| 【発明の名称】 |
無線基地局装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】村上 知之
【氏名】大友 康平
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| 【要約】 |
【課題】電子部品からの発熱を効率よく放散する。電子部品の耐久性を高め、故障を回避する。メンテナンス作業を容易とする。
【解決手段】無線基地局装置では、電子部品実装基板の一端と正面パネルFPとの間に遮熱板100を介在させる。遮熱板100によって、基板の一端と正面パネルFPとの間にファンFからの送風が流通する通風路200を画成する。この結果、ファンによる送風が、正面パネルに邪魔されることなく、通風路を通って上方に流通する。よって、電子部品ICなどからの発熱は、ヒートシンクHSや、この通風路を介して外部に放散され、無線ユニット内部の高温化を防止できる。また、実装部品ICの耐久性が高まり、メンテナンスが容易になる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の無線ユニットと、これらの無線ユニットに対して冷却のための送風を行うファンとを備えた無線基地局装置において、各無線ユニットは、電子部品が実装された基板と、この電子部品からの発熱を放散するためのヒートシンクと、基板またはヒートシンクに固着された正面パネルと、基板の一端と正面パネルとの間に介在され、基板の一端と正面パネルとの間に上記ファンからの送風が流通する通風路を画成する遮熱板とを有することを特徴とする無線基地局装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はページャシステム、携帯電話システム、自動車電話システム等の無線通信システムに用いられる無線基地局装置、特にその無線ユニットの放熱構造の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】携帯電話システムでは、所定広さのエリア毎に基地局を設置して、そのエリア内の携帯電話機と無線通信を行っている。このような基地局には無線通信を行うための無線ユニットが設けられている。携帯電話の利用が盛んになった近年では、1つの基地局に複数台の無線ユニットを備えて、多数の携帯電話加入者の利用を可能としている。 【0003】以下、複数の無線ユニットで構成される従来の無線基地局装置について説明する。図5〜図7は従来の無線基地局装置を示している。これらの図に示すように、複数台の無線ユニットPAは、専用のラック11に一括して収納されて無線基地局装置10として基地局に据え付けられている。各無線ユニットPAは、一面に冷却フィンを形成したヒートシンク12と、一面が開放されて箱形に成形されたシールド板13と、無線ユニットを専用ラックに取り付けるための正面パネル14とを有している。シールド板13は各無線ユニット同士を電磁シールドする。正面パネル14はヒートシンク12にネジ止めされている。また、各無線ユニットの内部には、多数の基板が収容され、各基板には送受信回路、信号増幅回路などを構成する多くの電子部品(ICチップなど)が固定接続されている。この結果、各無線ユニットでは、多数の電子部品が発熱し、その発熱量は例えば1無線ユニットで120Wとなる。よって、各基板の背面には上記ヒートシンク12が配設され、このヒートシンク12を介して放熱を行うように構成されている。同時に、この無線基地局装置にあっては、ラックの下部に設けられたファン15によって、各無線ユニットが強制空冷されるように構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の無線基地局装置にあっては、各無線ユニットにあって正面パネルはヒートシンクに密着して取り付けられていた。このため、電子部品の発熱を効率よく放散することができない。この結果、特に夏季には無線ユニットが高温となり、電子部品が故障し易くなるという課題があった。さらに、そのメンテナンス作業が困難となるという課題もあった。 【0005】この発明は、無線ユニットからの放熱効率を高めることにより、電子部品などの故障を防止し、その耐久性を高めた無線基地局装置を提供することを目的としている。また、この発明は、メンテナンス作業を容易とした無線基地局装置を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、複数の無線ユニットと、これらの無線ユニットに対して冷却のための送風を行うファンとを備えた無線基地局装置において、各無線ユニットは、電子部品が実装された基板と、この電子部品からの発熱を放散するためのヒートシンクと、基板またはヒートシンクに固着された正面パネルと、基板の一端と正面パネルとの間に介在され、基板の一端と正面パネルとの間に上記ファンからの送風が流通する通風路を画成する遮熱板とを有する無線基地局装置である。 【0007】この無線基地局装置では、基板の一端と正面パネルとの間に遮熱板を介在している。この遮熱板によって、基板の一端と正面パネルとの間にファンからの送風が流通する通風路を画成している。この結果、ファンによる送風が、正面パネルに邪魔されることなく、通風路を通って外部に放出される。よって、電子部品などからの発熱は、ヒートシンクや、この通風路を介して外部に放散され、無線ユニット内部が高温化することを防止することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】この発明に係る無線基地局装置を図1〜図4に示す一実施例に基づいて具体的に説明する。これらの図に示すように、無線基地局装置は、箱形のラックに多数の無線ユニット(発熱ユニット)PAを収納して構成されている。例えばラック内は鉛直方向に沿って複数段の棚状に分割されており、各棚には複数の無線ユニットPAが並設されている。また、ラックの下部にはファンFが配設されている。 【0009】各無線ユニットPAは、ラックの正面側に位置する短冊状の正面パネルFPと、この正面パネルFPの背後に固設された複数の実装基板と、これらの実装基板の背面に配設されたヒートシンクHSとを有している。実装基板は例えば電磁波シールド用のシールド板により取り囲まれている。また、実装基板には各種無線通信用の回路、これら回路を構成するトランジスタなどを搭載したICチップなどが実装されている。すなわち、発熱部品であるパワートランジスタなどの電子部品ICが多数配設されている。 【0010】ここで、この実施例にあっては、シールド板に実装基板が組み付けられ、この実装基板の背面には例えばアルミニウム合金製のヒートシンクHSが取り付けられて一体化されている。さらに、これらの実装基板およびヒートシンクHSの端部(その幅方向の端部)で正面側には、図4に示す遮熱部材100を介して正面パネルFPが固着されている。これらの遮熱部材100と正面パネルFPとの間には垂直方向に延びて所定幅の通風路200が画成されている。遮熱部材100は、帯板状の本体部100Aと、この本体部100Aの長さ方向に沿ってその両端部と中間部に固着されたコの字型の3個のフランジ100Bとを有している。コの字型のフランジ100Bにより、上記実装基板およびヒートシンクHSの端面にこの遮熱部材100がネジ止めされている。また、所定幅、所定長さで上下に延びる本体部100Aは、正面パネルFPにネジ止めされている。この結果、正面パネルFPの裏面とヒートシンクHSの端面との間には所定の間隙(通風路200)が形成されることとなる。なお、これらの無線ユニットPAの下方には上記ファンFが配設されている。よって、このファンFからの送風は、上記通風路200を介してラック内の上方に向かって送られることとなる。 【0011】上記構成に係る無線基地局装置にあっては、そのシステム稼働により、各無線ユニットPAが作動し、電子部品ICなどからの発熱が生じる。この発熱はヒートシンクHSなどを介して外部に放散されるが、この実施例では、正面パネルFPと実装基板との間に通風路200を確保したため、この通風路200を介してのファンFからの送風により熱が上方に放散されることとなる。すなわち、放熱、冷却効果が飛躍的に高まり、実装基板などの過熱を抑止することができる。よって、夏季などの高温条件での運転に際しても、実装部品ICの耐久性が高まり、また、そのメンテナンス頻度が低減され、かつ、メンテナンスが容易になる。また、この実施例では遮熱部材100としてアルミニウム合金製板材を使用したため、コストアップを抑えながら上記冷却効果を発揮させることができた。 【0012】 【発明の効果】この発明によれば、無線ユニットの発熱部品からの発熱を外部に放散させることができ、発熱部品および周囲の部材の高温化を阻止することができる。よって、電子部品などの耐久性を高めることができ、そのメンテナンス回数が減り、さらにはそのメンテナンス作業も容易となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001122 【氏名又は名称】国際電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月29日(1999.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098132 【弁理士】 【氏名又は名称】守山 辰雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−277958(P2000−277958A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月6日(2000.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−85545 |
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