| 【発明の名称】 |
太陽電池・キャパシタ電源装置及び充電方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】島山 八郎
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| 【要約】 |
【課題】簡単な回路構成により太陽光の変動に対応して太陽電池の最大出力電力でキャパシタ回路を充電できるようにする。
【解決手段】キャパシタ回路4の充電を制御するコンバータ2と、キャパシタ回路4の充電電流と電流設定値10との誤差を検出する充電電流誤差増幅回路8と、太陽電池1の出力電圧と電圧設定値9との誤差を検出する電池出力電圧誤差増幅回路7とを備え、充電電流誤差増幅回路8の出力信号に電池出力電圧誤差増幅回路7の出力信号を合成して太陽電池1の出力電圧が電圧設定値9となるようにコンバータ2を制御し、キャパシタ回路4の許容電圧、許容電流の範囲内で太陽電池1の出力電力が最大となるようにキャパシタ回路4の充電電流を制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 太陽電池の出力により複数のキャパシタからなるキャパシタ回路の充電を行う太陽電池・キャパシタ電源装置であって、前記キャパシタ回路の充電を制御するコンバータと、前記キャパシタ回路の充電電流と電流設定値との誤差を検出する充電電流誤差増幅回路と、前記太陽電池の出力電圧と電圧設定値との誤差を検出する電池出力電圧誤差増幅回路とを備え、前記充電電流誤差増幅回路の出力信号に前記電池出力電圧誤差増幅回路の出力信号を合成して前記太陽電池の出力電圧が電圧設定値となるように前記コンバータを制御することを特徴とする太陽電池・キャパシタ電源装置。 【請求項2】 前記電池出力電圧誤差増幅回路は、前記キャパシタ回路の充電電流が大きくなる方に前記電圧設定値を変化させる手段を有することを特徴とする請求項1記載の太陽電池・キャパシタ電源装置。 【請求項3】 太陽電池の出力により複数のキャパシタからなるキャパシタ回路の充電を行う太陽電池・キャパシタ電源装置の充電方法であって、前記キャパシタ回路の充電電流を検出し、該充電電流が大きくなる方に前記太陽電池の出力電圧の設定値を変化させ、該設定値に基づきコンバータを制御し前記キャパシタ回路の充電を制御することを特徴とする太陽電池・キャパシタ電源装置の充電方法。
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【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池の出力により複数のキャパシタからなるキャパシタ蓄電回路を充電する太陽電池・キャパシタ電源装置及び充電方法に関する。 【従来の技術】図7は従来の太陽電池・キャパシタ電源装置の構成例を示す図であり、1は太陽電池、2はDC/DCコンバータ、3は電流検出回路、4はキャパシタ回路、13はインターフェース回路、14はCPU、21は電流検出回路を示す。電気二重層キャパシタなどのキャパシタは、2次電池(鉛蓄電池、リチウムイオン2次電池など)と異なり、電気エネルギー量E、キャパシタ静電容量C、端子電圧Vとすると、E=CV2 /2の関係により電気エネルギー量に応じて端子電圧が大きく変化する。また、太陽電池は、照度がかなり低くてもそこそこの無負荷電圧になるが、出力電力が少ないため、電流が流れると照度が低いほど端子電圧の低下が大きくなる。このような太陽電池の出力により複数のキャパシタからなるキャパシタ蓄電回路を充電するため、従来は、図7に示すように電流検出回路21で太陽電池1の出力電流を検出し、電流検出回路3でキャパシタ回路4の充電電流を検出して、これらを太陽電池1の出力電圧とキャパシタ回路4の端子電圧と共にインターフェース回路13を介してCPU14に読み込み、太陽電池の出力を最大限有効に利用するため、CPU14により演算を行って最大出力でDC/DCコンバータ2を制御する最大出力追従制御方式(MPPT)が採用されてきた。 【発明が解決しようとする課題】キャパシタを用いた蓄電電源装置の場合には、上記のように2次電池と異なるため従来の2次電池充電装置が利用できず、また、太陽電池の出力を最大限有効に利用する方式では、中央演算制御装置CPUなどを使用して演算を行いDC/DCコンバータ2の制御を行っているため、全体として装置が高価になる。さらに、太陽電池の出力を有効に利用する方式では、出力電力を求めるため、電圧と電流の乗算が必要であったり、制御のためのソフトウエアも複雑になるなどの問題があった。 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するものであって、簡単な回路構成により太陽光の変動に対応して太陽電池の最大出力電力でキャパシタ回路を充電できるようにする。そのために本発明は、太陽電池の出力により複数のキャパシタからなるキャパシタ回路の充電を行う太陽電池・キャパシタ電源装置であって、前記キャパシタ回路の充電を制御するコンバータと、前記キャパシタ回路の充電電流と電流設定値との誤差を検出する充電電流誤差増幅回路と、前記太陽電池の出力電圧と電圧設定値との誤差を検出する電池出力電圧誤差増幅回路とを備え、前記充電電流誤差増幅回路の出力信号に前記電池出力電圧誤差増幅回路の出力信号を合成して前記太陽電池の出力電圧が電圧設定値となるように前記コンバータを制御することを特徴とし、前記電池出力電圧誤差増幅回路は、前記キャパシタ回路の充電電流が大きくなる方に前記電圧設定値を変化させる手段を有することを特徴とするものである。また、太陽電池の出力により複数のキャパシタからなるキャパシタ回路の充電を行う太陽電池・キャパシタ電源装置の充電方法であって、前記キャパシタ回路の充電電流を検出し、該充電電流が大きくなる方に前記太陽電池の出力電圧の設定値を変化させ、該設定値に基づきコンバータを制御し前記キャパシタ回路の充電を制御することを特徴とするものである。 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る太陽電池・キャパシタ電源装置の実施の形態を示す図であり、1は太陽電池、2はDC/DCコンバータ、3は電流検出回路、4はキャパシタ回路、5は出力電圧調整回路、7、8は誤差増幅回路、9は太陽電池出力電圧設定器、10はキャパシタ充電電流設定器、11はダイオードを示す。図1において、キャパシタ回路4は、例えば複数個の電気二重層キャパシタを直並列に接続して充電し蓄電しつつ負荷に給電する回路であり、このキャパシタ回路4の充電用の電源として利用するのが太陽電池1である。この太陽電池1の出力によりキャパシタ回路4の充電を制御するため、太陽電池出力電圧設定器9は、太陽電池1の出力電圧の値を設定するものであり、キャパシタ充電電流設定器10は、キャパシタ回路4の充電電流の値を設定するものである。誤差増幅回路7は、太陽電池1の出力電圧と太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値との誤差を検出して増幅する電池出力電圧誤差増幅回路であり、電流検出回路3は、キャパシタ回路4の充電電流を検出し、誤差増幅回路8は、電流検出回路3で検出したキャパシタ回路4の充電電流とキャパシタ充電電流設定器10の電流設定値との誤差を検出して増幅する充電電流誤差増幅回路である。DC/DCコンバータ2は、キャパシタ回路4を0Vからキャパシタの制限電圧まで充電制御するものであり、誤差増幅回路7による太陽電池1の出力電圧の検出誤差と誤差増幅回路8によるキャパシタ回路4の充電電流の検出誤差を合成した信号により、キャパシタ回路4の充電電流を制御する。DC/DCコンバータ2に制御信号として与えられる誤差増幅回路7の検出誤差は、ダイオード11を介して誤差増幅回路8の検出誤差と接続されるので、太陽電池1の出力電圧が太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値以下になると、その検出誤差が合成される。したがって、それまでは、誤差増幅回路8の検出誤差に基づきDC/DCコンバータ2を制御し、キャパシタ回路4の定電流充電を行う。すなわち、ダイオード11は、誤差増幅回路8の検出誤差による定電流充電から、太陽電池1の出力電圧が低下したときに誤差増幅回路7の検出誤差による太陽電池1の出力電圧の低下抑制の制御に切り換える回路を構成するものである。次に、動作を説明する。まず、電流検出回路3により充電電流Icを検出し、誤差増幅回路8でキャパシタ充電電流設定器10の電流設定値Iscとの検出誤差ΔIに基づきDC/DCコンバータ2を制御することにより、充電電流Icをキャパシタ充電電流設定器10の電流設定値Iscになるように制御し定電流充電を行う。このとき、キャパシタ回路4の端子電圧Vcがほとんど0の状態では、太陽電池1の出力電力Wpは少ないので、太陽電池1の出力電圧Vpは、太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値Vspまでは低下しない。このとき誤差増幅回路7による検出誤差ΔVは、ダイオード11に対して逆方向の信号となるため、太陽電池1の出力電圧Vpの制御系は切り離された状態となっている。しかし、キャパシタ回路4の充電と共に、その端子電圧Vcが上昇しその充電電力Wc=Vc×Icが増大すると、太陽電池1の出力電力Wpが増大するので、太陽電池1の出力電圧Vpが徐々に低下する。そして、太陽電池1の出力電圧Vpが太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値Vspよりさらに低下するようになると、誤差増幅回路7の検出誤差ΔVがダイオード11に対して順方向の信号となる。この誤差増幅回路7の検出誤差ΔVが、誤差増幅回路8による検出誤差ΔIと合成されるのでDC/DCコンバータ2の出力を抑えるようになり、その結果、充電電流Icが電流設定値Iscより小さくなる。つまり、太陽電池1の出力電圧Vpが太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値VspになるようにDC/DCコンバータ2が制御される。図2は太陽電池の出力電圧と電流と出力電力及び太陽光の関係を示す図、図3は模擬的に太陽光を変動させてキャパシタ回路を0Vから充電した場合の太陽電池の出力とキャパシタ回路の電圧、電流、電力の関係を示す図である。太陽電池の出力電圧と電流及び太陽光の関係は、図2に示すように太陽電池の出力電圧を無負荷電圧(例えば30〜33V)の約80〜85%(約25V)に相当する電圧にすると、最大出力電力にすることができる。さらに太陽電池の出力を最大にするには、キャパシタ回路4に対する充電電流を大きくする方に太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値を変化させればよい。すなわち、キャパシタ回路4の充電電流が大きくなることは、DC/DCコンバータ2の出力電圧が大きくなること、つまりDC/DCコンバータ2の出力電力が大きくなることであるから、DC/DCコンバータ2の入力である太陽電池の出力電力が大きくなったことになる。模擬的に太陽光を変動(脈動)させ、キャパシタ回路4を0Vから充電した場合の太陽電池1の出力とキャパシタ回路4の電圧、電流、電力の関係を示したのが図3である。ここで、太陽電池出力電圧設定器は25Vに、キャパシタ充電電流設定器は4Aに設定している。キャパシタ回路4の端子電圧が0からの充電開始当初■は、設定された4Aの充電電流により定電流充電されても太陽電池1の出力電圧は、設定された25Vより高いが、キャパシタ回路4の端子電圧が上昇してくるにしたがって、キャパシタ回路4の充電電力、つまり太陽電池1の出力電力が増大するので、太陽電池1の出力電圧が低下してくる。そして、太陽電池1の出力電圧が設定された25Vまで低下すると、誤差増幅回路7による制御が働き25Vに維持するようになるので、■に示すようにキャパシタ回路4の充電電流が4A以下に減少する。さらにキャパシタ回路4の端子電圧が上昇すると、■に示すようにキャパシタ回路4の充電電流は、設定された4A以下で変動するようになり、太陽電池1の出力電圧が設定された25Vに維持される。図4乃至図6は本発明に係る太陽電池・キャパシタ電源装置の他の実施の形態を示す図であり、13はインターフェース回路、14はCPU、15、16はダイオード、17は太陽電池、18は照度センサ、19は温度センサを示す。図4に示す実施の形態は、インターフェース回路13を通して電流検出回路3により検出されるキャパシタ回路4の充電電流をCPU14に読み込み、CPU14により充電電流が大きくなる方に、太陽電池1の出力電圧の設定信号を変化させる操作を行うものである。ダイオード15、16は、キャパシタ回路4の充電電圧が太陽電池1の出力電圧より低いときに、太陽電池1の出力を利用して出力電圧調整回路(図示省略、図1に示す5)を動作させるための回路を構成している。図5に示す実施の形態は、基準電源用として太陽電池1と特性の相似した太陽電池17を設け、この出力電圧により太陽電池出力電圧設定器9の設定を行うようにしたものである。図6に示す実施の形態は、照度センサ18、温度センサ19を設けて、照度センサ18により太陽電池1の入力照度を検出すると共に、温度センサ19により太陽電池1の温度を検出して太陽電池1の出力電圧の設定信号を変化させるものである。すなわち、インターフェース回路13を通して稼働状態における太陽電池1への放射照度と太陽電池1の温度をCPU14に読み込み、CPU14の制御によりこれら放射照度と温度から太陽電池1の出力が最大となると予想される太陽電池1の出力電圧となるように太陽電池1の出力電圧の設定信号を変化させる。 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、キャパシタ回路の充電を制御するコンバータと、キャパシタ回路の充電電流と電流設定値との誤差を検出する充電電流誤差増幅回路と、太陽電池の出力電圧と電圧設定値との誤差を検出する電池出力電圧誤差増幅回路とを備え、充電電流誤差増幅回路の出力信号に電池出力電圧誤差増幅回路の出力信号を合成して太陽電池の出力電圧が電圧設定値となるようにコンバータを制御するので、キャパシタ回路の許容電圧、許容電流の範囲内で太陽電池の出力電力が最大となるようにキャパシタ回路の充電電流を制御することができる。しかも、充電電流誤差増幅回路の出力信号に電池出力電圧誤差増幅回路の出力信号を合成する簡単な回路構成により太陽光の変動に対応して太陽電池の最大出力電力でキャパシタ回路の充電が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004271 【氏名又は名称】日本電子株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月5日(1999.3.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088041 【弁理士】 【氏名又は名称】阿部 龍吉 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−261979(P2000−261979A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−58502 |
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