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【発明の名称】 ロータリ耕耘装置の畔際耕耘装置
【発明者】 【氏名】石丸 雅邦

【氏名】村上 達三

【要約】 【課題】ロータリ耕耘装置での畔際耕耘時の畔の損壊防止。

【解決手段】横軸回りに回転する耕耘装置8の横側端部に横軸回りに回転するサイド耕耘ディスク28を取り付け、サイド耕耘ディスク28には、外周部にあって地面を耕耘すると共に耕耘した土を内側に寄せる耕耘土寄せ刃体28c,28c,…と、前記耕耘土寄せ刃体28cの外側面を平面にして案内面28dを構成した。サイド耕耘ディスク28が畔のコンクリートブロックに接触しても、ディスクの横外側を平面にした案内面28dにより規制案内してサイド耕耘ディスク28を畔に沿って案内し、畔の損傷を防止しながら畔際の耕耘作業をすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタにロータリ耕耘装置1を昇降自在に連結し、横軸回りに回転する耕耘装置8の横側端部に横軸回りに回転するサイド耕耘ディスク28を取り付け、前記サイド耕耘ディスク28には、外周部にあって地面を耕耘すると共に耕耘した土を内側に寄せる耕耘土寄せ刃体28c,28c,…と、前記耕耘土寄せ刃体28cの外側面を平面にして案内面28dを構成したことを特徴とするロータリ耕耘装置の畔際耕耘装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロータリ耕耘装置の畔際耕耘装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】従来装置は、例えば、図4に示すように、ロータリ耕耘装置1の横軸回りに回転する耕耘装置8の横側端部に、耕耘爪7,7,…の取り付けられている耕耘軸6を取り付けたり、あるいは、片培土器や、サイドディスク等のアタッチメントを装着して、畔際まで耕耘し、畔際の残耕ゼロ化を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来装置では、耕耘装置8の側端部に耕耘爪7,7,…や、片培土器や、サイドディスク等のアタッチメントを装着して、畔際まで耕耘する構成であるが、耕耘爪等により畔のコンクリートブロックを引っ掛けて損傷させるという不具合が発生していた。そこで、この発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を解決するための請求項1の発明は、トラクタにロータリ耕耘装置1を昇降自在に連結し、横軸回りに回転する耕耘装置8の横側端部に横軸回りに回転するサイド耕耘ディスク28を取り付け、前記サイド耕耘ディスク28には、外周部にあって地面を耕耘すると共に耕耘した土を内側に寄せる耕耘土寄せ刃体28c,28c,…と、前記耕耘土寄せ刃体28cの外側面を平面にして案内面28dを構成したことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】ロータリ耕耘装置1を畔際に沿って前進させ、サイド耕耘ディスク28を畔際に沿わせて前進させると、圃場の内側は耕耘装置8により耕耘され、畔際はサイド耕耘ディスク28により耕耘される。しかして、畔際はサイド耕耘ディスク28の耕耘土寄せ刃体28c,28c,…に耕耘されると共に、耕耘された土は内側に寄せられる。また、サイド耕耘ディスク28が畔に接近あるいは接触しても、ディスクの横外側を平面に構成した案内面28dが畔に接触しながら円滑に回転し、サイド耕耘ディスク28を畔に沿って案内し、畔の損傷を防止しながら畔際の耕耘作業をすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態について説明する。まず、図1〜図2に基づきロータリ耕耘装置の全体構成について説明する。農用トラクタの機体後部に昇降自在に連結されているロータリ耕耘装置1は、次のように構成されている。トラクタ本体から動力の伝達される伝動ボックス2、伝動ボックス2から左右両側方に延出している左・右ビーム3,3、左ビーム3の端部に連結されているサイド伝動ケース4、右ビーム3の端部に連結されているサイドプレート5、前記サイド伝動ケース4及びサイドプレート5の下端部に軸架されている耕耘軸6及び耕耘爪7により構成されている耕耘装置8、伝動ボックス2に取り付けられているマスト9、耕耘装置8の上部を被覆する主カバー10、耕耘装置8の後部を被覆するリヤーカバー11等により構成されている。
【0007】伝動ボックス2にはゲージホイル12の取り付けられているリヤーヒッチ13を上下回動自在に取り付け、前記マスト9にはスクリュー伸縮式の上下調節装置14の上端部を枢支し、上下調節装置14の下端部をリヤーヒッチ13の中間部に枢支連結して、調節ハンドル15を操作して上下調節装置14を伸縮調節し、リヤーヒッチ13を上下調節する構成としている。
【0008】次に、ロータリ耕耘装置1のカバー構成について説明すると、主カバー10の後端部とリヤーカバー11の前端部との間を、ゴム等の柔軟性のある弾性板体16により連結し、主カバー10及びリヤーカバー11の左右両側部を上方に湾曲した左・右板バネ17,17により連結している。
【0009】次に、リヤーカバー11の調節支持構成について説明する。図2に示すように、リヤーカバー11の上部に設けられている左・右下ステー18,18に、押圧ロッド19,19の下端部を枢支連結し、主カバー10の後部中央寄りの左・右上ステー18a,18aにはコマ体20を回動自在に支持して、コマ体20の縦穴(図示省略)に押圧ロッド19,19を上下動自在に挿入して支持している。押圧ロッド19,19の上調節ナット21とコマ体20との間に上押圧バネ22を介装し、押圧ロッド19の下調節ナット23との間に、下押圧バネ24を介装している。
【0010】次に、図3及び図4基づきロータリ耕耘装置1の畔際耕耘装置について説明する。サイドプレート5の下端部に中継軸25を軸支し、中継軸25の両端部にフランジ26,26を取り付け、左側のフランジ26に耕耘軸6の右側のフランジ26を連結している。耕耘軸6の右側端部に残耕処理爪27を取り付け、右側のフランジ26にサイド耕耘ディスク28を取り付けている。
【0011】このサイド耕耘ディスク28の中心取付部28aをフランジ26にボルト・ナットで固着し、中心取付部28aから中途部を斜め外側方に延出して、外周部28bを回転軸心に直交するように屈折した構成としている。この外周部28bの先端を切り欠いて内側に屈折して耕耘土寄せ刃体28c,28c,…を構成し、外周部28bの耕耘土寄せ刃体28c,28c,…を構成している横外側を平面として案内面28dに構成している。
【0012】従来装置にあっては、図4に示すように、サイドプレート5の下端部に中継軸25を軸支し、中継軸25の両端部にフランジ26,26を取り付け、左側のフランジ26に耕耘軸6の右側端部のフランジ26を連結し、また、右側のフランジ26に延長爪軸29のフランジ26を連結し、延長爪軸29の爪ホルダに耕耘爪7,7を取り付けて畔際耕耘装置を構成し、畔際の残耕ゼロ化を図っていた。しかし、耕耘爪7,7,…によりコンクリートブロック等を引っ掛けて損傷させるという不具合が発生していた。
【0013】しかし、前記実施例では、サイド耕耘ディスク28を畔際に沿わせた状態で、ロータリ耕耘装置1を前進させると、サイド耕耘ディスク28の耕耘土寄せ刃体28c,28c,…により畔際を耕耘すると共に、耕耘した土を耕耘土寄せ刃体28c,28c,…により内側に寄せながら耕耘できる。また、サイド耕耘ディスク28が畔のコンクリートブロックに接触しても、耕耘土寄せ刃体28c,28c,…の外側面に形成した案内面28dにより案内されて、ロータリ耕耘装置1を畔際に沿って前進させることができ、畔の損傷を防止しながら畔際まで耕耘作業をすることができる。
【0014】次に、図5に示す他の実施例について説明する。この実施例はセンタードライブ型ロータリ耕耘装置の畔際耕耘装置に関するもので、次のように構成されている。トラクタの機体側の動力取出軸から動力取入軸30を経て伝動ボックス6に動力が伝達される。伝動ボックス6から下方に延出している耕耘伝動ケース31を取り付け、耕耘伝動ケース31の下端部に耕耘伝動軸32を軸架している。前記動力取入軸30に伝達された動力は、動力取入軸30に取り付けられた第1ベベルギヤ33、中間伝動軸34に固着された第2ベベルギヤ35、中間伝動軸34に取り付けられた第1スプロケット36、伝動チエン37、耕耘伝動軸32に取り付けられている第2スプロケット38を経由して、耕耘伝動軸32に動力が伝達される。
【0015】耕耘伝動ケース31の左右両側部には、残耕処理筒39,39を傾斜回転自在に支持して、残耕処理筒39に残耕処理爪27,27を取り付け、耕耘伝動軸32と一体回転する残耕伝動装置40を介して残耕処理筒39を回転駆動する。耕耘伝動軸32の両端に左右の耕耘軸6,6を取り付け、耕耘軸6,6の爪ホルダに耕耘爪7,7,…を取り付け、耕耘軸6,6の右側端部にフランジ26を取り付けている。耕耘爪7,7,…の外周を耕耘カバー10で被覆すると共に、耕耘カバー10の両側部にサイド耕耘カバー(図示省略)を取り付け、耕耘爪7,7,…の左右側部を被覆している。
【0016】前記サイド耕耘カバー(図示省略)を上方に回動し、耕耘軸6の左右側方を開放した状態として、耕耘軸6側のフランジ26にサイド耕耘ディスク28を取り付けて、耕耘装置8の左側端部、あるいは、右側端部を延長して、畔際耕耘ができる構成としている。
【0017】このサイド耕耘ディスク28は、円板の中心取付部28aを前記フランジ26にボルト・ナットで固着し、中心取付部28aから中途部を斜め外側方に延出し、更に、外周部28bを屈折して、回転軸心に直交して回転するようにし、外周部28bには切り欠き内側に屈折した耕耘土寄せ刃体28c,28c,…を構成している。この耕耘土寄せ刃体28c,28c,…を構成している外周部28bの右側面を平面に形成して案内面28dを構成している。
【0018】しかして、サイド耕耘ディスク28を畔際に沿わせた状態でロータリ耕耘装置1を前進させると、耕耘伝動ケース31の下方は残耕処理爪27,27により耕耘され、耕耘伝動ケース31の左右両側は普通の耕耘爪7,7,…で耕耘され、畔際はサイド耕耘ディスク28により耕耘される。サイド耕耘ディスク28の耕耘土寄せ刃体28cにより耕耘され、耕耘された土は耕耘土寄せ刃体28c,28c,…により内側に寄せられる。また、畔のコンクリートブロックにサイド耕耘ディスク28の案内面28dが接触すると、案内面28dに規制案内されながら畔に沿って進行し、畔の損傷を防止しながら畔際まで耕耘作業をすることができる。
【0019】従来装置にあっては、片培土器や、サイドディスク等のアタッチメントを装着するか、ロータリ耕耘装置1のサイド耕耘カバーを取り外し、耕耘軸6に取り付けられている耕耘爪7,7,…で畔際まで耕耘し、畔際の残耕ゼロ化を図っていたが、耕耘爪7,7,…によりコンクリートブロックを引っ掛けて損傷させることがあった。
【0020】しかし、前記実施例のように、耕耘軸6の端部にサイド耕耘ディスク28を装着して畔際の耕耘作業をすると、サイド耕耘ディスク28における外周部28bの案内面28dが畔に接近して接触しても、ディスクの外側面が畔に接触しながら回転し案内されながら前進して、畔の損傷を防止しながら畔際まで耕耘することができる。
【0021】次に、図6に基づきロータリ耕耘装置1の耕耘幅延長構成について説明する。右ビーム3の右側端部にビームスペーサ41を継ぎ足し、ビームスペーサ41の右側端部にサイドプレート5を取り付け、耕耘軸6の右側端部にフランジ26,26を介して延長爪軸29を取り付け、サイドプレート5の下端部に軸支している軸42と延長爪軸29の右側端部をフランジ26,26を介して連結している。
【0022】従来装置は図4に示すような構成で延長爪軸29を継ぎ足していたので、サイドプレート5の下方に残耕が生じるという不具合があった。しかし、前記構成とすることにより、このような不具合を解消することができる。次に、図7に基づき作業機連結装置の他の実施例について説明する。
【0023】トラクタの機体側にはロータリ耕耘装置1の2P連結部43,43を設けている。3P連結用ヒッチ44の下部両側に左・右下部連結部44a,44aを設け、上部に上部連結部44bを設けて、3P型のロータリ耕耘装置1を連結する構成している。
【0024】3P連結用ヒッチ44の下部両側に、2P用プレート45,45を前側に延出するように取り付け、2P用プレート45,45の前下部に2P用アーム46,46を前方に延出するように取り付け、2P用プレート45,45の上部にリフトアーム47,47により昇降されるリフトロッド48,48の連結ピン49、49を設けている。
【0025】しかして、トラクタの2P連結部43,43に、3P連結用ヒッチ44側の2P用アーム46,46の連結部50,50を連結し、リフトロッド48,48の下端部を2P用プレート45,45の連結ピン49、49に連結し、3P連結用ヒッチ44をリフトアーム47,47により昇降自在に連結する。次いで、3P連結用ヒッチ44の左・右下部連結部44a,44a及び上部連結部44bに、3P型ロータリ耕耘装置1の連結部を支持する。
【0026】従って、2P連結用ヒッチの2P連結部43,43を設けているトラクタに、3P型のロータリ耕耘装置1を連結することができて、作業機の適応幅を広げることができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年5月31日(2000.5.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−340002(P2001−340002A)
【公開日】 平成13年12月11日(2001.12.11)
【出願番号】 特願2000−162721(P2000−162721)