| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】石飛 芳夫
【氏名】芝田 哲男
|
| 【要約】 |
【課題】走行機体に連結した移植装置の苗載台と複数のプランタケースとを、移植装置の両側位置から複数条分後方に折り畳み可能とした移植機において、移植装置の前面に対地作業機を設けたものであっても、対地作業機の両側部を折り畳んで機体幅を縮めることにより、多条化した移植機でも、限られたスペースを効率的に利用して機体を容易に格納できるようにする。
【解決手段】移植装置1の前面に対地作業機20を分割可能に設けると共に、上記対地作業機20の分割した両側部分を、プランタケース9と連動して後方に折り畳み可能とすることにより、上記の課題を解決した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】走行機体に連結した移植装置の苗載台と複数のプランタケースとを、移植装置の両側位置から複数条分後方に折り畳み可能とした移植機において、上記移植装置の前面に対地作業機を分割可能に設けると共に、上記対地作業機の分割した両側部分を、プランタケースと連動して後方に折り畳み可能としたことを特徴とする移植機。 【請求項2】上記対地作業機に設けた折り畳む際の分割部を、走行機体の車輪後方に配置したことを特徴とする請求項1記載の移植機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、移植装置の前面に代掻きローター等の対地作業機を備えた移植機に係り、特に、上記対地作業機の両側部を、プランタケースとともに折り畳み可能とした移植機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、乗用田植機等の移植機は、作業能率を向上させるため、8条植え、あるいは10条植え等と多条化されているが、これに伴って機体幅が増大し、トラック等による機体輸送あるいは機体格納が困難になるので、幅広となった苗載台および機体の側端部にある複数のプランタケースを後方に折り畳み可能としたもがある。 【0003】このような移植機には、移植装置の前面に対地作業機として例えば代掻きローターを取付けて移植作業と併せて田面の代掻きを行えるようにしたものがある。ところがが、従来の対地作業機は折り畳むことができなかったので、対地作業機を取付けた移植機では、機体の輸送あるいは格納が困難になるという問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような実情に鑑み創作されたものであって、走行機体に連結した移植装置の苗載台と複数のプランタケースとを、移植装置の両側位置から複数条分後方に折り畳み可能とした移植機において、移植装置の前面に対地作業機を設けても、対地作業機の両側位置をプランタケースとともに折り畳み可能として、機体の輸送時あるいは格納時には、機体幅を縮めることができる移植機を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明が講じた技術的手段は、走行機体に連結した移植装置の苗載台と複数のプランタケースとを、移植装置の両側位置から複数条分後方に折り畳み可能とした移植機において、上記移植装置の前面に対地作業機を分割可能に設けると共に、上記対地作業機の分割した両側部分を、プランタケースと連動して後方に折り畳み可能としたことを特徴とし、また、上記対地作業機に設けた折り畳む際の分割部を、走行機体の車輪後方に配置したことを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、添付した一実施例の図面に基いて詳細に説明する。まず図1において、1は移植機として例示する乗用田植機の移植装置であって、この移植装置1は、走行機体2の後部に、アッパリンク3およロアリンク4からなるリンク機構5を介して昇降自在に装着されている。 【0007】上記移植装置1には、リンク機構5の後端に連結したホルダ6によって左右方向の中央側移植フレーム7が支持されており、この移植フレーム7により複数の中央側プランタケース8の前端部が支持されている。また、中央側プランタケース8の左右両側端には折り畳み収納自在に支持される左右のプランタケース9、9が設けられている。すなわち、左右のプランタケース9は、中央側プランタケース8のうち、左右端にあるプランタケース8から、後方上方に延設した支持アーム10と、左右プランタケース9の内側から、その移植姿勢で後方上方に延設した支持アーム11とがそれぞれ略45度に傾斜した支軸12を介して揺動自在に支持されている。そして左右プランタケース9、9は、中央側プランタケース8に対して左右方向一列状になる移植姿勢と、前記支軸12を介して複数条分後方上方に回動する格納姿勢とに折り畳み可能となっている。 【0008】また、13は左右プランタケース9の前端部が一体的に支持される左右移植フレームであって、これら左右移植フレーム13は、左右のプランタケース9を移植姿勢にした場合に、中央側移植フレーム7と、左右方向一直線状に連結されるようになっている。また、各プランタケース8、9の後端にはプランタ14が設けられ、このプランタ14の植付作動により後述する苗載台から苗を掻取って圃場に植付けるようになっている。 【0009】15は中央側苗載台、16は左右端側の苗載台であって、この左右端側苗載台16が中央側苗載台15の後方に折り畳み可能となっている。すなわち、左右端側苗載台16の背面中央部と中央側苗載台15の左右側端部とが、上下に回動するリンク機構17を介して連結されており、上記リンク機構17の上下回動により、左右端側の苗載台16を中央側苗載台15に対して左右方向面一状になる移植姿勢と、中央側苗載台15の後方に重なり合う格納姿勢とに折り畳み可能となっている。18は各苗載台15、16の背面側に設けた苗縦送り装置、19は各プランタケース8、9の下方に支持されたフロートである。 【0010】そして、移植装置1の前面には、対地作業機の一例として代掻きローター20が配設されている。上記代掻きローター20は、回転軸21で回転駆動するローター部22と、これを覆うカバー体23とで構成されているが、図2〜図4に示すように、代掻きローター20全体が左右の中央側ローター24、24と左右端側ローター25、25とに分割可能に形成されており、その分割部Aには所定の間隙が形成されている。 【0011】26、26は、上記中央側ローター24、24の支持軸であって、この支持軸26、26が、前記中央側移植フレーム7の前面にブラケット27を介して固定した軸受部28に、上下動自在に挿通されており、支持軸26、26の上部側が調節機構29に連動連結されている。 【0012】そして、左右端側ローター25、25の支持軸30、30が、左右移植フレーム13の前面にブラケット31を介して固定した軸受部32に、上下動自在に挿通されていて、図1で示すように、左右のプランタケース9、9を後方上方に折り畳んだときには、これに連動して左右端側ローター25、25が苗載台16の後方に折り畳み回動するようになっている。33は代掻きローター20の動力伝動軸、34は伝動ケースである。 【0013】また、代掻きローター20は、上記のように折り畳み可能にすべく、中央側ローター24と左右端側ローター25とに分割可能に形成されているが、その所定の間隙を有する分割部Aが走行機体2の車輪後方位置および伝動ケース34の位置に配置されていて、代掻きローター20の前面に溜る泥水を分割部Aから後方に排水して整地性能を向上させるようになっている。 【0014】上記のように構成したので、対地作業機としての代掻きローター20を使用すれば、移植作業と併せて代掻き作業を行うことができる。そして、移植装置1の前面に左右方向の代掻きローター20が設けてあっても、分割可能な左右端側ローター25を、左右のプランタケース9、9とともに後方に折り畳み回動させることができるので、8条植え、10条植え等のように多条化した移植機でも、機体の輸送時あるいは格納時等には、機体幅を縮めて容易に機体の輸送あるいは格納を行うことができる。 【0015】しかも左右端側ローター25は、折り畳む時に中央側ローター24から分割されるので、折り畳んだ状態で代掻きローター20が回転駆動することがあっても、左右端側ローター25には動力が伝達されないので、誤作動を生ずる惧れはない。 【0016】また、代掻きローター20の分割部Aが、走行機体2の車輪後方にあるので、機体の走行に伴って代掻きローター20の前面に生じた泥水は、まず車輪跡に流入して車輪跡を埋め、ついで分割部Aの間隙から後方に排水される。このため、従来のように機体幅全面に横一連の代掻きローターを設けた場合には、代掻きローターの前面に溜まった泥水が大きな泥水流となって側方に流出して既植付苗を押倒すことがあったが、本発明によれば、泥水の流れが良好になって、既植付苗を押倒したりすることなく、円滑に移植作業を行うことができる。 【0017】 【発明の効果】これを要するに本発明は、走行機体に連結した移植装置の苗載台と複数のプランタケースとを、移植装置の両側位置から複数条分後方に折り畳み可能とした移植機において、上記移植装置の前面に対地作業機を分割可能に設けると共に、上記対地作業機の分割した両側部分を、プランタケースと連動して後方に折り畳み可能とし、また、上記対地作業機に設けた折り畳む際の分割部を、走行機体の車輪後方に配置したことから、移植装置の前面に対地作業機を設けたものであっても、対地作業機の両側部をプランタケースとともに折り畳めば、機体幅を縮めることができるので、多条化した移植機であっても限られたスペースを効率的に利用して容易に機体を格納することができる。 【0018】また、対地作業機を折り畳む際の分割部分が走行機体の車輪後方にあるので、機体の走行に伴って対地作業機により地表に生じた泥水を車輪跡に流入させて車輪跡を埋めると共に、対地作業機の分割部分にある隙間から泥水を速やかに後方へ排水することができる。このため、対地作業機の前面に溜まった泥水が側方に流出して既植付苗を押倒したりすることはなく、泥水の流れが良好になって円滑に移植作業を行うことができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年8月4日(1999.8.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066876 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
|
| 【公開番号】 |
特開2001−45816(P2001−45816A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−220813 |
|