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【発明の名称】 電子部品装着装置
【発明者】 【氏名】瀬戸 勝幸

【氏名】小松 龍一

【氏名】森田 健一

【要約】 【課題】単純な機構で同時に2枚の基板に効率よく電子部品の装着が行えるようにする。

【解決手段】搬送コンベア8から基板載置テーブル11、12にプリント基板7が移載され、同じ装着データに従って、Yテーブル17がY方向に移動する。装着ヘッド38、39は夫々同じ部品をコンベア8の両側の部品供給ユニット14から取出し、同じ距離移動して、同時にYテーブル17上の基板載置テーブル11、12に載置された両方の基板7の同じ位置に装着する。このようにして、同じ装着データに従って、部品装着が両基板7に行われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 部品供給部から装着ヘッドが電子部品を取出し、プリント基板に装着する電子部品装着装置において、プリント基板を搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアの両側に設けられると共に、前記装着ヘッドが取出すべき電子部品を供給する部品供給ユニットが前記搬送コンベアの基板搬送方向に配設される前記部品供給部と、前記搬送コンベアの両側に設けられると共に、前記搬送コンベアの基板搬送方向と同一方向に移動する前記装着ヘッドと、前記基板搬送方向と直交する方向に2個配設され、前記搬送コンベアが搬送したプリント基板を載置する載置テーブルと、前記2個の載置テーブルを前記コンベアの基板搬送方向と直交する方向に移動させるテーブル移動手段とを備えたことを特徴とする電子部品装着装置。
【請求項2】 前記装着ヘッドは前記基板搬送方向と直交する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置。
【請求項3】 前記2個の載置テーブルの一つを他の載置テーブルに対して前記基板搬送方向と直交する方向に移動させる補助テーブル移動手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品自動装着装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品供給部から装着ヘッドが電子部品を取出し、プリント基板に装着する電子部品装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、部品供給部から装着ヘッドが電子部品を取出し、プリント基板に装着する電子部品装着装置の例を、特開平10−242697号公報に見ることができる。この従来技術によれば、プリント基板を搬送する搬送コンベアの両側に部品供給部が設けられ、該両部品供給部から電子部品を取出し可能となるよう同じくコンベアの両側に設けられた装着ヘッドが該部品供給部から取出した部品をコンベアから載置テーブル上に受け渡されたプリント基板上に装着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術では2つの装着ヘッドが両側から同一の基板上に移動して電子部品の装着を行うので、装着ヘッド同士が干渉する恐れがあった。また、この干渉する恐れがあるため、2つのヘッドが交互に基板内に移動するような動きをさせる必要があるが、装着位置によっては、完全に交互に移動させることができないことがある。小さな基板であれば、このようなことが顕著になってくる。
【0004】このため、従来技術のような装着ヘッドの構成で2枚の基板をコンベアの基板搬送方向と直交する方向に並べて配置し、この2つの基板に同時に部品装着をする技術が考えられる。このようにして、装着ヘッドは夫々近接するプリント基板にのみ部品装着を行い他の基板には部品装着を行わないようにすれば、2つのヘッドの干渉はなく、装着ヘッドの移動に制約は起こらない。しかし、通常はまったく同じプリント基板を2枚並べに部品装着を行う事となるが、同じ部品装着プログラムで部品装着を行うと、基板上の部品装着位置は同じでも装着ヘッドにとっては、部品を取出す位置から装着する位置までの距離が2つの基板で異なることが多く、同じプログラムに基づき制御されるにも拘わらず装着ヘッドの移動距離の制御は夫々別個に行わなければならず、制御するCPU等への負担が重かった。
【0005】また、2つの基板で同時に部品装着が終了しないことが多くなり、プリント基板の載置テーブルとコンベア間の移載を夫々異なる時期に行わなければならなくなり移載機構複雑にしなければならなかった。
【0006】本発明は、単純な機構で同時に2枚の基板に効率よく電子部品の装着が行えるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、部品供給部から装着ヘッドが電子部品を取出し、プリント基板に装着する電子部品装着装置において、プリント基板を搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアの両側に設けられると共に、前記装着ヘッドが取出すべき電子部品を供給する部品供給ユニットが前記搬送コンベアの基板搬送方向に配設される前記部品供給部と、前記搬送コンベアの両側に設けられると共に、前記搬送コンベアの基板搬送方向と同一方向に移動する前記装着ヘッドと、前記基板搬送方向と直交する方向に2個配設され、前記搬送コンベアが搬送したプリント基板を載置する載置テーブルと、前記載置テーブルを前記コンベアの基板搬送方向と直交する方向に移動させるテーブル移動手段とを備えたものである。
【0008】このようにしたので、両方の載置テーブルに基板を導き入れ同時に部品装着が可能である。しかも同じ部品装着プログラムであれば部品を装着する装着ヘッドの位置を一定にして両装着ヘッドが部品供給部から移動する距離を一定にして部品装着が可能であり、ヘッド同士の干渉を気にすることがなくなる。また、搬送コンベアの位置を変更しなくても、載置テーブルが移動するのでどちらの載置テーブルにも基板を簡単に移載できる。また、同じ2枚の基板に部品を装着するのであれば、少なくとも、基板搬送方向に直交する方向の移動手段の制御は2枚について同じで済む。また略同時に部品装着が終了するので、基板移載動作も部品装着を中断することなく行える。
【0009】また本発明は、好ましくは、前記装着ヘッドは前記基板搬送方向と直交する方向に移動可能であるようにしたものである。
【0010】このようにすることにより、部品供給部の基板搬送方向の一部を基板が移動してくるようにスペースを空ける必要がなくなり、部品供給ユニットを多く取付けることができる。しかも、移載テーブルが基板搬送方向と直交する方向に移動するので、この基板搬送方向と直交する方向への装着ヘッドの移動は2つのヘッドが干渉しない位置までで済む。
【0011】また本発明は、好ましくは、前記2個の載置テーブルの一つを他の載置テーブルに対して前記基板搬送方向と直交する方向に移動させる補助テーブル移動手段を設けたものである。
【0012】このようにしたので、装着ヘッドを基板搬送方向と直交する方向に移動させることなく、基板毎に異なる微調整を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0014】図2に示す電子部品装着装置は基台1上に部品供給部2乃至5が設けられており、部品供給部2、3と部品供給部4、5の間にはプリント基板7を搬送する搬送コンベア8、9が設けられている。搬送コンベア8と搬送コンベア9との間には基板載置テーブル11、12がコンベア8、9の基板搬送方向(以下、X方向という。)と直交する方向(以下、Y方向という。)に併設されており、搬送コンベア8が上流の装置から受け渡されたプリント基板7が基板載置テーブル11、12に移載され、基板載置テーブル11、12上の基板7が搬送コンベア9に移載される。夫々の前記部品供給部2乃至5には部品供給ユニット14が前記基板搬送方向に並べられて配設されている。
【0015】部品供給ユニット14は夫々が通常は同種の図示しない電子部品を多数個収納し、所定の供給位置に該部品を供給するものであり、異なる部品供給ユニット14は異なる種類の電子部品を収納するので、部品供給ユニット14が多数集まった全体として多数の種類の部品を供給するものである。各部品供給ユニット14の供給位置は部品供給部2乃至5に取付けられた状態で、X方向に向かう直線上に並ぶようにされている。
【0016】また、部品供給部2と部品供給部3との間には上記供給位置が並ぶ直線上に部品認識カメラ16が設けられており、同様に部品供給部4と部品供給部5との間にも上記供給位置が並ぶ直線上に部品認識カメラ16が設けられている。
【0017】基板載置テーブル11、12はY方向に移動可能なYテーブル17上に載置されており、該Yテーブル17の移動により搬送コンベア8、9と連結する位置に移動することができる。Yテーブル17は図1に示すようにガイドレール19に沿って移動し、その移動はYメインモータ20に回動されるネジ軸21によって駆動される。前記基板載置テーブル11はYテーブル17上に固定されているが、前記基板載置テーブル12はYテーブル17上に設けられY方向に伸びるガイドレール24に沿ってYサブモータ25に回動されるネジ軸26によって駆動されY方向に移動する。
【0018】基板載置テーブル11には固定シュート29及び可動シュート30が設けられ、両者の間でプリント基板7を支持するが、基板7の幅寸法に合わせて、可動シュート30がテーブル11の範囲内でY方向に移動するようになされている。
【0019】また、基板載置テーブル12には固定シュート31及び可動シュート32が設けられ、両者の間でプリント基板7を支持するが、基板7の幅寸法に合わせて、可動シュート32がテーブル12の範囲内でY方向に移動するようになされている。
【0020】また、各シュート29、30、31、32には図3(b)に示す場合に基板7を載置することができる図示しない部位及び基板7を搬送できるように回動する図示しないベルトが設けられている。各シュート29、30、31、32は、各一対のシュート29、30及びシュート31、32では支持できない大きな基板7を載置する場合には図3(a)に示すように内側にあり隣り合う可動シュート30、32が外側に移動して支持する。このため、可動シュート30、32の前述するとは反対側にも基板7を載置する図示しない部位及び基板7を搬送できる図示しないベルトが掛け渡されている。
【0021】また、前記搬送コンベア8、9も固定シュート35及び移動可能な可動シュート36を有する。
【0022】図1に示すように電子部品装着装置は部品供給ユニット14の供給位置から電子部品を吸着して取出し、プリント基板7に装着する装着ヘッド38、39がコンベア8、9の両側に1個づつ設けられている。該装着ヘッド38、39は図示しないモータの回動によりネジ軸40、41によりX方向に移動すると共に、ガイドレール44、45に沿って上下動する。また、装着ヘッド38,39が取り付けられた装着ユニット46、47は、図示しない駆動機構(例えば、モータに回動されるボールネジ軸等)によりY方向に移動可能である。但し、このY方向の移動は部品を吸着する位置と部品を装着する位置との間を往復移動すればよいので、互いの装着ヘッド38、39が衝突しない位置に装着位置を設定しておけばよい。この設定した装着位置より互いに接近する方向には指令として移動しないようにしてもよいし、または機構的に互いに衝突しない位置までしか移動できないようにしてもよい。尚、装着ユニット及び装着ヘッドは部品供給部2乃至5毎に1個づつ設けてもよい。
【0023】また、部品供給部2乃至5の下方には載置テーブル11、12がYテーブル17の移動によりY方向に移動したときに入り込める空間が設けられている。
【0024】また、部品供給部2乃至5と搬送コンベア8、9との間には装着ヘッド38、39に交換可能に取付けられ電子部品を真空吸引する吸着ノズル50が多数種類収納されたノズルストッカ51が設けられているが、該ノズルストッカ51はこの装着ヘッド38、39のY方向への移動範囲内に置かれている。
【0025】以上の構成により以下動作について説明する。
【0026】先ず、2枚の基板7を同時に載置して部品装着する場合について説明する。これは、比較的小さな基板7に電子部品を装着する場合であり、各基板載置テーブル11、12のシュート29、30及びシュート31、32が最大に開いた時に載置できる幅よりも小さな幅の基板7を搬送する場合である。
【0027】搬送コンベア8が搬送する基板7の幅に合わせて、可動シュート30、32が移動される。尚、固定シュート29、31の位置はなるべく部品供給部4、5に近い位置にすることが、ヘッド38、39の移動距離が少なくなるのでよい。このようにして、シュート30,32の位置が定まると、装着ヘッド38、39は各載置テーブル11、12の一対のシュート29、30及びシュート31、32間の間隔は同一の基板を載置するため同一であるので、可動シュート30、32の中間位置が部品供給部2、3と部品供給部4、5との中間位置に一致しているようにYテーブル17が位置しているときに各テーブル11、12に載置された基板7のY方向の中心位置に夫々のヘッド38、39が移動して部品の装着をするように図示しない制御装置に設定される。但し、これは位置補正がない場合であり、装着ヘッド38,39でY方向の位置補正をするのであれば、この位置に対して補正量を加味することになる。
【0028】次に、プリント基板7がコンベア8により上流装置より搬送され、載置テーブル11のシュート29、30に図4に示すように受け渡され、位置決めされ固定される。
【0029】次に、Yテーブル17が移動して図5に示すように次のプリント基板7がコンベア8より、際しテーブル12のシュート31、32に受け渡され、位置決め固定される。
【0030】次に、図示しない装着順序毎に基板3の装着すべき位置及び装着すべき部品種が指定された装着データに従って、装着ヘッド38、39夫々の吸着ノズル50が吸着すべき同じ部品4を吸着する。部品供給部2、3と部品供給部4、5の部品供給ユニット14の配置は互いに向かい合うものが同じになっている。従って、装着ヘッド38、39は部品を取出した位置から先ず、X方向に同じ距離移動して、部品認識カメラ16上で部品認識のための部品撮像を行う。
【0031】次に、同時に移動を開始して、部品認識処理を終え、両ヘッド38、39は同時にY方向については前述する装着位置まで、X方向についてはデータに指示された位置まで同時に到達する。
【0032】この間に、Yテーブル17は両基板7をデータの指示の位置が両吸着ノズル50の位置となるように移動させ停止する。尚、部品認識結果ズレの補正を行わなければならない場合は、X方向については装着ヘッド38、39で行い、Y方向については、載置テーブル11の基板7については、Yテーブル17の移動即ち、Yメインモータ20の回動について補正し、載置テーブル12の基板7については、このYテーブル17の移動量も考慮して、載置テーブル12自身の移動即ち、Yサブモータの回動について補正する。または、前述するように、Y方向についても、ヘッド38、39の移動を補正してもよい。
【0033】次に、各装着ヘッド38、39は次の部品を取出すために当該部品を供給する部品供給ユニット14の供給位置に移動するが、この移動距離も同じであるため、同時に取出しが可能である。
【0034】このようにして、コンベア8、9の両側で同じ動作が進行し、同時に2枚の基板に対して、部品装着が終了する。
【0035】次に、図4に示すように、載置テーブル11からコンベア9に基板7が受け渡され、該コンベア9により基板7は下流の装置に排出搬送される。
【0036】次に、Yテーブル17が移動して、図5の状態で載置テーブル12からコンベア9に基板が受け渡され、該コンベア9により基板7は下流の装置に排出搬送される。
【0037】このようにして、基板7は2枚づつ処理される。尚、ノズルストッカ51の配置もコンベア8、9の両側でコンベアに対して線対称の配置にしておけば、ノズルの交換も同じタイミングに同じ時間で行うことができる。
【0038】次に、基板7の種類が変わり、載置テーブル11、12単独では載置できない大きさのものとなった場合には、可動シュート30、32を図3(a)に示すように広げ(各載置テーブル11、12内では夫々固定シュート29、31に接近して閉じる方向となる。)、大きな幅の基板7に合わせる。
【0039】次に、生産運転を開始すると、図6に示すようにコンベア8から基板7が受け渡され、図7に示すように、両装着ヘッド38、39が夫々、部品供給部2、3及び部品供給部4、5から部品を取出して、基板7に装着する。このときには、2枚の基板7に部品を装着するときのように、ヘッド38、39のY方向への移動する位置を一定として、Yテーブル17の移動も行いながら互いに干渉しないように装着動作を行ってもよいし、ヘッド38、39が交互に基板7に部品を装着してもよい。
【0040】本実施形態では、装着ヘッド38、39もY方向に移動させるようにしたが、ヘッド38、39をY方向に移動させずにX方向にのみ移動させ、装着する場所を部品供給部2と3との間に空けたスペースとする場合は、基板7の幅が変わったときに載置テーブル11、12を相対的に移動させるか、2対のシュートを互いに相対的に移動させて、両側の基板7の中央に夫々ヘッド38、39が臨むようにすることで、部品を本実施形態のように同時に装着することが可能となる。
【0041】また、本実施形態は基板支持装置として、電子部品装着装置における例で説明したが、例えば、接着剤塗布装置に採用される基板支持装置にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、両方の載置テーブルに基板を導き入れ同時に部品装着が可能であり、部品装着を効率よくすることができる。しかも同じ部品装着プログラムであれば部品を装着する装着ヘッドの位置を一定にして両装着ヘッドが部品供給部から移動する距離を一定にして部品装着が可能であり、ヘッド同士の干渉を気にすることがなくなる。
【0043】また、装着ヘッドが基板搬送方向と直交する方向に移動するようにすれば、部品供給部の基板搬送方向の一部を基板が移動してくるようにスペースを空ける必要がなくなる。
【0044】また、2個の載置テーブルの一つを他の載置テーブルに対して基板搬送方向と直交する方向に移動させるので、装着ヘッドを基板搬送方向と直交する方向に移動させることなく、基板毎に異なる微調整を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年5月31日(1999.5.31)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2000−340992(P2000−340992A)
【公開日】 平成12年12月8日(2000.12.8)
【出願番号】 特願平11−152525