| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】上杉 洋一
【氏名】永井 政臣
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| 【要約】 |
【課題】各種のトラクタに装着しても、適切な土作業を行うことができる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機である畦塗り機1はトラクタTに連結可能な機枠2を備える。この機枠2には左右方向の位置調節可能な回動中心軸体3を設けた。畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げるロータリー135および土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体155を有する土作業手段5は、回動中心軸体3を中心として回動可能である。土作業手段5は一の方向に回動して前進作業姿勢となる。土作業手段5は他の方向に回動して後退作業姿勢となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタに連結される機枠と、この機枠に左右方向の位置を調節できるように設けられた回動中心軸体と、この回動中心軸体を中心として回動することにより、所定の作業姿勢に設定される土作業手段とを備えたことを特徴とする農作業機。 【請求項2】 トラクタに連結される機枠と、この機枠に左右方向の位置を調節できるように設けられた回動中心軸体と、この回動中心軸体を中心として回動することにより、前記トラクタの前進走行に基づいて土作業可能な前進作業姿勢および前記トラクタの後退走行に基づいて土作業可能な後退作業姿勢に設定される土作業手段とを備えたことを特徴とする農作業機。 【請求項3】 回動中心軸体を左右方向に移動させる駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の農作業機。 【請求項4】 土作業手段の回動中心軸体を中心とする回動を規制する規制状態および前記土作業手段の前記回動中心軸体を中心とする回動を可能にする退避状態になるロック手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の農作業機。 【請求項5】 ロック手段を規制状態および退避状態に切り換えるとともに、土作業手段を所定角度回動させるロック切換え回動手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農作業機。 【請求項6】 ロック切換え回動手段は、回動中心軸体と同軸上に位置する第1の回転体と、軸方向が前記第1の回転体の軸方向と平行な第2の回転体と、この第2の回転体を回転させる駆動手段と、前記第2の回転体が一の位置から他の位置まで前記第1の回転体の周方向に沿って回転しながら移動する場合に、この第2の回転体の移動に応じてロック手段の状態を切り換えるロック切換え体と、前記他の位置で回転する前記第2の回転体から駆動力を受けて前記第1の回転体が前記回動中心軸体を中心として回転する場合に、この第1の回転体の回転に応じて土作業手段を回動させる回動アーム体とを有することを特徴とする請求項5記載の農作業機。 【請求項7】 土作業手段は、畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げるロータリーとこのロータリーにて耕耘されて跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体とを有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の農作業機。 【請求項8】 土作業手段は、回動中心軸体の左右方向の位置の調節により、前記トラクタの後方位置に設定されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の農作業機。 【請求項9】 回動中心軸体の左右方向の移動に応じて一端側を中心として回動する動力伝達軸体およびこの動力伝達軸体の他端側が連結された駆動軸を有する伝動手段を備え、この伝動手段の前記駆動軸は、前記動力伝達軸体と連結された状態のまま、前記回動中心軸体とともに左右方向に移動することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の農作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタに装着して使用する農作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の農作業機としては、例えば、特許第2972534号公報に記載の農作業機としての畦塗り機が知られている。 【0003】この特許第2972534号公報に記載の畦塗り機は、トラクタに連結可能な機枠を備え、この機枠には、軸方向が上下方向に一致した回動中心軸体が設けられている。 【0004】そして、ロータリー、畦塗り体等にて構成された土作業手段は、機枠の回動中心軸体を中心として回動することにより、前進作業姿勢や後退作業姿勢の所定の作業姿勢に設定され、この設定された状態で所定の土作業を行う。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の特許第2972534号公報に記載の畦塗り機は、機枠の回動中心軸体をこの機枠の定位置に設けた構成であるため、例えば一定範囲内の大きさのトラクタに装着した場合にのみ、土作業手段で適切な土作業を行うことができ、一定範囲外の大きさのトラクタに装着した場合には、適切な土作業を行えない問題を有している。 【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、各種のトラクタに装着しても、適切な土作業を行うことができる農作業機を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の農作業機は、トラクタに連結される機枠と、この機枠に左右方向の位置を調節できるように設けられた回動中心軸体と、この回動中心軸体を中心として回動することにより、所定の作業姿勢に設定される土作業手段とを備えたものである。 【0008】そして、この構成では、回動中心軸体の左右方向の位置を調節することにより、トラクタに応じて土作業手段の左右位置を適宜に設定できるため、各種のトラクタに装着しても、適切な土作業が可能である。 【0009】請求項2記載の農作業機は、トラクタに連結される機枠と、この機枠に左右方向の位置を調節できるように設けられた回動中心軸体と、この回動中心軸体を中心として回動することにより、前記トラクタの前進走行に基づいて土作業可能な前進作業姿勢および前記トラクタの後退走行に基づいて土作業可能な後退作業姿勢に設定される土作業手段とを備えたものである。 【0010】そして、この構成では、回動中心軸体の左右方向の位置を調節することにより、トラクタに応じて土作業手段の左右位置を適宜に設定できるため、各種のトラクタに装着しても、適切な土作業が可能である。 【0011】また、機枠の回動中心軸体の位置をトラクタの左右方向中心線上の位置からずらすことで、後退作業姿勢時における土作業手段のトラクタに対する側方への突出量を、前進作業姿勢時における土作業手段のトラクタに対する側方への突出量よりも大きくできるので、圃場の端部等での作業時に、トラクタの後輪が既作業部分に干渉することがない。 【0012】請求項3記載の農作業機は、請求項1または2記載の農作業機において、回動中心軸体を左右方向に移動させる駆動手段を備えたものである。 【0013】そして、この構成では、駆動手段からの駆動力によって、回動中心軸体の左右方向の位置を自動的に調節できるので、作業者は、回動中心軸体の左右方向の位置の調節のために、トラクタの運転席から降りる必要がない。 【0014】請求項4記載の農作業機は、請求項1ないし3のいずれかに記載の農作業機において、土作業手段の回動中心軸体を中心とする回動を規制する規制状態および前記土作業手段の前記回動中心軸体を中心とする回動を可能にする退避状態になるロック手段を備えたものである。 【0015】そして、この構成では、ロック手段にて土作業手段の回動を規制することにより、土作業手段を所定の作業姿勢に確実に保持可能である。 【0016】請求項5記載の農作業機は、請求項1ないし4のいずれかに記載の農作業機において、ロック手段を規制状態および退避状態に切り換えるとともに、土作業手段を所定角度回動させるロック切換え回動手段を備えたものである。 【0017】そして、この構成では、ロック切換え回動手段からの駆動力によって、ロック手段の状態を自動的に切り換えることができ、かつ、土作業手段を自動的に回動できるので、作業者は、ロック手段の切換えおよび土作業手段の回動のためにトラクタの運転席から降りる必要がない。 【0018】請求項6記載の農作業機は、請求項5記載の農作業機において、ロック切換え回動手段は、回動中心軸体と同軸上に位置する第1の回転体と、軸方向が前記第1の回転体の軸方向と平行な第2の回転体と、この第2の回転体を回転させる駆動手段と、前記第2の回転体が一の位置から他の位置まで前記第1の回転体の周方向に沿って回転しながら移動する場合に、この第2の回転体の移動に応じてロック手段の状態を切り換えるロック切換え体と、前記他の位置で回転する前記第2の回転体から駆動力を受けて前記第1の回転体が前記回動中心軸体を中心として回転する場合に、この第1の回転体の回転に応じて土作業手段を回動させる回動アーム体とを有するものである。 【0019】そして、この構成では、比較的構成が簡単であるにも拘わらず、第2の回転体の移動時にロック切換え回動手段のロック切換え体にてロック手段を確実に切り換えることができ、第1の回転体の回転時にロック切換え回動手段の回動アーム体にて土作業手段を確実に回動できる。 【0020】請求項7記載の農作業機は、請求項1ないし6のいずれかに記載の農作業機において、土作業手段は、畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げるロータリーとこのロータリーにて耕耘されて跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体とを有するものである。 【0021】そして、この構成では、畦塗り用の土が、土作業手段のロータリーにて耕耘されて跳ね上げられ、畦塗り体にて旧畦に塗り付けられて整畦される。 【0022】請求項8記載の農作業機は、請求項1ないし7のいずれかに記載の農作業機において、土作業手段は、回動中心軸体の左右方向の位置の調節により、前記トラクタの後方位置に設定されるものである。 【0023】そして、この構成では、回動中心軸体の左右方向の位置を調節することにより、土作業手段をトラクタの後方位置に設定できるため、非作業時に、農作業機を容易に運搬可能である。 【0024】請求項9記載の農作業機は、請求項1ないし8のいずれかに記載の農作業機において、回動中心軸体の左右方向の移動に応じて一端側を中心として回動する動力伝達軸体およびこの動力伝達軸体の他端側が連結された駆動軸を有する伝動手段を備え、この伝動手段の前記駆動軸は、前記動力伝達軸体と連結された状態のまま、前記回動中心軸体とともに左右方向に移動するものである。 【0025】そして、この構成では、伝動手段の駆動軸が、動力伝達軸体と連結された状態のまま回動中心軸体とともに左右方向に移動するので、土作業手段の左右位置を設定する際に、駆動軸と動力伝達軸体との連結状態を一旦解除する操作を必要とする構成に比べて、土作業手段を所定の作業姿勢に容易に変更可能である。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明の農作業機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0027】図1ないし図5において、1は農作業機としての畦塗り機で、この畦塗り機1は、トラクタTに着脱可能に装着され、畦塗り作業をするものである。 【0028】この畦塗り機1は、トラクタTの後端部に連結される機枠2を備え、この機枠2には、軸方向が上下方向に一致したシャフト等の回動中心軸体3が回転可能に設けられ、この回動中心軸体3は、左右方向の位置が調節可能、すなわちトラクタTの左右方向中心線Xからの距離Lが調節可能とされている。そして、土作業である畦塗り作業をする土作業手段5が、その回動中心軸体3を中心として所定の回動角度(例えば180度)回動可能に設けられ、回動により複数の所定の作業姿勢に設定される。 【0029】機枠2は、図1ないし図5に示すように、畦塗り機1のトラクタTと対向する側である前側に位置し、トラクタTの走行方向と交差する左右水平方向に長手方向を有する細長形状の固定機枠体11を備えている。この固定機枠体11には、三点連結部12がトラクタT側である前方に向って突設されており、この三点連結部12に、トラクタTの三点リンク機構T1が連結されている。なお、三点連結部12は、トップピン13を有するトップマスト14、ロワピン15を有する左右一対のロワアーム16,16等にて構成されている。 【0030】また、固定機枠体11の長手方向の中央部には、回転可能な駆動軸としての入力軸18がトラクタT側に向って突設されており、この入力軸18の先端側にトラクタTのPTO軸(図示せず)がユニバーサルジョイント等を介して連結されている。入力軸18は、平面視でトラクタTの左右方向中心線X上に位置する。 【0031】また、固定機枠体11の長手方向の両端部には、左右一対の連結アーム体21a,21bの一端部が、軸方向が上下方向に一致したピン22を介して回動可能に連結されている。これらの両連結アーム体21a,21bは、互いに離間対向して平行に位置している。 【0032】そして、固定機枠体11の長手方向の中央部の入力軸18の基端側には、軸方向に伸縮自在の動力伝達軸体25の一端部が、ユニバーサルジョイント等の連結部材25aを介して連結されており、この動力伝達軸体25は入力軸18と一体となって回転する。 【0033】また、この動力伝達軸体25は、入力軸18との連結部である一端部を中心として他端側が所定方向(例えば上下方向)に移動するように回動可能とされ、かつ、入力軸18との連結部である一端部を中心として他端側が所定方向と交差する方向(例えば左右方向)に移動するように回動可能とされている。なお、連結部材25aは、例えば十字形状のスパイダー、複数のヨーク等にて構成されている。また、動力伝達軸体25は、図1に示すように、平面から見て、連結アーム体21a,21bと略平行に配置されている。 【0034】さらに、固定機枠体11の上部にはロッド連結部26が形成されており、このロッド連結部26に、回動中心軸体3を左右方向に移動させる駆動手段としての第1のシリンダ27のロッド28が、軸方向が上下方向に一致したピン29を介して回動可能に連結されている。 【0035】一方、機枠2は、図1ないし図5に示すように、トラクタTの走行方向と交差する左右水平方向に長手方向を有する略細長箱形状の可動機枠体31を備えており、この可動機枠体31の中央部近傍位置に回動中心軸体3が配置されている。この可動機枠体31は、連結アーム体21a,21bの回動に応じて左右水平方向に移動可能となっている。 【0036】この可動機枠体31の長手方向の両端側には、固定機枠体11と対向する側の一側面からトラクタTの前進走行方向に向って突出した左右一対のアーム連結部32a,32bに形成されている。これらの両アーム連結部32a,32bには、一端部が固定機枠体11に連結された両連結アーム体21a,21bの他端部が、軸方向が上下方向に一致したピン33を介して回動可能に連結されている。なお、一方のアーム連結部32b、すなわち図1中、右側に位置するアーム連結部32bには、第1のシリンダ27の基端部がピン33を介して回動可能に連結されている。 【0037】また、可動機枠体31の長手方向の中央部には、回転可能な駆動軸としての中間入力軸38が固定機枠体11側に向って突設されている。この中間入力軸38の回転中心軸線は、図1に示すように、平面視で、トラクタTの左右方向中心線Xと平行に位置する。なお、中間入力軸38の回転中心軸線は、平面視で、トラクタTの左右方向中心線Xと一致する場合もある。そして、平面からみると、この中間入力軸38の回転中心軸線上に、回動中心軸体3の軸心が位置している。 【0038】さらに、この中間入力軸38には、固定機枠体11の入力軸18に一端部を連結した動力伝達軸体25の他端部が、ユニバーサルジョイント等の連結部材25bを介して連結されており、この動力伝達軸体25は中間入力軸38と一体となって回転する。また、この動力伝達軸体25は、中間入力軸38との連結部である一端部を中心として他端側が所定方向(例えば上下方向)に移動するように回動可能とされ、かつ、中間入力軸38との連結部である一端部を中心として他端側が所定方向と交差する方向(例えば左右方向)に移動するように回動可能とされている。なお、連結部材25bは、例えば十字形状のスパイダー、複数のヨーク等にて構成されている。 【0039】そして、可動機枠体31は、第1のシリンダ27のロッド28の進退に応じて両連結アーム体21a,21bが固定機枠体11側である一端部を中心として動力伝達軸体25とともに回動(揺動)することにより、畦塗り機1の左右方向に長手方向を有した状態のまま左右に移動する。この可動機枠体31とともに回動中心軸体3が移動し、この回動中心軸体3の左右方向の位置が調節設定される。 【0040】なお、動力伝達軸体25は、回動中心軸体3の左右方向の移動に応じて固定機枠体11側である一端側を中心として、可動機枠体31側である他端側が左右水平方向に移動するように回動するが、この動力伝達軸体25の回動中、動力伝達軸体25の一端側は入力軸18に連結された状態のままであり、動力伝達軸体25の他端側は中間入力軸38に連結された状態のままである。すなわち、中間入力軸38は、動力伝達軸体25と連結された状態のまま、回動中心軸体3とともに左右方向に移動する。 【0041】また、可動機枠体31には、土作業手段5の回動中心軸体3を中心とする回動を規制する規制状態および土作業手段5の回動中心軸体3を中心とする回動を可能にする退避状態になるロック手段としての左右一対のロックアーム41a,41b、これらロックアーム41a,41bの各々を規制状態および退避状態のいずれかの状態に切り換えるとともに土作業手段5を所定角度回動させるロック切換え回動手段42等が取り付けられている。 【0042】このロック切換え回動手段42は、遊星歯車機構を利用するものであり、図8ないし図11に示すように、可動機枠体31の固定機枠体11側とは反対側の他側面からトラクタTの後退走行方向である畦塗り機1の後方に向って突出した箱形状のモータ用ケース43を有し、このモータ用ケース43内には駆動手段としての正逆回転可能な駆動モータ44が収容されている。この駆動モータ44の出力軸45は、軸方向が上下方向に一致した状態で、モータ用ケース43の上面から上方に向って突出しており、この突出部分に回転体としての第1スプロケット46が固着されている。 【0043】一方、可動機枠体31の上面には、図8中左右方向であるトラクタTの前進走行方向および後退走行方向、すなわち、畦塗り機1の前後方向に向って開口した四角筒形状の軸体保持ケース51が固着され、この軸体保持ケース51の上面部には円弧状にガイド溝52が開口形成されているとともに、上下面部には互いに離間対向した軸受部材53,53が取り付けられている。そして、これら軸受部材53にて回動中心軸体3が回動可能に軸支され、この回動中心軸体3の略上半分が軸体保持ケース51の上面から上方に向って突出している。 【0044】この回動中心軸体3の軸体保持ケース51内に位置する下部分には、図8に示すように、回転体である第2スプロケット55が同軸上に固着されているとともに、この第2スプロケット55より上の位置に回転体としての第1太陽ギア56が固着されている。そして、駆動モータ44の出力軸45の第1スプロケット46と、第2スプロケット55との間に、無端体としてのチェーン57が巻き掛けられている。 【0045】また、回動中心軸体3の上端部には、所定の範囲で揺動自在の揺動体としての遊星腕61の基端部がベアリング62を介して取り付けられており、この遊星腕61の断面略コ字形状の先端側に、軸方向が回動中心軸体3の軸方向と平行で上下方向に一致した移動シャフト63が軸受部材64,64を介して回転可能に軸支されている。 【0046】この移動シャフト63は、下部分が軸体保持ケース51のガイド溝52を通って軸体保持ケース51内に挿入されているとともに、ベアリング等からなるガイド体65の案内によりガイド溝52に沿って円弧状に移動可能となっている。また、移動シャフト63の軸体保持ケース51内に位置する下部分には、回動中心軸体3の第1太陽ギア56に噛み合わされた回転体としての第1遊星ギア66が同軸上に固着され、移動シャフト63の軸体保持ケース51外に位置する上部分には、第2の回転体としての第2遊星ギア67が同軸上に固着されている。 【0047】さらに、回動中心軸体3の上部には、略円筒形状の筒状部材71が二つのベアリング72,72を介して同軸上に取り付けられており、この筒状部材71の下端部外周に第1の回転体としての第2太陽ギア73が固着され、この第2太陽ギヤ73と第2遊星ギア67とが噛み合っている。また、筒状部材71には、土作業手段5と一体となってこの土作業手段5とともに回動する回動アーム体75の基端部が連結固定されている。 【0048】また一方、可動機枠体31の左右両側面には、図5および図9に示すように、互いに離間対向した上下一対のアーム保持板81,81が、外側方に向って突出形成されている。 【0049】各アーム保持板81は、畦塗り機1の前後方向に長手方向を有する矩形板形状に形成され、長手方向の一端縁部である畦塗り機1後側の端縁部には、半円形状のピン保持凹部82が切欠き形成されている。また、上下のアーム保持板81間は支軸83にて連結され、この支軸83にフック等のロックアーム41a,41b、すなわち、後退作業姿勢保持用の一方のロックアームである左側ロックアーム41aおよび前進作業姿勢保持用の他方のロックアームである右側ロックアーム41bが取り付けられており、これら左右両側のロックアーム41a,41bは支軸83を中心として揺動することにより規制状態および退避状態のいずれかの状態になる。 【0050】これらの左側ロックアーム41aおよび右側ロックアーム41bの各々は、互いに同一構造のもので、先端側が折れ曲ったかぎ状の板形状に形成され、先端部にピン保持部85が形成されている。そして、このピン保持部85とアーム保持板81のピン保持凹部82との間でロック用ピン86が保持されて、土作業手段5の回動が規制される。 【0051】また、これら畦塗り機1の左右に位置する左右両側のロックアーム41a,41bは、左右対称に配置されており、左側ロックアーム41aおよび右側ロックアーム41bの各々の基端部上面には、図8および図9に示すように円筒形状の杆被挿入部88が上方に向って突出形成され、この杆被挿入部88内に縦杆89の下端部が回動自在に挿入されている。この各縦杆89,89の上端には断面略L字形状の連結片90の水平板部91が固着されており、両連結片90の互いに対向した鉛直板部92には、畦塗り機1の左右方向に沿って往復移動可能な細長形状の一本の共通の横杆93の両端部が固着されている。 【0052】この横杆93は、図9に示すように、外周側に付勢手段としての円筒状の二つのコイルばね95,96が伸縮自在に取り付けられている。両コイルばね95,96間には、横杆93に沿って往復スライド移動自在の可動体としての可動連結体100が取り付けられ、各コイルばね95,96は、可動連結体100の左右のばね当接側板部101,101と連結片90の鉛直板部92,92とで挟まれて常に圧縮された状態にある。 【0053】また、可動連結体100の両ばね当接側板部101は、横杆93を挿通した挿通孔103が開口形成されているとともに、矩形板状の連結板部102で連結されている。この連結板部102の上端からは上面板部105が畦塗り機1後方に向って突出し、上面板部105の先端側はテーパ状に形成されている。また、この上面板部105には、畦塗り機1の前後方向に長手方向を有する長孔106が開口形成されており、この長孔106には、図8に示すように、遊星腕61の先端側に取り付けられた連結ピン107が摺動自在に挿通されている。なお、連結ピン107の外周側には、環状部材108が取り付けられ、この環状部材108は可動連結体100と遊星腕61との間に位置している。なお、移動シャフト63、ガイド溝52、遊星腕61、可動連結体100、コイルばね95,96、横杆93、縦杆89等にてロックアーム41a,41bを規制状態から退避状態にするロック切換え体110が構成されている。 【0054】ここで、ロック切換え回動手段42は、図9に示すように、先端側が軸体保持ケース51側に接近した規制状態にある右側ロックアーム41bによって、ロック用ピン86が保持されて土作業手段5が前進作業姿勢にロックされている状態で、駆動モータ44の出力軸45が正方向に駆動回転すると、出力軸45から第1スプロケット46、第2スプロケット55およびチェーン57を介して駆動力が回動中心軸体3に伝達され、この回動中心軸体3が第1太陽ギア56とともに回転動作を開始する。 【0055】すると、この回動中心軸体3から第1太陽ギア56、第1遊星ギア66、移動シャフト63および第2遊星ギア67を介して駆動力が第2太陽ギア73に一旦伝達され、この第2太陽ギア73が回転しようとする。しかし、右側ロックアーム41bにてロック用ピン86が保持されることにより、回動アーム体75の回動が規制されているため、回動アーム体75と一体となっている第2太陽ギア73は回転できない。 【0056】このため、第1遊星ギア66が第1太陽ギア56の周方向に沿って回転しながら移動し、第2遊星ギア67が第2太陽ギア73の周方向に沿って回転しながら移動し、移動シャフト63がガイド溝52に沿ってこのガイド溝52の一端位置から他端位置まで回転しながら移動する。 【0057】同時に、遊星腕61が基端部を中心として揺動し、この遊星腕61の揺動に応じて可動連結体100が横杆93に沿って一方向である畦塗り機1の左側方(図9中左方向)に向って摺動し、コイルばね95が可動連結体100にて押圧されて圧縮する。そして、このコイルばね95にて連結片90が押圧され、連結片90、横杆93、縦杆89等が一体となって畦塗り機1の左側方に向って移動する。 【0058】その結果、図10に示すように、規制状態にある右側ロックアーム41bは、先端側が軸体保持ケース51側から離反する方向に支軸83を中心として揺動して退避状態に切り換わる。すなわち、右側ロックアーム41bのピン保持部85がアーム保持板81のピン保持凹部82との対向位置から離れてロック用ピン86の保持が解かれ、回動アーム体75の回動規制が解除され、前進作業姿勢にある土作業手段5がフリー状態になる。 【0059】一方、この右側ロックアーム41bの切換えと同時に、退避状態にある左側ロックアーム41aは、先端側が軸体保持ケース51側に接近する方向に支軸83を中心として揺動して規制状態に切り換わる。すなわち、左側ロックアーム41aは、図10に示すように、先端側のピン保持部85がアーム保持板81のピン保持凹部82と対向した状態となる。 【0060】そして、右側ロックアーム41bが退避状態になりかつ左側ロックアーム41aが規制状態になり、回動アーム体75の回動規制が解除された状態になると、駆動モータ44からの駆動力で、第1遊星ギア66、第2遊星ギア67および移動シャフト63は、定位置で回転(自転)し、この第2遊星ギア67とともに第2太陽ギア73が回転し、この第2太陽ギア73の回転に応じて図11に示すように回動アーム体75が回動中心軸体3を中心として土作業手段5とともに180度だけ回動する。 【0061】この回動アーム体75の回動時には、図11に示されるように、移動中のロック用ピン86によって、規制状態にある左側ロックアーム41aの先端部が軸体保持ケース51側から離反する方向に押圧され、左側ロックアーム41aがコイルばね95,96の付勢力に抗して一旦退避状態に切り換わる。このとき、ロック用ピン86が、アーム保持板81のピン保持凹部82内に入り込む。 【0062】そして、このピン保持凹部82内に入り込んだロック用ピン86は、コイルばね95,96の付勢力でもとの規制状態に復帰した左側ロックアーム41aにて保持され、この左側ロックアーム41aによって土作業手段5が後退作業姿勢にロックされた状態になる。 【0063】なお、ロック切換え回動手段42は、上述のように、右側ロックアーム41bを規制状態から退避状態に切り換えると同時に左側ロックアーム41aを退避状態から規制状態に切り換えて、前進作業姿勢の土作業手段5をフリー状態にし、その直後に、土作業手段5を180度回動(図11中時計回り)させることで前進作業姿勢から後退作業姿勢に姿勢変更させ、この姿勢変更した土作業手段5を左側ロックアーム41aでロック状態にするが、これと同様の動作で、左側ロックアーム41aを規制状態から退避状態に切り換えると同時に右側ロックアーム41bを退避状態から規制状態に切り換えて、後退作業姿勢の土作業手段5をフリー状態にし、その直後に、土作業手段5を180度回動(図11中反時計回り)させることで後退作業姿勢から前進作業姿勢に姿勢変更させ、この姿勢変更した土作業手段5を右側ロックアーム41bでロック状態にするものである。 【0064】また一方、可動機枠体31内には、図7に示すように、前面および下面が開口した箱形状の第1ベベルケース111が配置されている。この第1ベベルケース111内には、複数の軸受部材112で軸支された中間入力軸38の第1ベベルギア113が収容され、この第1ベベルギア113に第2ベベルギア114が噛み合っている。この第2ベベルギア114は、複数の軸受部材115にて軸支された入力シャフト117に固着されている。この入力シャフト117の上方位置に回動中心軸体3が配置され、入力シャフト117の軸方向は回動中心軸体3の軸方向と一致している。 【0065】この入力シャフト117の下部分は、第1ベベルケース111の下面から下方に突出し、下端部に第3ベベルギア121が固着されている。そして、この入力シャフト117の下部分に、複数のベアリング122を介して回動ケースとしての第2ベベルケース123が取り付けられている。この第2ベベルケース123は、上面および側面が開口した箱形状に形成されたもので、第1ベベルケース111に対して回動する。すなわち、第2ベベルケース123は、回動アーム体75とともに回動中心軸体3を中心として180度回動する。なお、第2ベベルケース123内に位置する第3ベベルギア121には第4ベベルギア124が噛み合っている。 【0066】土作業手段5は、機枠2の回動中心軸体3を中心として一方向に180度回動することで前進作業姿勢に設定され、回動中心軸体3を中心として他方向に180度回動することで後退作業姿勢に設定されるものである。 【0067】そして、この土作業手段5は、図1ないし図6に示すように、回動可能な回動アーム体75の先端側および第2ベベルケース123に連結された支持フレーム部131を備え、この支持フレーム部131は伝動ケースとしての機能を兼ねている。 【0068】この支持フレーム部131は、畦塗り機1の左右水平方向に沿った回動中心線を中心として回動可能なチェーンケース132を有し、このチェーンケース132は、駆動手段としての第2のシリンダ133のロッド134の進退に応じて回動し、先端側の高さ位置が所定位置に設定される。 【0069】このチェーンケース132の先端側に、畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げるロータリー135が取り付けられている。このロータリー135は、軸方向が畦塗り機1の左右水平方向に一致した回転軸136を有し、この回転軸136の外周面には複数の爪137が放射状に突出形成されている。このロータリー135の上方および側方には土の飛散を防止するカバー体138が配設されている。 【0070】そして、ロータリー135の回転軸136は、図6に示されるように、第4ベベルギア124が先端に固着されたシャフト141、スプロケット142、チェーン143等にて構成された伝動手段145から駆動力を受けて、回転駆動され、その結果、各爪137で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられる。 【0071】また一方、支持フレーム部131は、畦塗り機1の左右水平方向に長手方向を有するシャフトケース151を有している。このシャフトケース151内にシャフト152が収容され、このシャフト152のシャフトケース151の側端面から突出した部分に、ロータリー135にて耕耘して跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体155が取り付けられている。なお、畦塗り体155とロータリー135とは互いに離間対向して位置している。この畦塗り体155は、例えば、旧畦の上面部を整畦する円筒形状の上面塗り部材156、旧畦の側面部を整畦する円錐形状の側面塗り部材157等にて構成されている。この畦塗り体155は上方には土の飛散を防止するカバー体158が配設されている。 【0072】そして、畦塗り体155のシャフト152は、図6に示されるように、第4ベベルギア124が先端に固着されたシャフト141、中間歯車159等にて構成された伝動手段145から駆動力を受けて、回転駆動され、その結果、ロータリー135にて耕耘されて跳ね上げられた土が、上面塗り部材156にて旧畦の上面部に塗り付けられ、側面塗り部材157にて旧畦の側面部に塗り付けられ、整畦作業が行われる。なお、畦塗り体155の回転速度は、トラクタTの車輪回転速度よりも速くなるように設定されている。また、伝動手段145は、トラクタTからの駆動力をロータリー135および畦塗り体155に伝達するもので、シャフト141、スプロケット142、チェーン143、中間歯車159に加えて、入力軸18、動力伝達軸体25、中間入力軸38等を有するものである。 【0073】なお、支持フレーム部131には、図5に示すように、互いに離間対向した上下一対のピン保持板86a,86aが、支軸部としての回動中心軸体3側に向って突出形成されている。そして、これらのピン保持板86a,86aが係合部としてのロック用ピン86で連結されている。このロック用ピン86は、回動中心軸体3を中心とした仮想円の周方向に沿って移動する。 【0074】また、第1のシリンダ27、第2のシリンダ133、駆動モータ44等の駆動手段は、トラクタTの運転席等に設置された操作部に接続された制御手段(図示せず)からの出力信号を有線または無線を介して受信して作動するようになっている。制御手段は、トラクタT側に設けてもよく、畦塗り機1側に設けてもよい。 【0075】次に、上記一実施の形態を用いて、旧畦を補修する畦塗り作業を行う場合について図面を参照して説明する。 【0076】畦塗り作業を行うに当って、まず、作業者は、トラクタTの三点リンク機構T1を利用して畦塗り機1を所定の高さ位置に持上げ保持した状態で、運転席の操作部(図示せず)を操作することにより、第1のシリンダ27を作動させて、トラクタTの大きさに応じて機枠2の回動中心軸体3の左右方向の位置を調節する。 【0077】すなわち、例えば、図12に示すように、トラクタTの後輪を旧畦に沿わせて畦塗り作業をできるように、トラクタTの幅方向寸法に応じて、トラクタTの左右方向中心線Xからの距離L=L1(平面視における回動中心軸体3の回動軸心の左右方向中心線Xからのずれ量)に設定し、ロータリー135および畦塗り体155からなる土作業手段5のトラクタTに対する右側方への突出量、すなわちオフセット量を設定する。 【0078】なお、この状態で、土作業手段5は、規制状態にある右側ロックアーム41bにて前進作業姿勢にロックされている。土作業手段5の前進作業姿勢とは、トラクタTの前進走行に基づいて畦塗り作業ができる姿勢であり、この前進作業姿勢時には、トラクタT側の位置である畦塗り機1の前側位置に、ロータリー135が位置し、このロータリー135の後方に畦塗り体155が位置している。 【0079】この設定後、トラクタTの後輪を旧畦に沿わせながら、トラクタTを前進走行方向に走行させると、トラクタTにて畦塗り機1が牽引され、図12に示すように、土作業手段5のロータリー135で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた土が畦塗り体155にて旧畦に塗り付けられて整畦され、新畦Aが形成される。運転席の作業者は、トラクタTの後輪を旧畦に沿わせることで、トラクタTを前進走行方向にまっすぐに走行させることができる。 【0080】そして、整畦作業が進行し、トラクタTが圃場の端部に達した場合、図13に示すように、作業者は、ハンドルをきってトラクタTの向きを反対にする。 【0081】次いで、作業者は、運転席の操作部(図示せず)を操作することにより、第1のシリンダ27のロッド28を第1のシリンダ27内に後退をさせて、トラクタTの大きさに応じて機枠2の回動中心軸体3の左右方向の位置を調節する。すなわち、例えば、図2および図14に示すように、トラクタTの後輪と新畦Aとの間に空間を設けた状態で畦塗り作業をできるように、トラクタTの幅方向寸法に応じて、トラクタTの左右方向中心線Xからの距離L=L2(>L1)に設定する。なお、距離L1は、回動中心軸体3の回動軸心のトラクタT右方向へのずれ量であるが、距離L2は、回動中心軸体3の回動軸心のトラクタT左方向へのずれ量である。なお、トラクタTの向きを反対にする前に、機枠2の回動中心軸体3の左右方向の位置を調節してもよい。 【0082】続いて、作業者は、運転席の操作部(図示せず)を操作し、ロック切換え回動手段42の駆動モータ44を作動させることにより、図3および図15に示すように、動力伝達軸体25と可動機枠体31の中間入力軸38とが連結された状態のまま、土作業手段5を回動中心軸体3を中心として回動させ、土作業手段5の姿勢を前進作業姿勢から後退作業姿勢に変更設定する。 【0083】土作業手段5の後退作業姿勢とは、トラクタTの後退走行に基づいて畦塗り作業ができる姿勢であり、この後退作業姿勢時には、トラクタT側の位置である畦塗り機1の前側位置に、畦塗り体155が位置し、この畦塗り体155の後方にロータリー135が位置している。 【0084】そして、規制状態にある左側ロックアーム41aにて土作業手段5を後退作業姿勢にロックした状態で、作業者は、トラクタTの後輪と新畦Aとの間の空間を維持したまま、トラクタTを後退走行方向に走行させると、図15に示すように、土作業手段5のロータリー135で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた土が畦塗り体155にて旧畦に塗り付けられて整畦され、旧畦の終端部分が補修されて新畦Aが形成される。このとき、トラクタTの後輪で新畦Aを潰してしまうことない。 【0085】なお、畦塗り機1の運搬作業時、脱着時等には、機枠2の回動中心軸体3の左右方向の位置を調節して、土作業手段5をトラクタTの後方位置に設定する。 【0086】このトラクタTの後方位置とは、例えば、畦塗り機1を持上げ保持したトラクタTの左右重量バランスを良好にできるように、畦塗り機1全体の重心がトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置であり、或いは、例えば、畦塗り機1のトラクタT側方への出っ張りを少なくできるように、畦塗り機1の左右方向の寸法(幅方向寸法)の中心がトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置である。また、トラクタTの後方位置は、畦塗り機1全体の重心および畦塗り機1の左右方向の寸法(幅方向寸法)の中心が、ともにトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置であってもよい。 【0087】このようにして、上記一実施の形態によれば、機枠2の回動中心軸体3の左右方向の位置を可動機枠体11を移動させて調節することにより、トラクタTの幅方向寸法に応じて土作業手段5の左右位置、つまり土作業手段5のトラクタTの側面を含む基準面からの突出量を任意の量に無段階で設定できるため、幅方向寸法が大きく異なる各種のトラクタTに装着しても、適切な畦塗り作業を行うことができる。また、土作業手段5をトラクタTのハンドルがとられたりしない最も望ましい作業位置に配置できる。 【0088】また、機枠2の回動中心軸体3の位置をトラクタTの左右方向中心線X上の位置からずらすことで、後退作業姿勢時における土作業手段5の側方への突出量を、前進作業姿勢時における土作業手段5の側方への突出量よりも大きくできるので、圃場の端部等での作業時に、トラクタTの後輪が既作業部分である新畦Aに干渉してこの新畦Aを潰すことを確実に防止できる。 【0089】また一方、伝動手段145の動力伝達軸体25が固定機枠体11側である一端側を中心として回動する場合に、動力伝達軸体25の一端側は入力軸18に連結された状態のままであり、動力伝達軸体25の他端側は中間入力軸38に連結された状態のままである。したがって、土作業手段5の側方への突出量を任意に設定しても、動力伝達軸体25の連結状態が確実に維持されるので、伝動手段145でトラクタTからの駆動力をロータリー135および畦塗り体155に確実に伝達できる。また、土作業手段5の作業姿勢を変更する際に、従来とは異なり中間入力軸38と動力伝達軸体25との連結状態を一旦解除する操作が必要でなく、土作業手段5を所定の作業姿勢に容易に変更できる。 【0090】さらに、第1のシリンダ27からの駆動力によって機枠2の回動中心軸体3の左右方向の位置を自動的に調節でき、かつ、ロック切換え回動手段42の駆動モータ44からの駆動力によって、左側ロックアーム41aおよび右側ロックアーム41bの状態を自動的に切り換えることができるとともに、土作業手段5の姿勢を自動的に変更できるので、上述の動力伝達軸体25の連結状態を保持することと相俟って、畦塗り作業中に、作業者はトラクタTの運転席から降りる必要がなく、操作性が良好である。なお、駆動モータ44は、コンパクトで、見栄えもよく、安価である。 【0091】また、機枠2の回動中心軸体3の左右方向の位置を調節することにより、土作業手段5をトラクタTの後方位置に設定できるため、畦塗り機1を装着したトラクタTの左右重量バランスを良好にでき、畦塗り機1のトラクタT側方への出っ張りを少なくでき、畦塗り機1の運搬作業を安全かつ容易にできる。 【0092】なお、上記実施の形態においては、農作業機は、畦塗り機1であるとして説明したが、例えば、図示しないが、溝堀機等の左右方向の片側で土作業を行うオフセット農作業機であれば、いかなる種類のものにも適用できる。 【0093】また、上記いずれの実施の形態でも、土作業手段5は、回動中心軸体3を中心として一方向に180度回動することで前進作業姿勢に設定され、回動中心軸体3を中心として他方向に180度回動することで後退作業姿勢に設定される構成として説明したが、例えば、図示しないが、90度回動するごとに所定の作業姿勢に設定される構成でもよい。 【0094】さらに、上記いずれの実施の形態でも、第1のシリンダ27、駆動モータ44等の駆動手段を設けた構成について説明したが、駆動手段を設けることなく、トラクタTからの駆動力を利用するようにしてもよい。 【0095】また、上記実施の形態では、ロック切換え回動手段42は、一つの駆動モータ44で、ロック手段である両側ロックアーム41a,41bを切り換えかつ土作業手段5の姿勢を変更するとして構成として説明したが、ロック手段用の駆動手段と土作業手段5の駆動手段とをそれぞれ別個に設けてもよい。 【0096】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回動中心軸体の左右方向の位置を調節することにより、トラクタに応じて土作業手段の左右位置を適宜に設定できるため、各種のトラクタに装着しても、適切な土作業を行うことができる。 【0097】請求項2記載の発明によれば、回動中心軸体の左右方向の位置を調節することにより、トラクタに応じて土作業手段の左右位置を適宜に設定できるため、各種のトラクタに装着しても、適切な土作業を行うことができる。また、機枠の回動中心軸体の位置をトラクタの左右方向中心線上の位置からずらすことで、後退作業姿勢時における土作業手段のトラクタに対する側方への突出量を、前進作業姿勢時における土作業手段のトラクタに対する側方への突出量よりも大きくできるので、圃場の端部等での作業時に、トラクタの後輪が既作業部分に干渉することを防止できる。 【0098】請求項3記載の発明によれば、駆動手段からの駆動力によって、回動中心軸体の左右方向の位置を自動的に調節できるので、作業者は、回動中心軸体の左右方向の位置の調節のために、トラクタの運転席から降りる必要がなく、操作性を良好にできる。 【0099】請求項4記載の発明によれば、ロック手段にて土作業手段の回動を規制することにより、土作業手段を所定の作業姿勢に確実に保持できる。 【0100】請求項5記載の発明によれば、ロック切換え回動手段からの駆動力によって、ロック手段の状態を自動的に切り換えることができ、かつ、土作業手段を自動的に回動できるので、作業者は、ロック手段の切換えおよび土作業手段の回動のためにトラクタの運転席から降りる必要がなく、操作性を良好にできる。 【0101】請求項6記載の発明によれば、比較的構成が簡単であるにも拘わらず、第2の回転体の移動時にロック切換え回動手段のロック切換え体にてロック手段を確実に切り換えることができ、第1の回転体の回転時にロック切換え回動手段の回動アーム体にて土作業手段を確実に回動できる。 【0102】請求項7記載の発明によれば、耕耘されて跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り作業を適切に行うことができる。 【0103】請求項8記載の発明によれば、回動中心軸体の左右方向の位置を調節することにより、土作業手段をトラクタの後方位置に設定できるため、非作業時に、農作業機を容易に運搬できる。 【0104】請求項9記載の発明によれば、伝動手段の駆動軸が、動力伝達軸体と連結された状態のまま回動中心軸体とともに左右方向に移動するので、土作業手段の左右位置を設定する際に、入力軸と動力伝達軸体との連結状態を一旦解除する操作を必要とする構成に比べて、土作業手段を所定の作業姿勢に容易に変更できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月2日(2000.6.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−346405(P2001−346405A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−165753(P2000−165753) |
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