| 【発明の名称】 |
乗用動力農機 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐伯 正文
【氏名】新山 裕之
【氏名】野村 勝
【氏名】草本 英之
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| 【要約】 |
【課題】乗降車が行ないやすくて然も軽量な構成で、機体のメンテナンス等が容易に行なえるようにすること。
【解決手段】機体を被うカバー40を前部カバー40aと後部カバー40bとにより分割構成し、後部カバー40bにはその左右両側に乗降車用のステップ44を形成し、また、機体側面視でステアリングホイールの後端よりも機体前方側に分割部を配置し、前部カバー40aを後部カバー40bよりも平面視で小さく構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体を被うカバー40を前部カバー40aと後部カバー40bとにより分割構成し、後部カバー40bにはその左右両側に乗降車用のステップ44を形成したことを特徴とする乗用動力農機。 【請求項2】 乗降車用のステップ44を後部カバー40bの乗用フロア41よりも低い位置に形成したことを特徴とする請求項1記載の乗用動力農機。 【請求項3】 機体を被うカバー40を前部カバー40aと後部カバー40bとにより分割構成し、機体側面視でステアリングホイール13bの後端よりも機体前方側に該分割部を配置し、前部カバー40aを後部カバー40bよりも平面視で小さく構成したことを特徴とする乗用動力農機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機体を被うカバーを有する乗用動力農機の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来、機体を被うカバーを有する乗用動力農機において、該カバーに乗用フロアを形成したものがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】乗用動力農機は、圃場を走行するため車高が高く設けられる。そのため、乗用フロア上面は機体の高い位置に設けられ、乗降車が行ないにくい。そこで、車体の左右両側部に乗用フロアより低い補助ステップを別途設けて、乗降車を行いやすくしていた。 【0004】しかし、このような補助ステップは、機体フレームに固着した乗用フロアとは別体のもので構成されており、部品点数が多くなり、また、機体の軽量化にも妨げになる構成であった。そこで、本発明は、作業性が良くて然も軽量な構成の乗用動力農機を得ると共に、機体を被うカバーを適切な位置で分割構成して、機体のメンテナンス等が容易に行なえるようにすることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、機体を被うカバー40を前部カバー40aと後部カバー40bとにより分割構成し、後部カバー40bにはその左右両側に乗降車用のステップ44を形成した乗用動力農機としたものであり、請求項2記載の発明は、乗降車用のステップ44を後部カバー40bの乗用フロア41よりも低い位置に形成した請求項1記載の乗用動力農機としたものであり、請求項3記載の発明は、機体を被うカバー40を前部カバー40aと後部カバー40bとにより分割構成し、機体側面視でステアリングホイール13bの後端よりも機体前方側に該分割部を配置し、前部カバー40aを後部カバー40bよりも平面視で小さく構成した乗用動力農機としたものである。 【0006】 【作用効果】請求項1記載の発明は、機体を被うカバー40を前部カバー40aと後部カバー40bとにより分割構成し、後部カバー40bにはその左右両側に乗降車用のステップ44を形成した乗用動力農機としたものであるから、機体を被うカバーを一体に形成した場合に比して、前後分割構成としたのでカバー40a・40bの取り扱いが容易であり、生産時やメンテナンス時に作業性が良い。また、農作業における乗降車時には、乗降車用のステップ44を使って乗り降りが容易に行えて、作業性が良い。また、後部カバー40bに乗降車用のステップ44を形成したので、製造や組立が容易になり、部品点数が削減されて安価な農機を得ることができる。 【0007】請求項2記載の発明は、乗降車用のステップ44を後部カバー40bの乗用フロア41よりも低い位置に形成した請求項1記載の乗用動力農機としたものであるから、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、農作業における乗降車時には、乗用フロア41よりも乗降車用の低いステップ44を使って乗り降りが更に容易に行えて、作業性が良い。 【0008】請求項3記載の発明は、機体を被うカバー40を前部カバー40aと後部カバー40bとにより分割構成し、機体側面視でステアリングホイール13bの後端よりも機体前方側に該分割部を配置し、前部カバー40aを後部カバー40bよりも平面視で小さく構成した乗用動力農機としたものであるから、機体を被うカバーを一体に形成した場合に比して、前後分割構成としたのでカバー40a・40bの取り扱いが容易であり、生産時やメンテナンス時に作業性が良い。また、前部カバー40aが機体側面視でステアリングホイール13bの後端よりも機体前方側に位置し、且つ、後部カバー40bよりも平面視で小さく構成したので、機体前部側から前部カバー40aの着脱が容易に行なうことができ、機体の前部には各種伝動構成部材が配置されているが、その補修が容易となり、効率の良い補修作業が行なえる。 【0009】 【発明の実施の形態】第1図乃至第8図は本発明の一実施例をあらわすもので、動力農機2の後部に田植え用の作業機部分3を装着して乗用田植機1として使用する状態をあらわしている。 【0010】動力農機2は、機体の前部にミッションケース5とこれに一体のデフケース9を配し、該デフケースの両側面部から左右のフロントアクスルケース10,10が外方に突設され、その端部に前輪支持ケース11,11が変向可能に垂設され、該前輪支持ケースの下端部に左右の前輪12,12がそれぞれ軸支されている。ミッシヨンケース5の前部にはステアリングケース13が設けられており、それから上向きに突設したステアリングシャフト13aの上端部にステアリングホイール13bが取り付けられている。 【0011】また、デフケース9の背面部には後方に延出する主フレーム7の前端部が固着連結されており、該主フレームの後端部にリヤケース14が設けられている。該リヤケースの左右両端部にチェンケース15,15が後向きに取り付けられ、その後端部に左右の後輪16,16がそれぞれ軸支されている。リヤケース14は側面視で前輪12と後輪16のほぼ中間に位置し、該リヤケースにエンジンベース19が水平に取り付けられ、その上にエンジン20が設置されている。 【0012】エンジンの出力軸22は前方に突設され、その延長軸23がミッションケース5の上方を通して前方に設けられている。第3図および第4図に示す如く、この延長軸23の下方には、ミッションケース5から前方に突設したミッション入力軸24および該入力軸とほぼ同一高さのカウンタ軸25が設けられており、延長軸23の回転動力がカウンタ軸25を介してミッション入力軸24にベルト伝動される。すなわち、このベルト式伝動装置Aは、延長軸のプーリ23aとカウンタ軸のプーリ25aとの間には1本のベルト27が張架され、カウンタ軸のプーリ25aとミッション入力軸のプーリ24aとの間には2本のベルト28,29が張架されている。カウンタ軸25からミッション入力軸24への伝動機構は副変速兼ベルトクラッチとして構成されており、テンションプーリ30で何れかのベルト(28,29)を緊張させて低速または高速伝動を行なうクラッチ入の状態と、両方のクラッチをともに弛ませて伝動を停止するクラッチ切の状態に切り替えられるようになっている。 【0013】ミッション入力軸24からミッシヨンケース5に入力された動力は走行系出力と作業系出力として取り出される。走行系出力はデフケース9で前輪駆動出力と後輪駆動出力に分けられ、前輪駆動出力はフロントアクスルケース10、前輪支持ケース11内の伝動手段を介して前輪12に伝えられ、また後輪駆動出力は後輪伝動軸32を介してリヤケース14に伝えられ、該リヤケースおよびチェンケース15内の伝動手段を介して後輪16に伝えられる。一方、作業系出力は作業部伝動軸33を経由して機体の後端部に伝えられ、ここからPTO軸34を介して後記作業磯部分3に伝えられる。 【0014】以上のように構成されたシャシに被せられるカバー40は、平坦に形成された乗用フロア41と、該フロアから隆起し機体前端部の上部を覆うフロントカバー部42と、エンジン20等の上部を覆うエンジンカバー部43とからなり、前輪12と後輪16の間隔部に位置するフロア41の左右両側部に、該フロアよりも一段低い乗降車用のステップ44,44が形成されている。 【0015】フロントカバー部42からはステアリングシャフト13aを内包するステアリングポスト46が上向きに実設されその周囲にステアリングポストカバー47が設けられている。ステアリングポストカバー47の上端部には、前記ステアリングホイール13b、各種操作レバーやメータ類が取り付けられた操作パネル48、ヘッドライト49等が設けられている。また、ステアリングポスト46よりも若干後方位置の左右足下部には操作ペダル50,…が設けられている。これらステアリングホイール13b、操作パネル48、操作ペダル50,…に対向させて、エンジンカバー部43の上に操縦席52が設置されている。なお、エンジンカバー部43の後部には後記リンク装置80が収容される切欠部43aが形成され、フロアの後端部41a,41aは後輪16,16を避けた傾斜状に形成されている。 【0016】第5図に示す如く、このカバー40は分割面XーXに沿って前後に分離されている。この分割面XーXは、ステアリングポスト46の近傍でフロントカバー部42を前後に分割する面と、前輪軸の直上部を通りフロア41の左右両側部を前後に分割する面と、両者を結ぶ前後方向の面とで構成されている。したがって、前部カバー40aは平面視で概略凹字形で、固定用のボルト等を抜いた状態で前方に移動させることにより、容易に機体から取り外すことができる。図中の53,54は操作ペダル50,…を配設するための切欠部である。 【0017】前部カバー40aは、機体の前端両側部に設けた重量バランス調整用のウェイト56,56と、フロントアクスルケース10,10に固定した水平な前部ステー57に載置した状態で支持されている。また、後部カバー40bは、前記前部ステー57、リヤケース14の側部に突設した横フレーム58から立設した中央ステー59,59、および左右のチェンケース15,15から立設した後部ステー60,60の上に載置した状態で支持されているとともに、前記横フレーム58,58の両端部でステップ44,44が支持されている。すなわち、前部カバー40aの後端部と後部カバー40bの前端部は共通の支持部材である前部ステー57によって支持されている。したがって、取付状態において両者に段差が生じず、しかも支持部材を共用させることにより、部品数の少ない簡単な構造となっている。さらに、前部ステー57はフットブレーキ等の操作ペダルの戻りを受けて停止位置を決めるための部材としても利用されている。なお、後部ステー60による後部カバー40bの支持部の構造は、第8図に示す如く板ばね式のパッチン錠62によってステーとカバーとを結合するピン63を固定する方式で、ワンタッチでカバーを機体に固定することができるようになっている。 【0018】従って、この乗用田植機1は、カバー40を車体に対して着脱自在に設けるとともに、カバー40の左右両側部にフロア41の上面より低いステップ44,44を形成したので、乗降車時には、カバー40の左右両側部にフロア41の上面より低いステップ44,44を使って行え、車体中央部側のメンテナンスを車体側方に立って行うときには、その作業を行うためカバー40を取外すと、そのカバー40とともにステップ44,44も取外されることになるから、体を車体に近づけるときにステップが邪魔になることがない。 【0019】また、ステアリングポストカバー47も前後中心の近傍で前部分47aと後部分47bに分割されている。後部分47bが後部カバー40bに固定して設けられているのに対し、前部分47aは後部分47bに着脱自在に取り付けられている。その取付部の構造は、第6図に示す如く、後部分47bの縁部に沿って複数のボルト受65,…が設けられているとともに、該ボルト受に対応させて前部分47aの縁部にU字形の切欠部66,…が形成されており、両部分の縁部同士を重ね合わせた状態でボルト67をボルト受65に締着することにより両者が一体化されている。したがって、ボルト67,…を緩めると、前部分47aを前方に引き抜いて取り外すことができ、内部に収められているケーブル類等の点検を容易に行なうことができる。なお、操作パネル48およびヘッドライト49は後部分47b側に取り付けられているため、前部分47aを取り外してもこれらはそのままである。 【0020】この動力農機のエンジン20はリコイルモータによる起動方式であって、リコイルモータ70から繰り出されたロープ71の先端部に取り付けたノブ72が操縦席52の側方のフロア上に設けられている。第7図はその操作部の構造をあらわすもので、エンジンベース19から側方に突設したフレーム74に筒状のローブ保持体75とロープ76が支持されており、リコイルモータ70から斜め下方に繰り出されたロープ71は、ローラ76で上向きに向きを変えられ、ロープ保持体75の内部を通ってフロア41上に達している。ロープ71はリコイルモータ側に付勢されているため常時はノブ72がロープ保持体75の上端部に形成されたノブ受座77に係合した状態となっている。ロープ保持体75の上部にはカバー受部78が一体に設けられており、この部分に後部カバー40bがボルトで取り付けられるようになっている。なお、図中の79はロープ保持体75の外周部に形成された縦方向のスリットで、後部カバー40bの着脱時、このスリットを通してロープ71をロープ保持体75から外しておくと、作業が容易である。 【0021】動力農機2の後部には、農作業機部分3を支持するとともに適宜昇降させるリンク装置80が設けられている。このリンク装置80は、機体に固定されている支持枠81に上リンク82と下リンク83が回動自在に支持され、これら上下リンクの後端部に作業機部分を装着する連結枠85が取り付けられている。連結枠85の下端部には作業機部分を回動自在に支持するローリング軸86が突設されている。リヤケース14の背面部と上リンクのリンクベース82aとの間に設けられた油圧シリンダを伸縮させることにより、連結枠85がほぼ一定姿勢に保持されたままで上下動させられ、これに装着した作業機部分3が昇降させられる。 【0022】作業機部分3は田植え用のものであって、PTO軸34を介して動力農機側から伝動される伝動ケース90と、該伝動ケースの上方に前側が上位となるように傾斜して設けられている苗載台91と、先端部に苗を挾持する植付爪92aが設けられ、所定の軌跡を描きながら上下動しつつ苗載台91上の苗を一株づつ取り出して圃場に植え付けてゆく植付杆92とを備え、前記伝動ケース90の下側には作業機部分の機体を水田面上に支持するセンターフロート95と左右一対のフロート96,96が上下に回動自在に枢着されている。センターフロート95の前部には上下動検出用のロッド97が取り付けられており、フロートが上動すると前記油圧シリンダ87を伸長させて作業機部分3を持ち上げ、逆にフロートが下動すると油圧シリンダ87を収縮させて作業機部分3を下降させるようになっている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成1年7月14日(1989.7.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−57806(P2001−57806A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月6日(2001.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2000−208362(P2000−208362) |
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