| 【発明の名称】 |
移動農機のトランスミッション |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 明正
【氏名】木色 健太
【氏名】木嶋 和也
【氏名】大和 英知
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| 【要約】 |
【課題】作業機の昇降構造を、個別の部品や機構で構成する際の精度や取付状態のばらつきを一掃して、個体差のない均一な組立品質を保持できる移動農機のトランスミッションを提供する。
【解決手段】作業機を連結するリフトアーム4、4を軸支した駆動軸7と、当該駆動軸7をリンク10を介して回動する油圧シリンダ8とを一体化して昇降ユニット6を構成し、トランスミッション22とともに昇降ユニット6をミッションケース5に内装した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行駆動輪と機体の後部に連結した作業機に、エンジンからの動力をそれぞれ変速して伝達する移動農機のトランスミッションにおいて、上記作業機を連結するリフトアームを軸支した駆動軸と、当該駆動軸をリンクを介して回動する油圧シリンダとを一体化して昇降ユニットを構成し、前記トランスミッションとともに当該昇降ユニットをミッションケースに内装したことを特徴とする移動農機のトランスミッション。 【請求項2】 上記昇降ユニットには、駆動軸を介したリフトアームの上動限度を規制するストッパ部が一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の移動農機のトランスミッション。 【請求項3】 上記ミッションケースは機体進行方向左右に二分割可能に形成され、当該分割された一方のケース内に昇降ユニットの油圧シリンダを着脱自在に装着すると共に、駆動軸の左右端部を支持する軸受け部を、左右双方のケース内にそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の移動農機のトランスミッション。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の移動農機のトランスミッションに係り、特に機体後部に連結した作業機を昇降するリフトアームとその駆動軸、および油圧シリンダを予め一体化した昇降ユニットとして構成することにより、個別の部品や機構で構成する際の精度や取付状態のばらつきを一掃して、個体差のない均一な組立品質を保持できる移動農機のトランスミッションに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、油圧シリンダを用いて機体後部に連結した作業機を昇降するようにした移動農機では、上記作業機を連結するリフトアームを軸支した駆動軸と、これをリンクを介して回動する油圧シリンダおよび油圧制御用のバルブ類を、ミッションケースの外部または内部に付設する構成となっているが、トランスミッションの組立時において、作業機昇降用の上記駆動軸、リフトアーム、油圧シリンダおよびバルブ類をトランスミッションとともに同時に組み込まなければならないため、手狭な空間部における組み込み作業になることと相俟って組立作業時間が長くなり作業効率が低下するばかりでなく、作業機昇降用の上記各機構部材を仮組状態でミッションケースに組み込むには高度で熟練した技術を必要とし、組み込み作業の如何によっては部材の脱落、組み込み精度のばらつき等を誘発してしまう、という改善の余地を残すものであった。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑み従来の改善点を解消すべく創案されたものであって、その目的とするところは、リフトアームを軸支した駆動軸と油圧シリンダ等を予め昇降ユニットとして一体化しておき、これをトランスミッションとともにミッションケースに組み込むようにして、トランスミッションの組立作業性を向上させつつ、個別の部品、機構を組み込んだ際に生ずる精度や取付状態のばらつきを一掃して均一な組立品質を保持した移動農機のトランスミッションを提供しようとするものである。 【0004】 【発明の実施の形態】本発明の構成を図面に示した一実施例に基づいて説明する。図1および図2において、1はトラクタの走行機体であつて、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介してロータリ耕耘作業機3が昇降自在に連結されていると共に、上記昇降リンク機構2を形成するリフトアーム4、4の回動基端4a、4aを、機体進行方向で左ケース5aと右ケース5bに二分割可能なミッションケース5に内装される昇降ユニット6の駆動軸7に軸支し、該駆動軸7を油圧シリンダ8の伸縮作動で回動駆動することにより、リフトアーム4、4を上下揺動させてロータリ耕耘作業機3を昇降する構成となっている。 【0005】上記昇降ユニット6は、図3および図4に示すように、リフトアーム4、4を両端に軸支した駆動軸7を、複動構造をなす油圧シリンダ8のボディケース9から後方に向けて左右に離間して一体に延出したアーム部9a、9bに挿通し、かつ当該アーム部9a、9b間にリンクアーム10を駆動軸7にスプライン嵌合すると共に、上記油圧シリンダ8の出没ロッド8aの先端をリンクアーム10に連結して昇降ユニット6が一体に構成されている。 【0006】また、上記ボディケース9の一側面には取付座11、11…が設けられており、当該取付座11、11…を左ケース5aの外部から挿入した固定ボルト12、12…で螺着することにより左ケース5aの内面に油圧シリンダ8が固定されると共に、左右ケース5a、5bの後部には軸受け部13、13がそれぞれ一体形成されており、上記駆動軸7の左右端部を当該各軸受け部13、13でそれぞれ支持するようになっている。 【0007】14は前記リンクアーム10の頂部に突成したストッパ部、15は上記ボディケース9の上面に一体形成した当接面であって、図5に示すように、油圧シリンダ8の出没ロッド8aがリフトアーム4、4の上動方向に伸長した際に、上記ストッパ部14が当接面15に当接してリフトアーム4、4の上動限度を規制する構成となっている。 【0008】一方、上記左ケース5a側に固定された昇降ユニット6の機体進行方向右側の空間部Aには、フローコントロールバルブ16、制御バルブ17および周辺部材を内外面に備え、かつ外面側に作業機昇降レバー18と降下速度調節レバー19を枢支した蓋体20が右ケース5bの外側面に開口した開口部21に着脱自在に装着されており、上記油圧シリンダ8の伸縮作動および作動時間の速度調節を油圧制御するように構成されている。なお、22は昇降ユニット6の下方に配設されるトランスミッション、23、24は昇降ユニット6と各バルブ16、17との間を接続する油送パイプである。 【0009】本発明は叙上の如く構成されているから、トランスミッション22とともに昇降ユニット6をミッションケース5に組み込む際は、当該昇降ユニットのボディケース9を取付座11、11…を介してミッションケース5の左ケース5a内に予め組み付けおく。この時、昇降ユニット6の駆動軸7の左端部は軸受け部13を介して左ケース5aの所定位置に位置決めされて固定されることになる。 【0010】次いで、昇降ユニット6の駆動軸7の右端部を右ケース5bの軸受け部13に合致させた状態で、当該右ケース5bを左ケース5aとの分割面で合わせ、かつ図示しない固定ボルトで固定することによりミッションケース5として一体構成される。 【0011】そして上記ミッションケース5の左右から突出した駆動軸7の両端部に各リフトアーム4、4を軸支した後に、右ケース5bの外側面に開口した開口部21に、フローコントロールバルブ16、制御バルブ17等と作業機昇降レバー18、降下速度調節レバー19を備えた蓋体20を取着すれば、昇降ユニット6および油圧制御用の各機器をユニット化してコンパクトかつ効率良く収納することができる。 【0012】 【発明の効果】これを要するに本発明は、走行駆動輪と機体の後部に連結した作業機に、エンジンからの動力をそれぞれ変速して伝達する移動農機のトランスミッションにおいて、上記作業機を連結するリフトアームを軸支した駆動軸と、当該駆動軸をリンクを介して回動する油圧シリンダとを一体化して昇降ユニットを構成し、前記トランスミッションとともに当該昇降ユニットをミッションケースに内装したから、■リフトアームを軸支した駆動軸と油圧シリンダとを昇降ユニットとして予め一体化しておくことにより、トランスミッションとともにミッションケースの組立、分解を行うに際して作業性を向上させることができ、また従来のようにミッションケースに個別の部品、機構を組み込んだ際に生ずる精度や取付状態のばらつきを一掃して、個体差のない均一な組立品質を保持したトランスミッションを構成することができる。また上記昇降ユニットには、駆動軸を介したリフトアームの上動限度を規制するストッパ部が一体形成されているから、■昇降ユニットとして一体化した構成部材間でリフトアームの上動限度を規制するので、当該上動限度に大小のばらつきを生ずることがなく、分解、組立を完了した後に上動限度の作動確認やこれに伴う調整作業を不要にしてメンテナンス性を向上させることができる。更に上記ミッションケースは機体進行方向左右に二分割可能に形成され、当該分割された一方のケース内に昇降ユニットの油圧シリンダを着脱自在に装着すると共に、駆動軸の左右端部を支持する軸受け部を、左右双方のケース内にそれぞれ設けたから、■駆動軸の左右端部が、左右ケースに設けた軸受け部でそれぞれ各別に支持されるので、伸縮する油圧シリンダにより駆動軸に生ずる回転方向への応力が左右ケースに分散され、一体形成のケースに比して内部応力の残留を抑制することができる。 等という極めて有用な新規的効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月29日(2000.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066876 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開2001−269009(P2001−269009A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月2日(2001.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−90505(P2000−90505) |
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