| 【発明の名称】 |
ロータリ作業機のカバー支持装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】相沢 良一
【氏名】佐伯 英明
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| 【要約】 |
【課題】ロータリ作業機の耕耘爪とカバーとの空間調整を簡易且つ広範囲に行えるようにする。
【解決手段】左右のコネクトパイプ2,2に伸縮パイプ22,22を上下回動自在に枢着し、伸縮パイプ22,22の下部にガイドバー26,26を平行に配設する。ガイドバーの前端部26aは支持部27に前後摺動可能に支持され、ガイドバーの後端部26bはU字形の係止部28に係止される。メインカバー6上面に固設したブラケット29,29にガイドバー26,26を貫通して固定する。ブラケット29,29間にピローボール8を設け、このピローボール8にリヤカバー7を上下左右揺動可能に支持させる。前記伸縮パイプ22,22を伸縮すれば、ガイドバー26,26が前後動してリヤカバー7と耕耘爪5との空間を調整できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 PTO受動ギヤボックスの左右両側にコネクトパイプを略水平に設け、前記PTO受動ギヤボックスの下方部にコネクトパイプと平行に耕耘爪を回転駆動可能に設けたロータリ作業機に於いて、前記左右のコネクトパイプに夫々後方へ向けて略水平移動可能な可動部材を装着し、該可動部材の可動部に耕耘爪の上方を被蔽するメインカバーを装着するとともに、夫々の可動部間にピローボールを設け、更に、該ピローボールに耕耘爪の後方を覆うリヤカバーを上下左右揺動可能に支持させ、前記メインカバーの後端部とリヤカバーの上端部を可撓部材にて連結したことを特徴とするロータリ作業機のカバー支持装置。 【請求項2】 PTO受動ギヤボックスの左右両側にコネクトパイプを略水平に設け、前記PTO受動ギヤボックスの下方部にコネクトパイプと平行に耕耘爪を回転駆動可能に設けたロータリ作業機に於いて、前記左右のコネクトパイプに夫々後方へ向けて伸縮可能な伸縮パイプの前端部を上下回動自在に枢着し、前記伸縮パイプの下部に前記伸縮パイプと平行にガイドバーを配設し、該ガイドバーの後端部を前記伸縮パイプの後端下部に固着するとともに、該ガイドバーの前端部を前記伸縮パイプの前端下部に前後へ摺動自在に支持させ、前記ガイドバーの摺動支持部より後方位置に耕耘爪の上方を被蔽するメインカバーを装着するとともに、夫々のガイドバー間にピローボールを設け、更に、該ピローボールに耕耘爪の後方を覆うリヤカバーを上下左右揺動可能に支持させ、前記メインカバーの後端部とリヤカバーの上端部を可撓部材にて連結したことを特徴とするロータリ作業機のカバー支持装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はロータリ作業機のカバー支持装置に関するものであり、特に、耕耘爪の上方を被蔽するメインカバーに対して上下左右揺動可能なリヤカバーを備えたロータリ作業機のカバー支持装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の此種ロータリ作業機を図5及び図6に示す。同図に於いて、1はPTO受動ギヤボックスであり、該PTO受動ギヤボックス1の左右両側にコネクトパイプ2,2を略水平に設け、夫々のコネクトパイプ2,2の外端部に伝動ケース3と支持プレート4を垂設し、これら伝動ケース3,支持プレート4間に耕耘爪5を駆動回転可能に設けてある。図示例はサイドドライブ式のロータリ作業機であるため、何れか片方のコネクトパイプ2の端部に伝動ケース3を設けてあり、前記PTO受動ギヤボックス1に入力したPTO動力は左側のコネクトパイプ2内の伝動軸(図示せず)に伝達され、伝動ケース3である伝動ケース内のスプロケット及びチェーン等の伝動手段(図示せず)を経て耕耘爪5に伝えられ、該耕耘爪5が回転駆動される。 【0003】前記伝動ケース3,支持プレート4間には、耕耘爪5の上方を被蔽するメインカバー6を装着するとともに、該メインカバー6の後端部にリヤカバー7を設けて耕耘爪5の後方を覆うように形成されている。該リヤカバー7の上端部はピローボール8及びバネ板9,9にて上下左右揺動可能に支持されており、メインカバー6とリヤカバー7との間にはゴム等の可撓部材10が介装されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来のロータリ作業機は、前述したようにメインカバーとリヤカバーにて耕耘爪を被蔽しているが、双方のカバーは耕耘爪軸を中心に回動するため、之等カバーと耕耘爪との空間を大きく調整することが困難であった。従って、例えば長わら等が混入している圃場での耕耘作業では、耕耘爪とリヤカバーとの空間が少ないと土の持ち回りが大きくなり、耕耘爪に長わら等が巻き付いて作業効率が低下することがある。 【0005】そこで、ロータリ作業機の耕耘爪とカバーとの空間調整を簡易且つ広範囲に行えるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、PTO受動ギヤボックスの左右両側にコネクトパイプを略水平に設け、前記PTO受動ギヤボックスの下方部にコネクトパイプと平行に耕耘爪を回転駆動可能に設けたロータリ作業機に於いて、前記左右のコネクトパイプに夫々後方へ向けて略水平移動可能な可動部材を装着し、該可動部材の可動部に耕耘爪の上方を被蔽するメインカバーを装着するとともに、夫々の可動部間にピローボールを設け、更に、該ピローボールに耕耘爪の後方を覆うリヤカバーを上下左右揺動可能に支持させ、前記メインカバーの後端部とリヤカバーの上端部を可撓部材にて連結したロータリ作業機のカバー支持装置、及び、PTO受動ギヤボックスの左右両側にコネクトパイプを略水平に設け、前記PTO受動ギヤボックスの下方部にコネクトパイプと平行に耕耘爪を回転駆動可能に設けたロータリ作業機に於いて、前記左右のコネクトパイプに夫々後方へ向けて伸縮可能な伸縮パイプの前端部を上下回動自在に枢着し、前記伸縮パイプの下部に前記伸縮パイプと平行にガイドバーを配設し、該ガイドバーの後端部を前記伸縮パイプの後端下部に固着するとともに、該ガイドバーの前端部を前記伸縮パイプの前端下部に前後へ摺動自在に支持させ、前記ガイドバーの摺動支持部より後方位置に耕耘爪の上方を被蔽するメインカバーを装着するとともに、夫々のガイドバー間にピローボールを設け、更に、該ピローボールに耕耘爪の後方を覆うリヤカバーを上下左右揺動可能に支持させ、前記メインカバーの後端部とリヤカバーの上端部を可撓部材にて連結したロータリ作業機のカバー支持装置を提供するものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図4に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来技術と同一の構成部分には同一符号を付すものとする。図1に於いて、符号15はトラクタであり、該トラクタ15の機体前部にエンジン16を載置し、エンジン16の後方に運転席17を設けてある。また、機体の後部にリンク機構18を介してロータリ作業機19を連結してあり、エンジン16の動力の一部がミッションケース20の内部で分岐され、PTO軸21からロータリ作業機19に伝達される。 【0008】図2及び図3はリンク機構18の記載を省略したロータリ作業機19を示し、前記PTO軸21の動力はPTO受動ギヤボックス1に入力され、左側のコネクトパイプ2内の伝動軸(図示せず)から、伝動ケース3内のスプロケット及びチェーン等の伝動手段(図示せず)を経て耕耘爪5に伝えられ、該耕耘爪5が回転駆動される。 【0009】一方、左右のコネクトパイプ2,2に夫々後方へ向けて略水平移動可能な可動部材として伸縮パイプ22,22を設け、該伸縮パイプ22,22の夫々の前端部22a,22aをコネクトパイプ2,2へ上下回動自在に枢着するとともに、該伸縮パイプ22,22の夫々の後端部22b,22bにリヤスライドバー23を左右略水平に固設する。このリヤスライドバー23の両端部には尾輪24,24の取付部25,25を設けてある。 【0010】尚、図示は省略するが、センタドライブ式のロータリ作業機の場合は、PTO受動ギヤボックス1の下部に直接伝動ケースを取り付け、該伝動ケースの左右両側に耕耘爪5,5を設けてある。そして、左右のコネクトパイプ2,2の外端部に、伸縮パイプの前端部22a,22aが取り付けられる。 【0011】ここで、前記伸縮パイプ22,22の下部に夫々伸縮パイプ22,22と平行にガイドバー26,26を配設し、前記伸縮パイプ前端部22a,22aの下部位置に支持部27,27を固設して、該ガイドバー26,26の夫々の前端部26a,26aを前後摺動自在に支持させるとともに、前記伸縮パイプ後端部22b,22bの下部位置にU字形の係止部28,28を垂設し、この係止部28,28に該ガイドバー26,26の夫々の後端部26b,26bをピンにて固定する。 【0012】更に、前記支持部27,27の夫々の後方位置にブラケット29,29を設け、このブラケット29,29の下部を前記メインカバー6の上面に固着するとともに、夫々のブラケット29,29に前記ガイドバー26,26を貫通してボルト等にて固定する。また、メインカバー6上面の左右のガイドバー26,26間にピローボール8を設ける。 【0013】そして、リヤカバー7の中央部上端にアーム30を突設し、該アーム30の先端部を前記ピローボール8に係合することにより、該リヤカバー7はメインカバー6に対して上下左右揺動可能に支持される。また、メインカバー6とリヤカバー7との隙間にはゴム等の可撓部材10が介装され、更に、該リヤカバー7の左右両端部近傍をバネ板9,9にてメインカバー6の後端部に係止することにより、該リヤカバー7の揺動過剰が抑止される。 【0014】尚、メインカバー6上面の前記ブラケット29,29の外側にブラケット31,31を固設し、このブラケット31,31にプッシュプルロッド32,32を装着してリヤカバー7の跳ね上がりを抑制するとともに、前記PTO受動ギヤボックス1の上部にマストフレーム33を固設し、このマストフレーム33にハンドル34を装着して伸縮具35を操作することにより、前記伸縮パイプ22,22を上方に回動してリヤスライドバー23の高さを変更できるようにしてある。 【0015】而して、前記伸縮パイプの後端部22b,22bを後方へ引き出して伸縮パイプ22,22の長さを伸張すれば、可動部であるガイドバー26,26が支持部27,27を摺動しながら後方へ移動する。このとき、ガイドバー26,26と一体にブラケット29,29が後方へ押圧され、該ブラケット29,29が固設されている前記メインカバー6及びピローボール8が一体的に略水平に後方へ移動する。即ち、図3の二点鎖線で示すように、リヤカバー7が対地角度を同一に保持しつつ後方に移動し、耕耘爪5との空間を広くすることができる。 【0016】前記伸縮パイプ22はピン孔22c,22c…の差込み位置を変更することにより有段階に前後長さを変更でき、耕耘爪5とリヤカバー7との空間も多段階に調整することができる。斯くして、例えば、長わらやイグサ等が混入している圃場での耕耘作業ではリヤカバー7の空間を大きく設定して、土塊を細かく粉砕することにより耕耘爪への巻き付きを防止し、一方、畝立て等の仕上げ作業ではリヤカバー7の空間を狭くし、土の持ち回りをよくして仕上げ面を良好にすることができる。 【0017】図4は他の実施の形態を示し、水平移動可能な可動部材として、左右のコネクトパイプ2,2の下部に油圧シリンダ40,40を固設し、メインカバー6の上面に固設したブラケット29,29に前記油圧シリンダ40,40の夫々のロッド40a,40aを貫通してボルト等にて固定する。また、メインカバー6上面の前記ブラケット29,29間にピローボール8を設け、前記リヤカバー7上端部のアーム30をこのピローボール8に係合して、リヤカバー7をメインカバー6に対して上下左右揺動可能に支持させる。 【0018】而して、前記油圧シリンダ40,40を駆動すれば、可動部であるロッド40a,40aが後方へ伸張してブラケット29,29を後方へ押圧し、該ブラケット29,29が固設されている前記メインカバー6及びピローボール8が一体的に略水平に後方へ移動する。従って、リヤカバー7が対地角度を同一に保持しつつ後方に移動し、耕耘爪5との空間を調整することができる。 【0019】ここで、前記リヤカバー7上端部のアーム30は、二重軸41を中心に上下に回動可能であり、通常はボルト締めにて回動を固定してある。このボルトを弛緩すれば、同図の二点鎖線で示すように、リヤカバー7に対するアーム30の傾斜角が変更されてリヤカバー7が耕耘爪5に接近する。このように、ピローボール8に係止されたアーム30の取付角度を調整することによっても、耕耘爪5とリヤカバー7との空間を調整することが可能である。 【0020】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。 【0021】 【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は、ロータリ作業機の左右のコネクトパイプに夫々後方へ向けて水平移動可能な可動部材を装着し、該可動部材の可動部にピローボールを設けてリヤカバーを支持させてあるので、該可動部を動かすことにより耕耘爪とリヤカバーの空間を調整することができる。 【0022】請求項2記載の発明は、可動部材として伸縮パイプの下部にガイドバーを平行に設けたので、可動部であるガイドバーを確実に支持することができ、リヤカバーを極めて簡易且つ広範囲に移動でき、作業性の向上に寄与できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月28日(1999.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060575 【弁理士】 【氏名又は名称】林 孝吉
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| 【公開番号】 |
特開2001−37301(P2001−37301A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月13日(2001.2.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−213730 |
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