| 【発明の名称】 |
作業車両用アタッチメント |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 行生
【氏名】小山 博文
【氏名】花房 忠則
【氏名】別所 務
【氏名】吉田 康則
【氏名】藤本 秀幸
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| 【要約】 |
【課題】圃場で出荷準備作業等を行うにあたり、天候条件に拘わらず圃場で各種の作業を行うことを可能にし、天候の影響で作業効率が低下したり、作業スケジュールの調整や補助作業者の確保が困難になる不都合を解消する。
【解決手段】走行機体1の後部に連結可能なアタッチメント3に、作業者が入室して所定の作業を行うための作業部屋Sを形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業車両に連結可能な作業車両用アタッチメントであって、該作業車両用アタッチメントに、作業者が入室して所定の作業を行うための作業部屋を形成したことを特徴とする作業車両用アタッチメント。 【請求項2】 請求項1の作業部屋に、所定の作業機を設置したことを特徴とする作業車両用アタッチメント。 【請求項3】 請求項1乃至2の作業部屋に、段ボールのテープ張り成型作業を行う段ボール成型作業機を設置したことを特徴とする作業車両用アタッチメント。 【請求項4】 請求項1乃至3の作業部屋に、成型した段ボールを室外に放出するための放出窓を形成したことを特徴とする作業車両用アタッチメント。 【請求項5】 請求項1乃至4の作業部屋に、室外に放出した段ボールの状況を確認するための確認窓を形成したことを特徴とする作業車両用アタッチメント。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の作業車両に連結可能な作業車両用アタッチメントの技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、圃場で収穫した野菜等の生産物は、加工場に運搬して調製、結束、箱詰等の出荷準備作業を行った後、市場に出荷されているが、この様な出荷作業体系では、加工場を確保する必要がある許りでなく、収穫物の運搬経路が長くなって鮮度の低下を招く可能性がある。そこで、近来においては、出荷準備用の作業機を圃場内に持ち込んで収穫物の出荷準備を行い、これを圃場から直接出荷する出荷作業体系が提唱されており、該出荷作業体系に対応するための作業車両用アタッチメント(作業機搭載キャリア)も既に提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記出荷準備作業のなかには、例えば湿気を嫌う段ボールのテープ張り成型作業の如く、雨、霧、朝露等の天候条件に影響を受ける作業が含まれるため、加工場で出荷準備作業を行う場合に比して作業効率が低下する可能性がある許りでなく、出荷スケジュールの調整や補助作業者の確保が難しくなる不都合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、作業車両に連結可能な作業車両用アタッチメントであって、該作業車両用アタッチメントに、作業者が入室して所定の作業を行うための作業部屋を形成したことを特徴とするものである。つまり、天候条件に拘わらず圃場で各種の作業を行うことができるため、天候の影響で作業効率が低下する不都合を解消できる許りでなく、作業スケジュールの調整や補助作業者の確保が容易になる。また、作業部屋に、所定の作業機を設置したことを特徴とするものである。つまり、天候に影響を受けない作業部屋内で作業機を用いた効率の良い作業を行うことができる。また、作業部屋に、段ボールのテープ張り成型作業を行う段ボール成型作業機を設置したことを特徴とするものである。つまり、天候に影響を受けない作業部屋内でテープ張り成型作業機を用いた効率の良い段ボール成型作業を行うことができる許りでなく、成型した段ボールを走行しながら圃場の適所に供給できる利点がある。また、作業部屋に、成型した段ボールを室外に放出するための放出窓を形成したことを特徴とするものである。つまり、作業部屋内における段ボール成型作業を可能にするものでありながら、成型した段ボールの圃場への供給も容易に行うことができる。また、作業部屋に、室外に放出した段ボールの状況を確認するための確認窓を形成したことを特徴とするものである。つまり、作業部屋内における段ボール成型作業を可能にするものでありながら、圃場に供給した段ボールの不足状況等を確認しながら段ボール成型作業を行うことができるため、過不足のない段ボール供給に基づいて出荷準備作業の効率アップを計ることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はトラクタの走行機体であって、該走行機体1の後部には、単一のトップリンク2aおよび左右一対のロアリンク2bで構成される昇降リンク機構2が設けられており、該昇降リンク機構2に対して任意のアタッチメントを着脱自在に装着することができるようになっている。そして、昇降リンク機構2に装着されたアタッチメントは、前記ロアリンク2bを吊持するリフトアーム(図示せず)の油圧作動に伴って昇降するが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】3は前記昇降リンク機構2に装着可能な作業部屋アタッチメントであって、該作業部屋アタッチメント3は、床面を形成するフロアパネル4、該フロアパネル4の前端から立ち上がるフロントパネル5、フロアパネル4の左右両端から立ち上がる左右のサイドパネル6、7、該サイドパネル6、7の上端部同志を一体的に繋ぐ複数の梁部材8等で外殻が構成されると共に、前記フロントパネル5の前面部には、単一のトップリンク装着部9および左右一対のロアリンク装着部10が設けられており、各装着部9、10を昇降リンク機構2に装着することによって、走行機体1の後方に作業部屋アタッチメント3を吊持状に連結することができるようになっている。 【0007】11は可撓性を有する樹脂製の透明シートであって、該透明シート11は、前記作業部屋アタッチメント3の上部に形成される上部開口12と、後部に形成される後部開口13とを覆うべく、作業部屋アタッチメント3に着脱自在に装着することができ、そして、透明シート11を装着した状態では、作業者が入室して所定の作業を行うことが可能な作業部屋Sが作業部屋アタッチメント3に形成されることになる。つまり、作業部屋アタッチメント3を走行機体1に装着して圃場に持ち込めば、天候条件に左右されることなく各種の作業を圃場で行うことが可能になり、その結果、圃場で出荷準備作業等を行う場合に、天候の影響で作業効率が低下したり、作業スケジュールの調整や補助作業者の確保が困難になる不都合を解消することができるようになっている。 【0008】ところで、本実施形態では、前記透明シート11で後部開口13を覆うにあたり、透明シート11を上側からカーテン状に垂下させているため、透明シート11をカーテンの如く捲るだけで、後部開口13から作業部屋Sへの出入りができるようになっている。 【0009】14は前記フロントパネル5を前後に貫通する動力入力軸であって、該動力入力軸14は、走行機体1の後部に突設されるPTO軸(作業動力取出軸)から動力を入力すると共に、該動力を、作業部屋Sの前側に取付けられる発電機15にベルト伝動機構16を介して伝動するようになっている。そして、前記動力で発電駆動する発電機15は、作業部屋Sの室内および室外に設けられるコンセント(図示せず)にそれぞれ所定電圧(100V)の電源供給を行うため、作業部屋Sの室内に電動式の作業機を設置して各種の作業を行ったり、早朝や夜間に室内照明具を点灯させて作業を行うことが可能になる許りでなく、投光器で圃場を照らすことによって夜間でも出荷準備作業を行うことができるようになっている。 【0010】前記ベルト伝動機構16は、動力入力軸14に一体的に設けられる第一プーリ(大径)17、中間軸18に一体的に設けられる第二プーリ(小径)19および第三プーリ(大径)20、発電機15の入力軸15aに一体的に設けられる第四プーリ(小径)21、第一プーリ17と第二プーリ19との間に懸回される第一伝動ベルト22、第三プーリ20と第四プーリ21との間に懸回される第二伝動ベルト23、第一伝動ベルト22を緊張させるテンションアーム24(テンションプーリ24a)等で構成される増速変速機構であるが、前記テンションアーム24は、発電機15への動力伝動を断続するクラッチ機構にも兼用されている。つまり、テンションアーム24の中間部は、上下および前後揺動自在なレバープレート25に連結ロッド26およびテンション弾機27を介して連結されており、前記レバープレート25から上方に突設されるクラッチレバー28を一側方に操作した状態では、テンションアーム24がベルト弛緩方向に揺動して動力伝動を断つ一方、クラッチレバー28を他側方に操作し、かつレバーガイド29の係止溝29aに係止させた状態では、テンションアーム24がベルト緊張方向に揺動した姿勢を保持して動力伝動を許容するように構成されている。 【0011】30は前記クラッチレバー28の近傍に設けられるソレノイドであって、該ソレノイド30は、クラッチ入り時にクラッチレバー28の前方に位置しており、この状態で通電されると、プランジャ(図示せず)が突出作動してクラッチレバー28を後方に押すようになっている。そして、押されたクラッチレバー28は、前記係止溝29aから外れると共に、テンション弾機27の付勢力でクラッチ切り側に自動的に揺動するため、ソレノイド30を作動させる電気的な制御信号に基づいて発電機15への動力伝動を断つことができるようになっている。つまり、本実施形態では、走行機体1側にPTO軸の回転数を検出する手段と、PTO軸の回転数が所定の回転数を越えると前記ソレノイド30を作動させる手段とを備えており、その結果、発電機15に過剰な回転数の動力を入力して発電機15を破損する不都合を防止することができるようになっている。 【0012】31は段ボール成型作業機であって、該段ボール成型作業機31は、一側部の供給テーブル31aから供給される段ボール32の底部(または上部)に自動的にテープ張りをし、該テープ張りをした段ボール32を他側部の排出部31bから排出すべく構成されるものであるが、本発明においては、前記作業部屋Sの前側左隅部に段ボール成型作業機31を着脱自在に設置すると共に、発電機15の発電電流で作動させるようになっている。つまり、圃場でキャベツ等の箱詰作業を行うにあたり、湿気を嫌う段ボール32のテープ張り作業を作業部屋S内で行うことができるため、雨、霧、朝露等の天候条件に拘わらず箱詰作業を行うことができ、しかも、成型した段ボール32を走行しながら圃場の適所に供給することが可能になる。 【0013】6aは前記左側サイドパネル6の前側に形成される放出窓であって、該放出窓6aは、外開き式のカバー33で開閉自在であるが、このカバー33を開放位置に保持した状態では、作業部屋S内で成型した段ボール32を放出窓6aを介して室外に連続的に放出することができるようになっている。つまり、作業部屋S内における段ボール成型作業を可能にするものでありながら、成型した段ボール32の圃場への供給も容易に行うことができ、しかも、本実施形態では、前記排出部31bが放出窓6aを臨むように段ボール成型作業機31を設置しているため、成型された段ボール32を後続の段ボール32で押出すようにして放出窓6aから放出すことができ、その結果、段ボール32を敢えて放出するための作業を不要にして作業の簡略化を計ることができるようになっている。 【0014】また、上記の様に成型した段ボール32を圃場に供給するにあたり、後部開口13は、前述の如く透明シート11で覆われていることから、圃場に供給した段ボール32の不足状況等を確認するための確認窓としても機能するようになっている。つまり、作業部屋S内における段ボール成型作業を可能にするものでありながら、圃場に供給した段ボール32の不足状況等を確認しながら段ボール成型作業を行うことができるため、過不足のない段ボール供給に基づいて出荷準備作業の効率アップを計ることができるようになっている。 【0015】また、34、35は作業部屋S内に立設されるガイド棒であって、該ガイド棒34、35のうち、一方のガイド棒34は、フロアパネル4と梁部材8との間に一体的に設けられる固定式に構成される一方、他方のガイド棒35は、梁部材8に設けられるリング(図示せず)に上端側を挿通した後、フロアパネル4に形成される凹部(図示せず)に下端側を嵌入させることで取付けられる着脱式に構成されている。そして、ガイド棒34、35は、作業部屋Sに積まれた荷物36(未成型段ボールの束等)の荷崩れを防ぐ許りでなく、ロープの引っ掛け部や、作業者が体を支える手すりとしても機能するようになっている。尚、図中、5aはフロントパネル5の上部に形成される前方確認窓、7aは右側サイドパネル7に形成される窓であり、該窓7aは跳ね上げ式のカバー37で開閉されるようになっている。 【0016】叙述の如く構成されたものにおいて、走行機体1の後部に連結可能なアタッチメント3に、作業者が入室して所定の作業を行うための作業部屋Sを形成したため、天候条件に拘わらず圃場で各種の作業を行うことができ、その結果、天候の影響で作業効率が低下する不都合を解消できる許りでなく、作業スケジュールの調整や補助作業者の確保が容易になる。 【0017】また、前記作業部屋Sに、段ボール32のテープ張り成型作業を行う段ボール成型作業機31を設置したため、天候に影響を受けない作業部屋S内でテープ張り成型作業機31を用いた効率の良い段ボール成型作業を行うことができる許りでなく、成型した段ボール32を走行しながら圃場の適所に供給できる利点がある。 【0018】また、前記作業部屋Sに、成型した段ボール32を室外に放出するための放出窓6aを形成したため、作業部屋S内における段ボール成型作業を可能にするものでありながら、成型した段ボール32の圃場への供給も容易に行うことができる。 【0019】また、前記作業部屋Sに、室外に放出した段ボール32の状況を確認するための確認窓(後部開口13)を形成したため、作業部屋S内における段ボール成型作業を可能にするものでありながら、圃場に供給した段ボール32の不足状況等を確認しながら段ボール成型作業を行うことができ、その結果、過不足のない段ボール供給に基づいて出荷準備作業の効率アップを計ることができる。 【0020】尚、本発明は、前記実施形態に限定されないものであることは勿論であって、前記実施形態では、圃場で収穫したキャベツをその場で箱詰して出荷する出荷作業体系に使用することを想定しているが、作業部屋に設置する作業機は段ボール成型作業機に限定されないことは言うまでもなく、各種の作業機を選択的に設置して様々な作業を圃場で行うことができ、また、作業部屋内の作業機を取外した状態では、大容量の運搬コンテナとしても使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月21日(1999.10.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−120009(P2001−120009A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月8日(2001.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−299758 |
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