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【発明の名称】 作業車の作業装置昇降構造
【発明者】 【氏名】木村 浩人

【要約】 【課題】作業車の作業装置昇降構造において、作業装置の上昇側及び下降側への操作が適切に行えるように構成する.

【解決手段】中立位置Nから第1方向、及び逆向きの第2方向に人為的に操作自在な人為操作具20を備える。人為操作具20を第1方向に操作すると作業装置が予め設定された所定位置まで上昇し、人為操作具20を第2方向に操作すると作業装置が接地位置まで下降するように昇降機構7を作動させる第1状態と、人為操作具20を第1方向に操作し保持していると昇降機構7を上昇側に作動させ、第2方向に操作し保持していると昇降機構7をを下降側に作動させて、中立位置Nに操作すると昇降機構7を停止させる第2状態とを設定し、第1状態及び第2状態に人為的に設定可能な切換手段21を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体に備えられた作業装置を昇降駆動する昇降機構と、中立位置から第1方向及び中立位置から第1方向とは逆向きの第2方向に人為的に操作自在な人為操作具とを備えると共に、前記人為操作具を第1方向に操作すると前記作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように前記昇降機構を作動させ、前記人為操作具を第2方向に操作すると前記作業装置が接地する接地位置まで下降するように前記昇降機構を作動させる第1制御手段と、前記人為操作具を第1方向に操作し保持していると前記昇降機構を上昇側に作動させ、前記人為操作具を第2方向に操作し保持していると前記昇降機構を下降側に作動させて、前記人為操作具を中立位置に操作すると前記昇降機構を停止させる第2制御手段とを備えて、前記第1制御手段を作動させる第1状態及び前記第2制御手段を作動させる第2状態に、人為的に設定可能な切換手段を備えてある作業車の作業装置昇降構造。
【請求項2】 前記人為操作具の先端部に備えられた押し操作スイッチにより、前記切換手段を構成してある請求項1記載の作業車の作業装置昇降構造。
【請求項3】 第1及び第2方向と交差する前記人為操作具の長手方向に沿って前記人為操作具を移動自在に構成して、前記人為操作具を長手方向に沿って移動操作することにより、前記切換手段が操作されるように構成してある請求項1記載の作業車の作業装置昇降構造。
【請求項4】 前記人為操作具の握り部を前記人為操作部の長手方向に沿う軸芯周りに回転自在に構成して、前記人為操作具の握り部を回転操作することにより、前記切換手段が操作されるように構成してある請求項1記載の作業車の作業装置昇降構造。
【請求項5】 機体に備えられた作業装置を昇降駆動する昇降機構と、中立位置から第1方向及び中立位置から第1方向とは逆向きの第2方向に人為的に操作自在な人為操作具とを備えると共に、前記人為操作具を第1方向に連続的に2回操作すると前記作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように前記昇降機構を作動させ、前記人為操作具を第2方向に連続的に2回操作すると前記作業装置が接地する接地位置まで下降するように前記昇降機構を作動させる第1制御手段と、前記人為操作具を第1方向に操作し保持していると前記昇降機構を上昇側に作動させ、前記人為操作具を第2方向に操作し保持していると前記昇降機構を下降側に作動させて、前記人為操作具を中立位置に操作すると前記昇降機構を停止させる第2制御手段とを備えてある作業車の作業装置昇降構造。
【請求項6】 機体に備えられた作業装置を昇降駆動する昇降機構と、中立位置から第1方向及び中立位置から第1方向とは逆向きの第2方向に人為的に操作自在な人為操作具とを備えると共に、前記人為操作具を第1方向に操作し直ぐに中立位置に操作すると前記作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように前記昇降機構を作動させ、前記人為操作具を第2方向に操作し直ぐに中立位置に操作すると前記作業装置が接地する接地位置まで下降するように前記昇降機構を作動させる第1制御手段と、前記人為操作具を第1方向に操作し保持していると前記昇降機構を上昇側に作動させ、前記人為操作具を第2方向に操作し保持していると前記昇降機構を下降側に作動させて、前記人為操作具を中立位置に操作すると前記昇降機構を停止させる第2制御手段とを備えてある作業車の作業装置昇降構造。
【請求項7】 機体に備えられた作業装置を昇降駆動する昇降機構と、中立位置から第1方向及び中立位置から第1方向とは逆向きの第2方向に人為的に操作自在な人為操作具とを備えると共に、前記人為操作具を第1方向の所定位置を越えるまで操作すると前記作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように前記昇降機構を作動させ、前記人為操作具を第2方向の所定位置を越えるまで操作すると前記作業装置が接地する接地位置まで下降するように前記昇降機構を作動させる第1制御手段と、前記人為操作具を第1方向の所定位置に操作し保持していると前記昇降機構を上昇側に作動させ、前記人為操作具を第2方向の所定位置に操作し保持していると前記昇降機構を下降側に作動させて、前記人為操作具を中立位置に操作すると前記昇降機構を停止させる第2制御手段とを備えてある作業車の作業装置昇降構造。
【請求項8】 前記人為操作具を第1方向の所定位置まで操作する際の操作抵抗よりも、前記人為操作具を第1方向の所定位置を越えて操作する際の操作抵抗を重いものに設定し、前記人為操作具を第2方向の所定位置まで操作する際の操作抵抗よりも、前記人為操作具を第2方向の所定位置を越えて操作する際の操作抵抗を重いものに設定してある請求項7記載の作業車の作業装置昇降構造。
【請求項9】 機体に備えられた作業装置を昇降駆動する昇降機構と、中立位置から上及び下方向、中立位置から前及び後方向に人為的に操作自在な人為操作具とを備えると共に、前記人為操作具を上方向に操作すると前記作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように前記昇降機構を作動させ、前記人為操作具を下方向に操作すると前記作業装置が接地する接地位置まで下降するように前記昇降機構を作動させる第1制御手段と、前記人為操作具を前又は後方向のうちの一方に操作し保持していると前記昇降機構を上昇側に作動させ、前記人為操作具を前又は後方向のうちの他方に操作し保持していると前記昇降機構を下降側に作動させて、前記人為操作具を中立位置に操作すると前記昇降機構を停止させる第2制御手段とを備えてある作業車の作業装置昇降構造。
【請求項10】 機体に備えられた作業装置を昇降駆動する昇降機構と、前側位置及び後側位置に操作自在で前側位置から上及び下方向、後側位置から上及び下方向に人為的に操作自在な人為操作具とを備えると共に、前記人為操作具を前側又は後側位置のうちの一方に操作した状態で、前記人為操作具を上方向に操作すると前記作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように前記昇降機構を作動させ、前記人為操作具を下方向に操作すると前記作業装置が接地する接地位置まで下降するように前記昇降機構を作動させる第1制御手段と、前記人為操作具を前側又は後側位置のうちの他方に操作した状態で、前記人為操作具を上方向に操作し保持していると前記昇降機構を上昇側に作動させ、前記人為操作具を下方向に操作し保持していると前記昇降機構を下降側に作動させて、前記人為操作具を前側又は後側位置のうちの他方に操作すると前記昇降機構を停止させる第2制御手段とを備えてある作業車の作業装置昇降構造。
【請求項11】 機体の操向操作を行う操縦ハンドルの近傍に、前記人為操作具を備えてある請求項1〜10のうちのいずれか一つに記載の作業車の作業装置昇降構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体に備えられた作業装置を昇降機構により昇降駆動自在に構成した作業車の作業装置昇降構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の一例である乗用型田植機では、例えば特開平5−219808号公報に開示されているように、苗植付装置(作業装置に相当)が昇降機構により昇降駆動自在に構成されており、昇降機構を作動させるもので人為的に操作される昇降レバー(前記公報の図1中の21)が備えられている。昇降レバーを上昇位置に操作すると昇降機構が上昇側に作動し、昇降レバーを中立位置に操作すると昇降機構が停止するのであり、昇降レバーを下降位置に操作すると昇降機構が下降側に作動し、昇降レバーを中立位置に操作すると昇降機構が停止する。これにより、昇降レバーを上昇位置、下降位置及び中立位置に操作することによって、苗植付装置を任意の高さに昇降させて停止させることができる。
【0003】この乗用型田植機では昇降レバーとは別に昇降操作スイッチ(前記公報の図1中のSW1)が備えられており、苗植付装置が下降している状態で昇降操作スイッチを操作すると、苗植付装置が予め設定された所定位置まで上昇するように昇降機構が作動し、苗植付装置が上昇している状態で昇降操作スイッチを操作すると、苗植付装置が接地する接地位置まで下降するように昇降機構が作動する。
【0004】例えば1回の植付行程が終了し機体が畦際に達して旋回する場合に、昇降操作スイッチを操作すれば、苗植付装置が所定位置まで上昇するので、このような場合に昇降レバーを上昇位置に操作して苗植付装置を上昇させ始め、苗植付装置が所定位置に達すると、昇降レバーを上昇位置から中立位置に操作して、苗植付装置を所定位置で停止させると言うような操作を行う必要がない。これによって、昇降操作スイッチによって苗植付装置の上昇側及び下降側への操作が素早く行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】「従来の技術」に記載の乗用型田植機のように、作業装置を任意の高さに昇降させる昇降レバーと、作業装置を所定位置及び接地位置に昇降させる昇降操作スイッチとが別々に備えられていると、昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうことが考えられる。
【0006】これにより、例えば「従来の技術」に記載の畦際での旋回時等のように作業装置の上昇側への操作を素早く行う場合に、誤って昇降レバーを操作してしまい作業装置の上昇側への操作が遅れることが考えられる。逆に作業装置を任意の高さに昇降させて停止させるような作業の場合に、誤って昇降操作スイッチを操作してしまうことが考えられ、作業装置が所定位置及び接地位置に昇降されてしまうことになる。本発明は作業車の作業装置昇降構造において、作業装置の上昇側及び下降側への操作が適切に行えるように構成することをを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴によると、例えば「従来の技術」に記載の畦際での旋回時等のように作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行うような場合、切換手段により第1状態を設定しておけばよい。これにより、人為操作具を第1方向に操作すると、作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように昇降機構が作動するのであり、人為操作具を第2方向に操作すると、作業装置が接地する接地位置まで下降するように昇降機構が作動する。
【0008】逆に作業装置を任意の高さに昇降させて停止させるような場合、切換手段により第2状態を設定しておけばよい。これにより、人為操作具を第1方向に操作し保持していると昇降機構が上昇側に作動し、人為操作具を中立位置に戻すと昇降機構が停止するのであり、人為操作具を第2方向に操作し保持していると昇降機構が下降側に作動し、人為操作具を中立位置に戻すと昇降機構が停止する。
【0009】このように請求項1の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う第1状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる第2状態において、一つの人為操作具による作業装置の昇降が行えるので、作業状態に応じて必要な第1又は第2状態を事前に設定しておけば、作業装置の昇降に関して一つの人為操作具を操作するだけでよい。これにより、「従来の技術」に記載の構成のように昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうと言うような事態を避けることができる。
【0010】[II]請求項2,3,4の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。請求項2,3,4の特徴によると、人為操作具に切換手段としての押し操作スイッチが備えられているので(人為操作具を長手方向に移動操作することによって切換手段が操作されるので)(人為操作具の握り部を回転操作することによって切換手段が操作されるので)、人為操作具を持つ手で切換手段の操作が行えるのであり、人為操作具から離れた位置に配置された切換手段を操作すると言うようなことを行わなくてもよい。
【0011】[III]請求項5,6,7の特徴によれば、人為操作具を第1方向に連続的に2回操作すると(人為操作具を第1方向に操作して直ぐに中立位置に操作すると)(人為操作具を第1方向に所定位置を越えて操作すると)、作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように昇降機構が作動するのであり、人為操作具を第2方向に連続的に2回操作すると(人為操作具を第2方向に操作して直ぐに中立位置に操作すると)(人為操作具を第2方向に所定位置を越えて操作すると)、作業装置が接地する接地位置まで下降するように昇降機構が作動する。
【0012】逆に、人為操作具を第1方向(第1方向の所定位置)に操作し保持していると昇降機構が上昇側に作動し、人為操作具を中立位置に戻すと昇降機構が停止するのであり、人為操作具を第2方向(第2方向の所定位置)に操作し保持していると昇降機構が下降側に作動し、人為操作具を中立位置に戻すと昇降機構が停止する。これにより、人為操作具によって作業装置を任意の高さに昇降させて停止させることができる。
【0013】このように請求項5,6,7の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得ることができ、作業装置の昇降に関して一つの人為操作具を操作するだけでよいので、「従来の技術」に記載の構成のように昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうと言うような事態を避けることができる。
【0014】[IV]請求項8の特徴によると、請求項7の場合と同様に前項[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。請求項8の特徴によると、作業装置を予め設定された所定位置まで上昇させる際(作業装置を接地する接地位置まで下降させる際)、人為操作具を第1方向に所定位置(第2方向に所定位置)を越えて操作する。
【0015】請求項8の特徴によると、人為操作具を第1方向に所定位置(第2方向に所定位置)を越えて操作する場合に、操作抵抗が重くなるので、作業者は人為操作具を操作する際の操作抵抗が重くなることにより、作業装置を予め設定された所定位置まで上昇させる状態(作業装置を接地する接地位置まで下降させる状態)であることを、容易に認識することができる。
【0016】[V]請求項9の特徴によれば、人為操作具を上方向に操作すると、作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように昇降機構が作動するのであり、人為操作具を下方向に操作すると、作業装置が接地する接地位置まで下降するように昇降機構が作動する。
【0017】逆に、人為操作具を前又は後方向の一方に操作し保持していると昇降機構が上昇側に作動し、人為操作具を中立位置に戻すと昇降機構が停止するのであり、人為操作具を前又は後方向の他方に操作し保持していると昇降機構が下降側に作動し、人為操作具を中立位置に戻すと昇降機構が停止する。これにより、人為操作具によって作業装置を任意の高さに昇降させて停止させることができる。
【0018】このように請求項9の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得ることができ、作業装置の昇降に関して一つの人為操作具を操作するだけでよいので、「従来の技術」に記載の構成のように昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうと言うような事態を避けることができる。
【0019】請求項9の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得る場合に、前述の両方の状態における人為操作具の操作方向が異なるものになっているので、人為操作具を操作して前述の両方の状態を得る際に、一方の状態を得る際に人為操作具の操作を誤って他方の状態を現出させてしまうと言うような事態が少なくなる。
【0020】この場合、作業装置の上昇側への操作を素早く行う状態に、人為操作具の上方向の操作が対応し、作業装置の下降側への操作を素早く行う状態に、人為操作具の下方向の操作が対応しているので、作業者の操作感覚と作業装置の上昇側及び下降側への操作とが対応している。
【0021】[VI]請求項10の特徴によれば、人為操作具を前側又は後側位置のうちの一方に操作した状態で、人為操作具を上方向に操作すると、作業装置が予め設定された所定位置まで上昇するように昇降機構が作動するのであり、人為操作具を下方向に操作すると、作業装置が接地する接地位置まで下降するように昇降機構が作動する。
【0022】逆に、人為操作具を前側又は後側位置のうちの他方に操作した状態で、人為操作具を上方向に操作し保持していると昇降機構が上昇側に作動し、人為操作具を前側又は後側位置のうちの他方(中立位置)に戻すと昇降機構が停止するのであり、人為操作具を下方向に操作し保持していると昇降機構が下降側に作動し、人為操作具を前側又は後側位置のうちの他方(中立位置)に戻すと昇降機構が停止する。これにより、人為操作具によって作業装置を任意の高さに昇降させて停止させることができる。
【0023】このように、請求項10の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得ることができ、作業装置の昇降に関して一つの人為操作具を操作するだけでよいので、「従来の技術」に記載の構成のように昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうと言うような事態を避けることができる。
【0024】請求項10の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得る場合、前述の両方の状態を得る際の人為操作具の位置(前側及び後側位置)が異なっているので、人為操作具を操作して前述の両方の状態を得る際、一方の状態を得る際に人為操作具の操作を誤って他方の状態を現出させてしまうと言うような事態が少なくなる。
【0025】この場合、作業装置の上昇側への操作を素早く行う状態及び作業装置を任意の高さに上昇させて停止させる状態に、人為操作具の上方向の操作が対応し、作業装置の下降側への操作を素早く行う状態及び作業装置を任意の高さに下降させて停止させる状態に、人為操作具の下方向の操作が対応しているので、作業者の操作感覚と作業装置の上昇側及び下降側への操作とが対応している。
【0026】[VII]請求項11の特徴によると、請求項1〜10のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜[VI]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。請求項11の特徴によると、機体の操向操作を行う操縦ハンドルの近傍に、人為操作具が備えられているので、作業者が操縦ハンドルを持っている状態において人為操作具を手で操作する場合、操縦ハンドルを持つ手を少し移動させることにより、人為操作具を操作することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1に示すように、右及び左に操向操作自在な前輪1及び後輪2で支持された機体に、エンジン3及び運転部4が備えられ、機体の後部に平行4連式のリンク機構5を介して苗植付装置6が昇降自在に連結され、リンク機構5を昇降駆動する油圧シリンダ7が備えられて、作業車の一例である乗用型田植機が構成されている。
【0028】図1に示すように苗植付装置6は、所定のストロークで往復横送り駆動される苗のせ台8、植付伝動ケース9、植付伝動ケース9の後部で回転駆動される回転ケース10、回転ケース10に支持された一対の植付爪11、及び複数のフロート12等を備えて構成されており、回転ケース10の回転によって、植付爪11が苗のせ台8の下部から交互に苗を取り出して田面Gに植え付けるように構成されている。
【0029】図2に示すように、左右中央のフロート12の後部が横軸芯P1周りに揺動自在に支持され、苗植付装置6に対するフロート12の前部の位置を検出するポテンショメータ14が備えられており、ポテンショメータ14の検出値が制御装置15に入力されている。油圧シリンダ7に作動油を給排操作して上昇側及び下降側に作動させる電磁操作式の制御弁13が備えられており、制御装置15によって制御弁13が操作されるように構成されている。
【0030】フロート12が田面Gに接地追従する状態で田面Gに対して苗植付装置6が上下動すると、ポテンショメータ14の検出値が変化するので、ポテンショメータ14の検出値に基づいて、制御装置15によって制御弁13が操作され油圧シリンダ7が伸縮作動して、ポテンショメータ14の検出値が設定値に維持されるように、苗植付装置6が自動的に昇降駆動される(自動昇降制御)。これにより、苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されて、植付爪11による苗の植付深さが設定値に維持される。
【0031】エンジン3の動力を苗植付装置6に伝動及び伝動遮断自在な植付クラッチ16が備えられ、植付クラッチ16を伝動側及び伝動遮断側に操作するモータ17が備えられており、制御装置15によってモータ17が操作されるように構成されている。リンク機構5が機械的な上限位置に達したことを検出する上限センサー24が備えられており、上限センサー24の信号が制御装置15に入力されるように構成されている。
【0032】図2及び図1に示すように、前輪1を右及び左に操向操作する操縦ハンドル18及び運転席19が、運転部4に備えられている。中立位置N、中立位置Nから上方向の上昇位置U及び中立位置Nから下方向の下降位置Dに操作自在な昇降レバー20が、操縦ハンドル18の右下側に備えられており、昇降レバー20の操作位置が制御装置15に入力されている。昇降レバー20は中立位置Nに付勢されており、上昇位置U及び下降位置Dに操作した状態で、昇降レバー20から手を離すと、昇降レバー20は自動的に中立位置Nに戻る。
【0033】後述する第1状態及び第2状態を設定する切換スイッチ21が備えられて、切換スイッチ21の信号が制御装置15に入力されており、第1及び第2状態が設定されていることを表示する第1及び第2表示ランプ22a,22b、切換スイッチ21が、操縦ハンドル18を備えた操縦パネル23に備えられている。
【0034】次に、昇降レバー20による苗植付装置6の昇降について、切換スイッチ21により第1状態を設定している場合を図3に基づいて説明する。切換スイッチ21を第1状態に設定していると(ステップS1)、第1表示ランプ22aが点灯して(ステップS2)、第1状態であることを運転部4の作業者が認識する(第2表示ランプ22bは消灯する)。
【0035】例えば、苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で(後述するステップS13,S14,S15)、第1状態が設定された状態において、昇降レバー20が上昇位置Uに操作されると(ステップS3)、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され(ステップS4)、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が上昇側に作動して、苗植付装置6が上昇する(ステップS5)。この場合、昇降レバー20が上昇位置Uに保持されていても、昇降レバー20が上昇位置Uに操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の上昇は続行される。
【0036】これによりリンク機構5が上限位置に達して、これが上限センサー24によって検出されると(ステップS7)、制御弁13が中立位置に操作され油圧シリンダ7が停止し、苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する(ステップS8)。このように昇降レバー20を上昇位置Uに操作することにより、苗植付装置6を上限位置まで一気に上昇させることができる。
【0037】苗植付装置6の上昇中で苗植付装置6が上限位置に達する前に、昇降レバー20が下降位置Dに操作されると(ステップS6)、制御弁13が中立位置に操作され油圧シリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停止する(ステップS8)。この場合、昇降レバー20が下降位置Dに保持されても、昇降レバー20が下降位置Dに操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6はその位置で停止する。
【0038】このように苗植付装置6が停止した後に、昇降レバー20が上昇位置Uに操作されると、ステップS3,S4,S5に移行して苗植付装置6が上昇するのであり、苗植付装置6が停止した後に昇降レバー20が下降位置Dに操作されると、後述するステップS3,S9に移行して苗植付装置6が下降する。
【0039】次に苗植付装置6が上昇した状態で昇降レバー20が下降位置Dに操作されると(ステップS3)、制御弁13が下降側に操作され油圧シリンダ7が下降側に作動して、苗植付装置6が下降する(ステップS9)。この場合、昇降レバー20が下降位置Dに保持されても、昇降レバー20が下降位置Dに操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の下降は続行される。
【0040】苗植付装置6の下降によりフロート12が田面Gに接地すると(ステップS12)(苗植付装置6が田面Gから上昇している状態で、フロート12は自重で下限まで下がっているが、フロート12が田面Gに接地すると、フロート12が下限から持ち上げられるので、この状態をポテンショメータ14によって検出してフロート12が田面Gに接地したと判断する)、自動昇降制御が開始されて苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動される状態となるので、フロート12が田面Gに接地する位置で苗植付装置6が停止することになる(ステップS13)。このように昇降レバー20を下降位置Dに操作することにより、フロート12が田面Gに接地するまで苗植付装置6を一気に下降させることができる。
【0041】次に昇降レバー20が中立位置Nに戻されてから再び下降位置Dに操作されると(ステップS14)、モータ17により植付クラッチ16が伝動側に操作されて(ステップS15)、植付作業状態が再開される。昇降レバー20が上昇位置Uに操作されると(ステップS14)、ステップS4に移行する。
【0042】ステップS9の後に苗植付装置6の下降中でフロート12が田面Gに接地する前に、昇降レバー20が上昇位置Uに操作されると(ステップS10)、制御弁13が中立位置に操作され油圧シリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停止する(ステップS8)。この場合、昇降レバー20が上昇位置Uに保持されても、昇降レバー20が上昇位置Uに操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6はその位置で停止する。このように苗植付装置6が停止した後に昇降レバー20が上昇位置Uに操作されると、ステップS3,S4,S5に移行して苗植付装置6が上昇するのであり、苗植付装置6が停止した後に昇降レバー20が下降位置Dに操作されると、ステップS3,S9に移行して苗植付装置6が下降する。
【0043】ステップS9の後に苗植付装置6の下降中でフロート12が田面Gに接地する前に、昇降レバー20が中立位置Nに戻されてから再び下降位置Dに操作されると(ステップS10)、苗植付装置6の下降中にモータ17により植付クラッチ16が伝動側に操作されて(ステップS11)、ステップS12,S13に移行する。従って、油圧シリンダ7への作動油供給系に設けられた締切弁(図示せず)を、ステップS10の後でステップS11の前に閉じ操作してやれば、植付クラッチ16が伝動側に操作された状態で、苗植付装置6を停止させることができる。これにより例えば路上において、植付クラッチ16を伝動側に操作した状態で苗植付装置6を地面から少し高い位置で停止させ、苗の植え付けを行わずに回転ケース10及び植付爪11を空転させて、植付爪11の苗の取り出し量の調節や苗植付装置6の各部の調整等を行うことができる。
【0044】次に、昇降レバー20による苗植付装置6の昇降について、切換スイッチ21により第2状態を設定している場合を図4に基づいて説明する。切換スイッチ21を第2状態に設定していると(ステップS1)、第2表示ランプ22bが点灯して(ステップS16)、第2状態であることを運転部4の作業者が認識する(第1表示ランプ22aは消灯する)。
【0045】例えば、苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で(後述するステップS24,S25,S26)、第2状態が設定された状態において、昇降レバー20が上昇位置Uに操作されて保持されると(ステップS17)、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され(ステップS18)、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が上昇側に作動して、苗植付装置6が上昇する(ステップS19)。
【0046】これによってフロート12が田面Gから上昇した状態で、昇降レバー20が上昇位置Uから中立位置Nに戻されると(ステップS17)、制御弁13が中立位置に操作され油圧シリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停止する(ステップS21)。昇降レバー20が下降位置Dに操作されて保持されると(ステップS17)、制御弁13が下降側に操作され油圧シリンダ7が下降側に作動して、苗植付装置6が下降するのであり(ステップS22)、昇降レバー20が下降位置Dから中立位置Nに戻されると(ステップS17)、制御弁13が中立位置に操作され油圧シリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停止する(ステップS21)。
【0047】昇降レバー20が上昇位置Uに操作されて保持されている状態において、リンク機構5が上限位置に達し、これが上限センサー24によって検出されると(ステップS20)、制御弁13が中立位置に操作され油圧シリンダ7が停止し、苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する(ステップS21)。このように昇降レバー20を上昇位置U、下降位置D及び中立位置Nに操作することによって、苗植付装置6を任意の高さに昇降させて停止させることができる。
【0048】昇降レバー20が下降位置Dに操作されて保持されている状態において、苗植付装置6の下降によりフロート12が田面Gに接地すると(ステップS23)、自動昇降制御が開始されて苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動される状態となるので、フロート12が田面Gに接地する位置で苗植付装置6が停止することになる(ステップS24)。
【0049】次に昇降レバー20が中立位置Nに戻されてから再び下降位置Dに操作されると(ステップS25)、モータ17により植付クラッチ16が伝動側に操作されて(ステップS26)、植付作業状態が再開される。昇降レバー20が上昇位置Uに操作されると(ステップS25)、ステップS17,S18に移行する。
【0050】[発明の実施の第1別形態]図2に示す切換スイッチ21に代えて、切換スイッチ21をプッシュオン・プッシュオフ型式の押し操作スイッチに構成し、図5に示すように押し操作スイッチの切換スイッチ21を、昇降レバー20の先端に備えてもよい。
【0051】[発明の実施の第2別形態]図2に示す切換スイッチ21を昇降レバー20の内部に配置し、昇降レバー20を長手方向(図5の紙面左右方向を参照)に沿って移動自在に構成して、昇降レバー20を長手方向に押し操作することにより、切換スイッチ21が操作されて、第1及び第2状態が設定されるように構成してもよい。
【0052】[発明の実施の第3別形態]図2に示す切換スイッチ21を昇降レバー20の内部に配置し、昇降レバー20の握り部20a(図2参照)を長手方向(図5の紙面左右方向を参照)に沿う軸芯周りに回転自在に構成して、昇降レバー20の握り部20aを所定角度だけ回転操作することにより、切換スイッチ21が操作されて、第1及び第2状態が設定されるように構成してもよい。
【0053】[発明の実施の第4別形態]図2に示す切換スイッチ21を廃止して、昇降レバー20による苗植付装置6の昇降を、図6及び図7に示すように構成してもよい。例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が上昇位置Uに操作され、中立位置N側に戻されて再び上昇位置Uに操作されると(上昇位置Uに連続的に2回操作される状態)(ステップS31,S32,S33)、[発明の実施の形態]における図3のステップS4,S5と同様に、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が上昇側に作動して、苗植付装置6が上昇する。
【0054】昇降レバー20が上昇位置Uに操作され、中立位置N側に戻されて再び上昇位置Uに操作された場合、この後に昇降レバー20が上昇位置Uに保持されていても、昇降レバー20が上昇位置Uに操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の上昇は続行される。これ以後の苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する状態、上限位置に達する前に停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS6,S7,S8と同じである。
【0055】次に苗植付装置6が上昇した状態で昇降レバー20が下降位置Dに操作され、中立位置N側に戻されて再び下降位置Dに操作されると(下降位置Dに連続的に2回操作される状態)(ステップS31,S34,S35)、[発明の実施の形態]における図3のステップS9と同様に、制御弁13が下降側に操作され油圧シリンダ7が下降側に作動して、苗植付装置6が下降する。
【0056】昇降レバー20が下降位置Dに操作され、中立位置N側に戻されて再び下降位置Dに操作された場合、この後に昇降レバー20が下降位置Dに保持されていても、昇降レバー20が下降位置Dに操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の下降は続行される。これ以後のフロート12が田面Gに接地して自動昇降制御が開始される状態、植付クラッチ16の伝動側への操作、フロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS10〜S15と同じである。
【0057】苗植付装置6が上限位置に達する前に停止した状態及びフロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止した状態において、前述のように昇降レバー20が上昇位置U(下降位置D)に操作され、中立位置N側に戻されて再び上昇位置U(下降位置D)に操作されると、前述のように苗植付装置6が上昇(下降)されるのであり、昇降レバー20が上昇位置U(下降位置D)に操作されて保持されると、後述のように苗植付装置6が上昇(下降)される。
【0058】例えば、苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が上昇位置Uに操作され、中立位置N側に戻されずに上昇位置Uに保持されると(ステップS31,S32から図7の■)、[発明の実施の形態]における図4のステップS18,S19,S21と同様に、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作されて、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が上昇側に作動して苗植付装置6が上昇し、昇降レバー20が上昇位置Uから中立位置Nに戻されると、制御弁13が中立位置に操作され油圧シリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停止する。これ以後の苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する状態は、[発明の実施の形態]における図4のステップS20,S21と同じである。
【0059】次に苗植付装置6が上昇した状態で昇降レバー20が下降位置Dに操作され、中立位置N側に戻されずに下降位置Dに保持されると(ステップS31,S34から図7の■)、[発明の実施の形態]における図4のステップS22,S21と同様に、制御弁13が下降側に操作されて油圧シリンダ7が下降側に作動して苗植付装置6が下降し、昇降レバー20が下降位置Dから中立位置Nに戻されると、制御弁13が中立位置に操作され油圧シリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停止する。これ以後のフロート12が田面Gに接地して自動昇降制御が開始される状態、植付クラッチ16の伝動側への操作は[発明の実施の形態]における図4のステップS23〜S26と同じである。
【0060】[発明の実施の第5別形態]図2に示す切換スイッチ21を廃止して、昇降レバー20による苗植付装置6の昇降を、図8に示すように構成してもよい。例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が上昇位置Uに操作され、設定時間が経過するまでに直ぐに中立位置Nに戻されると(ステップS41,S42,S43,S44)、[発明の実施の形態]における図3のステップS4,S5と同様にモータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が上昇側に作動して、苗植付装置6が上昇する。これ以後の苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する状態、上限位置に達する前に停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS6,S7,S8と同じである。
【0061】次に苗植付装置6が上昇した状態で昇降レバー20が下降位置Dに操作され、設定時間が経過するまでに直ぐに中立位置Nに戻されると(ステップS41,S45,S46,S47)、[発明の実施の形態]における図3のステップS9と同様に、制御弁13が下降側に操作され油圧シリンダ7が下降側に作動して、苗植付装置6が下降する。これ以後のフロート12が田面Gに接地して自動昇降制御が開始される状態、植付クラッチ16の伝動側への操作、フロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS10〜S15と同じである。
【0062】苗植付装置6が上限位置に達する前に停止した状態及びフロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止した状態において、前述のように昇降レバー20が上昇位置U(下降位置D)に操作され、設定時間が経過するまでに直ぐに中立位置Nに戻されると、前述のように苗植付装置6が上昇(下降)されるのであり、昇降レバー20が上昇位置U(下降位置D)に操作されて保持されると、後述のように苗植付装置6が上昇(下降)される。
【0063】例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が上昇位置Uに操作され中立位置Nに戻されずに上昇位置Uに保持されると(ステップS41,S42,S43,S44)、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行し、昇降レバー20が上昇位置Uから中立位置Nに戻されると、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行する。
【0064】次に苗植付装置6が上昇した状態で、昇降レバー20が下降位置Dに操作され中立位置Nに戻されずに下降位置Dに保持されると(ステップS41,S45,S46,S47)、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行し、昇降レバー20が下降位置Dから中立位置Nに戻されると、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行する。
【0065】[発明の実施の第6別形態]図2に示す切換スイッチ21を廃止して、昇降レバー20による苗植付装置6の昇降を、図9及び図10に示すように構成してもよい。図9に示すように昇降レバー20を、中立位置N、中立位置Nから上方向の第2上昇位置U2及び第1上昇位置U1、中立位置Nから下方向の第2下降位置D2及び第1下降位置D1に操作自在に構成し、中立位置Nから第2上昇位置U2(第2下降位置D2)に操作する際の操作抵抗よりも、昇降レバー20を第2上昇位置U2から第1上昇位置U1(第2下降位置D2から第1下降位置D1)に操作する際の操作抵抗が重いものになるように構成する。昇降レバー20は中立位置Nに付勢されており、第2及び第1上昇位置U2,U1、第2及び第1下降位置D2,D1に操作した状態で、昇降レバー20から手を離すと、昇降レバー20は自動的に中立位置Nに戻る。
【0066】図10に示すように、例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されると(ステップS51)、[発明の実施の形態]における図3のステップS4,S5と同様に、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が上昇側に作動して苗植付装置6が上昇する。
【0067】昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されてから、昇降レバー20が第1上昇位置U1に保持されていても、昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されてから第2上昇位置U2又は中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の上昇は続行される。これ以後の苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する状態、上限位置に達する前に停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS6,S7,S8と同じである。
【0068】次に苗植付装置6が上昇した状態で昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されると(ステップS51)、[発明の実施の形態]における図3のステップS9と同様に、制御弁13が下降側に操作され油圧シリンダ7が下降側に作動して苗植付装置6が下降する。昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されてから、昇降レバー20が第1下降位置D1に保持されていても、昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されてから第2下降位置D2又は中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の下降は続行される。これ以後のフロート12が田面Gに接地して自動昇降制御が開始される状態、植付クラッチ16の伝動側への操作、フロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS10〜S15と同じである。
【0069】苗植付装置6が上限位置に達する前に停止した状態及びフロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止した状態において、前述のように昇降レバー20が第1上昇位置U1(第1下降位置D1)に操作されると、前述のように苗植付装置6が上昇(下降)されるのであり、昇降レバー20が第2上昇位置U2(第2下降位置D2)に操作されて保持されると、後述のように苗植付装置6が上昇(下降)される。
【0070】例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が第2上昇位置U2に操作されて保持されると(ステップS51)、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行し、昇降レバー20が第2上昇位置U2から中立位置Nに戻されると、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行する。
【0071】次に苗植付装置6が上昇した状態で、昇降レバー20が第2下降位置D2に操作されて保持されると(ステップS51)、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行し、昇降レバー20が第2下降位置D2から中立位置Nに戻されると、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行する。
【0072】[発明の実施の第7別形態]図2に示す切換スイッチ21を廃止して、昇降レバー20による苗植付装置6の昇降を、図11及び図12に示すように構成してもよい。図11に示すように昇降レバー20を、中立位置N、中立位置Nから上方向の第1上昇位置U1、中立位置Nから下方向の第1下降位置D1、中立位置Nから前方向の第2上昇位置U2、中立位置Nから後方向の第2下降位置D2に、十字状に操作自在に構成する。昇降レバー20は中立位置Nに付勢されており、第1及び第2上昇位置U1,U2、第1及び第2下降位置D1,D2に操作した状態で、昇降レバー20から手を離すと、昇降レバー20は自動的に中立位置Nに戻る。
【0073】図12に示すように、例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されると(ステップS61)、[発明の実施の形態]における図3のステップS4,S5と同様に、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が上昇側に作動して苗植付装置6が上昇する。
【0074】昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されてから、昇降レバー20が第1上昇位置U1に保持されていても、昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の上昇は続行される。これ以後の苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する状態、上限位置に達する前に停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS6,S7,S8と同じである。
【0075】次に苗植付装置6が上昇した状態で昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されると(ステップS61)、[発明の実施の形態]における図3のステップS9と同様に、制御弁13が下降側に操作され油圧シリンダ7が下降側に作動して苗植付装置6が下降する。昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されてから、昇降レバー20が第1下降位置D1に保持されていても、昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の下降は続行される。これ以後のフロート12が田面Gに接地して自動昇降制御が開始される状態、植付クラッチ16の伝動側への操作、フロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS10〜S15と同じである。
【0076】苗植付装置6が上限位置に達する前に停止した状態及びフロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止した状態において、前述のように昇降レバー20が第1上昇位置U1(第1下降位置D1)に操作されると、前述のように苗植付装置6が上昇(下降)されるのであり、昇降レバー20が第2上昇位置U2(第2下降位置D2)に操作されて保持されると、後述のように苗植付装置6が上昇(下降)される。
【0077】例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が第2上昇位置U2に操作されて保持されると(ステップS61)、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行し、昇降レバー20が第2上昇位置U2から中立位置Nに戻されると、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行する。
【0078】次に苗植付装置6が上昇した状態で、昇降レバー20が第2下降位置D2に操作されて保持されると(ステップS61)、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行し、昇降レバー20が第2下降位置D2から中立位置Nに戻されると、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行する。
【0079】この場合、図11に示す第2上昇位置U2及び第2下降位置D2の位置関係を入れ換えて、中立位置Nから上方向に第1上昇位置U1、中立位置Nから下方向に第1下降位置D1、中立位置Nから前方向に第2下降位置D2、中立位置Nから後方向に第2上昇位置U2を配置してもよい。図11に示す第1及び第2上昇位置U1,U2、並びに、第1及び第2下降位置D1,D2の位置関係を入れ換えて、中立位置Nから上方向に第2上昇位置U2、中立位置Nから下方向に第2下降位置D2、中立位置Nから前方向に第1上昇位置U1、中立位置Nから後方向に第1下降位置D1を設定することも可能である。
【0080】[発明の実施の第8別形態]図2に示す切換スイッチ21を廃止して、昇降レバー20による苗植付装置6の昇降を、図13及び図14に示すように構成してもよい。図13に示すように昇降レバー20を、後側位置の第1中立位置N1及び前側位置の第2中立位置N2に操作自在に構成し、第1中立位置N1から上方向の第1上昇位置U1、第1中立位置N1から下方向の第1下降位置D1、第2中立位置N2から上方向の第2上昇位置U2、第2中立位置N2から下方向の第2下降位置D2にH字状に操作自在に構成する。昇降レバー20は第1及び第2中立位置N1,N2に付勢されており、第1上昇位置U1及び第1下降位置D1、第2上昇位置U2及び第2下降位置D2に操作した状態で、昇降レバー20から手を離すと、昇降レバー20は自動的に第1及び第2中立位置N1,N2に戻る。
【0081】図14に示すように、例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が第1中立位置N1に位置している状態において(ステップS71)、昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されると(ステップS72)、[発明の実施の形態]における図3のステップS4,S5と同様に、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が上昇側に作動して、苗植付装置6が上昇する。
【0082】昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されてから、昇降レバー20が第1上昇位置U1に保持されていても、昇降レバー20が第1上昇位置U1に操作されてから第1中立位置N1に戻されても、苗植付装置6の上昇は続行される。これ以後の苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する状態、上限位置に達する前に停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS6,S7,S8と同じである。
【0083】次に苗植付装置6が上昇した状態で昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されると(ステップS72)、[発明の実施の形態]における図3のステップS9と同様に、制御弁13が下降側に操作され油圧シリンダ7が下降側に作動して苗植付装置6が下降する。昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されてから、昇降レバー20が第1下降位置D1に保持されていても、昇降レバー20が第1下降位置D1に操作されてから第1中立位置N1に戻されても、苗植付装置6の下降は続行される。これ以後のフロート12が田面Gに接地して自動昇降制御が開始される状態、植付クラッチ16の伝動側への操作、フロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止する状態は、[発明の実施の形態]における図3のステップS10〜S15と同じである。
【0084】苗植付装置6が上限位置に達する前に停止した状態及びフロート12が田面Gに接地する前に苗植付装置6が停止した状態において、前述のように昇降レバー20が第1上昇位置U1(第1下降位置D1)に操作されると、前述のように苗植付装置6が上昇(下降)されるのであり、昇降レバー20が第2上昇位置U2(第2下降位置D2)に操作されて保持されると、後述のように苗植付装置6が上昇(下降)される。
【0085】例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業状態で、昇降レバー20が第2中立位置N2に位置している状態において(ステップS71)、昇降レバー20が第2上昇位置U2に操作されて保持されると(ステップS73)、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行し、昇降レバー20が第2上昇位置U2から第2中立位置N2に戻されると、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行する。
【0086】次に苗植付装置6が上昇した状態で、昇降レバー20が第2下降位置D2に操作されて保持されると(ステップS73)、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行し、昇降レバー20が第2下降位置D2から第2中立位置N2に戻されると、[発明の実施の第4形態]と同様に図7の■に移行する。
【0087】この場合、図13に示す第1及び第2中立位置N1,N2の位置関係を入れ換えて、前側位置に第1中立位置N1、後側位置の第2中立位置N2を配置し、第1中立位置N1から上方向に第1上昇位置U1、第1中立位置N1から下方向に第1下降位置D1、第2中立位置N2から上方向に第2上昇位置U2、第2中立位置N2から下方向に第2下降位置D2を配置してもよい。
【0088】[発明の実施の第9別形態]以上の[発明の実施の形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第8別形態]では、昇降レバー20によりモータ17を作動させて、植付クラッチ16を伝動側及び伝動遮断側に操作するように構成されているが、昇降レバー20とは別に備えられた操作スイッチ(図示せず)を操作することにより、モータ17が作動して、植付クラッチ16が伝動側及び伝動遮断側に操作されるように構成してもよい。
【0089】図3のステップS6において、第1状態での苗植付装置6の上昇中に昇降レバー20が下降位置Dに操作された際、ステップS8に移行せずにステップS9に移行して、苗植付装置6が停止せずに下降するように構成してもよい。図3のステップS10において、第1状態での苗植付装置6の下降中に昇降レバー20が上昇位置Uに操作された際、ステップS8に移行せずにステップS4に移行して苗植付装置6が停止せずに上昇するように構成してもよい。本発明は苗植付装置6を備えた乗用型田植機ばかりではなく、直播装置を備えた乗用型直播機やロータリ耕耘装置を備えた農用トラクタ等にも適用できる。
【0090】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、作業車の作業装置昇降構造において、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う第1状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる第2状態を切換手段によって事前に設定しておいて、一つの人為操作具による作業装置の昇降が行えるように構成することにより、「従来の技術」に記載の構成のように昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうと言うような事態を避けることができるようになって、作業装置の昇降の操作性を向上させることができた。
【0091】請求項2,3,4の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。請求項2,3,4の特徴によると、人為操作具に切換手段としての押し操作スイッチが備えられているので(人為操作具を長手方向に移動操作することによって切換手段が操作されるので)(人為操作具の握り部を回転操作することによって切換手段が操作されるので)、人為操作具を持つ手で切換手段の操作が行えるようになって、作業装置の昇降の操作性をさらに向上させることができた。
【0092】請求項5,6,7の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得ることができるので、「従来の技術」に記載の構成のように昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうと言うような事態を避けることができるようになって、作業装置の昇降の操作性を向上させることができた。
【0093】請求項8の特徴によると、請求項7の場合と同様に前述の請求項7の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。請求項8の特徴によると、人為操作具を第1方向に所定位置(第2方向に所定位置)を越えて操作する場合に、操作抵抗が重くなるので、作業装置を予め設定された所定位置まで上昇させる状態(作業装置を接地する接地位置まで下降させる状態)であることを、作業者が容易に認識することができるようになって、作業者の誤解を招く状態を少なくすることができた。
【0094】請求項9の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得ることができるので、「従来の技術」に記載の構成のように昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうと言うような事態を避けることができるようになって、作業装置の昇降の操作性を向上させることができた。請求項9の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得る場合、前述の両方の状態における人為操作具の操作方向が異なるものになっているので、一方の状態を得る際に人為操作具の操作を誤って他方の状態を現出させてしまうと言うような事態が少なくなって、作業装置の昇降の操作性を向上させることができた。この場合、作業装置の上昇側への操作を素早く行う状態に、人為操作具の上方向の操作が対応し、作業装置の下降側への操作を素早く行う状態に、人為操作具の下方向の操作が対応して、作業者の操作感覚と作業装置の上昇側及び下降側への操作とが対応しているので、作業者の誤操作を招くおそれも少なくなる。
【0095】請求項10の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得ることができるので、「従来の技術」に記載の構成のように昇降操作スイッチ及び昇降レバーのどちらを操作すべきか、作業者が迷ってしまうと言うような事態を避けることができるようになって、作業装置の昇降の操作性を向上させることができた。請求項10の特徴によると、作業装置の上昇側及び下降側への操作を素早く行う状態、並びに作業装置を任意の高さに昇降させて停止させる状態を、一つの人為操作具によって得る場合、前述の両方の状態を得る際の人為操作具の位置(前側及び後側位置)が異なっているので、一方の状態を得る際に人為操作具の操作を誤って他方の状態を現出させてしまうと言うような事態が少なくなって、作業装置の昇降の操作性を向上させることができた。この場合、作業装置の上昇側への操作を素早く行う状態及び作業装置を任意の高さに上昇させて停止させる状態に、人為操作具の上方向の操作が対応し、作業装置の下降側への操作を素早く行う状態及び作業装置を任意の高さに下降させて停止させる状態に、人為操作具の下方向の操作が対応して、作業者の操作感覚と作業装置の上昇側及び下降側への操作とが対応しているので、作業者の誤操作を招くおそれも少なくなる。
【0096】請求項11の特徴によると、請求項1〜10のうちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜10の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。請求項11の特徴によると、機体の操向操作を行う操縦ハンドルの近傍に人為操作具が備えられており、作業者が操縦ハンドルを持っている状態において人為操作具を手で操作する場合、操縦ハンドルを持つ手を少し移動させることによって、人為操作具を操作することができるようになるので、作業装置の昇降の操作性をさらに向上させることができた。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年7月1日(1999.7.1)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−16909(P2001−16909A)
【公開日】 平成13年1月23日(2001.1.23)
【出願番号】 特願平11−187629