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【発明の名称】 高架作業車における畦追従装置
【発明者】 【氏名】鈴木 裕史

【要約】 【課題】自動で畦のカーブ、蛇行への追従走行を可能とし、本来の移植・収穫作業に集中できるような高架作業車における畦追従装置を提供する。

【解決手段】高架作業車1の前面に、下端部に触手輪5をキャンバに且つ高さ可調節に装着した門柱6の両肩部を連接杆7にて連結して成る門型跨枠4を、前記門柱6上部の後向きに突設した回転支軸8を前記高架作業車1の前方に対応突設した固定管軸3に嵌挿して、前記回転支軸8を支点にして同期的に平行連動するようにするとともに、前記いずれかの回転支軸8に偏心カム9を固定してその偏心カム9の対向端に走行車輪2の駆動部10の左右ミッションのサイドクラッチに関連させた可動索12のワイヤー端子13を連結して、前記偏心カム9の回転動作により左右ミッションのいずれかのサイドサイドクラッチを遮断して進行方向の修正を可能とした高架作業車における畦追従装置である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高架作業車(1)の前面に、下端部に触手輪(5)をキャンバに且つ高さ可調節に装着した門柱(6)の両肩部を連接杆(7)にて連結して成る門型跨枠(4)を、前記門柱(6)上部の後向きに突設した回転支軸(8)を前記高架作業車(1)の前方に対応突設した固定管軸(3)に嵌挿して、前記回転支軸(8)を支点にして同期的に平行連動するようにするとともに、前記いずれかの回転支軸(8)に偏心カム(9)を固定してその偏心カム(9)の対向端に走行車輪(2)の駆動部(10)の左右ミッションのサイドクラッチに関連させた可動索(12)のワイヤー端子(13)を連結して、前記偏心カム(9)の回転動作により左右ミッションのいずれかのサイドクラッチを遮断して進行方向の修正を可能としたことを特徴とする高架作業車における畦追従装置。
【請求項2】 触手輪(5)の上下調節が、該触手輪(5)を装着した垂直角管(14)を角管の門柱(6)に上下自在に挿入し、その垂直角管(14)の天端に繋いだワイヤーの他端を一まとめに引手杆(15)を介して操縦席で行えるようにした請求項1記載の高架作業車における畦追従装置。
【請求項3】 走行車輪(2)の駆動部(10)の左右ミッションのサイドクラッチに、手動の作動レバー(16)を備えた請求項1又は2記載の高架作業車における畦追従装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畦を跨いで移植、防除、収穫作業を行う門型の高架作業車、特にその畦追従装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに、畦のカーブに追従させる前方突出型の畦追従手段が提案されている。しかしその操作は手動レバー、足踏みペダルによる。そのため本来の作業をしながら畦への追従を見極め、随時畦追従装置の手動乃至足踏みによる動作を行わなければならず、作業者に必要以上の注意力と熟練を強いる結果となり、疲労度も大きい。さらに前方突出型であるため、旋回スペースを多く取るという難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のこのような実情に鑑みてなされたもので、装置自体が作業車の前方に出しゃばることなく、自動で畦のカーブ、蛇行への追従走行を可能とし、本来の移植・収穫防除作業に集中できるような高架作業車における畦追従装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、高架作業車1の前面に、下端部に触手輪5をキャンバに且つ高さ可調節に装着した門柱6の両肩部を連接杆7にて連結して成る門型跨枠4を、前記門柱6上部の後向きに突設した回転支軸8を前記高架作業車1の前方に対応突設した固定管軸3に嵌挿して、前記回転支軸8を支点にして同期的に平行連動するように構成する。
【0005】そして、前記いずれかの回転支軸8に偏心カム9を固定してその偏心カム9の対向端に走行車輪2の駆動部10の左右ミッションのサイドクラッチに関連させた可動索12のワイヤー端子13を夫々連結して、前記偏心カム9の回転動作により左右ミッションのいずれかのサイドクラッチを遮断して、進行方向の修正を可能とした高架作業車における畦追従装置である。
【0006】また上記構成において、触手輪5の上下調節が、該触手輪5を装着した垂直角管14を角管の門柱6に上下自在に挿入し、その垂直角管14の天端に繋いだワイヤーの他端を一まとめに引手杆15を介して操縦席で行えるようにした高架作業車における畦追従装置である。
【0007】さらに上記各構成において、走行車輪2の駆動部10の左右ミッションのサイドクラッチに、手動の作動レバー16を備えた請求項1又は2記載の高架作業車における畦追従装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1において、本発明装置は、走行車輪2がクローラの門型高架作業車1の前面の附属されている。即ち4が門型跨枠で、下端部に触手輪5をキャンバに且つ高さ可調節に装着した門柱6の両肩部を連接杆7にて連結して組立てられる。そしてその門柱6上部の後向きに突設した回転支軸8を前記高架作業車1の前方に対応突設した固定管軸3に嵌挿して、前記回転支軸8を支点にして同期的に平行連動するように構成される。なお図2には、高架作業車1の駆動伝達系が示され、10がエンジン、左右のミッション、サイドクラッチが組込まれている(内部図示省略)。
【0009】そして、図1、図3に示すように、前記いずれかの回転支軸8に偏心カム9を固定してその偏心カム9の対向端に走行車輪2の駆動部10の左右ミッションのサイドクラッチに関連させた可動索12のワイヤー端子13を夫々連結して、前記偏心カム9の回転動作により左右ミッションのいずれかのサイドクラッチを遮断して、進行方向の修正を可能としてある。
【0010】また図3に示すように、触手輪5は、該触手輪5を装着した垂直角管14を角管の門柱6に上下自在に挿入し、その垂直角管14の天端に繋いだワイヤーの他端を一まとめに引手杆15を介して操縦席で上下調節できるようにしてある。
【0011】さらに図3に示すように、駆動部10の左右ミッションのサイドクラッチに、手動の作動レバー16を備えてある。このように手動の作動レバー16を兼備させたのは、比較的カーブの少ない直進畦における走行の際や、自動操作に作動障害を生じた場合に手動による操作を確保したものでる。
【0012】
【動作並びに作用】図4と図5と図2にて本発明装置の動作並びに作用を説明する。図4に示すように畦が同図向って右方向(進行方向左方向)にカーブした場合でには、地面より僅かに浮いた状態で畦に接する外側の触手輪5が畦の抵抗圧を受けて両門柱6が連接杆7を介して同図向って左側(進行方向右側)に平行連動して傾き、その結果偏心カム9がその分だけ回動して可動索12を介して図2向って右側(進行方向左側)のクローラのサイドクラッチが遮断されてその側のクローラの動力が断たれ、進行方向の修正が図られる。
【0013】逆に図5に示すように畦が同図向って左方向(進行方向右方向)にカーブした場合には、地面より僅かに浮いた状態で畦に接する内側の触手輪5が畦の抵抗圧を受けて両門柱6が連接杆7を介して同図向って右側(進行方向左側)に平行連動して傾き、その結果偏心カム9がその分だけ回動して可動索12を介して図2向って左側(進行方向右側)のクローラのサイドクラッチが遮断されてその側のクローラの動力が断たれ、進行方向の修正が図られる。
【0014】このように、畦の直進走行にあっては左右のサイドクラッチはフリー状態におかれ、カーブにさしかかると触手輪5が働いて門柱6、偏心カム9、可動索12、の各動作を経て左右のサイドクラッチが同時に切れることなく、触手輪5が抵抗圧を受けた側の走行車輪2のサイドクラッチが切られて、畦のカーブに円滑に追従するものである。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のようで、高架作業車に対し着脱容易で、装置自体が高架作業車の前方に出しゃばることなく旋回機動性に優れ、また高架作業車の門型に倣った形状であるのでアタッチメントによる作業の対応即ち移植、防除、収穫に適応することが可能である。そしてサイドクラッチが左右同時に切れることがなく、自動で畦のカーブ、蛇行への円滑な追従走行を可能とする。
【0016】また触手輪5を高さ調節できるようにしたから、機体の旋回、移動走行などの際に触手輪5を引上げることにより運転の妨げにならないとともにキャンバに装着した触手輪5を地面から少し浮かせてた畦部位に調整することで地面に引きずられることなく走行性能及びカーブにおける追従性の円滑良好を確保する。
【0017】以上から本発明によれば、高架作業車における作業に当って、自動による畦迫従が行われる結果、作業者は本来の移植・防除・収穫作業に集中でき、作業の単純化により労力の節減をもたらし、作業効率の向上にも資するものであり、又防除作業ではその薬害を防ぐために無人作業も可能になる健康面での作業性の向上が計れるまことに有利なものである。
【出願人】 【識別番号】000157153
【氏名又は名称】関東農機株式会社
【出願日】 平成11年11月17日(1999.11.17)
【代理人】 【識別番号】100064403
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 尚夫
【公開番号】 特開2001−136811(P2001−136811A)
【公開日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【出願番号】 特願平11−365241