トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 整畦具
【発明者】 【氏名】来田 金作

【氏名】来田 孝雄

【氏名】武田 美津子

【要約】 【課題】1台で3種類の整畦具を組み替え構成することのできる整畦具を提供する。

【解決手段】畦上面7を形成する上面形成体10と、畦内側面11を形成する内側面形成体13と、畦外側面15を形成する外側面形成体18とを具える。内側面形成体13と、外側面形成体18との間に上面形成体10を介在させて三者を一体化できる。又、外側面形成体18の円錐状内面部17を、内側面形成体13の円錐状外面部12に当接させて、外側面形成体18を内側面形成体13に重ね合わせ、上面形成体10の内端部を、重ね合わせた状態にある外側面形成体18の端部に当接させることにより、三者を一体化できる。又、内側面形成体13の先端部に、外側面形成体18の先端部を突き合わせた状態で、外側面形成体18の円錐状内面部17に上面形成体10の内端部を当接させ、この状態で三者を一体化できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 牽引車の進行方向に盛り上げ状態に連続的に供給された盛土を締め固めて整畦する整畦具であって、畦の延長方向と直交する軸線回りに回転せしめられるものであり、畦上面を形成する円形状外面部を有した上面形成体と、畦内側面を形成する円錐状外面部を有した内側面形成体と、畦外側面を形成する円錐状外面部を有し且つ前記内側面形成体の前記円錐状外面部に当接し得る円錐状内面部を有した外側面形成体とを具え、前記内側面形成体の円錐状外面部と前記外側面形成体の円錐状外面部との間に前記上面形成体が介在された状態で三者を一体化でき、該一体化状態で、内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し、上面形成体の前記円形状外面部が前記畦上面を形成し、又外側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されており、又、前記外側面形成体の円錐状内面部を前記内側面形成体の円錐状外面部に当接させた状態で、外側面形成体を内側面形成体に重ね合わせることができ、且つ前記上面形成体の内端部を、前記重ね合わせた状態の外側面形成体の端部に当接させることができ、この状態で三者を一体化でき、該一体化物の外面部分が前記畦内側面を形成し、且つ前記上面形成体の円形状外面部が前記畦上面を形成するように構成されており、又前記内側面形成体の円錐状外面部の先端部に、前記外側面形成体の円錐状外面部の先端部を突き合わせた状態で、該外側面形成体の前記円錐状内面部に前記上面形成体の内端部を当接させ、この状態で三者を一体化でき、該一体化状態で、前記突き合わせ状態にある内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し且つ外側面形成体の円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されていることを特徴とする整畦具。
【請求項2】 牽引車の進行方向に盛り上げ状態に連続的に供給された盛土を締め固めて畦を形成する整畦具であって、畦の延長方向と直交する軸線回りに回転せしめられるものであり、畦上面を形成する円形状外面部を有した上面形成体と、畦内側面を形成する円錐状外面部を有した内側面形成体と、畦外側面を形成する円錐状外面部を有し且つ前記内側面形成体の前記円錐状外面部に当接し得る円錐状内面部を有した外側面形成体とを具え、前記内側面形成体は、円筒状をなす前記上面形成体の内端部分の内周面に当接し得る当接部を有した係合突部を頂部に有し該頂部に前記円錐状外面部が連設されてなる円錐台状に形成されると共に、畦の延長方向に直交する軸線回りに回転せしめられる回転軸が前記頂部に固設されており、又前記外側面形成体は、中央部に開口が設けられた円錐筒状に形成され、その円錐状外面部の小径側が前記上面形成体の外端部側で前記円形状外面部に連なる如く構成してなり、又前記円錐状内面部に当接される固定板に突設した係合突出部が、前記開口を挿通して前記上面形成体の外端部分の内周面に当接できるように構成してなり、又前記固定板の中心部分には、前記回転軸の先端側をなすネジ軸部を挿通させる挿通孔が設けられ、該ネジ軸部に螺合されるナット手段によって、前記固定板が該回転軸に固定されるように構成されており、前記上面形成体が、その内端部分の内周面に前記内側面形成体の係合突部の前記当接部が当接し、且つ、前記円錐状内面部に当接される固定板に突設した前記係合突出部が、前記開口を挿通して前記上面形成体の外端部分の内周面に当接した状態で、前記内側面形成体と前記外側面形成体との間に前記上面形成体が介在され、この状態で、前記固定板を前記ナット手段によって前記ネジ軸部に固定することにより、内側面形成体と上面形成体と外側面形成体の三者を一体化でき、該一体化状態で、内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し、上面形成体の前記円形状外面部が前記畦上面を形成し、又外側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されており、又、前記内側面形成体の前記係合突部を前記外側面形成体の前記開口に挿通させ且つ前記外側面形成体の円錐状内面部を前記内側面形成体の円錐状外面部に当接させた状態で、外側面形成体を内側面形成体に重ね合わせることができ、且つ前記上面形成体の内端部を、前記重ね合わせた状態の外側面形成体の端部に当接させることができ、更に、前記上面形成体の外端部分の内周面に前記係合突出部を当接させて前記固定板を前記上面形成体の外端に取り付け、この状態で、前記固定板を前記ナット手段によって前記ネジ軸部に固定することにより前記三者を一体化でき、該一体化物の外面部分が前記畦内側面を形成し、且つ前記上面形成体の円形状外面部が前記畦上面を形成するように構成されており、又、前記内側面形成体の前記係合突部を前記外側面形成体の開口に挿通させて、内側面形成体の円錐状外面部の先端部に、前記外側面形成体の円錐状外面部の先端部を突き合わせた状態で、該外側面形成体の前記円錐状内面部に前記上面形成体の内端部を当接させ、この状態で、前記固定板を前記ナット手段によって前記ネジ軸部に固定することにより前記三者を一体化でき、該一体化状態で、前記突き合わせ状態にある内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し且つ外側面形成体の円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されていることを特徴とする整畦具。
【請求項3】 前記内側面形成体の前記係合突部は円板状に形成され、その外周面をなす前記当接部が、前記円筒状をなす上面形成体の内端部分の内周面に当接するものとなされ、又前記開口は、該円板状の係合突部を挿通させ得る円形の開口として形成され、又前記固定板は、前記上面形成体の外径に略等しい外径を有すると共に、前記係合突出部は、前記円筒状をなす上面形成体の外端部分の内周面に当接する円周面を有することを特徴とする請求項2記載の整畦具。
【請求項4】 前記内側面形成体に突設した前記係合突部の当接部が有する係合面が、前記外側面形成体に設けた開口が有する係合面と係合でき、これにより、外側面形成体が内側面形成体に対して回り止めされ、又前記内側面形成体に突設した係合突部の当接部が有する係合面が、前記上面形成体の内端部分の内周面が有する係合面と係合でき、これにより、上面形成体が内側面形成体に対して回り止めされ、又前記外側面形成体の開口が有する係合面が、前記固定板が具える係合突出部の有する係合面と係合でき、これにより外側面形成体が固定板に対して回り止めされ、又前記係合突出部の有する係合面が前記上面形成体の外端部分の内周面が有する係合面と係合でき、これにより、前記固定板が上面形成体に対して回り止めされるように構成したことを特徴とする請求項2記載の整畦具。
【請求項5】 牽引車の進行方向に盛り上げ状態に連続的に供給された盛土を締め固めて畦を形成する整畦具であって、畦の延長方向と直交する軸線回りに回転せしめられるものであり、畦上面を形成する円形状外面部を有した上面形成体と、畦内側面を形成する円錐状外面部を有した内側面形成体と、畦外側面を形成する円錐状外面部を有し且つ前記内側面形成体の前記円錐状外面部に当接し得る円錐状内面部を有した外側面形成体とを具え、前記内側面形成体は、円筒状をなす前記上面形成体の内端部に外周縁部分で当接し得る円形面を具える頂部を有し該頂部に前記円錐状外面部が連設されてなる円錐台状に形成されると共に、畦の延長方向に直交する軸線回りに回転せしめられる回転軸が前記頂部に固設されており、該回転軸の先側部分は、係合面を有した軸部として形成されており、又前記外側面形成体は、前記軸部を挿通させ得る孔部が設けられ該孔部に設けた係合面が前記軸部の係合面と係合することにより、該外側面形成体が前記軸部に対して回り止めされるようになされており、又その円錐状外面部の小径側が前記上面形成体の外端部側で前記円形状外面部に連なる如く構成されてなり、又前記円錐状内面部に固定板が当接するように構成されており又前記固定板の中心部分には、前記軸部の先端側をなすネジ軸部を挿通させる挿通孔が設けられ、該ネジ軸部に螺合されるナット手段によって、前記固定板が前記軸部に固定されるように構成されており、前記上面形成体の内端部が前記内側面形成体の前記円形面の外周縁部分で当接し、且つ前記軸部が前記孔部を挿通した状態で前記外側面形成体が軸部に装着され、これにより、前記軸部の係合面と前記孔部の係合面とが係合して外側面形成体が軸部に対して回り止めされた状態となされ、この状態で、前記内側面形成体と前記外側面形成体との間に前記上面形成体が介在され、前記外側面形成体の円錐状外面部の小径側が前記上面形成体の外端部側で前記円形状外面部に連なる如くなされ、又、前記円錐状内面部に当接される固定板に設けられた前記挿通孔を挿通した前記ネジ軸部に螺合されるナット手段によって前記固定板が前記回転軸に固定されることにより、内側面形成体と上面形成体と外側面形成体の三者を一体化でき、該一体化状態で内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し、上面形成体の前記円形状外面部が前記畦上面を形成し、又外側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されており、又前記外側面形成体の孔部に前記軸部を挿通させ、これにより、軸部の係合面と孔部の係合面とを係合させて外側面形成体の回り止めを図り、該外側面形成体の円錐状内面部を前記内側面形成体の円錐状外面部に当接させた状態で、外側面形成体を内側面形成体に重ね合わせることができ、且つ前記上面形成体の内端部を、前記重ね合わせた状態の外側面形成体の端部に当接させることができ、更に、前記上面形成体の外端に固定板を取り付け、この状態で、前記ネジ軸部に螺合されるナット手段によって、前記固定板が前記回転軸に固定されることにより前記三者を一体化でき、該一体化物の外面部分が前記畦内側面を形成し、且つ前記上面形成体の円形状外面部が前記畦上面を形成するように構成されており、又前記内側面形成体の頂部に、前記軸部を前記孔部に挿通させた状態で、外側面形成体の頂部を突き合わせ、これにより、前記軸部の係合面と前記孔部の係合面とが係合して外側面形成体が軸部に対して回り止めされた状態となされ、且つ前記外側面形成体の前記円錐状内面部に前記上面形成体の内端部を当接させ、この状態で、前記ネジ軸部に螺合されるナット手段によって前記固定板を前記回転軸に固定することにより前記三者を一体化でき、該一体化状態で、内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し、外側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されていることを特徴とする整畦具。
【請求項6】 請求項4記載の整畦具における、前記係合面相互の係合を、係合突部と係合凹部との係合に代えたことを特徴とする整畦具。
【請求項7】 請求項5記載の整畦具における、前記係合面相互の係合を、係合突部と係合凹部との係合に代えたことを特徴とする整畦具。
【請求項8】 前記回転軸は、前記係合面を有した軸部が回転軸本体に連結された状態となっていることを特徴とする請求項5記載の整畦具。
【請求項9】 前記回転軸は、前記係合面を有した軸部を一体に具えることを特徴とする請求項5記載の整畦具。
【請求項10】 前記軸部が六角形の軸部として形成されると共に、前記孔部は該六角形の軸部を略密接に挿通させることのできる六角形の孔部として形成されていることを特徴とする請求項5記載の整畦具。
【請求項11】 前記外側面形成体の外周縁側の部分には、先側が細くなる山形状突出部が周方向に並設され、該外側面形成体の回転に伴い、前記山形状突出部の、回転方向前側の辺部が、整畦されるべき旧畦の外側の面の草をむしり取る草むしり部となることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の整畦具。
【請求項12】 前記内側面形成体の外周縁側の部分は、先側が細くなる突出部が周方向に並設された切削部として構成され、整畦時に、前記突出部が田面に切り入ることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の整畦具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、牽引車の進行方向に盛り上げ状態に連続的に供給された盛土を締め固めて旧畦を整畦する整畦具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】畦の延長方向と直交する軸線回りに回転せしめられて、牽引車の進行方向に盛り上げ状態に連続的に供給された盛土を締め固めて旧畦を整畦する整畦具の一例としては、図24や図25に示すものが提案されている。
【0003】図24に示す整畦具a1は、畦上面bを形成する円形状外面部cを有した上面形成体dと、畦内側面eを形成する円錐状外面部fを有した内側面形成体gと、畦外側面hを形成する円錐状外面部jを有した外側面形成体kを具えており、前記内側面形成体gと外側面形成体kとの間に前記上面形成体dを挟んで三者を同心に一体化してなり、この一体化された整畦具a1を、畦の延長方向と直交する軸線回りに回転させることによって、前記畦上面bと畦内側面eと畦外側面hを同時に形成するものであった。
【0004】又図25に示す整畦具a2は、畦上面bを形成する円形状外面部mを有した上面形成体nと、畦内側面eを形成する円錐状外面部pを有した内側面形成体qとを具え、前記内側面形成体qの円錐状外面部pの先端側に前記上面形成体nを同心に突設して両者を一体化し、この一体化された整畦具a2を、畦の延長方向と直交する軸線回りに回転させることによって、前記畦内側面eと畦上面bを同時に形成するものであった。
【0005】畦の断面形態には、図24に示すような断面台形状のものや、図25に示すような断面L字状のもの、更には図6に示すような断面三角形状のものがあるが、従来は、形成すべき畦の形態に応じてその所要面(畦内側面や畦上面、畦外側面)を形成するための適宜の形成体を組合せ一体化して構成しており、このようにして構成された整畦具を回転軸に固定し、該回転軸の回転によって所要断面形態の畦を形成していたのである。なお前記形成体の組合せ一体化手段は、夫々独自の手段によっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来の整畦具は、畦の所要面を形成する形成体のみを以って構成されていたため、例えば、前記断面台形状や断面L字状、断面三角形状の畦を形成せんとするときは、これらの畦を形成するために、複数種類の整畦具を購入しなければならない不経済があった他、これらの整畦具を個別に現場に搬入しなければならない面倒さがあった。
【0007】仮に、断面台形状の畦を形成する図24の整畦具a1の内面形成体gと上面形成体dとを用いて(前記外側面形成体kを省略)断面L字状の畦を形成する図25の前記整畦具a2を構成できるとしても、現場で取り外した前記外側面形成体等の部品の管理が悪いと、その置き場所がわからなくなり、その結果、台形状畦を形成する図24の整畦具a1を再度組み立てることができなくなる恐れがあった。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みて開発されたものであり、1台の整畦具を適宜に組み替えることによって3種類の整畦具を構成することができ、しかも全ての態様の整畦具が、前記台形状畦を形成する整畦具の構成部品の全てを具えるように構成できる整畦具の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る整畦具は、牽引車の進行方向に盛り上げ状態に連続的に供給された盛土を締め固めて整畦する整畦具であって、畦の延長方向と直交する軸線回りに回転せしめられるものであり、畦上面を形成する円形状外面部を有した上面形成体と、畦内側面を形成する円錐状外面部を有した内側面形成体と、畦外側面を形成する円錐状外面部を有し且つ前記内側面形成体の前記円錐状外面部に当接し得る円錐状内面部を有した外側面形成体とを具える。そして、前記内側面形成体の円錐状外面部と前記外側面形成体の円錐状外面部との間に前記上面形成体が介在された状態で三者を一体化でき、該一体化状態で、内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し、上面形成体の前記円形状外面部が前記畦上面を形成し、又外側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されている。又、前記外側面形成体の円錐状内面部を前記内側面形成体の円錐状外面部に当接させた状態で、外側面形成体を内側面形成体に重ね合わせることができ、且つ前記上面形成体の内端部を、前記重ね合わせた状態の外側面形成体の端部に当接させることができ、この状態で三者を一体化でき、該一体化物の外面部分が前記畦内側面を形成し、且つ前記上面形成体の円形状外面部が前記畦上面を形成するように構成されている。又前記内側面形成体の円錐状外面部の先端部に、前記外側面形成体の円錐状外面部の先端部を突き合わせた状態で、該外側面形成体の前記円錐状内面部に前記上面形成体の内端部を当接させ、この状態で三者を一体化でき、該一体化状態で、前記突き合わせ状態にある内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し且つ外側面形成体の円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されていることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る整畦具のより好ましい態様は、畦の延長方向と直交する軸線回りに回転せしめられるものであり、畦上面を形成する円形状外面部を有した上面形成体と、畦内側面を形成する円錐状外面部を有した内側面形成体と、畦外側面を形成する円錐状外面部を有し且つ前記内側面形成体の前記円錐状外面部に当接し得る円錐状内面部を有した外側面形成体とを具える。そして、前記内側面形成体は、円筒状をなす前記上面形成体の内端部分の内周面に当接し得る当接部を有した係合突部を頂部に有し該頂部に前記円錐状外面部が連設されてなる円錐台状に形成されると共に、畦の延長方向に直交する軸線回りに回転せしめられる回転軸が前記頂部に固設されており、又前記外側面形成体は、中央部に開口が設けられた円錐筒状に形成され、その円錐状外面部の小径側が前記上面形成体の外端部側で前記円形状外面部に連なる如く構成してなり、又前記円錐状内面部に当接される固定板に突設した係合突出部が、前記開口を挿通して前記上面形成体の外端部分の内周面に当接できるように構成してなり、又前記固定板の中心部分には、前記回転軸の先端側をなすネジ軸部を挿通させる挿通孔が設けられ、該ネジ軸部に螺合されるナット手段によって、前記固定板が該回転軸に固定されるように構成されている。そして前記上面形成体が、その内端部分の内周面に前記内側面形成体の係合突部の前記当接部が当接し、且つ、前記円錐状内面部に当接される固定板に突設した前記係合突出部が、前記開口を挿通して前記上面形成体の外端部分の内周面に当接した状態で、前記内側面形成体と前記外側面形成体との間に前記上面形成体が介在され、この状態で、前記固定板を前記ナット手段によって前記ネジ軸部に固定することにより、内側面形成体と上面形成体と外側面形成体の三者を一体化でき、該一体化状態で、内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し、上面形成体の前記円形状外面部が前記畦上面を形成し、又外側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されている。又、前記内側面形成体の前記係合突部を前記外側面形成体の前記開口に挿通させ且つ前記外側面形成体の円錐状内面部を前記内側面形成体の円錐状外面部に当接させた状態で、外側面形成体を内側面形成体に重ね合わせることができ、且つ前記上面形成体の内端部を、前記重ね合わせた状態の外側面形成体の端部に当接させることができ、更に、前記上面形成体の外端部分の内周面に前記係合突出部を当接させて前記固定板を前記上面形成体の外端に取り付け、この状態で、前記固定板を前記ナット手段によって前記ネジ軸部に固定することにより前記三者を一体化でき、該一体化物の外面部分が前記畦内側面を形成し、且つ前記上面形成体の円形状外面部が前記畦上面を形成するように構成されている。又、前記内側面形成体の前記係合突部を前記外側面形成体の開口に挿通させて、内側面形成体の円錐状外面部の先端部に、前記外側面形成体の円錐状外面部の先端部を突き合わせた状態で、該外側面形成体の前記円錐状内面部に前記上面形成体の内端部を当接させ、この状態で、前記固定板を前記ナット手段によって前記ネジ軸部に固定することにより前記三者を一体化でき、該一体化状態で、前記突き合わせ状態にある内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し且つ外側面形成体の円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されていることを特徴とするものである。
【0011】前記整畦具において、前記内側面形成体の前記係合突部を円板状に形成し、その外周面をなす前記当接部が、前記円筒状をなす上面形成体の内端部分の内周面に当接するものとなし、又前記開口は、該円板状の係合突部を挿通させ得る円形の開口として形成し、又前記固定板は、前記上面形成体の外径に略等しい外径を有すると共に、前記係合突出部は、前記円筒状をなす上面形成体の外端部分の内周面に当接する円周面を有する如く構成するのがよい。
【0012】又前記整畦具において、前記内側面形成体に突設した前記係合突部の当接部が有する係合面が、前記外側面形成体に設けた開口が有する係合面と係合でき、これにより、外側面形成体が内側面形成体に対して回り止めされ、又前記内側面形成体に突設した係合突部の当接部が有する係合面が、前記上面形成体の内端部分の内周面が有する係合面と係合でき、これにより、上面形成体が内側面形成体に対して回り止めされ、又前記外側面形成体の開口が有する係合面が、前記固定板が具える係合突出部の有する係合面と係合でき、これにより外側面形成体が固定板に対して回り止めされ、又前記係合突出部の有する係合面が前記上面形成体の外端部分の内周面が有する係合面と係合でき、これにより、前記固定板が上面形成体に対して回り止めされるように構成するのがよい。この場合、前記係合面相互の係合を、係合突部と係合凹部との係合に代えることがある。
【0013】本発明に係る整畦具のより好ましい他の態様は、牽引車の進行方向に盛り上げ状態に連続的に供給された盛土を締め固めて畦を形成する整畦具であって、畦の延長方向と直交する軸線回りに回転せしめられるものであり、畦上面を形成する円形状外面部を有した上面形成体と、畦内側面を形成する円錐状外面部を有した内側面形成体と、畦外側面を形成する円錐状外面部を有し且つ前記内側面形成体の前記円錐状外面部に当接し得る円錐状内面部を有した外側面形成体とを具える。そして、前記内側面形成体は、円筒状をなす前記上面形成体の内端部に外周縁部分で当接し得る円形面を具える頂部を有し該頂部に前記円錐状外面部が連設されてなる円錐台状に形成されると共に、畦の延長方向に直交する軸線回りに回転せしめられる回転軸が前記頂部に固設されており、該回転軸の先側部分は、係合面を有した軸部として形成されている。又前記外側面形成体は、前記軸部を挿通させ得る孔部が設けられ該孔部に設けた係合面が前記軸部の係合面と係合することにより、該外側面形成体が前記軸部に対して回り止めされるようになされており、又その円錐状外面部の小径側が前記上面形成体の外端部側で前記円形状外面部に連なる如く構成されてなり、又前記円錐状内面部に固定板が当接するように構成されている。又前記固定板の中心部分には、前記軸部の先端側をなすネジ軸部を挿通させる挿通孔が設けられ、該ネジ軸部に螺合されるナット手段によって、前記固定板が前記軸部に固定されるように構成されており、前記上面形成体の内端部が前記内側面形成体の前記円形面の外周縁部分で当接し、且つ前記軸部が前記孔部を挿通した状態で前記外側面形成体が軸部に装着され、これにより、前記軸部の係合面と前記孔部の係合面とが係合して外側面形成体が軸部に対して回り止めされた状態となされ、この状態で、前記内側面形成体と前記外側面形成体との間に前記上面形成体が介在され、前記外側面形成体の円錐状外面部の小径側が前記上面形成体の外端部側で前記円形状外面部に連なる如くなされ、又、前記円錐状内面部に当接される固定板に設けられた前記挿通孔を挿通した前記ネジ軸部に螺合されるナット手段によって前記固定板が前記回転軸に固定されることにより、内側面形成体と上面形成体と外側面形成体の三者を一体化でき、該一体化状態で内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し、上面形成体の前記円形状外面部が前記畦上面を形成し、又外側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されている。又前記外側面形成体の孔部に前記軸部を挿通させ、これにより、軸部の係合面と孔部の係合面とを係合させて外側面形成体の回り止めを図り、該外側面形成体の円錐状内面部を前記内側面形成体の円錐状外面部に当接させた状態で、外側面形成体を内側面形成体に重ね合わせることができ、且つ前記上面形成体の内端部を、前記重ね合わせた状態の外側面形成体の端部に当接させることができ、更に、前記上面形成体の外端に固定板を取り付け、この状態で、前記ネジ軸部に螺合されるナット手段によって、前記固定板が前記回転軸に固定されることにより前記三者を一体化でき、該一体化物の外面部分が前記畦内側面を形成し、且つ前記上面形成体の円形状外面部が前記畦上面を形成するように構成されている。又前記内側面形成体の頂部に、前記軸部を前記孔部に挿通させた状態で、外側面形成体の頂部を突き合わせ、これにより、前記軸部の係合面と前記孔部の係合面とが係合して外側面形成体が軸部に対して回り止めされた状態となされ、且つ前記外側面形成体の前記円錐状内面部に前記上面形成体の内端部を当接させ、この状態で、前記ネジ軸部に螺合されるナット手段によって前記固定板を前記回転軸に固定することにより前記三者を一体化でき、該一体化状態で、内側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦内側面を形成し、外側面形成体の前記円錐状外面部が前記畦外側面を形成するように構成されていることを特徴とするものである。該整畦具において、前記係合面相互の係合を、係合突部と係合凹部との係合に代えることがある。
【0014】前記整畦具において、前記回転軸は、前記係合面を有した軸部が回転軸本体に連結された状態に構成されることの他、前記係合面を有した軸部が一体に設けられたものとして構成されることもある。又前記整畦具において、前記軸部が六角形の軸部として形成されると共に、前記孔部は該六角形の軸部を略密接に挿通させることのできる六角形の孔部として形成されることがある。
【0015】前記各整畦具において、前記外側面形成体の外周縁側の部分には、先側が細くなる山形状突出部が周方向に並設されたものとし、該外側面形成体の回転に伴い、前記突出部の、回転方向前側の辺部が、整畦されるべき旧畦の外側の面の草をむしり取る草むしり部となるように構成するのがよい。
【0016】又前記各整畦具において、前記内側面形成体の外周縁側の部分を、先側が細くなる突出部が周方向に並設された切削部として構成し、整畦時に、前記突出部が田面に切り入るように構成するのがよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1の実施の形態〕図1において本発明に係る整畦具1は、牽引車の進行方向Fに盛り上げ状態に連続的に供給された盛土2を締め固めて畦3を形成するものであり、畦の延長方向と直交して突設され且つ牽引車の動力源によって回転駆動せしめられる回転軸5に取着されるものであって、図3に示す断面台形状の畦3aを形成することのできる第1の整畦具1aと、図4に示す断面L字状の畦3bを形成することのできる第2の整畦具1bと、図6に示す断面三角形状の畦3cを形成することのできる第3の整畦具1cの3種類の装置を、部品の組み替えによって簡易に構成できるものである。
【0018】その具体的な構成を前記第1の整畦具1aの態様について図1〜3により説明すれば、畦上面7を形成する円形状外面部9を有した上面形成体10と、畦内側面11を形成する円錐状外面部12を有した内側面形成体13と、畦外側面15を形成する円錐状外面部16を有し且つ前記内側面形成体13の前記円錐状外面部12に当接し得る円錐状内面部17を有した外側面形成体18とを具えており、これら三者を固定板19を介して一体化するように構成されている。なお前記上面形成体10と内側面形成体13と外側面形成体18の寸法は、整畦される畦の大きさが略共通していることに鑑み、その標準的大きさの畦を対象として設定されている。
【0019】前記上面形成体10は、本実施の形態においては円筒状に形成されており、その左右長さは、形成すべき畦3の天端幅に合わせて設定されている。
【0020】又前記内側面形成体13は、図2〜3に示すように、前記上面形成体10の内端側部分20の内周面21に当接し得る当接部22を外周面として有した円板状の係合突部23を頂部25に具え、内方に向かって大径となる前記円錐状外面部12が前記頂部25の外周縁に連設された円錐台状板体として形成されている。そして、前記円板状の係合突部23の中心に挿通孔26が設けられると共に、前記係合突部23の外面には、前記挿通孔26と同心の挿通孔27を有した固定筒部29が突設され、図3に示すように、該同心の挿通孔26,27に前記回転軸5が挿通せしめられる。そして該固定筒部29には、前記回転軸5に貫設した取付孔30と位置合わせして固定孔31が設けられており、連通した前記固定孔31と前記取付孔30にボルト32を挿通させ且つその端部分にナット33を螺合し締め付けることにより、該内側面形成体13はその頂部25で前部回転軸5に固定状態に取り付けられる。なお本実施の形態おいては、前記回転軸5の、前記固定筒部29の外端位置において、稍小径のネジ軸部35が同心に突設されている。
【0021】前記外側面形成体18は、本実施の形態においては図2〜3に示すように、円形の開口36が中央部に設けられた円錐筒状に形成されており、本実施の形態において、その外径は前記内側面形成体13の外径と略等しく、その円錐状外面部37の小径側39が、前記上面形成体10の外端側40で前記円形状外面部9に連なるように構成されている。
【0022】前記固定板19は本実施の形態においては、前記上面形成体10の外径に略等しい外径を有した円板状を呈する固定板本体41の内面側に、該固定板本体の外径よりも稍小径である円環状の係合突出部42を突設してなる。該係合突出部42は、図3に示すように、前記外側面形成体18の前記円形の開口36を挿通して内方に突出するものであり、該突出部分の外周面43で、前記上面形成体10の外端部分45の内周面46に当接し得る。又固定板本体41の中心部には、前記ネジ軸部35に螺合し得るネジ孔47が設けられており、該ネジ軸部35の先端部分は、前記固定板本体41の外面から稍突出する。
【0023】然して図3で示すように、前記上面形成体10の内端部分の内周面21に前記内側面形成体13の係合突部23の前記当接部22を当接させ、且つ、前記ネジ孔47に前記ネジ軸部35が挿通せしめられて前記円錐状内面部17に当接される固定板19に突設した前記係合突出部42を、前記開口36を挿通して前記上面形成体10の外端部分の内周面46に当接させ、この状態で、前記内側面形成体13と前記外側面形成体18との間に前記上面形成体10を介在せしめる。そして前記ネジ孔47を挿通したネジ軸部35の突出部材に固定ナット49を螺合し締め付けることにより、図1、図3に示すように、前記内側面形成体13と上面形成体10と外側面形成体18とを一体化でき、この一体化物は前記ボルト32を介して前記回転軸5に固定される。かかる構成を有する第1の整畦具1aが前記回転軸5の回転に伴って回転すると、前記上面形成体10と内側面形成体13と外側面形成体18が、前記盛土2に対しスリップ回転等して畦表面を締め固め、所要の畦上面7と畦内側面11と畦外側面15を形成する。
【0024】又前記第2の整畦具1bは、図4〜5に示すように、前記第1の整畦具1aを組み替えて構成されている。その組み替えは、前記固定板19を取り外して、外側面形成体18と上面形成体10とを取り外した後、該外側面形成体18を前記内側面形成体13に重ね合わせる。
【0025】その要領は、前記内側面形成体13の前記係合突部23を前記外側面形成体18の前記円形の開口36に挿通させ且つ前記外側面形成体18の前記円錐状内面部17を前記内側面形成体13の前記円錐状外面部12に当接させた状態で、外側面形成体18を内側面形成体13に重ね合わせる。
【0026】又前記上面形成体10の内端部51を、前記重ね合わせた状態にある外側面形成体18の端部52に当接させると共に、前記上面形成体10の外端部分45の内周面46に前記円環状をなす係合突出部42を当接させて、前記固定板19を前記上面形成体10の外端に取り付ける。これにより、前記固定板本体41が上面形成体10の外端を閉蓋した状態となり、固定板本体41の外周面53が上面形成体10の円形状外面部9に略面一となる。そしてこの状態で、前記固定板本体41のネジ孔47を挿通した前記ネジ軸部35に固定ナット49を螺合し締め付けることにより、内側面形成体13と外側面形成体18と上面形成体10とを一体化できる。
【0027】なお前記上面形成体10は、前記円環状の係合突出部42によって安定的に支持されるのであるが、本実施の形態においては、前記円形の開口36を挿通して突出した係合突部23の突出部分55を前記上面形成体10の内端部分の内周面21に当接させることとして、上面形成体10の支持の安定性を向上させている。
【0028】このように構成された第2の整畦具1bは、回転軸5が前記と同様に回転せしめられることによって回転し、前記重なり合う一体化物の外面部分即ち、外側面形成体18の前記円錐状外面部16が畦内側面11を形成する。又前記上面形成体10の円形状外面部9が前記畦上面7を形成する。
【0029】又前記第3の整畦具1cは、図6〜7に示すように、前記固定板19を取り外して外側面形成体18と上面形成体10を取り外した後、前記内側面形成体13の係合突部23を、前記外側面形成体18の円形の開口36に挿通させて、内側面形成体13の円錐状外面部12の先端部(頂部25)56に、前記外側面形成体18の円錐状外面部16の先端部57を突き合わせた状態とする。その後、前記上面形成体10の内端部51を前記外側面形成体18の前記円錐状内面部17に当接させると共に、前記上面形成体10の外端部分の内周面46に前記係合突出部42を当接させて前記固定板19を上面形成体10の外端に取り付ける。これにより、前記固定板本体41が上面形成体10の外端を閉蓋した状態となり、固定板本体41の外周面53が上面形成体10の円形状外面部9に略面一となる。そしてこの状態で、前記固定板本体41のネジ孔47を挿通した前記回転軸のネジ軸部35に固定ナット49を螺合し締め付けることにより、内側面形成体13と外側面形成体18と上面形成体10とを一体化できる。
【0030】なお前記上面形成体10は、前記円環状の係合突出部42によって安定的に支持されるのであるが、本実施の形態においては、前記円形の開口36を挿通して突出した係合突部の突出部分55を前記上面形成体10の内端部分の内周面21に当接させることとして、上面形成体10の支持の安定性を向上させている。このように構成された第3の整畦具1cは、回転軸5が前記と同様に回転せしめられることによって回転し、所要の畦内側面11と畦外側面15を形成する。
【0031】この場合、前記上面形成体10が前記外側面形成体18の外端から突出する場合も生ずるが、断面三角形状の畦は、田と田を仕切る畦であるために、上面形成体が突出しても何ら整畦の障害とはならない。
【0032】〔第2の実施の形態〕図8は本発明に係る整畦具1の他の態様を示し、牽引車の進行方向Fに盛り上げ状態に連続的に供給された盛土2を締め固めて畦3を形成するものであり、畦の延長方向と直交して突設され且つ牽引車の動力源によって回転駆動せしめられる回転軸5に取着されるものであって、図11に示す断面台形状の畦3aを形成することのできる第1の整畦具1aと、図12に示す断面L字状の畦3bを形成することのできる第2の整畦具1bと、図14に示す断面三角形状の畦3cを形成することのできる第3の整畦具1cの3種類の装置を、部品の組み替えによって簡易に構成できるものである。
【0033】その具体的な構成を前記第1の整畦具1aの態様について図8〜11により説明すれば、畦上面7を形成する円形状外面部9を有した上面形成体10と、畦内側面11を形成する円錐状外面部12を有した内側面形成体13と、畦外側面15を形成する円錐状外面部16を有し且つ前記内側面形成体13の前記円錐状外面部12に当接し得る円錐状内面部17を有した外側面形成体18とを具えており、これら3者を固定板19を介して一体化するように構成されている。なお前記上面形成体10と内側面形成体13と外側面形成体18の寸法は、整畦される畦の大きさが略共通していることに鑑み、その標準的大きさの畦を対象として設定されている。
【0034】前記上面形成体10は、本実施の形態においては円筒状に形成されており、その左右長さは、形成すべき畦3の天端幅に合わせて設定されている。
【0035】又前記内側面形成体13は、図9〜11に示すように、前記上面形成体10の内端部56が外周縁部分57で当接し得る円形面59を有した頂部60を具え、内方に向かって大径となる前記円錐状外面部12が前記頂部60の外周縁に連設されてなる円錐台状板体として形成されている。そして前記頂部60の外面側の中心部には、前記回転軸5の先側部分5aとしての断面六角形の軸部61が突設されると共にその外端には、稍小径のネジ軸部62が同心に突設されている。又前記頂部60の内面側には、図10〜11に示すように、前記回転軸5の基端側部分(回転軸本体)5b先端に突設された円形連結板63を嵌め入れるための嵌入凹部65が、環状リング66の突設によって形成されている。かかる構成の内側面形成体13は、前記円形連結板63を前記嵌入凹部65に嵌め入れ且つ該円形連結板63と頂部60とが、図9〜11に示すように、両者の位置合わせされた挿通孔67,69を挿通するボルト70とナット71とを用いて連結されており、これにより、内側面形成体13が回転軸5に固定状態に連結されている。
【0036】なお本実施の形態において前記円錐状外面部12は、図8〜9に示すように、その外面72が、多数本の稜線角部73が放射状に配設されることによって、開いた傘の外面のように折れ曲がった面として形成されると共に、その外周縁側の部分75には、先側が細くなる、例えば山形状の突出部76が周方向に並設されている。該山形状の突出部76は、内側面形成体13が回転する際に、田面に切り入る切削部として機能し整畦をより安定化させる。
【0037】又前記外側面形成体18は、図8〜9、図11に示すように、円形面を有し且つ前記六角形の軸部61を挿通させる六角形の孔部77が中心部に設けられた頂部79を具え、外方に向かって大径となる前記円錐状外面部16が前記頂部79の外周縁に連設された円錐台状板体として形成されており、図11に示すように、その頂部側の部分80が前記上面形成体10の外端側の内部81に挿入状態となって、上面形成体10の外端82が前記円錐状外面部16に当接し得る。
【0038】ところで畦の外側の面は、その上側の部分は、畦強度を確保するために十分に締め固める必要があるが、その裾側の部分83(図11)は必ずしもその必要がない。そこで本実施の形態においては、必要部分の締め固めだけを図るように、外側面形成体18の外径を前記内側面形成体13の外径よりも小さく設定している。勿論、前記第1の実施の形態におけると同様に、両者の外径を略等しく設定することもある。又畦の形態によっては、外側面形成体18の直径を内側面形成体13の直径よりも大きく設定することもある。
【0039】なお本実施の形態においては前記円錐状外面部16も、図8〜9に示すように、その外面85が、多数本の稜線角部が放射状に配設されることによって、開いた傘の外面のように折れ曲がった面として形成されると共に、その外周縁側の部分86には、先側が細くなる山形状突出部87が周方向に並設されている。そして該山形状突出部87の、外側面形成体18の回転方向(図8にF1で示す)の前側の辺部88(図8)は、畦外側面15を整畦する際に外側面形成体の回転に伴い、旧畦の外側の面15aに生えている草をむしり取る作用を呈し得る。
【0040】前記固定板19は本実施の形態においては、図8〜9、図11に示すように、前記上面形成体10の外径に略等しい外径を有した円板状本体89の内周面に、前記外側面形成体18の前記円錐状内面部17に内端で当接する円環状突部90を突設して構成されており、その中心部には、前記ネジ軸部62に螺合し得るネジ孔91が設けられており、該ネジ軸部62の先端側の部分は固定板19の外面から稍突出し、図8、図11に示すように、該突出部分に固定ナット49が螺合される。
【0041】然して前記上面形成体10を前記内側面形成体13と前記外側面形成体18との間に介在させるように、外側面形成体18の前記六角形の孔部77内に前記六角形の軸部61を挿通状態にし且つ前記固定板19の前記ネジ孔91に前記ネジ軸部62を螺合させ締め付ける。これにより、固定板19の前記円環状突部90が外側面形成体18の前記円錐状内面部17を押圧し、図11に示すように、前記外側面形成体の頂部側の部分80が前記上面形成体10の外端側の内部81に挿入状態となって上面形成体10の外端82が前記円錐状外面部16に当接し、前記上面形成体10が内側面形成体13と外側面形成体18との間で挾持され、上面形成体10が位置固定されることになる。その後、前記固定板19の外面から突出したネジ軸部62に固定ナット49を螺合し締め付ける。
【0042】かかる構成を有する第1の整畦具1aが、前記回転軸5の回転に伴って回転すると、前記上面形成体10と内側面形成体13と外側面形成体18が畦の表面を締め硬め、所要の畦上面7と畦内側面11と畦外側面15を形成する。なお前記外側面形成体18は、前記六角形の軸部61が前記六角形の孔部77に挿通されているために、整畦作業時において、外側面形成体18が内側面形成体13と常に一体化して回転できる。そしてこの回転により、外側面形成体18の山形状突出部87の前記した前側の辺部88(図8)が、該外側面形成体18の回転に伴い、旧畦面に生えている草をむしり取る。
【0043】又前記第2の整畦具1bは、図12〜13に示すように、前記第1の整畦具1aを組み替えて構成されている。その組み替えは、前記固定板19を取り外し、外側面形成体18と上面形成体10とを取り外した後、前記六角形の軸部61を前記六角形の孔部77に挿通状態にして外側面形成体18を前記内側面形成体13に重ね合わせる。この状態で、前記ボルト70の頭部93は、図12に示すように、内外の頂部60,79間の空間部94に納まる。
【0044】又、前記ネジ孔91に前記ネジ軸部62を螺合させて、前記上面形成体10の内端側の内部95に前記外側面形成体10の頂部側の部分80を入り込ませ上面形成体10の内端部96を前記外側面形成体18の円錐状外面部16に当接させ、前記固定板19を上面形成体10の外端に取り付ける。これにより、固定板19が上面形成体10の外端を閉蓋した状態となり、固定板の外周面97が上面形成体10の円形状外面部9に略面一となる。そしてこの状態で、前記固定板19の外面に突出したネジ軸部62に固定ナット49を螺合し締め付けることにより、内側面形成体13と外側面形成体18と上面形成体10とを一体化できる。
【0045】このように構成された第2の整畦具1bは、回転軸5が前記と同様に回転せしめられることによって回転し、前記重なり合う一体化物の外面部分即ち、外側面形成体の円錐状外面部16と、該円錐状外面部16の先端から先側に延長される、内側面形成体の前記円錐状外面部12とが協働して畦内側面11を形成する。
【0046】又前記第3の整畦具1cは図14〜15に示すように、前記固定板19を取り外して外側面形成体18と上面形成体10とを取り外した後、前記六角形の軸部61を前記六角形の孔部77に挿通させた状態で、前記内側面形成体13の頂部60に前記外側面形成体18の頂部79を突き合わせる。なお本実施の形態においては、頂部79がボルト頭部93に当接した突き合わせ状態となっている。且つ、前記上面形成体10の内部に前記軸部61を挿通させ、その後、前記ネジ軸部62を前記固定板19のネジ孔91に螺合させ締め付けて上面形成体10の内端部56を外側面形成体18の前記円錐状内面部17に当接せしめ、固定板19から突出したネジ軸部62に固定ナット49を螺合し締め付ける。これにより内側面形成体13と外側面形成体18と上面形成体10とを一体化できる。このように構成された第3の整畦具1cは、回転軸5が前記と同様に回転せしめられることによって回転し、所要の畦内側面11と畦外側面15を形成し前記断面三角形の畦を整畦する。なお本実施の形態においては、前記内外の頂部60,79の直径が稍異なり、又前記ボルトの頭部93厚み分の間隙99が内外の頂部間に形成されているが、断面三角形の畦を厳密に整畦する必要はないため、整畦に支障がない。
【0047】〔その他の実施の形態〕
(1) 整畦具を構成する上面形成体10と内側面形成体13と外側面形成体18とを一体化する手段は、前記実施の形態で示したものには特定されず、各種の手段を採用できる。
【0048】(2) 本発明において、外側面形成体18の円錐状内面部17が内側面形成体13の円錐状外面部12に当接するとは、全面に亘る完全密着の当接である必要はなく、外側面形成体18を内側面形成体13に重ね合わせた状態で前記畦内側面11を形成可能とする当接状態であればよい。
【0049】(3) 前記内側面形成体13に設ける係合突部23は、円筒状をなす前記上面形成体10の内端部分の内周面21に当接し得る当接部22を具えて、該当接部22で上面形成体10を安定的に支持できるものであるならば、該当接部22は、それが周方向に間隔をおいて並設されたものであってもよく、必ずしも円板状をなすものには特定されない。このことは、前記固定板19を構成する前記係合突出部42に関しても同様である。
【0050】(4) 外側面形成体18に設ける前記開口36は、前記内側面形成体13の係合突部23を挿通させることができ、又固定板19の係合突出部42を挿通させることができるものでありさえすれば、円形状の開口には特定されない。
【0051】(5) 図11に示すような、基端側部分と先側部分との連結によって構成された回転軸5の軸部61、或いは図16に示すように一体に構成された回転軸5の軸部61を、前記外側面形成体18の中央部分に設けた孔部77に挿通させる構成を採用する場合、外側面形成体18を回転軸5に結果的に回り止めして取り付けることができるものでありさえすれば、該軸部5は、第2の実施の形態におけるような断面六角形の軸部には特定されない。外側面形成体18に設けた孔部内面と係合して外側面形成体の回り止めが達成されるものであるならば、該軸部5は、断面六角形等の角形に形成される必要はなく、例えば図17に示すように、断面円形の軸部61の一部分が平坦の係合面100を具えるものとして構成される場合もある。この場合は、該係合面100に当接する係合面101を具えるように孔部77が形成されることによって、外側面形成体18を回転軸5に回り止めして取り付けることができるのである。或いは、係合突部と係合凹部との係合によって回り止めを図ることもできる。
【0052】(6) 第1の実施の形態において、固定板19及び固定ナット49の締め付けに伴う摩擦力だけでは外側面形成体18が整畦時に緩む恐れがある場合は、図18〜19に示すように、前記内側面形成体13に設ける係合突部23、前記上面形成体10の内面102、前記外側面形成体18の開口36、前記固定板19に突設した係合突出部42を、共に、係合面103を具える角形等に形成するのがよい。このように構成するときは、図20に示すように、内側面形成体13の前記係合突部23と上面形成体10の前記内端部分の内周面21とを係合面103,103で回り止め状態に係合させると共に、図21に示すように、上面形成体10の前記外端部分の内周面46と固定板19の前記係合突出部42とを係合面103,103で回り止め状態に係合させ、又図22に示すように、前記係合突出部42と外側面形成体18の前記開口36とを係合面103,103で回り止め状態に係合させることにより、外側面形成体18を内側面形成体13に回り止めして取り付けることができる。前記係合面相互の係合に代えて、係合突部と係合凹部との係合手段によることもできる。
【0053】(7) 上面形成体10の円形状外面部9は、必ずしも平滑な円形面には特定されず、畦上面7を押圧する突部を具えた凹凸のある面として形成されることもある。同様に、内側面形成体13の円錐状外面部12や外側面形成体18の円錐状外面部16も、平滑な円錐面には特定されず、畦内側面11や畦外側面15を押圧する突部を具えた凹凸のある面として形成されることがある。要するに、内側面形成体13の円錐状外面部12や上面形成体10の円形状外面部9、又外側面形成体18の円錐状外面部16は、これらが回転することによって畦内側面、畦上面、畦外側面を所要に形成することができるものであるならば、その円錐状の構成や円形状の構成は問わないということである。
【0054】(8) 図1に示す円錐状の内側面形成体13や外側面形成体18に対しても、その外周縁側の部分に、前記第2の実施の形態におけると同様の山形状突出部76を周方向に並設することができる。
【0055】(9) 前記第1の実施の形態における場合も、回転軸5は、その基端側部分と先側部分とを連結した連結タイプとして構成してよい。
【0056】(10)固定板19を固定ナット49によってネジ軸部35,62に固定する場合は、例えば図3、図11において、前記固定板本体41,89に設けたネジ孔47,91は、雌ネジを有さない単なる挿通孔に変更してもよい。又、固定板本体41,89に前記ネジ孔47,91を設ける場合は、該固定板本体が凹部や開口部等としての回転操作部を有するならば、前記固定ナット49を省略してもよい。
【0057】(11)本発明に係る整畦具1は、例えば図23に示すように、偏心運動をするように回転軸5に取り付けられることもある。
【0058】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係る整畦具は交換方式のものではなく組み替え方式のものであるため、断面台形状の畦や断面L字状の畦、断面三角形状の畦を形成せんとするときは、内側面形成体に対して外側面形成体と上面形成体とを適宜に組み換えることによって所要の整畦具を構成できる。従って従来のように、形成すべき畦に応じて所要に構成された整畦具の複数種類を用意し、その全体を交換して整畦を行なうことは要さず、一台の整畦具を、その内側面形成体に対して外側面形成体と上面形成体とを適宜に組み換えることによって、3種類の整畦具を容易に構成できることとなる。このように本発明によるときは、一台の整畦具を、その部品の組み替えによって3種類の整畦具として活用できるため、従来のように、3種類の畦に対して個別的に整畦具を購入する場合に比し、遙かに経済的である。又、一台の整畦具を現場に搬入すれば済むため、従来のように複数種類の整畦具を現場に搬入する場合のような搬入作業の面倒さも解消できる。
【0059】(2) 又、いずれの組み替えの態様においても、組み替えに必要な全ての部品を一体に具えたものとして構成することができるため、例えば従来の断面台形状の畦を形成する整畦具において、その外側面形成体を取り外して断面L字状の畦を形成するとした場合のように、取り外した部品の置き場所が分からなくなって、整畦具を再度組み立てることができなくなるといった不都合を生じさせることがない。
【0060】(3) 図11に示すように連結によって構成された回転軸や、図16に示すように一体に構成された回転軸に回り止め用の係合面を設け、該係合面を、外側面形成体の頂部分に設けた孔部の係合面に係合させる構成とした場合は、第1、第2、第3の整畦具において、前記外側面形成体を、回り止めされた状態で前記回転軸に装着できることになり、従って、外側面形成体が緩む恐れなく整畦を確実に行い得ることとなる。同様の効果は、前記第1の実施の形態における場合において、内側面形成体の前記係合突部と上面形成体の前記内端部分の内周面とを、係合面相互の当接で回り止め状態に係合させ、又上面形成体の外端部分の内周面と固定板の前記係合突出部とを、係合面相互の当接で回り止め状態に係合させ、又固定板の前記係合突出部と外側面形成体の前記開口とを係合面相互の当接で回り止め状態に係合させることによっても達成される。これらの場合、前記係合面相互の係合が、係合突部と係合凹部との係合に変更されても同様である。
【0061】(4) 又前記外側面形成体の外周縁側の部分に、先側程細くなる山形状突出部を周方向に並設する構成とした場合は、整畦の際、旧畦の外側の面に生えている雑草を該突出部の、回転方向の前側に位置する辺部でむしり取ることが可能となる。そして、突出部は山形状をなすために、むしり取った草が隣り合う突出部間に詰まる恐れを防止できる。
【0062】(5) 又、前記内側面形成体の外周縁側の部分を、先側が細くなる突出部が周方向に並設された切削部として構成したときは、前記整畦は、前記突出部が切削刃となって畦際の田面に切り入る状態となるため、該突出部の外面が畦内側面を締め固める。併せて、前記切り入りは、前記突出部が切削刃となって行われるため、内側面形成体の外周部分の田面への切り入りが容易且つ確実に行われることとなる。従って、畦内側面形成体の外周部分が田面に円滑に切り入らないで整畦具が跳ねる傾向になるのを効果的に防止でき、安定的に整畦作業を行い得ることとなる。
【出願人】 【識別番号】000250247
【氏名又は名称】来田農産株式会社
【識別番号】593088120
【氏名又は名称】武田 美津子
【出願日】 平成12年7月3日(2000.7.3)
【代理人】 【識別番号】100085246
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 清一郎
【公開番号】 特開2001−204204(P2001−204204A)
【公開日】 平成13年7月31日(2001.7.31)
【出願番号】 特願2000−200915(P2000−200915)