいなどの課題を有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、芝の根部に付いた土及びその他付着物を効率良く除去し、且つ芝の品質向上が図れるようにしたシンプルで安価なカット芝の洗浄装置を提供することを目的とするものである。すなわち、その解決手段は以下に記載するとおりである。
【0006】(1)カット芝を載置して連続搬送できるようにしたネットコンベヤーの上方部に、多数のノズルを下方に向けて配列した一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプをそれぞれ複数に配設してボックスでカバーし、該ボックスの出口部に多数のノズルを下方に向けて配列したエアーブロー用パイプを配設して、前記一次洗浄用パイプと二次洗浄パイプに順次送水してノズルより水を噴出させると共に、前記エアーブロー用パイプに送風してノズルよりエアーを噴出させ、カット芝の土及びその他付着物を洗浄除去してなることを特徴とするカット芝の洗浄装置である。
(2)複数にして配設した一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプを、ノズルの配列位置の異なる洗浄用パイプを交互に略等間隔にして配設し、一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプに順次送水して水を噴出させてなることを特徴とする前項(1)記載のカット芝の洗浄装置である。
(3)複数にして配設した一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプをそれぞれ一本の送水パイプに集管し、該集管した一次洗浄用パイプへの送水パイプと二次洗浄用パイプへの送水パイプとを開閉バルブを介在させて連結すると共に、前記一次洗浄用パイプへの送水パイプと二次洗浄用パイプへの送水パイプとにそれぞれ送水ポンプを介在させて送水してなることを特徴とする前項(1)又は前項(2)記載のカット芝の洗浄装置である。
(4)複数にして配設した二次洗浄用パイプの各々に調整バルブを介在させて配管し、送水量を調整してなることを特徴とする前項(1)乃至(3)のいずれかに記載のカット芝の洗浄装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、実施例を示す図面に基づいて説明すると、本発明は図1及び図2に示すように、カット芝を載置して連続搬送できるようにしたネットコンベヤー1と、該ネットコンベヤーの上方部にボックス4でカバーして配設した一次洗浄用パイプ2、二次洗浄用パイプ3と、前記ボックス4の出口部に配設したエアーブロー用パイプ5と、前記一次洗浄用パイプ2、二次洗浄用パイプ3に送水する送水ポンプ6、6Aと、前記エアーブロー用パイプ5に送風するリングブロー7と、前記ネットコンベヤー1の下方部に設置して洗浄後の水を回収して排水するようにした受容器8とにより構成されている。
【0008】ネットコンベヤー1は、レベル調整可能にして脚立てしてなるフレーム9の両端部に軸支された駆動プーリー10と従動プーリー11とに掛けて張設されたφ2ミリメートル程度のステンレス線材により網目状に形成されたエンドレスのネットコンベヤーであり、幅をカット芝より若干大きく40〜50センチメートルにし、張設長さを5.5〜6.5メートル程度にして、前記駆動プーリー10の一端を駆動モーター12により1分間当りの速度を6.5〜19.5メートルの範囲で変速調整可能にして駆動し、連続走行できるようにしている。
【0009】又、前記ネットコンベヤー1の上走部は、カット芝を載置して水平状態でスムーズに搬送するため、フレーム9に横架した棒材13の上に固定されたガイドプレート14により下面を受けてスライドガイドできるようにしてあり、下走部は垂れないようにフレーム9に回転自在にして横架したガイドローラー15で適宜受けており、フレーム9の前方にはネットコンベヤーにカット芝を載置して搬送する時の位置決めガイド16を設けている。
【0010】前記ネットコンベヤー1の上方部には多数の洗浄用パイプが配設してあり、該洗浄用パイプは一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3をそれぞれ複数(実施例では一次洗浄用パイプ4本、二次洗浄用パイプ3本)にして略等間隔に配設してボックス4でカバーされている。そして、該ボックス4の入口と出口に屈曲自在なフラップ4Aを設けて、ネットコンベヤー1に載置したカット芝が入出自在にできるようにして、ボックス4の入口と出口が閉じられるようにしてあり、ボックス4の片側面には覗き窓4Bを設けてボックス内を覗けるようにしてある。
【0011】前記一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3にはそれぞれ多数のノズル2A、3Aを下方に向けて配列して設けてあり、前記一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3の一端にはそれぞれ図3に示すように送水用の配管ニップル17を設けて、支持板18で両端部を支持し、該支持板18と支持金具19とを、ボルト20とナット21でワッシャーを介在させて締め付け接合してあり、例えば前記支持板18と支持金具19にボルト20を通す穴を長穴にするなどして高さ調整できるようにし、支持金具19をフレーム9に取付け固定して配設している。
【0012】そして、前記高さ調整は、ネットコンベヤー1の上に土部を上方にして載置したカット芝22の土部の上面とノズルの下端面とをおおむね1〜8センチメートル程度の範囲で高さ調整ができるようにしている。
【0013】前記一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3に下方に向けて設けたノズル2A、3Aの配列位置は、例えば図4に示すようにノズル2A、3Aの配列個数の異なる洗浄用パイプにして配列位置を異ならせた(A)と(B)を交互に略等間隔に配設するなどして、カット芝の洗浄除去が効率良く行えるようにしてあり、本実施例図では前記ノズル2A、3Aの配列個数を5個と6個にして配列位置を異なるようにしているがこれに限定されるものではなく適宜増減しても良い。
【0014】エアーブロー用パイプ5は、前記一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3をカバーしたボックス4の出口部に隣接させて配設してあり、該エアーブロー用パイプには多数のノズル5Aを下方に向けて配設してあって、リングブロー7よりエアーを送風して噴出させるようにしてある。
【0015】そして、カット芝の土の洗浄除去後に残存する付着物(小石、軽石、及び水分等)を芝及び芝の根を変形させたり、傷めたりすることなく効率良く除去できるようにしている。
【0016】又、前記カバーボックス内に複数にして配設した一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3への送水は、該複数にして配設した該一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3の一端に設けられた配管ニップル17よりホース等により、一次洗浄用パイプ2から送水管23へ、二次洗浄用パイプ3から送水管24へとそれぞれ一本の送水管に集管して開閉バルブ25を介在させて連結すると共に、前記送水管23から送水ポンプ6へ、送水管24から送水ポンプ6Aへ配管して送水できるようにしてある。
【0017】そして、前記開閉バルブ25により送水管23と送水管24の連結部を閉じて、送水ポンプ6より一次洗浄用パイプ2へ送水し、次いで送水ポンプ6Aより二次洗浄用送水パイプ3へと順次送水して、ネットコンベヤー上を一定の速度で連続搬送されるカット芝の土を効率良く洗浄除去するようにしており、又前記開閉バルブ25により送水管23と送水管24の連結部を開いて連通させることにより、送水ポンプ6、6Aのいずれか片方の送水ポンプで送水が可能であり、トラブルの発生に対処できるようにしてある。
【0018】更に、複数にして配設した二次洗浄用パイプ3へは各々調整バルブ26を介在させて送水管24へ集管し、送水ポンプ6Aより送水するようにしてあり、送水量を前記調整バルブ26により調整して、一次洗浄用パイプ2で粗洗浄したカット芝の緻密な仕上げ洗浄が行えるようにしてある。
【0019】ネットコンベヤー1の下方部には、前記一次洗浄用パイプ2と二次洗浄用パイプ3、及びエアーブロー用パイプ5により洗浄除去されたカット芝の土及びその他付着物の混入した水を回収する受容器8が設けられており、該受容器の底部両側面より排水管27、28を片側一方向に延出させて沈砂池29に排出するようにしてあり、該沈砂池に溜った上澄水を下水等に排水するようにしている。或いは、前記沈砂池に溜った上澄水を濾過するなどして送水ポンプで循環させ、再利用しても良い。
【0020】
【発明の効果】以上記載した如く、本発明は四角形状にカットしたカット芝を載置して連続搬送できるようにしたネットコンベヤーの上方部に複数にして配設した一次洗浄用パイプと二次洗浄用パイプ、及びエアーブロー用パイプより水とエアーを噴出させて、カット芝の土及びその他付着物を効率良く除去できるようにしたことから、入力コンベヤーや出力コンベヤー及びロール受台が要らず装置の小形化が図られ、移動据付けが容易で、且つ安価に製作できるため、一般に供することができる。
【0021】又、芝の根部から土を除去するために、剛毛でブラシングしたり、変形させたり、振動を加えたりするなどの手段や、洗浄後の芝に付着した水分を除去するために、ローラーで押し付け絞り出すような手段を付加しないで行えることから、構造がシンプルになり、且つ芝の変形や根を傷めたりせず品質の向上を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】399038169
【氏名又は名称】株式会社大丸グリーン
【出願日】 平成11年9月2日(1999.9.2)
【代理人】 【識別番号】100105670
【弁理士】
【氏名又は名称】栫 生長
【公開番号】 特開2001−69810(P2001−69810A)
【公開日】 平成13年3月21日(2001.3.21)
【出願番号】 特願平11−248145