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【発明の名称】 搭載機
【発明者】 【氏名】平野 龍一

【要約】 【課題】X軸部に複数のヘッド部を設けた電子部品搭載機において、Y方向寸法を増大することなくX方向束線経路を配置する。

【解決手段】電子部品搭載機10は、X軸部16に、独立してX方向移動自在に支持されたヘッド部12、14を有し、このヘッド部12、14に独立に接続された束線26A、28Aを保護するX方向束線経路26、28は、X軸部16に沿って、且つY方向に同一位置に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数のヘッド部を、水平面内X方向に移動自在に支持するX軸部と、このX軸部の両端を、水平面内Y方向に移動自在に支持するY軸部と、搭載物を搭載する基板を前記X軸部と平行方向に搬送、位置決め停止させる基板搬送部と、前記X軸部に沿って、前記ヘッド部毎に設けられ、対応するヘッド部へ電力、圧力空気等を供給する束線を保護しつつ変形可能な複数のX方向束線経路と、を有してなり、前記ヘッド部を前記基板に対してXY方向に移動、位置決めして、該ヘッド部から基板に電子部品、接着等を供給する搭載機において、前記複数のX方向束線経路を、Y方向の同一位置に、且つ、X方向に離間して配置したことを特徴とする搭載機。
【請求項2】請求項1において、前記ヘッド部は同一X軸部に2基支持され、対応する2本の前記X方向束線経路は、該X軸部の軸方向中間位置から両端側に延在し、且つ、反対方向に湾曲して前記ヘッド部に至るように配置されたことを特徴とする搭載機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子回路基板上に電子部品を位置決め搭載したり、あるいは基板上に電子部品を接着固定するための接着剤を塗布したりする際に用いる搭載機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の搭載機、例えば図5に示されるような電子部品搭載機1は、水平面内で基板2の搬送方向と平行なX方向に配置されたX軸部3と、このX軸部3にX方向移動自在に支持されたヘッド部4と、前記X軸部3の軸方向両端をY方向移動自在に支持するY軸部5と、を有してなり、部品供給装置6から供給される電子部品をヘッド部4における吸着ノズル(図示省略)によって吸着してから、XY方向にヘッド部4を移動させ、基板2上の所定位置に電子部品を搭載するようにされている。
【0003】前記ヘッド部4には、エアチューブにより部品吸着のための負圧が供給され、又各種センサ、カメラのための電力供給線、信号線が接続されている。
【0004】これらのエアチューブ、電力線は、束線と総称され、図5において符号7で示されるX方向束線経路と、Y軸部5上のY方向束線経路8とによって保護されている。
【0005】これらX方向束線経路7及びY方向束線経路8は、例えば内部に束線を通したリンクをチェーン状に連結した構成であり、水平状態に置かれた部分から一部が、上側に横向きU字型に湾曲し、その湾曲部が移動するように変形可能とされ、ヘッド部4のX方向の移動及びX軸部3のY方向の移動に追従できるようにされている。
【0006】ここで、基板2への電子部品の搭載効率を向上させるために、一度に2枚の基板に電子部品を搭載することが考えられる。
【0007】この場合、ヘッド部4は、搭載基板数に応じて2基とするが、この2基のヘッド部に電力や負圧を供給するための束線は、干渉を避けるためにY方向に異なる位置に配置された2本のX方向束線経路から各々供給することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このように2本のX方向束線経路をY方向にずらして配置すると、電子部品搭載機全体のY方向の寸法が大きくなり過ぎてしまうという問題点がある。又、このような問題点は、電子部品搭載の場合のみならず、基板上にヘッド部に取り付けたシリンジから接着剤を塗布する場合についても同様である。
【0009】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、Y方向の寸法を大きくすることなく、X軸部に支持された複数のヘッド部に各々X方向束線経路を配置することができるようにした搭載機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のヘッド部を、水平面内X方向に移動自在に支持するX軸部と、このX軸部の両端を、水平面内Y方向に移動自在に支持するY軸部と、搭載物を搭載する基板を前記X軸部と平行方向に搬送、位置決め停止させる基板搬送部と、前記X軸部に沿って、前記ヘッド部毎に設けられ、対応するヘッド部へ電力、圧力空気等を供給する束線を保護しつつ変形可能な複数のX方向束線経路と、を有してなり、前記ヘッド部を前記基板に対してXY方向に移動、位置決めして、該ヘッド部から基板に電子部品、接着等を供給する搭載機において、前記複数のX方向束線経路を、Y方向の同一位置に、且つ、X方向に離間して配置したことを特徴とする搭載機により、上記目的を達成するものである。
【0011】又、前記搭載機において、前記ヘッド部は同一X軸部に2基支持され、対応する2本の前記X方向束線経路は、該X軸部の軸方向中間位置から両端側に延在し、且つ、反対方向に湾曲して前記ヘッド部に至るように配置されるようにしてもよい。
【0012】この発明においては、複数のX方向束線経路がY方向に同一位置でX軸部に沿って配置されているので、全体のY方向寸法を増大することなく、複数のヘッド部に至るX方向束線経路を配置することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図面を参照して説明する。
【0014】図1に示されるように、この発明の実施の形態の例に係る電子部品搭載機10は、電子部品の吸着、搭載、及び、電子部品の位置検出を行う2基のヘッド部12、14と、これらヘッド部12、14を水平面内X方向に移動自在に支持するX軸部16と、このX軸部16の両端を、水平面内Y方向に移動自在に支持するY軸部18A、18Bと、前記電子部品を搭載すべき基板20、21を前記X軸部16に沿ってX方向に水平に搬送すると共に、所定位置で停止させる基板搬送部22と、この基板搬送部22を間にしてヘッド部12、14の反対側に配置された電子部品供給装置24と、を備えて構成されている。
【0015】前記2基のヘッド部12、14に対しては、電力線、信号線、エアチューブ等の束線26A、28Aが接続されるが、これらは弾力的に湾曲されている2本のX方向束線経路26、28により保護され、且つヘッド部12、14のX方向の移動に追随して移動できるようにされている。
【0016】このX方向束線経路26、28は、図2に示されるように、チェーン状に連結された複数の保護リンク29内を前記束線26A、28Aが通されることによって、湾曲可能に束線26A、28Aを保護するものである。
【0017】これらX方向束線経路26、28は、前記X軸部16と一体的にX方向に水平に配置された1枚の細長い水平板状の経路台30上に配置されている。更に詳細には、X方向束線径路26、28はその基端が、X軸部16の軸方向中心位置近傍で固定された状態で、該経路台30上に載置され、前記X方向束線経路26、28の端部側は図1、図2に示されるように、X軸部16の軸方向両端側で横向きU字型に湾曲し、且つ、前記ヘッド部12、14と一体の経路接続台12A、14Aに取り付けられ、ヘッド部12、14のX方向の移動に伴って、その湾曲位置を変えつつ、これに追随できるようにされている。
【0018】前記X方向束線経路26、28の内部を通る束線26A、28Aは、X軸部16の軸方向中間点位置で、図2に示されるように、X方向束線経路26、28から外側に延在し、且つここで交差して、相互に反対方向に経路台30の下側を通って前記Y軸部18B、18Aに至り、ここで2本のY方向束線経路32B、32Aの基端からその内側に挿通されている。これらY方向束線経路32B、32Aは、その構造が前記X方向束線経路26、28と同様であり、前記Y軸部18B、18Aの上方位置でY方向にU字形に湾曲して配置され、X軸部16がY方向に移動する際に、これに追随できるようにされている。
【0019】図の符号34は電子部品吸着ユニット、36は吸着された電子部品を確認するためのカメラ、44A、44Bはベルト46A、46Bを介して、前記ヘッド部12、14をそれぞれX方向に駆動するためのモータ、50はX方向に位置決めされた先行する基板20の、Y方向位置を調整するためのY方向位置決め装置をそれぞれ示す。
【0020】この電子部品搭載機10においては、基板搬送部22によって搬送されてきた基板20、21に、それぞれヘッド部12、14によって電子部品供給装置24から供給された電子部品が搭載される。このとき、ヘッド部12、14は独立してX方向に移動して基板20、21に対するX方向の位置決めがなされ、又Y方向には、X軸部16の、Y軸部18A、18B上の移動によって位置決めされる。このとき、ヘッド部12、14のY方向の座標は常に同一であるが、基板20、21のY方向の位置ずれを吸収するために、前記Y方向位置決め装置50によって先行する基板20をY方向に移動して、両基板20、21のY方向座標が一致するように調整する。
【0021】ヘッド部12、14のX方向の移動に際しては、前記X方向束線経路26、28が追随して移動する。
【0022】このとき、X方向束線経路26、28は、X軸部16の軸方向中間位置から両端方向に延在した後、U字形に湾曲してその先端がヘッド部12、14にそれぞれ接続されているので、ヘッド部12、14がX方向に移動する際にX方向束線経路26、28が相互に衝突したりすることがない。
【0023】従って、ヘッド部12、14は、両者が接触するまでX方向に移動することができる。
【0024】又、この電子部品搭載機10においては、2本のX方向束線経路26、28がY方向には同一位置に配置されているので、X方向束線経路をY方向にずらして配置した場合と比較して、Y方向の装置寸法を小さくすることができる。
【0025】なお、上記電子部品搭載機10は、2基のヘッド部12、14に対して、X軸部16の軸方向中間位置から外側に向かって延在し、且つその外側から内側に湾曲してヘッド部に至るX方向束線経路26、28を配置しているが、本発明はこれに限定されるものでなく、図3に示されるように、2本のX方向束線経路52、54をその湾曲側がX軸部16の中央位置近傍で隣接するように配置したり、又、図4に示されるように2本のX方向束線経路56、58が同一方向に湾曲して配置するようにしてもよい。
【0026】更に、前記電子部品搭載機10は、一対のヘッド部12、14を備えるものであるが、ヘッド部は3基以上とし、同数のX方向束線径路を有するものであってもよい。
【0027】又、上記実施の形態の例におけるX方向及びY方向束線経路26、28、32、34は、いずれも複数の保護リンク29をチェーン状に連結して構成されているが、本発明はこれに限定されるものでなく、これら束線経路がヘッド部又はX軸部の移動に追随して変形しつつ束線を保護することができるものであればよい。従って、例えば束線及び束線経路を、プリンタケーブルのように偏平のリボン状に形成したものであってもよい。
【0028】更に、上記実施の形態の例は、いずれも電子部品搭載機に関するものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、基板上に部品接着用の接着剤をシリンジから塗布(搭載)する場合にも適用されるものである。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、電子部品等の搭載のためのヘッド部をX軸部に複数X方向移動自在に支持した場合、これらに独立して接続された束線を保護するためのX方向束線経路を、装置のY方向寸法を増大することなく設けることができるという優れた効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000003399
【氏名又は名称】ジューキ株式会社
【出願日】 平成11年2月22日(1999.2.22)
【代理人】 【識別番号】100076129
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 圭佑 (外2名)
【公開番号】 特開2000−244190(P2000−244190A)
【公開日】 平成12年9月8日(2000.9.8)
【出願番号】 特願平11−42779