| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】本多 薫
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| 【要約】 |
【課題】作業効率を向上できる農作業機を提供する。
【解決手段】畦塗り機1は、第1支軸部12を形成したトラクタ側フレーム2を備えるとともに、第2支軸部34を形成した作業側フレーム31を備える。連結アーム51の一端側をトラクタ側フレーム2の第1支軸部12に回動可能に連結し、連結アーム51の他端側を作業側フレーム31の第2支軸部34に回動可能に連結した。作業側フレーム31が支持する土作業手段30は、連結アーム51の回動および作業側フレーム31の回動に基づいて所定の作業姿勢に設定可能である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタに連結され一方のアーム連結部を有するトラクタ側フレームと、他方のアーム連結部を有する作業側フレームと、前記一方のアーム連結部に一端側が回動可能に連結され、前記他方のアーム連結部に他端側が回動可能に連結された連結アームと、前記作業側フレームに取り付けられ、前記連結アームの前記一方のアーム連結部を中心とする回動および前記作業側フレームの前記他方のアーム連結部を中心とする回動に基づいて所定の作業姿勢に設定される土作業手段とを備えたことを特徴とする農作業機。 【請求項2】 連結アームとトラクタ側フレームとを固定する第1の固定手段と、前記連結アームと作業側フレームとを固定する第2の固定手段とを備え、前記第1の固定手段は、前記トラクタ側フレームに形成された複数の第1係合受け部と、これら複数の第1係合受け部の中から選択された一の第1係合受け部に係脱自在に係合して、前記連結アームの前記一方のアーム連結部を中心とする回動を規制する第1係合部とを有し、第2の固定手段は、前記作業側フレームに形成された複数の第2係合受け部と、これら複数の第2係合受け部の中から選択された一の第2係合受け部に係脱自在に係合して、前記作業側フレームの前記他方のアーム連結部を中心とする回動を規制する第2係合部とを有することを特徴とする請求項1記載の農作業機。 【請求項3】 遠隔操作用の操作手段と、連結アームを一方のアーム連結部を中心として回動させる第1の駆動手段と、作業側フレームを他方のアーム連結部を中心として回動させる第2の駆動手段と、前記操作手段からの操作信号を受信した場合に、この操作信号に応じて前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段を制御して、土作業手段を所定の作業姿勢に設定する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の農作業機。 【請求項4】 トラクタからの駆動力を土作業手段側に伝達する動力伝達軸体を備え、トラクタ側フレームと作業側フレームとの間は、前記動力伝達軸体および一本の連結アームのみで連結されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の農作業機。 【請求項5】 土作業手段は、畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げるロータリーと、このロータリーにて耕耘されて跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体とを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタに装着して使用する農作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の農作業機として、例えば、トラクタの後部に連結可能な機枠を備え、この機枠の幅方向の一側である右側に、畦塗り作業等を行う土作業手段を右側方に向けて突出させて取り付けた構造の畦塗り機が知られている。 【0003】そして、トラクタの前進走行により、このトラクタとともに畦塗り機が移動し、この畦塗り機のトラクタより右側位置に位置する土作業手段で、圃場の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた土が旧畦に塗り付けられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の畦塗り機では、例えば圃場の端部で、トラクタの前後方向の長さ寸法に応じた距離分だけ、旧畦に対して畦塗り作業を行えない。このため、この旧畦の未作業部分は、作業者が手作業で畦塗り作業をしなければならず、作業効率が悪い問題を有している。 【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業効率を向上できる農作業機を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の農作業機は、トラクタに連結され一方のアーム連結部を有するトラクタ側フレームと、他方のアーム連結部を有する作業側フレームと、前記一方のアーム連結部に一端側が回動可能に連結され、前記他方のアーム連結部に他端側が回動可能に連結された連結アームと、前記作業側フレームに取り付けられ、前記連結アームの前記一方のアーム連結部を中心とする回動および前記作業側フレームの前記他方のアーム連結部を中心とする回動に基づいて所定の作業姿勢に設定される土作業手段とを備えたものである。 【0007】そして、この構成では、連結アームの一方のアーム連結部を中心とする回動および作業側フレームの他方のアーム連結部を中心とする回動により、土作業手段をトラクタの前進走行に基づいて土作業可能な前進作業姿勢およびトラクタの後退走行に基づいて土作業可能な後退作業姿勢に設定できるので、圃場全体にわたって土作業可能であり、作業効率の向上が図られる。また、各種トラクタに応じて土作業手段の左右方向の位置を設定可能な構成に容易に設計可能である。 【0008】請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、連結アームとトラクタ側フレームとを固定する第1の固定手段と、前記連結アームと作業側フレームとを固定する第2の固定手段とを備え、前記第1の固定手段は、前記トラクタ側フレームに形成された複数の第1係合受け部と、これら複数の第1係合受け部の中から選択された一の第1係合受け部に係脱自在に係合して、前記連結アームの前記一方のアーム連結部を中心とする回動を規制する第1係合部とを有し、第2の固定手段は、前記作業側フレームに形成された複数の第2係合受け部と、これら複数の第2係合受け部の中から選択された一の第2係合受け部に係脱自在に係合して、前記作業側フレームの前記他方のアーム連結部を中心とする回動を規制する第2係合部とを有するものである。 【0009】そして、この構成では、第1の固定手段の第1係合部を、選択した一の第1係合受け部に係脱自在に係合させることで、連結アームの一方のアーム連結部を中心とする回動を規制でき、かつ、第2の固定手段の第2係合部を、選択した一の第2係合受け部に係脱自在に係合させることで、作業側フレームの他方のアーム連結部を中心とする回動を規制できるので、土作業手段の作業姿勢を確実に保持可能である。 【0010】請求項3記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、遠隔操作用の操作手段と、連結アームを一方のアーム連結部を中心として回動させる第1の駆動手段と、作業側フレームを他方のアーム連結部を中心として回動させる第2の駆動手段と、前記操作手段からの操作信号を受信した場合に、この操作信号に応じて前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段を制御して、土作業手段を所定の作業姿勢に設定する制御手段とを備えたものである。 【0011】そして、この構成では、制御手段が操作信号に応じて第1の駆動手段および第2の駆動手段を制御して、土作業手段を所定の作業姿勢に設定するので、作業者は土作業手段の姿勢を容易に変更できる。 【0012】請求項4記載の農作業機は、請求項1ないし3のいずれかに記載の農作業機において、トラクタからの駆動力を土作業手段側に伝達する動力伝達軸体を備え、トラクタ側フレームと作業側フレームとの間は、前記動力伝達軸体および一本の連結アームのみで連結されているものである。 【0013】そして、この構成では、トラクタ側フレームと作業側フレームとの間が動力伝達軸体および一本の連結アームのみで連結された構成であるから、構成が比較的簡単となり、農作業機全体を小型にできる。 【0014】請求項5記載の農作業機は、請求項1ないし4のいずれかに記載の農作業機において、土作業手段は、畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げるロータリーと、このロータリーにて耕耘されて跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体とを有するものである。 【0015】そして、この構成では、耕耘して跳ね上げた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り作業を効率良く適切に行うことが可能となる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の農作業機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0017】図1ないし図5において、1は農作業機としての畦塗り機で、この畦塗り機1は、トラクタTに着脱可能に装着され、牽引されて畦塗り作業を行うものである。 【0018】この畦塗り機1は、トラクタTの後端部に連結される左右対称形状の固定機枠であるトラクタ側フレーム2を備え、このトラクタ側フレーム2は、畦塗り機1のトラクタTと対向する側である前側の位置に配置されている。 【0019】このトラクタ側フレーム2には、トラクタ連結部である三点連結部3がトラクタT側である前方に向って突設され、この三点連結部3に、トラクタTの三点リンク機構T1が着脱可能に連結されている。なお、三点連結部3は、トップピン5を有するトップマスト6、ロワピン7を有する左右一対のロワアーム8,8等にて構成されている。 【0020】また、このトラクタ側フレーム2の幅方向である左右方向の中央位置には、回転可能な入力軸9が前方に向って突設され、この入力軸9の先端側にトラクタTのPTO軸(図示せず)がユニバーサルジョイント等を介して連結されているとともに、この入力軸9の基端側に伸縮自在の動力伝達軸体10の一端側が連結部材10aを介して連結されている。さらに、トラクタ側フレーム2の左右方向の中央位置には、軸方向が上下方向に一致した支軸体11が軸受け部13に固着された状態で取り付けられており、この支軸体11によって一方のアーム連結部としての第1支軸部12が形成されている。なお、軸方向が互いに直交する入力軸9および第1支軸部12は、それぞれ、図1に示されるように、平面からみてトラクタTの左右方向中心線X上に位置している。 【0021】また一方、このトラクタ側フレーム2には、水平面状に位置する基台としての第1ベース部21が設けられており、この第1ベース部21は、例えば、トラクタT側とは反対側である後側の一辺が略円弧状をなし、かつ、トラクタT側である前側の一辺および左右両側の二辺がそれぞれ直線状をなす略矩形板形状に形成されている。 【0022】そして、この第1ベース部21の後側一辺の近傍、すなわち、この第1ベース部21の後側縁部の上面には、第1支軸部12を中心とした仮想円の周方向に並んで所定間隔をおいて位置する複数、例えば四つ第1係合受け部としての第1ピン受け部22a,22b,22c,22dが、上方に向って突出形成されている。すなわち、四つの第1ピン受け部22a,22b,22c,22dは、第1ベース部21の円弧状の辺に沿って互いに所定間隔を介して並んで配置されている。 【0023】各第1ピン受け部22a,22b,22c,22dは、例えば、第1ベース部21の幅方向としての左右方向の一端側である右側から他端側である左側に向って、順に、第1の前進作業姿勢(右側作業位置)設定用の第1ピン受け部22a、第2の前進作業姿勢(オフセット量の異なる右側作業位置)設定用の第1ピン受け部22b、非作業姿勢(非作業位置)設定用の第1ピン受け部22c、および、後退作業姿勢(左側作業位置)設定用の第1ピン受け部22dである。また、各第1ピン受け部22a,22b,22c,22dは、軸方向が上下方向に一致した円筒形状に形成され、上面が上方に向って開口し、内周側に被挿入孔23が形成されている。 【0024】なお、非作業姿勢設定用の第1ピン受け部22cは、図1に示されるように、トラクタTの左右方向中心線Xより少しだけ左側にずれた位置に位置しており、第1の前進作業姿勢設定用の第1ピン受け部22aと後退作業姿勢設定用の第1ピン受け部22dとは、所定の間隔をもって互いに離間対向し、円弧状の辺の中央と第1支軸部12の軸心とを結んだ中心線から等距離の位置に位置している。 【0025】また一方、畦塗り機1は、図1ないし図5に示すように、土作業手段30を持上げ支持した状態で移動可能な可動機枠である作業側フレーム31を備え、この作業側フレーム31は、左右方向の位置調節可能、すなわちトラクタTの左右方向中心線からの距離が調節可能となっている。 【0026】この作業側フレーム31には、軸方向が上下方向に一致した回動中心軸体である支軸体33が軸受け部35に固着された状態で取り付けられており、この支軸体33によって他方のアーム連結部としての第2支軸部34が形成されている。この第2支軸部34は、左右方向の位置調節可能であり、第1支軸部12と平行に位置しており、この第2支軸部34を中心として土作業手段30が回動する。 【0027】また、この作業側フレーム31には、トラクタ側フレーム2の第1ベース部21より少し低い位置に水平面状に位置する第2ベース部41が設けられており、この第2ベース部41は、第2支軸部34を中心とした略半円板形状に形成されている。そして、この第2ベース部41の円弧状の一側縁部の上面には、第2支軸部34を中心とした仮想円の周方向に並んで位置する複数、例えば三つの第2係合受け部としての第2ピン受け部42a,42b,42cが、上方に向って突出形成されている。すなわち、三つの第2ピン受け部42a,42b,42cは、第1ピン受け部22a,22b,22c,22dに対応した状態で、第2ベース部41の円弧状の辺に沿って互いに所定間隔を介して並んで配置されている。 【0028】各第2ピン受け部42a,42b,42cは、例えば、第2ベース部41の円弧状の辺の一端側(図1では上端側)から他端側(図1では下端側)に向って、順に、第2の前進作業姿勢(オフセット量の異なる右側作業位置)設定用の第2ピン受け部42a、第1の前進作業姿勢(右側作業位置)設定用の第2ピン受け部42b、および、後退作業姿勢(左側作業位置)設定用の第2ピン受け部42cである。また、各第2ピン受け部42a,42b,42cは、第1ピン受け部22a,22b,22c,22dと同じ形状で、軸方向が上下方向に一致した円筒形状に形成され、上面が上方に向って開口し、内周側に被挿入孔43が形成されている。 【0029】なお、第2の前進作業姿勢用の第2ピン受け部42aと第1の前進作業姿勢用の第2ピン受け部42bとは、互いに隣接しているが、第1の前進作業姿勢用の第2ピン受け部42bと後退作業姿勢用の第2ピン受け部42cとは、所定の間隔をもって互いに離間対向しており、円弧状の辺の中央と第2支軸部34の軸心とを結んだ中心線から等距離の位置に位置している。 【0030】そして、この作業側フレーム31とトラクタ側フレーム2とが、一本の連結アーム51で連結されている。すなわち、この連結アーム51の長手方向の一端側がトラクタ側フレーム2の第1支軸部12に回動可能に連結され、他端側が作業側フレーム31の第2支軸部34に回動可能に連結されている。 【0031】この連結アーム51は、図4に示されるように、例えば中間の二箇所で略45度折り曲げられた四角パイプ部材にて形成され、長手方向の一端部に上下に開口した細長円筒形状の第1連結部52が形成され、この第1連結部52内に支軸体11つまり第1支軸部12が回動可能に挿通保持されている。また、この連結アーム51の長手方向の他端部に、上下に開口した細長円筒形状の第2連結部53が、第1連結部52と同じ形状に形成され、この第2連結部53内に支軸体33つまり第2支軸部34が回動可能に挿通保持されている。 【0032】また、連結アーム51の長手方向の一端部近傍には、図1および図4に示すように、上下に貫通した第1ピン挿通用孔部55が開口形成されており、この第1ピン挿通用孔部55に第1係合部としての第1ロックピン56が差し込まれている。 【0033】この第1ロックピン56の連結アーム51の上面から上方に突出した部分である基端部にはリング部材57が固着され、このリング部材57にて操作摘み部58が形成されている。この第1ロックピン56の連結アーム51内に位置する部分外周側には、付勢手段としてのコイルばね59が圧縮された状態で配設され、このコイルばね59によって第1ロックピン56は鍔部60を介して下方向に付勢されている。 【0034】また、この第1ロックピン56の連結アーム51の下面から下方に突出した部分である先端部は、複数の第1ピン受け部22a,22b,22c,22dの中から作業状況に応じて選択された一の第1ピン受け部22aの被挿入孔23内に挿入され、連結アーム51の第1支軸部12を中心とする回動が規制されている。 【0035】すなわち、第1ロックピン56の先端部が一の第1ピン受け部22aに係脱自在に係合して、連結アーム51の第1支軸部12を中心とする回動を規制している。なお、第1ロックピン56による連結アーム51の回動規制を解除する場合は、第1ロックピン56の操作摘み部58を摘み、第1ロックピン56をコイルばね59の付勢力に抗して上方に引っ張り、第1ロックピン56の先端部を第1ピン受け部22aの被挿入孔23内から引き出し、第1ロックピン56と第1ピン受け部22aとの係合状態を解く。 【0036】同様に、連結アーム51の長手方向の他端部近傍には、図1および図4に示すように、上下に貫通した第2ピン挿通用孔部65が開口形成されており、この第2ピン挿通用孔部65に第2係合部としての第2ロックピン66が差し込まれている。 【0037】この第2ロックピン66の連結アーム51の上面から上方に突出した部分である基端部には、リング部材67が固着され、このリング部材67にて操作摘み部68が形成されている。この第2ロックピン66の連結アーム51内に位置する部分外周側には、付勢手段としてのコイルばね69が圧縮された状態で配設され、このコイルばね69によって第2ロックピン66は鍔部70を介して下方向に付勢されている。 【0038】また、この第2ロックピン66の連結アーム51の下面から下方に突出した部分である先端部は、複数の第2ピン受け部42a,42b,42cの中から作業状況に応じて選択された一の第2ピン受け部42bの被挿入孔43内に挿入され、作業側フレーム31の第2支軸部34を中心とする回動が規制されている。 【0039】すなわち、第2ロックピン66の先端部が一の第2ピン受け部42bに係脱自在に係合して、作業側フレーム31の第2支軸部34を中心とする回動を規制している。なお、第2ロックピン66による作業側フレーム31の回動規制を解除する場合は、第2ロックピン66の操作摘み部68を摘み、第2ロックピン66をコイルばね69の付勢力に抗して上方に引っ張り、第2ロックピン66の先端部を第2ピン受け部42bの被挿入孔43内から引き出し、第2ロックピン66と第2ピン受け部42bとの係合状態を解く。 【0040】さらに、畦塗り機1の作業側フレーム31は、図1ないし図5に示すように、この作業側フレーム31と一体となって畦塗り機1の左右方向に移動する一つの伝動ケース71を有している。なお、この単一の伝動ケース71は、土作業手段30を持上げ支持する支持フレームとしての機能を備えたものである。 【0041】この伝動ケース71は、図4ないし図6に示すように、第2ベース部41の下方位置に箱形状のギアケース部72が形成され、このギアケース部72からは、円筒形状のロータリー出力軸用ケース部73および畦塗り体出力軸用ケース部74が異なる方向に向ってそれぞれ突出形成されている。 【0042】そして、ギアケース部72の一側部には、複数の軸受け部材75によって回転可能に軸支された第1の中間入力軸76が一側方、すなわち畦塗り機1の前方に向って突設されており、この第1の中間入力軸76のギアケース部72外に露出した先端側には、一端側を連結部材10aを介して入力軸9に連結した動力伝達軸体10の他端側が着脱可能に連結部材10bを介して連結されている。この第1の中間入力軸76のギアケース部72内に位置する基端側には、図5ないし図7に示すように、第1ギア77が固着され、この第1ギア77に第2の中間入力軸78の第2ギア79が噛み合っている。 【0043】この第2の中間入力軸78は、図示しない複数の軸受け部材によって回転可能に軸支された状態で、第1の中間入力軸76の下方位置に配置され、これらの第1の中間入力軸76と第2の中間入力軸78とは互いに平行に位置し、ともに水平方向に沿って位置している。また、第2の中間入力軸78の先端側は、ギアケース部72の他側方すなわち畦塗り機1の後方に向って突出し、ギアケース部72外に露出しており、この第2の中間入力軸78のギアケース部72内に位置する基端側に第2ギア79が固着されている。さらに、この第2の中間入力軸78の基端側の第2ギア79には、ロータリー出力軸81の基端部に固着された第3ギア82が噛み合っている。 【0044】このロータリー出力軸81は、複数の軸受け部材83によって回転可能に軸支され、基端側がギアケース部72内に位置し、残りの部分がロータリー出力軸用ケース部73内に収容保持されている。そして、このロータリー出力軸81のケース部73から突出した先端部に爪取付け部材84が固着され、この爪取付け部材84に複数の爪85が放射状に突出形成されている。なお、これらの爪85および爪取付け部材84にてロータリー88が構成され、このロータリー88の上方および側方には図1に示されるように土の飛散を防止するカバー体89が配設されている。 【0045】また、このロータリー出力軸81の軸方向の中間部には、第4ギア91が同軸状に固着されており、この第4ギア91には、中間軸92の一端部に固着された第5ギア93が噛み合っている。この中間軸92は、複数の軸受け部材94によって回転可能に軸支された状態でギアケース部72内に収容され、ロータリー出力軸81の基端側上方位置に配置され、これらの中間軸92とロータリー出力軸81とは互いに平行に位置し、ともに水平方向に沿って位置している。また、この中間軸92の他端部には第1ベベルギア95が固着されており、この第1ベベルギア95には、畦塗り体出力軸96の基端部に固着された第2ベベルギア97が噛み合っている。 【0046】この畦塗り体出力軸96は、複数の軸受け部材98によって回転可能に軸支された状態で、畦塗り体出力軸用ケース部74内に収容されており、この畦塗り体出力軸96の軸方向とロータリー出力軸81の軸方向とは平面視で直交している。なお、ロータリー出力軸81の軸方向は、トラクタTの走行方向に一致し、畦塗り体出力軸96の軸方向は、トラクタTの走行方向と交差する水平方向に一致している。 【0047】そして、畦塗り体出力軸96のケース部から突出した先端部には、ロータリー88にて耕耘されて跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体100が取り付けられている。 【0048】なお、畦塗り体100は、例えば、旧畦の上面部を整畦する円筒形状の上面塗り部材101、旧畦の側面部を整畦する円錐形状の側面塗り部材102等にて構成されている。この畦塗り体100の上方には土の飛散を防止するカバー体103が配設されている。 【0049】そして、トラクタT側からの駆動力が、入力軸9、動力伝達軸体10等を介して、第1の中間入力軸76または第2の中間入力軸78から入力されると、ロータリー出力軸81が回動駆動されるとともに、畦塗り体出力軸96が回動駆動され、その結果、ロータリー88の爪85で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この土が畦塗り体100の上面塗り部材101にて旧畦の上面部に塗り付けられ、側面塗り部材102にて旧畦の側面部に塗り付けられ、整畦される。なお、畦塗り体100の回転速度は、トラクタTの車輪回転速度よりも速くなるように設定されている。 【0050】なお、ロータリー88、畦塗り体100等にて土作業手段30が構成され、入力軸9、動力伝達軸体10、第1の中間入力軸76、第2の中間入力軸78、ロータリー出力軸81、畦塗り体出力軸96等にてトラクタT側からの動力を土作業手段30に伝達する伝動手段105が構成されている。 【0051】また、連結アーム51とトラクタ側フレーム2とを解除可能に固定する第1の固定手段としての第1のロック手段106は、第1ピン受け部22a,22b,22c,22d、第1ロックピン56等にて構成され、連結アーム51と作業側フレーム31とを解除可能に固定する第2の固定手段としての第2のロック手段107は、第2ピン受け部42a,42b,42c、第2ロックピン66等にて構成されている。 【0052】次に、上記一実施の形態を用いて、旧畦を補修する畦塗り作業を行う場合について図面を参照して説明する。 【0053】土作業である畦塗り作業を行うに当って、まず、作業者は、トラクタTの三点リンク機構T1を利用して畦塗り機1を所定の高さ位置に持上げた状態で、トラクタTの大きさに応じて、作業側フレーム31の左右方向の位置を調節し、土作業手段30であるロータリー88および畦塗り体100の左右方向の位置(オフセット量)を調節する。 【0054】例えば、図8に示すように、トラクタTの後輪を旧畦に沿わせて畦塗り作業をできるように、トラクタTの幅方向寸法に応じて、作業側フレーム31の第2支軸部34のトラクタTの左右方向中心線Xからの距離(平面視における第2支軸部34の回動軸心の左右方向中心線Xからのずれ量)を設定し、土作業手段30のトラクタTに対する右側方への突出量、すなわち右側へのオフセット量を設定する。 【0055】この図8に示す状態では、第1のロック手段106の第1ロックピン56がトラクタ側フレーム2の第1ピン受け部22bに係合し、第2のロック手段107の第2ロックピン66が作業側フレーム31の第2ピン受け部42aに係合し、土作業手段30が、トラクタTの前進走行に基づいて畦塗り作業可能な第2の前進作業姿勢に設定されている。 【0056】この第2の前進作業姿勢時には、土作業手段30は第1の前進作業姿勢時に比べて、トラクタTに対する右側方への突出量が小さく、トラクタTの左右方向中心線X側寄りに位置し、ロータリー88がトラクタT側の位置である畦塗り機1の前側位置に配置され、このロータリー88の後方に畦塗り体100が配置されている。なお、トラクタTによっては、図1に示すように、第1ロックピン56を第1ピン受け部22aに係合させ、第2ロックピン66が第2ピン受け部42bに係合させ、土作業手段30を第1の前進作業姿勢に設定する場合もある。 【0057】この設定後、トラクタTの後輪を旧畦に沿わせながら、トラクタTを前進走行方向に走行させると、図8に示すように、土作業手段30のロータリー88で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた土が畦塗り体100にて旧畦に塗り付けられて整畦され、新畦Aが形成される。運転席の作業者は、トラクタTの後輪を旧畦に沿わせることで、トラクタTを前進走行方向にまっすぐに走行させることができる。 【0058】そして、整畦作業が進行し、トラクタTが圃場の端部に達した場合、図9に示すように、作業者は、ハンドルをきってトラクタTの向きを反対にする。 【0059】次いで、作業者は、第1ロックピン56の操作摘み部58を摘んで操作することにより、第1ロックピン56の先端部を第1ピン受け部22bの被挿入孔23内から引き出し、第1ロックピン56と第1ピン受け部22bとの係合状態を解き、第1ロックピン56による連結アーム51の回動規制を解除する。 【0060】続いて、第1ロックピン56と第1ピン受け部22bとの非係合状態を維持したまま、連結アーム51を、動力伝達軸体10とともにトラクタ側フレーム2の第1支軸部12を中心として所定方向(図9中時計回り)に所定角度だけ回動させる。なお、この回動中、動力伝達軸体10は、入力軸9および第1の中間入力軸76に連結された状態のままである。また、連結アーム51の回動とともに作業側フレーム31および土作業手段30も回動し、土作業手段30は、トラクタTの右側位置から左側位置に変換される。 【0061】次いで、作業者は、図10に示すように、第1ロックピン56の先端部を第1ピン受け部22dの被挿入孔23内に挿入し、第1ロックピン56と第1ピン受け部22dとを係合させ、第1ロックピン56にて連結アーム51の回動を規制する。 【0062】その後、作業者は、第2ロックピン66の操作摘み部68を摘んで操作することにより、第2ロックピン66の先端部を第2ピン受け部42aの被挿入孔43内から引き出し、第2ロックピン66と第2ピン受け部42aとの係合状態を解き、第2ロックピン66による作業側フレーム31の回動規制を解除する。また、動力伝達軸体10の解除操作部15を押圧操作することにより、動力伝達軸体10と第1の中間入力軸76との連結状態を解除する。 【0063】続いて、第2ロックピン66と第2ピン受け部42aとの非係合状態および動力伝達軸体10と第1の中間入力軸76との非連結状態を維持したまま、作業側フレーム31を、土作業手段30とともに第2支軸部34を中心として所定方向(図10中時計回り)に所定角度、例えば約90度だけ回動させる。 【0064】この回動により、土作業手段30は、図2および図11に示すように、トラクタTの後輪と新畦Aとの間に空間を設けた状態で畦塗り作業をできるよう、トラクタTの後退走行に基づいて畦塗り作業可能な後退作業姿勢に設定される。 【0065】この図11に示す状態では、土作業手段30は上記第2の前進作業姿勢時に比べて、トラクタTに対する突出量が大きく設定され、畦塗り体100がトラクタT側の位置である畦塗り機1の前側位置に配置され、この畦塗り体100の後方にロータリー88が配置されている。 【0066】そして、作業者は、第2のロック手段107の第2ロックピン66を作業側フレーム31の第2ピン受け部42cに係合させて第2のロック手段107で作業側フレーム31を回動規制しかつ動力伝達軸体10と第2の中間入力軸78とを連結させた後、トラクタTの後輪と新畦Aとの間の空間を維持したまま、トラクタTを後退走行方向に走行させる。 【0067】すると、トラクタTと一体となって畦塗り機1が走行し、この走行中の畦塗り機1の土作業手段30のロータリー88で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた土が畦塗り体100にて旧畦に塗り付けられて整畦され、旧畦の終端部分が補修されて新畦Aが形成される。このとき、トラクタTの後輪で新畦Aを潰してしまうことがない。 【0068】なお、畦塗り機1の運搬作業時、脱着時等には、図3に示すように、作業側フレーム31の左右方向の位置を調節して、土作業手段30であるロータリー88および畦塗り体100をトラクタTの後方位置に設定する。 【0069】この図3に示す状態では、第1のロック手段106の第1ロックピン56がトラクタ側フレーム2の第1ピン受け部22cに係合し、第2のロック手段107の第2ロックピン66が作業側フレーム31の第2ピン受け部42bに係合している。図示しないが、第1ロックピン56を第1ピン受け部22cに係合させ、第2ロックピン66を第2ピン受け部42aに係合させてもよい。 【0070】また、このトラクタTの後方位置とは、例えば、畦塗り機1を持上げ保持したトラクタTの左右重量バランスを良好にできるように、畦塗り機1全体の重心がトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置、或いは、例えば、畦塗り機1のトラクタT側方への出っ張りを少なくできるように、畦塗り機1の左右方向の寸法(幅方向寸法)の中心がトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置である。また、トラクタTの後方位置は、畦塗り機1全体の重心および畦塗り機1の左右方向の寸法(幅方向寸法)の中心が、ともにトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置であってもよい。 【0071】このようにして、上記一実施の形態によれば、連結アーム51の第1支軸部12を中心とする回動および作業側フレーム31の第2支軸部34を中心とする回動により、ロータリー88および畦塗り体100からなる土作業手段30をトラクタTの前進走行に基づいて土作業可能な前進作業姿勢およびトラクタTの後退走行に基づいて土作業可能な後退作業姿勢に設定できるので、旧畦に対して畦塗り作業を行えない未作業部分が生じることもなく、畦塗り機1で圃場全体にわたって土作業である畦塗り作業を行うことができ、作業効率を向上できる。 【0072】また、作業側フレーム31を左右方向の位置調節可能に設けるとともに、トラクタ側フレーム2には第1ピン受け部22a,22b,22c,22d等を設けかつ作業側フレーム31に第2ピン受け部42a,42b,42c等を設けた構成であるため、土作業手段30を後退作業姿勢に設定できるばかりでなく、トラクタTの幅寸法に応じて、互いにオフセット量の異なる第1の前進作業姿勢および第2の前進作業姿勢に設定できる。 【0073】このため、幅方向寸法が異なるトラクタTに装着しても、適切な畦塗り作業を行うことができ、汎用性が良好である。また、後退作業姿勢時における土作業手段30の側方への突出量を、前進作業姿勢時における土作業手段30の側方への突出量よりも大きくできるので、圃場の端部等での作業時に、トラクタTの後輪が既作業部分である新畦Aに干渉してこの新畦Aを潰すことを確実に防止できる。 【0074】また、第1のロック手段106の第1ロックピン56を、選択した第1ピン受け部22a,22b,22c,22dに係脱自在に係合させることで、連結アーム51の第1支軸部12を中心とする回動を規制でき、かつ、第2のロック手段107の第2ロックピン66を、選択した第2ピン受け部42a,42b,42cに係脱自在に係合させることで、作業側フレーム32の第2支軸部34を中心とする回動を規制できるので、土作業手段30の作業姿勢を確実に安定かつ適切に保持できる。 【0075】さらに、トラクタ側フレーム2と作業側フレーム31との間が動力伝達軸体10および一本の連結アーム51のみで連結された構成であるから、構成が比較的簡単なため、生産性が良好で、しかも、畦塗り機1全体を小型にできる。 【0076】なお、上記実施の形態では、畦塗り機1は、作業者が手で操作する第1ロックピン56、第1ピン受け部22a,22b,22c,22d等にて構成された第1のロック手段106、第2ロックピン66、第2ピン受け部42a,42b,42c等にて構成された第2のロック手段107等を備えた構成として説明したが、例えば、図12に示す構成の農作業機としての畦塗り機1aでもよい。 【0077】この図12に示す畦塗り機1aは、図1に示す畦塗り機1において、第1のロック手段106、第2のロック手段107等に代えて、トラクタTの運転席に設置可能な遠隔操作用の操作手段111を備えるとともに、連結アーム51を一方のアーム連結部としての第1支軸部12を中心として回動させる第1の駆動手段112を備え、かつ、作業側フレーム31を他方のアーム連結部としての第2支軸部34を中心として回動させる第2の駆動手段113を備えている。 【0078】この第1の駆動手段112は、例えば油圧シリンダにて構成され、この油圧シリンダの基端側がトラクタ側フレーム2に回動可能に取り付けられ、油圧シリンダのロッドの先端部が、第1ピン挿通用孔部55に挿通されたピン112aを介して連結アーム51の一端部近傍に回動可能に連結されている。 【0079】また、第2の駆動手段113は、例えば油圧シリンダにて構成され、この油圧シリンダの基端側が作業側フレーム31に回動可能に取り付けられ、油圧シリンダのロッドの先端部が、第2ピン挿通用孔部65に挿通されたピン113aを介して連結アーム51の他端部近傍に回動可能に連結されている。なお、第1の駆動手段112および第2の駆動手段113は、図示しないが、例えば駆動モータ等にて構成してもよい。 【0080】また、畦塗り機1aは、操作手段111からの操作信号を受信した場合に、この操作信号に応じて第1の駆動手段112および第2の駆動手段113を個別的に制御して、ロータリー88および畦塗り体100等に構成された土作業手段30を所定の作業姿勢に設定する制御手段115を備えている。なお、制御手段115は、第1の駆動手段112および第2の駆動手段113の各々に一体に設けられている。 【0081】この制御手段115の制御により、土作業手段30は、図1に示す畦塗り機1とは異なり、第1の駆動手段112からの駆動力による連結アーム51の第1支軸部12を中心とする回動および第2の駆動手段113からの駆動力による作業側フレーム31の第2支軸部34を中心とする回動に基づいて、互いに一側方への突出量(オフセット量)の異なる複数の前進作業姿勢、互いに他側方への突出量(オフセット量)の異なる複数の後退作業姿勢および非作業姿勢に設定される。すなわち、土作業手段30は、オフセット量を任意に設定可能である。なお、畦塗り機1aは、その他の構成は、畦塗り機1と略同一構造となっている。 【0082】そして、この図12に示す畦塗り機1aでも、図1に示す畦塗り機1と同様、連結アーム51の第1支軸部12を中心とする回動および作業側フレーム31の第2支軸部34を中心とする回動により、ロータリー88および畦塗り体100からなる土作業手段30をトラクタTの前進走行に基づいて土作業可能な前進作業姿勢およびトラクタTの後退走行に基づいて土作業可能な後退作業姿勢に設定できるので、旧畦に対して畦塗り作業を行えない未作業部分が生じることもなく、畦塗り機1で圃場全体にわたって土作業である畦塗り作業を行うことができ、作業効率を向上できる等の作用効果を奏することができる。 【0083】また、この図12に示す畦塗り機1aでは、制御手段115が操作信号に応じて第1の駆動手段および第2の駆動手段を制御して、土作業手段を所定の作業姿勢に設定するので、作業者は手で連結アーム51を第1支軸部12を中心として回動させる必要がなく、作業側フレーム31を第2支軸部34を中心として回動させる必要もなく、土作業手段30の姿勢を容易に変更でき、作業効率をより一層向上できる。 【0084】さらに、土作業手段30のオフセット量を任意に設定できるので、各種トラクタTに適用でき、汎用性がより一層良好にできる。 【0085】なお、上記いずれの実施の形態においても、農作業機は、畦塗り機1であると説明したが、例えば、図示しないが、溝堀機等の左右方向片側で土作業を行うオフセット農作業機であればよい。 【0086】また、上記いずれの実施の形態でも、作業側フレーム31には、互いに別体の第1の中間入力軸76および第2の中間入力軸78を第1ギア77および第2ギア79を介して平行に設けたと説明したが、例えば、正逆回転可能なPTO軸を備えたトラクタTにのみ装着する場合には、第1の中間入力軸76および第2の中間入力軸78を共通の一本の中間入力軸とすることができる。 【0087】さらに、上記図1等に示す実施の形態では、土作業手段30は、連結アーム51の第1支軸部12を中心とする回動および作業側フレーム31の第2支軸部34を中心とする回動に基づいて、所定の作業姿勢、すなわち、互いに一側方である右側方への突出量(オフセット量)の異なる第1の前進作業姿勢および第2の前進作業姿勢と、後退作業姿勢とに切換え設定可能な構成として説明したが、例えば、第1ピン受け部22bおよび第2ピン受け部42aが形成されておらず、それぞれ一つの前進作業姿勢および後退作業姿勢のみに設定可能な構成でもよい。 【0088】また、トラクタ側フレーム2の第1ベース部21に五つ以上の第1係合受け部を形成するとともに、この第1係合受け部に対応させて作業側フレーム31の第2ベース部41に四つ以上の第2係合受け部を形成することにより、土作業手段30を互いに一側方への突出量(オフセット量)の異なる複数の前進作業姿勢と、互いに他側方への突出量(オフセット量)の異なる複数の後退作業姿勢とに設定可能な構成とすることができる。 【0089】さらに、上記図1等に示す実施の形態では、トラクタ側フレーム2に第1支軸部12を中心とした仮想円の周方向に並んで互いに間隔を介して位置する複数の第1係合受け部としての第1ピン受け部22a,22b,22c,22dを設けた場合について説明したが、例えば、複数の第1係合受け部を一直線上に設けたり或いはランダムに設け、かつ、この第1係合受け部に対応する複数の第1係合部を連結アーム51にこの連結アーム51の長手方向に沿って互いに間隔をおいて設けても、同様の作用効果を奏し得る。 【0090】また同様に、上記図1等に示す実施の形態では、作業側フレーム31に第2支軸部34を中心とした仮想円の周方向に並んで互いに間隔を介して位置する複数の第2係合受け部としての第2ピン受け部42a,42b,42cを設けた場合について説明したが、例えば、複数の第2係合受け部を一直線上に設けたり或いはランダムに設け、かつ、この第2係合受け部に対応する複数の第2係合部を連結アーム51にこの連結アーム51の長手方向に沿って互いに間隔をおいて設けても、同様の作用効果を奏し得る。 【0091】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、連結アームの一方のアーム連結部を中心とする回動および作業側フレームの他方のアーム連結部を中心とする回動により、土作業手段をトラクタの前進走行に基づいて土作業可能な前進作業姿勢およびトラクタの後退走行に基づいて土作業可能な後退作業姿勢に設定できるので、圃場全体にわたって土作業を行うことができ、作業効率を向上できる。また、各種トラクタに応じて土作業手段の左右方向の位置を設定可能な構成に容易に設計できる。 【0092】請求項2記載の発明によれば、第1の固定手段の第1係合部を、選択した一の第1係合受け部に係脱自在に係合させることで、連結アームの一方のアーム連結部を中心とする回動を規制でき、かつ、第2の固定手段の第2係合部を、選択した一の第2係合受け部に係脱自在に係合させることで、作業側フレームの他方のアーム連結部を中心とする回動を規制できるので、土作業手段の作業姿勢を確実に保持できる。 【0093】請求項3記載の発明によれば、制御手段が操作信号に応じて第1の駆動手段および第2の駆動手段を制御して、土作業手段を所定の作業姿勢に設定するので、作業者は土作業手段の姿勢を容易に変更でき、作業効率をより一層向上できる。 【0094】請求項4記載の発明によれば、トラクタ側フレームと作業側フレームとの間が動力伝達軸体および一本の連結アームのみで連結された構成であるから、構成が比較的簡単なため、生産性が良好で、しかも、農作業機全体を小型にできる。 【0095】請求項5記載の発明によれば、跳ね上げた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り作業を効率良く適切に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月5日(2000.6.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−346406(P2001−346406A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−167795(P2000−167795) |
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