| 【発明の名称】 |
電子機器の棚板枠構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】須藤 芳朗
【氏名】網江 正樹
|
| 【要約】 |
【課題】上下シャーシの折り曲げ部に位置決め突起が突設されているため、この位置決め突起を側板の位置決め孔に嵌合して位置決めした場合、上下シャーシ間の寸法精度が悪い。
【解決手段】上下シャーシ1,2の両側部に、固着具4により側板3を固着した電子機器の棚板枠構造において、前記上下シャーシ1,2の両側部に、上下シャーシ1,2と同一平面となるよう位置決め突片6aを突設すると共に、これら位置決め突片6aを、側板3に形成された位置決め孔6bに嵌合することにより、上下シャーシ1,2と側板3の位置決めを行うようにしたもので、位置決め突片6aが上下シャーシ1,2と同一平面上にあるため、これら位置決め突片6aを側板3の位置決め孔6bに嵌合して、上下シャーシ1,2と側板3の位置決めを行うことにより、上下シャーシ1,2間の寸法精度を向上させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下シャーシの両側部に、固着具により側板を固着した電子機器の棚板枠構造において、前記上下シャーシの両側部に、上下シャーシと同一平面となるよう位置決め突片を突設すると共に、これら位置決め突片を、側板に形成された位置決め孔に嵌合することにより、上下シャーシと側板の位置決めを行うことを特徴とする電子機器の棚板枠構造。 【請求項2】 位置決め突片の両側に、側板に形成された位置決め孔の端部に係合するフックを突設してなる請求項1記載の電子機器の棚板枠構造。 【請求項3】 側板に開口された固着具挿入用の取付け孔を、固着具の頭部が抜け出ない程度に大きな孔径としてなる請求項1記載の電子機器の棚板枠構造。 【請求項4】 棚板枠の後面に取付ける背面板と上下シャーシの間に、位置決め突片と位置決め孔よりなる位置決め手段を設けてなる請求項1記載の電子機器の棚板枠構造。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は上下シャーシ間の寸法精度を向上させた電子機器の棚板枠構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来電子機器の棚板枠構造として、例えば図5及び図6に示すものが公知である。 【0003】前記従来の棚板枠構造は、互いに間隔Lを存して上下に配置された上シャーシaと下シャーシbの左右端部に、下方へ折り曲げられた折り曲げ部c,dが形成されていて、これら折り曲げ部c,dに、固着具eにより側板fが固着された構造で、上下シャーシa,bの折り曲げ部c,dには、上下シャーシa,bと側板fの位置決めを行う複数の位置決め突起gと、固着具eを螺挿するねじ孔hが、また側板f側には、前記位置決め突起gが嵌合する位置決め孔iと、固着具eを挿入する取付け孔jがそれぞれ設けられている。 【0004】前記従来の棚板枠構造では、棚板枠kを組立てる場合、上下シャーシa,bの折り曲げ部c,dに突設された複数の位置決め突起gに、側板fに開口された位置決め孔iを嵌合して、上下シャーシa,bと側板fの位置決めを行った後、側板fの取付け孔jより挿入した固着具eを上下シャーシa,b側のねじ孔hに螺挿し、締め付けることにより、棚板枠kを組立てている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の棚板枠構造では、上下シャーシa,bの折り曲げ部c,dに位置決め突起gが突設されているため、上下シャーシa,b面に対して位置決め突起gの寸法精度にバラツキが生じやすく、その結果組立てられた棚板枠の上下シャーシa,b間の間隔Lの寸法精度が悪い不具合がある。 【0006】また複数の位置決め突起gを側板fに開口された位置決め孔iに同時に嵌合して、上下シャーシa,bと側板fの位置決めを行う際、位置決め突起gの寸法精度にバラツキがあると、一部の位置決め突起gが位置決め孔iに嵌合されていない状態に気付かずに固着具fを締め付けることがよくあり、その結果側板fが変形して、棚板枠の外観が損なわれるなどの不具合もある。 【0007】この発明はかかる従来の不具合を改善するためになされたもので、上下シャーシ間の寸法精度を向上させた電子機器の棚板枠構造を提供することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達成するため、上下シャーシの同一平面上に突設した位置決め突片を、側板に開口された位置決め孔に嵌合して、上下シャーシと側板の位置決めを行うようにしたことから、上下シャーシ間の寸法精度の向上が図れるようになる。 【0009】 【発明の実施の形態】この発明の請求項1に記載の発明は、上下シャーシの両側部に、固着具により側板を固着した電子機器の棚板枠構造において、前記上下シャーシの両側部に、上下シャーシと同一平面となるよう位置決め突片を突設すると共に、これら位置決め突片を、側板に形成された位置決め孔に嵌合することにより、上下シャーシと側板の位置決めを行うようにしたものである。 【0010】前記構成により、上下シャーシと位置決め突片が同一平面にあるので、位置決め突片を側板の位置決め孔に嵌合して棚板枠を組立てることにより、上下シャーシ間の寸法精度を向上させることができる。 【0011】また上下シャーシの位置決め突片を側板の位置決め孔に嵌合して固着具を締め付けるため、両者が嵌合されていないのを気付かずに固着具を締め付けることがなく、これによって側板の変形を未然に防止することができる。 【0012】この発明の請求項2に記載の発明は、位置決め突片の両側に、側板に形成された位置決め孔の端部に係合するフックを突設したものである。 【0013】前記構成により、上下シャーシと側板をフックにより仮固定した状態で固着具の締め付け作業が行えるため、作業性の向上が図れる。 【0014】この発明の請求項3に記載の発明は、側板に開口された固着具挿入用の取付け孔を、固着具の頭部が抜け出ない程度に大きな孔径としたものである。 【0015】前記構成により、上下シャーシ側に形成されたねじ孔と、側板側に開口された取付け孔に寸法的なバラツキがあっても、ねじ孔と取付け孔を確実に合致させることができるため、固着具の締め付け作業が容易かつ能率よく行えるようになる。 【0016】この発明の請求項4に記載の発明は、棚板枠の後面に取付ける背面板と上下シャーシの間に、位置決め突片と位置決め孔よりなる位置決め手段を設けたものである。 【0017】前記構成により、上下シャーシに対して背面板を精度よく取付けられるため、背面板に取付けられたマザーボードのコネクタの位置精度が向上し、これによって上下シャーシ間に実装されるプリント基板のコネクタを、マザーボードのコネクタに確実に嵌合させることができる。 【0018】以下この発明の実施の形態を図1及び図2に示す図面を参照して詳述する。 【0019】図1は棚板枠の組立て状態の斜視図、図2は上下シャーシと側板との間に設けられた位置決め手段の詳細図である。 【0020】これら図において1は上シャーシ、2は下シャーシで、それぞれ金属板により形成されており、これら上下シャーシ1,2の両側部には、下方へ折り曲げられた折り曲げ部1a,2aが形成されている。 【0021】3は前記上下シャーシ1,2の両側部に設けられた側板で、これら側板3に開口された固着具4の頭部4aが抜け出ない程度に大きな孔径の取付け孔3aより挿入した固着具4を、前記上下シャーシ1,2の折り曲げ部1a,2aに形成されたねじ孔1b,2bに螺挿することにより、上下シャーシ1,2と側板3によって棚板枠5が組立てられている。 【0022】また前記上下シャーシ1,2の両側部と側板3との間には、上下シャーシ1,2と側板3の位置決めを行う位置決め手段6が設けられている。 【0023】前記位置決め手段6は、図2に示すように、上下シャーシ1,2と同一平面となるよう側方へ突設された複数の突片状位置決め突片6aと、側板3に開口されたスリット状の位置決め孔6bよりなる。 【0024】前記位置決め突片6aは、上下シャーシ1,2の両側部を折り曲げ形成する際、折り曲げ部1a,2aに切込みを入れて、上下シャーシ1,2の同一平面上に位置決め突片6aが残るように折り曲げ部1a,2aを折り曲げることにより形成されたもので、側板3に開口されたスリット状の位置決め孔6bに嵌合できるように幅が設定されて要る。 【0025】また側板3に開口された位置決め孔6bは、上下シャーシ1,2間の間隔Lに、上下の間隔L´が一致するよう精度よく形成されている。 【0026】次に前記構成された棚板枠5の組立て方法を説明する。 【0027】棚板枠5の組立てに当っては、まず上下シャーシ1,2の両側部に突設された複数の位置決め突片6aに、側板3に開口された位置決め孔6bを嵌合して、上下シャーシ1,2と側板3との位置決めを行う。 【0028】次にこの状態で側板3の取付け孔3aより挿入した固着具4を、上下シャーシ1,2の折り曲げ部1a,2aに形成されたねじ孔1b,2bに螺挿して、固着具4を締め付けることにより、棚板枠5の組立てを行うもので、位置決め突片6aが上下シャーシ1,2と同一平面上に形成されているため、組立てられた上下シャーシ1,2間の間隔Lは、側板3に開口された位置決め孔6bの上下間の距離L´により決定され、従って側板3の位置決め孔6b間の距離L´を予め精度よく形成することにより、上下シャーシ1,2間の寸法精度を向上させることができる。 【0029】また突片状の位置決め突片6aをスリット状の位置決め孔6bに嵌合する構造のため、組立てる際位置決め突片6aが位置決め孔6bに嵌合されていない状態で固着具4を締め付けることがなく、これによって側板3の変形も未然に防止することができる。 【0030】なお図3は位置決め手段6の変形例を示すもので、この変形例では、位置決め突片6aの両側にフック6cを突設して、これらフック6cを位置決め孔6bの両端に係止することにより、上下シャーシ1,2と側板3の仮固定が行えるようにしたものである。 【0031】これによって固着具4により上下シャーシ1,2と側板3を固定する際、作業者は作業に両手が使えるため、作業性の向上が図れるようになる。 【0032】また図4は棚板枠5の後面に取付ける背面板7にも、前記と同様な位置決め手段6を設けた別の実施の形態を示すもので、この図で8は背面板7の内側に取付けられたマザーボード、9はマザーボード8に設けられたコネクタを示す。 【0033】前記構成によれば、上下シャーシ1,2に対して背面板7が精度よく取付けられるため、背面板7に取付けられたマザーボード8のコネクタ9と、上下シャーシ1,2間の寸法精度が向上し、これによって上下シャーシ1,2間に実装するプリント基板のコネクタ(ともに図示せず)を確実にマザーボード8のコネクタ9に嵌合することができるようになる。 【0034】 【発明の効果】この発明は以上詳述したように、上下シャーシと同一平面となるよう上下シャーシの両側部に突設した位置決め突片を、側板の位置決め孔に嵌合して、上下シャーシに対して側板の位置決めを行うようにしたことから、上下シャーシ間の寸法精度を向上させることができると共に、上下シャーシの位置決め突片を側板の位置決め孔に嵌合して固着具を締め付けるため、両者が嵌合されていないのを気付かずに固着具を締め付けることがなく、これによって側板の変形を未然に防止することができるため、側板の外観を損なうことがない。 【0035】また位置決め突片の両側に、側板に形成された位置決め孔の端部に係合するフックを突設したことから、上下シャーシと側板をフックにより仮固定した状態で固着具の締め付け作業が行えるため、作業性の向上が図れると共に、側板に開口された固着具挿入用の取付け孔を、固着具の頭部が抜け出ない程度に大きな孔径としたことから、上下シャーシに形成されたねじ孔と、側板側に開口された取付け孔に寸法的なバラツキがあっても、ねじ孔と取付け孔を確実に合致させることができるため、固着具の締め付け作業が容易かつ能率よく行えるようになる。 【0036】さらに棚板枠の後面に取付ける背面板と上下シャーシの間に、位置決め突片と位置決め孔よりなる位置決め手段を設けたことから、上下シャーシに対して背面板を精度よく取付けられるため、背面板に取付けられたマザーボードのコネクタの位置精度が向上し、これによって上下シャーシ間に実装されるプリント基板のコネクタを、マザーボードのコネクタに確実に嵌合させることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年6月1日(1999.6.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083954 【弁理士】 【氏名又は名称】青木 輝夫
|
| 【公開番号】 |
特開2000−349455(P2000−349455A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−154127 |
|