| 【発明の名称】 |
ロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】相沢 良一
【氏名】石丸 雅邦
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| 【要約】 |
【課題】ロータリ耕耘装置において耕耘爪軸と伝動ケース間に藁やイグサ等長稈が巻きつき、軸受シール等が破損するのを防止する。
【解決手段】耕耘爪軸2を、駆動軸10に取り付け、伝動ケ−ス4と耕耘爪軸2端部側の耕耘爪1との間に回転円板5を介装し回転円板5を耕耘爪軸2と同一回転数で駆動させる。回転円板5を複数部材に分割したり、耕耘爪軸2をサイドドライブロータリ軸支として耕耘爪軸2の左右端部に夫々の回転円板5を介装したり、回転円板5の回転軌跡の外径と耕耘爪1の回転軌跡の外径を略同径としてもよい。又、複数個に分割する回転円板5の分割間隙面の少なくとも先端部を、側面視でその外周先端側を回転方向に対し後退角方向に逃がした構成にしてもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 耕耘爪1を配列して取り付けた耕耘爪軸2を、伝動装置3を内装した伝動ケ−ス4の下部に軸支され側方に突出する駆動軸10に取り付け、該伝動ケ−ス4と前記耕耘爪軸2端部側の耕耘爪1との間に回転円板5を介装するもので、該回転円板5を耕耘爪軸2と同一回転数で駆動していることを特徴とするロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置。 【請求項2】 回転円板5を複数部材に分割していることを特徴とする請求項1記載のロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置。 【請求項3】 耕耘爪軸2の左右端部を軸支するサイドドライブロータリ構成とし、耕耘爪軸2の左右端部に夫々回転円板5を介装したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置。 【請求項4】 回転円板5の回転軌跡の外径と、耕耘爪1の回転軌跡の外径を略同径としたことを特徴とする請求項3記載のロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置。 【請求項5】 複数個に分割する回転円板5の分割間隙面28の少なくとも先端部を、側面視でその外周先端側を回転方向に対し後退角方向に逃がしたことを特徴とする請求項4記載のロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置に関するもので、農業機械の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来からロ−タリ耕耘機は、耕耘作業に伴って、圃場に残っている長稈の草類やイグサ等が耕耘爪の取付部や耕耘爪軸に巻き付くのを未然に防止する手段が考案され、実用化への試みがある。公知技術の一例を述べると、耕耘爪軸に配列して取り付けられている左右両端部の耕耘爪の間に、巻付き防止部材として線状部材を耕耘爪軸と平行に張り渡して構成したものがある。そして、上記巻付き防止部材は、耕耘作業に際して耕耘爪軸から外方に隔たった位置で、その耕耘爪軸の外周を平行を保って回転しながら巻き付こうとする草を排除して、巻き付きを防止する構成になっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した巻付き防止手段は、耕耘爪軸への草の巻付きはほとんど発生しないが、耕耘爪軸の軸端から軸受部材側(伝動ケ−ス等)への巻付きが発生し、極端な場合には軸受部材のシール部から油漏れが起きるなどの課題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、耕耘爪1を配列して取り付けた耕耘爪軸2を、伝動装置3を内装した伝動ケ−ス4の下部に軸支され側方に突出する駆動軸10に取り付け、該伝動ケ−ス4と前記耕耘爪軸2端部側の耕耘爪1との間に回転円板5を介装するもので、該回転円板5を耕耘爪軸2と同一回転数で駆動していることを特徴とするロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置を主要な構成とし、それに、回転円板5を複数部材に分割した構成を折り込み、さらに、耕耘爪軸2をサイドドライブロータリ軸支として耕耘爪軸2の左右端部に夫々前記の回転円板5を介装する構成や、回転円板5の回転軌跡の外径と耕耘爪1の回転軌跡の外径を略同径とした構成や、複数個に分割する回転円板5の分割間隙面28の少なくとも先端部を、側面視でその外周先端側を回転方向に対し後退角方向に逃がした構成等を折り込めることを特徴としたロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置としたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。まず、上部伝動機枠6は、図1背面図に示すように、左右方向中央部に中央伝動ケース21を配設し、移動農機のPTO軸と接続する入力軸22に原動側の駆動力を伝動し、この駆動力を上部伝動機枠6に内装した伝動軸7に傘歯車23,24を介して伝えている。上部伝動機枠6の一方側に伝動ケ−ス4を連結し、他方側に支持機枠8を連結してそれぞれ垂下状態にして構成し、垂下下端部間に耕耘爪軸2を配設している。そして、伝動ケ−ス4には、図1に示すように、上部を前述した伝動軸7の突出端に取り付けた上部スプロケット9に係合し、下部を駆動軸10に軸着取り付けした下部スプロケット11に掛け渡して内装した伝動チエン12との3者で構成した伝動装置3を内装した構成としている。 【0006】そして、耕耘爪軸2は、図1に示すように、一方の端部を、回転円板5と取付板13とを重ね合わせて駆動軸10の取付フランジ14に、ボルト15によって着脱自由に締め付けて固着し、他方の端部を、同じように回転円板5と取付板13とを重ね合わせてボルト15によって支持軸16の取付フランジ17に着脱自由に締め付けて固着している。図2側面視の回転円板5において、26は取付孔であって前述したボルト15を通し、27は開口であって耕耘爪軸2が通過している。また、外周縁部は切断刃縁としている。実施例の回転円板5の構成では、回転円板5の後付けを容易とするために、回転円板5を180度に2等分しており、両者を夫れ夫れボルト15,15..により取付板13に取り付けて、真円状の回転円板5を構成する。 【0007】そして、耕耘爪軸2は、軸上に配列して設けた複数の爪ホルダ19,19..に耕耘爪1,1...を取り付けて耕耘装置20を構成している。組付け後の回転円板5は、図例では図1に示すように、耕耘爪1の掘削時回転半径と略同等の半径に形成された平板円形状真円の円板であり、一端最外側の耕耘爪1側と伝動ケ−ス4側間および、他端最外側の耕耘爪1側と支持部材8側との間で、これらを隔離する構成としている。また、後述の作用で詳述するが回転円板5の外径は、耕耘爪1の掘削時回転半径に対し、半径で略5cm程度の、小さい小径から大きい大径までの略同径とすれば、同様の目的と効果を奏する。 【0008】次に、別図例の回転円板5について、以下説明する。図3で示すものは、取付後の回転円板5の外周縁を側面視で同一半径の真円としたもので、回転円板5を120度程度の3等分した分割構造としている。そして、外周端縁部は薄肉状の平板であるから、プレス型での打ち抜き切断端面としている。 【0009】図4で示すものは、図2の2等分する回転円板5の変形例であり、回転円板5の分割間隙面28を、駆動回転方向に対し先端部に円弧方向の後退角を設けており、回転時に草,藁,イグサ等の長稈が分割間隙面に入り込みにくくしている。図5は、図3で示す回転円板5の別構成図例であって、3等分した回転円板5の分割間隙面28を直線状として、開口27から接線方向に後退角を設けて長稈が分割間隙面28に入り込みにくくしたものである。 【0010】図例で示した回転円板5の外周縁は、単に90度の切断端縁としているが、外周端縁部を背面視で「V」字状に先端を尖らせた刃部5bとすると、地表面とこの刃部5b間で草,藁,イグサ等の長稈を挾んだときや、長稈が刃部5bに巻き付いたときさらに切断性能を向上可能としている。回転円板5は、耕耘爪軸2の駆動により同回転数で回転するが、その回転中に回転円板5の外周縁には、草,藁,イグサ等の長稈が巻きつかずに、跳ね出されたり切断分離される形状としている。 【0011】なお、図1に示す耕耘装置20では、サイドドライブ型ロータリを実施例にして説明したが、センタ−ドライブ型の耕耘装置であっても、伝動ケ−スと耕耘爪との間に回転円板5を設けることによって、同一の作用・効果を発揮することができる。以上のように構成された耕耘装置20は、図示しないトラクタ機体側からの駆動力を、入力軸22を経て伝動軸7に動力伝動すると、耕耘爪軸2が、上部スプロケット9、伝動チエン12、下部スプロケット11、駆動軸10、取付フランジ14、取付板13、回転円板5の順に伝動され、耕耘爪1を駆動して耕耘作業を開始する。 【0012】すると、耕耘爪1,1..は、回転に伴って圃場の土壌を反転しながら進み、耕耘作業を行なうが、そのとき、生えている草や収穫後の圃場に残っている比較的長い稈などが、引っ掛かって持ち回りながら回転する。回転円板5が無い場合は、その際に、耕耘爪1,1..によりロータリ耕耘部の幅外に散乱した草や藁やイグサ等の長稈は、耕耘爪軸2側に引き寄せられるから、引き寄せ途中で長稈は、伝動ケ−ス4側駆動軸10の取付フランジ14廻り、および支持機枠8側支持軸16の取付フランジ17廻りに侵入しようとする。しかし本件発明では、耕耘爪軸2左右端に取り付けられた径大の回転円板5,5によって、圃場の掘削土表面でロータリ耕耘部の幅外からロータリ耕耘部幅内に散乱した草や藁やイグサ等の長稈は、回転円板5により実体部を表土に押圧されて、その耕耘幅内方への引き込み移動を規制されたり、押圧部分で切断されたり、耕耘装置20の耕耘爪1,1..に引かれる時、径大方向に広げ案内されるから、長稈は一部が耕耘爪軸2側に無理矢理引かれて巻き付くことになったり、切断されて一部は短くなって幅外の地表に残ったり、一部は振り飛ばされるように離れたりする。 【0013】このように、草や藁やイグサ等の長稈を回転円板5の外周端縁で押圧または押圧切断または案内しているので、長稈等は最終的に耕耘爪1,1..に引っ張られて耕耘爪軸2中間部に巻き付くことはあっても、伝動ケ−ス4側および支持基枠8側の耕耘爪軸2取付端近傍部に侵入することはない。回転円板5の外径が耕耘爪1より大きくなるにつれ長稈の押圧または押圧切断の機能が向上し、回転円板5の外径が小さくなるにつれ長稈を耕耘爪1,1..方向へ横方向案内する機能が向上する。 【0014】そして、この回転円板5駆動方向に対し、複数に分割する回転円板5の分割間隙面28が、後退角方向に逃げているから、回転時に草,藁,イグサ等の長稈が分割間隙面28に入り込みにくくなる。以上のように、本発明は、耕耘爪軸2取付端部に草や藁やイグサ等の長稈の侵入がほとんどないから、従来のように、巻き付いた長稈のために、伝動ケ−ス4や支持機枠8の軸受部分のシール30が油漏れするまで発展する故障がない特徴を有する。 【0015】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したものであるから、耕耘爪軸の軸端部分や軸受部材側(伝動ケ−スや支持部材)への草の巻き付きを未然に防止できる効果を有するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月3日(1999.8.3) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−45803(P2001−45803A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−220147 |
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