| 【発明の名称】 |
電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】富岡 健太郎
【氏名】山本 勝彦
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| 【要約】 |
【課題】集積回路部品を含む各種電子部品に対する優れた冷却機能を備え、しかも薄型構造に適するパーソナルコンピュータを提供する。
【解決手段】CPU5が実装されたメイン基板4と、CPU5及びメイン基板4を挟んでそれぞれ対向し且つCPU5、メイン基板4に、シリコーングリース層6、シリコーン製のゴムシート7を介してそれぞれ接触する位置に設けられた上部ヒートシンクA及び底部ヒートシンクBとを具備するパーソナルコンピュータ1を提供する。さらに、このパーソナルコンピュータ1のヒートシンクA、Bには、対向するヒートシンク側に円筒状に突出する複数の放熱フィン8、9が設けられている。また、これら個々のフィンは、ヒートシンク8、9が対向する側の各面にそれぞれ千鳥状に配設されている。さらに、この各ヒートシンクの間には、放熱フィン8、9を冷却するための冷却ファン10が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 集積回路部品が実装された配線基板と、前記集積回路部品及び前記配線基板を挟んでそれぞれ対向し且つ該配線基板又は該集積回路部品に、直接又は導体を介して接触する位置に設けられた一対のヒートシンクとを具備することを特徴とする電子機器。 【請求項2】 請求項1記載の電子機器において、対向する他方のヒートシンク側に突出するように少なくとも一方のヒートシンクに設けられた複数のフィンと、対向する前記一対のヒートシンクの間に設けられ、前記フィンを冷却するファンとをさらに具備することを特徴とする電子機器。 【請求項3】 請求項2記載の電子機器において、前記個々のフィンは、円筒状に形成されているとともに、前記一対のヒートシンクの対向する各面にそれぞれ千鳥状に配設されていることを特徴とする電子機器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばノートパソコン又はモバイル型パソコン等の電子機器に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、マイクロプロセッサユニット(以下、MPUという)等の集積回路部品は、データ処理速度の高速化に伴い発熱量が増加する傾向にある。MPUが発熱したままデータ処理が行われると誤動作を招く要因となる。そこで、発熱によるMPU本体の温度上昇を抑えるために、冷却ファンを用いてMPUを冷却する方法が一般に採られている。 【0003】例えばパソコン等のMPUの冷却機構は、パソコン内部のメイン基板上に搭載されたMPUの上面に、ヒートシンクを密着させて取付け、このヒートシンクを、パソコンの筐体内部に取付けられた冷却ファンにより、基板面に添った方向から冷却することで、MPUから除熱を行うように構成されている。 【0004】ところで、最近ではパソコンの中でも、特に携帯用として好適なノート型又はモバイル型等のパソコンのさらなる薄型化、軽量化の要請が高まっていることから、パソコン内部の限られたスペースを合理的に活用しつつMPUの冷却機構を如何にして構成するかが、このような携帯用端末を設計する上で重要な項目となる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したように、最近のMPUは動作の高速化が図られMPU本体の発熱量が大きくなっているので、単にMPUの上面に取付けられたヒートシンクを冷却する従来のノートパソコン等の冷却機構では、MPUに対しての十分な冷却効果が得られず問題となっていた。 【0006】また、このようにMPUより十分な除熱が行えないことから、結果的にMPUが実装された配線基板も温度が上昇することになる。これにより、MPUと同一基板上に実装された他の電子部品、例えば比較的耐熱温度の低い電源部品等にも悪影響が及ぼされるとともに、この基板上に半田付け実装された各種電子部品の接続信頼性の低下をも招いてしまう。 【0007】そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、集積回路部品を含む各種電子部品に対する優れた冷却機能を備え、しかも薄型構造に適する電子機器を提供しようとするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、請求項1に記載されているように、集積回路部品が実装された配線基板と、前記集積回路部品及び前記配線基板を挟んでそれぞれ対向し且つ該配線基板又は該集積回路部品に、直接又は導体を介して接触する位置に設けられた一対のヒートシンクとを具備することを特徴とする。 【0009】この発明は、電子機器が例えばパソコンであって、集積回路部品が動作時に発熱量の多いMPU等である場合でも、集積回路部品を挟み込む位置に設けられた一対のヒートシンクにより集積回路部品の両面から除熱を行うことができる。したがって、この発明によれば、比較的狭いスペースの中で集積回路部品の冷却機構を構成することができ、また効率良く集積回路部品から放熱を行うことができるので、集積回路部品に対する優れた冷却機能を有し、しかも薄型構造に適する電子機器を提供することができる。 【0010】また、この発明によれば、一方のヒートシンクは、配線基板に直接又は導体を介して接触する位置に設けらているので、配線基板からの除熱も行うことができる。これにより、MPUと同一基板上に例えば比較的耐熱温度の低い電源部品等が実装されている場合であっても、この電源部品等に及ぼされる熱的悪影響が低減され、さらには、この基板上に半田付け実装された各種電子部品の接続信頼性の低下を抑制することもできる。 【0011】また、本発明の電子機器は、請求項2に記載されているように、請求項1記載の電子機器において、対向する他方のヒートシンク側に突出するように少なくとも一方のヒートシンクに設けられた複数のフィンと、対向する前記一対のヒートシンクの間に設けられ、前記フィンを冷却するファンとをさらに具備することを特徴とする。 【0012】さらに、本発明の電子機器は、請求項3に記載されているように、請求項2記載の電子機器において、前記個々のフィンは、円筒状に形成されているとともに、前記一対のヒートシンクの対向する各面にそれぞれ千鳥状に配設されていることを特徴とする。 【0013】これら請求項2又は3によれば、放熱用のフィンを、できるだけ数多く且つ全長を長くできるようレイアウトを考慮して各ヒートシンクに設け、しかもフィンを冷却するためのファンを各ヒートシンク間に設けたので、集積回路部品等より発生した熱を効率良く放熱でき、しかも比較的狭いスペースの中で冷却機構が構成された薄型構造に適する電子機器を提供することができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形態について図面に基づき説明する。 【0015】図1は本発明の実施形態にかかるパーソナルコンピュータを示す斜視図である。 同図に示すように、このパーソナルコンピュータ1は、携帯時等において有用なノートブック型であり、ハードディスク、メイン基板、及びキーボード等が搭載されたパソコン本体2と、パソコン本体2上面のキーボード等を介して入力された情報等をユーザに対し可視的に表示する液晶表示パネル3とから主に構成されている。 【0016】このパーソナルコンピュータ1は、液晶表示パネル3の一端部がパソコン本体2に回動自在に支持されており、図2に示すように液晶表示パネル3の表示面とキーボードとを対向させ、コンパクトにまとめた状態とする携帯状態と、図1に示すように液晶表示パネル3の表示面をキーボードから離間させ、起立させた姿勢にする操作状態とを作り出すことができる。 【0017】また、図3に示すように、パソコン本体2の内部には、RAM、ROM又は電源部品等を含む各種電子部品が実装されたメイン基板4が組込まれており、さらに、このメイン基板4には、図4の断面図及び図5の平面図に示すように、RAMから命令を取出し演算処理や信号の入出力制御を行うためのCPU(中央演算処理装置)5が実装されている。 【0018】ここで、本実施形態のパーソナルコンピュータ1に設けられたCPU5及びCPU5が実装されたメイン基板4自体を冷却するための冷却機構について詳述する。 【0019】この冷却機構としてCPU5の近傍には、CPU5の上面に塗布されて形成された例えばシリコーングリース層6と、アルミ又は亜鉛ダイキャスト等で成形され、動作時に発生するCPU5の熱をシリコーングリース層6を通じて上部から放熱するための上部ヒートシンクAと、CPU5及びメイン基板4を挟んで上部ヒートシンクAと対向し且つメイン基板4の底面と密着するように設けられたシリコーン製のゴムシート7と、ゴムシート7の下面に密着するように配設され、動作時に発生するCPU5の熱並びに結果的にCPU5の熱を吸収してしまうメイン基板4の熱をゴムシート7を介して下方から放熱するためのアルミダイキャスト等で成形された底部ヒートシンクBとが設けられている。 【0020】さらに、上部ヒートシンクA及び底部ヒートシンクBには、対向するヒートシンク側に突出する複数の放熱フィン8及び放熱フィン9がそれぞれ設けられている。また、これら個々のフィンは、各々が円筒状に形成されているとともに、ヒートシンクA、Bが対向する側の各面にそれぞれ千鳥状に配設されている。さらに、この各ヒートシンクの間には、メイン基板4の基板面に添った方向から放熱フィン8、9を冷却するための冷却ファンが10が、図示しない筐体のホールド部分に保持されたかたちで配設されている。また、この実施形態のCPU5は、メイン基板4に設けられた例えばサーマルビアを通じて当該基板4に実装されているため、動作時に発生するCPU5の熱は、サーマルビアを構成する銅箔層を通じてゴムシート7及び底部ヒートシンクBへ伝達される。 【0021】したがって、パーソナルコンピュータ1の使用時にCPU5の上方から発生する熱は、シリコーングリース層6を介して上部ヒートシンクAに放熱される。一方、CPU5の下方から発生する熱、及び結果的にCPU5の熱を吸収してしまうメイン基板4の熱は、メイン基板4に形成されている例えばサーマルビア及びゴムシート7を介して底部ヒートシンクBに放熱される。そして、CPU5の熱及びメイン基板4の熱を除熱して温度上昇した上部及び底部ヒートシンクA、Bの熱は、複数設けられた放熱フィン8、9へ分散されて伝達され、冷却ファン10の回転で生じるエアの流れにより冷却される。 【0022】この際、図6に示すように、CPU5から発生する熱の伝わり難さ、すなわち接続熱抵抗は、CPU5とヒートシンクA、Bとの間の接続熱抵抗RA+RBよりも、CPU5とメイン基板4との間の接続熱抵抗RCのほうが大きくなり、メイン基板4の温度上昇を抑制することができる。したがって、CPU5と同一のメイン基板4上に例えば比較的耐熱温度の低い電源部品等が実装されている場合であっても、この電源部品等に及ぼされる熱的悪影響が低減され、さらには、この基板上に半田付け実装された各種電子部品の接続信頼性の低下を抑制することができる。 【0023】このように、本実施形態のパーソナルコンピュータ1は、CPU5を挟み込む位置に設けられたヒートシンクA、BによりCPU5の両面から除熱を行うことができる。したがって、このパーソナルコンピュータ1は、効率良くCPU5の熱を放熱することができる。また、このパーソナルコンピュータ1は、比較的狭いスペースの中でCPU5を冷却する冷却機構が搭載されているため、薄型構造となる。 【0024】さらに、本実施形態のパーソナルコンピュータ1によれば、底部ヒートシンクBは、メイン基板4にシリコーン製のゴムシート7挟んで接触する位置に設けらているので、メイン基板4からの除熱も行うことができる。 【0025】また、本実施形態のパーソナルコンピュータ1は、放熱フィン8、9を、できるだけ数多く且つ全長を長くできるようレイアウトを考慮してヒートシンクA、Bに設け、しかも放熱フィン8、9を冷却するための冷却ファン10を各ヒートシンク間に設けたので、放熱フィン8、9の全体的な表面積を、比較的狭いスペースの中であっても大きくることが可能となり、CPU5等より発生した熱を効率良く放熱でき、しかもコンピュータ本体を薄型構造にすることができる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる発明は、電子機器が例えばパソコンであって、集積回路部品が動作時に発熱量の多いMPU等である場合でも、集積回路部品を挟み込む位置に設けられた一対のヒートシンクにより集積回路部品の両面から除熱を行うことができる。したがって、この発明によれば、比較的狭いスペースの中で集積回路部品の冷却機構を構成することができ、また効率良く集積回路部品から放熱を行うことができるので、集積回路部品に対する優れた冷却機能を有し、しかも薄型構造に適する電子機器を提供することができる。 【0027】また、請求項1にかかる発明によれば、一方のヒートシンクは、配線基板に直接又は導体を介して接触する位置に設けらているので、配線基板からの除熱も行うことができる。これにより、MPUと同一基板上に例えば比較的耐熱温度の低い電源部品等が実装されている場合であっても、この電源部品等に及ぼされる熱的悪影響が低減され、さらには、この基板上に半田付け実装された各種電子部品の接続信頼性の低下を抑制することもできる。 【0028】さらに、請求項2又は3にかかる発明によれば、放熱用のフィンを、できるだけ数多く且つ全長を長くできるようレイアウトを考慮して各ヒートシンクに設け、しかもフィンを冷却するためのファンを各ヒートシンク間に設けたので、集積回路部品等より発生した熱を効率良く放熱でき、しかも比較的狭いスペースの中で冷却機構が構成された薄型構造に適する電子機器を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝 【識別番号】390010168 【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月3日(1999.6.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077849 【弁理士】 【氏名又は名称】須山 佐一
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| 【公開番号】 |
特開2000−349482(P2000−349482A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−157127 |
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