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【発明の名称】 育苗箱用播種施設
【発明者】 【氏名】都築 建夫

【要約】 【課題】所望数に対する処理箱数の過不足をなくして無駄の解消と播種能率を向上させる。

【解決手段】床土入れから覆土に至る一連の作業を行うもので、所望の播種箱数を入力する設定記憶装置と播種処理箱数を加算する算出装置を備え、算出装置の集計値が設定記憶装置に入力した設定値に達したとき搬送ベルト(2)と各機(A)(B)(C)および関連作業機を停止する。また、搬送ベルト(2)を搬送上手がわから供給搬送ベルトと前処理搬送ベルトと播種搬送ベルトに分割し、前処理搬送ベルト上に床土機(A)等を配置し、播種搬送ベルト上に播種機(B)と覆土機(C)等を設け、各搬送ベルトによる搬送箱数をカウントする箱数計数センサ−を設け、箱数計数センサ−ごとに搬送箱数を集計し、その各集計値が設定値に達することにより各搬送ベルトと各機(A)(B)(C)等を順次停止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 育苗箱(1)を搬送する搬送ベルト(2)上に、床土機(A)と播種機(B)と覆土機(C)および関連作業機を配置し、搬送ベルト(2)により搬送される育苗箱(1)に、床土入れから覆土に至る一連の作業を行うもので、所望の播種箱数を入力する設定記憶装置(3)と播種処理箱数を加算する算出装置(4)を備え、該算出装置(4)の集計値が設定記憶装置(3)に入力した設定値に達したとき搬送ベルト(2)の駆動と各機(A)(B)(C)および関連作業機の運転を停止する構成にしたことを特徴とする育苗箱用播種施設。
【請求項2】 設定記憶装置(3)に入力した設定値を示す設定数表示部(5)と、算出装置(4)に入力され加算される集計値を示す処理箱数表示部(6)を設けてあることを特徴とする請求項1.記載の育苗箱用播種施設。
【請求項3】 搬送ベルト(2)の駆動時間を加算集計して累計運転時間を算出する演算回路(7)と、その累計運転時間を示す時間表示部(8)を設けるか、または、播種機(B)による播種量を加算集計して累計播種量を算出する算出回路(9)と、その累計播種量を示す播種量表示部(10)を設けてあることを特徴とする請求項1.記載の育苗箱用播種施設。
【請求項4】 育苗箱(1)を搬送する搬送ベルト(2)上に、床土機(A)と播種機(B)と覆土機(C)および関連作業機を配置し、搬送ベルト(2)により搬送される育苗箱(1)に、床土入れから覆土に至る一連の作業を行うもので、搬送ベルト(2)を搬送上手がわから供給搬送ベルト(2a)と前処理搬送ベルト(2b)と播種搬送ベルト(2c)に分割して、前処理搬送ベルト(2b)上に床土機(A)とその関連作業機を配置し、播種搬送ベルト(2c)上に播種機(B)と覆土機(C)およびその関連作業機を設けるとともに、各搬送ベルト(2a)(2b)(2C)により搬送される箱数を計数する箱数計数センサ−(11)・・を設け、該箱数計数センサ−(11)をそれぞれ算出装置(4)に接続して各箱数計数センサ−(11)ごとに搬送箱数を集計し、その各集計値が所望の播種箱数を入力する設定記憶装置(3)の設定値に達することにより各搬送ベルト(2a)(2b)(2c)を順次停止すると同時に各機(A)(B)(C)および関連作業機の運転を停止する構成にしたことを特徴とする育苗箱用播種施設。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育苗箱を搬送する搬送ベルト上に、床土機と播種機と覆土機および床土均し機・スミトリ機・灌水機などの関連作業機を配置し、搬送ベルトにより搬送される育苗箱に、床土入れから覆土に至る一連の作業を行う育苗箱用播種施設に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、育苗用播種施設において、該施設の運転により育苗箱に播種する場合に、所望する播種箱数に相当する箱数のものが播種されたか否かは、オペレ−タがその数を数えることによって所望数のものに播種されているかを確認している。それ故に、所望数を超える余分なものまで播種して無駄となり、また、所望数に満たないことにもなって、運転を再開し不足分を補充しなければならないのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来播種施設においては、所望数を超える余分なものまで播種を行って無駄ができ、また、所望数に対して不足することもあって補充しなければならず、播種作業に悪影響を与えているから、本発明は、その問題点を解決して無駄の解消と播種能率の向上をはからんとして案出されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明はその第1の手段として、育苗箱を搬送する搬送ベルト上に、床土機と播種機と覆土機および関連作業機を配置し、搬送ベルトにより搬送される育苗箱に、床土入れから覆土に至る一連の作業を行うもので、所望の播種箱数を入力する設定記憶装置と播種処理箱数を加算する算出装置を備え、該算出装置の集計値が設定記憶装置に入力した設定値に達したとき搬送ベルトの駆動と各機および関連作業機の運転を停止するようにしたのである。
【0005】また、その場合、設定記憶装置に入力した設定値を示す設定数表示部と、算出装置に入力され加算される集計値を示す処理箱数表示部を設けるのが好ましい。
【0006】そして、搬送ベルトの駆動時間を加算集計して累計運転時間を算出する演算回路と、その累計運転時間を示す時間表示部を設けるか、または、播種機による播種量を加算集計して累計播種量を算出する算出回路と、その累計播種量を示す播種量表示部を設けるとよい。
【0007】第2の手段としては、育苗箱を搬送する搬送ベルト上に、床土機と播種機と覆土機および関連作業機を配置し、搬送ベルトにより搬送される育苗箱に、床土入れから覆土に至る一連の作業を行うもので、搬送ベルトを搬送上手がわから供給搬送ベルトと前処理搬送ベルトと播種搬送ベルトに分割して、前処理搬送ベルト上に床土機とその関連作業機を配置し、播種搬送ベルト上に播種機と覆土機およびその関連作業機を設けるとともに、各搬送ベルトにより搬送される箱数を計数する箱数計数センサ−を設け、該箱数計数センサ−をそれぞれ算出装置に接続して各箱数計数センサ−ごとに搬送箱数を集計し、その各集計値が所望の播種箱数を入力する設定記憶装置の設定値に達することにより各搬送ベルトを順次停止すると同時に各機および関連作業機の運転を停止する構成にしたのである。
【0008】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下、本発明による育苗用播種施設について実施例図を参照し具体的に説明すると、図1〜図4は第1実施例のものを示したもので、先ず、図1と図2において、(1)は平面視で矩形をなし比較的浅い育苗箱、(2)は数本の脚を有する搬送フレ−ム(12)の両側内部にそって架設した搬送ベルト、(13)は搬送フレ−ム(12)の搬送下手がわの終端部に取着した搬送モ−タで、この搬送モ−タ(13)によって搬送ベルト(2)を駆動し育苗箱(1)を矢印(イ)方向に搬送させるのであって、搬送上手がわの始端部に載せられた育苗箱(1)は互いに接触し合って切れ目のない連続状態で搬送されるようになっている。
【0009】前記の搬送ベルト(2)上には搬送上手がわから床土機(A)とその関連作業機である床土均し機(D)とスミトリ機(E)を配置し、スミトリ機(E)の後に播種機(B)と覆土機(C)を配置するとともに、播種機(B)の前に関連作業機である灌水機(F)を設けて、搬送ベルト(2)により搬送される育苗箱(1)に床土を入れ、その床土の表面を均したあと育苗箱(1)隅部の余分な床土を取り除き、床土に灌水して播種しこれに覆土して一連の作業が終了するようになっている。
【0010】そして、この一連の作業が終了する搬送下手がわには搬送されてくる育苗箱(1)の後側壁に接触して箱数をカウントする箱数計数センサ−(11)が設けられている。
【0011】また、床土機(A)は床土モ−タ(14)により駆動する床土コンベヤ(15)によって床土タンク(16)内の床土を入れ、播種機(B)は繰出ロ−ラ(17)を播種繰出モ−タ(18)により駆動してホッパ−(19)内の種子を播種し、覆土機(C)は覆土モ−タ(20)によって駆動する覆土コンベヤ(21)により覆土タンク(22)内の覆土を搬出し種子に覆土するのである。
【0012】なお、関連作業機である床土均し機(D)は均しモ−タ(23)により駆動する螺旋ブラシ(24)によって育苗箱(1)に入れられた床土の表面を均し、灌水機(F)は灌水モ−タ(25)により駆動するポンプ(26)によって床土に灌水し水分を与えている。
【0013】また、前記の搬送モ−タ(13)・床土モ−タ(14)・播種繰出モ−タ(18)・覆土モ−タ(20)等の回転数を比例制御して播種能率を調節したり、それぞれのモ−タの回転数を個々に変速して床土の層の厚さ・厚播き・薄播き・灌水量・覆土の層厚などを適宜変更することも可能である。
【0014】そこで、図3に示すブロック回路図により記載すると、前記搬送モ−タ(13)と床土モ−タ(14)と播種繰出モ−タ(18)と覆土モ−タ(20)および関連作業機の各モ−タである均しモ−タ(23)と灌水モ−タ(25)をそれぞれ制御回路(S)の出力がわに接続し、前記の箱数計数センサ−(11)を播種処理箱数を加算する算出装置(4)を経て制御回路(S)の入力がわに接続し、箱数計数センサ−(11)のカウントによって処理箱数が算出装置(4)に送られて順次集計されその集計値は算出装置(4)中の処理箱数表示部(6)に表示されるとともに制御回路(S)に入力されるのである。
【0015】そして一方、制御回路(S)には所望の播種箱数を入力する設定記憶装置(3)が接続されて、作業の開始にあたって数字キ−をたたいて播種箱数を入力すると、その箱数は設定記憶装置(3)に入力されて設定値として保存されるとともに設定数表示部(5)に表示されるようになっていて、前記の算出装置(4)による集計値が設定記憶装置(3)に入力保存されている設定値と比較され、集計値が設定値に達すると制御回路(S)から搬送モ−タ(13)と床土モ−タ(14)と播種繰出モ−タ(18)と覆土モ−タ(20)および関連作業機である均しモ−タ(23)と灌水モ−タ(25)に停止の指令が出て育苗用播種施設は運転を停止するのである。
【0016】また、この育苗用播種施設の据付け時からの累計運転時間と累計播種量が算出表示されるようになっている。即ち、図4の上段に記載するように、搬送モ−タ(13)の駆動時間がタイマ−(T1)によって計測され、その計測値が累計運転時間を算出する演算回路(7)に送られて集計されるようになり、その集計値は時間表示部(8)に表示される。また、下段のように、播種繰出モ−タ(18)の駆動時間がタイマ−(T2)により計測されて算出回路(9)に送られ累計播種量が算出され播種量表示部(10)に表示されるようになっている。
【0017】そして、この累計運転時間と累計播種量が目安となる一定の時間または一定の播種量を示すと接続している警報機から警報を発してオペレ−タに消耗部品の交換時期や整備点検の時期などを知らせるのである。
【0018】次に、図5〜図7は第2実施例を示してあって、このものについて以下に記載すると、前記の搬送ベルト(2)は搬送上手がわから供給搬送ベルト(2a)と前処理搬送ベルト(2b)と播種搬送ベルト(2c)に分割し、搬送ベルト(2)を架設する搬送フレ−ム(12)も同様に供給搬送フレ−ム(12a)と前処理搬送フレ−ム(12b)と播種搬送フレ−ム(12c)に分割されて、各搬送ベルト(2a)(2b)(2c)はそれぞれの搬送フレ−ム(12a)(12b)(12c)に架設され、これを順次連結することにより各搬送ベルト(2a)(2b)(2c)は一連の搬送通路を構成している。
【0019】また、各搬送ベルト(2a)(2b)(2c)はそれぞれ供給搬送モ−タ(13a)と前処理搬送モ−タ(13b)と播種搬送モ−タ(13c)によって駆動して育苗箱(1)を矢印(イ)方向に搬送し、その場合、前処理搬送ベルト(2b)の搬送速度を播種搬送ベルト(2c)よりも速く、供給搬送ベルト(2a)の搬送速度を前処理搬送ベルト(2b)より速くして供給搬送ベルト(2a)上に載置する育苗箱(1)が切れ目なく連続状に搬送されるようにしてある。
【0020】前記の前処理搬送ベルト(2b)上には搬送上手がわから床土機(A)とその関連作業機である床土均し機(D)とスミトリ機(E)を配置し、播種搬送ベルト(2c)上には播種機(B)と覆土機(C)を配置するとともに、播種機(B)の搬送上手がわに関連作業機である灌水機(F)を設けて、供給搬送ベルト(2a)に供給される空の育苗箱(1)が搬送されていく間に床土入れから覆土までの一連の作業が行われるのである。
【0021】そして、供給搬送ベルト(2a)の搬送下手がわに育苗箱(1)の搬送方向から見て前方がわになる前側壁に接触して箱数をカウントする箱数計数センサ−(11)を設け、前処理搬送ベルト(2b)と播種搬送ベルト(2c)の搬送下手がわにそれぞれ育苗箱(1)の後側壁に接触して箱数をカウントする箱数計数センサ−(11)(11)を備えている。
【0022】なお、前記の床土機(A)と播種機(B)と覆土機(C)と床土均し機(D)と灌水機(F)は第1実施例で示したものと同じ構成であるので、同符号を付して説明を省略することにする。
【0023】図7はブロック回路図を示し、前記供給搬送モ−タ(13a)を制御回路(S)の出力がわに接続し、前処理搬送モ−タ(13b)と床土モ−タ(14)とその関連作業機である均しモ−タ(23)はまとめて制御回路(S)の出力がわにに接続するとともに、同様に播種搬送モ−タ(13c)と播種繰出モ−タ(18)と覆土モ−タ(20)と関連作業機である灌水モ−タ(25)をまとめて制御回路(S)に接続して、前記の各箱数計数センサ−(11)・・を算出装置(4)を経て制御回路(S)の入力がわに接続するのである。
【0024】一方、制御回路(S)には図3に示すものと同様に所望の播種箱数を入力して設定値として保存する設定記憶装置(3)が接続され、その設定値が設定数表示部(5)に表示されるようになっていて、供給搬送ベルト(2a)上に設けた箱数計数センサ−(11)と前処理搬送ベルト(2b)上に設ける箱数計数センサ−(11)と播種搬送ベルト(2c)上に設けた箱数計数センサ−(11)は搬送されてくる育苗箱(1)を別々にカウントして算出装置(4)に送り、算出装置(4)は箱数計数センサ−(11)・・ごとに加算集計して順次制御回路(S)に送って入力させるのである。
【0025】そして、供給搬送ベルト(2a)上の箱数計数センサ−(11)のカウントによる集計値が設定記憶装置(3)に入力された設定値に達すると、制御回路(S)から指令が出て供給搬送モ−タ(13a)を停止させ、また、前処理搬送ベルト(2b)上の箱数計数センサ−(11)による箱数の集計値が前記設定値に達することにより、前処理搬送モ−タ(13b)と床土モ−タ(14)と均しモ−タ(23)に一括して停止させる指令が制御回路(S)から発せられ、播種搬送ベルト(2c)上の箱数計数センサ−(11)による集計値が設定値に達すると、制御回路(S)から停止の指令が出て播種搬送モ−タ(13c)と播種繰出モ−タ(18)と覆土モ−タ(20)と灌水モ−タ(25)を一括して停止させるのである。
【0026】したがって、第2実施例のものによれば、所望の箱数を処理した搬送上手がわの行程から順次運転が停止して一連の作業が終了するようになるのである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、次に記載するような効果を奏する。
【0028】即ち、育苗箱を搬送する搬送ベルト上に、床土機と播種機と覆土機および関連作業機を配置し、搬送ベルトにより搬送される育苗箱に、床土入れから覆土に至る一連の作業を行うもので、所望の播種箱数を入力する設定記憶装置と播種処理箱数を加算する算出装置を備え、該算出装置の集計値が設定記憶装置に入力した設定値に達したとき搬送ベルトの駆動と各機および関連作業機の運転を停止する構成にしたことにより、予め設定した所望箱数のものを自動的に播種することが可能になり、余分な播種を行わず無駄を解消できて能率を向上させることができる。
【0029】また、その場合、設定記憶装置に入力した設定値を示す設定数表示部と、算出装置に入力され加算される集計値を示す処理箱数表示部を設けてあるので、設定した箱数とこれに対する播種処理箱数の確認が容易である。
【0030】そして、搬送ベルトの駆動時間を加算集計して累計運転時間を算出する演算回路と、その累計運転時間を示す時間表示部を設けるか、または、播種機による播種量を加算集計して累計播種量を算出する算出回路と、その累計播種量を示す播種量表示部を設けることによって、消耗部品の交換時期やメンテナンスの時期を把握することができる。
【0031】更に、搬送ベルトを搬送上手がわから供給搬送ベルトと前処理搬送ベルトと播種搬送ベルトに分割して、前処理搬送ベルト上に床土機とその関連作業機を配置し、播種搬送ベルト上に播種機と覆土機およびその関連作業機を設けるとともに、各搬送ベルトにより搬送される箱数を計数する箱数計数センサ−を設け、該箱数計数センサ−をそれぞれ算出装置に接続して各箱数計数センサ−ごとに搬送箱数を集計し、その各集計値が所望の播種箱数を入力する設定記憶装置の設定値に達することにより各搬送ベルトを順次停止すると同時に各機および関連作業機の運転を停止するものにすると、所望の箱数のものを処理した行程から順次運転を停止するようになり、播種行程途上の育苗箱がなくなって無駄がなく運転停止後の後作業も不要になる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成11年8月3日(1999.8.3)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−45811(P2001−45811A)
【公開日】 平成13年2月20日(2001.2.20)
【出願番号】 特願平11−219446