| 【発明の名称】 |
トラクタ |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 重治
【氏名】遠藤 豊春
【氏名】野島 辰彦
【氏名】門脇 隆志
【氏名】田中 武二
【氏名】田村 智志
【氏名】宇山 昌樹
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| 【要約】 |
【課題】リフトロッドシリンダを備えるトラクタにおいて、リフトロッドシリンダの伸縮位置を検出するリフトロッドセンサが障害物や作業部に接触して破損する可能性を低減させる。
【解決手段】機体後方に作業部5を装着するための昇降リンク機構11を、左右一対のリフトロッド12を介してリフトアーム13で吊持すると共に、左右何れかのリフトロッド12にリフトロッドシリンダ14を介設し、該リフトロッドシリンダ14の伸縮に基づいて作業部5を左右傾斜させるトラクタにおいて、リフトロッドシリンダ14の伸縮位置を検出するリフトロッドセンサ17を設けるにあたり、該リフトロッドセンサ17のセンサ本体17aを機体後部に設けると共に、リフトロッドシリンダ14の伸縮動作量をインナワイヤ17cを介してセンサ本体17aに伝達する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体後方に作業部を装着するための昇降リンク機構を、左右一対のリフトロッドを介してリフトアームで吊持すると共に、左右何れかのリフトロッドにリフトロッドシリンダを介設し、該リフトロッドシリンダの伸縮に基づいて作業部を左右傾斜させるトラクタであって、該トラクタに、リフトロッドシリンダの伸縮位置を検出するリフトロッドセンサを設けるにあたり、該リフトロッドセンサを機体後部に設けると共に、リフトロッドシリンダの伸縮動作量をワイヤ部材を介してリフトロッドセンサに伝達することを特徴とするトラクタ。 【請求項2】 請求項1において、リフトロッドシリンダとリフトロッドセンサとを後面視で左右に振り分けて配設すると共に、リフトロッドシリンダとリフトロッドセンサとを繋ぐワイヤ部材の中間部をリフトアーム支軸に沿わせたことを特徴とするトラクタ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、リフトロッドシリンダを備えるトラクタの技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種トラクタのなかには、機体後方に作業部を装着するための昇降リンク機構を、左右一対のリフトロッドを介してリフトアームで吊持すると共に、左右何れかのリフトロッドにリフトロッドシリンダを介設し、該リフトロッドシリンダの伸縮に基づいて作業部を左右傾斜させるものがあるが、前記リフトロッドシリンダの伸縮に基づいて作業部の左右傾斜を自動制御する場合には、リフトロッドシリンダの伸縮位置を検出するリフトロッドセンサを設けると共に、該リフトロッドセンサの検出信号を制御部にフィードバックすることが要求される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、従来においては、リフトロッドセンサとしてストロークセンサを採用すると共に、該ストロークセンサをリフトロッドシリンダに直接取付けていたが、上記ストロークセンサの取付位置は、リフトアーム作動に伴って上下動する可動部である許りか、作業部の近傍であるため、障害物や作業部に接触して破損する可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、機体後方に作業部を装着するための昇降リンク機構を、左右一対のリフトロッドを介してリフトアームで吊持すると共に、左右何れかのリフトロッドにリフトロッドシリンダを介設し、該リフトロッドシリンダの伸縮に基づいて作業部を左右傾斜させるトラクタであって、該トラクタに、リフトロッドシリンダの伸縮位置を検出するリフトロッドセンサを設けるにあたり、該リフトロッドセンサを機体後部に設けると共に、リフトロッドシリンダの伸縮動作量をワイヤ部材を介してリフトロッドセンサに伝達することを特徴とするものである。つまり、リフトロッドセンサを、非可動部(走行による移動は除く)で、かつ作業部から離れた位置に取付けることができるため、障害物や作業部との接触による破損を可及的に防止することができる。また、リフトロッドシリンダとリフトロッドセンサとを後面視で左右に振り分けて配設すると共に、リフトロッドシリンダとリフトロッドセンサとを繋ぐワイヤ部材の中間部をリフトアーム支軸に沿わせたことを特徴とするものである。つまり、リフトロッドシリンダとリフトロッドセンサとを適度に離間させてワイヤ部材の最小曲げ半径を確保することができ、しかも、ワイヤ部材の中間部をリフトアーム支軸に沿わせているため、リフトアーム作動時にワイヤ部材に作用する押し引き方向の負荷を、ワイヤ部材の捻り変形で吸収することができ、その結果、上記負荷に基づいて大きな検出誤差を生じる不都合を回避することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はトラクタの走行機体であって、該走行機体1は、エンジン動力を入力するトランスミッションケース2、該トランスミッションケース2から出力される走行動力で回転駆動する前輪3および後輪4、トランスミッションケース2から出力される作業動力を後述する作業部5に供給するPTO軸6、機体の後部上側に設けられる運転席7等を備えるが、後輪4の上方および内側方を覆う左右のフェンダ8間には、運転席7の後方を覆う後傾状の後部カバー9や、後述する油圧ケース10が配置されている。 【0006】11は前記走行機体1の後部に上下揺動自在に設けられる昇降リンク機構であって、該昇降リンク機構11の後端部には、ロータリ等の作業部5を選択的に装着することができるようになっている。そして、昇降リンク機構11を構成する左右一対のロワーリンク11aは、それぞれリフトロッド12を介して左右一対のリフトアーム13で吊持されるため、リフトアーム13の昇降作動に伴って作業部5が昇降する一方、左右何れかのリフトロッド12に介設されるリフトロッドシリンダ14の伸縮作動に伴って作業部5が左右傾斜するようになっている。 【0007】15は前記油圧ケース10の後端部に左右方向を向いて貫通状に設けられるリフトアーム支軸であって、該リフトアーム支軸15は、その左右両端部に前記リフトアーム13を一体的に備える一方、中間部にはリフトシリンダ16に連動連結される作動アーム(図示せず)を一体的に備えている。そのため、リフトシリンダ16の伸縮作動に応じてリフトアーム支軸15が回動すると共に、該支軸回動に一体的に追随してリフトアーム13が昇降作動することになるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0008】17は前記リフトロッドシリンダ14の伸縮作動位置(シリンダ長)を検出するリフトロッドセンサであって、該リフトロッドセンサ17は、ポテンショメータ等の変位センサを内装するセンサ本体17aに、アウタチューブ17bに挿通されるインナワイヤ17cを連結したワイヤ式変位センサアッシーを構成している。そして、センサ本体17aは、前記後部カバー9の後面部に取付けられる一方、センサ本体17aから延出するアウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cは、先端部がリフトロッドシリンダ14に沿うように配索され、さらに、アウタチューブ17bの先端部は、リフトロッドシリンダ14のシリンダ14a側にアウタ受け18を介して固定されるされる一方、アウタチューブ17bの先端から突出するインナワイヤ17cの先端部は、リフトロッドシリンダ14のピストンロッド14b側に固定されている。つまり、リフトロッドシリンダ14の伸縮作動位置を検出するリフトロッドセンサ17を設けるにあたり、リフトロッドシリンダ14の伸縮動作量をインナワイヤ17cを介してセンサ本体17aに伝達するように構成したため、センサ本体17aを、非可動部(走行による移動は除く)で、かつ作業部5から離れた機体後部に取付けることができ、その結果、障害物や作業部5との接触でリフトロッドセンサ17が破損する不都合を回避できるようになっている。 【0009】また、前記リフトロッドセンサ17のセンサ本体17aを機体後部に設けるにあたり、該センサ本体17aとリフトロッドシリンダ14とを後面視で左右に振り分けて配設すると共に、リフトロッドシリンダ14とセンサ本体17aとを繋ぐアウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cの中間部をリフトアーム支軸15に沿うように配索している。従って、リフトロッドシリンダ14とセンサ本体17aとを適度に離間させてアウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cの最小曲げ半径を確保することができ、しかも、アウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cの中間部をリフトアーム支軸15に沿わせたことにより、リフトアーム作動時にアウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cに作用する押し引き方向の負荷を、アウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cの捻り変形で吸収することができ、その結果、上記負荷に基づいて大きな検出誤差を生じる不都合を回避することができるようになっている。 【0010】また、前記センサ本体17aの取付位置は、左右両側方がフェンダ8で覆われると共に、上方が後部カバー9で覆われるため、専用のカバー部材を設けなくても、センサ本体17aを雨等から可及的に保護することができ、しかも、上記取付位置は、機体の左右中心に対して左右何れかに偏倚しているため、作業部5が装着された状態でも取付位置調整等のメンテナンスを容易に行うことができるようになっている。 【0011】また、19は前記リフトアーム13の昇降作動位置(アーム角)を検出するリフトアームセンサ(ポテンショメータ)であって、該リフトアームセンサ19は、油圧ケース10の一側面部に、センサブラケット20を介して取付けられると共に、リフトアーム支軸15の一端部に図示しない連結具を介して連結されている。つまり、リフトアームセンサ19は、リフトアーム支軸15の回動変位を検出するが、センサ上方および後方は、前記センサブラケット20に一体的に設けられる側面視逆L字状の補強板21で覆われている。 【0012】一方、22は前記作業部5に設けられる耕深センサ(ポテンショメータ)であって、該耕深センサ22は、作業部5の後部に上下揺動自在に設けられるリヤカバー(均平板)5aに連結ロッド23を介して連結されている。つまり、耕深センサ22は、作業部5の耕深変化に伴うリヤカバー5aの揺動変位を検出するが、耕深センサ22の検出信号は、耕深センサ22から延出する作業部側配線(図示せず)、該作業部側配線の先端部に設けられる作業部側耕深カプラ(図示せず)、該作業部側耕深カプラを着脱自在に接続可能な機体側耕深カプラ24、該機体側耕深カプラ24から延出する機体側耕深配線25等を介して走行機体1側の制御部26に入力されるようになっている。 【0013】ところで、前記機体側耕深カプラ24を機体後部に取付けるにあたり、本実施形態では、センサブラケット20の補強板21を利用して機体側耕深カプラ24に取付けている。そのため、機体側耕深カプラ24を取付けるための専用のブラケットを不要にして部品点数の削減を計ることができ、しかも、その取付位置は、リフトアーム13の外側方であるため、左右のリフトアーム13間に機体側耕深カプラ24を配置したものに比してカプラ着脱時の作業性を向上させることができるようになっている。 【0014】叙述の如く構成されたものにおいて、機体後方に作業部5を装着するための昇降リンク機構11を、左右一対のリフトロッド12を介してリフトアーム13で吊持すると共に、左右何れかのリフトロッド12にリフトロッドシリンダ14を介設し、該リフトロッドシリンダ14の伸縮に基づいて作業部5を左右傾斜させるものであるが、リフトロッドシリンダ14の伸縮位置を検出するリフトロッドセンサ17を設けるにあたり、該リフトロッドセンサ17のセンサ本体17aを機体後部に設けると共に、リフトロッドシリンダ14の伸縮動作量をインナワイヤ17cを介してセンサ本体17aに伝達するようにしたため、センサ本体17aを、非可動部で、かつ作業部5から離れた位置に取付けることが可能になり、その結果、障害物や作業部5との接触を回避してセンサ本体14aの破損を防止することができる。 【0015】また、リフトロッドシリンダ14とセンサ本体17aとを後面視で左右に振り分けて配設すると共に、リフトロッドシリンダ14とセンサ本体17aとを繋ぐアウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cの中間部をリフトアーム支軸15に沿わせたため、リフトロッドシリンダ14とセンサ本体17aとを適度に離間させてアウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cの最小曲げ半径を確保することができ、しかも、アウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cの中間部をリフトアーム支軸15に沿わせたことにより、リフトアーム作動時にアウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cに作用する押し引き方向の負荷を、アウタチューブ17bおよびインナワイヤ17cの捻り変形で吸収することができ、その結果、上記負荷に基づいて大きな検出誤差を生じる不都合を回避することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月17日(2000.3.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−258309(P2001−258309A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−75272(P2000−75272) |
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