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【発明の名称】 データ通信装置
【発明者】 【氏名】羽田 雅一

【要約】 【課題】データ通信装置の落下、衝撃等によりLEDレンズが上ケースより外れることを防ぐ。LEDレンズを接着または溶着する作業工数を省略する。

【解決手段】8個の一体のLEDレンズ4は、その上端角部が上ケース1の取付孔11に挿入され、レンズ下部を連結・接合する連結板材8は2個の三角形リブ7の溝10に嵌入される。そして、これらのLEDレンズ4の下端面は基板3の上面に当接される。この状態で上ケース1と下ケース2とはボス9へのねじ止めで結合される。この結果、LEDレンズ4はLEDチップ12の直上で上ケース1と下ケース2との間に狭圧されて固定される。よって、常に一定の力で固定され、かつ、外力に対しても回転・位置ずれなどが生じることがない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体ケースと、本体ケースに固着されたLEDチップと、LEDチップからの発光が透過するLEDレンズとを備えたデータ通信装置において、上記LEDレンズは本体ケースに挟圧されて固定されたことを特徴とするデータ通信装置。
【請求項2】 上記本体ケースは、互いに嵌合する上ケースと下ケースとを含み、上記LEDレンズはこれらの上ケースと下ケースとの間に挟圧されて固定された請求項1に記載のデータ通信装置。
【請求項3】 上記本体ケースはその内方に向かって突出するリブを有し、上記LEDレンズはこのリブにより位置決めされる請求項1または請求項2に記載のデータ通信装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はデータ通信装置、例えばPHSシステムの室内中継機などのデータ通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のデータ通信装置は、上ケースと下ケースとで箱型のケースを構成し、内部にデータ通信用の機器(基板など)を収納していた。内部機器の作動はケース外面に配設したLEDランプなどの表示手段により視覚的にも表示していた。この場合、LEDランプを構成するLEDレンズは、上ケースに接着または溶着されて固定されていた。このため、以下に示す不具合が生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、このような従来装置にあっては、接着剤の使用量や溶着方法のバラツキにより、そのLEDレンズの固定が弱くなることがあった。よって、落下、衝撃等によりLEDレンズが上ケースより外れる場合があった。また、LEDレンズを接着または溶着する作業工数が必要になり、特に、LEDレンズが複数ある場合はその数量分の作業工数が必要となった。
【0004】そこで、この発明の目的は、落下、衝撃等によるLEDレンズの位置ズレを防止することができるデータ通信装置を提供することにある。また、この発明の別の目的は、LEDレンズを接着または溶着する作業工数を省くことができるデータ通信装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、本体ケースと、本体ケースに固着されたLEDチップと、LEDチップからの発光が透過するLEDレンズとを備えたデータ通信装置において、上記LEDレンズは本体ケースに挟圧されて固定されたデータ通信装置である。
【0006】請求項2に記載の発明は、上記本体ケースは、互いに嵌合する上ケースと下ケースとを含み、上記LEDレンズはこれらの上ケースと下ケースとの間に挟圧されて固定された請求項1に記載のデータ通信装置である。
【0007】請求項3に記載の発明は、上記本体ケースはその内方に向かって突出するリブを有し、上記LEDレンズはこのリブにより位置決めされる請求項1または請求項2に記載のデータ通信装置である。
【0008】この発明に係るデータ通信装置にあっては、LEDレンズを本体ケースに接着などで固定することなく、装置組立時にLEDレンズを本体ケースと例えば基板との間に挟み込み、狭圧して固定する。また、上ケース、下ケースとの間に挟み込んで固定する。さらに、本体ケースに突設したリブによりLEDレンズ自身の回転ズレおよび位置ズレがなされてLEDレンズは固定される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るデータ通信装置の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。図1〜図13はこの発明の第1実施例に係るデータ通信装置を示す。これらの図において、このデータ通信装置は、装置本体の上側部分を構成する例えば樹脂製(PVC、PEなど)の上ケース1と、その下側部分を構成する同じく樹脂製の下ケース2と、本体内部に実装される基板3(プリント基板など)とを有している。この基板3と上ケース1との間にはLEDレンズ4が介装されている。このLEDレンズ4は投光性素材からなる8枚の薄板状体で形成され(図9)、各レンズ4の下端部同士が連結板材8によって、接合され一体化されている(図5)。略矩形の板材で構成された基板3は、これらの上ケース1と下ケース2とで画成された本体内部に略水平状態で固定される。基板3には、データ通信装置として必要な電子部品、回路などが実装され、その前端側上面には一定間隔毎に8個のLEDチップ12が配設されている。これらのLEDチップ12の上側に近接して上記LEDレンズ4が立設されている。すなわち、これらのLEDレンズ4は上ケース1と基板3との間に挟み込まれている。また、上ケース1は下ケース2に複数のボス9を介してネジで固定されている。さらに、基板3は、下ケース2上面の4隅などに立設された複数の突当てリブ5に上から当接して支持されている。
【0010】一体化されたLEDレンズ4の取付構造を以下具体的に説明する。図5,図6に示すように、上ケース1の前端側には各LEDレンズ4の上端部を嵌合させる略三角形状のリブ80(非投光性素材からなるリブ)が形成されている。各リブ80はそれぞれ2枚の三角板で構成され、これらの三角板の間の間隙にLEDレンズ4の上端角部が挿入されて位置決めされる。さらに、上ケース1のこれらのリブ80の間にあっては、上記LEDレンズ4の連結板材8に上から当接してこれを位置決め固定する回転防止用のリブ7が2片、所定間隔だけ離れて突設されている。これらのリブ7の下端には連結部材8が嵌入する溝10が形成されている。これらのリブ7に当接されている結果、落下、衝撃等により、図11の矢印x方向に力が加わり、矢印y方向にLEDレンズ4が移動することが完全に阻止される。これはLEDレンズ4を上ケース1のガイドのリブ80に挿入するとき、リブ7の溝10にLEDレンズ4の連結板材8を嵌合させているからである。このリブ7は、図6に示すように、上ケース1で所定間隔だけ離れて2箇所に設置しているため、LEDレンズ4の位置決めおよびその回転防止を行うことができる。また、ガイド用のリブ80の間で上ケース1には、各LEDレンズ4の上端が挿入される8個の取付孔11が上面から正面の角部にわたって切り欠き状に形成されている。この結果、上記リブ80は隣のLEDレンズ4からの光り漏れ防止においても効果がある。
【0011】以上の構成に係るデータ通信装置にあっては、8個のLEDレンズ4(連結板材8で一体化されている)は、その上端角部が上ケース1の取付孔11に挿入され、その連結板材8は2個のリブ7の溝10に嵌入される。そして、これらのLEDレンズ4の下端面は基板3の上面に当接される。この状態でボス9へのねじ止めがなされる。この結果、LEDレンズ4は所定位置(LEDチップ12の直上)で上ケース1と下ケース2との間に狭圧されて固定される。よって、常に一定の力で強固に固定され、かつ、外力に対してもずれなどが生じることがない。なお、LEDチップ12からの発光はLEDレンズ4を通って外部に放出される。
【0012】図14にはこの発明の第2実施例を示している。この実施例にあっては、上記実施例での回転防止用のリブ7に代えて、下ケース2にリブ20を突設したものである。基板3取付位置より高く形成されたリブ20の上端に溝を形成し、この溝にLEDレンズ4の連結板材8の下縁部を挿入し固定するものである。このリブ20と上ケース1との間にLEDレンズ4が挟み込まれ、その位置決めおよび回転防止がなされる。この場合、基板3の所定位置に穴を開け、この穴からリブ20の上端部が突出している。このような構成にあっても、上記第1実施例で記したと同じ効果が得られる。
【0013】図15にはこの発明の第3実施例を示している。この実施例では、上記実施例におけるLEDレンズ位置決め及び回転防止用のリブ7、20の代わりに、LEDレンズ4自身にLEDレンズ位置決めおよび回転防止用の突当部13を設けたものである。これは突当部13と基板3の接触面積を増やすことにより、上記各実施例で記した場合と同じ効果が得るものである。
【0014】図16〜図20は、この発明の第4実施例を示している。この実施例にあっては、データ通信装置が、上ケース15、下ケース16、基板18、LEDレンズ17で構成されている。LEDレンズ17は、図20に示すように、連結板材21で8個が一体化されている。基板18の上の前端側にLEDチップ22が実装されている。これらの図に示すように、LEDレンズ17は上ケース15と基板18との間に挟み込まれ、上ケース15は下ケース16とボス23でネジにより固定される。そして、図19に示すように、この実施例では、LEDレンズ17の基板と垂直な平面内での回転防止用にLEDレンズ17自身に接触部19,20を設けている。これらの接触部19,20によりレンズ下端面と基板18との接触面積を増やしている。また、第1実施例と同様に、ガイドリブ24は上ケース15の各LEDレンズ取付穴の両側に設けられ、隣のLEDの光り漏れ対策としても効果を発揮している。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、装置組立時に上ケースと基板間でLEDレンズを挟み込み、固定するようにしたため、落下、衝撃等によるLEDレンズの位置ズレを防止することができる。また、接着部分等が存在しないため、その作業のバラツキなどによる、LEDレンズの位置のずれを防止することができる。特に、複数のLEDの表示を必要とする場合、LEDレンズを一体化したため、その組み付け作業工数の低減にも大きな効果を発揮する。
【出願人】 【識別番号】000001122
【氏名又は名称】国際電気株式会社
【出願日】 平成11年3月29日(1999.3.29)
【代理人】 【識別番号】100098132
【弁理士】
【氏名又は名称】守山 辰雄
【公開番号】 特開2000−286568(P2000−286568A)
【公開日】 平成12年10月13日(2000.10.13)
【出願番号】 特願平11−86845