| 【発明の名称】 |
圃場作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】今井 和春
【氏名】松本 義徳
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| 【要約】 |
【課題】2つの機能を作業機に兼用させるためには、ヒッチ点の切り換えが問題となる。
【解決手段】ヒッチ装置のマストは、基部マスト21と、可動マスト23をもち、前記可動マストは先端位置にアッパリンクヒッチ孔をもち、前記基部マストに対して回転を伴う動作により前方向に繰り出し得て、前記ヒッチ装置のロアリンクヒッチ部はロアリンク支持ア−ム22A,22Bをもち、前記可動マストは前記ロアリンク支持ア−ムに対して枢着状態になっていて、作業機フレ−ム12に対する前記ロアリンク支持ア−ムの取付位置を変更選択するとともに、基部マストに対する可動マストの取付位置を変更選択することによりヒッチ点を移動させて、少なくとも二通りの作業機に適したヒッチ位置を選択できるように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタに3点リンクヒッチを介して装着され、アッパリンクを装着するためのマストと、ロアリンクを装着するためのロアリンクヒッチ部とをもつヒッチ装置を備える圃場作業機において、前記ヒッチ装置のマストは、基部マストと、この基部マストに装着された可動マストをもち、前記基部マストは作業機の構成部材であるフロントフレ−ムの中央部に立設されていて、前記可動マストは先端位置にアッパリンクヒッチ孔をもち、前記基部マストに対して回転を伴う動作により前方向に繰り出し得て、前記ヒッチ装置のロアリンクヒッチ部は作業機の構成部材であるフロントフレ−ムの両側端部にあって、ロアリンクヒッチ部をもつロアリンク支持ア−ムをもち、前記可動マストは前記ロアリンク支持ア−ムに対して枢着状態になっていて、作業機フレ−ムに対する前記ロアリンク支持ア−ムの取付位置を変更選択するとともに、基部マストに対する可動マストの取付位置を変更選択することによりヒッチ点を移動させて、少なくとも二通りの作業機に適したヒッチ位置を選択できるように構成したことを特徴とする圃場作業機。 【請求項2】 前記マストの可動マストは前記ロアリンク支持ア−ムに対して枢着された支持フレ−ムを介して枢着点を回転中心として移動できるように構成したことを特徴とする請求項1記載の圃場作業機。 【請求項3】 基部マストに形成した円弧状のガイド孔に沿って可動マストが移動できるように構成したことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の圃場作業機。 【請求項4】 トラクタに対する作業機の3点リンクヒッチ点が高い位置では、アッパリンクのヒッチ点が前方へも移動可能であって、少なくとも2つの位置で固定できるようにしてサブソイラ作業機などに適した請求項1記載の圃場作業機。 【請求項5】 基部マストには可動マストの姿勢を少なくとも2通り選択して固定するための取付孔が設けて構成したことを特徴とする請求項1記載の圃場作業機。 【請求項6】 トラクタの作業機における3点リンクヒッチ点にうちロアリンクのヒッチ点を低い位置に変更すると、アッパリンクのヒッチ点も低くなるように構成してスタブルカルチ作業機などの転用に適した請求項1記載の圃場作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は圃場作業機に関し、さらに詳しくは、サブソイラ作業機のように心土破砕などの比較的に深い位置での作業とともに、スタブルカルチ作業機のように比較的浅い部分の位置での耕耘作業をも行い得るように両作業兼用型の圃場作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】圃場における作業としては、心土層に対する心土破砕作業にはサブソイラ作業機が用いられ、この作業は収穫前の圃場整備、あるいは栽培中や、収穫作業により形成された硬盤層といわれる不透水層の破砕を目的とするものであり、また圃場の比較的浅い部分、いわゆる中層部分では、播種前や栽培中など中耕作業が行われるのであって、この作業にはスタブルカルチ作業機が用いられる。したがって、圃場における作業に用いられる作業機としては、少なくとも上記2種類の作業機を必要としていて、多くの農業者は2通りの作業機を所有している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の2つの作業機は土壌に対して作業する位置も、作業する時期も異なり、同時二つの作業のために用いられるものはない。しかし、両者は作業深さが互いに異なってはいるが、作業機としては、これを構成する作業機フレ−ムは共通するところが多く、作用する機能部分が異なっているに過ぎない。したがって、上記2種類の作業機を購入して、営農投資することは過剰投資となり、あるいは格納空間の無駄づかいになったりして、採算を考えるとき費用対効果では十分な効果を期待することができない。 【0004】そこで、前述した2種類の作業機を兼用させることを先ず考えるが、作業深さが互いに異なることは、トラクタに装着する際のヒッチ点が問題になる。即ち、作業機をトラクタに装着して作業走行するとき、牽引抵抗における仮想ヒッチ点が、サブソイラ作業機と、スタブルカルチ作業機とでは異なっており、そのために、簡単に両者を兼用させることはできない。例えば、心土破砕を目的とするサブソイラ作業機にあっては、作業深さが深いために、作業機に対してロアリンクのヒッチ点は高くする必要があり、これに伴いアッパリンクのヒッチ点も高いものにして、作業中における各作用線の延長線の交点(トラクタの形式、たとえば、2輪駆動形式か、4リンク形式かによって異なる)、仮想ヒッチ点が、互いにトラクタの重心位置か、側面視上それより前方に存在する必要がある。 【0005】言い換えると、ロアリンクのヒッチ点を高くすれば、これと比例的にアッパリンクのヒッチ点も高くすることが必要になる。これによりサブソイラ作業機のビ−ムのチゼルが深い位置まで下げることができ、仮想ヒッチ点をトラクタの重心位置に至らせることができる。また、ロアリンクのヒッチ点を低くすれば、これと比例的にアッパリンクのヒッチ点も低くすることが必要になり、これによりスタブルカルチ作業機としての中耕深さにビ−ムのチゼルを浅い位置まで上げることができる。そのために、単に作業機のフレ−ムを共通されるだけでは2種類の作業機を兼用させることはできず、ヒッチ点ついても可変的な機構を必要とする。そこで、本発明は2つの機能をもつ作業機を兼用させる上でのヒッチ点の問題を解決して、作業する上での不都合を解決した作業機を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、本発明は、トラクタに3点リンクヒッチを介して装着され、アッパリンクを装着するためのマストと、ロアリンクを装着するためのロアリンクヒッチ部とをもつヒッチ装置を備える圃場作業機において、前記ヒッチ装置のマストは、基部マストと、この基部マストに装着された可動マストをもち、前記基部マストは作業機の構成部材であるフロントフレ−ムの中央部に立設されていて、前記可動マストは先端位置にアッパリンクヒッチ孔をもち、前記基部マストに対して回転を伴う動作により前方向に繰り出し得て、前記ヒッチ装置のロアリンクヒッチ部は作業機の構成部材であるフロントフレ−ムの両側端部にあって、ロアリンクヒッチ部をもつロアリンク支持ア−ムをもち、前記可動マストは前記ロアリンク支持ア−ムに対して枢着状態になっていて、作業機フレ−ムに対する前記ロアリンク支持ア−ムの取付位置を変更選択するとともに、基部マストに対する可動マストの取付位置を変更選択することによりヒッチ点を移動させて、少なくとも二通りの作業機に適したヒッチ位置を選択できるように構成したことを特徴とするもので、そのために、耕深が異なる2種類の作業機を一つに纏め得て、トラクタとのヒッチ点を選択することで作業に適した仮想ヒッチ点を選び、確実な耕耘作業を行うことができる。 【0007】また、前記マストの可動マストは前記ロアリンク支持ア−ムに対して枢着された支持フレ−ムを介して基部マスト取り付け自在であって、前記枢着点を回転中心として移動できるように構成したことを特徴とするものであるから、前記支持フレ−ムの枢着点を中心として前後方向に可動マストを移動させることができ、ヒッチ点の選択が容易である。さらに、基部マストに形成した円弧状のガイド孔に沿って可動マストが移動できるように構成したことを特徴とするものであるから、可動マストの移動が確実に、かつ容易でありヒッチ点の移動が常に一定位置を保持することができ、オ−トヒッチ形式の採用が容易になる。 【0008】さらにまた、トラクタに対する作業機の3点リンクヒッチ点が高い位置では、アッパリンクのヒッチ点が前方へも移動可能であって、少なくとも2つの位置で固定できるようにしてサブソイラ作業機などの比較的耕深の深い作業機に採用することができる。加えて、基部マストには可動マストの姿勢を少なくとも2通り選択して固定するための取付孔が設けて構成したことを特徴とするものであるから、サブソイラ作業機とスタブルカルチ作業機との兼用作業フレ−ムに好都合である。さらに加えて、トラクタの作業機に対する3点リンクヒッチ点のうちロアリンクヒッチ点を低い位置を選ぶと、アッパリンクのヒッチ点も低くなるように構成したことを特徴とするものであり、スタブルカルチ作業機としての使用が容易になる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図1ないし図14に沿って説明をする。これらの図において、符号10は、サブソイラ作業機と、スタブルカルチ作業機とを兼用することができる作業機を示し、作業進行方向最前部に角型管材などにより形成したフロントフレ−ム11が作業の幅方向に沿って配置されており、このフロントフレ−ム11に対して、その後方において枠組みを形成する作業機フレ−ム12の端部が一体化されている。さらに、この作業機フレ−ム12の最先端部はフロントフレ−ム11より前方に延びてフランジ状の取付部15の片方を形成しており、フロントフレ−ム11の端面がこのフランジ状の取付部と一体化されている。この作業機フレ−ム12に対して、作業目的に合わせて、サブソイラ作業機のナイフビ−ム13Xあるいはスタブルカルチ作業機のビ−ム13Yの何れかが選択されて取り付けられる。 【0010】前記作業機フレ−ムの取付部15と間隔をおいて、これと同形のフランジ状の一つの取付部16がフロントフレ−ム11の両端部近くに固定されている。この取付部16は前記作業機フレ−ムの取付部15と対を形成して互いに向かい合った状態に配置されている。さらに、両取付部15、16はフロントフレ−ム11の角隅部分を収納する3角形状の切り込み状の溝をもっている。そして、この取付部15、16は、上部取付部15A、16Aと、下部取付部15B、16Bとの2つの三角形が互いにその頂点部分において一体化された形状になっていて、各取付部15A、15Bと、各取付部16A、16Bにそれぞれ3個の取付孔15X、15Y、15Z、16X、16Y、16Zが上下対照的に配列されて穿たれている。 【0011】これらの取付部15A、15B、16A、16Bに設けた3つの取付孔15X15Y、15Z、ならびに取付孔16X、16Y、16Zが一組となってそれぞれ3角形の頂点位置に穿けられている。これらの取付孔は後で説明をするロアリンク支持ア−ムに穿ける取付孔群と同一の位置関係を配置を持っている。この上部取付部15A、16Aに穿けられる一組の取付孔X、Y、Zは、上に2個、下に1個全部で3個の取付孔の配置であり、下部取付部15B、16Bには上に1個、下に2個全部で3個の取付孔が一組となって配置されている。 【0012】そして、前記フロントフレ−ム11には、その幅方向の中央位置に基部マスト21が作業進行方向前方に向かって張り出した状態で形成されており、基部マストの端縁が溶接などによりフロントフレ−ム11に固定されていて、このフロントフレ−ムの両側端部では前記取付部15、16を用いてロアリンク支持ア−ム22が上下2通りの取付態様により取付けられる。 【0013】このロアリンク支持ア−ム22は、作業幅方向に間隔をあけて配置された2枚の板状のア−ム支持部材22A、22Bによって形成されており、その間隔は前記取付部15、16の間隔に対応していて、取付部15、16の外側にア−ム支持部材22のア−ム部材22A、22Bの内側が密着状態にできるようになっている。このア−ム支持部材22のア−ム部材22A、22Bの両者はその中間位置において補強部材22Cにより一体化されている。そして、前記ア−ム部材22Aよりア−ム部材22Bの下端位置が下側に長くなっていて、それらの下端部にはロアリンクのヒッチピンLpが取付けられている。 【0014】これらのア−ム部材22A、22Bの頂端部の形状、大きさは、前記取付部15、16における下部の取付孔の配置が描く3角形状の頂端部22Kになっており、この頂部には取付孔22Zが穿たれている。前記フレ−ム15の取付部15、16の上半分が上部取付部15A、16Aとなっており、また、取付部15、16の下半分が下部取付部15B、16Bになっている。後述のように各取付部の取付孔群はその中心が3角形状の頂点に配置された状態になっている。 【0015】上部、下部の取付部15A、15B、16A、16Bにそれぞれに上下対称に取付孔が穿たれている。取付部15、16における取付孔と、後述するロアリンク支持ア−ム22の形成部材における取付孔とは配置関係、大きさが互いに共通していて各取付部15A、15B、16A、16Bに対して前記ロアリンク支持ア−ムの取付孔を重ね合わせることができるようになっている。言い換えると、ア−ム部材22A、22Bにも取付孔が穿たれていて、それらの取付孔は、前記取付孔15、16のX、Y、Zに対応していて、そのために、ア−ム部材22A、22Bがボルト結合により前記取付部15、16に取付けることができ、取り付けに際しては上部取付部15A、16Aにおける取付孔15X、Y、Z、16X、Y、Zに対して、ア−ム部材22A、22Bの各取付孔22X、22Y、22Zとが互いに重ね合わされてボルト結合される。ア−ム部材22に穿ったこれらの前記取付孔は上側に1個の取付孔の22X、下側に2個の取付孔22Y、22Zが穿たれて一組3個の取付孔を形成し、その下側、言い換えると、下部取付部15B、16Bに対応する部分では、前記取付孔の配置が上下対称になった、上に一つの取付孔22Z、下に二つの取付孔22X、22Yが穿たれている。 【0016】さらに、ロアリンク支持ア−ム22(ア−ム部材22A、22B)に穿った取付孔22X、22Y、22Zの他に、取付孔22Y、22Zと3角形を形成する位置に、もう一つの取付孔22Vが穿たれている。この取付孔22Vは前記取付部15、16のうち上部取付部15A、16Aの取付孔15Z、16Zに対応して重ね合わせて、ボルト結合することができるものになっている(図面上ボルト図示は省略してある)。したがって、ロアリンク支持ア−ム22をフロントフレ−ム11の取付部15、16に取り付けるに当たり、上下の取付部15A、B、16A、Bにそれぞれ形成した取付孔15、16のX、Y、Zに対して、取付孔22X、22Y、22Zをどの取付孔に対して取り付けるかで、作業機の機能を選択することができるようになっている。 【0017】すなわち、取付孔22X、22Y、22Zを上部取付部15A、16Aの取付孔15、16の取付孔X、Y、Zに取付ける取付態様(サブソイラ仕様)と、また、取付孔22X、22Y、22Vとを一組とする取付孔を下部取付部15B、16Bの取付孔15X、Y、Z、16X、Y、Zに対してボルト結合するかの取付態様(スタブルカルチ仕様)との2通りの態様の取付を選択することができるようになっている。言い換えると、前者の取付態様ではロアリンクLの装着位置が高くなり、従って、アッパリンクの装着位置も高くなり、作業機としては、サブソイラ作業機として使用する状態におくことができる。このとき、ロアリンク支持ア−ム22の頂端部22Kは上部取付部15A、16Aの平らな頂端部突出した状態になっている(図11,このときの作業機の高さH)。また、後者の取付態様ではロアリンクLの装着位置が低くなり、これに伴い、アッパリンクUの装着位置も低いものになる。この姿勢はサブソイラ作業機として使用する場合の装着態様である(図12、このときの作業機の高さh)。これらの取付孔の位置は前記取付部15A、15Bに穿たれている取付孔15X、15Y、15Z、16X、16Y、16Zにそれぞれ対応していて、ロアリンク支持ア−ム22の取付孔22X、Y、Zと、下部取付部15B、16Bの取付孔とは互いに重ね合わせることができる。 【0018】前記ロアリンク支持ア−ム22を形成する各部材の内側のア−ム部材22Bの内側に沿って可動マスト23の支持フレ−ム24が配置されており、この支持フレ−ム24は全体として門型をしていて、側部フレ−ム24A、24Bと、その上端部を結合する上部フレ−ム24Cにより形成されており、この上フレ−ム24Cの中央位置にこれより説明を加える可動マスト23が設けられている。この可動マスト23は2枚一対の側部マスト23A、23Bとが間隔をおいて配置され、この下端部が前記支持フレ−ム24の上部フレ−ム24Cと一体化されて構成されている。この可動マスト23と、支持フレ−ム24の上部フレ−ム24Cとは、互いに一体化するための部分として、可動マスト23の下端部には脚部23Bが形成されており、この脚部23Bが前記基部マスト21の下部に張り出したフランジ形の取付フランジ部21Aにおいて共通する取付孔21C、21Fを介して支持ボルト21X、21Yにより枢着状態で一体化されている。 【0019】即ち、前記可動マスト23と基部マスト21とが支持ボルト21Xにより枢着状態におかれており、可動マスト23は前記基部マスト21の内側に沿って位置していて、可動マスト23は基部マスト21の内側の空間に沿って部分的な回転運動が許容されている。そのときの回転中心は、前記支持フレ−ム24と前記ロアリンク支持ア−ム22のうちのア−ム部材22Bの下端近くにおいて両者を互いに枢着している枢着ピン22Pになっている。この枢着ピン22PはロアリンクヒッチピンLPと同軸あるいは別に設けることもできる。 【0020】前記基部マスト21の取付フランジ部21Aに形成してある前記支持ボルト21Xの取付孔21Fと隣り合って、取付フランジ部21Aの取付孔21Fと、可動マスト23を形成している逆L型のマスト部23Aの基部23B(の取付孔23C)とを貫く取付孔21Cが形成されていて、この取付孔21Cからボルト21Yを挿通し締結することで、基部マスト21と、可動マスト23とを一体化することができる。 【0021】さらには、基部マスト21には前記可動マスト23の回転範囲を規制する弧を描いたガイド孔21Bが穿たれている。このガイド孔21Bは、前記枢着ピン22Pを中心とする円に沿ったもので、側面視上逆L型の可動マスト23の屈曲部分、即ち、マスト部23Aの下縁に沿っている。また、ガイド孔21Bと並列的に同心円上に沿って二つの取付孔21D、21Eが穿たれている。前記ガイド孔21Bには前記支持ボルト21Xが取付孔21Fから付替えされて挿入締着できるようになっている。このとき、取付ボルト21Yは取付孔21D、21Eの何れかに挿入締着される。 【0022】前記取付孔21Fを貫いている枢着ボルト21X、21Yは人為的に脱着自在になっていて、後で詳しく説明するが、ロアリンク支持ア−ム22の取付部15、16に対する取付位置を選択する作業においては一旦両者の結合を解除してから行われる。上述の状態では、取付孔21Cから可動マスト23に形成してある取付孔23Fを貫いている取付ボルト21Y、枢着ボルト21Xにより基部マスト21と可動マスト23とは互いに固定状態におかれていて、可動マスト23のマスト部23Aは基部マスト21より作業進行方向前方に張り出した状態におかれている。さらに、マスト部23Aの上縁部に沿って取付孔23D、23Eが穿たれていて、これらの取付孔23D、23Eは前記基部マスト21の取付孔21D、21Eに重なり合うことができるようになっている。 【0023】そして、前記作業機10を構成する作業幅方向に長い作業機構成フレ−ム13より前方に延びる作業機構成フレ−ム14の端部が固定されており、作業機構成フレ−ム13の両側面から後方には前記取付部15に連なる前記作業機フレ−ム14Aが、前記作業機構成フレ−ムと平行に3本配置されて、前記角型パイプ状の作業機構成フレ−ム13に対して直交した状態になっている。即ち、この作業機構成フレ−ム13の両側端面と、中央位置に、作業機フレ−ム14と平行に延びる3本の後部作業機フレ−ム14Aが一体化されて取り付けられており、この後部作業機フレ−ム14Aの後端部にはゲ−ジホィ−ルを支持する取付板部材であるゲ−ジホィ−ル支持フレ−ム18Aが後部作業機フレ−ム14Aと平行に延設されている。 【0024】これらの後部構成フレ−ム14の後端部に取り付けられたゲ−ジホィ−ル支持フレ−ム18Aには、ゲ−ジホィ−ル19を端部に取り付けてあるゲ−ジホィ−ル軸18Bのゲ−ジホィ−ル支持ア−ム18の端部が枢着されていて、これらのゲ−ジホィ−ル支持ア−ム18の枢着点18Xを中心にした回転移動を固定するための固定ピン孔群18Bがゲ−ジホィ−ル支持フレ−ム18Aに穿たれている。この固定ピン孔群18Aの中からゲ−ジホィ−ル19の高さ、言い換えるとゲ−ジホィ−ル支持ア−ム18の傾きを選択することができるように成っている。選択した支持ア−ム18の傾きを固定するピン孔18Bを選び、ピン18Cを挿入することでゲ−ジホィ−ル支持あ−ム18の姿勢を固定する。この姿勢は耕深によって定められ、深い耕耘作業の場合にはゲ−ジホィ−ル支持ア−ム18の姿勢、言い換えると、対地角度を小さくすることで直接耕耘作業を行うチゼルの深さを深くすることができる。 【0025】さらに、これらのゲ−ジホィ−ル19はゲ−ジホィ−ル軸18Bにより2個一対で、幅方向3組装備されていて、各ゲ−ジホィ−ル19には低圧タイヤなどが用いられており、湿田などの比較的軟弱な圃場作業にも対応することができるようになっている。圃場が比較的乾燥していて水分の少ない状態では、前記ゲ−ジホィ−ル19に代えてかご型ロ−タを用いて砕土、鎮圧機能をもたせることができる。 【0026】さらに、作業機フレ−ム12の中間位置にはサブソイラ作業機としてのビ−ム13Xを取り付けるための取付座12Aがあって、この取付座12Aには上下に2本のボルト孔が穿たれていて、ビ−ム13Xのもつボルト孔とを合わせてボルト42による結合により両者を結合させることができるようになっている。また、後部構成フレ−ム14にも同様に、ビ−ム13Xを取り付けるための取付座12Aがあって、ボルト42を用いて取り付けることができる。サブソイラ作業機としてのビ−ム13Xは、作業機フレ−ム12に2本、後部作業機フレ−ム14Aに3本取り付けてサブソイラ作業機を構成している。 【0027】とくに、後部構成フレ−ム14のビ−ム取付座14Aにおいては、ビ−ム13Xはゲ−ジホィ−ル支持フレ−ム15とともにサンドイッチ状態におかれて共締めされている。ゲ−ジホィ−ル19はビ−ム13X、13Yの作業深さ、いわゆる耕深を制御する機能をもち、かご形のロ−タを用いると鎮圧、砕土の具合を定める機能を持っている。 【0028】各ビ−ム13Xの下端部にはチゼル43と、チゼル43の両傍に広がるウイング44が取り付けられている。そして、全体としてビ−ム41の移動軌跡が重ならないように合計5本のビ−ムをもつサブソイラ作業機が構成されている。さらに、ビ−ム41の前縁に沿って反転機能を持たせるための発土板45が取り付けられており、掘削土を圃場表面に向かって反転放擲することができるようになっている。 【0029】また、スタブルカルチ作業機とするには、前記のサブソイラ作業機のビ−ム13Xに代えてスタブルカルチ作業機のビ−ム13Yを装着することで作業機の機能を切り換えることができる。このとき、作業機のマストにおいては牽引抵抗などの諸問題からトラクタのアッパリンクU、さらにはロアリンクLのヒッチ点を変更する必要が生じる。その点を改良した本発明について以下その切換について説明を行う。 【0030】先ず、図1ないし図3は、スタブルカルチ作業機として使用する状態を示していて、この状態から、サブソイラ作業機として使用するための作業を説明する。作業機フレ−ムにおけるビ−ムの交換については後で説明する。そこで先ず、ロアリンク支持ア−ム22の作業機フレ−ムに対する取付け高さを変更することが必要であって、そのために、左右同じであるから、片側を代表してその作業について説明することにする。先ず、取付部15、16に対するロアリンク支持ア−ム22の取付け状態を解除する必要がある。即ち、両者の締結ボルト3本を解いて、ロアリンク支持ア−ム22の取付孔22X、22Y、22Zと、取付部15、16のうち、下部取付部15A、16Bの取付孔15X、15Y、15Z、16X、16Y、16Zの取付関係を解除する。 【0031】さらに、このとき、基部マスト21と、可動マスト23との結合状態をも解除する。即ち、支持ボルト21X、取付ボルト21Yによる結合を解いて、支持フレ−ム24全体を持ち上げ、これにより可動マスト23も上がり、前記支持ボルト21Xをガイド孔21Bに、このとき、取付ボルト21Yを取付孔21E、23E、に通すか、あるいは取付孔21E、23Eの何れかに挿通して結合状態にする。取付ボルト21Yを取付孔21E、23Dに挿通して結合した場合にはサブソイラ作業機としての作業姿勢になり、トラクタ寄りに張り出した状態におかれるる。また、取付ボルト21Yを取付孔21D、23Dに通した状態では、可動マスト23はトラクタと離れた位置におかれ、アッパリンクUのヒッチピンUp(ヒッチ点)は作業機側に移動した状態におかれている。この状態は、同じリフト高さに対して、作業機後部にあるゲ−ジホィ−ル19の跳ね上げ高さを高くすることができるために、圃場間移動する場合や、畦越え移動する場合に利用され、ゲ−ジホィ−ルや、鎮圧ロ−タなどが路面や畦と干渉することを防いでいる。この状態では、サブソイラ作業機が畦越え移動する場合や、圃場間移動する場合に、畦や路面との干渉を防ぐ上から都合がよい。 【0032】また、取付ボルト21Xをガイド孔21Bに、取付ボルト21Yを基部マスト21の取付孔21D、可動マスト23の取付孔23Dに挿通して基部マスト21と、可動マスト23を互いに固定した状態では、アッパリンクUのヒッチ点(ヒッチ孔23E)は、前方に移動して作業機としての仮想ヒッチ点が前方に移動させられた状態になり、この姿勢はサブソイラ作業機としての作業を行うことできる。この可動マスト23は、ロアリンク支持ア−ム22に対して枢着状態の前記支持フレ−ム24と共に、人為的に基部マスト21に形成してあるガイド孔21Bに沿って移動してヒッチ点を変化させることができるのである。このことにより、アッパリンクUと、ロアリンクLとのヒッチ点の位置関係には変化を与えずに、アッパリンクUのヒッチ点の前後方向の位置のみに変化を与えることができる。 【0033】ロアリンクヒッチ点の変更の状態は、図11、図12において比較図示されているように、圃場表面からの作業機フレ−ムの高さ(スタブルカルチ作業機の場合に高さHと、サブソイラ作業機の場合の高さh)が、2種類の作業機により、ロアリンクLならびにアッパリンクUのヒッチ点の変更にともない変化させられることが示されている。以上の説明では、サブソイラ作業機と、スタブルカルチ作業機とを使い分けるものを説明したが、図面上では、サブソイラ作業機のみを示してあって、スタブルカルチ作業機の全体図は省略され、スタブルカルチ作業機を構成するビ−ム14Y以下を側面図(図11、図13)及び平面図(図14)として示すに停めてある。これらの図面においては、ビ−ム13Yの下端部にチゼル46、さらにはチゼル46に掘削爪47を取り付けて構成したものを示してある。 【0034】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の圃場作業機によれば、作業機のフレ−ムに対してサブソイラ作業機としてのビ−ムか、スタブルカルチ作業機としてのビ−ムを選び、その何れかを装着することで2つの機能をもつ圃場作業機を得ることができる。また、2つの作業機では異なるトラクタとのヒッチ点を作業機の機能選択と共に変更することができるので、ヒッチ上の問題を解決することができ、さらには、トラクタとの装着に当たり、仮想ヒッチ点も移動させることができ、作業機の機能切り換えが極めて容易になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391057937 【氏名又は名称】スガノ農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月27日(2000.4.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101878 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 茂
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| 【公開番号】 |
特開2001−299009(P2001−299009A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月30日(2001.10.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−127036(P2000−127036) |
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