| 【発明の名称】 |
部品供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平松 基
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| 【要約】 |
【課題】トレーの有無を判断する検出センサの個数を低減して配線の簡素化を図り、ひいては、コスト低減を図った自動部品供給装置の提供。
【解決手段】ベッド上に部品収納用のトレーを載置する複数個のトレー移送テーブル13、14を有し、かつ、一のトレー移送テーブルが部品取り出し位置6Bにあるときに他のトレー移送テーブルがトレー受け入れ位置6Aにあるように、各トレー移送テーブルを水平方向に往復動させる往復動手段を備えた部品取り出しユニット部2と、部品入りトレーを整列するトレー配列部8、9を有し、トレー移送テーブルがトレー受け入れ位置6Aにあるときに部品入りトレーをトレー受け入れ位置6Aに向けて移送するトレーストックユニット部1と、部品が取り出された空トレーを回収するトレー回収ユニット部4とを備え、部品入りトレーの横断方向と、空トレーの横断方向とを逆方向とし、トレーの横断を検出する横断検出センサ155、156を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベッド上に部品収納用のトレーを載置する複数個のトレー移送テーブルを有し、かつ、一のトレー移送テーブルが前記トレーから部品を取り出す部品取り出し位置にあるときに他のトレー移送テーブルが部品入りトレーを受け入れるトレー受け入れ位置にあるように、前記各トレー移送テーブルを水平方向に往復動させる往復動手段を備えた部品取り出しユニット部と、前記部品入りトレーを整列して配列するトレー配列部を有し、前記トレー移送テーブルが前記トレー受け入れ位置にあるときに前記部品入りトレーを該トレー受け入れ位置に向けて移送するトレーストックユニット部と、部品が取り出されて空となった空トレーを前記部品取り出しユニット部から回収するトレー回収ユニット部とを備え、前記トレーストックユニット部から前記部品取り出しユニット部への部品入りトレーの横断方向と、前記部品取り出しユニット部から前記トレー回収ユニット部への空トレーの横断方向とが逆方向であり、前記トレーの横断を検出する横断検出センサが設けられていることを特徴とする部品供給装置。 【請求項2】 前記トレー受け取り位置に下降位置が臨みかつ前記トレー回収ユニット部の受け入れ口に上昇位置が臨み、前記下降位置と前記上昇位置との間で昇降可能で前記空トレーをチャックするチャック部材を備えた空トレー昇降ユニット部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の部品供給装置。 【請求項3】 前記トレー横断検出センサに基づいて、前記トレーが前記部品取り出しユニット部から前記トレー回収ユニット部までのトレー搬送過程のいずれにあるかを判断することを特徴とする請求項2に記載の部品供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド上に部品収納用のトレーを載置する複数個のトレー移送テーブルを有し、かつ、一のトレー移送テーブルがトレーから部品を取り出す部品取り出し位置にあるときに他のトレー移送テーブルが、部品入りトレーを供給するトレーストックユニット部から部品入りトレーを受け入れるトレー受け入れ位置にあるように、各トレー移送テーブルを水平方向に往復動させる往復動手段を備えた部品供給装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、部品供給装置には、複数個のトレー移送テーブルを循環させるための循環機構を備え、トレー移送テーブルがトレーストックユニット部からの部品入りトレーをトレー受け入れ位置で受け取り、トレー移送テーブルに載置された部品入りトレーを部品取り出し位置に移送し、組立ラインの組立てロボットにより、トレー内の部品を順次取り出し、トレー内の部品が空となると、トレー移送テーブルを下降させて下降位置で停止させ、その間にトレー受け入れ位置に待機している他のトレー移送テーブルにトレーストックユニット部から部品入りトレーを供給し、次いで、部品入りトレーを部品取り出し位置に移送している間に空トレーを載置しているトレー移送テーブルをトレー受け入れ位置の下方に位置する回収位置に移送して、空トレーをトレー回収ユニット部で回収する構成のものが知られている(特開平7−196162号公報参照)。 【0003】また、部品供給装置には、ベッド上に部品収納用のトレーを載置する2個のトレー移送テーブルを有し、かつ、一のトレー移送テーブルが部品取り出し位置にあるときに他のトレー移送テーブルが、部品入りトレーを供給するトレーストックユニット部からその部品入りトレーを受け入れるトレー受け入れ位置にあるように、各トレー移送テーブルを水平方向に往復動させる往復動手段を備えたものも知られている(特開平8−215942号公報参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の部品供給装置は、いずれも、トレーの有無を検出する検出センサが必要で、前者の部品供給装置では、各ユニット部毎にトレーの有無を検出する検出センサを設けなければならず、後者の部品供給装置では、トレーストックユニット部、トレー回収ユニット部を新たに設けて自動化を図る構成とした場合に、これに応じてトレーの有無を検出する検出センサを設けなければならず、各ユニット部にトレーの有無を検出する検出センサを設けることとすると、多くのセンサが必要となって配線が複雑化すると共に、プログラミングが複雑化し、装置全体のコストも高くなる。 【0005】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、自動化を図った場合でもトレーの有無を判断する検出センサの個数を低減して配線の簡素化を図り、ひいては、コスト低減を図ることのできる部品供給装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の部品供給装置は、ベッド上に部品収納用のトレーを載置する複数個のトレー移送テーブルを有し、かつ、一のトレー移送テーブルが前記トレーから部品を取り出す部品取り出し位置にあるときに他のトレー移送テーブルが部品入りトレーを受け入れるトレー受け入れ位置にあるように、前記各トレー移送テーブルを水平方向に往復動させる往復動手段を備えた部品取り出しユニット部と、前記部品入りトレーを整列して配列するトレー配列部を有し、前記トレー移送テーブルが前記トレー受け入れ位置にあるときに前記部品入りトレーを該トレー受け入れ位置に向けて移送するトレーストックユニット部と、部品が取り出されて空となった空トレーを前記部品取り出しユニット部から回収するトレー回収ユニット部とを備え、前記トレーストックユニット部から前記部品取り出しユニット部への部品入りトレーの横断方向と、前記部品取り出しユニット部から前記トレー回収ユニット部への空トレーの横断方向とが逆方向であり、前記トレーの横断を検出する横断検出センサが設けられていることを特徴とする。 【0007】請求項2に記載の部品供給装置は、請求項1において、前記トレー受け取り位置に下降位置が臨みかつ前記トレー回収ユニット部の受け入れ口に上昇位置が臨み、前記下降位置と前記上昇位置との間で昇降可能で前記空トレーをチャックするチャック部材を備えた空トレー昇降ユニット部が設けられていることを特徴とする。 【0008】請求項3に記載の部品供給装置は、請求項2において、前記トレー横断検出センサに基づいて、前記トレーが前記部品取り出しユニット部から前記トレー回収ユニット部までのトレー搬送過程のいずれにあるかを判断することを特徴とする。 【0009】請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、部品ストックユニット部から部品取り出しユニット部への部品入りトレーの横断と、部品取り出しユニット部からトレー回収ユニット部への空トレーの横断とを同一のトレー横断センサで検出することにしたので、配線の簡素化を図り、ひいては、コスト低減を図ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】 【0011】 【部品供給装置の全体の概略構成及び動作説明】図1は部品供給装置の全体概略構成を示している。この図1において、1はトレーストックユニット部、2は部品取り出しユニット部、3は空トレー昇降ユニット部(エレベータ部ともいう)、4はトレー回収ユニット部である。トレーストックユニット部1はベース5を有する。部品取り出しユニット部2はベース6を有する。空トレー昇降ユニット部3は後で詳細に説明するチャック機構を有する。トレー回収ユニット部4は回収機枠7を有する。 【0012】ベース5の上部には下段トレー配列部8と上段トレー配列部9とが設けられている。下段トレー配列部8には部品入りのトレー10が水平方向に複数個配列されている。上段トレー配列部9には部品入りのトレー11が水平方向に複数個配列されている。 【0013】各部品入りのトレー10、11は供給位置12から供給される。各トレー配列部8、9への部品入りトレーの供給は自動的に行っても良いし、人手によって行っても良い。トレー10とトレー11とは同じ形状のものであっても良いし、異なっていても良い。各トレー10、11には部品が整然と収容されている。この各トレー10、11に収納される部品は同じであっても良いし、異なっていても良い。 【0014】ベース6の上部には、トレー移送テーブル13、14がトレー受け入れ位置6Aと部品取り出し位置6Bとの間で水平方向に往復動可能に設けられている。トレー移送テーブル13は下段トレー配列部8から供給される部品入りのトレー10を受け取り、トレー移送テーブル14は上段トレー配列部9から供給される部品入りのトレー11を受け取る。 【0015】図1にはトレー移送テーブル13がトレー受け入れ位置6Aにあり、トレー移送テーブル14が部品取り出し位置6Bにある状態が示されている。部品取り出し位置6Bには組立ラインに設置の産業用組立ロボット15のアーム16が上方から臨んでおり、トレーに収容されている部品(図示を略す)をプログラミング指令に従って、逐次取り出すようになっている。 【0016】図1において、トレー11が空になると、トレー11はトレー受け入れ位置6Aに移送される。と同時に、トレー10が部品取り出し位置6Bに移送される。トレー10の部品を取り出している間に、図示を略すチャック機構が下降して、下降停止位置で空のトレー11をチャックし、トレー移送テーブル14から取り除く。そして、トレー移送テーブル14に部品入りのトレー11が新たに供給される。チャック機構は上昇位置でチャックを解除し、トレー回収ユニット部4に向けて空のトレー11を排出する。なお、これらの動作制御は産業用ロボット15と制御コンピュータとの信号の授受によって行われる。 【0017】 【トレーストックユニット部1の詳細構成】下段トレー配列部8と上段トレー配列部9とは図2に示すように二段重ねにして直方体形状のトレー機枠20に設けられる。 【0018】下段トレー配列部8は、一対のトレー搬送レール21、21と、トレー搬送レール21と平行に設けられたスライドレール22と、スライドレール22と平行に設けられたエアシリンダ23とを備えている。これらのトレー搬送レール21、21、スライドレール22、エアシリンダ23はトレー機枠20の下部フレーム24、24に掛け渡されている。 【0019】上段トレー配列部9は、一対のトレー搬送レール25、25と、トレー搬送レール25と平行に設けられたスライドレール26と、スライドレール26と平行に設けられたエアシリンダ27とを備えている。一対のトレー搬送レール25、25はトレー機枠20の中間フレーム28、28に掛け渡されている。スライドレール26、エアシリンダ27は上部フレーム29、29に掛け渡されている。 【0020】スライドレール22にはその長手方向に間隔を開けてトレー搬送枠30、30’がスライド可能に設けられている。トレー搬送枠30にはアクチュエータ31が取り付けられている。トレー搬送枠30’はトレー搬送枠30に連結板(図示を略す)を介して連結されている。スライドレール26にはその長手方向に間隔を開けてトレー搬送枠32、32’が設けられている。トレー搬送枠32にはアクチュエータ33が取り付けられている。トレー搬送枠32’はトレー搬送枠32に連結板(連結部材)34を介して連結されている。 【0021】エアシリンダ23、27の内部には、公知の磁石付きロッドレスタイプのピストンが設けられ、磁石付のピストンはエアシリンダ23、27内への空気の圧送制御により、その長手方向に往復可動される。アクチュエータ31、33は各エアシリンダ23、27にスライド可能に設けられ、磁石付きのピストンに吸引されて磁石付のピストンに従動して移動される。トレー搬送枠30’はトレー搬送枠30に連動され、トレー搬送枠32’はトレー搬送枠32に連動される。 【0022】各トレー搬送枠30、30’、32、32’はその搬送方向両サイドに取り付け板35、35を有する。この取り付け板35、35にはアンチバック用係合爪36が設けられている。このアンチバック用係合爪36は支軸37に回動可能に支持されている。 【0023】このアンチバック用係合爪36の先端部に各トレー10、11の後端角部10A、11Aに当接する傾斜当接部36Aが設けられている。このアンチバック用係合爪36はその先端部がトレー側辺10B、11Bに当接する方向にスプリング38により付勢されている。 【0024】そのトレー搬送枠30、30’、32、32’、アンチバック用係合爪36はトレー10、11をトレー受け入れ位置6Aに向けて搬送するためにトレー受け入れ位置6Aに向かう方向と供給位置12に向かう方向とに往復駆動され、エアシリンダ23、27と共にトレー搬送手段を構成している。アンチバック用係合爪36はトレー受け入れ位置6Aに向かう方向に駆動されるときにトレーに係合してこのトレーをトレー受け入れ位置6Aに向かう方向に移送し、かつ、供給位置12に向かう方向に駆動されるときに供給位置12に向かう方向へのトレーの移送を禁止する機能を有する。このアンチバック用係合爪36の作動の詳細については後述する。 【0025】下段トレー配列部8にはトレー10の両側辺10Bに接してこのトレー10をガイドするサイドガイド板39が設けられ、上段トレー配列部9にはトレー11の両側辺11Bに接してこのトレー11をガイドするサイドガイド板40が設けられている。トレー10、11はその両側辺をガイドされつつ、供給位置12からトレー受け入れ位置6Aに供給される。 【0026】下段トレー配列部8と上段トレー配列部9とには、トレー10、11の前端角部10C、11Cに当接する一対のストッパー部材41が設けられている。このストッパー部材41はトレー10、11の前端角部10C、11Cに当接する傾斜当接部材42と、この傾斜当接部材42を前端角部10C、11Cに当接する方向に付勢するシリンダ装置43とから概略構成されている。このストッパー部材41は、配列されたトレーが部品取り出しユニット部2に誤って進入するのを防止する役割を果たす。 【0027】このアンチバック構造のトレー搬送手段はモジュール化して増設することが可能である。 【0028】 【アンチバック構造のトレー搬送手段のモジュール化】図3はアンチバック構造のトレー搬送手段のモジュール化の説明図である。図3(a)において、20’はモジュール機枠、50〜52はトレー搬送枠、53、53は一対のトレー搬送レールである。この一対のトレー搬送レール53、53は各モジュール機枠20’のフレーム間に掛け渡される。搬送枠50〜52の取り付け板35の内側には、一対のアンチバック用係合爪36、支軸37、スプリング38が設けられている。これらの構成は図2に示すものと同じであるので、詳細な説明は省略する。 【0029】トレー搬送枠50の一方の取り付け板35には、アクチュエータ54が取り付けられている。モジュール機枠20’にはその長手方向にエアシリンダ55が設けられている。アクチュエータ54はエアシリンダ55によって駆動される。アクチュエータ54、エアシリンダ55の構造は図2に示すものと同じである。トレー搬送枠50の他方の取り付け板35には、ガイド部56が設けられている。このガイド部56はエアシリンダ55と平行のスライドレール57に摺動可能に支持されている。スライドレール57も同様にモジュール機枠20’に取り付けられている。このトレー搬送枠50、アクチュエータ54、エアシリンダ55、スライドレール57は駆動モジュールを構成している。エアシリンダ55側にも図示を略すが、符号56で示すガイド部、符号57で示すスライドレールがあることが望ましい。 【0030】トレー搬送枠51、52の上面板58には、図3(b)に示すように連結板34の一端部が固定されている。トレー搬送枠50の上面板58にはトレー搬送枠51の連結板34の他端部がネジ止めされるネジ穴34Aが設けられ、トレー搬送枠51はトレー搬送枠50にネジ止め固定される。トレー搬送枠51、52の上面板58には、隣接して連結されるトレー搬送枠の連結板34の他端部がネジ止めされるネジ穴59が設けられている。トレー搬送枠51、52の両取り付け板35には、図3(c)に示すように、ガイド部56が設けられている。このガイド部56は各モジュール機枠20’に設けられたスライドレール57に摺動可能に支持されている。 【0031】トレー搬送枠51、52は図3(b)、図3(c)に示す構成のものを連結モジュールとして逐次連結して増設することが可能である。トレー搬送レール53、53の両側にはサイドガイド板58’が設けられている。 【0032】 【アンチバック用係合爪の作動詳細説明】 【0033】 【トレーストックユニット部1への部品入りトレーの供給】ここでは、図3(a)に示す3個のトレー搬送枠50、51、52が下段トレー配列部8に配列されてトレーを移送するものとして、また、部品入りのトレー10という意味で部品入りトレーに改めて符号60を付して説明する。 【0034】供給位置12の側から部品入りトレー60を図4(a)に示すように供給すると、アンチバック用係合爪36は、部品入りトレー60の前端角部60C、側辺60Bによって押され、スプリング38の付勢力に抗する方向に支軸37を支点にして回動される。部品入りトレー60が下段トレー配列部8に押し込まれると、アンチバック用係合爪36はスプリング38の付勢方向に支軸37を支点にして回動する。順次、部品入りトレー60を下段トレー配列部8に押し込むと、下段トレー配列部8に部品入りトレー60同志が密着して配列される。前方の部品入りトレー60の前端角部60Cがストッパー部材41に当接するまで、この動作を繰り返す。図4(a)は下段トレー配列部8に3個の部品入りトレー60が密着して配列されている状態が示されている。 【0035】ここでは、前方の部品入りトレー60の前端角部60Cがストッパー部材41に当接するまで押し込むことにしたが、前方の部品入りトレー60がストッパー部材41に当接する前に押し込みを停止しても良い。 [トレーストックユニット部1からトレー受け入れ位置6Aへの部品入りトレー60の受け渡し]シリンダ装置43の作動により傾斜当接部材42が後退して、ストッパー部材41が部品入りトレー60の移送域から退避する。次に、アクチュエータ54が駆動されると、トレー搬送枠50がスライドレール57に沿ってスライドされつつ供給位置12からトレー受け入れ位置6Aに向かって矢印A方向(一方向)に駆動される。 【0036】すると、トレー搬送枠51、52がトレー搬送枠50に連動して矢印A方向にスライドされる。これにより、図4(b)に示すように、トレー搬送枠50のアンチバック用係合爪36の傾斜当接部36Aが先方のトレー60の後端角部60Aに当接し、最前部のトレー60がトレー受け入れ位置6Aに向かって水平方向に供給される。トレー受け入れ位置6Aには、トレー移送テーブル13が受け入れ態勢にあり、その部品入りトレー60はトレー移送テーブル13に設置のストッパ起立片(後述する)に突き当たるまで移送されてトレー移送テーブル13に載置される。 【0037】また、後続のトレー60の後端角部60Aに後続のトレー搬送枠51のアンチバック用係合爪36の傾斜当接部36Aが当接するので、後続の部品入りトレー60が順次トレー受け入れ位置6Aに向かって移送される。ここで、各トレー搬送枠の間隔L2はトレー60の移送方向長さL1の2倍未満であることが望ましい。このように構成すると、各トレー60が互いに密着して配列されていても、トレー受け入れ位置6Aへの供給時には1個1個切り分けて移送することができる。 【0038】各トレー搬送枠50〜52が反対方向に駆動されると、アンチバック用係合爪36の背面傾斜部36Bが後方のトレー60の前端角部60Cに当接し、支軸37を支点にしてスプリング38の付勢力により回動する方向と反対方向に回動する。アンチバック用係合爪36がトレー60の側辺60Bに当接しつつ、各トレー搬送枠50〜52が供給位置方向に戻るため、各トレー60の供給位置12へ向かう方向の移送が禁止される。 【0039】ここで、各トレー搬送枠50〜52の移動ストロークL3は間隔L2以上でトレー60の移送方向長さL1の2倍未満であることが望ましい。このように構成すると、各トレー搬送枠50〜52を供給位置方向に戻したときに、各トレー搬送枠50〜52のアンチバック用係合爪36を、後続のトレー60の1個分以上で2個分以下の位置に位置させることができる。これにより、トレー搬送枠50〜52を再度部品受け入れ位置方向に駆動させたときに、各トレー搬送枠50〜52が部品入りトレー60を1個ずつ受け持って、これを水平方向に移送して順番にトレー受け入れ位置6Aに供給する。 【0040】 【部品取り出しユニット部2の詳細構成】図5は部品取り出しユニット部2の構成を示す斜視図である。この図5には、トレーストックユニット部1から部品入りのトレー11が供給される状態が示されている。ベッド6の上部には、トレー移送テーブル13の往復動手段としてのエアシリンダ70、トレー移送テーブル13をスライド可能にガイドするスライドレール71、トレー移送テーブル14の往復動手段としてのエアシリンダ72、トレー移送テーブル14をスライド可能にガイドするスライドレール73が設けられている。 【0041】トレー移送テーブル13はトレー10を載置する載置板13Aと載置板13Aの下部に取り付けられたアクチュエータ74とからなっており、アクチュエータ74はエアシリンダ70によりその長手方向に往復動される。トレー移送テーブル13はスライドレール71にスライド可能に設けられている。 【0042】トレー移送テーブル14はトレー11を載置する載置板75を有する。この載置板75は一対の支持板76、76に支持されている。各支持板76、76はベッド6に対して横方向(搬送方向と直交する方向)に張り出している。一対の支持板76、76の下部には取り付け板77が設けられている。取り付け板77はエアシリンダ70、スライドレール71の下方に位置している。取り付け板77はスライドレール73にスライド可能に設けられている。この取り付け板77にはアクチュエータ78が取り付けられ、アクチュエータ78はエアシリンダ72によりその長手方向に往復動される。トレー移送テーブル13、14はここでは入れ子式とされている。 【0043】各トレー載置板13A、75にはその両側部に一対のトレーガイド用起立片79が設けられている。各トレー載置板13A、75の挿入奥部にはトレー10、11の前端部10D、11Dに当接してトレーの脱落防止及び挿入位置決め用の一対のストッパ起立片80が設けられている。 【0044】各トレー移送テーブル13、14は独立してトレー受け入れ位置6Aと部品取り出し位置6Bとの間で往復駆動され、一方のトレー移送テーブルが部品取り出し位置6Bに位置するときに他方のトレー移送テーブルがトレー受け入れ位置6Aに位置される。 【0045】部品取り出し位置6Bには、トレーをストッパー起立片80に向けて押し込む押し込み機構が設けられている。この押し込み機構は下段押し込み機構と上段押し込み機構とから構成されている。各押し込み機構はアクチュエータ81と回動軸82と押し込みアーム83とから構成され、押し込みアーム83の先端部にはトレーの後端に当接してトレーをストッパー起立片80に向けて押圧する押圧ゴムローラ84が設けられ、各押し込み機構は独立に駆動される。なお、符号85は押し込み機構の取り付け板を示す。 【0046】部品取り出し位置6Bにはベッド6の一側部に取り付け板86が設けられている。この取り付け板86は各トレーを他側部に向けて寄せるための片寄せ機構の一部なし、下段のトレーを片寄せする下段片寄せ機構と上段のトレーを片寄せする上段片寄せ機構とから構成されている。各片寄せ機構はアクチュエータ87と押圧板88とから大略構成されている。各トレーは部品取り出し位置6Bにおいて、押し込み機構と片寄せ機構とによって、産業用ロボット15に対する原点位置が定められる。 【0047】このトレー移送テーブルはモジュール化して増設することが可能である。 【0048】 【トレー移送テーブルの入れ子式モジュール化の構造】図6、図7はトレー移送テーブルと往復動手段のモジュール化構造の説明図である。ベッド6上にはトレー移送テーブルが三段重ねにして配設されている。このトレー移送テーブルの下段側から上段側に向かって、符号90〜92を付する。すなわち、符号90は下段のトレー移送テーブルを示し、符号91は中段のトレー移送テーブルを示し、符号92は上段のトレー移送テーブルを示す。 【0049】トレー移送テーブル90は載置板93とアクチュエータ94とガイド部95とから構成され、アクチュエータ94とガイド部95とは載置板93の下部に設けられている。ベッド6の上面板6Cにはエアシリンダ96とスライドレール97とが設けられている。エアシリンダ96にはアクチュエータ94がスライド可能に設けられる。 【0050】トレー移送テーブル91、92は図8に示すモジュール枠体から構成されている。このモジュール枠体はトレーを載置する載置板98と、載置板98を支持する支持板99と、往復動手段が取り付けられる取り付け板100とから構成されている。支持板99は下板101と上板102とからなっている。 【0051】載置板98と取り付け板100とには左右方向に延びる案内穴103が設けられている。下板101には上下方向に延びる案内穴104が設けられている。載置板98の案内穴103には、上板102の挿入部102Aが挿入されている。下板101の案内穴104には上板102の挿入部102Bが挿入されている。取り付け板100の案内穴103には下板101の挿入部101Aが挿入されている。上板102の挿入部102Bには上下方向に延びる長穴(図示を略す)が設けられ、この長穴にはボルト105が挿通され、載置板98の高さは下板101に対する上板102の高さを調整して、ボルト105によって上板102と下板101とを締め付けることにより設定される。下板101の挿入部101A、上板102の挿入部102Aには横方向に延びる長穴(図示を略す)が設けられ、この長穴にはボルト106が挿通され、支持板99の横方向への張り出し幅は取り付け板100、載置板98に対する横方向の張り出し量を調整して、ボルト106によって、下板101、上板102をそれぞれ取り付け板100、載置板98に締め付けることにより設定される。 【0052】なお、上板102の挿入部102Bに長穴の代わりに複数のボルト用穴を上下方向に所定間隔をおいて設け、これにボルト105を挿通しても良く、同様に、下板101の挿入部101A、上板102の挿入部102Aに長穴の代わりに複数のボルト用穴を横方向に所定間隔をおいて設け、これにボルト106を挿通しても良い。このように構成すると、等間隔で張り出し量、載置板高さを調整できて便利である。 【0053】取り付け板100の下部にはアクチュエータ94とガイド部95とが取り付けられている。取り付け板100の下方にはエアシリンダ96とスライドレール97とを取り付けるための座板107が設けられている。この座板107はエアシリンダ96、スライドレール97、止めネジ(後述する)と共に駆動モジュールを構成している。座板107の上部には起立部96Aに支持されたエアシリンダ96と、スライドレール97とが設けられている。座板107には止めネジ108がネジ止め固定され、止めネジ108にはネジ穴109が設けられている。ベッド6の上面板6Cの下部には止めネジ108’が設けられる。この止めネジ108’は止めネジ108と同一構成である。 【0054】トレー移送テーブル91に連結されるエアシリンダ96を支持する座板107は止めネジ108’を介してベッド6の上面板6Cに固定される。トレー移送テーブル92に連結されるエアシリンダ96を支持する座板107は止めネジ108’、止めネジ108を介してベッド6に固定される。このようにして、トレー移送テーブルを順次段積みして増設することが可能となる。 【0055】なお、図8では、モジュール枠体と駆動モジュールとを一体的に示しているが、駆動モジュールとモジュール枠体とは別体構成でも良く、この場合両者はガイド部95をスライドレール97に装着し、かつ、アクチュエータ94をエアシリンダ96に嵌合させることにより連結される。また、この発明の実施の形態では、モジュール枠体を横方向、高さ方向に伸縮自在としてモジュール化することにしたが、例えば載置板、取り付け板を横方向に伸縮させる構成とした場合には、支持板については高さの異なるものを複数個準備して載置板、取り付け板に取り付ける構成としても良い。 【0056】 【トレー移送テーブルの片持ち式モジュール化の構造】図9、図10はトレー移送テーブルを片持ち式としてモジュール化した場合の説明図である。このトレー移送テーブルは図8に示すモジュール構造の他方の支持板99を取り除くことにより構成でき、図8に示すトレー移送テーブルの構成要素に対応する構成要素に同一符号を付して詳細な説明を省略する。座板107に取り付けられるエアシリンダ96、スライドレール97は図8に示す構成と同一構成のものを用いることができるが、図10に示すように、一方の支持板99の側に片寄せする構成とすることもできる。 【0057】 【トレー移送テーブルの作動説明】図5を参照しつつトレー移送テーブルの作動を説明する。図5においては、トレー移送テーブル13が部品取り出し位置6Bにあり、トレー移送テーブル14がトレー受け入れ位置6Aにある。ここでは、部品入りのトレー10は図示していないが、トレー移送テーブル13上には部品入りのトレー10が載置されているものとする。部品入りのトレー10に収容されている部品は産業用ロボット15により順次プログラミング指令によって取り出される。 【0058】トレー移送テーブル14の載置板75上の空のトレー11は空トレー昇降ユニット部3のチャック機構(後述する)により取り除かれている。トレー移送テーブル13、14の載置板13A、75にトレー10、11があるかないかは後述するトレー横断センサによって検知されている。産業用ロボット15から部品入りのトレー11のトレー要求指令があると、アクチュエータ(図2参照)33が駆動されて部品入りのトレー11がトレー移送テーブル14に移送される。 【0059】部品入りのトレー10が空になると、産業用ロボット15からトレー排出要求指令が出され、予め設定された所定のタイミングでアクチュエータ74が駆動されてトレー移送テーブル13がトレー受け入れ位置6Aに移送される。この駆動と独立に、アクチュエータ78が駆動されてトレー移送テーブル14が部品取り出し位置6Bに移送される。 【0060】トレー移送テーブル13に載置されているトレー10に収容の部品とトレー移送テーブル14に載置されているトレー11に収容の部品とが異なっている場合、産業用ロボット15の異なる部品の組み付けプログラミング要求指令に基づき、トレー移送テーブル13とトレー移送テーブル14とはトレー受け入れ位置6Aと部品取り出し位置6Bとの間で交互に移送される。 【0061】トレー移送テーブル13がトレー受け入れ位置6Aに退避してから所定のタイミングでチャック機構が下降動作を開始する。部品移送テーブル14が部品取り出し位置6Bに移送されてから所定のタイミングで産業用ロボット15が部品入りのトレー11から部品の取り出しを開始する。 【0062】トレー移送テーブルが三段以上、例えば、トレー移送テーブルが三段の場合、最下段のトレー移送テーブルが部品取り出し位置6Bにあるとき、最上段のトレー移送テーブルと中段のトレー移送テーブルとがトレー受け入れ位置6Aにあることとすると、中段のトレー移送テーブルに載置されているトレーが空になったときに、中段のトレー移送テーブルに載っている空トレーを排出するに際し、上段のトレー移送テーブルがチャック機構の下降の邪魔になって中段のトレー移送テーブルに載置されている空のトレーを取り除くことができず、最下段のトレー移送テーブルと最上段のトレー移送テーブルとを部品取り出し位置6Bに位置させることとすると、中段のトレー移送テーブルに載置されている空のトレーが中段のトレー移送テーブルから取り除かれて、トレーストックユニット部2から中段のトレー移送テーブルに対応する部品入りトレーが中段のトレー移送テーブルに載置されるまでの間、最下段のトレー移送テーブルに載置されているトレーから部品を取り出すことができず、部品の取り出しに待ち時間が発生する。 【0063】そこで、トレー移送テーブルを三段以上の構成とした場合、トレー受け入れ位置6Aと部品取り出し位置6Bとの間に、回収の際に邪魔となるトレー移送テーブルの待機位置を設ければ、待ち時間無く、空トレーをトレー受け入れ位置6Aで回収できることになって望ましい。 【0064】 【空トレー昇降ユニット部3の構成】空トレー昇降ユニット部3には図11に示すように直方形状のエレベータ機枠110が設けられている。エレベータ機枠110は調節脚111を有し、調節脚111を調節することによりその高さが調節可能とされている。このエレベータ機枠110はトレー受け入れ位置6Aにおいてベッド6を跨いでいる。 【0065】このエレベータ機枠110には昇降可能にチャック機構(図12参照)112が設けられている。エレベータ機枠110には上下方向に延びる取り付け板113が設けられている。この取り付け板113には上下方向に延びる一対のエレベータレール114が設けられている。 【0066】チャック機構112は図12に示すように支持板115を有する。支持板115は一対のガイド部116を有し、ガイド部116はエレベータレール114に摺動可能に嵌合されている。 【0067】支持板115の下方には一対のトレーチャック部材117が設けられている。トレーチャック部材117は逆L字形状で上板部118と側板部119とからなっている。上板部118にはガイド部120が設けられている。側板部には切り欠き119Aが形成され、側板部119とトレーガイド用起立片79とが干渉しないようになっている。支持板115の下部には水平方向に延びる一対のレール121が設けられている。ガイド部120はレール121に摺動可能に嵌合されている。側板部119の下方は内側に向かって屈曲されて、トレーの下部に係合する係合爪122となっている。 【0068】一対のトレーチャック部材117の一方は駆動シリンダ123によって駆動され、その他方はリンク機構124によって駆動される。駆動シリンダ123は支持板115の上部に設けられている。支持板115には開口125が形成され、一方のトレーチャック部材117の上板部118には起立壁126が設けられ、駆動シリンダ123のロッド127の先端が起立壁126に取り付けられている。 【0069】リンク機構124は揺動アーム128、連結アーム129、130、中心軸131から構成されている。中心軸131は支持板115に固定され、揺動アーム128は支持板115の下方に設けられて、中心軸131を中心に揺動可能である。 【0070】連結アーム129の一端部129aは揺動アーム128の一端部に回動可能に連結され、連結アーム129の他端部129bは一方のトレーチャック部材117の上板部118に回動可能に連結されている。連結アーム130の一端部130aは揺動アーム128の他端部に回動可能に連結され、連結アーム130の他端部130bは他方のトレーチャック部材117の上板部118に回動可能に連結されている。 【0071】一対のトレーチャック部材117は駆動シリンダ123のロッド127を進出させるとレール121に案内されて互いに接近可動されてトレーをチャックし、ロッド127を後退させると、互いに離間可動されてトレーのチャックが解除される。 【0072】支持板115の下方にはエアシリンダ132が設けられている。このエアシリンダ132の両端は一対の取り付け部材133を介して支持板115に固定されている。エアシリンダ132には軸方向にスライドするアクチュエータ134が設けられている。そのアクチュエータ134にはトレー排出板135が取り付けられている。一対の取り付け部材133にはエアシリンダ132と平行に延びるレール136が取り付けられている。トレー排出板135にはガイド部138が設けられ、ガイド部138はレール136に摺動可能に嵌合され、トレーはこの排出板135によってトレー回収ユニット部4に向けて排出される。 【0073】エレベータ機枠110には、その上部に駆動モータ140が固定されると共に、従動軸141が固定されている。駆動モータ140の出力軸142には歯付きプーリ143が固定されている。従動軸141の両端部には2対のプーリ(スプロケット)144が固定されている。プーリ144には吊り下げチェーン145が掛け渡され、各吊り下げチェーン145の一端は支持板115の四隅(図12参照)146に取り付けられ、他端は直方体形状のカウンタウエイト147の両端部148に取り付けられている。従動軸141には歯部149が周回り方向に設けられ、歯部149と歯付きプーリ143との間には歯付きタイミングベルト150が掛け渡されている。駆動モータ140を回転させると、従動軸141がその回転方向に回転され、チェーン145を介してカウンターウエイト147が昇降されると共に、そのカウンターウエイト147の昇降方向と反対方向にチャック機構112が昇降される。 【0074】一対の取り付け板113の一方には、昇降方向に間隔を開けて停止位置センサー151〜154が配設されている。停止位置センサ151、152はチャック機構112の上昇位置において駆動モータ140の駆動停止に用いられ、停止位置センサ153、154はチャック機構112の下降位置において駆動モータ140の駆動停止に用いられ、停止位置センサ151、153は上段のトレーを回収するときに用いられ、停止位置センサ152、154は下段のトレーを回収するときに用いられる。チャック機構112には停止位置センサを151〜154をオンオフするドグ(図示を略す)が設けられている。 【0075】チャック機構112はトレー受け入れ位置6Aに上方から臨んでいる。そのエレベータ機枠110の上部には発光素子155が設けられ、エレベータ機枠110の下部には受光素子156が設けられている。この発光素子155と受光素子156とはトレーがトレーストックユニット部1から部品取り出しユニット部2に向かって横断したか否かを検出すると共に、エレベータ部3からトレー回収ユニット部4に向かってトレーが横断したか否かを検出するトレー横断センサとしての役割を果たす。 【0076】 【空トレー昇降ユニット部3の作動】ここでは、トレー11が空であるとして説明することとする。産業用ロボット15から空トレーの排出指令が出されると、駆動モータ40が下降方向に駆動されて、チャック機構112が下降する。チャック機構112が下降位置に達すると、ドグによって停止位置センサ153がオンされ、これにより、駆動モータ40が停止される。と同時に、駆動シリンダ123が作動されて、チャック部材117が空トレー11をチャックする。その後、駆動モータ40が上昇方向に駆動されて、チャック機構112が上昇する。チャック機構112が上昇位置に達すると、ドグによって停止位置センサ151がオンされ、これにより、駆動モータ40が停止される。と同時に、アクチュエータ134が可動されてトレー排出板135が駆動され、空のトレー11がトレー回収ユニット部4に向けて押し出される。トレー横断センサがトレー11の横断を検出すると、アクチュエータ134が反対方向に駆動されて、トレー排出板135は元の位置に復帰する。また、駆動シリンダ123も反対方向に駆動されて、チャック部材117も元の位置に復帰する。押し出された空のトレー11は、回転駆動されているトレー回収ユニット部4のモータローラ(後述する)によりトレー回収ユニット部4に引き込まれる。なお、トレー横断センサの作用の詳細については、説明の便宜のため後述する。 【0077】この空トレー昇降ユニット部3はトレー移送テーブルの段数に応じて随時増設することが可能である。 【0078】 【空トレー昇降ユニット部3のモジュール化】図13〜図15は空トレー昇降ユニット部3のモジュール化の説明図である。この空トレー昇降ユニット部3は脚枠モジュール200、連結脚体モジュール201、分割取り付け板モジュール202、202’、203、駆動部材取り付け枠モジュール204、分割チェーン145Aから構成されている。脚枠モジュール200には調節脚111が設けられ、この調節脚111を調整することにより高さ調整が可能である。この脚枠モジュール200には、嵌合突起205と受光素子156とが取り付けられている。 【0079】駆動部材取り付け枠モジュール204には、チャック機構112、駆動モータ140、従動軸141、カウンタウエイト147、発光素子155、取り付け板206、207が取り付けられている。チャック機構112とカウンタウエイト147とはチェーン145を介して連結されている。この駆動モータ140、従動軸141、カウンタウエイト147、チャック機構112の詳細構造は図11、図12に示すものと同一であるので、同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。駆動部材取り付け枠モジュール204の下部には連結脚体モジュール201取り付け用の嵌合穴208が形成されている。 【0080】連結脚体モジュール201は図14に詳細に示すようにその上部に嵌合突起209が形成され、その下部に嵌合穴210が形成されている。分割取り付け板モジュール202には分割エレベータレール211と停止センサ212とが設けられている。分割取り付け板モジュール202’には分割エレベータレール211が設けられている。分割取り付け板モジュール203には分割カウンタレール213が設けられている。停止位置センサ212には信号接続線(図示を略す)が設けられ、この信号接続線にはコネクタが設けられ、このコネクタは図示を略す後述の制御コンピュータの入出力端子に着脱自在に嵌合される。 【0081】分割取り付け板モジュール202、202’、203にはネジ穴214が形成されている。分割取り付け板モジュール202、202’、203は、図15に示すように、連結プレート215とネジ216とを用いて相互に連結される。連結脚体モジュール201は上部の連結脚体モジュール201の嵌合穴210に下部の連結脚体モジュール201の嵌合突起209を嵌合させることにより相互に連結される。分割チェーン145Aは適宜図示を略す連結部材を用いて相互に連結される。 【0082】この空トレー昇降ユニット部3を増設するには、増設すべき段数に対応する個数の連結脚体モジュール201、分割取り付け板モジュール202、202’、203、分割チェーン145A、連結プレート215、ネジ216を準備する。 【0083】次に、脚枠モジュール200から上部側の連結体を取り外し、増設すべき連結脚体モジュール201の嵌合穴210を脚枠モジュール200の嵌合突起205に嵌合させ、増設すべき連結脚体モジュール201の嵌合突起209を連結体の最下部の連結脚体モジュール201の嵌合穴210に嵌合させる。これにより、連結脚体モジュール201が一段増設される。次に、連結体の最下部の分割取り付け板モジュール202、202’、203に連結プレート215とネジ216とを用いて増設すべき分割取り付け板モジュール202、202’、203をそれぞれ取り付ける。これにより、分割エレベータレール211と停止位置センサ212とが一段増設されると共に、分割カウンタレール213が一段増設される。次いで、チャック機構112から連結されているチェーンを取り外し、増設すべき分割チェーン145Aの一端をチャック機構112に連結し、他端をすでに連結されている分割チェーン145Aの下端に連結する。このようにして、空トレー昇降ユニット部3を高さ方向に増設することが可能となる。図16はこのようにして構成された空トレー昇降ユニット部3の斜視図を示している。 【0084】この空トレー昇降ユニット部3の分割取り付け板モジュール202にはエレベータレール211と停止位置センサ212とを設け、分割取り付け板モジュール202’にはエレベータレール211を設けることにしたが、エレベータレール211は必ずしも設ける必要はない。 【0085】また、チェーン吊り下げ式ではなく、昇降駆動源としての駆動モータをチャック機構112そのものに設け、駆動モータの出力軸にピニオンを設け、分割取り付け板モジュール又は連結脚体モジュールにラックを設けて、ラックとピニオンとを噛み合わせて、昇降させる構成のチャック機構を用いても良い。 【0086】さらに、各連結脚体モジュール201の長さ、各分割取り付け板モジュール202、202’の長さは同一長であることが望ましい。このように構成すれば、トレーストックユニット部1、部品取り出しユニット部2を一定高さ毎に増段した場合、これに対応させて、空トレー昇降ユニット部3を容易に増設することができる。 【0087】 【トレー回収ユニット部4の構成】トレー回収ユニット部4の回収機枠7は図17に示すように直方体形状である。この回収機枠7はトレー機枠20の上段に設けられている。この回収機枠7には下段のトレーを回収する下段トレー回収部160と上段のトレーを回収する上段トレー回収部161とが設けられている。下段トレー回収部160はモータローラ162と一対のコロ機枠163とから構成され、上段トレー回収部161はモータローラ164と一対のコロ機枠165とから構成されている。モータローラ162、164は空トレー昇降ユニット部3に臨んでいる。モータローラ162、164には空トレーの引き込み力を得るために、摩擦係数の大きいゴム等が表面にコーティングされていることが望ましい。 【0088】コロ機枠163、165は回収機枠7に斜めに掛け渡されて設けられ、各コロ機枠163、165には摩擦係数の小さいコロ(フリーローラ)166がその長手方向に所定間隔を開けて設けられている。例えば空のトレー11がチャック機構112から押し出されると、モータローラ164により移送され、自重によってコロ166上を滑って回収される。空トレーはストッパー(図示を略す)によって落下が防止されている。 【0089】このトレー回収ユニット部4は、モジュール構成として随時増設する構成とすることができる。 【0090】 【トレー回収ユニット部4のモジュール化の例1】図18はそのトレー回収ユニット部4のモジュール化の説明図である。符号170は駆動モジュール、符号171は連結モジュールを示す。駆動モジュール170はモジュール機枠172にモータローラ173、コロ174、ガイド板175を図14に示すように設けることにより構成されている。連結モジュール171はモジュール機枠176にコロ177、ガイド板178を設けることにより構成される。この駆動モジュール170、171は連結プレート179と図示を略すネジとにより機枠同士が連結されることにより逐次高さ方向に増設される。連結モジュール171同士を連結プレート179と図示を略すネジとを用いて連結することにより、連結モジュール171を移送方向に増設可能である。このようにして、トレー回収ユニット部4は移送方向と高さ方向とに増設される。 【0091】ここでは、モータローラとコロとをモジュール機枠172に設けることにより、トレー回収ユニット部4を増設する構成としたが、トレーストックユニット部1と同様にアンチバック機構を用いて駆動モジュール170を増設する構成としても良い。 【0092】トレー回収ユニット部4のモジュール機枠172の縦、横、高さの寸法をトレーストックユニット部1のモジュール機枠20’の縦、横、高さの寸法と同じにすれば、増設の際に便利である。 【0093】 【トレー回収ユニット部4のモジュール化の例2】図19は駆動モジュール170にアンチバック機構を用いた場合の説明図である。ここでは、モジュール機枠172にエアシリンダ180、スライドレール181、トレーガイドレール182、サイドガイド板183が設けられている。スライドレール181にはトレー搬送枠184がスライド可能に設けられている。符号185はスライドレール181にスライド可能に嵌合されたガイド部を示す。エアシリンダ180にはアクチュエータ186が摺動可能に設けられ、トレー搬送枠184はスライドレール181の延びる方向に往復動される。 【0094】トレー搬送枠184の取り付け板187にはアンチバック用係合爪188が支軸189を支点にして回動可能に設けられている。このアンチバック用係合爪188はスプリング190により内側に向けて付勢されている。 【0095】 【アンチバック機構の作動説明】図20(a)に示すように、トレー搬送枠184が空トレー昇降ユニット部3の側で駆動モジュール170の受け入れ口170Aに位置して、トレー11の後端角部11Aにアンチバック用係合爪188の傾斜当接部191が当接している状態から説明する。トレー搬送枠184が連結モジュール171の側に向けて移送されると、図20(a)、(b)に示すように、トレー11を連結モジュール171に向けて押し出す。トレー搬送枠184は空トレー11の移送後、この位置で待機する。次に、後続の空トレー11がトレー排出板135により押し出されて、トレー横断センサを横切ると、アクチュエータ186が可動されて、トレー搬送枠184が空トレー昇降ユニット部3に向かう方向に移送される。このとき、トレー11の前端角部11C、側辺11Bがアンチバック用係合爪188に当接し、図20(c)に示すようにアンチバック用係合爪188がスプリング190の付勢方向と反対方向に回動する。従って、後続の空トレー11が空トレー昇降ユニット部3の側に引き戻されることなく、トレー搬送枠184が空トレー昇降ユニット部3の側に移送される。 【0096】次に、トレー搬送枠184は連結モジュール171側に向けて移送され、図20(d)に示すように、アンチバック用係合爪188の傾斜当接部191がトレー11の後端角部11Aに当接し、これにより後続の空トレー11が先方の空トレー11に密着してかつ整列して移送されることになる。 【0097】 【トレー横断センサ155、156の作用の一例】図21はトレー横断センサ155、156の作用を説明するためのフローチャートである。 【0098】いま、図5において、産業用ロボット15が上段のトレー11をトレー移送テーブル14に供給すべき旨のトレー要求指令を図示を略す制御コンピュータに出したとする(図21のS.1参照)。すると、トレーストックユニット部1からトレー移送テーブル14に向かって、部品入りのトレー11が供給される(S.2)。 【0099】この部品入りのトレー11が図1に示すトレー横断センサ155、156を横切ると、トレー11が横断中であることが検知される(S.3)。トレー11の横断が完了するまで、トレーストックユニット部1からの供給動作が繰り返される(S.2)。トレー11の横断が完了すると(S.4)、コンピュータはトレー移送テーブル14に部品入りのトレー11が在籍しているとみなして、そのトレー11の存在を在籍記憶する。 【0100】一方、部品入りのトレー10が空になると、産業用ロボット15がコンピュータに空のトレー10の排出要求指令を出す(S.6)。これによって、トレー移送テーブル13がトレー受け入れ位置6Aに移送され、トレー移送テーブル14が部品取り出し位置6Bに移送され、空のトレー10がチャック機構112の下降位置に臨む。一方、部品入りのトレー11が部品取り出し位置6Bに位置する。 【0101】トレー移送テーブル13がトレー受け入れ位置6Aに移動して、所定のタイミングでチャック機構112が下降され、所定の停止位置で、チャック機構112が下降を停止する。このチャック機構112はトレー10をチャックして上昇し、所定の上昇位置で上昇を停止する(S.7)。そして、空トレー昇降ユニット部3からトレー回収ユニット部4に向かって空のトレー10が排出動作が開始される(S.8)。 【0102】空のトレー10がトレー横断センサ155、156を横切ると横断中であることが検知される(S.9)。制御コンピュータは空のトレー10がトレー横断センサを横切るまで、S.7〜S.9の処理を繰り返し、空のトレー10の横断を検出すると、トレー移送テーブル13にトレー10があるという在籍記憶を解除し、チャック機構112にトレー10が存在するとみなしてコンピュータはトレー在籍を記憶する(S.10)。 【0103】空のトレー10が押し出されて、トレー横断センサ155、156を完全に横切るまで、S.8〜S.11の処理が繰り返され、空のトレー11が完全にトレー横断センサを横切ると、コンピュータはチャック機構112のトレー在籍記憶を解除する(S.12)。これにより、トレー10の回収終了が判断される(S.13)。トレー11が空になった場合にも、同様の処理が実行される。 【0104】本発明によれば、トレー移送テーブルの段数を3個以上に増やしたとしても、トレーがどこにあるかを検知するセンサを増やす必要がなく、コンピュータのプログラムを若干変更するのみで足り、トレー移送テーブルの積み増しに起因するコスト増加を極力回避することができる。 【0105】 【トレー横断センサ155、156の作用の他の例】図22はトレー横断センサの作用の他の例を説明するためのフローチャートである。 【0106】ここでは、トレーストックユニット部1に部品入りのトレー11がストックされていない場合の作用を説明する。トレーストックユニット部1にトレー11がない場合には、産業用ロボット15から部品入りのトレー11の要求指令があったとしても、トレー横断センサがトレー11の横断を検出しない。コンピュータは所定時間経過してもトレー11の横断が検知されない場合には、S.3において、ノーと判断し、S.14に移行し、待機状態となる。人間が手作業で部品入りのトレー11をトレーストックユニット部1に供給し、又は、トレーストックユニット部1に部品入りのトレー11が自動的に供給されると、トレーストックユニット部1へのトレー11の供給個数をカウントする(S.14)。 【0107】コンピュータはトレーストックユニット部1の上段トレー配列部9のモジュールの連結個数(トレーストックユニット部1のトレー配列部9に配列すべきトレー11の個数)とトレーストックユニット部1に押し込まれたトレー11の個数とを比較し(S.15)、トレーストックユニット部1の上段トレー配列部9に配列すべき個数のトレー11が配列されるとトレーストックユニット部1を待機状態とする(S.16)。次に、トレー11の供給ボタンスイッチを操作すると、トレーストックユニット部1から部品取り出しユニット部2に供給される。 【0108】なお、配列すべき個数の回数押し込み動作を行ってもトレーを検知しないときには、コンピュータはトレーストックユニット部1を待機状態とし、トレー投入後、供給ボタンスイッチで再び押し込み動作を繰り返す。このように構成すれば、トレーを1個投入する場合でも産業用ロボット15の動作がスタートする。 【0109】 【発明の効果】請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、部品ストックユニット部から部品取り出しユニット部への部品入りトレーの横断と、部品取り出しユニット部からトレー回収ユニット部への空トレーの横断とを同一の横断センサで検出することにしたので、配線の簡素化を図り、ひいては、コスト低減を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成11年3月16日(1999.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082670 【弁理士】 【氏名又は名称】西脇 民雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−269684(P2000−269684A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月29日(2000.9.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−69654 |
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