| 【発明の名称】 |
移動農機の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 八郎
【氏名】松川 雅彦
【氏名】水谷 智恵
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| 【要約】 |
【課題】必要な処理を行う前にキースイッチをオフ操作した場合でも、必要な処理を行った後に電源を停止する。
【解決手段】リレー86,88やファンモータ92を制御する制御部39は、電源保持回路84を備えていて、この電源保持回路84により、誤ってキースイッチ85をオフ操作した場合であっても、該キースイッチ85のオフ操作から所定の制御処理を完了した後に、制御部39への電力供給が停止されるようになっている。これにより、キースイッチ85のオフ操作前に必要な処理がある場合に、誤ってキースイッチ85をオフ操作した場合であっても、電源保持回路84により自動的に修正が行われるため、次にキースイッチ85をオン操作した場合にも、不都合が生じるのを回避できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車載各種アクチュエータを制御する制御部に電源保持回路を備え、該電源保持回路により、キースイッチのオフ操作から所定の制御処理を完了した後に、前記制御部への電力供給を停止するようにした、ことを特徴とする移動農機の制御装置。 【請求項2】 前輪及び後輪にて支持された走行機体を有し、この走行機体に支持された作業部を、油圧コントロールバルブを介して任意高さ位置に停止させる制御が可能な油圧アクチュエータを備えた移動農機において、位置変更されることで前記油圧コントロールバルブを制御する油圧バルブ操作部材を備え、キースイッチのオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材を強制的に前記油圧アクチュエータの伸縮固定する位置に移動させる制御手段を備えている、ことを特徴とする移動農機の制御装置。 【請求項3】 キースイッチのオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材を前記油圧アクチュエータの伸縮固定する位置に移動させる作動モードと、前記油圧バルブ操作部材をキースイッチのオフ操作前の位置に保持する非作動モードとに選択的に切換え可能な切換え手段を備えている、ことを特徴とする請求項2記載の移動農機の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、移動農機の制御装置に係り、詳しくはキースイッチオフの際に所定の制御処理を完了してから制御部への電力供給を停止し、また、キースイッチオフ時には油圧アクチュエータを伸縮固定する位置に移動させ得る移動農機の制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】乗用田植機に支持された植付部の昇降制御は、油圧により行われ、その油圧制御機構は、例えば図12に示すように、座席シート7の側部に油圧・植付レバー17が設けられていて、該レバー17の手動操作にて植付部10を昇降制御すると共に、該レバー17を「下げ(自動)」ないし「植付(自動)」位置に操作すると、植付部10のフロート14に作用する土圧を感知して適正な植付位置になるように植付部10が自動昇降制御される。 【0003】すなわち、前記油圧・植付レバー17を、図13に示すレバーガイド21に沿って「上げ」、「固定」、「下げ(自動)」、「植付(自動)」位置に夫々操作すると、平板カム30が支点軸31を中心として回動し、この回動量に応じて油圧コントロールバルブ35を作動させ、該油圧コントロールバルブ35により油圧シリンダ(図示せず)を制御して昇降リンク機構8に支持された植付部10が昇降制御される。なお、油圧・植付レバー17の「植付(自動)」位置では植付クラッチが入りとなる。 【0004】このとき、例えば油圧・植付レバー17を「下げ(自動)」又は「植付(自動)」位置にし、植付部10が下降した油圧自動状態にあっては、フロート14に土圧が作用してその前部が持上がると、感知プレート22と揺動アーム27及び感知ロッド24を介して、レバーアーム71が枢支連結部23を中心として揺動し、連牽リンク49を介して油圧コントロールバルブ35を自動上げ位置に移動して植付部10を上昇させ、反対に、フロート14に作用する土圧が小さくその前部が下降すると、油圧コントロールバルブ35を自動下げ位置に移動して植付部10を下降させる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、手動操作レバー17を「上げ」位置や「植付(自動)」位置に操作したままエンジンを切り、その後、キーONによりエンジンをスタートさせた場合、運転者が手動操作レバー17を何ら操作しないにもかかわらず、植付部10が不用意に上昇したり、軟弱圃場での植付部10の沈み込みが生じたり、或いは植付クラッチが入ったままとなって部品を破損させるおそれがあった。一方、メインテナンスとの関係上、キースイッチをオフ操作してから、例えば植付クラッチを入状態のままで植付部10の整備等を行いたい場合もある。 【0006】また、従来は、キースイッチのオフ操作と同時に、植付部の昇降動作を制御する制御部への電力供給は断たれて、該制御部の作動は停止されるようになっていたため、キースイッチがオフ操作される前に、必要な動作があるような場合、キースイッチがオフ操作されてしまうと、制御部による制御は行われなくなるので、次にキースイッチをオフ操作したときに種々の課題が残るおそれがあった。 【0007】本発明は、斯かる課題を解消するためになされたもので、その目的とするところは、必要な処理を行う前にキースイッチをオフ操作した場合でも、必要な処理を行った後に電源を停止すると共に、操作レバーを所定位置に操作するのを忘れてキースイッチをオフ操作した場合に、次にキースイッチをオン操作した際、作業部が不用意に昇降等するのを選択的操作により防止することのできる移動農機の制御装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車載各種アクチュエータ(86,88,92)を制御する制御部(39)に電源保持回路(84)を備え、該電源保持回路(84)により、キースイッチ(85)のオフ操作から所定の制御処理を完了した後に、前記制御部(39)への電力供給を停止するようにした、ことを特徴とする。 【0009】請求項2記載の発明は、前輪(2)及び後輪(3)にて支持された走行機体(5)を有し、この走行機体(5)に支持された作業部(10)を、油圧コントロールバルブ(35)を介して任意高さ位置に停止させる制御が可能な油圧アクチュエータ(19)を備えた移動農機(1)において、位置変更されることで前記油圧コントロールバルブ(35)を制御する油圧バルブ操作部材(30)を備え、キースイッチ(85)のオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材(30)を強制的に前記油圧アクチュエータ(19)の伸縮固定する位置に移動させる制御手段(41,80)を備えている、ことを特徴とする。 【0010】請求項3記載の発明は、キースイッチ(85)のオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材(30)を前記油圧アクチュエータ(19)の伸縮固定する位置に移動させる作動モードと、前記油圧バルブ操作部材(30)をキースイッチ(85)のオフ操作前の位置に保持する非作動モードとに選択的に切換え可能な切換え手段(94)を備えている、ことを特徴とする。 【0011】[作用]以上の発明特定事項に基づき、本発明によれば、制御部(39)は電源保持回路(84)を備えていて、この電源保持回路(84)により、誤ってキースイッチ(85)をオフ操作した場合であっても、該キースイッチ(85)のオフ操作から所定の制御処理を完了した後に、前記制御部(39)への電力供給を停止するようにしているので、キースイッチ(85)のオフ操作前に必要な処理がある場合に、それを忘れてキースイッチ(85)をオフ操作した場合であっても、制御部(39)によって自動的に修正され、次にキースイッチ(85)をオン操作した場合にも、不都合が生じるのが回避される。 【0012】また、本発明において、油圧バルブ操作部材(30)の位置変更操作により、油圧コントロールバルブ(35)を制御することが可能となっていて、例えばオペレータが、油圧アクチュエータ(19)の伸縮固定する位置に操作するのを忘れてキースイッチ(85)をオフ操作した場合であっても、所定の制御手段(41,80)により、前記油圧バルブ操作部材(30)を強制的に前記油圧アクチュエータ(19)の伸縮固定する位置に移動させて、次にキースイッチ(85)をオン操作した場合、作業部(10)が不用意に昇降等するのを防止することが可能となる。 【0013】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参照するために示すものであって、本発明を何ら限定するものではない。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。なお、前述した従来例と同一または相当する部材には、同一の符号を付す。 【0015】図1に示すように、乗用田植機1は、前輪2及び後輪3により支持された走行機体5を有しており、該走行機体5にはその前輪前方部分のボンネット4内にエンジン6が搭載され、走行機体5の前後方向の中間部には座席シート7を有する運転席9が配設されている。この座席シート7の側方には、手動操作レバー17が設けられていて、この手動操作レバー17は、従来と同様にレバーガイド21に沿い「上げ」、「固定」、「下げ(自動)」、「植付(自動)」の各位置に操作可能となっている。 【0016】前記走行機体5の後方には、昇降リンク機構8を介して作業部としての植付部10が昇降自在に支持され、該植付部10には多数のプランタ、フロー卜14及びマット苗を上下方向に載置し得る苗載せ台12が備えられている。 【0017】前記走行機体5には、昇降リンク機構8に固着されたリンクブラケット20との間に油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ装置19が配設されていて、前記手動操作レバー17の操作に基づき、座席シート7下部のリヤカバー26内に配置された油圧コントロールバルブ35が制御され、更に該油圧コントロールバルブ35により前記油圧シリンダ装置19が伸縮制御されて、植付部10が昇降作動する。 【0018】本発明は、車載各種アクチュエータを制御する制御部に電源保持回路を備え、該電源保持回路により、キースイッチのオフ操作から所定の制御処理を完了した後に、前記制御部への電力供給を停止するようにしたものである。 【0019】図1において、前記手動操作レバー17の操作位置は、アクチュエータとしてのレバー位置検出ポテンショメータ50により検出され、この検出値に応じて前記油圧コントロールバルブ35の近傍に配置された制御部39を介してカム回動モータ41が回動され、後述する如く作動機構40の作動で油圧コントロールバルブ35が制御される。 【0020】そして、前記手動操作レバー17を「上げ」位置へ操作すると植付部10が上昇し、「固定」位置へ操作すると植付部10が任意高さ位置に停止し、「下げ(自動)」位置へ操作すると植付部10が下降すると共に、「植付」位置へ操作すると作業機クラッチ(図示せず)が入になる。 【0021】また、図2は、前記制御部39の回路構成を示しており、この制御部39は、マイクロコンピュータ(マイコン)80と通常電源回路82、及び電源保持回路84を有している。この実施の形態においては、既存のラジエータファン駆動用のファンモータ92を電源保持用のリレーとして使用した回路構成を示す。 【0022】そして、キースイッチ85がオフでマイコン80の作動が停止した状態から、キースイッチ85のオン操作で電圧検出リレー87及びリレー86がオンとなり、バッテリ90から■のルートで電流が流れると共に、■のルートで電流が流れてマイコン80の作動が開始する。また、マイコン80の出力1から信号が出力されて、ファンリレー88がオンとなり、■のルートにも電流が流れてファンモータ92が駆動される。 【0023】このため、キースイッチ85をオフしても、■及び■のルートで電流が流れ、マイコン80の作動は維持される。このとき、電圧検出リレー87がオフされるため、マイコン80の入力1からの信号で該マイコン80がキーオフを検知したら、マイコン80は予め定められた所定動作を開始する。この所定動作の終了後、マイコン80の出力1からの出力が停止され、ファンリレー88がオフとなり、リレー86もオフとなってマイコン80の作動が停止する。 【0024】図3(a)〜(e)は、リレー86のオフ作動に遅れを持たすことで、キースイッチ85のオフ前に予めリレー88をオンさせておくことなく、キーオフ検知直後のリレー88のオン作動によっても、バッテリ90からの電源供給を保持し、所定の制御を可能とした回路構成を示す。 【0025】すなわち、キースイッチ85のオフでマイコン80の作動は停止しており(図3(a))、この状態からキースイッチ85のオンでバッテリ90から■のルートで電流が流れて、リレー86がオンとなり、かつ■のルートで電流が流れてマイコン80の作動が開始する(図3(b))。また、キースイッチ85をオフすると、マイコン80の入力1からの信号で該マイコン80がキーオフを検知し(図3(c))、これにより、マイコン80の出力1から信号が出力されて、リレー88がオンとなり、キーオフしても■及び■のルートで電流が流れてマイコン80の作動が維持され、この間に所定動作が行われる(図3(d))。所定動作終了後、マイコン80の出力1からの信号出力が停止され、リレー88がオフし、リレー86もオフとなり、マイコン80の作動が停止する(図3(e))。 【0026】以上により、キースイッチ85のオフ操作前に必要な動作がある場合、それを忘れてキースイッチを切断してしまっても、前記電源保持回路84の作動により、マイコン80による修正が行われるので、次にキースイッチ85のオン操作時に問題が生じることはない。 【0027】次に、本発明は、位置変更されることで前記油圧コントロールバルブ35を制御する油圧バルブ操作部材を備え、キースイッチ85のオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材を強制的に前記油圧アクチュエータ19の伸縮固定する位置に移動させる制御手段を備えている。 【0028】ここで、前記手動操作レバー17による植付部10の昇降機構について説明する。 【0029】図4に示すように、座席シート7下部のリヤカバー26内には、前記油圧コントロールバルブ35と該油圧コントロールバルブ35を操作するバルブ作動機構40が配置されている。このバルブ作動機構40は、油圧コントロールバルブ35の近傍に配置されたカム回動モータ41と、該カム回動モータ41と一体的に回転する小ギヤ42と、該小ギヤ42に噛合するギヤ部30a(図5参照)を有しかつ支点軸31を中心として回動可能な平板カム(油圧バルブ操作部材)30とを有している。前記平板カム30の支点軸31には、該支点軸31の回転角(すなわち平板カム30の回転角)を検出するカム位置ポテンショメータ43が取り付けられている。 【0030】前記油圧コントロールバルブ35の操作軸35aには、バルブ操作板36が固定されていて、該油圧コントロールバルブ35から、油圧ホース32,33が前記油圧シリンダ19(図1参照)及び図示しない油圧ポンプに連結されている。なお、前記平板カム30と油圧コントロールバルブ35及びバルブ操作板36は、側面視においてオーバラップするように配置されている。 【0031】図5に示すように、前記平板カム30は、カム周縁部に部分的に形成された前記ギヤ部30aと、大凹部a、小凸部b、ランド部c及び融通凹部fを有していて、前記大凹部aは、カムアーム44の先端に回転自在に支持されているローラ45に当接するカム面からなる。また、前記融通凹部fは、バルブ操作板36に植設されたピン36aを受け入れる凹部に形成され、該凹部f内にてピン36aの移動を許容して融通機構(自動範囲)を構成すると共に、該凹部fの一側面f1 にピン36aを当接して一体に移動する(手動操作)。 【0032】前記カムアーム44は、支軸46を中心として回転自在に支持されており、該カムアーム44の他端は、ロッド47を介して図示しない植付クラッチに連結されている。これにより、前記大凹部aは、植付クラッチの入切操作を行う。 【0033】前述した図4において、前記油圧コントロールバルブ35の操作軸35aには、フロート14に連動する連動アーム48が回転自在に支持されており、該連動アーム48の先端は、連牽リンク49及び扇形ギヤ52に連結されている。前記扇形ギヤ52は、枢支連結部23を中心として揺動可能とされ、該枢支連結部23には扇形ギヤ52の回動量を検出するポテンショメータ57が設けられていて、前記油圧コントロールバルブ35の回動量は、このポテンショメータ57によって検出される。また、前記扇形ギヤ52には、バルブ回動モータ55によって駆動される小ギヤ56が噛合しており、該扇形ギヤ52に連結された前記連牽リンク49、更に連動アーム48とバルブ操作板36を介して油圧コントロールバルブ35が制御される。 【0034】一方、図4に示すように、昇降リンク機構8の後部には、支点軸25を中心として回動可能な揺動アーム27が設けられていて、この揺動アーム27は感知プレート22を介してフロート14の前部に連結されている。前記揺動アーム27と感知プレート22とは、該感知プレート22の長孔22aに嵌入されたピン28を介して連結されている。そして、前記フロート14に作用する土圧変動に基づくフロート14の上下移動は、フロート位置ポテンショメータ58により検出され、この検出値に基づき前記バルブ回動モータ55が回動し、油圧コントロールバルブ35が制御されて、油圧シリンダ装置19(図1参照)が伸縮するようになっている。 【0035】再び図5において、前記バルブ操作板36には、連係ピン36bが植設されており、該連係ピン36bは前記連動アーム48に当接し、該連動アーム48と共に連動し得るようになっている。そして、この連係ピン36bと、前記扇形ギヤ52に植設されたピン53との間にスプリング54が張設されていて、該スプリング54の張力は、連動アーム48の一側に当接しているピン36bを介してバルブ操作板36に伝達される。また、機体フレームと前記ピン53との間には、スプリング37が張設されていて、該スプリング37により油圧コントロールバルブ35を一方向に向けて押圧・付勢している。 【0036】図6には、本実施の形態における制御ブロック図が示されている。 【0037】同図において、前記マイコン80には、手動操作レバー17の操作位置を検出するレバー位置検出ポテンショメータ50、ハンドル近傍に設けられた手元操作レバー38の操作を検出する切換スイッチ51(上下方向切換スイッチ51−1,前後方向切換スイッチ51−2)、平板カム位置ポテンショメータ43からの信号が入力されている他、植付スイッチ64、電圧検出スイッチ87、後述するモード切換スイッチ(入力チェックスイッチ)94等からの信号が入力されている。 【0038】そして、前記各入力信号に基づき、マイコン80を介してカム回動モータ41が制御され、また植付モニタランプ65が点灯、更にラジエータファンリレー88、ファンモータ92が駆動されるようになっている。 【0039】以上により、前記手動操作レバー17の操作位置を検出するレバー位置検出ポテンショメータ50は、マイコン80を介してカム回動モータ41と電気的に接続されていて、該手動操作レバー17を「上げ」「固定」「下げ」「植付」の各位置に操作すると、その操作位置信号がマイコン80に送られ、前記カム回動モータ41が動作されて平板カム30が回動され、バルブ操作板36を介して前記油圧コントロールバルブ35が制御される。 【0040】このように、手動操作レバー17の操作位置は、レバー位置検出ポテンショメータ50により検出されているが、本実施の形態において、マイコン80は、キースイッチ85のオフ操作時に、前記平板カム30を強制的に油圧シリンダ装置19の伸縮固定する「固定」位置に移動させる制御を行う。 【0041】図7は、このときの制御フローチャートを示している。 【0042】S1で、油圧シリンダ装置19は伸縮固定された位置にあり、この状態で、S2で、キースイッチ85のオン・オフを判断する。キースイッチ85がオンなら、S3で通常処理を行い、S4でラジエータのファンモータ92の出力コントロールを行ってS2に戻る。また、キースイッチ85がオフなら、S5で前回キースイッチ85のオン・オフを判断する。このS5で、前回キースイッチ85がオフならS8に移行し、オンならS6でファンリレー88の出力をオンとし、更にS7で保持タイマをスタートさせてS8に進む。これで前記電源保持回路84が作動することになる。このS8では、保持タイマが0か否かを判断し、0でなければS9で平板カム30を「固定」位置に移動させてS2に戻り、保持タイマが0なら、S10でファンリレー88の出力をオフとする。 【0043】次いで、図8は、温度変化によるラジエータファンの制御フローチャートを示している。 【0044】すなわち、S11で、温度センサの検出温度とt1℃とを比較し、検出温度<t1℃なら、S12においてファンリレー88の出力をオフとして、S13でランプを消灯する。また、検出温度≧t1℃なら、S14において、検出温度とt2℃とを比較し、検出温度<t2℃ならS13に進み、検出温度≧t2℃なら、S15でファンリレー88の出力をオンとしてS16に進む。更に、このS16では、検出温度とt3℃とを比較し、検出温度<t3℃ならS13に進み、検出温度≧t3℃ならS17に進んでランプを点灯する。なお、これらの各設定温度t1℃、t2℃、t3℃は、t1<t2<t3の関係にある。 【0045】更に、本発明は、キースイッチ85のオフ操作時に、油圧バルブ操作部材30を油圧アクチュエータ19の伸縮固定する位置に移動させる作動モードと、油圧バルブ操作部材30をキースイッチ85のオフ操作前の位置に保持する非作動モードとに選択的に切換え可能な切換え手段を備えている。 【0046】すなわち、図6に示したモード切換スイッチ94は、マイコン80に入力される各種スイッチの単体不良やコネクタ抜け等を点検する入力スイッチを兼ねており、このモード切換スイッチ94をオン・オフ操作することにより、キースイッチ85のオフ操作時に、前記平板カム30を油圧シリンダ装置19の伸縮固定する位置に移動させる作動モードと、平板カム30をキースイッチ85のオフ操作前の位置に保持する非作動モードとに選択的に切換えることができる。 【0047】前述したように、キースイッチ85のオフ操作時に、前記平板カム30を強制的に「固定」位置に移動させることで、キースイッチ85のオン時に植付部10が昇降したり植付クラッチが入らないようにすることができるが、例えば、植付クラッチを入状態のままでキーオフしてから、植付部10の整備等を行いたい場合がある。このため、モード切換スイッチ94の操作により、平板カム30を強制的に「固定」位置に移動させる作動モードと、キーオフ前の位置に保持する非作動モードとに選択的に切換え可能としたものである。 【0048】図9は、このときの制御フローチャートを示している。 【0049】S21で、油圧シリンダ装置19は伸縮固定された位置にあり、この状態で、S22で、キースイッチ85のオン・オフを判断する。キースイッチ85がオンなら、S23で通常処理を行い、S24でラジエータのファンモータ92の出力コントロールを行ってS22に戻る。また、キースイッチ85がオフなら、S25で前回キースイッチ85のオン・オフを判断する。前回キースイッチ85がオフならS31に進み、オンならS26でファンリレー88の出力をオンとし、S27に進む。このS27で、入力チェックスイッチ(モード切換スイッチ)94のオン・オフを判断し、入力チェックスイッチ94がオフなら、S28で制御モードを作動モード(油圧固定状態)にセットしてS29に進む。 【0050】また、S27で、入力チェックスイッチ94がオンなら、S30で制御モードを非作動モード(キーオフ前の状態)にセットしてS31に進む。このS31では、制御モードが作動モードか非作動モードかを判断し、作動モードならS29に進み、非作動モードならS32に進む。このS32では、マイコン80の出力チェックが終了しているか否かを判断し、NoならS33で出力チェックを行い、YesならS34でファンリレー88の出力をオフとしてS22に戻る。更に、S29では、平板カム30が「固定」位置にあるか否かを判断し、「固定」位置にあればS34に進み、「固定」位置になければ、S35で平板カム30を「固定」位置にしてS22に戻る。 【0051】図10は、他の実施の形態の制御フローチャートを示している。 【0052】S41で、油圧シリンダ装置19は伸縮固定された位置にあり、この状態から、S42で、キースイッチ85のオン・オフを判断する。キースイッチ85がオンなら、S43で通常処理を行い、S44でラジエータのファンモータ92の出力コントロールを行ってS42に戻る。また、キースイッチ85がオフなら、S45で前回キースイッチ85のオン・オフを判断する。このS45で前回キースイッチ85がオフならS51に進み、オンならS46でファンリレー88の出力をオンとし、S47に進み、更にこのS47で、保持タイマをスタートさせてS48に進む。このS48では、モード切換スイッチ94のオン・オフを判断し、モード切換スイッチ94がオフなら、S49で制御モードを作動モード(油圧固定状態)にセットしてS51に進む。また、モード切換スイッチ94がオンなら、S50で制御モードを非作動モード(キーオフ前の状態)にセットしてS51に進む。S51では、保持タイマが0か否かを判断し、0でなければ、S52に進み、0ならS53に進んでファンリレー88の出力をオフとする。S52では、制御モードを判断し、非作動モードならS52に戻り、作動モードならS54で平板カム30を「固定」位置に移動制御する。 【0053】図11は、更に他の実施の形態における制御フローチャートを示している。 【0054】S61で、油圧シリンダ装置19は伸縮固定された位置にあり、この状態で、S62で、キースイッチ85のオン・オフを判断する。キースイッチ85がオンなら、S63で通常処理を行い、S64でラジエータのファンモータ92の出力コントロールを行ってS62に戻る。また、キースイッチ85がオフなら、S65で前回キースイッチ85のオン・オフを判断する。前回キースイッチ85がオフならS75に進み、オンならS66でファンリレー88の出力をオンとし、S67に進む。このS67で、入力チェックスイッチ(モード切換スイッチ)94のオン・オフを判断し、入力チェックスイッチ94がオフなら、S68で制御モードを作動モード(油圧固定状態)にセットし、更にS69で保持タイマをスタートさせてからS70に進む。 【0055】また、S67で、入力チェックスイッチ94がオンなら、S74で制御モードを非作動モード(キーオフ前の状態)にセットしてS75に進む。このS75では、制御モードが作動モードか非作動モードかを判断し、作動モードならS70に進み、非作動モードならS76に進む。このS76では、マイコン80の出力チェックが終了しているか否かを判断し、YesならS70に進み、NoならS77で出力チェックを行い、更にS78で保持タイマをスタートさせてからS22に戻る。 【0056】S70では、保持タイマが0か否かを判断し、0ならS71でファンリレー88の出力をオフとし、0でなければ、S72に進む。このS72では、制御モードが作動モードか非作動モードかを判断し、作動モードならS73で平板カム30を「固定」位置に移動制御し、非作動モードならS62に戻る。 【0057】 【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、車載各種アクチュエータを制御する制御部に電源保持回路を備え、該電源保持回路により、キースイッチのオフ操作から所定の制御処理を完了した後に、前記制御部への電力供給を停止するようにしたので、キースイッチのオフ操作前に必要な処理がある場合に、それを忘れてキースイッチをオフ操作してしまっても、制御部によって自動的に修正が行われるので、次にキースイッチをオン操作した場合にも、不都合が生じるのを回避することができる。 【0058】請求項2記載の発明によれば、位置変更されることで油圧コントロールバルブを制御する油圧バルブ操作部材を備え、キースイッチのオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材を強制的に前記油圧アクチュエータの伸縮固定する位置に移動させる制御手段を備えていることにより、オペレータが油圧アクチュエータの伸縮固定する位置に操作するのを忘れてキースイッチをオフ操作した場合であっても、油圧バルブ操作部材は自動的に前記固定位置に移動されるので、次にキースイッチをオン操作した場合、作業部が不用意に昇降したり、植付クラッチが入ったりするのを防止することができる。 【0059】請求項3記載の発明によれば、キースイッチのオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材を前記油圧アクチュエータの伸縮固定する位置に移動させる作動モードと、前記油圧バルブ操作部材をキースイッチのオフ操作前の位置に保持する非作動モードとに選択的に切換え可能な切換え手段を備えていることにより、作業部の整備を行いたい場合等には、非作動モードを選択することで容易に対応することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月11日(1999.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−45808(P2001−45808A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−227899 |
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