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【発明の名称】 育苗容器用播種装置の繰出ロール
【発明者】 【氏名】永井 英寿

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 育苗容器1を移送する移送台の上方位置に、円周方向及び軸心方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部16を形成した横軸繰出ロール15を設けた播種装置において、前記横軸繰出ロール15の外周面には、前記嵌合凹部16に種子を誘導する誘導面24を設けた育苗容器用播種装置の繰出ロール。
【請求項2】 請求項1において、前記誘導面24は左右の嵌合凹部16の間の中間の頂部25と、該頂部32から左右の最も低くい嵌合凹部16に至る間の傾斜面26により形成した育苗容器用播種装置の繰出ロール。
【請求項3】 請求項1において、前記誘導面24は、左右の嵌合凹部16の何れか一方側が高く、何れか他方側を低く傾斜させた育苗容器用播種装置の繰出ロール【請求項4】 請求項2において、前記頂部25は、種子一粒より狭い幅に形成した育苗容器用播種装置の繰出ロール。
【請求項5】 請求項2または請求項3または請求項4において、前記誘導面24の傾斜面26は円弧状に傾斜させた育苗容器用播種装置の繰出ロール。
【請求項6】 請求項2または請求項3または請求項4または請求項5において、前記傾斜面26は種子が移動しうる傾斜角度のうち可及的に緩い傾斜に構成した育苗容器用播種装置の繰出ロール。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上利用分野】本発明は、育苗容器用播種装置の繰出ロールに係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の特開平11−113321号公報には、縦横に多数のポットを有する育苗容器を移送する移送台の上方位置に、円周方向及び軸心方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部を形成した横軸繰出ロールを設けた播種装置について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、種子の排出に課題がある。即ち、例えば、キャベツの種子を播種した後にレタスの種子を播種させるには、先のキャベツの種子を全部取り出さなければならないが、嵌合凹部の間のロール外周面に有る種子は、ロールを回転させても排出せず、種子の取出・排出が非常に面倒である。そこで、嵌合凹部に嵌合する精度を向上させると、排出も完全にできるので、嵌合精度を向上させたものである。
【0004】
【発明の目的】種子排出の完全化、種子取出交換作業の容易化、播種精度の向上、構成の簡素化、低コスト化。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、育苗容器1を移送する移送台の上方位置に、円周方向及び軸心方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部16を形成した横軸繰出ロール15を設けた播種装置において、前記横軸繰出ロール15の外周面には、前記嵌合凹部16に種子を誘導する誘導面24を設けた育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものである。本発明は、前記誘導面24は左右の嵌合凹部16の間の中間の頂部25と、該頂部25から左右の最も低くい嵌合凹部16に至る間の傾斜面26により形成した育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものである。本発明は、前記誘導面24は、左右の嵌合凹部16の何れか一方側が高く、何れか他方側を低く傾斜させた育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものである。本発明は、前記頂部25は、種子一粒より狭い幅に形成した育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものである。本発明は、前記誘導面24の傾斜面26は円弧状に傾斜させた育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものである。本発明は、前記傾斜面26は種子が移動しうる傾斜角度のうち可及的に緩い傾斜に構成した育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図により説明すると、1はポットシートまたはセルトレイと当業者に呼ばれる育苗容器であり、合成樹脂あるいは腐食する水溶性の紙材料により縦横に多数のポット2を連設して形成している。ポット2は平面視円形または四角形で下方に至に従い狭小となるように形成し、その底面には透孔4を形成する。また、前記育苗容器1はその左右中央部にポット2を形成しない平坦部5を形成することもある。また、前記育苗容器1は反転させて前記透孔4より土を供給し、その上に種子を供給する場合もある。
【0007】6は前記育苗容器1に播種する種子供給装置であり、前記育苗容器1を嵌合した収納箱(図示省略)を水平に移送する移送台(図示省略)の上方位置に設けられ、前記種子供給装置6の前記育苗容器1の移送方向の前側上部に種子供給ホッパー9を設ける。種子供給ホッパー9の下部には倒八状の流穀板10、11を設け、一方の流穀板10には種子受板13を移動調節自在に取付け、他方の流穀板11には前記種子受板13との間の供給口12の大きさを調節する繰出量調節板14を設ける。
【0008】前記種子受板13の先端部は横軸繰出ロール15の外周面に近接させる。横軸繰出ロール15の外周面には、円周方向及びロール軸線方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部16を形成する。嵌合凹部16は、1粒ないし数粒の種子が嵌合する大きさに形成する。横軸繰出ロール15の外周面には、前記各嵌合凹部16の左右中間位置を縦に割るようにスリット17を横軸繰出ロール15の円周方向に全周に亘って形成する。スリット17の断面形状は上側を開放したコの字形形状の溝であり、スリット17の上部と横軸繰出ロール15の外周面都の境界部分は、所謂面取りをして面取り面18に形成する。面取り面18は左右側から合わさって凹溝状に形成されるが、種子が嵌合したり、詰まったりしない幅に形成する。スリット17の深さは嵌合凹部16と同じか若干深く形成し、各スリット17には掻出体19を嵌合させる。
【0009】前記横軸繰出ロール15の回転下降側の上面位置には、軸心方向が、横軸繰出ロール15の軸心方向と平行で、かつ接触面において同方向回転する回転均平ブラシ21を設け、嵌合凹部16に嵌合せずに前記横軸繰出ロール15と共回りする過剰種子を掃き戻す。回転均平ブラシ21の回転下降側の横軸繰出ロール15の側面には、嵌合凹部16に嵌合した種子を上方位置から下方位置まで傷めないように誘導する誘導体22を設ける。誘導体22はウレタン等の弾性部材の外面に樹脂製のシート(図示省略)を被覆し、該シートを横軸繰出ロール15の側面に密着させて摺接させる。そして、前記種子受板13の先端から誘導体22の始端部までの前記横軸繰出ロール15の露出部分が種子溜り23になって、ここで嵌合凹部16に嵌合する。
【0010】しかして、横軸繰出ロール15の外周面には、前記嵌合凹部16に種子を誘導する誘導面24を形成する。嵌合凹部16は、母線方向(横方向)および円周方向(縦方向)に間隔を置いて一列に並設されており、この嵌合凹部16に種子が誘導する傾斜に前記誘導面24を構成する。即ち、左右の嵌合凹部16の間に前記誘導面24が形成され、左右の嵌合凹部16の間の中間に頂部25を形成し、左右の嵌合凹部16が最も低くて、頂部25から左右の嵌合凹部16に至る間が傾斜面26に形成すると、傾斜面26により種子は全て嵌合凹部16に誘導される。この場合、頂部25は種子一粒より狭い幅に形成すればよいが、一点のみ高い頂点構成にしてもよいが、頂部25のように所定の幅を有するようにすると、切削加工が容易になって、コストを低くする。
【0011】図5は他の実施例であり、前記誘導面24は、頂部25はなく(頂点は有)、左右の嵌合凹部16の間の中間が最も高くて嵌合凹部16に至る間を円弧状の傾斜面26に構成している。図6は他の実施例であり、前記誘導面24は、左右の嵌合凹部16の何れか一方側が高くして頂部25を設け、何れか他方側に低く傾斜するように、所謂片流れ状態に、直線状または円弧状に傾斜させて構成する。この場合、横軸繰出ロール15の左右両側の嵌合凹部16の何れか一方の場合、この嵌合凹部16より外側にいたるに従い高くなるように傾斜させ、この部分において嵌合凹部16が最も低くなることがある。
【0012】前記の場合、誘導面24は傾斜面により形成するが、この傾斜は、急傾斜であってもよいが、種子が流動あるいは転動等何れかの状態で嵌合凹部16上までに移動しうる傾斜角度のうち可及的に緩い傾斜に構成すると、ブリッジ発生が防止され、また、前記誘導体22と横軸繰出ロール15の側面との密着状態が確実になって、好適である。なお、前記誘導面24は嵌合凹部16の円周方向(縦方向)に設けてもよいが、円周方向は横軸繰出ロール15の回転および回転均平ブラシ21により戻されるので無くてもよい。
【0013】
【作用】次に作用を述べる。本発明は前記の構成であるから、種子供給ホッパー9に種子を投入し、移送台7に育苗容器1を嵌合した収納箱を供給すると移送され、種子供給装置6の下方に至る。種子供給ホッパー9内の種子は種子受板13上を流下して、種子受板13と横軸繰出ロール15の外周面との間の種子溜り23に溜り、回転する横軸繰出ロール15の嵌合凹部16に嵌合し、横軸繰出ロール15と共回りする嵌合凹部16に嵌合していない過剰種子は、回転均平ブラシ21により戻されて均平され、嵌合凹部16に嵌合した種子は、誘導体22により誘導されて下方に至り、育苗容器1のポット2に播種される。
【0014】しかして、横軸繰出ロール15の外周面には嵌合凹部16に種子を誘導する誘導面24を形成しているから、横軸繰出ロール15を回転させていると、種子供給ホッパー9内の種子は全て嵌合凹部16に嵌合して横軸繰出ロール15と共回りし、誘導体22により下方にまで誘導されて落下する。したがって、横軸繰出ロール15を回転させるだけで、種子供給ホッパー9内の種子を全て取出すことができる。それゆえ、種類の相違する種子を播種する際の、種子取出は完全であり、また、この交換作業は装置の分解も不要であるから、頗る容易である。
【0015】前記誘導面24は、左右の嵌合凹部16の間の中間に頂部25を形成し、左右の嵌合凹部16が最も低くて、頂部25から左右の嵌合凹部16に至る間が傾斜面傾斜面26に形成しているから、切削加工で形成することができ、金型が不要で、コストを低くする。誘導面24の頂部25は、種子一粒より狭い幅に形成しているから、種子は頂部25上に滞留することは無く、必ず、左右何れかの嵌合凹部16に移動する。また、切削加工は、一点のみ高い頂点構成にすると面倒であるが、頂部25のように所定の幅を有するようにすると、切削加工が容易になって、コストを低くする。
【0016】図5の他の実施例では、誘導面24は、左右の嵌合凹部16の間の中間が最も高くて嵌合凹部16に至る間を円弧状に傾斜させて構成しているから、種子の移動が円滑になる。図6の他の実施例では、誘導面24は、左右の嵌合凹部16の何れか一方側が高く、何れか他方側を低く傾斜するように、所謂片流れ状態に、直線状または円弧状に傾斜させて構成しているから、製造・加工が容易であり、コストを低くする。前記の場合、誘導面24は種子が流動あるいは転動等何れかの状態で嵌合凹部16上までに移動しうる傾斜角度のうち可及的に緩い傾斜に構成しているから、誘導体22と横軸繰出ロール15の側面との密着状態が確実になる。
【0017】しかして、横軸繰出ロール15の外周面に、横軸繰出ロール15に誘導する誘導面24を形成しているから、通常の播種状態にあっては、種子全体の移動方向が横軸繰出ロール15に向くので、嵌合精度が向上し、その結果、播種精度も向上させることができる。また、この播種精度は、種子供給ホッパー9内の種子量が少なくなったときでも、維持でき、その結果、消費する種子量が少なくてすみ、コストを低くする。即ち、一列に17個の嵌合凹部16を設けた場合、種子供給ホッパー9内に17個の種子を投入しても、同じ列に種子が嵌合せず、このように一列の嵌合凹部16全部に嵌合させるには、所定量(播種必要量)の種子が必要であるが、誘導面24を設けているので、この播種必要量を少なくても済み、換言すれば、一旦種子供給ホッパー9に投入した種子量が少なくなっても、正確に播種し得るのであり、この点でも、播種精度向上と消費量の削減を両立させられる。
【0018】
【効果】本発明は、育苗容器1を移送する移送台の上方位置に、円周方向及び軸心方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部16を形成した横軸繰出ロール15を設けた播種装置において、前記横軸繰出ロール15の外周面には、前記嵌合凹部16に種子を誘導する誘導面24を設けた育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものであるから、横軸繰出ロール15を回転させていると、種子供給ホッパー9内の種子は全て嵌合凹部16に嵌合して横軸繰出ロール15と共回りし、誘導体22により下方にまで誘導されて落下する。したがって、横軸繰出ロール15を回転させるだけで、種子供給ホッパー9内の種子を全て取出すことができ、それゆえ、種類の相違する種子を播種する際の、種子取出は完全であり、また、この交換作業は装置の分解も不要であるから、頗る容易である。本発明は、前記誘導面24は左右の嵌合凹部16の間の中間の頂部25と、該頂部25から左右の最も低くい嵌合凹部16に至る間の傾斜面26により形成した育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものであるから、種子は左右何れかの嵌合凹部16に移動し、必ず嵌合して排出でき、また、切削加工で形成することができ、金型が不要で、コストを低くする。本発明は、前記誘導面24は、左右の嵌合凹部16の何れか一方側が高く、何れか他方側を低く傾斜させた育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものであるから、製造・加工が容易であり、コストを低くする。本発明は、前記頂部25は、種子一粒より狭い幅に形成した育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものであるから、種子は頂部25上に滞留することは無く、必ず、左右何れかの嵌合凹部16に移動する。本発明は、前記誘導面24の傾斜面26は円弧状に傾斜させた育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものであるから、円滑に種子は嵌合凹部16にまで移動する。本発明は、前記傾斜面26は種子が移動しうる傾斜角度のうち可及的に緩い傾斜に構成した育苗容器用播種装置の繰出ロールとしたものであるから、種子の移動が緩やかで、通常の播種状態のときに一方側に寄ることを防止できて、ホッパー内の全体が均等に減少し、また、横軸繰出ロール15の側面に設けた誘導体22との摺接が確実になる。
【出願人】 【識別番号】000132219
【氏名又は名称】株式会社スズテック
【出願日】 平成11年7月12日(1999.7.12)
【代理人】 【識別番号】100080470
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
【公開番号】 特開2001−16913(P2001−16913A)
【公開日】 平成13年1月23日(2001.1.23)
【出願番号】 特願平11−197689