| 【発明の名称】 |
植付装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】野村 公勇
【氏名】鈴木 昭二
【氏名】石浜 秀男
【氏名】福本 仁志
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| 【要約】 |
【課題】昇降自在で且つ上方側から苗が投入される植付体の下部に開閉自在な開口器を備え、この開口器を閉じた状態で植付体を下降させて開口器を畝に突き刺し且つ開くことで、畝に植え穴を形成すると共に該植え穴に植付体内に保持した苗を落下するようにした植付装置において、開口器を大きく形成しても、植付体内に苗をまっすぐな状態に保持できると共に、苗の葉部の大小にかかわらず苗を保持することのできる植付装置を提供する。
【解決手段】苗の通過が可能な筒体で構成されると共に、開口器41を閉じた状態で苗を立てた状態に保持可能で且つ径方向拡縮自在な苗ガイド36を植付体31に備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 昇降自在で且つ上方側から苗が投入される植付体の下部に開閉自在な開口器を備え、この開口器を閉じた状態で植付体を下降させて開口器を畝に突き刺し且つ開くことで、畝に植え穴を形成すると共に該植え穴に植付体内に保持した苗を落下するようにした植付装置において、前記苗の通過が可能な筒体で構成され且つ開口器を閉じた状態で苗を立てた状態に保持可能な苗ガイドを植付体に備えたことを特徴とする植付装置。 【請求項2】 苗ガイドの苗の保持部分が横方向に拡縮自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の植付装置。 【請求項3】 苗ガイドに、下端側から上方に向けて形成されたスリットを設けることで、苗の保持部分が横方向に拡縮自在となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の植付装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、畝の長手方向に進行しながら畝に苗を植え付ける歩行型又は乗用型の移植機に採用される植付装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の移植機として、例えば、特開平10−4729号公報に記載のものが公知である。この移植機は、ポット苗を供給する苗供給装置と、該苗供給装置のポット苗を取出す苗取出装置と、該取出装置からの苗を受け取って圃場の畝に植え付ける植付装置とを有し、畝の長手方向に進行しながら畝に苗を植え付けるものである。前記植付装置は、昇降機構によって昇降自在に支持された植付体を備えており、この植付体の下部には、前後一対の構成体から前後に開閉自在となるように構成された、下方に向けて先窄まりの嘴状の開口器が備えられている。 【0003】そして、開口器を閉じた状態で植付体を下降させて開口器を畝に突き刺し且つ開くことで、畝に植え穴を形成すると共に該植え穴に植付体内に保持した苗を落下させて植え付けるように構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、キャベツや白菜等の野菜の苗を植え付ける場合は、開口器によって形成される植え穴にポット苗の床土部のみを没入させ、左右の覆土鎮圧器によって、苗の株元に左右両側から土寄せし、該株元を鎮圧するようにして植え付けられ、植え穴の上端開口と、穿孔体によってマルチフィルムに形成された挿通孔とは略対応する大きさとされているが、タバコの苗を植え付ける場合には、苗の葉部を霜害から保護するために、植え穴に苗の葉部をも没入状とすべく、深く大きな植え穴が形成されるように、開口器も大きく形成される。 【0005】しかしながら、開口器を大きくすると、植付体に苗を投入したときに、苗が傾いた状態に保持され、植付け姿勢が悪くなり、ひどいときには苗が植え穴に放出されたときに横転した状態となることがある。そこで、本発明は、前記問題点を解消することのできる植付装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成するために講じた技術的手段は、昇降自在で且つ上方側から苗が投入される植付体の下部に開閉自在な開口器を備え、この開口器を閉じた状態で植付体を下降させて開口器を畝に突き刺し且つ開くことで、畝に植え穴を形成すると共に該植え穴に植付体内に保持した苗を落下するようにした植付装置において、前記苗の通過が可能な筒体で構成され且つ開口器を閉じた状態で苗を立てた状態に保持可能な苗ガイドを植付体に備えたことを特徴とする。 【0007】また、苗ガイドの苗の保持部分が横方向に拡縮自在に構成されているのがよい。また、苗ガイドに、下端側から上方に向けて形成されたスリットを設けることで、苗の保持部分が横方向に拡縮自在となるように構成されるのがよい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図2において、移植機は、主としてタバコの苗の移植に使用されるものであり、走行体1と、該走行体1に設けられた移植装置2とにより構成されており、畝Rの長手方向に前方移動(矢示C方向)しながら畝Rに苗を自動的に植え付けていくものである。走行体1は、車体3を有し、該車体3にエンジン(図示省略)、ミッションケース4等が取り付けられている。エンジンやミッションケース4はボンネット5で覆われている。 【0009】車体3の前部には、左右一対の前輪支軸6が左右方向に張出状に設けられ、該支軸6に前輪アーム7が設けられ、該アーム7の先端に前輪8が回動自在に支持されている。また、ミッションケース4の左右両側から後輪支軸9が左右方向張出状に設けられ、該支軸9に伝動ケース10が後方に向かうに従って下方に移行する傾斜状に取り付けられ、該伝動ケース10の先端部に後輪11が支持されている。前記後輪支軸9の軸心部に走行動力伝動軸12が挿通され、該伝動軸12から伝動ケース10内を経由して前記後輪11にエンジンの動力が伝達されるよう構成されている。 【0010】前記伝動ケース10は昇降シリンダ13の動作により後輪支軸9回りに上下方向揺動自在とされている。この昇降シリンダ13の動きは、連動リンク14を介して前輪支軸6に伝達され、前輪アーム7も前輪支軸6回りに上下方向揺動し、前後輪8、11と車体3の高さが調整自在とされている。また、ローリングシリンダ15の動作により、左右の伝動ケース10が互いに逆方向に揺動し、またこの揺動は連動リンク14を介して左右の前輪アーム7を互いに逆方向に揺動させることにより、車体3を左右方向ローリング可能として、左右方向の水平制御が可能とされている。 【0011】更に左右の前輪アーム7の距離及び左右の伝動ケース10の距離を調整自在として、輪距調整可能とされている。この実施の形態に係る移植機では、右側の前後輪8,11を車体3に対して左右方向に移動させることにより、輪距調整可能とされており、右側の後輪支軸9は、図13に示すように、ミッションケース4側に支持固定された固定筒軸70と、この固定筒軸70に出退自在で且つ左右方向の軸心回りに回動自在に内嵌された可動筒軸71とから主構成されていて、後輪支軸9が左右方向に伸縮自在とされている。また、可動筒軸71の左右方向外端側に伝動ケース10の前側が固定されていて、伝動ケース10が上下揺動自在とされていると共に、左右移動自在とされている。 【0012】なお、可動筒軸71は、ミッションケース4に固定されたサポートフレーム72に軸受け73を介して左右移動自在で且つ左右方向の軸心回りに回動自在に支持されている。この右側後輪支軸9の軸心部に配置された走行動力伝動軸12は、駆動側軸部74と、従動側軸部75とから構成されている。駆動側軸部74は、固定筒軸70側に軸心回りに回動自在に支持されていて、エンジンからミッションケース4内の伝動装置を介して動力が伝達される。 【0013】従動側軸部75は、この駆動側軸部74に一体回動自在で且つ左右移動自在にスプライン嵌合されると共に、可動筒軸71に左右方向の軸心回りに回動自在に支持されており、駆動側軸部75からの動力を伝動ケース10内の動力伝達機構に伝達する。また、固定筒軸70と可動筒軸71との間には、可動筒軸71の左右方向外端への移動を規制するワイヤー76が設けられている。このワイヤー76の一端側は、固定筒軸70に固定のブラケット77に設けた係止部材78に係止され、他端側は、可動筒軸71に固定のブラケット79に設けた係止部材80に係止されている。 【0014】そして、このワイヤー76は、図13に仮想線で示すように、後輪11の輪距が最大寸法になった時から可動筒軸71が固定筒軸70から抜ける手前で張るようになっており、これによって、可動筒軸71が固定筒軸70から抜けるのを防止している。なお、後輪11の輪距の最小寸法と最大寸法との間では、図13で実線で示すように、ワイヤー76が撓む(緩む)ことにより、輪距調整が可能とされている。 【0015】このものにあっては、簡単な構造で、可動筒軸71の抜け止めが図れると共に、設計変更も容易である。前記ミッションケース4の後部の上部には、後方に延出する機枠16が固定されており、この機枠16の後端に主ハンドル17が取り付けられ、この主ハンドル17の左右両側には補助ハンドル82が設けられている。タバコの栽培では、図11に示すように、植え穴Hに苗S全体を没入状とするので、畝は大畝(高さ及び幅が大)Rとなるが、この大畝Rに通常の畝に対応させて形成された移植機を使用すると、畝Rの高さが高いため、その分、車体を上昇させなければならないことから、後輪を支持する伝動ケースが立ってくるが、あまり伝動ケースを立てると左右方向の水平制御等がしづらくなるので、タバコ栽培用の移植機では、大畝Rに対応させるべく長い伝動ケース10が使用される。 【0016】また、枕時での旋回時等においては、歩行型移植機では、通常、ハンドルを押し下げて車体を後輪回りに前上がり状態に傾かせて前輪を上昇させ、左右一方の後輪への動力伝達を切ることにより行われるが、この時、前輪側を上昇し易くするように、伝動ケースを立てるので、伝動ケースが長くなると、車体の位置が高くなるに伴って、ハンドルの位置も高くなり、ハンドルを押し下げ難くなる。そこで、この実施の形態における移植機では、主ハンドル17に、該ハンドル17の握り部分よりも下方側に位置する左右一対の補助ハンドル82を設け、枕時での旋回時等にあっては、この補助ハンドル82を使用することで、移植機後部側の押し下げが行いやすくなるように考慮されている。 【0017】したがって、後輪11への動力伝達を入り・切りする操向クラッチを操作する操作レバー83は補助ハンドル82に取り付けられている。また、通常の作業時や移動時等にあっては、補助ハンドル82では、位置が低く、腰を曲げた状態となることから、主ハンドル17を用いることで、真っ直ぐたったまま作業等を行うことができる。また、ミションケース4の後部の下部には、植付フレーム18が後方延出状に且つ上下方向揺動可能に取り付けられている。そして、前記機枠16及び植付フレーム18に、前記移植装置2が設けられている。 【0018】前記移植装置2は、前記ミッションケース4の下腹部に設けられた整地装置19と、前記機枠16の後部と主ハンドル17上にわたって設けられた苗供給装置20と、該苗供給装置20の前方の前記機枠16上に設けられた苗取出装置21と、該苗取出装置21の下方で前記植付フレーム18に設けられた植付装置22と、畝Rの表面を覆うマルチフィルムMの苗植付位置に穴を形成する穿孔装置(図示省略)等とを有する。前記整地装置19は、ミッションケース4の下腹部に上下方向揺動自在に設けられたブラケット24を有し、該ブラケット24に整地ローラ25が回動自在に支持されている。この整地ローラ25は畝Rの頂面を転動するよう構成されている。 【0019】前記苗供給装置20は、多数のポット苗(土付き苗)を縦横に収容した苗トレイを縦横に間欠送りする苗載台26を有する。この苗載台26は、苗トレイから苗を前方に取り出せるように、後方に向かうにしたがって上方に移行するよう傾斜配置されている。前記苗取出装置21は、前記苗トレイから土付き苗を一つづつ取り出して、植付装置22に供給するものであり、苗の床土部に突き刺さる左右一対の取出爪27と、該爪27を支持する爪支持装置28と、該爪支持装置28を運動させる爪駆動装置29とからなる。爪駆動装置29は、前記機枠16に固定され、前記ミッションケース4から伝動軸30を介してエンジンの動力が伝達される。 【0020】図1〜図7に示すように、前記植付装置22は、下部側が前後に開閉自在とされた植付体31と、該植付体31を上下動させる昇降装置32と、前記植付体31の下部側を開閉させる開閉装置33とを有し、植付体31の下部を閉じた上昇位置で該植付体31内に上方から移植苗を投入して収納し、該植付体31を下降させて植付体31の下部を畝Rに突き刺し且つ開くことで、図11に示すように、畝Rに植え穴Hを形成すると共に該植え穴Hに植付体31内に保持した苗Sを落下させて放出することで、植付体31内の苗Sを畝Rに植え付けるようにしたものである。 【0021】前記植付体31は、上部の支持筒34と、前後に開閉自在な下部の開口器41と、前後一対の枢支部35を介して開口器41を支持筒34に開閉自在に取付支持する前後一対の取付体40と、支持筒34に上方側から内嵌された筒状の苗ガイド36等とから構成されている。苗ガイド36はプラスチック製で弾性変形可能であり、上方から投入される苗Sを下方へと案内すると共に、開口器41を閉じた状態では、苗Sの葉部S1をその内周面で支えることにより苗Sを略真っ直ぐに立った状態に保持する。 【0022】すなわち、苗Sは床土部S2を下側として植付体31に上方から投入され、投入された苗Sは苗ガイド36を通過し、床土部S2の底面側が、開口器41に接当すると落下が停止されて苗Sが植付体31内に保持され、苗ガイド36によって葉部S2が支えられることで、該苗Sが略真っ直ぐに立った状態に保持される。この苗ガイド36を設けることにより、開口器41が畝Rに突き刺されて開いたときに、苗Sが真っ直ぐに立った状態から下方に落下するので、苗Sが植え穴Hに放出されたときの苗Sの姿勢がよくなり、苗Sの植付時の姿勢が悪くて手直ししなければならないということが無い。 【0023】苗ガイド36は、図4、図8〜図10に示すように、上部側が矩形状とされ、下部側が略円筒状に形成されており、下部側には、周方向略均等位置に4カ所(2カ所、3カ所又は5カ所以上であってもよい)、上下方向のスリット37が形成され、各スリット37は下端開放状で且つ上方に向かうにしたがって漸次幅狭となるように形成されており、苗ガイド36の下部側(苗の保持部分)が径方向拡縮(横方向拡縮)自在とされている。そして、この苗ガイド36の下部外側に、Oリング等から構成される規制部材85を嵌めることにより、苗ガイド36の先端部径(下端部径)を変更できるようになっている。 【0024】したがって、葉部S1が小さい苗Sの場合でも、苗ガイド36の先端部径を絞ることにより、植付体31内に、確実に苗Sを保持することができる。また、先端部径が小さいと、葉部S2の大きな苗Sの場合は、苗ガイド36に引っかかって落ちない場合があるので、そのときには、苗ガイド36の先端部径を大きくすることで、対応できる。苗ガイド36の先端部径を変更するには、例えば、Oリング85の径の異なるものを用意しておいて付け替えることにより、また、Oリング85の外嵌する上下方向の位置を変更すること等により行われる。 【0025】また、苗ガイド36の下部外周面側には、Oリング85を引っ掛けるための突条84が上下方向に間隔をおいて形成されている。前記スリット37を形成することで、床土部S2との接触面積が減り、苗ガイド36内面への土付きを少なくすることができる。また、さらに土付き少なくするために、苗ガイド36の下端側左右両側に下端で開放された切欠部38が形成されている。前記開口器41は、前後の構成体41A,41Bから構成されており、閉じた状態で、下方に向けて先窄まり状の嘴状に形成された上方開放状のカップ状に形成され、内部に苗Sを収容保持可能とされている。 【0026】前記支持筒34の前後には、筒体からなる左右方向の枢支部35が溶接等により固着され、該枢支部35には軸39が挿通されている。そして、前側の軸39には前側の取付体40Aが、後側の軸39には後側の取付体40Bがそれぞれ取付支持されており、前側の取付体40Aの下端側に開口器41の前側の構成体41Aが取り付けられ、後側の取付体40Bの下端側に開口器41の後側の構成体41Bが取り付けられている。これにより、開口器41の前後の構成体41A,41Bが支持筒34に左右方向の軸心回りに前後揺動自在に支持されており、図1に示す開口器41の閉じた状態から、開口器41の前側の構成体41Aが前方(矢示C方向)に揺動すると共に、開口器41の後側の構成体41Bが後方(矢示D方向)に揺動することで、開口器41が前後に開くようになっている。 【0027】前記取付体40は平面視においてコ字型に成形され、前後一対の取付体40は、その左右側壁部が互いに接近するようスプリング42により付勢されている。したがって、このスプリング42によって開口器41(の前後構成体41A,41B)が閉じるように付勢されている。また、一方の取付体40の左右側壁には、連動ピン43が突設され、他方の取付体40の側壁には、前記ピン43が係合する長孔44が形成されている。そして、一方の取付体40が枢支部35の軸39回りに回動すれば、連動ピン43と長孔44の係合により、他方の取付体40も同様に枢支部35の軸39回りに回動し、開口器41が開閉されるようになっている。 【0028】前記開口器41の前後及び左右両側には、図12に示すように、マルチフィルムMに形成された挿通孔Aの前方、後方及び左右側方に切れ目Kを入れて、穿孔装置によってマルチフィルムMに形成された挿通孔Aを大きくするためのカッター86,87,88が設けられている。これは、穿孔装置によってマルチフィルムMに形成される挿通孔Aよりも、開口器41で形成される植え穴Hの上端開口の方が大きいからである。前側のカッター86は、開口器41の前側の構成体41Aの前面側左右方向中央部に下端から上部に亘るように前方突出状に固定され、後側のカッター87は、開口器41の後側の構成体41Bの後面側左右方向中央部に下端から上部に亘るように後方突出状に固定されている。 【0029】また、側部のカッター88は、開口器41の前側の構成体41Aの側面後端側の上部に側方突出状に固定されている。前記開口器41は、マルチフィルムMに形成された挿通孔Aを通して、畝Rに上端部近傍まで突き刺されるが、開口器41が畝Rに突き刺されることにより、図12に示すように、マルチフィルムMの挿通孔Aの前方部分及び後方部分に前後方向の切れ目Kが形成されると共に、マルチフィルムMの挿通孔Aの側方部分に左右方向の切れ目Kが形成される。 【0030】これによって、穿孔装置によって形成される挿通孔Aを大きくできると共に、マルチフィルムMの挿通孔A周囲の切れ目K間の部分Eは、植え穴Hの内面に沿うように垂れ下がり、マルチフィルムMの挿通孔A周囲部分が植え穴Hに放出された苗Sに覆い被さって苗Sの生育等を阻害するようなことがない。また、開口器41は畝Rに突き刺された後、前後に開くが、前側の構成体41Aが前方に揺動することにより、左右両側部のカッター88が前側の構成体41Aと共に前方に移動することによって、植え穴Hの上部部分の土が崩され、この崩された土が植え穴Hの底部側へと落ち、苗Sの床土部S2を覆土する。 【0031】したがって、この側部のカッター88により、植付動作と同時に覆土を行うことができ、作業の効率アップを図ることができるようになっている。また、側部のカッター88を開口器41の後側の構成体41Bに設けると、植付体31は走行体1の進行と共に、前方移動しており、後側の構成体41Bは後方に揺動するので、土崩し量が少ないが、特に、本実施の形態のように開口器41の前側の構成体41Aに側部のカッター88を設けることで、土崩しを良好に行えるようになっている。 【0032】また、側部のカッター88は開口器41の上部に設けられており、開口器41で形成された植え穴Hの上部側の土のみを崩し、植え穴H下部側の土は崩さない。前記昇降装置32は、前記支持筒34に後端部が枢支された上下一対の第一平行リンク45と、該第一平行リンク45の前端部に枢支された中継部材46と、該中継部材46に下端部が枢支されると共に上端部が植付フレーム18に設けられたブラケット47に枢支された前後一対の第二平行リンク48と、前記植付フレーム18に回転自在に設けられたクランクアーム49と、該クランクアーム49と前記第一平行リンク45とを連結するクランクピン50とを有する。 【0033】前記クランクアーム49には前記ピン50とは反対側の端部に軸部51を有し、該軸部51は、植付フレーム18に設けられた軸受部52に支持され、該軸部51の端部に従動スプロケット53が設けられている。一方、前記植付フレーム18の前端とミッションケース4との枢支部には、前記エンジンからの動力が伝達される出力軸54が同心状に設けられ、該出力軸54の端部に駆動スプロケット55が設けられている。そしてこの駆動スプロケット55と前記従動スプロケット53間はチェーン56で連動されている。この伝動装置はチェーンケース57で覆われている。 【0034】前記クランクピン50は、前記第一平行リンク45の上部リンクの中途部に設けられた軸受部58に挿通されている。前記開閉装置33は、前記一対の植付体31の内の、前側の取付体40の上部に枢支された第一リンク59と、該第一リンク59と前記中継部材46に枢支された第二リンク60とを有する。第二リンク60の中継部材46との枢支部は、第一平行リンク45の枢支部と共用されている。前記第二リンク60の中途部に、カムフォロアー61が設けられている。一方、前記クランクピン50は、前記第一平行リンク45の軸受部58から延出し、この延出部にカム62がスプライン結合されている。このカム62と前記カムフォロアー61が接離自在に当接することにより、開閉装置33が構成されている。 【0035】尚、前記第一及び第二平行リンク45,48は、前記支持筒34の左右両側に設けられており、左右のクランクピン50の内端部はクランク部材63により連結されている。他方のクランク軸部51には、前記従動スプロケット53に代えてブレーキ盤64が設けられ、該ブレーキ盤64の外周凹部に嵌合するブレーキアーム65が植付フレーム18に設けられている。このブレーキ装置は、植付体31をその上死点で保持するものである。図7に示すものは、前記昇降装置32による植付体31の移動軌跡と、開閉装置33による植付体31の開閉軌跡を示している。 【0036】即ち、同図に示す上部の軌跡は、第一平行リンク45の後部の枢支部の軌跡であり、下部に示す軌跡は、植付体31の下端の軌跡で、その内、一点鎖線は、開口器41の前側の構成体41Aの軌跡、点線は開口器41の後側の構成体41Bの軌跡である。図1は、植付体31の上死点の位置(状態)を示し、図6は、植付体31の下死点の位置(状態)を示す。前記カム62の形状は、下死点でカムフォロアー61と当接して植付体31の開きを行い、上死点では閉じるようになるよう、そのカム形状が選定されている。そして、その開閉タイミングや開度はカム形状を適宜選定することにより任意に設計することができる。 【0037】尚、前記植付装置は、タバコ移植機にとって有利である。即ち、タバコ苗はその葉が大きいので、植付体(特に開口器)を大型化しなければならないが、片持昇降装置に比べて、両持ち昇降装置では、安定良く植付体を昇降させることができる。尚、本発明は前記実施の形態に示したものに限定されるものではなく、乗用型移植機、トラクタに牽引される形式の移植機、又は、手動型の簡易移植装置にも適用されるものである。 【0038】 【発明の効果】本発明によれば、昇降自在で且つ上方側から苗が投入される植付体の下部に開閉自在な開口器を備え、この開口器を閉じた状態で植付体を下降させて開口器を畝に突き刺し且つ開くことで、畝に植え穴を形成すると共に該植え穴に植付体内に保持した苗を落下するようにした植付装置において、前記苗の通過が可能な筒体で構成され且つ開口器を閉じた状態で苗を立てた状態に保持可能な苗ガイドを植付体に備えたので、開口器を大きくしても、植付体内で苗をまっすぐな状態に保持でき、苗を良好な植付け姿勢で植え付けることができる。 【0039】また、苗ガイドの内面によって苗の葉部が支えられて苗が保持されるが、苗には、葉部が大きな苗と、葉部が小さい苗とがあり、葉部の大きな苗の場合には、苗ガイドに苗が引っかかって落ちない場合があり、葉部の小さな苗では、確実に苗を支持できない場合があるが、苗ガイドの苗の保持部分を横方向に拡縮自在に構成し、葉部の大小に対応させて苗ガイドの苗の保持部分を拡縮することで、葉部の大小にかかわらず、苗を良好に保持できる。また、苗ガイドに、下端側から上方に向けて形成されたスリットを設けることで、苗の保持部分が横方向に拡縮自在となるように構成することにより、苗ガイドの苗の保持部分を横方向に略均等に拡縮できるよう構成でき、葉部の大小に対応した苗の保持を良好に行え、しかも、スリットを形成することで、苗の床土部との接触面積が減少し、苗ガイド内面への土付きを少なくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000157153 【氏名又は名称】関東農機株式会社 【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年7月23日(1999.7.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−28912(P2001−28912A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−209725 |
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