| 【発明の名称】 |
トラクタに装着する畦塗機 |
| 【発明者】 |
【氏名】野上 健治
【氏名】加賀沢 豪紀
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| 【要約】 |
【課題】畦の成形と同時に液状マルチ材を散布可能とした畦塗機を提供する。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタに装着するフレームと、フレームに支持される土盛装置及び畦の斜面と上面を鎮圧成形する畦形成機とからなる畦塗り機において、前記フレームの一側部に液状樹脂マルチ材タンクと散布装置を備え、畦の土盛成形と同時に、成形された畦の斜面と上面に液状樹脂マルチ材を散布して、樹脂マルチ皮膜を形成することを特徴としたトラクタに装着する畦塗機。 【請求項2】液状樹脂マルチ材とともに散布装置の洗浄材を備えて、その散布操作をトラクタ側から遠隔指示可能とした請求項1記載のトラクタに装着する畦塗機。 【請求項3】液状樹脂マルチ材に除草剤を配合してなる請求項1記載のトラクタに装着する畦塗機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水田の畦の造成作業や修復作業等に用いられるトラクタに装着する畦塗機に関し、特に畦の表面処理に係る構成である。 【0002】 【従来の技術】従来、畦の表面に繁茂する草の抑制や風化現象による畦土の崩れ防止として被覆シートを敷設する提案として特開平11−75409号が知られる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特開平11−75409号の畦塗機にあっては、整形機構の後部に畦の上面と側面に長手方向に被覆シートを敷設するシート敷設機構を具備したもので、畦塗機の後方の側部に敷設機構が突出して複雑で大型となってトラクタも大馬力を必要とする。又、シートを不定形な畦断面に合致させて、密着させるトラクタのオペレータ操作もむずかしい作業である。さらに、マルチシートの撤去作業は手間取り、廃棄処理等も環境問題が多い。そこで、近年開発された液状樹脂マルチ材に着目して案出した構成を提案したものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、このような不都合を解決することを目的としたもので、本発明のうちで請求項1記載の発明は、トラクタに装着するフレームと、フレームに支持される土盛装置及び畦の斜面と上面を鎮圧整形する畦形成機とからなる畦塗機において、前記フレームの一側部に液状樹脂マルチ材タンクと散布装置を備え、畦の土盛形成と同時に、形成された畦の斜面と上面に液状樹脂マルチ材を散布して樹脂マルチ皮膜を形成することを特徴としたトラクタに装着する畦塗機にある。又、請求項2記載の発明は上記畦塗機であって、液状樹脂マルチ材とともに散布装置の洗浄材を備えて、その散布操作をトラクタ側から遠隔指示可能としたことを特徴としたものである。また、請求項3記の発明は上記畦塗機であって、液状樹脂マルチ材に除草剤を配合したものである。 【0005】 【作用】トラクタ装着の畦塗機フレームに液状樹脂マルチ材と散布装置を備えたので、畦塗機の構成もシンプルでコンパクトになり、小馬力の小型トラクタによって畦の土盛成形と同時に畦表面に樹脂マルチ被覆を形成できて、稲の湛水期間の長期にわたって遮水性を発揮して畦の形状を保持されるとともに、除草効果が発揮される。又、トラクタのオペレータは座乗したまま、液状樹脂マルチ材の散布、及び散布機の洗浄作業が可能となった。さらに、液状樹脂マルチ材に除草剤を配合しておくと、ユーザーは長期間にわたって雑草の草刈作業が排除されることになる。 【0006】 【実施例】本発明を実施した図面に基づいて構成を説明する。 【0007】図1は、本発明を実施して一部をを省略した平面図、図2は要部を断面とした後面図である。図3は、液状樹脂マルチ材を散布している状態を示した要部の斜視図を示すものである。 【0008】図1について説明する。1はフレームを示し、前方左右に一対のロアピン5を設けている。3は変速箱で、フレーム1の前方中央部に配置されて左右のパイプ枠4−1,4−2によって支持固着される。変速箱3の前方には入力軸2を設け、上部にはトップブラケット6を設けてなる。 【0009】7は伝動ケースで、前記したパイプ枠4−2の一側部端部に結合されて、入力軸2から回転力が伝達される。伝動ケース7の前方には進行方向に向けて直交して土盛装置8が設けられている。土盛装置8は伝動ケース7によって回転される主軸が設けられて、複数個の切削爪によって畦の側部斜面部と底面を切削して畦に土盛作用をする。 【0010】10は伝動ケース7の後部が突出した回転軸を示している。回転軸10の端部には畦の上面を形成する円筒状の上面ローラ12と、畦の側部斜面を鎮圧成形するディスク体11を回転する。ディスク体11と上面ローラ12は走行体であるトラクタの走行速度より速い速度に設定されているので、畦の表面はスリップ回転するものである。 【0011】フレーム1の前方部に有している前記左右のロアピン5とトップブラケット6は図示していないが、トラクタの公知技術である三点リンクに装着されるものである。トラクタのPTOより前記入力軸2に動力が伝達されて、土盛装置8とディスク体11及び上面ローラ12が駆動される。 【0012】13はマルチ材タンクで14は洗浄材タンクを示し、フレーム1の後部に隣接して搭載される。16は散布供給部を示し、本実施例においてはポンプが内蔵され、切換電磁バルブ22を介して、吸入管15−1,15−2にて液状マルチ材タンク13、及び洗浄剤タンク14から所定の選択によって吸込むものである。吸込まれた液状マルチ材は供給管17−1,17−2を介してノズル19−1,19−2から散布される。これら吸入管、散布供給部、供給管、及びノズルから散布装置を構成されている。 【0013】18は操作ボックスを示し、スイッチS1、S2、S3を設けて、前記した散布供給部16と切換電磁バルブ22とに連結されて、操作ボックス18はトラクタの座席周囲に設置される。オペレータはトラクタを運転しながら畦塗り作業をしながら1人作業で液状樹脂マルチ材の散布指示と、散布作業終了と同時に切換バルブ18の切換スイッチS3を指示して、散布装置の内部を洗浄材を通過させる。従って、散布装置内部を直ちに洗浄して、液状樹脂マルチ材の固化を防止しノズルや配管のトラブルを回避するものである。 【0014】図2において、散布供給部16から供給管17−1,17−2を経由して畦21の上面21−1及び側部斜面19−2に噴射散布される。散布されて数分後に固化されて畦の表面にマルチング皮膜を形成する。 【0015】本発明で用いる液状樹脂マルチング資材としては、樹脂成分を水に分散させた樹脂エマルジョンがよい。樹脂エマルジョンには、例えばアスファルト乳剤、コールタール系乳剤等の歴青質エマルジョンや、例えばポリ酢酸ビニルエマルジョン、ポリアクリル酸エマルジョン、ポリアクリルアミドエマルジョン等の高分子エマルジョンなどが挙げられる。これらの樹脂エマルジョンはいずれか1種類でもよいし、2種類以上を併用してもよい。樹脂エマルジョンの固形分濃度は、30〜50%程度がよい。さらに除草剤を配合すると長期間にわたって除草効果が持続するので、ユーザーにおいては雑草が繁茂する夏季の草刈作業がなくなり大きな省力化となる。 【0016】図3において、23はカバー体でフレーム1に支持される。カバー体23の後部に支持材20が設けられて、この支持材20に前記した液状樹脂マルチ材が供給される供給管17−1,17−2が配備される。17−1の供給管の先端にはノズル19−1が設けられて畦21の上面21−1に散布する。17−2の供給管は、19−2のノズルに連結されて畦の側部斜面21−2に散布するものである。 【0017】 【効果】以上のような構成にしたので、小馬力の小型トラクタによって畦の成形鎮圧と同時に、畦の表面に樹脂皮膜を成形させることができて、湛水状態の水田の畦においても遮水性を発揮して、長期にわたって畦の形状を維持して経済的である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000171746 【氏名又は名称】株式会社ササキコーポレーション
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| 【出願日】 |
平成12年5月25日(2000.5.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−333604(P2001−333604A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−197342(P2000−197342) |
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