| 【発明の名称】 |
電子部品装着装置のスリップリングユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】狩野 良則
【氏名】永田 隆裕
【氏名】竹村 郁夫
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| 【要約】 |
【課題】スリップリングと回転テーブルの回転検出手段とをユニット化して、部品点数の削減と省スペース化とを達成することができる電子部品装着装置のスリップリングユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の装着ヘッド13を搭載した回転テーブル12の可動側回路42と外部の固定側回路43とを電気的に接続する電子部品装着装置1のスリップリングユニット44において、回転テーブル12に対し同軸上に固定した可動側回路42に連なる回転導体61および回転導体61に摺接する固定回路43に連なるブラシ体62とを有するスリップリング部51と、回転導体61に対し同軸上に固定した回転体83と、回転体83に設けた被検出子と、回転体83に臨んで被検出子を検出する検出器84とを備えたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の装着ヘッドを搭載した回転テーブルの可動側回路と外部の固定側回路とを電気的に接続する電子部品装着装置のスリップリングユニットにおいて、前記回転テーブルに対し同軸上に固定した前記可動側回路に連なる回転導体および当該回転導体に摺接する前記固定側回路に連なるブラシ体とを有するスリップリング部と、前記回転導体に対し同軸上に固定した回転体と、前記回転体に設けた被検出子と、前記回転体に臨んで前記被検出子を検出する検出器とを備えたことを特徴とする電子部品装着装置のスリップリングユニット。 【請求項2】 前記回転体および前記検出器を覆うハウジングを、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置のスリップリングユニット。 【請求項3】 前記回転導体と同軸上に、前記可動側回路と前記固定側回路との間で光通信可能な光カプラが配設されており、前記固定側回路から前記可動側回路への駆動電力の供給は、前記ブラシ体と前記回転導体とを介して行われ、前記固定側回路から前記可動側回路への制御信号の伝達は、前記光カプラを介して行われることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品装着装置のスリップリングユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品装着装置(高速マウンタ)の可動側の主体を為す回転テーブルと、固定側の外部回路とを電気的且つ連続的に接続する電子部品装着装置のスリップリングユニットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】特開平6−37488号公報に記載の高速マウンタでは、回転テーブルの回転軸の上端部に、複数枚のスリット円板が設けられると共にスリット円板に臨む複数のフォトインタラプタが設けられ、回転テーブルに搭載した複数の装着ヘッドの個々の位置を検出する検出手段が構成されている。一方、回転テーブルの周面には、間欠回転する回転テーブルの1回転の間欠数に応じた数の装着ヘッドが等間隔に取り付けられており、また、回転テーブルの周囲には、間欠回転停止状態の装着ヘッドが臨む、間欠数に応じた数(電子部品の吸着および装着を含む)の作業ステーションが構成されている。上記の検出手段は、ヘッド番号を付した複数の装着ヘッドのうち、どの装着ヘッドがどの作業ステーションに臨んでいるかを検出し、各装着ヘッドにおける回転や昇降などの個々の制御を可能にしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各装着ヘッドには、これを回転および昇降させるモータが搭載され、その駆動電力の供給および制御信号の入力(入出力)は、回転テーブルの回転軸に取り付けたスリップリングを介して行われる。このため、従来の高速マウンタでは、回転テーブルの回転軸には、スリップリングと上記の検出手段とが、別々に取り付けられることになり、これらのために広い設置スペースが必要になると共に、部品点数や組付け工数が増大する問題があった。 【0004】本発明は、スリップリングと回転テーブルの回転検出手段とをユニット化して、部品点数の削減と省スペース化とを達成することができる電子部品装着装置のスリップリングユニットを提供することをその目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明のスリップリングユニットは、複数の装着ヘッドを搭載した回転テーブルの可動側回路と外部の固定側回路とを電気的に接続する電子部品装着装置のスリップリングユニットにおいて、回転テーブルに対し同軸上に固定した可動側回路に連なる回転導体および回転導体に摺接する固定側回路に連なるブラシ体とを有するスリップリング部と、回転導体に対し同軸上に固定した回転体と、回転体に設けた被検出子と、回転体に臨んで被検出子を検出する検出器とを備えたことを特徴とする。 【0006】この構成によれば、スリップリング部に加え、被検出子を有する回転体と検出器とを備えることにより、回転体を介して回転テーブルの回転角度や複数の装着ヘッドのそれぞれの位置などを検出することができる。また、このように回転検出手段とスリップリングとをユニット化することで、部品点数の削減や省スペース化を達成することができる。なお、回転テーブルに関する検出対象が複数種に及ぶ場合には、回転体および検出器を複数組設けることが、好ましい。 【0007】この場合、回転体および前記検出器を覆うハウジングを、更に備えることが好ましい。 【0008】この構成によれば、回転体および検出器をハウジング内に隠蔽することができ、飛散する潤滑油や浮遊するゴミなどの外部環境による誤検出を防止することができる。 【0009】これらの場合、回転導体と同軸上に、可動側回路と固定側回路との間で光通信可能な光カプラが配設されており、固定側回路から可動側回路への駆動電力の供給は、ブラシ体と回転導体とを介して行われ、固定側回路から可動側回路への制御信号の伝達は、光カプラを介して行われることが、好ましい。 【0010】この構成によれば、スリップリング部をコンパクトに構成することができると共に、ブラシ体を用いる場合に比して、制御信号の入出力の信頼性を向上させることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るスリップリングユニットを搭載した電子部品装着装置(高速マウンタ)について説明する。図1は電子部品装着装置の側面図であり、図2はその平面図である。両図に示すように、この電子部品装着装置1は、装置本体2を挟んで相互に平行に、電子部品Aを供給する供給系3と、電子部品Aを基板Bに装着する装着系4とを配して構成されている。 【0012】装置本体2には、駆動系の主体を為すインデックスユニット11と、これに連結された回転テーブル12と、回転テーブル12の外周部に搭載した複数個(12個)の装着ヘッド13とが設けられており、回転テーブル12は、インデックスユニット11により、装着ヘッド13の個数に対応する間欠ピッチで間欠回転される。回転テーブル12が間欠回転すると、各装着ヘッド13に搭載した吸着ノズル14が供給系3および装着系4に適宜臨み、供給系3から供給された電子部品Aを吸着した後、装着系4に回転搬送し、装着系4に導入した基板Bにこれを装着する。 【0013】供給系3は、基板Bに装着する電子部品Aの種類に応じた数のテープカセット21を有し、テープカセット21は、一対のガイドレール22,22にスライド自在に案内された供給台23に、横並びに着脱自在に取り付けられている。供給台23には、そのスライド方向にボールねじ24が螺合しており、供給台23は、ボールねじ24の一方の端に連結した送りモータ25の正逆回転により進退され、装着ヘッド13の吸着位置に所望のテープカセット21を選択的に臨ませる。各テープカセット21には、所定のピッチで電子部品Aが装填されたキャリアテープCが、テープリール26に巻回された状態で搭載されており、電子部品Aは、テープリール26から繰り出されたキャリアテープCから随時、吸着ノズル14により吸着されてゆく。 【0014】装着系4は、載置した基板BをX軸方向およびY軸方向に移動させるXYテーブル31と、XYテーブル31の前後に配設した搬入搬送路32および搬出搬送路33と、搬入搬送路32上の基板BをXYテーブル31に、同時にXYテーブル31上の基板Bを搬出搬送路33に移送する基板移送装置34とで、構成されている。搬入搬送路32の下流端まで送られてきた基板Bは、基板移送装置34により、XYテーブル31上に移送され、同時に電子部品Aの装着が完了したXYテーブル31上の基板Bは、この基板移送装置34により、搬出搬送路33に移送される。XYテーブル31上に導入された基板Bは、XYテーブル31により適宜移動され、各装着ヘッド13により次々と送られてくる電子部品Aに対応して、その部品装着部位を装着位置に臨ませ、各吸着ノズル14から電子部品Aの装着を受ける。 【0015】装置本体2は、支持台15上に駆動系の主体を為すインデックスユニット11を有しており、インデックスユニット11は、回転テーブル12を間欠回転させると共に、回転テーブル12の間欠周期に同期(連動)させ、装置本体2の各種の装置を作動させる。 【0016】回転テーブル12は、インデックスユニット11から垂下した鉛直軸16に固定され、平面視時計廻りに間欠回転する。回転テーブル12の外周部には、ブラケット17を介して、周方向に等間隔に12個の装着ヘッド13が、上下動自在に取り付けられている。この場合、回転テーブル12の間欠回転は、装着ヘッド13の数に合わせて一回転に対して12間欠周期となっており、この間欠回転により公転する各装着ヘッド13は、12箇所の停止位置(作業ステーション)にそれぞれ停止する。そして、12箇所の停止位置には、電子部品Aを吸着する吸着位置および装着する装着位置の他、吸着した電子部品Aの撮像および位置補正を行う位置や、装着ヘッド13におけるノズル切替(交換)を行う位置等が含まれている。 【0017】一方、各装着ヘッド13は、周方向に等間隔に配設した複数本(5本程度)の吸着ノズル14をそれぞれ出没自在に有しており、また装着ヘッド13には、複数本の吸着ノズル14を軸線廻りに公転させるステッピングモータが、組み込まれている。さらに、吸着位置や装着位置などには、これに臨んだ装着ヘッド13に係合して装着ヘッド13を昇降させる昇降機構が組み込まれている。そして、詳細は後述するが、これらステッピングモータをはじめとする各種のモータ41は、インデックスユニット11の上側に配設したモータドライバ42により駆動され、且つ電源回路(図示省略)からのこれら駆動源への電力の供給、および後述するホストコンピュータ43からの制御信号の入出力は、インデックスユニット11の上側に配設したスリップリングユニット44を介して行われる。すなわち、電源回路およびホストコンピュータ43により固定側回路が構成され、モータドライバ42により可動側回路が構成されている。 【0018】図3に示すように、スリップリングユニット44は、下部のスリップリング部51と、上部の検出・通信部52と、これらを覆うケーシング53とで構成されている。ケーシング53は、蓋体を有する上ケーシング53aと、筒状の下ケーシング53bとで構成され、上ケーシング53aには検出・通信部52が収容され、下ケーシング53bにはスリップリング部51が収容されている。なおこの場合、上下両ケーシング53a,53bを、ユニット全体を覆う単一のケーシングとしてもよい。 【0019】スリップリング部51は、下端を回転テーブル12と同軸上に位置し且つその主軸54に連結した回転導体61と、回転導体61に摺接する複数本のブラシ体62とを有している。回転導体61の上端部は、検出・通信部52まで延びており、その上下の2箇所でベアリング63,63を介して上下の支持部材64,64に回転自在に軸支されている。回転導体61の外周面には、上記の各ブラシ体62が摺接する複数の電極65が形成されており、各電極65には、回転導体61の内部を通って上記各種のモータ41に接続される二次側電源ケーブル66が接続されている。 【0020】上下の支持部材64,64間には下ケーシング53bが取り付けられ、回転導体61および複数本のブラシ体62を内包している。各ブラシ体62は、基部を下ケーシング53bの内周面に固定され、先端部で回転導体61の外周面(電極65)に摺接している。また、各ブラシ体62の基部には、下ケーシング53bを貫通して、一次側電源ケーブル67が接続されている。図外の電源回路(外部回路)から供給される各種のモータ41用の電力(電源電力)は、一次側電源ケーブル67、ブラシ体62、回転導体61および二次側電源ケーブル66を経て、各種のモータ41に供給される。 【0021】次に、検出・通信部52を説明する前に、これに関連する制御系について説明する。 【0022】図4はスリップリングユニット44に関する制御系のブロック図であり、同図に示すように、この制御系は、電子部品装着装置1の全体を統括制御するホストコンピュータ43と、スリップリングユニット44の検出・通信部52と、前述したステッピングモータをはじめとする各種モータ(モータ(1)、モータ(2)、……)41と、各モータ41を駆動するモータドライバ42とから構成される。ホストコンピュータ43は、CPU71と、各種制御プログラムを記憶するROM72と、各種データ処理のための作業領域となるRAM73と、入出力制御回路(IOC)74とを備え、内部バス75により接続されている。IOC74には、CPU71の機能を補うとともに電子部品装着装置1の各部とのインタフェース信号を取り扱うための回路が組み込まれている。このため、ここでは、特に検出・通信部52と接続され、CPU71と連動して、検出・通信部52と間の入出力を制御している。CPU71は、上記の構成により、ROM72内の制御プログラムに従って、RAM73内の各種データを処理し、IOC74を介して電子部品装着装置1の各部を制御している。 【0023】図3および図4の両図に示すように、検出・通信部52は、ホストコンピュータ43との間で制御信号を入出力する光通信部(光通信手段)81と、回転テーブル12の回転位置などを検出する回転検出部(回転検出手段)82とを有している。回転検出部82は、回転導体61の上端面に固着したスリット円板(回転体)83と、このスリット円板83の周縁部に臨む複数個のフォトインタラプタ(検出器)84とで構成されており、各フォトインタラプタ84は、検出ライン85を介してそれぞれホストコンピュータ43に接続されている。この場合、例えばスリット円板83に多数のスリット(被検出子)を等間隔に形成し、このスリットをフォトインタラプタ(1つでも可)84で光検出することで、回転テーブル12の回転角度を検出することが可能になる(ロータリエンコーダ)。また、複数のスリットまたは複数のフォトインタラプタ84を不等間隔に配置することで、例えば吸着位置にいずれの装着ヘッド13が停止しているかを、検出することも可能である。 【0024】もちろん、回転テーブル12の回転状態に関する各種の検出を行うべく、スリット円板83を同軸上に複数枚配設するようにしてもよい。また、回転検出手段82を、回転円板に設けたマグネットとこれに臨むホールICとの組み合わせにより、磁気検出の形態をとるようにしてもよい。さらに、回転体を、円板に代えて筒体で構成してもよい。 【0025】一方、光通信部81は、光カプラ87と光電変換回路76とを備え、光カプラ87は、上記のスリット円板83の軸心上に対面させた、上下一対の受発光素子88,89により構成されている。上ケーシング53aの内側には、スリット円板83に平行に回路基板90が垂設されており、回路基板(光電変換回路76)90の下面に上側の受発光素子88が取り付けられている。また、スリット円板83は回路基板を兼ねており、スリット円板83の上面に下側の受発光素子89が取り付けられている。そして、ホストコンピュータ43に接続された一次側制御ライン91は、回路基板90を介して上側の受発光素子88に接続され、各モータドライバ42に接続された二次側制御ライン92は、スリット円板83を介して下側の受発光素子89に接続されている。なお、この実施形態では、双方向通信を行う構成になっているが、ホストコンピュータ43側からモータドライバ42側への一方向通信の構成にしてもよい。 【0026】これにより、ホストコンピュータ43からの制御信号は、光カプラ87により光通信の形態をとってモータドライバ42に入力する。各モータドライバ42にはワンチップのマイクロコンピュータ(M/C)77が組み込まれており、このM/C77からの制御処理開始信号などは、光カプラ87を介してホストコンピュータ42に出力される。このように、制御系を光カプラ87を用いて、光通信で行うようにしているため、制御信号の入出力の信頼性を担保することができる。また、光カプラ87を上ケーシング53aに収容しているため、受発光素子88,89へのゴミの付着などによる物理的な通信不良も防止することができる。 【0027】以上のように本実施形態によれば、回転テーブル12側の各種モータ41に駆動電力を供給するスリップリング部51と、制御信号を入出力すると共に回転テーブル12の回転状態を検出する検出・通信部52とをユニット化するようにしているため、スリップリングと回転検出手段とを別体で構成する従来のものに比して、部品点数や部品の組付け工数を削減することができると共に、これらを設置する設置スペースもコンパクト化することができる。 【0028】なお、本実施形態では、スリップリングユニットを回転テーブルの主軸の上端側に配設したが、下端側、すなわち回転テーブルの下側に配設してもよい。また、スリップリング部と検出・通信部との上下の位置関係も任意である。 【0029】 【発明の効果】以上のように本発明の電子部品装着装置のスリップリングユニットによれば、被検出子を有する回転体と検出器とを備えることにより、回転体を介して回転テーブルの回転の状態を検出することができる。また、このように回転検出手段とスリップリングとをユニット化することで、部品点数の削減や省スペース化を達成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月31日(1999.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093964 【弁理士】 【氏名又は名称】落合 稔
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| 【公開番号】 |
特開2000−340997(P2000−340997A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−152802 |
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