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【発明の名称】 インタ―ホンシステム
【発明者】 【氏名】大内 隆治

【氏名】山岸 貴俊

【氏名】都田 崇

【要約】 【課題】ポーリングを周期的に行わなくても異常発生時には確実に異常を検知してその個所を特定し、火災等によるベル鳴動や通話を速やかにできるインターホンシステムを提供する。

【解決手段】各端末機器11,21,31は、キー操作に基づいてデータを送信した際に同一データが受信されたときは正常に送信されたと判断し、住戸端末機器11は異常を検知したときポーリングを要求し、制御装置1は、この要求に応じてポーリング行ったときに複数の異常を検知したとき、危険度の高い方の異常を優先的に選択してその異常を発した住戸端末機器11を検索するポーリングを行い、このポーリングにより住戸端末機器11を特定したときは、その端末機器11から異常内容の情報を収集する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用目的に応じて各種場所にそれぞれ設置された端末機器と、その各端末機器にそれぞれ接続された制御装置とを備えたインターホンシステムにおいて、前記端末機器は、データを送信するとき自己を受信先として送信し、そのデータが返送されたときは正常に送信されたと判断し、データが受信されたときはその受信データを返送するデータ送受信部を備え、前記制御装置は、データが受信されたときはそのデータを返送し、データを送信したときにそのデータが受信されたときは正常に送信されたと判断する端末データ送受信部を備えたことを特徴とするインターホンシステム。
【請求項2】 前記制御装置は、使用目的に応じて各種場所にそれぞれ設置された端末機器のうち全部屋に設置された端末機器或いはその全部屋のうち所定の部屋の端末機器に対して所定の動作を行わせるとき、所定のデータを複数回繰り返して送信する端末制御部を備えていることを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
【請求項3】 使用目的に応じて各種場所にそれぞれ設置された端末機器のうち全部屋に設置された端末機器は、各種の検知手段を通じて異常の有無を監視し、異常を検知したときはポーリングを要求するポーリング要求部を備え、前記制御装置は、前記要求に応じてポーリング行ったときに複数の異常を検知したときは、危険度の高い方の異常を優先的に選択して、その異常を発した端末機器を検索するポーリングを行い、このポーリングにより端末機器を特定したときは、その端末機器から異常内容の情報を収集する異常検索部を備えたことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のインターホンシステム。
【請求項4】 前記端末機器のポーリング要求部は、複数の異常を検知したときは、危険度の高い方の異常を優先的に選択して、制御装置にポーリングを要求することを特徴とする請求項3記載のインターホンシステム。
【請求項5】 前記制御装置の異常検索部は、ポーリング要求を受けたとき、予め定められた異常内容毎にタイムスロットを設けてポーリングし、前記端末機器のポーリング要求部は、ポーリング要求によりポーリングが行われたとき、検知した異常からタイムスロットを選択してその異常を通知することを特徴とする請求項3又は4の何れかに記載のインターホンシステム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば集合住宅のインターホンシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のインターホンシステムとして、制御装置が所定周期でポーリングし、そのポーリングにより異常を検知したときは端末機器を特定するポーリングを行って異常の情報を収集するものがある。例えば、集合住宅の各居室(住戸)にそれぞれ設置された端末機器を複数にグループ化し、このグループ毎にポーリングを行って、それぞれのグループに返送タイミングを与える。このタイミングで応答があった場合は、応答したグループ内の端末機器毎に再びポーリングし、端末機器毎に返送タイミングを与える。このポーリングにより、異常を発した端末機器を特定できたときは、その端末機器から情報を収集する。この情報から例えば火災と判断した場合は、その周囲の居室の各端末機器にベルを鳴動させる命令を出す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した従来のインターホンシステムでは、複数の異常がほぼ同時に発生した場合、先に取り込んだ異常に対して処理を行うようになり、そのため、異常の中に危険度の高い異常が発生していても前段の異常処理が終了するまで待機状態となってしまい、被害が拡大する恐れがあった。また、ポーリングを周期的に行っているため、消費電力が大きいかった。
【0004】さらに、ベルを鳴動させる際には、制御装置と端末機器との間でデータの送受信を少なくとも2回繰り返しており、しかも端末機器毎に行っているので時間を要していた。また、呼出操作が行われた場合のデータの送受信を複数回繰り返して相互にデータの確認を行っているので、通話可能になるまで時間を要していた。
【0005】本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、ポーリングを周期的に行わなくても異常発生時には確実に異常を検知してその個所を特定し、しかも、複数の異常がほぼ同時に発生していた場合には危険度の高い方の異常を優先的に選択して特定し、また、火災等によるベル鳴動や通話を速やかにできるインターホンシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係るインターホンシステムは、使用目的に応じて各種場所にそれぞれ設置された端末機器と、その各端末機器にそれぞれ接続された制御装置とを備えたインターホンシステムにおいて、前記端末機器は、データを送信するとき自己を受信先として送信し、そのデータが返送されたときは正常に送信されたと判断し、データが受信されたときはその受信データを返送するデータ送受信部を備え、前記制御装置は、データが受信されたときはそのデータを返送し、データを送信したときにそのデータが受信されたときは正常に送信されたと判断する端末データ送受信部を備えたものである。
【0007】本発明の請求項2に係るインターホンシステムは、前記制御装置は、使用目的に応じて各種場所にそれぞれ設置された端末機器のうち全部屋に設置された端末機器或いはその全部屋のうち所定の部屋の端末機器に対して所定の動作を行わせるとき、所定のデータを複数回繰り返して送信する端末制御部を備えたものであ【0008】本発明の請求項3に係るインターホンシステムは、使用目的に応じて各種場所にそれぞれ設置された端末機器のうち全部屋に設置された端末機器は、各種の検知手段を通じて異常の有無を監視し、異常を検知したときはポーリングを要求するポーリング要求部を備え、前記制御装置は、前記要求に応じてポーリング行ったときに複数の異常を検知したときは、危険度の高い方の異常を優先的に選択して、その異常を発した端末機器を検索するポーリングを行い、このポーリングにより端末機器を特定したときは、その端末機器から異常内容の情報を収集する異常検索部を備えたものである。
【0009】本発明の請求項4に係るインターホンシステムは、前記端末機器のポーリング要求部は、複数の異常を検知したときは、危険度の高い方の異常を優先的に選択して、制御装置にポーリングを要求するものである。
【0010】本発明の請求項5に係るインターホンシステムは、前記制御装置の異常検索部は、ポーリング要求を受けたとき、予め定められた異常内容毎にタイムスロットを設けてポーリングし、前記端末機器のポーリング要求部は、ポーリング要求によりポーリングが行われたとき、検知した異常からタイムスロットを選択してその異常を通知するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係るインターホンシステムの構成を示すブロック図である。図において、制御装置1は、例えば集合住宅の管理室に設置され、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)2と、電流を制御し直流電源24Vを出力する電流制御回路3と、マイコン2からのデジタル信号をパルス(データ)に変換し(ハイレベル:24V、ローレベル:0V)、後述する例えば管理用インターホン等ともいわれる管理室端末機器21に制御路41を介して送信する送信回路4と、管理室端末機器21からのパルスをデジタル信号に変換しマイコン2に出力する受信回路5と、マイコン2からのデジタル信号をパルスに変換し、後述する例えば住宅情報盤等ともいわれる住戸端末機器11に制御路41を介して送信する送信回路6と、住戸端末機器11からのパルスをデジタル信号に変換しマイコン2に出力する受信回路7と、マイコン2からのデジタル信号をパルスに変換し、後述する集合玄関機31に制御路41を介して送信する送信回路8と、集合玄関機31からのパルスをデジタル信号に変換しマイコン2に出力する受信回路9と、マイコン2の制御に基づいて通話路42を接続又は遮断する通話路接続回路10とを備えている。
【0012】制御装置1のマイコン2は、本発明の端末データ送受信部、端末制御部及び異常検索部を備え、電源が立ち上がったときは初期設定し、その後、後述する緊急ポーリングの処理に入る。この時の緊急ポーリングは各居室の住戸端末機器11の状態を監視するためで、異常が確認されなかったときは各住戸端末機器11に端末イベント許可を出す。この許可は、異常を検知したときに緊急ポーリング要求を出してもよいという各住戸端末機器11への許可で、後述する一斉ポーリングによって行う。
【0013】端末イベント許可を出した後は、一斉放送の指示があるかどうかを判定する。その指示があるときは、一斉ポーリングによって各住戸端末機器11に一斉放送の旨を通知し、その指示がないときは受信データがあるかどうかを判定する。データ受信を検知したときは緊急ポーリング要求のデータかどうかを判定し、そのデータが緊急ポーリング要求によるものであるときは緊急ポーリングの処理に入る。また、管理室端末機器21又は集合玄関機31からの呼出によるデータ受信のときは後述するセレクティングを行い、受信データに異常を検知したときは前記と同様に緊急ポーリングの処理に入る。
【0014】受信データがないときは、所定時間経過(例えば1分)するまでそのデータ受信の有無を繰り返し判定し、所定時間経過したときは端末存在/不存在のポーリングを行う。このポーリングは、全居室の住戸端末機器11、管理室端末機器21及び集合玄関機31が故障しているかどうかを監視するためである。終了時には各住戸端末機器11に対して再び端末イベント許可を出して、受信データがあるかどうかの判定に入る。
【0015】緊急ポーリングを行うときは、まず受信回路7を通じて制御路41をセンシングし、送信可能時間内で送信可能なとき、即ち制御路21が他の端末機器等により使用されていないときは、予め分けられたグループ毎にポーリングする。例えば64階建ての集合住宅の場合は、1階〜32階と33階〜64階とに対して行われる。このポーリングにより、階グループ(1階〜16階、17階〜32階、33階〜48階及び49階〜64階の何れか一つ)と、後述する火災系、コール系又は故障系の何れかを判別したときは、例えば8階毎に階ポーリングを行う。火災系を確認したときは、それを発した住戸端末機器11が応答できるよう火災関係の階ポーリングを行い、コール系を確認したときはコール関係の階ポーリングを行い、故障系の場合には、それを発した住戸端末機器11が応答できるよう故障関係の階ポーリングを行う。また、グループ毎に行ったポーリングで火災系とコール系を確認したときは、危険度の高い火災系を選択して火災関係の階ポーリングを行い、コール系と故障系を確認したときは、故障系より危険度の高いコール系を選択してコール関係の階ポーリングを行う。
【0016】この階ポーリングにより階を特定できたときは例えば8号室毎に号室ポーリングを行う。この場合、階ポーリングが火災関係であったときはそれに引き続いて火災関係の号室ポーリングで行い、コール関係のときはその関係の号室ポーリングで行い、故障関係のときはその関係の号室ポーリングで行う。この号室ポーリングにより住戸端末機器11を特定できたときは、その住戸端末機器11との間でセレクティングを行って異常内容の情報を収集する。また、火災の場合は、例えば火災が発生した階と直上階に対してベルを鳴動させる一斉ポーリングを行う。
【0017】なお、端末イベント許可を出すときの一斉ポーリング、一斉放送を行うときの一斉ポーリング及びベルを鳴動させるときの一斉ポーリングは、本発明の端末制御部の機能に相当し、呼出に応じたセレクティングは端末データ送受信部の機能に相当し、また、緊急ポーリング要求によって行う緊急ポーリングの処理は異常検索部の機能に相当する。
【0018】次に住戸端末機器の構成について説明する。住戸端末機器11は、インターホン機能とセキュリティ機能とを併せもったもので、各居室即ち住戸毎に設置され、マイコン12と、マイコン12からのデジタル信号をパルスに変換し、制御路41を介して制御装置1に送信する送信回路13と、制御路41を介して受信された制御装置1からのパルスをデジタル信号に変換しマイコン12に出力する受信回路14と、マイコン12の制御に基づいて通話路42を接続又は遮断する通話路スイッチ15と、図示せぬ送受話器とスピーカとが接続され、音声信号を送受信する通話送受信回路16とを備えている。また、図示していないがドアホン、熱感知器、ガス漏れ検知器、防犯センサ、水漏れセンサ、コールボタン等が接続されており、本機器の前面には、管理室呼出キー17や図示せぬテンキー等が設けられている。
【0019】住戸端末機器11のマイコン12は、本発明のデータ送受信部及びポーリング要求部を備え、初期設定後に制御装置1からの端末イベント許可が受信されると、一斉放送によるポーリング(一斉ポーリング)のデータが受信されたかどうかを判定し、そのデータが受信されたときは通話路スイッチ15をオンして管理室側からの一斉放送を受信可能にする。本機器に対して呼出しのデータが受信されたときは前記と同様にセレクティングを行い、本機器に設けられた管理室呼出キー17が操作されたときは、受信回路14を通じて制御路41をセンシングし、送信可能なときは制御装置1に呼出のセレクティングを行う。
【0020】また、本機器から外部への呼出がないときは、まず最初に火災系が作動したかどうかを判定する。火災系が作動していないときはコール系が作動したかどうかを判定し、コール系が作動していないときは故障系が作動したかどうかを判定し、故障系が作動していないときは再び一斉放送によるデータ受信があるかどうかの判定に入る。火災系、コール系又は故障系のうち何れか一つ検知したときは緊急ポーリングを要求し、また、火災系とコール系の作動を同時に検知したときは危険度の高い火災系を選択して緊急ポーリングを要求し、コール系と故障系の作動を同時に検知したときは故障系より危険度の高いコール系を選択して緊急ポーリングを要求する。
【0021】緊急ポーリングの要求を行うときは、まず制御路41をセンシングし、送信可能時間内で送信可能なときはその要求を制御装置1に出す。この要求により緊急ポーリングのデータが受信されたときは、後述する所定のタイムスロットで検知内容(火災系、コール系又は故障系のうち何れか一つ)を通知し、この通知に応じて火災関係、コール関係又は故障関係の階ポーリングのデータが受信されたときは、所定のタイムスロットで階を知らせるデータを返送し、このデータ返送により号室ポーリングのデータが受信されたときは、所定のタイムスロットで号室を知らせるデータを返送し、この号室ポーリングによりセレクティングが行われたときは異常内容の情報を通知する。この時、一斉ポーリングにより地区警報音の鳴動の指示が入ったときは図示せぬベルを鳴動し、居住者に火災発生の旨を知らせる。なお、前述した管理室呼出キー17が操作されたときのセレクティングと、呼出によるセレクティングは本発明のデータ送受信部の機能に相当する。
【0022】前述した火災系の作動とは、熱感知器又はガス漏れ検知器が作動したとき、或いはこれらを試験したときの作動であり、また、コール系の作動とは、防犯センサや水漏れセンサ等が作動したとき、或いはトイレやバスルームに設置されたコールボタンがオンされたときの作動であり、故障系の作動とは、熱感知器・ガス漏れ検知器の故障検知によるものや、コールボタンとの間の電線の断線検知によるものである。
【0023】管理室端末機器21は、インターホン機能とセキュリティ機能とを併せもったもので、管理室に設置され、マイコン22と、マイコン22からのデジタル信号をパルスに変換し、制御路41を介して制御装置1に送信する送信回路23と、制御路41を介して受信された制御装置1からのパルスをデジタル信号に変換しマイコン22に出力する受信回路24と、マイコン22の制御に基づいて通話路42を接続又は遮断する通話路スイッチ25と、図示せぬ送受話器とスピーカとが接続され、音声信号を送受信する通話送受信回路26とを備えている。また、本機器の前面には、一斉放送キー27、図示せぬテンキーと呼出キー、各種表示部等が設けられている。
【0024】管理室端末機器21のマイコン22は、本発明のデータ送受信部を備え、例えばテンキーの操作により住戸番号が入力されると所定の表示部に住戸番号を表示し、次いで、図示せぬ呼出キーがオンされたときは呼出のセレクティングを行う。このセレクティングによって受信先の住戸端末機器11と通話可能な場合は通話路スイッチ25をオンする。また、一斉放送キーがオンされたときはその旨のセレクティングを制御装置1に対して行い、このセレクティングにより応答があったときは通話路スイッチ25をオンして通話可能にする。この時、制御装置1は、前述したように全居室の住戸端末機器11に一斉ポーリングを行って一斉放送の旨を通知する。また、住戸端末機器11からの呼出によるセレクティングが行われたときは、後述するが通話路42を接続するための制御に入る。なお、前述した呼出キーによるセレクティングと、住戸端末機器11からの呼出によるセレクティングはデータ送受信部の機能に相当する。
【0025】集合玄関機31は、集合住宅の玄関ドア近傍に設置され、マイコン32と、マイコン32からのデジタル信号をパルスに変換し、制御路41を介して制御装置1に送信する送信回路33と、制御路41を介して受信された制御装置1からのパルスをデジタル信号に変換しマイコン32に出力する受信回路34と、マイコン32の制御に基づいて通話路42を接続又は遮断する通話路スイッチ35と、図示せぬ送受話器とスピーカとが接続され、音声信号を送受信する通話送受信回路36とを備えている。また、本機器の前面には、操作部として呼出キー37、図示せぬテンキーと呼出の住戸番号を表示する表示部等が設けられている。
【0026】集合玄関機31のマイコン32は、本発明のデータ送受信部を備え、テンキーの操作により住戸番号が入力されたとき前記表示部に住戸番号を表示し、次いで呼出キー37がオンされたときは呼出のセレクティングを行い、また、例えば管理室端末機器21からの呼出によるセレクティングが行われたときは、通話路42を接続するための制御に入る。なお、これら呼出によるセレクティングはデータ送受信部の機能に相当する。
【0027】ここで、一斉ポーリング、セレクティング及び緊急ポーリングにつて詳述する。図2は一斉ポーリングのフォーマットを示す図、図3はセレクティングのフォーマット及びセレクティングによるデータ送受信のタイミングチャートを示す図、図4は緊急ポーリング及び階ポーリングのフォーマットを示す図、図5は号室ポーリングのフォーマットを示す図である。
【0028】一斉ポーリングは、例えば図2に示すように一斉ポーリングを指示するアドレスを書き込むブロックAS1,2と、コマンドを書き込むブロックCMと、データを書き込むブロックDA1,2と、このデータの誤りの有無を判別させるためのブロックSM1,2とでなり、例えば端末イベント許可、管理室端末機器21からの指示による一斉放送や、火災発生時に行う地区警報音の鳴動のときに用いられる。この一斉ポーリングのデータは制御装置1から3回繰り返して送信される。これは、住戸端末機器11が確実に受信できるようにしたものである。
【0029】セレクティングは、例えば図3に示すように受信側を送信元アドレスとして書き込むブロックAS1,2と、コマンドを書き込むブロックCMと、送信側を受信先アドレスとして書き込むブロックAD1,2と、データを書き込むブロックDA1,2と、このデータの誤りの有無を判別させるためのブロックSM1,2とでなっている。
【0030】例えば、集合玄関機31から訪問先の住戸を呼び出した場合、まず、集合玄関機31と制御装置1との間で相互にセレクティングが行われる(図3a)。この場合、集合玄関機31は、テンキーの操作に基づく呼出先の住戸端末機器11のアドレスをブロックAS1,2に、自己のアドレスをブロックAD1,2にそれぞれ書き込むと共に、ブロックCMに通話の制御命令を、ブロックDA1に住戸端末機器呼出の旨をそれぞれ書き込んで制御装置1に送信する。制御装置1は、集合玄関機31からのデータが受信されるとその受信データを返送してセレクティングを行い、データを受信した旨を通知する。
【0031】次に、制御装置1と呼出先の住戸端末機器11との間で相互にセレクティングが行われる(図3b)。この場合、制御装置1は、受信された集合玄関機31からのデータを住戸端末機器側に送信し、受信した住戸端末機器11は、その受信データをそのまま返送してセレクティングを行い、データを受信した旨を通知する。
【0032】さらに、住戸端末機器11が通話のために送受話器が取り外されたときのフックオンを検知したとき、制御装置1との間で相互にセレクティングが行われる(図3c)。この場合、住戸端末機器11は、集合玄関機31のアドレスをブロックAS1,2に、自己のアドレスをブロックAD1,2に書き換えると共に、フック状態をブロックDA1に書き込んで制御装置1に送信する。制御装置1は、住戸端末機器11からのデータが受信されるとその受信データを返送してセレクティングを行い、データを受信した旨を通知する。
【0033】そして最後に、制御装置1と集合玄関機31との間で相互にセレクティングが行われる(図3d)。この場合、制御装置1は、受信された住戸端末機器11からのデータを集合玄関機31に送信し、受信した集合玄関機31は、その受信データをそのまま返送してセレクティングを行い、データを受信した旨を通知する。
【0034】緊急ポーリングは、例えば図4(a)に示すように送信元アドレスを書き込むブロックAS1,2と、コマンドを書き込むブロックCMと、データを書き込むブロックDA1,2と、このデータの誤りの有無を判別させるためのブロックSM1,2とでなり、64階建ての集合住宅の場合、1階〜32階と33階〜64階とに対して行われる。最初のポーリングには、1階〜16階と17階〜32階とにそれぞれタイムスロット(火災系、コール系、故障系)が設定され、次のポーリングには、33階〜48階と49階〜64階とにそれぞれタイムスロットが設定されている。
【0035】階ポーリングは、前記ポーリングと同じブロック構成からなり、異常を検知した住戸端末機器11が階を通知できるようタイムスロット(8階分)がそれぞれ設定されている(図4b参照)。前記ポーリングによって火災系が検知されたときは火災関係の階ポーリングが選択され、コール系の場合はコール関係の階ポーリングが選択され、故障系が検知されたときは故障関係の階ポーリングが選択される。
【0036】号室ポーリングは、階ポーリングと同じブロック構成からなり、階を通知した住戸端末機器11が号室を通知できるようタイムスロット(8号室分)がそれぞれ設定されている(図5参照)。階ポーリングが火災関係であったときはそれに引き続いて火災関係の号室ポーリングが選択され、コール関係のときはその関係の号室ポーリングが選択され、階ポーリングが故障関係のときはその関係の号室ポーリングが選択される。
【0037】次に、本実施形態の動作を説明する。図6、図7及び図8は制御装置の動作を示すフローチャート、図9及び図10は住戸端末機器の動作を示すフローチャート、図11は緊急ポーリングによるデータ送受信のタイミングチャートである。
【0038】なお、住戸端末機器11は、検知した異常(火災系、コール系又は故障系)に応じてそれぞれ緊急ポーリングを要求して動作をするが、それぞれの動作が同じであるため図10のフローチャートを共用して説明する。また、制御装置1は、緊急ポーリングを行ったときに火災系の異常を確認したときは火災関係の階ポーリングと号室ポーリングを、コール系の異常を確認したときはコール関係の階ポーリングと号室ポーリングを、また、故障系の異常を確認したときは故障関係の階ポーリングと号室ポーリングを行うが、それぞれの動作が同じであるため図8のフローチャートを共用して説明する。
【0039】制御装置1は、初期設定が終了すると(ステップ(S)1)、緊急ポーリングの処理に入る(S2)。まず、送信可能時間の測定を開始してその時間内までに送信可能かどうかを制御路41をセンシングして判定する(図7のS21〜S23)。送信可能時間を経過しても送信できないとき、即ち制御路41が使用されているときは測定時間をクリアして再び時間の測定を開始し(S32,S21)、送信可能かどうかの判定に入る(S22,S23)。
【0040】ここで、送信可能時間内に送信できることを検知したときは、1階〜32階を一グループとして、33階〜64階を別のグループとして緊急ポーリングのデータをそれぞれ送信する(S24)。この時、1階〜32階に対しては1階〜16階と17階〜32階とにそれぞれタイムスロットを設定し、33階〜64階に対しては33階〜48階と49階〜64階とにそれぞれタイムスロットを設定する(図4参照)。
【0041】この緊急ポーリングを行った際、待機時間の測定を開始して、タイムアップするまで待機する(S25,S26)。その時間がタイムアップしたときは、測定時間をクリアして、住戸端末機器11からのデータ受信があったかどうかを判定する(S27,S28)。データの受信を検知したときは、そのデータのタイムスロットから火災系か、コール系か、又は故障系かを順次に判別するが(S29〜S31)、データの受信を検知できなかったときは、この緊急ポーリングの処理を終了して全居室の住戸端末機器11に対し端末イベント許可を出す(S3)。この端末イベント許可は、一斉ポーリングを3回繰り返して行われる。
【0042】端末イベント許可を出した後は管理室端末機器21の一斉放送キー27のオンによる受信データがあるかどうかを判定し(S4)、受信データがあるときはその旨のデータを一斉ポーリングによって各住戸端末機器11に送信する(S5)。この場合も一斉ポーリングを3回繰り返して行われる。一方、一斉放送キー27のオンによる受信データがないときはS6において他の受信データがあるかどうかを判定する。そのデータの受信がないときは、所定時間(例えば1分)経過したかどうかを判定する(S7)。所定時間経過していないときはS4に戻って同じ動作を繰り返し、所定時間経過したときは端末存在/不存在ポーリングを行って再び端末イベント許可を出す(S8,S3)。
【0043】また、S6においてデータの受信を検知したときは、緊急ポーリングの要求かどうかを判定し(S9)、その要求を検知したときは緊急ポーリングの処理に入るが(S12)、緊急ポーリングの要求でないことを確認したときは呼出によるデータ受信かどうかを判定する(S10)。そのデータ受信のときは、後で詳述するが、データの中に書き込まれているアドレスを反転して送信元に返送すると共に、受信先に受信データを取り込むようセレクティングする(S13)。また、受信データに異常があるときは緊急ポーリングの処理に入る(S11,S12)。
【0044】一方、各居室の住戸端末機器11は、初期設定後に端末イベント許可が受信されると(S61,S62)、一斉放送によるデータ受信があるかどうかを判定し(S63)、そのデータの受信がないときは呼出によるデータ受信があるかどうかを判定する(S64)。そのデータを受信したときはそれに基づいて動作すると共に、データ受信の旨を通知するセレクティングを行うが(S65)、呼出によるデータ受信がないときは、本機器に設けられた管理室呼出キー17による呼出操作が行われたかどうかを判定する(S66)。
【0045】呼出操作がなかったときは、火災系、コール系又は故障系が作動したかどうかを順次に判別する(S67〜S69)。何れも作動していないときはS63に戻って前述した動作を繰り返す。また、管理室呼出キー17による呼出操作が行われたときは、送信可能時間の測定を開始し(S70)、その時間内までに送信可能かどうかを判定する(S71,S72)。これは、受信回路14を通じて制御路41をセンシングしてデータか受信されているかどうかを判別する。送信可能時間を経過しても制御路41が使用されているときは、図示していないが呼出操作によるデータ送信を破棄し、かつ、測定時間をクリアし(S75)、S63に戻る。また、送信可能時間内に送信できることをセンシングを通じて検知したときは、管理室端末機器21を呼び出すためのセレクティングに入る(S73)。後で述べるが、このセレクティングにより通話信号が送受信されたかどうかを判定し(S74)、通話が行われなかったときはS71に戻って測定時間が送信可能時間を経過したかどうかを判定し、通話が行われたときはS63に戻って一斉放送によるデータ受信があるかどうかの判定に入る。
【0046】ここで、(1)集合玄関機31から訪問先の住戸を呼び出すときの動作と、(2)住戸端末機器11から管理室を呼び出すときの動作を詳述する。なお、(1)の動作については図3のタイミングチャートを参照しながら説明する。
(1)図示せぬテンキー操作により住戸番号が入力され、次いで呼出キー37がオンされると、その集合玄関機31は、図示せぬ表示部に住戸番号を表示すると共に、送信可能時間の測定を開始する。そして、その時間内までに送信可能かどうかを受信回路34を通じて制御路41をセンシングして判定し、送信可能なときは、図3(a)に示すようにフォーマット化したデータを制御路41に送信して制御装置1に対し呼出のセレクティングを行う。このデータは、ブロックAS1,2に受信先の住戸端末機器11のアドレス(住戸番号)が送信元として書き込まれ、ブロックCMに通話制御を行わせる命令が、ブロックAD1,2に送信元の集合玄関機31のアドレスが受信先として書き込まれ、また、ブロックDA1に呼出のデータがそれぞれ書き込まれている。
【0047】制御装置1は、図6のS6において受信データを確認すると、その受信データが緊急ポーリング要求のものかどうかを判定し(S9)、そのデータでないときは呼出によるデータ受信かどうかを判定する(S10)。呼出と判断したときは、送信元の集合玄関機31と受信先の住戸端末機器11に対してセレクティングを行う(S13)。まず、受信されたフォーマットのデータを集合玄関機31に返送してデータ受信の旨を通知する(図3(a)参照)。次いで、受信回路7を通じて制御路41をセンシングし、送信可能なときは、集合玄関機31から受信したフォーマットのデータを制御路41に送信して、受信先の住戸端末機器11に対しセレクティングする(図3(b)参照)。この場合、通話路42が複数ある場合にはどの通話路を使用するか例えばブロックDA2にその旨を書き込んで指示する。
【0048】この時、該当する住戸端末機器11は、そのデータを受信し(図9のS64)、制御装置1に対してセレクティングを行う(S65)。このセレクティングは、受信データを制御装置1に返送してデータ受信の旨を通知する(同図(b)参照)。また、データが受信されたときスピーカ(図示せず)を通じて呼出音を発すると共に、通話路スイッチ15をオンして通話路42と接続する。その呼出音により送受話器(図示せず)のフックオンを検知したときは、自己のアドレスを受信側とし、集合玄関機31のアドレスを送信側とするデータを制御路41に送信して、制御装置1に対しセレクティングする(図3(c)参照)。このデータは、ブロックAS1,2に集合玄関機31のアドレスが、ブロックCMに通話制御を行わせる命令が、ブロックAD1,2に住戸端末機器11のアドレスが、また、ブロックDA1にはフックオン検知のデータがそれぞれ書き込まれている。
【0049】制御装置1は、そのデータが受信されると(S6)、前記と同様にその受信データが緊急ポーリング要求のものかどうかを判定し(S9)、そのデータでないときは呼出によるデータ受信かどうかを判定する(S10)。呼出と判断したときは、送信元の住戸端末機器11と受信先の集合玄関機31に対してセレクティングを行う(S13)。まず、受信されたフォーマットのデータを住戸端末機器11に返送してフックオン確認の旨を通知する(同図(c)参照)。この時、通話路接続回路10を制御して住戸端末機器11側の通話路42と集合玄関機31側の通話路42とを接続する。次いで、集合玄関機31に対し通話路42を接続させる制御命令をフォーマットのデータに載せてセレクティングする(図3(d)参照)。この場合、住戸端末機器11からのデータを集合玄関機31に送信する。
【0050】集合玄関機31は、そのデータが受信されると、通話路スイッチ35をオンして受信先の住戸端末機器11と通話を可能にすると共に、受信したフォーマットのデータを制御装置1に返送してデータ受信の旨を通知し(同図(d)参照)、集合玄関機31からの住戸呼出による動作を終了する。
【0051】(2)住戸端末機器11に設けられた管理室呼出キー17がオンされると、その住戸端末機器11は、呼出操作が行われたと判断して、送信可能時間の測定を開始する(図9のS66,S70)。そして、その時間内までに送信可能かどうかを受信回路14を通じて制御路41をセンシングして判定する(S71,S72)。送信可能なときは、前記と同様にフォーマット化したデータを制御路41に送信して制御装置1に対しセレクティングする(S73)。このデータは、ブロックAS1,2に管理室端末機器21のアドレスが、ブロックCMに通話制御を行わせる命令が、ブロックAD1,2に住戸端末機器11のアドレスが、また、ブロックDA1に管理室呼出のデータがそれぞれ書き込まれている。その後は、通話による送受信が行われたかどうかの判定に入る(S74)。
【0052】制御装置1は、図6のS6において受信データを確認すると、その受信データが緊急ポーリング要求のものかどうかを判定し(S9)、そのデータでないときは呼出によるデータ受信かどうかを判定する(S10)。呼出と判断したときは、送信元の住戸端末機器11と受信先の管理室端末機器21に対してセレクティングを行う(S13)。まず、受信されたフォーマットのデータを住戸端末機器11に返送して、データ受信の旨を通知する。次いで、前記と同様に受信回路5を通じて制御路41をセンシングし、送信可能なときは、管理室を呼び出すためのフォーマットのデータを制御路41に送信して、受信先の管理室端末機器21に対しセレクティングする。
【0053】この時、管理室端末機器21は、そのデータを受信し、制御装置1に対してセレクティングを行う。このセレクティングは、受信データを制御装置1に返送してデータ受信の旨を通知する。また、前記データが受信されたときスピーカ(図示せず)を通じて呼出音を発すると共に、通話路スイッチ25をオンして通話路42と接続する。その呼出音により送受話器(図示せず)のフックオンを検知したときは、前記と同様にフォーマット化したデータを制御路41に送信して、制御装置1に対しセレクティングする。このデータは、ブロックAS1,2に住戸端末機器11のアドレスが、ブロックCMには通話制御を行わせる命令が、ブロックAD1,2には管理室端末機器21のアドレスが、また、ブロックDA1にはフックオン検知のデータがそれぞれ書き込まれている。
【0054】制御装置1は、そのデータが受信されると(S6)、前記と同様にその受信データが緊急ポーリング要求のものかどうかを判定し(S9)、そのデータでないときは呼出によるデータ受信かどうかを判定する(S10)。呼出と判断したときは、送信元の住戸端末機器11と受信先の管理室端末機器21に対してセレクティングを行う(S13)。まず、受信されたフォーマットのデータを管理室端末機器21に返送して、フックオン確認の旨を通知する。この時、通話路接続回路10を制御して住戸端末機器11側の通話路42と管理室端末機器21側の通話路42とを接続する。次いで、住戸端末機器11に対し通話路42を接続させる制御命令をフォーマットのデータに載せてセレクティングする。この場合、管理室端末機器21からのデータを住戸端末機器11に送信する。
【0055】住戸端末機器11は、そのデータが受信されると、通話路スイッチ15をオンして受信先の管理室端末機器21と通話を可能にすると共に、受信したフォーマットのデータを制御装置1に返送してデータ受信の旨を通知する。この時、この管理室呼出により通話の送受信が行われたときは(S74)、一斉ポーリングによるデータ受信があるかどうかの判定に入る(S63)。
【0056】次に、(3)緊急ポーリング要求及びその要求に応じて緊急ポーリングを行ったときの動作と、(4)一斉ポーリングを行ったときの動作を詳述する。
(3)住戸端末機器11は、呼出操作がないときに例えばコール系と故障系の作動を同時に検知したとき危険度の高いコール系を選択し(図9のS68)、緊急ポーリング要求のために送信可能時間の測定を開始する(図10のS81)。この時は、その時間がタイムアップしたかどうかの判定に入るものの即座に制御路41をセンシングして緊急ポーリング要求の送信が可能かどうかを判定する(S82,S83)。
【0057】送信不可能な状態が送信可能時間の間継続したときは測定時間をクリアして、火災系が作動したかどうかの判定に入るが(S93,S67)、送信可能時間を経過する前に送信が可能であることを検知したときは、図11(a)に示すように緊急ポーリング要求を制御装置1に送信して、緊急ポーリングのデータ受信を待つ(S84、S85)。
【0058】一方、制御装置1は、データの受信を検知すると(図6のS6)、そのデータが緊急ポーリング要求のものかどうかを判定し(S9)、そのデータが緊急ポーリング要求によるものであるときは緊急ポーリングの処理に入る(S12)。まず、送信可能時間の測定を開始し(図7のS21)、その時間内までに送信可能(センシング)かどうかを判定する(S22,S23)。送信できなかったときは測定時間をクリアして再び時間の測定を開始するが(S32,S21)、送信できることをセンシングを通じて検知したときは、前述したように1階〜32階を一グループとして、33階〜64階を別のグループとして緊急ポーリングのデータをそれぞれ送信する(S24)。このデータを送信した際、1階〜32階に対しては1階〜16階と17階〜32階とにそれぞれタイムスロットを設定し、33階〜64階に対しては33階〜48階と49階〜64階とにそれぞれタイムスロットを設定する(図11(a)参照)。この緊急ポーリングを行った際、待機時間の測定を開始して、タイムアップするまで待機する(S25,S26)。
【0059】この時、緊急ポーリングを要求した住戸端末機器11は、緊急ポーリングのデータを受信する(図10のS85)。そして、図11(a)に示すように緊急ポーリングのデータに書き込まれた命令に応答して所定のタイムスロットでコール系検知の旨を通知し(S86)、コール関係の階ポーリングのデータ受信を待つ(S87)。ここで、例えば17階〜32階の何れかの居室の住戸端末機器11が火災系を検知していた場合、図11(a)に示すように火災系検知の通知を所定のタイムスロットで返送する。
【0060】一方、制御装置1は、待機時間がタイムアップしたかどうかを判定しており(図5のS26)、その時間がタイムアップしたとき測定時間をクリアして受信データがあるかどうかを判定する(S27,S28)。受信データがないときは、前述したように緊急ポーリングの処理を終了して全居室の住戸端末機器11に端末イベント許可を出すが(S3)、データの受信を検知したときは、そのデータのタイムスロットから火災系が存在するかどうかを判別すると共に、図示していないが階グループを判別する。この場合、コール系と火災系であるが危険度の高い火災系を選択し(S29)、かつ、17階〜32階の階グループを判別する。
【0061】そして、図11(b)に示すようにまず最初に17階〜24階の階グループに火災関係の階ポーリングのデータを送信する(図8のS41)。この時、各住戸端末機器11から階を通知するデータが受信されないときは、階グループ終了かどうかを判定し(S42,S43)、階グループ終了のときは全居室の住戸端末機器11に端末イベント許可を出すが(S51)、階グループが終了していないときは、図11(b)に示すように次の階グループ25階〜32階を選択して火災関係の階ポーリングのデータを送信する(S44,S41)。そして、前記と同様に受信データがあるかどうかを判定する(S42)。
【0062】火災系検知を通知した住戸端末機器11は、火災関係の階ポーリングのデータを受信する(図10のS87)。そして、図11(b)に示すように階を知らせるために所定のタイムスロットでデータを制御装置1に送信し(S88)、火災関係の号室ポーリングのデータ受信を待つ(S89)。なお、緊急ポーリングを要求した住戸端末機器11は、コール系検知であるため、火災関係の階ポーリングが送信されても取り込むことなくコール関係の階ポーリングが送信されるまで待機する。
【0063】制御装置1は、前記住戸端末機器11からのデータの受信を検知すると(図8のS42)、そのデータのタイムスロットから18階を確認し、図11(c)に示すようにその18階の最初の居室グループ(1801号室〜1808号室)の各住戸端末機器11に対して火災関係の号室ポーリングのデータを送信する(S45)。この時、各住戸端末機器11から住戸番号を知らせるためのデータが受信されたかどうかを判定し(S46)、受信データを検知したときは情報収集のためのセレクティングに入るが(S49)、受信データがないときは、18階の居室グループ終了かどうかを判定する(S47)。居室グループが終了しているときは全居室の住戸端末機器11に端末イベント許可を出して(S51)、図4のS4に戻るが、居室グループが存在するときは次の居室グループ(1809号室〜1816号室)を選択して各住戸端末機器11に対し火災関係の号室ポーリングのデータを送信し(S48,S45)、前記と同様にデータの受信があるかどうかを判定する(S46)。
【0064】この時、火災系を検知した住戸端末機器11は、火災関係の号室ポーリングのデータを受信する(図10のS89)。そして、図11(c)に示すように住戸番号を知らせるために所定のタイムスロットでデータを制御装置1に送信し(S90)、制御装置1からのセレクティングを待つ(S91)。
【0065】制御装置1は、火災関係の号室ポーリングによるデータ受信を検知すると(図8のS46)、そのデータのタイムスロットから住戸番号を判別し、図11(d)に示すようにその居室の住戸端末機器11に対しセレクティングを行い(S49)、特定した住戸端末機器11からの情報を待つ(S50)。
【0066】特定された住戸端末機器11は、制御装置1によってセレクティングが行われると(図10のS91)、それに応答して例えば熱感知器が作動した旨の情報を制御装置1に通知する(S92)。
【0067】この時、制御装置1は、前述の如く情報が受信されたかどうかを判定しており(図8のS50)、情報が受信されたときはその情報から火災発生を認識する。そして、例えば火災発生の18階と直上階の各住戸端末機器11に対して警報音を発生させる。
【0068】(4)この警報音は一斉ポーリングによるもので、図2に示すフォーマットのデータを火災発生の18階の各住戸端末機器11と直上階の各住戸端末機器11とにそれぞれ3回繰り返して送信する。そのデータは、ブロックAS1,2に送信元及び受信先のアドレスが、ブロックCMに通話制御命令、即ち警報音を発生させる命令が、ブロックDA1に受信先の各住戸端末機器11を呼び出すデータがそれぞれ書き込まれている。この時、18階と直上階の各住戸端末機器11は、その一斉ポーリングのデータを受信する。そして、図示せぬ内蔵のベルを起動して警報音を発生させ、居住者に知らせる。
【0069】また、制御装置1は、緊急ポーリングや、呼出によるセレクティング等を行っていないとき、即ち受信データがないときに一斉放のデータを受信すると(図6のS4)、全居室の住戸端末機器11に対し一斉ポーリングを行う(S5)。その一斉放送のデータは、一斉放送キー27のオンを検知した管理室端末機器21からのセレクティングによるもので、このセレクティングに応答して受信の旨を管理室端末機器21に返送してから一斉ポーリングを行う。一斉ポーリングを行う際、通話路接続回路10を制御して管理室端末機器21側の通話路42と全居室の住戸端末機器11側の通話路42とを接続し、一斉ポーリングのデータを制御路41に送信して各住戸端末機器11に受信させる。このデータは3回繰り返して送信される。
【0070】一方、各住戸端末機器11は、一斉ポーリングのデータが受信されると(図9のS63)、通話路スイッチ15をオンする(S63a)。この時、図示せぬスピーカから呼出音を発生させて居住者に知らせる。
【0071】以上のように本実施形態においては、呼出操作に基づいてデータを送信したときに同一データが受信された場合、正常にデータが送信されたと判断するようにしたので、データの送受信を複数回行って確認を行う従来のものと比べ受信先との接続が速やかに行われ、また、火災発生時のベル鳴動や一斉放送を行うときはデータを3回繰り返して送信するようにしたので、住戸端末機器11側は確実に受信してその旨を通知することができるという効果がある。
【0072】さらには、住戸端末機器11が異常を検知したとき制御装置1に緊急ポーリングを要求してポーリングを行わせるようにしたので、周期的にポーリングを行う従来のものと比べ消費電力が少なくなるという効果があり、また、住戸端末機器11が複数の異常を検知した際、危険度の高い異常を優先的に選択して緊急ポーリングを要求し、制御装置1は、緊急ポーリングの要求に応じてポーリングしたときに複数の異常を確認したときは危険度の高い異常を優先的に選択して、その異常を発した住戸端末機器11を特定するポーリングを行うようにしたので、異常が複数発生しても危険度の高い方から処理でき、このため、被害を最小限に抑えることができるという効果がある。
【0073】なお、前記実施形態では、通話路42を1回線として説明したが、複数の回線にしてもよい。その場合、制御装置1は、通話制御の際、空いている通話路を判別して送信元と受信先に通知する。
【0074】また、集合住宅用のインターホンにつき説明したが、一戸建て住宅のインターホン装置にも適用できることはいうまでもない。管理用インターホンを管理室以外に設けられるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、データを送信したときにそのデータが受信されたときは、正常にデータが送信されたと判断するようにしたので、データの送受信を複数回行って確認を行う従来のものと比べ受信先との接続が速やかに行われるという効果がある。
【0076】また、請求項2の発明によれば、全部屋又は所定の部屋の端末機器に対して所定の動作を行わせるとき、所定のデータを複数回繰り返して送信するようにしたので、端末機器側は確実に動作するという効果がある。
【0077】また、請求項3の発明によれば、ポーリング要求部からのポーリング要求に応じてポーリングを行ったときに複数の異常を検知したときは、危険度の高い方を優先的に選択して、その異常を発した端末機器を特定するポーリングを行うようにしたので、複数の異常を同時に発生していても危険度の高い方から処理することができ、このため、被害を最小限に抑えることが可能になり、また、端末機器が異常を検知したときポーリングの要求を行うようにしているので、周期的にポーリングを行う従来のものと比べ消費電力が少なくなるという効果がある。
【0078】さらに、請求項4の発明によれば、端末機器のポーリング要求部は、複数の異常を検知したとき危険度の高い方の異常を優先的に選択して、制御装置にポーリングを要求するようにしたので、居室内の被害を最小限に抑えることができるという効果がある。
【0079】また、請求項5の発明によれば、制御装置の異常検索部は、ポーリング要求を受けたとき、予め定められた異常内容毎にタイムスロットを設けてポーリングし、端末機器のポーリング要求部は、ポーリング要求によりポーリングが行われたとき、検知した異常からタイムスロットを選択してその異常を通知するようにしたので、制御装置側においては異常内容の判別を正確に行え、このため、複数の異常を検知したときには危険度の高い方を確実に選択して対処できるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
【出願日】 平成11年1月8日(1999.1.8)
【代理人】 【識別番号】100061273
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 宗治 (外3名)
【公開番号】 特開2000−201230(P2000−201230A)
【公開日】 平成12年7月18日(2000.7.18)
【出願番号】 特願平11−3116