| 【発明の名称】 |
畦塗り機 |
| 【発明者】 |
【氏名】萱原 博文
【氏名】遠藤 忠治
【氏名】小虎 修一
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| 【要約】 |
【課題】畦塗り機の機体の軽量化、伝動機構の簡略化、作業部の左右移動の容易化を図る。
【解決手段】■.走行機体に着脱可能で走行機体からの動力を受ける入力部4を有する連結フレーム2と、該連結フレーム2に作業位置と走行位置とに左右移動可能に装着され、作業部を支持する作業部支持フレーム9とからなり、該作業部支持フレーム9は、入力部4からの動力を前処理体11及び整畦体12に伝達する伝動ケースを兼ね、連結フレーム2の入力部4と作業部支持フレーム9への動力伝達部9aとの間に接離操作可能のクラッチ23,24を設けた。■.クラッチ23,24の一方24を、他方のクラッチ23に対して接合する位置と離間する位置とにシフト可能のシフトレバー25を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に着脱可能に連結され、該走行機体から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦側に畦状に盛り上げる前処理体、及びこの前処理体により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形する多面体ドラムからなる整畦体を備えた畦塗り機において、走行機体に着脱可能で走行機体からの動力を受ける入力部を有する連結フレームと、この連結フレームに、作業位置と走行位置とに左右移動可能に装着され、上記前処理体及び整畦体を支持する作業部支持フレームとからなり、該作業部支持フレームは、上記入力部からの動力を前処理体及び整畦体に伝達する伝動ケースを兼ね、連結フレームの入力部と作業部支持フレームへの動力伝達部との間に接離操作可能のクラッチを設けたことを特徴とする畦塗り機。 【請求項2】 クラッチの一方を、他方のクラッチに対して接合する位置と離間する位置とにシフト可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、作業部支持フレームを伝動ケースと兼用させて軽量化を図り、連結フレームの入力部から作業部支持フレームへの動力伝達をクラッチを介して行って作業部の左右移動を容易にした畦塗り機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、走行機体の後部に着脱可能に連結され、該走行機体から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦側に畦状に盛り上げる前処理体、及びこの前処理体により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形する多面体ドラムからなる整畦体を備えた畦塗り機が周知である。そして、走行機体に着脱可能で走行機体からの動力を受ける入力部を有する連結フレームと、この連結フレームにほぼ一体的に装着され、前処理体及び整畦体を支持する作業部支持フレームとを備え、走行機体から入力部に受けた動力を、作業部支持フレームとは別に設けた伝動機構を介して前処理体及び整畦体に伝達するようにしている。また、前処理体及び整畦体を作業位置と走行位置とに左右移動可能に構成したものもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、作業部支持フレームとは別に設けた伝動機構を介して前処理体及び整畦体に動力伝達するようにしていると、構造が複雑となり、しかも重量が重くなるという問題点があった。また、前処理体及び整畦体を作業位置と走行位置とに左右移動(オフセット)させる場合には、伝動機構の構造が複雑となり、重量も重くなるという問題点があった。本発明は、これらの問題点を解決することを目的になされたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明は、A.走行機体の後部に着脱可能に連結され、該走行機体から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦側に畦状に盛り上げる前処理体、及びこの前処理体により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形する多面体ドラムからなる整畦体を備えた畦塗り機において、走行機体に着脱可能で走行機体からの動力を受ける入力部を有する連結フレームと、この連結フレームに、作業位置と走行位置とに左右移動可能に装着され、上記前処理体及び整畦体を支持する作業部支持フレームとからなり、該作業部支持フレームは、上記入力部からの動力を前処理体及び整畦体に伝達する伝動ケースを兼ね、連結フレームの入力部と作業部支持フレームへの動力伝達部との間に接離操作可能のクラッチを設けたことを特徴としている。 【0005】B.クラッチの一方を、他方のクラッチに対して接合する位置と離間する位置とにシフト可能に構成したことを特徴としている。 【0006】 【作用】上記A.、B.の構成により本発明の畦塗り機は、走行機体に着脱可能で走行機体からの動力を受ける入力部を有する連結フレームと、この連結フレームに、作業位置と走行位置とに左右移動可能に装着され、上記前処理体及び整畦体を支持する作業部支持フレームとからなり、該作業部支持フレームは、上記入力部からの動力を前処理体及び整畦体に伝達する伝動ケースを兼ね、連結フレームの入力部と作業部支持フレームへの動力伝達部との間に接離操作可能のクラッチを設けたことで、フレーム構造が簡単となり、軽量化が図られる。また、前処理体及び整畦体を作業位置に移動したときにクラッチが接続され、前処理体及び整畦体を走行位置に移動したときにはクラッチが離脱され、作業部における伝動機構の構成が簡略化されて重量も軽くなる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。図1〜図3において、符号1は図示しないトラクタの後部に設けられたトップリンク及びロアリンクからなる三点リンク連結機構に連結されて、整畦作業を行う畦塗り機である。この畦塗り機1は、連結フレーム2に、前方に向け突出し、トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント及び伝動軸を介して動力を受ける入力軸3を有する入力部4を設けている。また、図示しないが、上方に向け突出するトップリンク連結部、及び入力部4の左右両側にロアリンク連結部が設けられ、トラクタの三点リンク連結機構に連結される。連結フレーム2の左右両端部には車輪付スタンド5が着脱されるスタンド支持部6,6が設けられている。 【0008】連結フレーム2の上部に、左右一対の平行リンク7,8の前端部が支軸7a,8aを介して枢着され、この平行リンク7,8の後端部に、伝動ケースを兼ね、左右方向に延びる作業部支持フレーム9が支軸7b,8bを介して枢着されて、作業部(前処理体及び整畦体)の作業位置(図1)と走行位置(図2)とに左右移動(オフセット)可能になっている。そして、作業部が作業位置に移動しているとき支軸7b,8a間に、作業部が走行位置に移動しているとき支軸7a,8b間に、それぞれ両端部が嵌挿されて作業部を作業位置と走行位置とに固定する固定ロッド10が設けられている。この固定ロッド10は、その両端部が各支軸7a,7b、8a,8bに対して挿脱自在であるが、いずれか2つの支軸を選択して嵌挿(平行リンク7,8の回動を固定)したときには、嵌挿した支軸の上端部にピンを差し込むなどして抜け止めされ、作業部を固定状態に保持するようにしている。 【0009】作業部支持フレーム9の入力側端部(図1及び図2で左側端)から前方に入力ケース9aが突設され、作業部支持フレーム9の出力側端部(図1及び図2で右側端)には前後両方向に出力部9bが設けられて、作業部支持フレーム9に支持された作業部である前処理体11及び整畦体12に動力伝達して駆動するようにしている。前処理体11は、元畦の一部及び圃場を耕耘して畦状に盛り上げるロータリ耕耘装置からなるもので、前後方向に延び左右方向に回転する耕耘軸(作業軸)11aの外周に多数の耕耘爪11bを取付けており、これら耕耘軸11a及び耕耘爪11bは、上部カバー13,上下揺動自在の側部カバー14,弾性板体からなる後部カバー15などを備えている。 【0010】整畦体12は、前処理体11の後方に配設され、作業部支持フレーム9から後方に向け延び、回動軸16を介して上下揺動自在に支持され、ユニバーサルジョイント17aを介して動力を受ける整畦体伝動ケース(デフケース)17から右側方に突出した図示しない回転軸に、わずかに偏心して多角円錐状ドラム19を取付け、この多角円錐状ドラム19の回転中心部の外側部に水平筒状体20を取付けたものである。多角円錐状ドラム19及び水平筒状体20の上方は、ドラムカバー19a、筒状体カバー20aにより覆われている。整畦体伝動ケース17、多角円錐状ドラム19及び水平筒状体20の上下調節は、整畦体上下調節機構18によって回動軸16を中心に上下回動させることによって行われる。そして、前処理体11により耕耘された土壌を多角円錐状ドラム19の回転・叩打により畦に成形すると共に、水平筒状体20により多角円錐状ドラム19によって成形された畦の頂部を平らに成形するようにしている。 【0011】整畦体12の整畦体伝動ケース17の多角円錐状ドラム19及び水平筒状体20を取付けた側と反対側に、平面視(図1及び図2の状態)で多角円錐状ドラム19及び水平筒状体20の回転軸心とほぼ同じ軸線上に接地輪(コールタ)21を設けている。この接地輪21は、接地輪上下調節機構22により上下移動調節が可能である。 【0012】ここで本発明においては、図4及び図5に拡大して示すように、連結フレーム2の入力部4の後端部と作業部支持フレーム9への動力伝達部である入力ケース9aの先端部との間に接離可能のクラッチ23,24を設けている。クラッチ23は入力ケース9aの先端部に固着され、クラッチ24は入力部4の後端部にシフトレバー25及びシフトガイド26により前後にスライド可能であり、また、クラッチ付勢バネ27によりクラッチ23と接続する側に付勢されている。そして、図1及び図4のように前処理体11及び整畦体12を作業位置に移動したときにクラッチが接続され、図2及び図5のように前処理体11及び整畦体12を走行位置に移動したときにはクラッチが離脱するように構成されている。 【0013】このような構成の畦塗り機1においては、トラクタの後部に三点リンク連結機構を介して連結フレーム2が連結され、トラクタから入力軸3−入力部4に動力を受ける。作業部により作業を行うときは、クラッチ24をシフトレバー25によりクラッチ23から離間するようにシフトしておき、固定ロッド10を平行リンク7,8の支軸から抜き取り、平行リンク7,8を介して作業部を図1及び図4に示すように移動させ、シフトレバー25によりクラッチ24をクラッチ23と接合させるように移動する。クラッチ24とクラッチ23の接合が十分でないときは、整畦体12の多角円錐状ドラム19を手によりわずかに回転させることにより接合する。そして、固定ロッド10を平行リンク7,8の支軸7b,8aに嵌挿して平行リンク7,8の回動を固定する。この状態で入力部4に受けた動力は、クラッチ23,24を介して入力ケース9a−作業部支持フレーム9に動力伝達され、出力部9bから前処理体11及び整畦体12の多角円錐状ドラム19及び水平筒状体20を回転駆動してトラクタの走行と共に整畦作業を行う。 【0014】前処理体11及び整畦体12の多角円錐状ドラム19の作用深さを調節するときは、トラクタの三点リンク連結機構により畦塗り機1の支持高さを変えることによって行われるが、整畦体12においては、整畦体上下調節機構18によって回動軸16を中心に整畦体伝動ケース17を上下回動させることによって、独自に作用深さの調節が行われる。また、接地輪上下調節機構22により接地輪21を上下移動調節することによって、多角円錐状ドラム19の作用を安定させる状態に保持する。 【0015】前処理体11では元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦側に対して畦状に盛り上げ、その耕耘された土壌を整畦体12の多角円錐状ドラム19の多角の整畦面が偏心しながら回転して畦法面を叩いて目的とする畦に成形する。また、水平筒状体20により多角円錐状ドラム19によって成形された畦の頂部を平らに成形する。この整畦作業時に、偏心回転する多角円錐状ドラム19は、この多角円錐状ドラム19及び水平筒状体20の回転軸心とほぼ同じ軸線上に設けられた接地輪21により安定した状態に支持される。 【0016】畦塗り機1が作業を行わずトラクタに連結されて路上走行するときは、クラッチ24をシフトレバー25によりクラッチ23から離間させておき、固定ロッド10を平行リンク7,8の支軸7b,8aから抜き取り、平行リンク7,8を介して作業部を図2及び図5に示すように移動させる。このときクラッチ23,24は左右方向に大きく離間した位置に移動している。この状態でトラクタにより畦塗り機1を走行移動させると、前処理体11及び整畦体12はオフセット量が小さく、トラクタの幅とあまり変わらないので、走行が容易に行える。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように本発明の畦塗り機によれば、上記の構成により以下の作用効果を奏することができる。 【0018】■.走行機体に着脱可能で走行機体からの動力を受ける入力部を有する連結フレームと、この連結フレームに、作業位置と走行位置とに左右移動可能に装着され、上記前処理体及び整畦体を支持する作業部支持フレームとからなり、該作業部支持フレームは、上記入力部からの動力を前処理体及び整畦体に伝達する伝動ケースを兼ねているので、フレーム構造が簡単となり、軽量化を図ることができる。また、走行機体と作業部との前後接近性が良好となり、作業性が向上する。連結フレームの入力部と作業部支持フレームへの動力伝達部との間に接離操作可能のクラッチを設けたので、作業部における伝動機構の構成が簡略化されて重量が軽くなり、作業部の左右移動操作(オフセット)も容易に行うことができる。 【0019】■.クラッチの一方を、他方のクラッチに対して接合する位置と離間する位置とにシフト可能に構成したので、前処理体及び整畦体を作業位置に移動したときにクラッチを接続し、前処理体及び整畦体を走行位置に移動したときにはクラッチを離脱する操作が簡単、容易に行うことができ、作業部における伝動機構の構成が簡略化されて重量も軽くなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010836 【氏名又は名称】小橋工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月13日(2000.1.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
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| 【公開番号】 |
特開2001−190104(P2001−190104A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月17日(2001.7.17) |
| 【出願番号】 |
特願2000−4911(P2000−4911) |
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