| 【発明の名称】 |
MOSFET逆位相制御調光器 |
| 【発明者】 |
【氏名】立澤 一郎
【氏名】宗進 耕児
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| 【要約】 |
【課題】突入電流を制限し機器の負荷定格を大きくできるMOSFET逆位相制御調光器を提供する。
【解決手段】交流電源Eに対して直列且つ逆方向に接続した2つのMOSFETを有するMOSFET部1と該MOSFET部1を駆動するための駆動電源部2を内蔵し、前記MOSFET部1により交流電源Eを逆位相制御することで負荷に供給する電力を制御する位相制御調光器において、前記MOSFET部1に流れる電流を検出する電流検出部4と、該電流検出部4の出力を監視する比較回路部5と、前記MOSFET部1に接続したトランジスタ6と、該トランジスタ6を動作させるタイマー回路7とを設け、突入電流が検出されると一定時間前記MOSFET部1をオフさせ、突入電流が突入電流が検出されなくなるまでこの動作を繰り返すことにより、制御信号のオン幅に関わらず、前記MOSFET部1に流れる電流が所定値以上にならないようにオン幅を制限することを特徴とするMOSFET逆位相制御調光器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 交流電源に対して直列且つ逆方向に接続した2つのMOSFETを有するMOSFET部と該MOSFET部を駆動するための電源等を有する電源部を内蔵し、前記MOSFET部により交流電源を逆位相制御することで白熱灯負荷に供給する電力を制御する位相制御調光器において、前記MOSFET部の2つのMOSFETに流れるドレイン電流を電圧として検出する電流検出部と、該電流検出部の出力を監視する比較回路部と、前記MOSFET部の2つのMOSFETのG−S端子に接続したトランジスタと、前記比較回路部からの信号に応じて前記トランジスタを動作させるタイマー回路とを設け、起動時の突入電流が前記2つのMOSFETの定格を越えると前記タイマー回路が動作して一定時間前記MOSFET部をオフさせ、突入電流が前記2つのMOSFETの定格を越えなくなるまでこの動作を繰り返すことにより、白熱灯のフィラメントが十分に温まり電流が安定するまで制御信号のオン指令幅に関わらず、前記MOSFET部に流れる電流が所定値以上にならないようにオン幅を制限すること特徴とするMOSFET逆位相制御調光器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源を位相制御して照明負荷に供給する電力を制御して調光を行う位相制御調光器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来図3に示すように、交流電源Eを位相制御して白熱灯負荷Lに供給する電力を制御して調光を行う位相制御調光器1には、スイッチング素子に自己保持可能なサイリスタ素子を用いるものと、MOSFETのような任意に消弧可能な素子を用いるものとがある。電流の立ち上がり時は、必ずゼロクロスとなり通常の位相制御回路と比較して電流サージが低減されるため位相制御装置が発生する電磁ノイズを低減したり、ランプの唸りに効果のある逆位相制御動作を行うには、オフを電流0でしか自己消弧できないサイリスタ素子は用いることができない。 【0003】そこで、従来のMOSFETを用いた位相制御調光器は点弧位相が90度の時の最も大きくなる突入電流に耐え得る容量の素子を採用している。故に、図4に示すように、MOSFETQ1,Q2等を、電力制御を行うスイッチング素子として用いて、直列でかつ逆方向に接続し一方を交流波形の正方向通電に、また他方を負方向通電用い、ゲート電源G1を使用し、スイッチング素子のゲート電圧を制御して導通モード及び非導通モードの制御を行う位相制御調光器1が従来例としてあった。 【0004】白熱灯のフィラメントは常温では抵抗値が小さいため、電流を負荷に流し始める瞬間は白熱灯定格の10倍以上の突入電流が流れ、この状態はフィラメントが温まるまで続く。 【0005】ここで、一般にMOSFETはサイリスタ素子に比べて耐サージ電流定格が低い。また、交流電源の印加から駆動電源の出力電圧が十分に上がるまでは時間がかかるため、MOSFETのスレッシュホールドぎりぎりのゲート電圧でオンさせた場合は、オン抵抗が十分小さくならず定格以内の電流であってもオン損失が定格オーバして破壊を起こす可能性がある。そのため、従来のMOSFET位相制御調光器は素子の定格のわりには定格負荷容量を大きくできないという欠点があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、調光器の起動時は点灯信号のタイミングに関わらず、起動時の突入電流がMOSFETの定格を越えるとタイマー回路が動作して一定時間MOSFETをオフさせ、負荷電流がMOSFETの定格を越えなくなるまでこの動作を繰り返すことにより、白熱灯のフィラメントが十分に温まり電流が安定するまで、制御信号のオン指令幅に関わらずMOSFETに流れる電流が、所定値以上にならないようにオン幅を制限する動作を行うことで、従来より調光器の負荷定格を大きくすることできる優れたMOSFET逆位相制御調光器を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1発明では、 MOSFET部の電流検出部と該電流検出部からの信号が前記MOSFETの定格を越えているがどうか判定する比較回路部と、前記MOSFET部の2つのMOSFETのG−S端子に接続したトランジスタと、前記比較回路部の信号により一定期間前記トランジスタをオンさせMOSFETのG-Sを短絡させるタイマー回路と、を従来のMOSFET位相制御調光器に追加した構成をとっており、起動スイッチがオンして前記MOSFET部に突入電流が流れ、該突入電流が前記2つのMOSFETの定格を越えると前記タイマー回路が動作して、一定時間前記MOSFET部をオフさせ、負荷電流が前記2つのMOSFETの定格を越えなくなるまでこの動作を繰り返すことによってフィラメントが十分に温まり電流が安定するまでは、制御信号のオン指令幅に関わらずMOSFETに流れる電流を制限することを特徴としている。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るMOSFET逆位相制御調光器の一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。 【0009】図1は、MOSFET逆位相制御調光器と交流電源と白熱灯負荷との配線図であり、図2は、回路動作のタイミングチャートである。 【0010】図1に示される調光器はメインスイッチであるMOSFET部1と、該MOSFET部1のMOSFETQ1、Q2のG-S間に電圧を印加するための駆動電源部2と、前記MOSFET部1のMOSFETQ1、Q2に流れるドレイン電流を電圧として検出する電流検出部4と、該電流検出部4の出力を監視する比較回路部5と、該比較回路部5より前記MOSFET部1の過電流信号を受けると一定期間前記MOSFET部の2つのMOSFETのG−S端子に接続したトランジスタTr2をオンさせ、前記MOSFET部1のMOSFETQ1、Q2のG−S間を短絡して前記MOSFET部1をオフさせるタイマー回路と、制御信号より前記MOSFET部1をオン・オフ動作させるトランジスタTr1と、を主要構成としている。 【0011】起動スイッチSW1が、オンすると前記MOSFET部1のMOSFETQ1、Q2を駆動させるため前記駆動電源部2は、若干の時間を要して、定格いっぱいのドレイン電流を流してもASO破壊を起こさないだけの十分な電圧を出力する。但し、起動スイッチは任意のタイミングでオンされるので、所定の電圧まであがる時間は一定ではない。 【0012】また、0V時点でオン可能状態になった前記MOSFETQ1、Q2は制御信号に従ってサインカーブで立ち上がるオン電流を白熱灯負荷Lに流す。 【0013】この時、白熱灯のフィラメントは温まっていないので小さい抵抗値となり突入電流が発生する。 【0014】前記白熱灯負荷Lに流れる電流の値は、カレントトランスCAと全波整流回路DB等からなる前記電流検出部4によって、前記比較回路部5のコンパレータCP2が前記MOSFETQ1,Q2の定格電流以上であると判定すると、その信号を受信したすぐさまタイマー回路7に出力する。該タイマー回路7は、前記比較回路部5からの信号を受けると一定期間前記MOSFET部の2つのMOSFETのG−S端子に接続したトランジスタTr2をオンさせて、前記MOSFET部1のMOSFETQ1、Q2のG−S間を短絡して、前記MOSFET部1をオフさせる。 【0015】前記タイマー回路7が、動作を終了し前記トランジスタTr2をオフさせて再び前記Tr1が制御信号を受けて前記MOSFET部1のMOSFETQ1、Q2のG−S間を短絡して、前記MOSFET部1をオンさせたときに、まだ白熱灯のフィラメントの温度が十分温まっていないと最初ほどではないが過電流がながれる。この動作を、突入電流が前記MOSFETQ1,Q2の定格電流以下になるまで続ける。尚、前記タイマー回路7が前記トランジスタTr2をオンさせている時間はいくらでも良く、特に前記交流電源Eとの同期をとる必要はない。 【0016】 【発明の効果】上説明したように、請求項1記載のMOSFET位相制御調光器にあっては、0V検出回路や電源電圧比較回路備えてなくても突入電流をMOSFETの定格以下に押さえることができるので、従来のMOSFET調光器より大きな負荷定格を設定することができると言う効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月30日(1998.9.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−106287(P2000−106287A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月11日(2000.4.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−276727 |
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