| 【発明の名称】 |
耕耘ロータリ装置のスプロケット取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】滝沢 哲也
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| 【要約】 |
【課題】トラクタに付設するサイドドライブ型耕耘ロータリ装置において、耕耘爪軸への伝動部のカバーであるチェンケースの厚みを縮小するスプロケット支持構造を提供する。
【解決手段】トラクタ30に付設するサイドドライブ型耕耘ロータリ装置31の耕耘爪軸10に連設されたスプロケット4にチェン8を介して動力を伝達して耕耘爪20を回転させる構成において、耕耘爪軸10の延長上にベアシャフト2を設け、該ベアシャフト2上にスプロケット4を外嵌し、該ベアシャフト2の軸心部に設けた貫通孔15よりボルト18を挿入して、スプロケットに設けたボス16を螺着固定した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタに付設するサイドドライブ型耕耘ロータリ装置の耕耘爪軸に連設されたスプロケットにチェンを介して動力を伝達して耕耘爪を回転させる構成において、耕耘爪軸の延長上にベアシャフトを設け、該ベアシャフト上にスプロケットを外嵌し、該ベアシャフトの軸心部に設けた貫通孔よりボルトを挿入して、スプロケットに設けたボスを螺着固定したことを特徴とする耕耘ロータリのスプロケット取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタに付設するサイドドライブ型耕耘ロータリ装置において、チェンケースの厚みを縮小するスプロケットの取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、トラクタに付設する耕耘ロータリにおいて、ベアシャフトにスプロケットをスプライン嵌合したうえ、更に該スプロケットの外側を止め輪で固定することでスプロケットの抜け止めをし、ベアシャフトにスプロケットを嵌装していた。このためチェンケースの下部には、組立及び分解時に止め輪を取り外しするため開口部を設けており、この開口部をシールカバーで閉塞する構造となっている。前記開口部では、シールカバーの良好なシール性能維持及び作業時のチェンケース内の内圧上昇による抜け防止のために、ある程度嵌合部の長さを必要とされる。また、チェンケース下部を保護するプロテクタは、耕耘作業時におけるチェンケース下面の摩耗、及び、石などによるシールカバーの破損防止を考慮し、該シールカバーをも保護する形状とするのが一般的であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】また、サイドドライブ型耕耘ロータリ装置は、構造上、耕耘作業時にチェンケース下部が地面に滑り込んでしまい、該チェンケースの通過により耕地に溝が生じてしまう。このため該溝をなるべく縮小するために、チェンケースは薄いことが望ましい。しかし、耕耘ロータリ組立時においてチェン及びスプロケットはチェンケース上部に設けられた開口部より挿入するため、チェンケースの厚みはチェン及びスプロケットの幅よりも小さくできない。これに加え、上述の如く、チェンケース下部に設けられた開口部及びシールカバーにより該チェンケースは更に分厚くなってしまうのである。 【0004】以上の問題に鑑み、本発明は、トラクタに付設したサイドドライブ型耕耘ロータリ装置において、チェンケースの厚みを最小限に縮小できる、スプロケット支持構造を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、請求項1に記載の如く、トラクタに付設するサイドドライブ型耕耘ロータリ装置の耕耘爪軸に連設されたスプロケットにチェンを介して動力を伝達して耕耘爪を回転させる構成において、耕耘爪軸の延長上にベアシャフトを設け、該ベアシャフト上にスプロケットを外嵌し、該ベアシャフトの軸心部に設けた貫通孔よりボルトを挿入して、スプロケットに設けたボスを螺着固定した。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明にかかるスプロケット支持機構を採用したトラクタの耕耘ロータリの左方側面図、図2は同じく平面図である。図3は同じく耕耘ロータリ伝動部の斜視背面図であり、図4は同じく伝動部の背面断面図である。また、図5は従来のスプロケット支持構造を採用したトラクタに付設された耕耘ロータリの伝動部背面断面図である。 【0007】図1乃至図4を用いて本発明のスプロケット支持構造を採用したトラクタの耕耘ロータリについて説明する。図1に示す如く、後部に耕耘ロータリ31を付設したトラクタ30において、該トラクタ30後部のPTO伝動軸22により耕耘ロータリ31のギヤボックス21の入力軸に動力が伝達されると、該ギヤボックス21内で回動方向が変えられ、メインビーム9によりチェンケース14に動力が伝達される。メインビーム9下方には耕耘爪20を放射状に植設した耕耘爪軸10が横架されており、パイプ状に構成した耕耘爪軸10が一方はチェンケース14の下部に、もう片方は耕耘ロータリのサイドサポート37の下部に支持されており、該耕耘爪軸10両端に延設されたベアシャフト2がベアリング3を介して回動自在に軸支されるよう構成されている。 【0008】前記チェンケース14内において、メインビーム9内の伝動軸及び耕耘爪軸10の端部に設けたベアシャフト2には夫々スプロケット4を固設しており、両スプロケット4間には動力を伝達するための伝動チェン8が巻回されている。したがって、トラクタ30のエンジンの駆動により、PTO伝動軸22、ギヤケース21内の軸やギヤ、及びメインビーム9内の伝動軸等を介してスプロケット4が回転するよう伝動機構が構成されており、該スプロケット4には耕耘爪軸10が連設されているため、耕耘爪20を植設した耕耘爪軸10も該スプロケット4の回転に連動して回転され、耕耘作業が行われるのである。 【0009】また、前記耕耘爪20の回動軌跡の上方周囲には耕耘カバー33とリヤカバー34が連設され、耕耘カバー33の後端にリヤカバー34を回転自在に枢支している。耕耘カバー33は略爪軸10を中心に前後回動可能に支持されて、ハンドル32を回動することによって前後に回動して位置調整可能とする構造になっている。 【0010】ここで図4を用いて、本発明にかかるスプロケット4の支持構造について詳しく説明する。耕耘爪20を植設した中空状の耕耘爪軸10の両側に、該耕耘爪軸10のフランジ48とベアシャフト2のフランジ部がボルト等の固定部材41で螺合固定されて、耕耘爪軸10の延長上にベアシャフト2が延設されている。該ベアシャフト2は、ベアリング3を介してチェンケース14に回動自在に枢支され、これにより耕耘爪軸10は回動自在となっている。前記チェンケース14は2枚の鋼板を板金加工して、合わせ面の全周を溶接固定し、また、チェンケース14下部及び外側面はプロテクタ7を配置してボルト44等によって固定している。 【0011】チェンケース14の下側の耕耘爪軸10側にベアシャフト2を挿入して軸支するための開口部が設けられ、該開口部には補強フランジ52を溶接固定し、該補強フランジ52の内径側にベアリング3を嵌め込むとともに、耕耘爪軸10側にリング状の取付体53をボルト等の固定部材42・42・・・・で螺着される。該取付体53と補強フランジ52によってベアリング3の外周に嵌合したリングを挟持固定して、ベアリング3の抜け止めとしている。また、取付体53の外周にカラー54を介して軸カバー36が回転自在に支持され、該軸カバー36に耕耘サイドカバー23の取付ステー55が溶接固定されている。 【0012】チェンケース14の内部において、ベアシャフト2は軸部2yとフランジ部2zからなり、軸部2yにスプロケット4がスプライン嵌合される。該スプロケット4の軸心部の側面には円盤状のボス16が固設され、該ボス16の軸心部にはネジ孔が開口されている。また、前記ベアシャフト2の軸心位置に貫通孔15が穿設され、該貫通孔15に耕耘爪軸10側からボルト18を貫挿してボス16に螺合して締め付けることで、スプロケット4の外側への抜けを防止して固定する。なお、前記貫通孔15からの油漏れを防止するためにシールワッシャ11がボルト18の頭とベアシャフト2の間に介挿されている。また、前記フランジ部2zに耕耘爪軸10の端部に設けたフランジ部をボルト等の固定部材41・41・・・によって連結固定している。なお、前記軸部2yと取付体53の間にはシールを介装している。 【0013】上述の如く構成することによって、チェン8に伝えられた動力はスプロケット4、ベアシャフト2を介して耕耘爪軸10に伝えられて回転するのである。また、前記固定部材41・41・・・を外すことによって耕耘爪軸10を外すことができ、更に、ボルト18を外すことによってベアシャフト2をスプロケット4及びベアリング3から抜くことができ、スプロケット4及びチェン8のメンテナンスができる。更に、固定部材42・42・・・・を外すことによって、チェンケース14とサイドカバー23(軸ケース36)を分離することができる。このように分解してメンテナンス等ができるようにしている。 【0014】上述の如く、スプロケット4にボス16を固設し、該ボス16とベアシャフト2を螺着することで、スプロケット4を支持する前述の構造は、本発明に固有の構造である。これに対し、従来のスプロケット支持構造においては、図5に示す如く、スプロケット4を止め輪5で固定することでベアシャフト2aからの抜けを防止し、該スプロケット4の取り外し作業時に止め輪5を外すための開口部26をチェンケース14a下部に設けていた。該開口部26はシールカバー6で閉塞しており、該シールカバー6はチェンケース14a下部に螺設されたプロテクタ7aで保護されていた。前記シールカバー6を強固に固定するため、チェンケース14a下部に嵌合部を設けることで該チェンケース14aは分厚くなってしまっていた。 【0015】上述の問題点を解消する本発明のスプロケット支持構造では、従来のような開口部26及びシールカバー6を必要とせず、チェン8及びスプロケット4の幅でチェンケース14の厚みが決定できるため、従来の構造と比べてチェンケース14の厚みを縮小することができるので、耕耘作業時において、耕地に残るチェンケース14の溝を縮小し、更には耕耘ロータリ31左右の重量バランスを良好にすることにも繋がる。また、開口部26及びシールカバー6をなくしたことで部品点数及び加工点数を削減し、且つ、シールカバー6を保護する必要がないプロテクタ7はチェンケース14下部の保護のみを目的とした小型で簡素な形状となったため、コストダウンにも寄与できるのである。 【0016】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、請求項1に記載の如く、トラクタに付設するサイドドライブ型耕耘ロータリ装置の耕耘爪軸に連設されたスプロケットにチェンを介して動力を伝達して耕耘爪を回転させる構成において、耕耘爪軸の延長上にベアシャフトを設け、該ベアシャフト上にスプロケットを外嵌し、該ベアシャフトの軸心部に設けた貫通孔よりボルトを挿入して、スプロケットに設けたボスを螺着固定したことで、ベアシャフトにスプロケットを嵌装して、チェンケースの厚みを縮小でき、耕耘作業時の仕上がりに悪影響を及ぼす該チェンケースによる耕地の溝を縮小することができた。更に、部品点数の削減及びプロテクタの小型化により、大幅なコストダウンにも寄与できた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198330 【氏名又は名称】石川島芝浦機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月19日(2000.5.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−327202(P2001−327202A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−148711(P2000−148711) |
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