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【発明の名称】 歩行型管理機
【発明者】 【氏名】残間 茂雄

【要約】 【課題】歩行型管理機の駆動力をバッテリーで駆動される電動力を利用した歩行型管理機を提供することである。

【解決手段】作業機を備えた歩行型管理機において、電動モータを駆動するバッテリーをロータリ耕耘爪の上方に配置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業機を備えた歩行型管理機において、電動モータを駆動するバッテリーを作業機の上方に配置したことを特徴とする歩行型管理機。
【請求項2】 前記バッテリーはワンタッチで着脱自在に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリ耕耘装置などの作業機を備えた歩行型管理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、耕耘装置等の作業機を備えた歩行型管理機にあっては、商用電源から給電されるモータの駆動力により機体本体及び作業機を駆動する電動管理機が知られている。しかしながら、このような管理機は、モータの電源コードの長さにより作業可能な範囲が限定され、また電源コードを引き回す必要があり、作業性が良くない等の不都合が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の不都合を解決すべく創出されたものであり、その目的は、歩行型管理機の駆動力をバッテリーで駆動される電動力を利用した歩行型管理機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、次のような、歩行型管理機を提供するものである。すなわち、作業機を備えた歩行型管理機において、電動モータを駆動するバッテリーを作業機の上方に配置したことを特徴とする歩行型管理機である。また、バッテリーはワンタッチで着脱自在に配置されていることを特徴とする歩行型管理機である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる歩行型管理機を示す側面図であり、図2は、同じく歩行型管理機の電気回路図、図3は、同じく歩行型管理機の伝動系統を説明する図である。まず、歩行型管理機について説明する。機体(1)の前後水平方向に沿って、前方から、ロータリ耕耘装置(5)を駆動する耕耘軸(6)、走行車輪(7)及び該車輪(7)を駆動する車軸(8)が配設されている。また、後方に、半ループ状のハンドルバー(9)が延設されている。
【0006】機体(1)の側部には動力伝動機構である一対の出入力プーリ(11)(12)並びにこの間に巻装するベルト(13)が設けられ、プーリ(12)に伝達された動力はミッションケース(14)の入力軸(15)に伝達され、車軸(8)に取付ける左右の車輪(7)を駆動するようにしている。(10)は伝動ケースである。なお、プーリ(11)は後述の電動モータ(3)から駆動力が伝達されるように構成されている。
【0007】ミッションケース(14)から耕耘軸(6)に対し動力を分岐して取出すロータリケース(16)を設けており、該ロータリケース(16)は車軸(8)と耕耘軸(6)を結ぶ線分に略水平に配置している。
【0008】耕耘軸(6)で駆動するロータリ耕耘装置(5)は、鉈爪で構成する4列配置の耕耘爪(17)と、その外方部を覆う略半円筒のロータリカバー(18)とを備えている。
【0009】機体(1)の最前部には、機体(1)に対する支持高さを変更可能にした昇降車輪(20)が設けられ、該車輪(20)は機体(1)を構成する機体フレーム(19)に対し、揺動アーム(21)を介して揺動自在に支持されている。なお、(26)はアクセルレバーである。
【0010】以上のように構成された歩行型管理機において、本発明は、機体フレーム(19)にバッテリー(2)及び電動モータ(3)を搭載するとともに、ハンドルバー(9)にコントローラー(4)を備えている。詳しくは、バッテリー(2)或いは電動モータ(3)は相当の重量物であり、その重量性を利用してロータリ耕耘装置(5)の略上方の機体フレーム(19)に載置することにより、耕耘作業時に耕耘爪(17)の地面から受ける反力による跳ね上がりを抑える効果を奏する。図1に示されている例はバッテリー(2)を載置した例であるが、電動モータ(3)を載置しても同等の効果は得られる。
【0011】バッテリー(2)は市販の規定電圧12ボルトを備えたものを複数個一括してバンド等の結束具で結束され、収納ケース(22)に着脱可能に収納されている。前記収納ケース(22)の上部は、収納されたバッテリー(2)の端子と電動モータ(3)を接続する電力ケーブル(23)の接続用孔(24)を備えた絶縁カバー(25)で覆われている。なお、端子と電力ケーブル(23)との接続を確実に維持するために絶縁カバー(25)下面に圧縮スプリング等の弾性体を用いることが好ましい。このように着脱自在に複数組み合わされたバッテリー(2)は作業機の動力として利用され、放電された後はオペレータが短時間に容易にバッテリー(2)を交換できるので、作業の中断時間が少なく、効率のよい作業ができる。また、放電されたバッテリー(2)は商用電源、AC100ボルトにより充電可能であることはいうまでもない。
【0012】以上のような歩行型管理機において、その電気回路図を図2の例で説明する。前述したように規定電圧12ボルトのバッテリー(2)を3個直列に接続し、コントローラ(4)を介して電動モータ(3)に接続している。また、コントローラ(4)はアクセルレバー(26)と接続されている。このような電気回路において、オペレータは電動モータ(3)始動用のキースイッチ(27)をONに操作しバッテリー(2)の電気を電動モータ(3)に導通させ、該モータ(3)を駆動し、得られた駆動力を走行系、作業駆動系に伝達するように構成されている。その際、作業機にかかる負荷、すなわち電動モータ(3)にかかる負荷はオペレータの握るアクセルレバー(26)の加減をコントローラ(4)が認識して電動モータ(3)の負荷調整を行うように電気回路が構成されている。
【0013】次に、動力駆動系を図3の例で説明する。電動モータ(3)の駆動力は、一対の出入力プーリ(11)(12)並びにこの間に巻装するベルト(13)を介して、ミッションケース(14)の入力軸(15)に伝達され、走行系の車軸(8)に取付ける左右の車輪(7)を駆動するとともに、作業駆動系の耕耘軸(6)に対し駆動力を分岐して耕耘爪(17)を駆動するように構成されている。このように構成された動力駆動機構において、ミッションケース(14)の入力軸(15)途中に設けられたクラッチ(28)によって走行系、駆動系の動力が同時駆動或いは走行系単独駆動に切換えられるように構成されている。
【0014】以上のような、作業機を備えた歩行型管理機によれば、移動走行、作業駆動を電力で駆動する電動モータにより駆動することができるので、従来のような騒音や振動、排気ガスの発生を抑制することができて、快適に走行することができる。 また、バッテリー等の重量物は耕耘爪の略上方に配置したので、管理機全体のバランスがとれ、しかも耕耘作業時には、耕耘爪の地面から受ける反力による跳ね上がりを抑えるので、安定した耕耘作業が得られる。さらに、バッテリーは複数個一括して結束され、収納ケースに着脱可能に収納されているので、放電時には短時間にスペアと容易に交換ができるので作業の中断がなく、効率のよい作業が得られるとともに、放電されたバッテリーは直ちに充電され、スペアとして確保できる等の利点がある。
【0015】
【発明の効果】以上、実施例から明らかなように、作業機を備えた歩行型管理機において、請求項1のものによれば、電動モータを駆動するバッテリーをロータリ耕耘爪の上方に配置したので、耕耘作業時に、耕耘爪の地面から受ける反力による跳ね上がりを抑え、安定した耕耘作業が得られる。また、請求項2のものによれば、バッテリーはワンタッチで着脱自在に配置されているので、バッテリーの交換は短時間で容易に交換ができ、作業の中断時間が少なく、作業能率が向上する。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成11年12月16日(1999.12.16)
【代理人】 【識別番号】100090893
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 敏
【公開番号】 特開2001−169602(P2001−169602A)
【公開日】 平成13年6月26日(2001.6.26)
【出願番号】 特願平11−357050