| 【発明の名称】 |
CCDカメラとレーザ照明を用いた発光体の撮像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大脇 桂
【氏名】土屋 和之
【氏名】小原 正孝
【氏名】松坂 文夫
【氏名】八木 武人
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| 【要約】 |
【課題】パルスレーザの周期をCCDのフレーム周期に簡単な装置で同期させるようにしたCCDカメラとレーザ照明を用いた発光体の撮像装置を提供する。
【解決手段】発光体1を撮像するCCDカメラ2と、このCCDカメラ2のフレーム信号を取り出すフレーム信号抽出部3と、この抽出したフレーム信号を遅延させる遅延回路6と、この遅延した遅延信号の周期でパルスレーザを発生するパルスレーザ発生装置7と、このパルスレーザ発生装置7で発生したパルスレーサを発光体近傍に照射するレーザ照射部8と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発光体を撮像するCCDカメラと、このCCDカメラのフレーム信号を取り出すフレーム信号抽出部と、この抽出したフレーム信号を遅延させる遅延回路と、この遅延した遅延信号の周期でパルスレーザを発生するパルスレーザ発生装置と、このパルスレーザ発生装置で発生したパルスレーザを発光体近傍に照射するレーザ照射部と、を備えたことを特徴とするCCDカメラとレーザ照明を用いた発光体の撮像装置。 【請求項2】 前記抽出したフレーム信号を整数分の1の周期にする周期伸長器を設けこの伸長周期を前記遅延回路に入力するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のCCDカメラとレーザ照明を用いた発光体の撮像装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、溶接のような強い光りを放射する発光体をこれより著しく暗い背景とともに撮像するCCDカメラとレーザ照明を用いた発光体の撮像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】溶接のような強い光りを放射する発光体をCCDカメラで撮像すると、ハレーションを起し、発光部の光った画像しか得られない。溶接状態を観測するためには、強く輝く溶融金属や高温ガスの部分だけでなく、溶接棒や溶接トーチ、既に固まった溶着金属、母材などの背景も発光部とともに1つの画面に映った画像が必要になる。 【0003】このような極めて明るいものと暗いものとを同一画面に映す方法として合成画像方法がある。CCDは電荷蓄積時間を調整することにより電子シャッタの機能を有しシャッタ時間の調整ができる。高速シャッタでは暗い部分は映らないが、明るい部分は鮮明に映る。低速シャッタでは明るい部分は飽和して飛んでしまうが、暗い部分は鮮明に映る。これらの2つの画像からよいところだけを切り出しして合成画像をつくることができる。図3はこの原理を説明する図で、Aは明るい画像を示し、Bは暗い画像を示す。(a)は高速シャッタで撮像したものでBは暗くつぶれ、Aは鮮明に映る。(b)は低速シャッタで撮像したものでAは飽和し、飛んでしまうがBは鮮明に映る。(c)は両者の最適の画像を取り出し合成した画像である。 【0004】また、高照度のパルスレーザを光源とし、暗い背景を照射して発光体と背景を同時に撮像する方法がある。この場合CCDの電荷蓄積期間に同期してパルスレーザを照射する。図4はこの状態を示す図である。この場合電荷蓄積時間を通常のCCDのものとするとパルスレーザによる背景の画像に対し、発光体の画像が明るすぎハレーションを起し、背景も発光体の画像も得られない。このため電子シャッタを用いて電荷蓄積時間を短くする。図5は電子シャッタにより受光量を減少させパルスレーザの反射光量とほぼ同等にした場合を示す。このようにすると発光体と背景の鮮明な画像が同一画面に得られる。このように高速シャッタを用いるとCCDのフレーム周期とパルスレーザの周期とを正確に同期させる必要がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述した画面を合成する方法は操作が煩雑で時間がかかり、その上装置が高価となる。パルスレーザを用いる方法はパルス周期とCCDのフレーム周期を同期させるためパルスレーザ発生装置に高精度のクロック装置が用いられており、装置が高価となっていた。 【0006】本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、パルスレーザの周期をCCDのフレーム周期に簡単な装置で同期させるようにしたCCDカメラとレーザ照明を用いた発光体の撮像装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明では、発光体を撮像するCCDカメラと、このCCDカメラのフレーム信号を取り出すフレーム信号抽出部と、この抽出したフレーム信号を遅延させる遅延回路と、この遅延した遅延信号の周期でパルスレーザを発生するパルスレーザ発生装置と、このパルスレーザ発生装置で発生したパルスレーザを発光体近傍に照射するレーザ照射部と、を備えたものである。 【0008】CCDカメラのフレーム信号を取り出し、このフレーム信号をフレーム周期の整数倍遅らした後、この遅延した信号の周期でパルスレーザを発生して発光体周辺を照射する。整数倍遅延しても周期はCCDのフレーム周期と同じなので、パルスレーザの周期はCCDのフレーム周期に常に一致する。図5で示すように高速シャッタでCCD電荷蓄積時間を短縮し、パルスレーザの反射光からの受光量と発光体からの受光量とのバランスをとることにより、発光体と背景が映った鮮明な画像を得ることができる。 【0009】請求項2の発明では、前記抽出したフレーム信号を整数分の1の周期にする周期伸長器を設けこの伸長周期を前記遅延回路に入力する。 【0010】整数が1の場合は各フレーム毎にパルスレーザが放射され、発光体と背景の鮮明な画像が得られる。整数が1より大きいNの場合は、Nフレームおきにパルスレーザが放射される。このようにしても発光体と背景が同時に映った画像が得られる。このようにするとパルスレーザの周期を長くできるので、パルスレーザ発生装置が簡単になり低価格となる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。図1は、実施形態のCCDカメラとレーザ照明を用いた発光体の撮像装置を示す。発光体1は溶接により発生するアークやプラズマ等とし、背景はトーチ1a、溶接棒1b、溶着金属1c、母材1d等とする。CCDカメラ2は発光体1を中心に背景を映すように配置され、フレーム信号抽出部3はCCDカメラ2のビデオ信号からフレーム信号を抽出する。CCDカメラ2からのビデオ信号はビデオデッキ4aで録画されモニタ4bで画像表示される。 【0012】1/nディカウンタ5はフレーム信号の周期を整数で割って周期を長くする装置である。CCDカメラ2のフレーム周期はテレビ信号と同じく30Hz(正確には29.97Hz)のものが用いられている。通常n=1,2,3の30Hz,15Hz,10Hzが用いられ、スイッチでいずれかに切り換えられるようになっている。遅延回路6は1/nディカウンタ5より出力された周期をn(nは整数で通常はn=1)周期遅れた周期の信号を出力する。これにより1周期未満の遅れ周期を排除することができ、フレーム周期とパルスレーザ周期を確実に同期させることができる。パルスレーザ発生装置7は、例えば、Nd−YAGレーザの場合、フラッシュランプをパルス的に放電し励起して発振させる。この励起するパルスの周期を遅延回路6の信号で行なうことにより、30Hz,15Hz,10Hzのパルスレーザを出力することができる。レーザ照射部8はパルスレーザ発生装置7で発生したパルスレーザを拡散して発光体1と背景を照射する装置で、先端に球レンズなどを設けてパルスレーザを拡散して照射する。 【0013】図2はCCDカメラ2のフレーム周期とパルスレーザの周期との同期を示す図である。Aは電子シャッタが作用しない通常の電荷蓄積時のCCDフレーム周期で30Hzの場合を示す。Bは高速シャッタ時で電荷蓄積時間を大幅に絞り、溶接部のような発光体1を撮像する場合で、周期は変わらず30Hzである。Cはパルスレーザを30Hzに同期して発生させた周期を示す。Dはパルスレーザを15Hzで発生させフレーム信号に同期させた場合を示し、Eはパルスレーザを10Hzで発生させフレーム信号に同期させた場合を示す。D,Eのように周波数を低くするとパルスレーザ発生装置7が簡単になり低価格となる。しかし、レーザが照射されていない画面では発光体1のみになり、画面がちらつき、鮮明さが低下する。この場合、パルスレーザを照射した1周期前の画像をメモリに記憶し、パルスレーザが照射されていない周期のときこの記憶した画像を表示するようにすると、ちらつきのない鮮明な画像が得られる。しかもいつも1周期前の画像を用いるため発光体1の変化にもほぼ追従できるので、利用価値は大きい。 【0014】 【発明の効果】上述したように、本発明は、CCDカメラのフレーム周期を用いてパルスレーザを発生させることにより、簡単なシステムでCCDカメラのフレーム周期とパルスレーザの同期をとることができる。また、パルスレーザの周期をフレーム周期の整数分の1にすることによりパルスレーザ発生装置を安価なものにすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月24日(1998.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097515 【弁理士】 【氏名又は名称】堀田 実 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−196923(P2000−196923A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−366531 |
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