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【発明の名称】 通信機器の放熱構造
【発明者】 【氏名】岩ケ谷 圭佐

【氏名】山本 直樹

【氏名】財満 和孝

【要約】 【課題】放熱性能を向上させるとともに、ヒータからの暖気の分散を極力抑えることができる通信機器の放熱構造を提供する。

【解決手段】通信機器の放熱構造において、電子機器筐体11に設けた放熱フィン12にヒートパイプ15を内蔵させ、前記放熱フィン12の伝熱効率を向上させるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信機器の放熱構造において、電子機器筐体に設けた放熱フィンにヒートパイプを内蔵させ、前記放熱フィンの伝熱効率を向上させるようにしたことを特徴とする通信機器の放熱構造。
【請求項2】 通信機器の放熱構造において、電子機器筐体に設けた放熱フィンにヒータを実装させ、前記放熱フィンの伝熱性能を利用し、暖熱を電子パッケージに伝えるようにしたことを特徴とする通信機器の放熱構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機器における放熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3はかかる従来の通信機器における放熱構造を示す図であり、図3(a)はその断面図、図3(b)はその斜視図である。また、図4は従来の他の通信機器における放熱構造を示す図であり、図4(a)はその断面図、図4(b)はその斜視図である。
【0003】従来、通信装置の放熱は、図3に示すように、電子機器筐体1に設けた放熱フィン4により行われている。搭載される電子パッケージ3は、保守等による挿抜作業が行われるため、放熱フィン4と接触させることはできない構造となっている。
【0004】また、図4に示すように、電子パッケージ3を低温から保護するためにヒータ6は電子パッケージ3の近傍に実装される構造であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に示した従来の非接触構造では、放熱フィン4の面積sが大きくなり板厚も厚くなるため、放熱フィン4の外形が大きくなり重量も重くなる。また、放熱フィン4を接触させるためには電子パッケージ3の挿抜の際に放熱フィン4を移動させる必要もある。これは、通信機器が大型化し、逆に放熱フィン4の小型軽量化を実施すれば、放熱性能が低下するという問題があった。
【0006】また、図4に示した従来の通信機器における放熱構造では、ヒータ6からの暖気が分散し、電子パッケージ3に熱が効率よく伝わらないという問題もあった。
【0007】本発明は、上記問題点を除去し、放熱性能を向上させるとともに、ヒータからの暖気の分散を極力抑えることができる通信機器の放熱構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、〔1〕通信機器の放熱構造において、電子機器筐体に設けた放熱フィンにヒートパイプを内蔵させ、前記放熱フィンの伝熱効率を向上させるようにしたものである。
【0009】〔2〕通信機器の放熱構造において、電子機器筐体に設けた放熱フィンにヒータを実装させ、前記放熱フィンの伝熱性能を利用し、効率よく暖熱を伝えるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の第1実施例を示す通信機器における放熱構造を示す図であり、図1(a)はその断面図、図1(b)はその斜視図である。
【0012】図1において、11は電子機器筐体、12は放熱フィン、13は電子パッケージ、15はヒートパイプである。
【0013】この実施例では、放熱フィン12にヒートパイプ15が内蔵され密着しており、放熱フィン12は電子機器筐体11に密着し実装されている。ここで、ヒートパイプとは、内部に燈心状の毛細管物質をライニングし、部分真空中に少量の液体を入れた金属封管よりなる熱輸送装置であり、熱は液体の蒸発によって一端から吸収され、蒸気の凝縮によって他端で放出される。
【0014】そこで、この通信機器における放熱構造では、電子パッケージ13から発熱される熱は放熱フィン12に伝熱される。放熱フィン12に伝わった熱は、放熱フィン12に内蔵され密着しているヒートパイプ15により電子機器筐体11に伝わり、電子機器筐体11から外気へと放熱される。
【0015】このように、第1実施例によれば、放熱フィン12にヒートパイプ15を内蔵させることにより、ヒートパイプ15による放熱フィン12の伝熱性能を向上させることができる。これにより、放熱フィン12の面積sを小さくすることができるとともに、放熱フィンの板厚も薄くすることができ、放熱フィン12の小型軽量化を図ることができる。
【0016】図2は本発明の第2実施例を示す通信機器における放熱構造を示す図であり、図2(a)はその断面図、図2(b)はその斜視図である。なお、この図において、第1実施例と同様の部分は、同じ符号を付してそれらの説明は省略する。
【0017】図2において、16はヒータであり、放熱フィン12に実装され、密着するように構成されている。放熱フィン12は電子機器筐体11に密着し実装されている。
【0018】そこで、この通信機器における放熱構造では、ヒータ16から発熱される熱は放熱フィン12に伝熱される。放熱フィン12に伝わった熱は、電子パッケージ13の近傍に伝わり、電子パッケージ13を加熱する。
【0019】このように、第2実施例によれば、ヒータ16を放熱フィン12に実装することによりヒータ16の暖熱を放熱フィン12に効率よく伝えることができ、電子パッケージ13に熱が分散することなく加熱することができる。また、ヒータ16の低消費電力化も可能となる。
【0020】なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0021】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
【0022】(1)放熱フィンにヒートパイプを内蔵させることにより、ヒートパイプによる放熱フィンの伝熱性能を向上させることができる。これにより、放熱フィンの面積を小さくすることができるとともに、板厚も薄くすることができ、放熱フィンの小型軽量化を図ることができる。
【0023】(2)放熱フィンにヒータを実装することにより、ヒータの暖熱を放熱フィンに効率よく伝えることができ、電子パッケージに分散することなく加熱することができる。また、ヒータの低消費電力化も可能となる。
【出願人】 【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
【出願日】 平成11年5月27日(1999.5.27)
【代理人】 【識別番号】100089635
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 守 (外1名)
【公開番号】 特開2000−340978(P2000−340978A)
【公開日】 平成12年12月8日(2000.12.8)
【出願番号】 特願平11−147415