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【発明の名称】 畦塗方法とその装置
【発明者】 【氏名】村上 達三

【氏名】丸山 彦家

【要約】 【課題】畦塗面の塗着面を雨水等によって崩れ易くする。

【解決手段】畦塗装置1を推進しながら生石灰Aを散布すると共に、この生石灰Aを混入する土壌を畦面Bに塗着することを特徴とする畦塗方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】畦塗装置1を推進しながら生石灰Aを散布すると共に、この生石灰Aを混入する土壌を畦面Bに塗着することを特徴とする畦塗方法。
【請求項2】生石灰Aを散布する石灰散布装置2、この生石灰Aの散布された土壌面を耕耘する耕耘爪3、及び、この石灰の撹拌された土壌を畦面Bに塗着する塗着装置4を有してなる畦塗装置。
【請求項3】土壌を畦面Bに塗着する塗着装置4に、畦法面B1を鎮圧する拡縮可能な円錘形状の仕上げディスク5を有してなる畦塗装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圃場の畦面に畦土を塗着ける畦塗方法と、その装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】畦塗装置による畦塗では、畦塗直後の泥土が軟弱で流れ易く、又は水不足の場合は畦塗土壌の粘着性が低く、いずれも硬化し難く、不安定なものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、畦塗装置を推進しながら生石灰を散布すると共に、この生石灰を混入する土壌を畦面に塗着することを特徴とする畦塗方法とする。請求項2に記載の発明は、生石灰を散布する石灰散布装置、この生石灰の散布された土壌面を耕耘する耕耘爪、及びこの石灰の撹拌された土壌を畦面に塗着する塗着装置を有してなる畦塗装置の構成とする。
【0004】請求項3に記載の発明は、土壌を畦面に塗着する塗着装置に、畦法面を鎮圧する拡縮可能な円錘形状の仕上ディスクを有してなる畦塗装置の構成とする。
【0005】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、畦塗装置1による畦塗時に生石灰Aを混入された土壌を畦面Bに塗着するものであるから、塗着された土壌の硬化が速かに行われると共に、畦面Bの崩れを少くし、畦面B成形を長期間維持できる。また、生石灰は畦塗と同時に散布されるために能率のよい作業を行うことができる。
【0006】請求項2に記載の発明は、石灰散布装置2で生石灰Aの散布された土壌面を耕耘爪3で耕耘撹拌して、塗着装置4で畦面Bに塗着するものであるから、能率のよい畦塗成形を行うことができる。生石灰は耕耘撹拌によって土壌との混合がよく、畦面硬化の均一化をはかることができる。請求項3に記載の発明は、畦塗装置1による畦塗時には、畦法面B1の傾斜角度が異なる場合があると、塗着装置4の仕上ディスク5の開き角度を拡縮して変更することによって、畦法面B1に適合させることができる。このように仕上ディスク5による畦法面B1に対する鎮圧面を平行状に維持することができ、畦法面B1の傾斜の如何にかかわらずを正確に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】トラクタ車体の後側に装着する畦塗装置を用いて、畦塗を行う畦塗方法、およびその装置として実施しうる。請求項1に記載の発明は、畦塗装置を推進しながら生石灰を散布すると共に、この生石灰を混入する土壌を畦面に塗着する畦塗方法に係るもので、畦面に塗着けられた畦塗土壌の硬化を速くして、畦面成形の崩れを少なくすることができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、生石灰を散布する石灰散布装置、この生石灰の散布された土壌面を耕耘する耕耘爪、およびこの石灰の撹拌された土壌を畦面に塗着する塗着装置を有する畦塗装置の構成とする。これによって生石灰の土壌への撹拌混合度合が良好で、畦面硬化を均一化できる。請求項3に記載の発明は、土壌を畦面に塗着する塗着装置に畦法面を鎮圧する拡縮可能な円錘形状の仕上げディスクを有してなる畦塗装置の構成とする。これによって円錘形状の仕上げディスクの傾斜角度を畦法面の傾斜に沿わせることができ、正確な畦塗仕上げを行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面にもとづいて説明する。請求項1、及び2に記載の発明の実施例は、第一実施例を示す図1〜図3に表わされ、請求項3に記載の発明の実施例は、第二実施例を示す図4〜図6に表される。
【0010】
【第一実施例】第一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。畦塗装置1は、畦際や畦法面B1を耕耘する耕耘爪3とこの畦法面B1や畦上面B2に畦土を塗着する塗着装置4とから構成され、四輪走行形態のトラクタ車体6の後側に三点リンク機構7に装着される。石灰散布装置2は、該畦塗装置1の上側に配置されて、耕耘爪3の連動系の一部から伝動されて生石灰を繰出散布することができる。この石灰散布装置2の散布ホース8が前記耕耘爪3の前側に散布ように設けられる。
【0011】9は車体6側のリフトアーム、10は後車輪、11はロワリンク、12はリフトアーム9とロワリンク11とを連結するリフトロッド、13はPTO軸14を覆うPTOカバー、15は作業フレームで、中央部には入力ケース16を有して該PTO軸14から連動される伝動ギヤを内装する。この入力ケース16の左右両側部にロワピンアーム17が設けられて、前記ロワリンク11の後端が連結されて、畦塗装置1が装着される。入力ケース16上にはトップピンアーム18が設けられて、三点リンク機構7のトップリンクが連結される。
【0012】前記作業フレーム15の一側に、前記耕耘爪3を有する耕耘軸19を回転連動する伝動機構を内装の伝動ケース20と、畦土を塗着する塗着装置4を回転連動するための伝動機構を内装の伝動ケース21とを設ける。又、この作業フレーム15の側端には、伝動軸22の先端に固定して回転連動するプーリ23を設け、作業フレーム15上に装着の石灰散布装置2の繰出軸24を伝動する構成である。
【0013】石灰散布装置2は、生石灰を収容するホッパー25と、このホッパー25の生石灰を繰出す繰出装置26や、この繰出される生石灰を散布ホース8を通して耕耘前の土壌面に噴出案内して散布するブロワー(図面省略)等から構成される。これら繰出装置26等が該散布軸24によって連動される。耕耘爪3は、前記畦面Bの畦法面B1と、この畦法面B1の下端部の畦際C部の土壌面を耕耘することができる形態とするが、畦上面B2をも同時耕耘する構成とすることもできる。又、耕耘爪3の形体は、なた爪、普通爪、螺旋形体の爪等が、砕土性及び撹拌性があって好敵である。前記散布ホース8から噴出された生石灰を畦面Bに散布させた直後、この耕耘爪3の回転で耕耘しながら撹拌混合する。
【0014】前記塗着装置4は、円錘形状の塗着ディスク5と、この外側頂部側にロール形体の塗着ロール27とから形成されて、伝動ケース21に軸装の回転軸28に固定される。この塗着装置4によって耕耘爪3で耕耘された畦面B上の生石灰混合の畦土を鎮圧し塗着する。34はカバーで、該耕耘爪3や塗着装置4等の上部を覆うものである。
【0015】畦塗装置1を車体6に対して下降させて走行推進させる。PTO軸14の駆動によって耕耘爪3、塗着装置4、及び石灰散布装置2等が伝動される。繰出装置26によってホッパー25内の生石灰が繰出されて、散布ホース8を通して畦面B乃至畦際Cに散布される。この生石灰の散布された畦面B等は、回転する耕耘爪3によって耕耘され、撹拌混合される。
【0016】このようにして生石灰を混合された耕耘土壌は、塗着ディスク5や塗着ロール27によって畦面Bに塗着される。この畦面Bに塗着された畦土は、生石灰に硬化されて、雨水等によって流され難く、長い期間に亘って崩れ難い畦面を形成することができる。
【0017】
【第二実施例】第二実施例を図4〜図6に基づいて、上例と異なる点について説明する。前記塗着装置4の塗着ディスク5を、拡縮可能にして、円錐形状の傾斜各αを変えることができ、畦法面B1の傾斜面に適応させるものである。塗着ディスク5は、円錐面方向に等分角毎に分割した形態のディスク片29を形成する。この各ディスク片29は、頂部側を塗着ロール27の内端部にピン30で支持し、拡端側の内面に揺動ロッド31を連結する。この揺動ロッド31の先端を回転軸28に嵌合のスライダー32に連結する。各ディスク片29は隣接辺部を相互に重合させて、該スライダー32を回転軸28に沿って移動して、該塗着ディスク5の開角度βを変えることができる。又、該各ディスク片29の傾斜角αは、スライダー32の移動をセットボルト33の締付け位置固定を変更することで行なう。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成11年8月26日(1999.8.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−61302(P2001−61302A)
【公開日】 平成13年3月13日(2001.3.13)
【出願番号】 特願平11−239990