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【発明の名称】 |
水道配管用CADシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】上田 憲 |
【課題】水道管の接合部が既設の下水道管や道路の設備などと当たるかどうかを簡単に知ることができる水道配管用CADシステムを提供する。
【解決手段】背景データを実寸法で記録する背景データ記録手段と、この背景データ記録手段に記録された背景データに基づいて作成される道路や下水道管の形状を表示する背景データ表示手段と、布設される水道管の位置を記録すると共にその水道管の長さを実寸法に対応させて記録する水道管データ記録手段と、これに記録された水道管データに基づいて作成される水道管シンボルを図面上の対応する位置に表示する水道管シンボル表示手段と、接合部の位置を記録すると共にその接合部の幅を実寸法に対応させて記録する接合部データ記録手段と、これに記録された接合部データに基づいて作成される接合部シンボルをその接合部シンボルの幅が実寸法と対応するように図面上の対応する位置に表示する接合部シンボル表示手段とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも道路や下水道管の形状を含む背景データを実寸法と対応させて記録する背景データ記録手段と、この背景データ記録手段に記録された背景データに基づいて作成される道路や下水道管の形状を、それらの形状が実寸法と対応するように、図面上に表示する背景データ表示手段と、布設される水道管の図面上の位置を記録すると共にその水道管の長さを実寸法に対応させて記録する水道管データ記録手段と、この水道管データ記録手段に記録された水道管データに基づいて作成される水道管シンボルを、その水道管シンボルの長さが実寸法と対応するように、図面上の対応する位置に表示する水道管シンボル表示手段と、水道管同士を接合する接合部の図面上の位置を記録すると共にその接合部の幅などの外形のサイズを実寸法に対応させて記録する接合部データ記録手段と、この接合部データ記録手段に記録された接合部データに基づいて作成される接合部シンボルを、その接合部シンボルの形が実際の接合部の幅などの外形の実寸法と対応するように、図面上の対応する位置に表示する接合部シンボル表示手段と、を備えたことを特徴とする水道配管用CADシステム。 【請求項2】 水道管を接合するための複数種類の各接合部の現物の幅の実寸法とそれぞれ対応する形状を有する複数種類の接合部シンボルを記録するための接合部シンボル記録部と、水道管のシンボルを記録するための水道管シンボル記録部と、道路や下水道管の形状を、それらの形状が実寸法と対応するように、図面上に表示する背景表示手段と、前記背景表示手段により表示された図面上の該当する箇所に、実際の水道管の長さに対応するように、前記水道管シンボル記録部に記録された水道管シンボルを配置する水道管シンボル配置手段と、前記背景表示手段により表示された図面上の該当する箇所に、実際の接合部の幅寸法に対応するように、前記接合部シンボル記録部に記録された複数種類の接合部シンボルの中の該当する接合部シンボルを配置する接合部シンボル配置手段と、を備えたことを特徴とする水道配管用CADシステム。 【請求項3】 請求項2において、前記接合部シンボル記録手段により記録される接合部シンボルは、接合部とこの接合部に予め接合されている水道管との両者をそれらの間の接合状態に即して示すものである、ことを特徴とする水道配管用CADシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水道配管用のCAD(コンピュータ設計支援)システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、水道配管の設計にはCADシステムが使用されること多い。一般に、製品の製造工場などで使用される製品設計用のCADシステムでは、製品設計図の全てが実寸で表示されている。これに対して、従来の水道配管用のCADシステムでは、道路や下水道管の形状は実寸法で表示されるが、水道管及び水道管同士を接合する接合部(雁首)に関しては、実寸法に基づかないで実線などで構成される単純なシンボルで表示されている。このように、従来の水道配管用のCADシステムが水道管及び接合部をシンボルで表現するようにしているのは、第1に、水道管及び接合部を実寸法で表現しようとすると入力作業が膨大になり極めて煩雑になってしまうこと、第2に、水道管は道路や下水道管の線と近接して平行に布設されたり又はそれらと上下に重なって布設されることが多いが、そのようなときに道路や下水道管だけでなく水道管や接合部をも実寸法で表示するようにすると図面上で多数の線が複雑に入り組んだ状態になってしまいユーザーにとってはかえって「見にくい」図面になってしまうこと、などの理由によっている。 【0003】他方、予め、複数種類の水道管及び接合部の実物をそのまま縮小した形状データをそれぞれ作成して、それらをCAD設計用の部品として登録しておくことも考えられる。しかし、そのようにすると、部品登録のための初期構築作業が膨大なものになってしまう(また、実物のままの形状だと、それらを図面上に表示したとき、図面中に多数の線が入り交じって複雑化してしまい、見にくい図面になってしまうという問題もある)。このような膨大な初期構築作業をする程なら、単純化したシンボルを使用した方がよほど効率的である。よって、従来から、水道配管用設計システムでは、水道管や接合部を示すために単純化・図案化したシンボルを配置することが行われている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来のように、水道配管用CADシステムにおいて水道管及びその接合部を単純なシンボルだけで表示する場合は、水道管又はその接合部が既設の下水道管や道路設備などと当たる可能性(ここで、「当たる」とは、「水道管が他の下水道管やガス管等と接触してしまうことと、水道管と他の下水道管やガス管等との間で何センチ以上離れているべきという基準離隔が確保されていることとの両者を含む意味で使用している。以下同じ)があるかどうかを、ユーザーが画面上又はプリントアウトした図面上で知ることができない、という問題がある。すなわち、水道管及び接合部を実寸法で表示する場合は、同じく実寸法で表示される下水道管などとの当たりの可能性の有無は、画面又はプリントアウトした紙の図面上で、ユーザーが眼で確認することができる。二次元の画面又は紙の図面上で水道管及び接合部と下水道管とが当たった状態に見えるときは、ユーザーは、さらに両者の三次元的位置関係を確認して、実際に当たるかどうかを確認することができる。しかし、このように水道管及び接合部を実寸法で表示するようにすると、前述のように、入力作業が煩雑になったり、表示画面に多数の線図が入り込んで複雑になりかえって「見にくい」ものになってしまうなどの問題がある。 【0005】本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、水道管及び接合部の入力作業を省力化でき且つ表示画面を簡素で見やすいものにしながら、水道管の接合部が既設の下水道管や道路の設備などと当たる可能性があるかどうかをユーザーが簡単に知ることができるようにした水道配管用CADシステムを提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明による水道配管用CADシステムは、少なくとも道路や下水道管の形状を含む背景データを実寸法と対応させて記録する背景データ記録手段と、この背景データ記録手段に記録された背景データに基づいて作成される道路や下水道管の形状を、それらの形状が実寸法と対応するように、図面上に表示する背景データ表示手段と、布設される水道管の図面上の位置を記録すると共にその水道管の長さを実寸法に対応させて記録する水道管データ記録手段と、この水道管データ記録手段に記録された水道管データに基づいて作成される水道管シンボルを、その水道管シンボルの長さが実寸法と対応するように、図面上の対応する位置に表示する水道管シンボル表示手段と、水道管同士を接合する接合部の図面上の位置を記録すると共にその接合部の幅などの外形のサイズを実寸法に対応させて記録する接合部データ記録手段と、この接合部データ記録手段に記録された接合部データに基づいて作成される接合部シンボルを、その接合部シンボルの形が実際の接合部の幅などの外形の実寸法と対応するように、図面上の対応する位置に表示する接合部シンボル表示手段と、を備えたものである。 【0007】さらに、本発明による水道配管用CADシステムは、水道管を接合するための複数種類の接合部の現物の幅の実寸法とそれぞれ対応する形状を有する複数種類の接合部シンボルを記録するための接合部シンボル記録部と、水道管のシンボルを記録するための水道管シンボル記録部と、道路や下水道管の形状を、それらの形状が実寸法と対応するように、図面上に表示する背景表示手段と、前記背景表示手段により表示された図面上の該当する箇所に、実際の水道管の長さに対応するように、前記水道管シンボル記録部に記録された水道管シンボルを配置する水道管シンボル配置手段と、前記背景表示手段により表示された図面上の該当する箇所に、実際の接合部の幅寸法に対応するように、前記接合部シンボル記録部に記録された複数種類の接合部シンボルの中の該当する接合部シンボルを配置する接合部シンボル配置手段と、を備えたものである。 【0008】また、本発明においては、前記接合部シンボル記録手段により記録される接合部シンボルは、接合部とこの接合部に予め接合されている水道管とをそれらの間の接合状態に即して示すものである、ことが望ましい。 【0009】 【発明の実施の形態】実施形態1.図1は本発明の実施形態1による水道配管用CADシステムのハードウェア構成を示す概略図である。図1において、1はCPU(中央処理装置)、2はこのCPU1にデータを入力するためのマウス、キーボード、タブレット、スキャナなどを含む入力部、3はCPU1との間でデータ及びプログラムを高速でやり取りするためのメモリ、4はCPU1によりデータ及びプログラムを読み取り又は書き込みされるハードディスク装置である。 【0010】このハードディスク装置4には、道路のデータを記録する領域としての道路データ記録部5、下水道管(マンホールを含む)、ガス管、電気管、及び電話管などの外形の実寸法データや図面上の位置を記録する領域としての、道路布設専用事業者のための下水道管等データ記録部6、水道管のシンボル表示のために必要な水道管シンボルデータを記録する領域としての水道管シンボル記録部7、及び、接合部のシンボル表示のために必要な接合部シンボルデータを記録する領域としての接合部シンボル記録部8、継ぎ手(接合部)などを含む水道管などの名称を図面上にテキスト表示するために必要な名称テキストデータを記録するための名称テキストデータ記録部40、が形成されている。前記水道管シンボル記録部7には、布設すべき水道管の図面上の位置座標、水道管の長さの実寸法などのデータが記録されている。また、前記接合部シンボル記録部8には、接合部の図面上の位置座標、接合部の幅などの外形の実寸法(接合部の外径又は外径に近似する部分の実寸法)、及び、接合部内に水道管が挿入される挿入部分の長さの実寸法などのデータが、記録されている。 【0011】前記CPU1は、ユーザーが、道路データ、下水道管データ、水道管シンボルデータ、接合部シンボルデータ、名称テキストデータなどを入力すると、それをハードディスク装置4の該当する記録領域に記録する。またCPU1は、ユーザーが設計図面の表示を指示すると、前記ハードディスク装置4から、道路データ、下水道管データ、水道管シンボルデータ、接合部シンボルデータ、及び、名称テキストデータを読み取り、それらを水道配管用設計図面として合成し、ディスプレー9に表示したり、必要に応じてプリンタ10から紙媒体に出力する。 【0012】図2(a)は、実際の水道管と、本実施形態1のCAD画面上で表示される水道管シンボルと、の関係を示すものである。図2(a)に示すように、水道管シンボル12は、実際の水道管11の幅寸法(太さ寸法。図2(a)のa参照)に拘わらず、一律に直線又は曲線で示すようにしている。また、水道管シンボル12の長さは、水道管11の長さの実寸法と対応させている(すなわち、水道管シンボル12は、水道管11の長さの実寸法のデータに基づいて作図するようにしている)。 【0013】また、図2(b)は、水道管同士を接合するための実際の接合部と、本実施形態1のCAD画面上で表示される接合部シンボルと、の関係を示すものである。図2(b)の左側に、実際の接合部の断面図を図示している。図において、13は水道管を構成する鋳鉄管、14はこの鋳鉄管13の端部に形成された接合用の受け部、15はこの受け部14の中に挿入される他の水道管、16は前記受け部14の内周面と前記水道管15の外周面との間に介装されたゴム製リング、17は前記ゴム製リング16を図示右方向に押すための押し輪、である。前記受け部14と前記押し輪17には、それぞれ、互いに対向するネジ穴14a,17aが、円周方向に所定ピッチで複数箇所(例えば4個所)形成されている。これらの複数の各ネジ穴14a及び17aには、それぞれボルト・ナットが挿入されて、受け部14と押し輪17が互いに接近するように締め付け固定させられている。そして、このボルト・ナットの締め付けにより、押し輪17が図示右方向に押されるので、この押し輪17がゴム製リング16を図示右方向に押し付け、その結果、ゴム製リング16が受け部14の内周面上で図示上下方向に膨張して、受け部14の内周面と水道管15の外周面とを緊密に接合する。以上の説明において、受け部14、ゴム製リング16、押し輪17、及び、前記ボルト・ナットなどにより、接合部20が構成されている。 【0014】また、図2(b)において、21は接合部シンボルを示している。この接合部シンボル21は、接合部20の実寸法に対応するように作成されている。すなわち、図において、接合部シンボル21を構成する円弧状部分22の幅寸法lは、前記接合部20の受け部14が形成された鋳鉄管(水道管)13の外周面の幅(外径)の実寸法と対応するようになっている。また、前記接合部シンボル21の円弧状部分22の両端部22aからそれぞれ延びる各直線部23の各端部23aの相互間の距離mは、前記接合部20を構成する前記受け部14及び押し輪17に形成された各ネジ穴14a,17aの中心線の相互間の距離(この距離は、実際の接合部20の幅=外径そのものではないが、この幅=外径と近似するものである)の実寸法と対応するようになっている。また、前記円弧状部分22の中心点22bと基準点24との間の距離nは、前記接合部20の鋳鉄管13の受け部14内に他の水道管15が挿入されるときの挿入長さnの実寸法とほぼ近似的に対応するようになっている。 【0015】以上のように、本実施形態1では、水道管11,13,15については、その幅(太さ)寸法を捨象しているがその長さについては実寸法に対応している水道管シンボル12のデータを、前記ハードディスク装置4の水道管データ記録部7に記録すると共に、そのような水道管シンボル12を使用してCAD図面を作成している。また、本実施形態1では、水道管の接合部20については、その幅寸法(外径寸法)と近似する距離m、受け部14が形成された水道管(鋳鉄管)13の幅(外径)寸法l、及び、他の水道管の挿入長さ寸法nが、それぞれ実際の接合部20の実寸法に対応するような接合部シンボル21のデータを、前記ハードディスク装置4の接合部シンボル記録部8に記録すると共に、そのような接合部シンボル21を使用してCAD図面を作成している。 【0016】このように、本実施形態1において、水道管を、実際の水道管11の太さ寸法に拘わりなく一定の線から構成されるシンボル12で表現するようにしているのは、次のような理由によっている。すなわち、実際の水道管11の太さ寸法は様々なものがあるとしても、水道配管用の図面に使用する限りでは、個々の水道管の太さ寸法の情報までは特に必要とされていないし、いちいち個々の水道管を実寸法で表現しようとするとデータ入力作業が極めて膨大になってしまうし出力される表示図面も複雑になりかえって見にくくなってしまうからである。また、本実施形態1において、接合部を、実際の接合部20の形状に拘わりなく、一定の線で構成されるシンボル21で表現するようにしているのは、次のような理由によっている。すなわち、実際の接合部20の形状は様々なものがあるとしても、水道配管の用の図面に使用する限りでは、個々の接合部の形状についての情報までは特に必要とされていないし、いちいち個々の接合部の形状を実寸法で表現しようとするとデータ入力作業が極めて膨大になってしまうし出力される表示図面も複雑になりかえって見にくくなってしまうからである。 【0017】次に本実施形態1の動作を説明する。図3は本実施形態1により作成されたCAD図面をディスプレー9に画面表示したものを示している。図3において、31は道路、32は下水道管、33は各下水道管32を接合するマンホールを示している。これらの道路31、下水道管32、及びマンホール33はいずれも実寸法に対応させて表示されている。また、図3において、34は水道管を示す水道管シンボルである。この水道管シンボル34は、実際の水道管の太さに拘わりなく、一本の直線又は曲線で形成されている。また、この水道管シンボル34の長さは、実際の水道管の長さの実寸法と対応させて表示されている。また、図3において、35は接合部を示す接合部シンボルである。この接合部シンボル35は、実際の接合部の形状に拘わりなく、一定のシンボル形状で表現されている。しかし、この接合部シンボル35は、実際の接合部の幅(太さ、外径)や他の水道管の挿入長さなどの実寸法と対応付けて表現されるようになっている。ユーザーは、この図3に示すCAD図面を見ながら、水道管34及びその接合部35が、他の施設、例えば道路31の端部(側溝など)や下水道32やマンホール33と当たらないことを目視することができる。 【0018】次に、図4は本実施形態1による他のCAD図面を示すものである。この図4において、31は道路、32aは下水道管、33aはマンホール、34は水道管、35及び36は接合部を示している。この図4では、接合部35は下水道管32aやマンホール33aと当たることはないが、接合部36はその一部がマンホール33aと図面上では当たっている。この図面では二次元的に表現しているだけなので、実際に当たるかどうか(接合部36がマンホール33aと接触してしまい施工できないかどうか)は、両者の高さ位置(三次元データ)をも考慮して確認する必要がある。しかし、とにかく、ユーザーとしては、この二次元のCAD図面上で接合部36が他の下水道管32aやマンホール33aなどと当たるかどうかを確認し、当たっていなければ「問題なし」と考えることができるし、当たっていれば「当たる可能性があるので、さらに、両者が実際に当たるかどうかを両者の高さ位置をも含めた三次元データの上で確認する」作業をすればよいことになる。よって、本実施形態1によれば、ユーザーは、水道管の配管用図面の作成時に、CAD図面上の水道管が他の下水道管やマンホールなどに「当たる可能性」があるかどうかを目視だけにより極めて容易に確認できるようになるので、CAD図面の作成がより正確且つ容易に行えるようになる。 【0019】なお、本実施形態1では、図2(b)で説明したように、接合部シンボル21の各直線部23の各端部23aの相互間の距離を、実際の接合部20の受け部14及び押し輪17の各ネジ穴14a,17aの各中心線間の距離m(実際の接合部20の幅=外径寸法そのものではないが、これと近似する距離)の実寸法と対応させて記録するようにしているが、本発明ではこれに限られるものではなく、例えば、前記接合部シンボル21の前記各直線部23の各端部23a間の距離を、実際の接合部の幅=外径の実寸法(図2(b)のp参照)と対応させて記録したり、受け部14の外周面の幅の実寸法と対応させて記録するようにしてもよい。 【0020】また、本実施形態1によるCADシステムと地図データベースを連動させることにより、例えば、ユーザーがコンピュータの画面に地図を表示させて、その地図上で所定の地点を選択してクリックしたとき、その地点に関連する水道配管用設計図面を表示させるGIS(地理情報システム)を構築することもできる。なお、本実施形態1による配水管設計用のCADシステムの処理概要は、次のとおりである。 1.設計(1)背景平面図入力・OA版イメージスキャナが必要・OA版イメージスキャナにて元図を取込み、CRT上にてスキャニング図を背景としてベクトルデータにてトレース入力する。 (2)測点データ入力・10m、20mまたは50m間隔にNo.を入力する。 (3)地盤高データ入力・道路交差点、測点の計画地盤高データを入力する。 ・道路(管布設箇所)の計画地盤高データを入力する。 (4)管路図入力・配水管路(管網)図を、背景平面データ上に作図するための補助線を入力する。 ・補助線上に弁栓類・継手等を入力する。 (5)名称の旗上げ・配水管路・弁栓類・継手等の名称を指示した個所・方向にて旗上げする。 2.次作業(1)横断図作成・設計図を基に自動作成される。 (2)切管調整・直管の切断残材をデータベース化する。 (3)管材拾出表作成・路線No.毎に、接続順に継手・直管・弁栓等をクリックすることにより、路線毎の単距離・追加距離を含めた管材拾出表が自動作成される。又は、ポリゴンデータで領域を囲むことにより、そのポリゴンデータ内の直管、継ぎ手、弁栓などの管材が自動的に拾い出され、それらの一覧表が作成されるようにしてもよい。 (4)設計書作成・上記(3)の管材拾出表より、設計書(土工を含まず)を自動作成する。 (5)竣功平面図作成・上記(1)の設計図を基に、その設計図データの部材を実際施工された部材(継手種類、直管の長さ等)に変更し、竣功図を作成する。 (6)管割図作成・設計図・竣功平面図を基に、管割図を半自動作成する。 【0021】実施形態2.次に、本発明の実施形態2による水道配管用CADシステムを説明する。この実施形態2においては、予め、複数種類の水道管及び接合部の実物を単純化・図案化したシンボルとして登録しておく。そして、前記の予め登録しておく複数種類の接合部のシンボルに関しては、各接合部の実物の幅寸法にそれぞれ対応する形状データを有する複数の接合部シンボルを作成し、それらを部品として登録しておくようにしている。またさらに、本実施形態2では、前記の予め登録しておく接合部シンボルは、接合部とこの接合部に予め接合されている水道管との両者をそれらの間の接合状態をも含めて示すように、作成されている。 【0022】図5は本実施形態2において作成・登録される接合部シンボルを説明するものである。図5において、(a)は90度の曲げ角度を有する水道管41と接合部42とが接合されて成るものを示す図、(b)はこの(a)に示す水道管41及び接合部42とが予め接合されて成るものを単純化・図案化した接合部シンボルである。また、(c)は45度の曲げ角度を有する水道管43と接合部44とが予め接合されて成るものを示す図、(d)はこの(c)に示す水道管43及び接合部44が予め接合されて成るものを単純化・図案化した接合部シンボルである。また、(e)は二受T字管(3つの端部を有する略T字状の水道管45の2つの端部にそれぞれ接合部46,47が接合されて成るもの)を示す図、(f)はこの(e)に示すT字状水道管45及び接合部46,47が予め接合されて成るものを単純化・図案化した接合部シンボルである。本実施形態2では、前記の図5(b)(d)(f)の各接合部シンボルの中の各接合部を示す部分42a,44a,46a,47aの幅(図5のa2,b2,c2,d2参照)は、実物の接合部42,44,46,47の幅の実寸法(図5のa1,b1,c1,d1参照)とそれぞれ対応する形状を有するように、作成されている。 【0023】本実施形態2においては、図5(b)(d)(f)に示すような複数種類の接合部シンボルを、部品として予め登録しておく。そして、CADによる水道配管の設計作業においては、まず道路や下水道管その他の道路設備を表示した図面を作成し、その図面上の該当する箇所に、実際に施工する予定の接合部の実物の型や幅の実寸法に対応する接合部シンボルを選択して、配置していく。また各接合部シンボルの間には、実際の水道管の長さの実寸法に対応するように水道管シンボルを配置していく。 【0024】この場合、図面上に配置される各接合部シンボルは、前記の図5で説明したように、その接合部を示す部分42a,44a,46a,47a(図5(b)(d)(f)参照)が、それぞれ、実物の接合部42,44,46,47の幅の実寸法と対応するように作成されている。よって、本実施形態2では、これらの接合部シンボルを、下水道管や他の道路設備(ガス管、電気管、電話管等)などの背景が表示された図面上の該当箇所に配置するとき、その配置された接合部シンボルの接合部の部分(特にその幅)が前記の下水道管や他の道路設備に当たるかどうかを、ユーザーが容易に目視で確認できるようになる。 【0025】なお、この実施形態2では、水道管と接合部とが予め接合されて成るものを、「接合部シンボル」として、予め部品として登録するようにしている(図5(b)(d)(f)参照)が、本発明はこれに限られるものではなく、水道管と分離された接合部の単品を単純化・図案化したものを、接合部シンボルとして登録するようにしてもよい。 【0026】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明では、水道管の配管用のCAD図面を作成又は表示するときに、水道管及び水道管の接合部をシンボルにより単純化して表現しながら、接合部については、少なくともその幅寸法を実寸法に対応させて表現するようにしている。したがって、本発明では、水道管及び接合部の入力作業を簡素化・省力化し且つ表示された図面を簡素で見やすいものにしながら、水道管の接合部が既設の下水道管やマンホールや道路の設備などと「当たる可能性」があるかどうかをユーザーが目視だけで容易に知ることができるようになる。すなわち、本発明によれば、ユーザーは、CAD図面上で、接合部が既設の下水道管、マンホール、道路の側溝などの設備と「当たる可能性」があるかどうかを視認することができる。そして、ユーザーは、CAD図面上で接合部が下水道管などに当たっていれば、「当たる可能性」があると判断して、実際に当たるかどうかを接合部や下水道管などの高さ位置情報をも考慮して確認すればよいので、適正な配管図面の作成がより容易になる。 【0027】なお、本発明では、水道管シンボルは、実際の水道管の幅の実寸法とは対応させていない。しかし、本発明では、接合部シンボルの幅が実際の接合部の幅=外径などの外形の実寸法と対応しているので、ユーザーは、この接合部が他の下水道管などに当たるかどうかを見るようにするだけで、水道管が下水道管などに当たるかどうかも容易に推定できる(接合部は水道管の途中に比較的多く設置されており且つ接合部の幅は水道管の幅よりも大きく形成されているため、接合部が下水道管などに当たらなければ、水道管も下水道管などには当たらないと当然に推定できる)。よって、本発明において、水道管シンボルが水道管の幅の実寸法に対応していないことは、特に不都合を生じるものでは無く、むしろ、水道管の入力作業と表示を簡素化して分かりやすい図面を作成するために有益である。 【0028】また、本発明において、予め、接合部の現物の幅寸法に対応する接合部シンボル(その現物の幅寸法に対応する形状を有するシンボル)を登録(記録)しておき、道路や下水道管、ガス管、電気管、電話管などの背景を表示させた図面上の該当する箇所に、実際に施工する予定の接合部の現物に対応する接合部シンボルを配置していくようにすれば、その接合部シンボルが下水道管やガス管その他の設備に当たるかどうかを、ユーザーが、極めて容易に目視により確認できるようになる。 【0029】また、特に、前記の予め登録しておく接合部シンボルとして、接合部とそれに予め接合される水道管とを合わせた一つの部品を、接合部シンボルとして登録しておくようにすれば、前記の背景を表示させた図面への接合部シンボル(接合部とこの接合部に予め接合された水道管の両者を示すシンボル)及び水道管シンボル(接合部に予め接合されていない単体の水道管のシンボル)の配置作業が、より効率的に行えるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398041041 【氏名又は名称】三幸工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月11日(1998.9.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094581 【弁理士】 【氏名又は名称】鯨田 雅信
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| 【公開番号】 |
特開2000−90132(P2000−90132A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−276447 |
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