| 【発明の名称】 |
電磁波シールド性光透過窓材及びパネル貼合材 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉町 正登
【氏名】吉川 雅人
【氏名】森村 泰大
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| 【要約】 |
【課題】PDP用フィルター等として好適な、高透明性で、電磁波シールド性及び熱線カット性が著しく良好な電磁波シールド性光透過窓材と、このような窓材をPDPに一体化したパネル貼合材を提供する。
【解決手段】2枚の透明基板2A,2B又は透明基板とPDP本体との間に電磁波シールド性熱線カットフィルム3A,3Bを介在させて接着用中間膜4A〜4Cで一体化した電磁波シールド性光透過窓材1又はパネル貼合材。電磁波シールド性熱線カットフィルム3Aは、ベースフィルム上に酸化物透明導電膜と金属薄膜とを5層積層したものであり、電磁波シールド性熱線カットフィルム3Bは、ベースフィルム上に酸化物透明導電膜と金属薄膜とを7層積層したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2枚の透明基板を、該透明基板間に電磁波シールド性熱線カット層を介して透明接着剤で接合一体化してなる電磁波シールド性光透過窓材において、該電磁波シールド性熱線カット層は、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の5層積層膜よりなる第1の電磁波シールド性熱線カット層と、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の7層積層膜よりなる第2の電磁波シールド性熱線カット層とで構成されることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材。 【請求項2】 請求項1において、2枚の透明基板間に、ベースフィルム上に第1の電磁波シールド性熱線カット層が形成された第1の電磁波シールド性熱線カットフィルムと、ベースフィルム上に第2の電磁波シールド性熱線カット層が形成された第2の電磁波シールド性熱線カットフィルムとが介在されていることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材。 【請求項3】 請求項1又は2において、該透明接着剤が透明弾性接着剤であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材。 【請求項4】 プラズマディスプレイパネル本体と透明基板とを、該プラズマディスプレイパネル本体の前面と透明基板との間に電磁波シールド性熱線カット層を介して透明接着剤で接合一体化してなるパネル貼合材において、該電磁波シールド性熱線カット層は、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の5層積層膜よりなる第1の電磁波シールド性熱線カット層と、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の7層積層膜よりなる第2の電磁波シールド性熱線カット層とで構成されることを特徴とするパネル貼合材。 【請求項5】 請求項4において、プラズマディスプレイパネル本体と透明基板との間に、ベースフィルム上に第1の電磁波シールド性熱線カット層が形成された第1の電磁波シールド性熱線カットフィルムと、ベースフィルム上に第2の電磁波シールド性熱線カット層が形成された第2の電磁波シールド性熱線カットフィルムとが介在されていることを特徴とするパネル貼合材。 【請求項6】 請求項4又は5において、該透明接着剤が透明弾性接着剤であることを特徴とするパネル貼合材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電磁波シールド性光透過窓材及びパネル貼合材に係り、特に、良好な電磁波シールド性と熱線(近赤外線)カット性とを備え、かつ光透過性で、PDP(プラズマディスプレーパネル)の前面フィルタ等として有用な電磁波シールド性光透過窓材と、PDPに電磁波シールド性熱線カット材を一体化させることによりパネル貼合材自体に電磁波シールド性と熱線カット性等の機能を付与し、パネル貼合材の軽量、薄肉化、部品数の低減による生産性の向上及びコストの低減を可能としたガス放電型パネル貼合材に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、OA機器や通信機器等の普及にともない、これらの機器から発生する電磁波が問題視されるようになっている。即ち、電磁波の人体への影響が懸念され、また、電磁波による精密機器の誤作動等が問題となっている。 【0003】そこで、従来、OA機器のPDPの前面フィルタとして、電磁波シールド性を有し、かつ光透過性の窓材が開発され、実用に供されている。このような窓材はまた、携帯電話等の電磁波から精密機器を保護するために、病院や研究室等の精密機器設置場所の窓材としても利用されている。 【0004】従来の電磁波シールド性光透過窓材は、主に、金網のような導電性メッシュ材を、アクリル板等の透明基板の間に介在させて一体化した構成とされている。 【0005】本出願人は、このような従来の電磁波シールド性光透過窓材の特性や施工性を改善するものとして、2枚の透明基板の間に導電性メッシュを介在させて、透明接着樹脂で接合一体化してなる電磁波シールド性光透過窓材を提案した(特開平11−74683号公報)。 【0006】また、高透明性で、電磁波シールド性及び熱線カット性が良好な電磁波シールド熱線カット性光透過窓材として、本出願人は、2枚の透明基板間に、酸化物透明導電膜と金属薄膜とを交互に積層した多層膜よりなる中間膜を介在させて、接着樹脂で接合一体化してなる電磁波シールド熱線カット性光透過窓材を提案した(特開平11−97880号公報)。 【0007】この酸化物透明導電膜と金属薄膜とを交互に積層してなる多層膜であれば、透明性を損なうことなく、良好な電磁波シールド性と熱線(近赤外線)カット性を得ることができる。 【0008】ところで、放電現像を利用したPDP(plasma display panel)は、液晶ディスプレイ(LCD)やブラウン管(CRT)に比べて、次のような利点を有することから、近年、テレビやパソコン、ワープロ等のOA機器、交通機器、看板、その他の表示板等のパネル貼合材として研究開発及び実用化が進められている。 ■ 放電光利用であり自発光である。 ■ 0.1〜0.3mmの放電ギャップであるのでパネル型にできる。 ■ 螢光体を利用してカラー発光できる。 ■ 大画面パネルが作り易い。 【0009】PDPの基本的な表示機構は、2枚のガラス板間に隔成した多数の放電セル内の螢光体を選択的に放電発光させることで文字や図形を表示するものであり、例えば、図4に示すような構成とされている。図4において21は前面板(フロントガラス)、22は背面板(リヤガラス)、23は隔壁、24は表示セル(放電セル)、25は補助セル、26は陰極、27は表示陽極、28は補助陽極であり、各表示セル24の内壁には、赤色螢光体、緑色螢光体又は青色螢光体(図示せず。)が膜状に設けられ、これらの螢光体が電極間に印加された電圧による放電で発光する。 【0010】PDPの前面からは、電圧印加、放電、発光により、周波数:数kHz〜数GHz程度の電磁波が発生するため、これを遮蔽する必要がある。また、表示コントラスト向上のためには、前面における外部光の反射を防止する必要がある。更に、機器の本体側からの熱で画面が過熱するという問題もあった。 【0011】このため、従来においては、PDPからの電磁波等を遮蔽するために、電磁波シールド性等の機能を有する透明板をPDPの前面に配置している。 【0012】PDPと別体の透明板をPDPの前面に設けたものでは、次のような欠点がある。 ■ 2つの板材を配置するため構造が複雑となる。 ■ PDPにも電磁波シールド性の透明板にも、ガラス等の透明基板を必要とするため、PDPと電磁波シールド性の透明板とを設けることで厚肉となり、また、重量が重くなる。 ■ 部品点数、生産工程数が増え、コストアップを招く。 【0013】このような問題を解決し、PDPに電磁波シールド材を一体化させることによりパネル貼合材とし、それ自体に電磁波シールド性等の機能を付与することで軽量、薄肉化、部品数の低減による生産性の向上及びコストの低減を可能とし、更には、電磁波シールド性と共に、近赤外線カット性を兼備するものを提供するべく、本出願人は先に、PDP本体と、該PDP本体の前面に透明接着剤により接着された電磁波シールド材と、該電磁波シールド材の前面に透明接着剤により接着された透明基板とを備えてなる表示パネルであって、該透明基板とPDP本体との間に、更に、熱線カット層を設けたものを提案した(特開平11−119666号公報)。 【0014】この特開平11−119666号公報の表示パネルは、PDPと電磁波シールド材、熱線カット層及び透明基板とが透明接着剤で一体化されているため、軽量、薄肉化、部品数の低減による生産性の向上及びコストの低減を図ることができる。しかも、電磁波シールド材と共に熱線カット層を積層一体化しているため、電磁波シールド性のみならず、良好な近赤外線カット性を得ることができる。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】このような電磁波シールド性光透過窓材や表示パネルにあっては、リモコンの誤作動等をより確実に防止する目的で熱線カット性能が極めて重要な要求特性とされている。特に、最近では、PDPの輝度の向上に伴って、近赤外線の発生量も多くなっていることから、より一層高度な熱線カット性能が必要とされている。 【0016】一方で、構成を簡易なものとして、製造工程の簡略化、製造コストの低減、生産効率の向上を図る点においては、電磁波シールド材としては導電性メッシュを用いるよりも透明導電性膜を用いる方が有利である。 【0017】前述の特開平11−97880号公報に記載される酸化物透明導電膜と金属薄膜とを交互に積層してなる多層膜であれば、導電性メッシュを用いることなく、電磁波シールド性と熱線カット性を有する多層膜を介挿させて電磁波シールド性と熱線カット性能とを得ることができるが、未だ十分な性能が得られているとは言えず、より一層電磁波シールド性と熱線カット性に優れ、しかも可視光領域の透過率が高く、鮮明な画像を得ることができる電磁波シールド性光透過窓材及びパネル貼合材が望まれる。 【0018】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、著しく良好な電磁波シールド性と熱線カット性を有し、しかも可視光領域の透過率が高く、鮮明な画像を得ることができる電磁波シールド性光透過窓材及びPDP一体型パネル貼合材を提供することを目的とする。 【0019】 【課題を解決するための手段】本発明の電磁波シールド性光透過窓材は、2枚の透明基板を、該透明基板間に電磁波シールド性熱線カット層を介して透明接着剤で接合一体化してなる電磁波シールド性光透過窓材において、該電磁波シールド性熱線カット層は、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の5層積層膜よりなる第1の電磁波シールド性熱線カット層と、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の7層積層膜よりなる第2の電磁波シールド性熱線カット層とで構成されることを特徴とする。 【0020】本発明のパネル貼合材は、プラズマディスプレイパネル本体と透明基板とを、該プラズマディスプレイパネル本体の前面と透明基板との間に電磁波シールド性熱線カット層を介して透明接着剤で接合一体化してなるパネル貼合材において、該電磁波シールド性熱線カット層は、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の5層積層膜よりなる第1の電磁波シールド性熱線カット層と、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の7層積層膜よりなる第2の電磁波シールド性熱線カット層とで構成されることを特徴とする。 【0021】本発明に従って、電磁波シールド性熱線カット層を酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の5層積層膜よりなる第1の電磁波シールド性熱線カット層と、酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜/金属薄膜/酸化物透明導電膜の7層積層膜よりなる第2の電磁波シールド性熱線カット層とで構成することにより、高透明性で電磁波シールド性、熱線カット性に著しく優れた電磁波シールド性光透過窓材及びパネル貼合材を得ることができる。 【0022】本発明において、電磁波シールド性熱線カット層は、ベースフィルム上に第1の電磁波シールド性熱線カット層が形成された第1の電磁波シールド性熱線カットフィルムと、ベースフィルム上に第2の電磁波シールド性熱線カット層が形成された第2の電磁波シールド性熱線カットフィルムとで形成するのが好ましい。 【0023】また、接着一体化に通常の接着剤を用いると、衝撃等で窓材又はパネル貼合材が破損した場合、破片が飛散し、安全性の面で問題となるが、透明接着剤として透明弾性接着剤を用いることにより、衝撃等で窓材又はパネル貼合材が破損した場合の破片の飛散を防止することができ、安全性が高められる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の電磁波シールド性光透過窓材の実施の形態を詳細に説明する。 【0025】図1,2は各々本発明の電磁波シールド性光透過窓材及びパネル貼合材の実施の形態を示す模式的な断面図であり、図3(a),(b)は本発明に係る電磁波シールド性熱線カットフィルムの実施の形態を示す模式的な断面図である図1の電磁波シールド性光透過窓材1は、2枚の透明基板2A,2B間に、接着剤となる接着用中間膜4A,4B,4Cを用いて第1の電磁波シールド性熱線カットフィルム3Aと、第2の電磁波シールド性熱線カットフィルム3Bを積層させて一体化したものである。 【0026】また、図2に示すパネル貼合材10は、透明基板2とPDP本体20(このPDP本体としては図4に示す構成、その他の一般的なPDP本体を適用できる。)との間に、図1と同様の、接着剤となる接着用中間膜4A,4B,4Cと、第1の電磁波シールド性熱線カットフィルム3Aと、第2の電磁波シールド性熱線カットフィルム3Bの積層構造が形成されていること以外は、図1の電磁波シールド性光透過窓材1と同様の構成とされている。 【0027】本発明において、透明基板2A,2B,2の構成材料としては、ガラス、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、アクリル板、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、トリアセテートフィルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレン−メタアクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン等、好ましくは、ガラス、PET、PC、PMMAが挙げられる。 【0028】透明基板2A,2B,2の厚さは得られる窓材の用途による要求特性(例えば、強度、軽量性)等によって適宜決定されるが、通常の場合、0.1〜10mmの範囲とされる。 【0029】透明基板2A,2Bは、必ずしも同材質である必要はなく、例えば、PDP前面フィルタのように、表面側のみに耐傷付性や耐久性等が要求される場合には、この表面側となる透明基板2Aを厚さ0.1〜10mm程度のガラス板とし、裏面側(電磁波発生源側)の透明基板2Bを厚さ1μm〜10mm程度のPETフィルム又はPET板、アクリルフィルム又はアクリル板、ポリカーボネートフィルム又はポリカーボネート板等とすることもできる。 【0030】本実施例の電磁波シールド性光透過窓材1では、裏面側となる透明基板2Bの周縁部にアクリル樹脂をベースとする黒枠塗装6が設けられている。 【0031】また、本実施例の電磁波シールド性光透過窓材1及びパネル貼合材10では、表面側となる透明基板2A,2の表面に反射防止膜5が形成されている。この透明基板2A,2の表面側に形成される反射防止膜5としては、下記(1)の単層膜や、高屈折率透明膜と低屈折率透明膜との積層膜、例えば、下記(2)〜(5)のような積層構造の積層膜が挙げられる。 (1) 透明基板よりも屈折率の低い透明膜を一層積層したもの。 (2) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を1層ずつ合計2層に積層したもの。 (3) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を2層ずつ交互に合計4層積層したもの。 (4) 中屈折率透明膜/高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で1層ずつ、合計3層に積層したもの。 (5) 高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で各層を交互に3層ずつ、合計6層に積層したもの。 【0032】高屈折率透明膜としては、ITO(スズインジウム酸化物)又はZnO、AlをドープしたZnO、TiO2、SnO2、ZrO等の屈折率1.8以上の薄膜、好ましくは透明導電性の薄膜を形成することができる。また、低屈折率透明膜としてはSiO2、MgF2、Al2O3等の屈折率が1.6以下の低屈折率材料よりなる薄膜を形成することができる。これらの膜厚は光の干渉で可視光領域での反射率を下げるため、膜構成、膜種、中心波長により異なってくるが4層構造の場合、透明基板側の第1層(高屈折率透明膜)が5〜50nm、第2層(低屈折率透明膜)が5〜50nm、第3層(高屈折率透明膜)が50〜100nm、第4層(低屈折率透明膜)が50〜150nm程度の膜厚で形成される。 【0033】また、このような反射防止膜5の上に更に汚染防止膜を形成して、表面の耐汚染性を高めるようにしても良い。この場合、汚染防止膜としては、フッ素系薄膜、シリコン系薄膜等よりなる膜厚1〜1000nm程度の薄膜が好ましい。 【0034】本発明の電磁波シールド性光透過窓材及びパネル貼合材では、表面側となる透明基板2A,2には、更に、シリコン系材料等によるハードコート処理、或いはハードコート層内に光散乱材料を練り込んだアンチグレア加工等を施しても良い。また、透明基板2A,2に前述の反射防止フィルム、ハードコートフィルム、アンチグレアフィルム等を透明粘着剤や透明接着剤で貼り付けることもできる。裏面側となる透明基板2Bには、金属薄膜又は透明導電性膜等の熱線反射コート等を施して機能性を高めることができる。透明導電性膜は表面側の透明基板2A,2に形成することもできる。 【0035】第1の電磁波シールド性熱線カットフィルム3Aは、図3(a)に示す如く、ベースフィルム11上に、酸化物透明導電膜12と金属薄膜13とを交互に積層してなる5層の積層膜を設けたものである。また、第2の電磁波シールド性熱線カットフィルム3Bは、図3(b)に示す如く、ベースフィルム11上に、酸化物透明導電膜12と金属薄膜13とを交互に積層してなる7層の積層膜を設けたものである。 【0036】このベースフィルム11としては、前述の透明基板の構成材料と同様の樹脂フィルム、好ましくは、PET、PC、PMMA等よりなるフィルムを用いることができる。このフィルムは、得られる窓材の厚さを過度に厚くすることなく、取り扱い性、耐久性を確保する上で1μm〜5mm程度とするのが好ましい。 【0037】このベースフィルム11上に形成される酸化物透明導電膜12としては、ITO、ZnO、AlをドープしたZnO、SnO2等の薄膜を形成することができ、その膜厚は、通常の場合、5〜5000Å程度である。 【0038】また、金属薄膜13としては、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム等の単独膜、真鍮、ステンレス等の合金膜等の膜を光透過性を損なわない薄さで形成することができ、その膜厚は、通常の場合、2〜2000Å程度である。 【0039】これらの酸化物透明導電膜12及び金属薄膜13は、スパッタ法や真空蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等、好ましくは膜厚制御が容易なスパッタ法により、ベースフィルム11上に容易に形成することができる。 【0040】本発明においては、電磁波シールド性熱線カットフィルムと共に、更に透明導電性フィルムを透明基板間又は透明基板とPDP本体との間に設けても良く、この場合、透明導電性フィルムとしては、導電性粒子を分散させた樹脂フィルム、又はベースフィルムに透明導電性層を形成したものを用いることができる。 【0041】フィルム中に分散させる導電性粒子としては、導電性を有するものであれば良く特に制限はないが、例えば、次のようなものが挙げられる。 (i) カーボン粒子ないし粉末。 (ii) ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、すず、カドミウム、銀、プラチナ、アルミ、銅、チタン、コバルト、鉛等の金属又は合金或いはこれらの導電性酸化物の粒子ないし粉末。 (iii) ポリスチレン、ポリエチレン等のプラスチック粒子の表面に上記(i),(ii)の導電性材料のコーティング層を形成したもの。 【0042】これらの導電性粒子の粒径は、過度に大きいと光透過性や透明導電性フィルムの厚さに影響を及ぼすことから、0.5mm以下であることが好ましい。好ましい導電性粒子の粒径は0.01〜0.5mmである。 【0043】また、透明導電性フィルム中の導電性粒子の混合割合は、過度に多いと光透過性が損なわれ、過度に少ないと電磁波シールド性が不足するため、透明導電性フィルムの樹脂に対する重量割合で0.1〜50重量%、特に0.1〜20重量%、とりわけ0.5〜20重量%程度とするのが好ましい。 【0044】導電性粒子の色、光沢は、目的に応じ適宜選択されるが、表示パネルのフィルタとしての用途から、黒、茶等の暗色で無光沢のものが好ましい。この場合は、導電性粒子がフィルタの光線透過率を適度に調整することで、画面が見やすくなるという効果もある。 【0045】ベースフィルムに透明導電性層を形成したものとしては、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、CVD等により、スズインジウム酸化物、亜鉛アルミ酸化物等の透明導電層を形成したものが挙げられる。この場合、透明導電層の厚さが0.01μm未満では、電磁波シールドのための導電性層の厚さが薄過ぎ、十分な電磁波シールド性を得ることができず、5μmを超えると光透過性が損なわれる恐れがある。 【0046】なお、透明導電性フィルムのマトリックス樹脂又はベースフィルムの樹脂としては、ポリエステル、PET、ポリブチレンテレフタレート、PMMA、アクリル板、PC、ポリスチレン、トリアセテートフィルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン等、好ましくは、PET、PC、PMMAが挙げられる。 【0047】このような透明導電性フィルムの厚さは、通常の場合、1μm〜5mm程度とされる。 【0048】透明導電性フィルムを設けることにより、より一層優れた電磁波シールド性を得ることができる。 【0049】透明基板2Aと透明基板2B、又は、透明基板2とPDP本体20を電磁波シールド性熱線カットフィルム3A,3Bを介して接着する接着樹脂としては、透明で弾性のあるもの、例えば、通常、合せガラス用接着剤として用いられているものが好ましく、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、金属イオン架橋エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボキシルエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−(メタ)アクリレート共重合体等のエチレン系共重合体が挙げられる(なお、「(メタ)アクリル」は「アクリル又はメタクリル」を示す。)。その他、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等も用いることができるが、性能面で最もバランスがとれ、使い易いのはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)である。また、耐衝撃性、耐貫通性、接着性、透明性等の点から自動車用合せガラスで用いられているPVB樹脂も好適である。 【0050】PVB樹脂は、ポリビニルアセタール単位が70〜95重量%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜15重量%で、平均重合度が200〜3000、好ましくは300〜2500であるものが好ましく、PVB樹脂は可塑剤を含む樹脂組成物として使用される。 【0051】PVB樹脂組成物の可塑剤としては、一塩基酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や燐酸系可塑剤が挙げられる。 【0052】一塩基酸エステルとしては、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−ノニル酸)、デシル酸等の有機酸とトリエチレングリコールとの反応によって得られるエステルが好ましく、より好ましくは、トリエチレン−ジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエート、トリエチレングリコール−ジ−カプロネート、トリエチレングリコール−ジ−n−オクトエート等である。なお、上記有機酸とテトラエチレングリコール又はトリプロピレングリコールとのエステルも使用可能である。 【0053】多塩基酸エステル系可塑剤としては、例えば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸と炭素数4〜8の直鎖状又は分岐状アルコールとのエステルが好ましく、より好ましくは、ジブチルセバケート、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジペート等が挙げられる。 【0054】燐酸系可塑剤としては、トリブトキシエチルフォスフェート、イソデシルフェニルフォスフェート、トリイソプロピルフォスフェート等が挙げられる。 【0055】PVB樹脂組成物において、可塑剤の量が少ないと製膜性が低下し、多いと耐熱時の耐久性等が損なわれるため、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に対して可塑剤を5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部とする。 【0056】PVB樹脂組成物には、更に劣化防止のために、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤が添加されていても良い。 【0057】以下に、樹脂としてEVAを用いた場合を例示して本発明に係る接着用中間膜についてより詳細に説明する。 【0058】EVAとしては酢酸ビニル含有量が5〜50重量%、好ましくは15〜40重量%のものが使用される。酢酸ビニル含有量が5重量%より少ないと耐候性及び透明性に問題があり、また40重量%を超すと機械的性質が著しく低下する上に、成膜が困難となり、フィルム相互のブロッキングが生ずる。 【0059】架橋剤としては加熱架橋する場合は、有機過酸化物が適当であり、シート加工温度、架橋温度、貯蔵安定性等を考慮して選ばれる。使用可能な過酸化物としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3;ジーt−ブチルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオキシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシアセテート;2,5−ジメチル−2,5−ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3;1,1−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;1,1−ビス(第3ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキサイド;2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート;第3ブチルハイドロパーオキサイド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;p−クロルベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシイソブチレート;ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロルヘキサノンパーオキサイドなどが挙げられる。これらの過酸化物は1種を単独で又は2種以上を混合して、通常EVA100重量部に対して、10重量部以下、好ましくは0.1〜10重量部の割合で使用される。 【0060】有機過酸化物は通常EVAに対し押出機、ロールミル等で混練されるが、有機溶媒、可塑剤、ビニルモノマー等に溶解し、EVAのフィルムに含浸法により添加しても良い。 【0061】なお、EVAの物性(機械的強度、光学的特性、接着性、耐候性、耐白化性、架橋速度など)改良のために、各種アクリロキシ基又はメタクリロキシ基及びアリル基含有化合物を添加することができる。この目的で用いられる化合物としてはアクリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリル等のアルキル基の他、シクロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。また、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールとのエステルを用いることもできる。アミドとしてはダイアセトンアクリルアミドが代表的である。 【0062】より具体的には、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセリン等のアクリル又はメタクリル酸エステル等の多官能エステルや、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等のアリル基含有化合物が挙げられ、これらは1種を単独で、或いは2種以上を混合して、通常EVA100重量部に対して0.1〜2重量部、好ましくは0.5〜5重量部用いられる。 【0063】EVAを光により架橋する場合、上記過酸化物の代りに光増感剤が通常EVA100重量部に対して10重量部以下、好ましくは0.1〜10重量部使用される。 【0064】この場合、使用可能な光増感剤としては、例えばベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ジベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサクロロシクロペンタジエン、p−ニトロジフェニル、p−ニトロアニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、1,2−ベンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−1,9−ベンズアンスロンなどが挙げられ、これらは1種を単独で或いは2種以上を混合して用いることができる。 【0065】また、この場合、促進剤としてシランカップリング剤が併用される。このシランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。 【0066】これらのシランカップリング剤は通常EVA100重量部に対して0.001〜10重量部、好ましくは0.001〜5重量部の割合で1種又は2種以上が混合使用される。 【0067】なお、本発明に係る接着用中間膜4A〜4Cには、その他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料加工助剤を少量含んでいてもよく、また、フィルター自体の色合いを調整するために染料、顔料などの着色剤、カーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カルシウム等の充填剤を適量配合してもよい。 【0068】また、接着性改良の手段として、シート化された接着用中間膜面へのコロナ放電処理、低温プラズマ処理、電子線照射、紫外光照射などの手段も有効である。 【0069】本発明に係る接着用中間膜は、接着樹脂と上述の添加剤とを混合し、押出機、ロール等で混練した後カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレーション等の成膜法により所定の形状にシート成形することにより製造される。成膜に際してはブロッキング防止、透明基板との圧着時の脱気を容易にするためエンボスが付与される。 【0070】なお、電磁波シールド性熱線カットフィルム3A,3Bと接着用中間膜4A〜4Cとで形成される接着層の厚さは、電磁波シールド性光透過窓材又はパネル貼合材の用途等によっても異なるが、通常の場合2μm〜2mm程度とされる。従って、接着用中間膜4A〜4Cは、このような厚さの接着層が得られるような厚さに成形される。 【0071】図1,2に示す電磁波シールド性光透過窓材1及びパネル貼合材10を製造するには、反射防止膜5を形成した透明基板2A,2と、黒枠塗装6を設けた透明基板2B又はPDP本体20と電磁波シールド性熱線カットフィルム3A,3Bと接着用中間膜4A〜4Cを準備し、透明基板2Aと透明基板2Bとの間、又は透明基板2とPDP本体20との間に、電磁波シールド性熱線カットフィルム3A,3Bを各々接着用中間膜4A,4B,4Cの間に挟んだものを積層し、接着用中間膜4A〜4Cの硬化条件で加圧下、加熱又は光照射して一体化すれば良い。 【0072】なお、図1,2に示す電磁波シールド性光透過窓材及びパネル貼合材は本発明の電磁波シールド性光透過窓材及びパネル貼合材の一例であって、本発明は図示のものに限定されるものではない。例えば、電磁波シールド性熱線カット層としての前述の5層積層膜及び7層積層膜は、図1,2に示す如く、透明基板等とは別体のフィルムとして2枚の透明基板間又は透明基板とPDP本体との間に介在させる他、一方又は双方の透明基板或いはPDP本体の接着面側に、直接、形成したものであっても良い。5層積層膜と7層積層膜の位置には特に制限はなく、例えば、図1,2において、電磁波シールド性熱線カットフィルム3Aと電磁波シールド性熱線カットフィルム3Bとを入れ換えた構成としても良い。 【0073】また、前述の如く、近赤外線カットフィルムと共に透明導電性フィルムを設けたものであっても良く、更には、透明基板の板面に直接透明導電性膜を形成したものであっても良い。このような電磁波シールド性光透過窓材又はパネル貼合材としては、透明基板に次のような透明導電性膜を形成したものが挙げられる。 【0074】■ 透明基板の板面に、フォトレジストのコーティング、パターン露光及びエッチングの工程により所定パターンにエッチングして形成した格子状又はパンチングメタル状の金属膜。 ■ 透明基板の板面に導電性インキをパターン印刷して形成した格子状又はパンチングメタル状の印刷膜。 【0075】また、本発明の電磁波シールド性光透過窓材又はパネル貼合材は、透明導電性フィルムの代りに、パターンエッチングにより格子状又はパンチングメタル状とした金属箔を透明基板に接着したものであっても良く、更には導電性メッシュを用いることを何ら排除するものではない。 【0076】本発明の電磁波シールド性光透過窓材は、PDPの前面フィルタとして、或いは、病院や研究室等の精密機器設置場所の窓材等として有効に利用可能である。 【0077】 【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。 【0078】なお、実施例及び比較例で用いた接着用中間膜及び電磁波シールド性熱線カットフィルムは、次のようにして製造した。 【0079】[接着用中間膜の製造]エチレン−酢酸ビニル共重合体(東洋曹逹社製ウルトラセン634:酢酸ビニル含量26%、メルトインデックス4)100重量部に、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日本油脂社製パーヘキサ3M)1重量部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン0.1重量部、ジアリルフタレート2重量部、及び紫外線吸収剤としてスミソルブ130(住友化学工業社製)0.5重量部とを混合し、40mm押出機にて500μm厚さの両面エンボスの接着用樹脂フィルム4A,4B,4Cを作製した。 【0080】[電磁波シールド性熱線カットフィルム]厚さ100μmのPETフィルム上にマグネトロンスパッタリング法により厚さ400ÅのITO膜と厚さ100ÅのAg膜とを図3(a),(b)に示す如くそれぞれ5層,7層に交互に積層して電磁波シールド性熱線カット層を形成して電磁波シールド性熱線カットフィルム3A,3Bとした。 【0081】実施例1表面側透明基板2Aとして厚さ3.0mmのガラス板を用い、この透明基板2Aの表面に、SiO2/ITO/SiO2/ITOよりなる反射防止膜(総膜厚約2500Å)5を形成し、裏面側透明基板2Bとして厚さ0.1mmのPETシートを用い、これらの間に2枚の接着用樹脂フィルム4A,4B,4Cに図1に示す如く、電磁波シールド性熱線カットフィルム3A,3Bを挟んだものを介在させ、これをゴム袋に入れて真空脱気し、90℃の温度で10分加熱して予備圧着した。その後、この予備圧着体をオーブン中に入れ、150℃の条件下で15分間加熱処理し、架橋硬化させて一体化した。 【0082】得られた窓材について下記方法により、30MHz〜300MHzにおける電磁波シールド性、光透過率、熱線カット性を調べ、結果を表1に示した。 【0083】[電磁波シールド性]KEC法(関西電子工業振興センター)に準拠したアンリツ社製EMIシールド測定装置(MA8602B)を用いて電界の減衰測定を行った。サンプルの大きさは90mm×110mmであった。 【0084】[光透過率(%)]日立製可視紫外光分光測定装置(U−4000)を用い、380nm〜780nm間の平均可視光透過率を求めた。 【0085】[熱線カット性]上記日立製可視紫外光分光測定装置(U−4000)を用い、850〜1100nm間の平均近赤外光透過率を求めた。 【0086】比較例1,2比較のため、電磁波シールド性熱線カットフィルム3A又は3Bのいずれか一方のみを用いたこと以外は実施例1と同様にして窓材を製造し、同様にその評価を行って、結果を表1に示した。 【0087】 【表1】
【0088】表1より、5層積層膜の電磁波シールド性熱線カット層と7層積層膜の電磁波シールド性熱線カット層とを併用することにより、透明性、電磁波シールド性、熱線カット性のすべてにおいて良好な特性を得ることができることがわかる。 【0089】 【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、PDP用フィルター等として工業的に極めて有用な、高透明性で、電磁波シールド性及び熱線カット性が著しく良好な電磁波シールド性光透過窓材と、このような窓材とPDPとを一体化させたパネル貼合材が提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005278 【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
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| 【出願日】 |
平成11年5月28日(1999.5.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086911 【弁理士】 【氏名又は名称】重野 剛
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| 【公開番号】 |
特開2000−340987(P2000−340987A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−150133 |
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